JP2603387Y2 - トランスミッションにおける上部ケース構造 - Google Patents

トランスミッションにおける上部ケース構造

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JP2603387Y2
JP2603387Y2 JP1992024788U JP2478892U JP2603387Y2 JP 2603387 Y2 JP2603387 Y2 JP 2603387Y2 JP 1992024788 U JP1992024788 U JP 1992024788U JP 2478892 U JP2478892 U JP 2478892U JP 2603387 Y2 JP2603387 Y2 JP 2603387Y2
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  • General Details Of Gearings (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関等のトランス
ミッションにおいて、ギヤシフトコントロール部を覆う
上部ケース構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に使われるトランスミッション
の内部にはオイルが収容されており、トランスミッショ
ン内部で高速回転する歯車群によって、オイルがギヤの
噛合い部やシフトフォークあるいはシンクロ部などの摺
動部に跳ねかかることにより、各部の潤滑と冷却がなさ
れるようになっている。例えば図2に示される従来の大
型車両用トランスミッション100 のギヤシフトコントロ
ール部101 においては、トランスミッションケース102
の内部に収容された歯車群103 が回転することによっ
て、トランスミッション100 内部のオイルが歯車群103
の上方にまで跳ね上がるようになっている。
【0003】ギヤシフトコントロール部101 はトランス
ミッションケース102 の上部に収容されており、このギ
ヤシフトコントロール部101 にセレクトレバー105 が設
けられている。セレクトレバー105 はセレクトレバー軸
106 に取付けられている。セレクトレバー105 の先端部
はスライディングレバー110 に係合させられている。ス
ライディングレバー110 の下部は、シフトレールジョー
111 (一部のみ図示する)に係合可能としてあり、シフ
ト操作時にセレクトレバー105 を回動させることによ
り、スライディングレバー110 が所望のシフトレールジ
ョー111 に係合するようになっている。
【0004】トランスミッションケース102 の上部は、
上部ケース本体112aと、レバーケース部112bとからなっ
ている。セレクトレバー軸106 は、レバーケース部112b
を上下方向に貫通しており、その貫通箇所にブッシング
113 が圧入されているとともに、オイルシール114 が設
けられている。また、ブッシング113 とレバーケース部
112bの圧入接合部分にシーラントが塗布されることによ
り、圧入接合部分での油漏れ対策としている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上述したトランスミッ
ション100 のギヤシフトコントロール部101 において、
オイルