JP2603801B2 - ロータリアクチュエータの制御方法 - Google Patents

ロータリアクチュエータの制御方法

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JP2603801B2
JP2603801B2 JP6043560A JP4356094A JP2603801B2 JP 2603801 B2 JP2603801 B2 JP 2603801B2 JP 6043560 A JP6043560 A JP 6043560A JP 4356094 A JP4356094 A JP 4356094A JP 2603801 B2 JP2603801 B2 JP 2603801B2
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嘉範 越田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気エネルギーを制御
された回転力に変換するロータリアクチュエータの制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば紙葉類分離を行う装置
等には、第2図及び第3図に示すようなブレードの切替
え機構が備えられていた。第2図は斯かる従来例の紙葉
類分離機構を示す斜視図であり、同図において、1はプ
ランジャ型ソレノイド、1aはプランジャ、2はリン
ク、3はレバー、4はシャフト、5はブレード、6は復
帰ばねである。上記構成において、ソレノイド1に内蔵
した電磁コイルを励磁するとプランジャ1aがソレノイ
ド1側に吸引され、このプランジャ1aの動作に連動し
てリンク2が矢印A方向に動作する。すると、レバー3
はその上端側を矢印A方向に移動させることとなり、シ
ャフト4はブレード5と共に矢印B方向に回動する。
【0003】第3図は上記紙葉類分離機構を紙葉類搬送
経路7に備えた場合を示し、上記ソレノイド1の励磁に
よってブレード5が図中実線位置から図中破線位置に切
替わり、搬送ローラ8により図中のC側から搬送されて
くる紙葉類を経路Dへと搬送する。
【0004】また、ソレノイド1を無励磁にすると、レ
バー3は、その上端部を図示しない筐体間に所定の張力
を保ちつつ取付けられた復帰ばね6の作用により、矢印
E方向に復帰する。すると、シャフト4は矢印F方向に
回動し、これに伴いブレード5が第3図の破線位置から
実線位置に切替わって、搬送ローラ8より搬送されてく
る紙葉類を経路Gへと搬送することとなる。
【0005】また、上記プランジャ型ソレノイド1に代
えて第4図に示すようなロータリソレノイドを用いる場
合もある。同図はロータリソレノイドの一部破断斜視図
であり、同図において、11はケース、12はベース、
13はコイルであり、以上で固定部分を構成する。ま
た、14は回転子、15は回転子14に固定されたシャ
フトであり、これらで可動部分を構成する。
【0006】固定部分において、ケース11の上部には
略半円形断面形状に穿設された溝16(ボールレース)
が回転子14の回転方向Hに延びて形成されており、こ
のボールレース16には回転子14とケース11の間に
介在して回転子14を回転可能に支持する複数個のボー
ル(図示せず)が転動自在に配置されている。また、ボ
ールレース16はH方向に対して底辺に傾斜を持たせて
あり、ボールレース16の深さが徐々に増すように形成
されている。斯かる構成においてコイル13を励磁する
と回転子14は矢印I方向に引寄せられ、このとき回転
子14はボールレース16の深さの深いH方向に回動す
る。コイル13を無励磁にすると、不図示の復帰ばねに
よって回転子14はH方向と反対の方向に回動して元の
位置に戻る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、以下に示すような問題点が生じてい
た。
【0008】第2図に示す従来例においては、プランジ
ャ1aの直線運動を回転運動に変換するためにリンク2
やレバー3のような機構が必要となり、構成部品の点数
が多くなる。このため構成部品の実装面積が大きくな
り、結果的に装置の小型化を阻む要因になるという問題
点が生じていた。また、プランジャ1aの吸引動作は復
帰ばね6の力に打勝ってなされなければならず、このた
め強い力を作用させているためリバウンドが起こりやす
く、また復帰ばね6によるプランジャ1aの復帰動作に
おいてもリバウンドが起こり易い。従って、ブレード5
の安定動作が得にくくなり、紙葉類分離機構に適用した
場合等にはジャム等の障害が発生し易いという問題点が
生じていた。
【0009】また、第4図に示す従来例においては、直
線運動を回転運動に変換するための機構は不要であり構
成部品の点数は少ないものの、ロータリソレノイド10
の製作に際してボールレース16の加工等に高い加工精
度が要求されて、製作の困難性が高く、このため価格が
高くなるという問題点が生じていた。さらに、復帰ばね
に抗して回転運動をさせているため、回転速度が遅く、
紙葉類分離機構に適用した場合等には分離処理速度が低
下するという問題点が生じていた。
【0010】そこで、本発明は従来技術の上記した問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、高速動作が可能であり、可動コイルに不要な電
流を流さず、可動コイルの位置を検出するためのセンサ
を不要とするロータリアクチュエータの制御方法を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るロータリア
クチュエータの制御方法は、回動可能なシャフトに接続
された紙葉類分離機構と、上記シャフトを中心に放射方
向に延びる巻線部を有する可動コイルと、上記可動コイ
ルの移動方向にN極とS極とを交互に配置すると共に、
上記可動コイルを挾むように異極を対向させて配置し
て、上記可動コイルの上記巻線部と交差する磁束を形成
する磁石と、上記可動コイルの巻線部が上記磁石により
形成される磁束の外に出ないように上記シャフトの回動
範囲を制限する回動制限手段と、上記可動コイルを上記
シャフトに支持し、上記可動コイルに電流を流すことに
より作用する力を上記シャフトの回転力に変換する支持
部材と、上記支持部材の回転方向の各端部に備えられる
可動磁石、及び上記シャフトの回動範囲の各端部で上記
各可動磁石に対向配置される固定磁石よりなり、上記可
動磁石または上記固定磁石の少なくとも一方を電磁石と
する回動補助手段とを有し、上記紙葉類分離機構を回動
制御するロータリアクチュエータの制御方法に関するも
のであり、電源投入時に、上記可動コイル及び上記電磁
に第1の方向の電流をタイマにより設定された所定時
間だけ流して、上記可動コイルを上記回動範囲の一方の
端部である第1の位置方向に移動させて固定保持すると
ともに、上記可動コイルの位置情報である位置フラグを
セットし、上記第1の位置への動作指示があったとき
に、上記位置フラグがセットされている場合には、上記
可動コイル及び上記電磁石に電流を流さず、上記第1の
位置への動作指示があったときに、上記位置フラグがリ
セットされている場合には、上記可動コイル及び上記電
磁石上記第1の方向の電流をタイマにより設定された
所定時間だけ流して、上記可動コイルを上記第1の位置
に移動させて固定保持するとともに上記位置フラグを
セットし、上記回動範囲の他方の端部である第2の位置
への動作指示があったときに、上記位置フラグがリセッ
トされている場合には、上記可動コイル及び上記電磁石
に電流を流さず、上記第2の位置への動作指示があった
ときに、上記位置フラグがセットされている場合には、
上記可動コイル及び上記電磁石に上記第1の方向とは逆
の第2の方向の電流をタイマにより設定された所定時間
だけ流して、上記可動コイルを上記第2の位置に移動さ
て固定保持するとともに上記位置フラグをリセット
することを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明においては、電源投入時及び動作指示が
あったときに可動コイルに流される電流を、タイマによ
り設定された所定時間として、シャフトの回動に必要な
時間以上の過度な電流が可動コイルに流れないように
し、可動コイルの損傷を防止する。
【0013】また、本発明においては、第1の位置への
動作指示があったときに、位置フラグがセットされてい
る場合には、可動コイルに電流を流さず、また、第2の
位置への動作指示があったときに、位置フラグがリセッ
トされている場合には、可動コイルに電流を流さないよ
うにして、シャフトの回動に寄与しない不要な電流が可
動コイルに流れないようにしている。
【0014】さらに、電源投入時又は動作指示があった
ことにより、可動コイルが第1の位置に移動したとき
に、可動コイルの位置情報である位置フラグをセット
し、逆に、第2の位置への動作指示があったことによ
り、可動コイルが第2の位置に移動したときに、位置フ
ラグをリセットし、可動コイルの位置を検出するための
ピックアップセンサ等の構成を不要としている。さらに
また、回転補助手段の可動磁石と固定磁石との間で吸引
力または反発力を作用させることが可能となり、シャフ
トを一層速く回動動作させ、かつその後に可動コイルを
一定の位置に固定保持しておくことができる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の制御方法の一実施例を添付図
面に基づいて説明する。
【0016】第1図は本発明に係る制御方法を実施でき
るロータリアクチュエータを示す外観斜視図、第5図は
図1のロータリアクチュエータの要部を示す平面図、第
6図はこのロータリアクチュエータを第5図のV−V線
方向から見た場合の断面図、第7図は図1のロータリア
クチュエータの分解斜視図である。
【0017】図において、21は下側ケース、22は上
側ケース、21a及び21bは下側ケース21の内側に
突設して形成されたポールピース、25a及び25bは
ポールピース21a,21bの外周に備えられた固定コ
イル、23及び24は永久磁石であり、以上でロータリ
アクチュエータ20の固定部を大略構成している。ま
た、26aは可動コイル、26bは支持部材、26cは
シャフト、26及び26は支持部材26bの両側部
に取付けられた可動磁石であり、以上でロータリアクチ
ュエータ20の可動部26を大略構成している。尚、2
7はシャフト26cを上側ケース22に回動自在に支持
する軸受である。
【0018】上記構成について第7図に基づき詳細に説
明する。先ず、固定部について説明すると、下側ケース
21の両側部には側板21c,21dが立設されてお
り、側板21c,21dの上端部には突起部21eと2
1fが形成されている。一方、上側ケース22には孔2
2bと22cとが形成されてあり、上記側板21c,2
1dの突起部21e,21fを孔22b,22cに嵌合
させてケースを構成している。下側ケース21には永久
磁石23が接着剤等により固着されており、同様に上側
ケース22には永久磁石24が接着剤等により固着され
ている。永久磁石23は可動部26移動方向(第5図の
Y方向に当る)に対してS極とN極の順に着磁され、永
久磁石24は可動部26の移動方向にN極とS極の順に
着磁されていて、且つ永久磁石23と永久磁石24とは
可動コイル26aを挾むように互いに異極を対向させて
配置されている。また、下側ケース21の側板21c,
21dの内面にはポールピース21a,21bが突設し
て形成されてあり、ポールピース21a,21bの外周
には固定コイル25a,25bが取り付けられる。ここ
で、ポールピース21a,21bは鉄などの磁性体によ
り形成されていて、固定コイル25a,25bに電流を
流すことにより、電磁石として機能する。一方、上側ケ
ース22には孔22aが形成されており、孔22aには
可動部26のシャフト26cを支持する軸受27が嵌合
されている。
【0019】次に、可動部26について説明する。可動
部26は上側ケース22に備えられた軸受27に回動可
能に支持されたシャフト26cに以下の部材を備えて構
成されている。シャフト26cには板状の支持部材26
bが取付けられ、この支持部材26bの自由端側には可
動コイル26aが取付けられている。尚、シャフト26
cは第6図に示すように、その下端に円球26gを突設
させた状態で埋設させてあり、この円球26gの先端部
に下側ケース21に備えられたばね29を当ててシャフ
ト26cを上方に付勢せしめている。このように、シャ
フト26cを上方に付勢せしめることにより可動コイル
26aは永久磁石23と24との間の適当な位置に、シ
ャフト26c長さ方向に多少の自由度を保ちつつ保持さ
れることとなる。尚、円球26gは摩耗性に富んだ材
料で形成されており、軸受27と共にシャフト26cの
回動中心となる。
【0020】また、可動コイル26aはシャフト26c
を中心にして放射方向に延びる巻線部26aaと26a
bとを有しており、これら巻線部26aaと26abと
は上記永久磁石23,24が作る磁束と交差する方向に
延びている。巻線部26aaと巻線部26abとは一方
(例えば、26aa)が永久磁石23及び24の対向す
る一対の異極(例えば、永久磁石23のS極と永久磁石
24のN極)間に位置するとき、他方(26ab)は同
じ一対の異極間には存在しないという寸法関係を有して
いる。そして、本実施例では可動コイル26aのリード
線は上記固定コイル25a,25bのリード線と直列に
接続されていて、後に示す駆動回路により同時に電流が
流される。
【0021】さらに、支持部材26bの自由端側の両側
部であって、ケース21のポールピース21a,21b
に対向する位置には溝26dが形成されており、溝26
dには可動磁石26e,26fが固着されている。よっ
て、可動部26はその回動に際して可動磁石26e,2
6fをポールピース21a,21bに当接させるので、
シャフト26cの回動範囲は可動磁石26e,26fの
当接によって制限されることとなる。従って、本実施例
ではポールピース21a,21bと支持部材26bの可
動磁石26e,26fでシャフト26cの回動範囲制限
手段を構成している。さらにまた、本実施例ではポール
ピース21a,21bと固定コイル25a,25bで構
成される電磁石と、この電磁石に対向する可動磁石26
e,26fによって回動補助手段を構成している。
【0022】尚、回動範囲制限手段としては上記構成に
限らず支持部材26bの適当な位置に突き当たる他の部
材をケース側に設けた構成としてもよい。この場合には
突き当て部材の材質を自由に選択できるので、突き当て
時の騒音やリバウンドの低下を図ることも可能となる。
【0023】また、上記説明では回動補助手段を構成す
る電磁石をケース側に備えた場合について説明したが、
電磁石を可動部26側に備えることも可能である。
【0024】さらに、回動補助手段を構成する電磁石と
可動磁石26e,26fを支持部材26bの両端に備え
た場合について説明したが、これには限定されず、いず
れか一端に備えてもよい。
【0025】次に、ロータリアクチュエータ20の動作
について第5図及び第8図に基づいて説明する。第8図
はロータリアクチュエータ20の動作原理を示す説明図
であり、同図(a)は第5図に示された可動コイル26
aの位置と同位置の場合を、同図(b)は第5図に示さ
れた可動コイル26aの位置と反対の場合を示してい
る。また、同図において、記号◎と記号×とは電流の方
向を示しており、記号◎は紙面から手前方向に電流が流
れている状態を、記号×は紙面に向かって電流が流れて
いる状態を示している。同図に示すように、シャフト2
6cを中心に放射方向に延びる可動コイル26aの巻線
部26aaと26abは、永久磁石23と24によって
形成される磁束の内の一方を巻線部26aaが交差して
いるときに、他方を巻線部26abが交差するように構
成されている。従って、同図(a)の位置(以下、右端
位置と称する。)にあるときには、図示した方向に電流
を流すことによって巻線部26aaと26abにフレミ
ングの左手の法則による矢印X方向の力を作用させるこ
とができる。また、同図(b)の位置(以下、左端位置
と称する。)にあるときには、図示した方向に電流を流
すことによって巻線部26aaと26abに矢印Y方向
の力を作用させることができる。
【0026】さらに、本実施例においては、可動コイル
26aに電流を流すと、同時に回動補助手段の固定コイ
ル25a,25bにも電流が流れ支持部材26bの回動
方向に矢印X方向または矢印Y方向の力を作用させて、
支持部材26bの回動動作を補助する。即ち、巻線部2
6aaと26abに矢印X方向の力を作用させるときに
は、可動磁石26eと電磁石として働くポールピース2
1aとの間に吸引力を働かせると共に、可動磁石26f
と電磁石として働くポールピース21bとの間に反発力
を働かせるような方向に固定コイル25a,25bの電
流を流している。従って、可動部26が右端位置から左
端位置(矢印X方向)に移動するときには、可動コイル
26aに作用する力に加えて回動補助手段による力が作
用するので、可動部26の回動動作が極めて速くなる。
また、可動部26を左端位置から右端位置(矢印Y方
向)に移動するときにも同様に回動補助手段による力を
作用させて、可動部26の回動動作を速くさせることが
できる。また、左端位置または右端位置のいずれに停止
している場合においても、固定コイル25a,25bに
保持電流を流さないで可動磁石26e,26fによりポ
ールピース21a,21bを吸引させておけるので、可
動部26を一定の位置に固定保持しておくことができ
る。
【0027】次に、ロータリアクチュエータ20の制御
方法について説明する。
【0028】第9図はロータリアクチュエータ20の動
作回路を示す回路図、第10図はこの動作回路における
信号波形図である。この動作回路においては、制御部3
0から制御信号線Jに制御信号として論理値1(以下、
制御信号1と称する。)が出力され、制御信号線Kには
制御信号として論理値0(以下、制御信号0と称す
る。)が出力される。すると、トランジスタTr1とト
ランジスタTr4とがオン状態となり、トランジスタT
r2とトランジスタTr3とがオフ状態となる。従っ
て、固定コイル25a,25b及び可動コイル26aに
は矢印L方向の駆動電流が流れ可動コイル26aは固定
コイル25aの位置する方向、即ち、第8図(a)に示
す右端位置から矢印X方向に移動する。逆に、制御部3
0から制御信号線Jに制御信号0が出力され、制御信号
線Kに制御信号1が出力されると、トランジスタTr1
とトランジスタTr4とがオフ状態となり、トランジス
タTr2とトランジスタTr3とがオン状態となり、固
定コイル25a,25b及び可動コイル26aには矢印
M方向の駆動電流が流れ、可動コイル26aは固定コイ
ル25bの位置する方向、即ち、第8図(b)に示す左
端位置から矢印Y方向に移動する。
【0029】第11図は本実施例のロータリアクチュエ
ータの電源投入時の制御方法を示すフローチャート、第
12図は通常動作時の制御方法を示すフローチャートで
あり、同図に基づいて、ロータリアクチュエータ20の
制御動作についてさらに詳細に説明する。
【0030】先ず、第11図のステップ1において、制
御部30に電源が投入されると、ステップ2で制御部3
0から制御信号線Kには制御信号0が出力され、次にス
テップ3において制御信号線Jには制御信号1が出力さ
れる。すると、トランジスタTr1とTr4がオン状態
となり、トランジスタTr2とTr3がオフ状態となっ
て、可動コイル26aは矢印X方向に移動する。このと
きステップ4で制御部30に内蔵されたタイマ30aに
所定時間がセットされる。ここで、タイマ30aにセッ
トされる時間は第10図に示される時間t1と時間t3
であり、この時間は可動コイル26aが矢印X方向また
は矢印Y方向に移動するのに十分な長さに設定されてい
る。ステップ5で上記所定時間が経過したと判断される
と、ステップ6で制御信号線Jに制御信号0が出力され
る。この時トランジスタTr1とTr4がオフ状態とな
って、コイル25a,25b及び26aには電流が流れ
なくなるが、可動コイル26aは既に矢印X方向への移
動を完了しており左端位置にあり可動磁石26eとポー
ルピース21aを吸着させているので、可動コイル26
aは左端位置を保持し続ける。さらに、制御部30は可
動部26の位置が左端位置にあるか右端位置にあるかを
位置フラグにより記憶でき、ステップ7において可動部
26は左端位置あるので位置フラグをたてる。
【0031】次に、第12図により通常動作時の制御方
法について説明する。先ず、ステップ8でロータリアク
チュエータ20の動作指示が不図示の操作パネルにより
制御部30に入力されると、ステップ9においてこの動
作指示が可動部26を矢印X方向に移動させる指示か、
矢印Y方向に移動させる指示かの判断をする。矢印X方
向に移動させる場合にはステップ10に至り、可動部2
6の位置を示す位置フラグが立っているか否かを判断す
る。ここで位置フラグが立っているときには可動部26
の位置は既に左端位置にあるので制御部30からは制御
信号は出力されず、可動部26は動作されない。また、
可動部26が右端位置にあるか矢印Y方向に位置してい
るときには位置フラグが立っていないので制御部30か
ら制御信号が出力され、駆動回路が動作する。即ち、ス
テップ10において位置フラグセットされていない場合
には、ステップ11において制御部30から制御信号線
Jに制御信号1を出力し、可動部26は右端位置から矢
印X方向に移動する。タイマ30aにセットした時間が
経過すると可動部26は矢印X方向に移動を完了し、ス
テップ14にて制御部30は制御信号線Jに制御信号0
を出力し、トランジスタTr1とTr4の動作状態をオ
フ状態にして駆動回路の動作を停止すると共に、位置フ
ラグをセットする。
【0032】一方、ステップ9においてNOと判断され
たならば、矢印Y方向の動作指示と判断してステップ1
6へ至り、ここで位置フラグがセットされていないとき
には駆動回路は駆動せず、位置フラグがセットされてい
るときにはステップ17で制御部30から制御信号線K
に制御信号1を出力し、可動部26を矢印X方向から矢
印Y方向に移動する。可動部26が矢印Y方向に完全に
移動したならばステップ20で制御部30は制御信号線
Kに制御信号0を出力してトランジスタTr2とTr3
をオフ状態にし、駆動回路の動作を停止すると共に、ス
テップ21にて位置フラグをリセットする。
【0033】このように、位置フラグのセットとリセッ
トに基づいて可動部26の位置を記憶できると共に、可
動部をいずれの方向にも動作できるので、復帰ばね等に
よって可動部26に特定方向の力を付与する必要はな
く、このため高速動作が可能となる。
【0034】また、本実施例の制御方法においては、電
源投入時及び動作指示があったときに可動コイル26に
流される電流を、タイマ30aにより設定された所定時
間として、シャフト26cの回動に必要な時間以上の過
度な電流が可動コイル26に流れないようにし、可動コ
イル26の損傷を防止している。
【0035】さらに、本実施例の制御方法においては、
X方向への動作指示があったときに、位置フラグがセッ
トされている場合には、可動コイル26に電流を流さ
ず、また、Y方向への動作指示があったときに、位置フ
ラグがリセットされている場合には、可動コイル26に
電流を流さないようにして、シャフト26cの回動に寄
与しない不要な電流が可動コイル26に流れないように
している。
【0036】さらにまた、電源投入時又は動作指示があ
ったことにより、可動コイル26がX方向の端部位置に
移動したときに、可動コイル26の位置情報である位置
フラグをセットし、逆に、Y方向への動作指示があった
ことにより、可動コイル26がY方向の端部位置に移動
したときに、位置フラグをリセットし、可動コイル26
の位置を検出するためのピックアップセンサ等の構成を
不要としており、装置の構成の簡素化及び装置の小型化
を可能にしている。
【0037】第13図は上記実施例を適用した紙葉分離
機構の一例を示す構成図である。同図において、40,
41は筐体の一部を示しており、ロータリアクチュエー
タ20はねじ止め孔28に図示しないねじを通して筐体
40に固定されている。また、ロータリアクチュエータ
20はシャフト26cから回転運動が得られるため、紙
葉分離機構のシャフト4に直接接続することが可能とな
る。従って、第2図に示した従来例のように直線運動を
回転運動に変換するための機構が不要となり、装置の構
成が簡素化できる。さらに、ロータリアクチュエータ2
0は上記したようにリバウンドの極めて少ない構成と成
っているので、ブレード5に安定した動作を与え、しか
も立ち上がり動作が速いのでブレードの高速切り替えが
可能となる。
【0038】尚、上記実施例においては可動コイル26
aと固定コイル25a,25bのリード線を直列接続し
た場合について説明したが、本発明はこれには限定され
ず、可動コイル26aのリード線と固定コイル25a,
25bのリード線とを別々に駆動回路に接続してもよ
い。但し、この場合には可動コイル26aの駆動タイミ
ングと励磁時間及び固定コイル25a,25bの駆動タ
イミングと励磁時間や電流値は独立に制御されなければ
ならない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、可動コイルに電流を流すとシャフトを中心に放射方
向に延びる巻線部の電流は磁石が形成する磁束と交差す
る方向に流れることとなり、可動コイルにはフレミング
の左手の法則に従って電流方向と磁束の方向の双方に直
交する方向に力が作用して、シャフトを回動させている
ので、シャフトを復帰させるためのばね手段などが不要
となり、立ち上がりの速い回動動作が得られる。また、
回転補助手段の可動磁石と固定磁石との間で吸引力また
は反発力を作用させることが可能となり、シャフトを一
層速く回動動作させ、かつその後に可動コイルを一定の
位置に固定保持しておくことができるから、ばね手段は
不要になり、可動部に過大な力を与える必要はなく、よ
ってリバウンドの少ない動作を実現できる。
【0040】また、本発明においては、電源投入時及び
動作指示があったときに可動コイルに流される電流を、
タイマにより設定された所定時間として、シャフトの回
動に必要な時間以上の過度な電流が可動コイルに流れな
いようにし、可動コイルの損傷を防止することができ
る。
【0041】さらに、本発明においては、第1の位置へ
の動作指示があったときに、位置フラグがセットされて
いる場合には、可動コイルに電流を流さず、また、第2
の位置への動作指示があったときに、位置フラグがリセ
ットされている場合には、可動コイルに電流を流さない
ようにして、シャフトの回動に寄与しない不要な電流が
可動コイルに流れないようにすることができる。
【0042】さらにまた、電源投入時又は動作指示があ
ったことにより、可動コイルが第1の位置に移動したと
きに、可動コイルの位置情報である位置フラグをセット
し、逆に、第2の位置への動作指示があったことによ
り、可動コイルが第2の位置に移動したときに、位置フ
ラグをリセットし、可動コイルの位置を検出するための
ピックアップセンサ等の構成を不要としており、装置の
構成の簡素化及び装置の小型化が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御方法を実施するロータリアク
チュエータを示す外観斜視図である。
【図2】従来の回動動作機構の斜視図である。
【図3】紙葉分離機構の説明図である。
【図4】他の従来例であるロータリソレノイドの一部破
断斜視図である。
【図5】図1のロータリアクチュエータの要部平面図で
ある。
【図6】図5をVーV線方向から見た場合の断面図であ
る。
【図7】図1のロータリアクチュエータの分解斜視図で
ある。
【図8】図1のロータリアクチュエータの動作原理図で
ある。
【図9】同実施例の回路図である。
【図10】図1のロータリアクチュエータの制御信号の
波形図である。
【図11】図1のロータリアクチュエータの電源投入時
の制御方法を示すフローチャートである。
【図12】図1のロータリアクチュエータの通常動作時
の制御方法を示すフローチャートである。
【図13】図1のロータリアクチュエータを紙葉分離機
構に適用した場合の斜視図である。
【符号の説明】
20 ロータリアクチュエータ 21 下側ケース 22 上側ケース 23,24 永久磁石 25a,25b 固定コイル 26 可動部 26a 可動コイル 26b 支持部材 26c シャフト 26e,26f 可動磁石

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動可能なシャフトに接続された紙葉類
    分離機構と、上記シャフトを中心に放射方向に延びる巻
    線部を有する可動コイルと、上記可動コイルの移動方向
    にN極とS極とを交互に配置すると共に、上記可動コイ
    ルを挾むように異極を対向させて配置して、上記可動コ
    イルの上記巻線部と交差する磁束を形成する磁石と、上
    記可動コイルの巻線部が上記磁石により形成される磁束
    の外に出ないように上記シャフトの回動範囲を制限する
    回動制限手段と、上記可動コイルを上記シャフトに支持
    し、上記可動コイルに電流を流すことにより作用する力
    を上記シャフトの回転力に変換する支持部材と、上記支
    持部材の回転方向の各端部に備えられる可動磁石、及び
    上記シャフトの回動範囲の各端部で上記各可動磁石に対
    向配置される固定磁石よりなり、上記可動磁石または上
    記固定磁石の少なくとも一方を電磁石とする回動補助手
    段とを有し、上記紙葉類分離機構を回動制御するロータ
    リアクチュエータの制御方法において、 電源投入時に、上記可動コイル及び上記電磁石に第1の
    方向の電流をタイマにより設定された所定時間だけ流し
    て、上記可動コイルを上記回動範囲の一方の端部である
    第1の位置方向に移動させて固定保持するとともに、上
    記可動コイルの位置情報である位置フラグをセットし、 上記第1の位置への動作指示があったときに、上記位置
    フラグがセットされている場合には、上記可動コイル
    び上記電磁石に電流を流さず、 上記第1の位置への動作指示があったときに、上記位置
    フラグがリセットされている場合には、上記可動コイル
    及び上記電磁石上記第1の方向の電流をタイマにより
    設定された所定時間だけ流して、上記可動コイルを上記
    第1の位置に移動させて固定保持するとともに上記
    置フラグをセットし、 上記回動範囲の他方の端部である第2の位置への動作指
    示があったときに、上記位置フラグがリセットされてい
    る場合には、上記可動コイル及び上記電磁石に電流を流
    さず、 上記第2の位置への動作指示があったときに、上記位置
    フラグがセットされている場合には、上記可動コイル
    び上記電磁石に上記第1の方向とは逆の第2の方向の電
    流をタイマにより設定された所定時間だけ流して、上記
    可動コイルを上記第2の位置に移動させて固定保持する
    とともに上記位置フラグをリセットする ことを特徴とするロータリアクチュエータの制御方法。
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JPS596504U (ja) * 1982-07-05 1984-01-17 株式会社クボタ 乗用形田植機
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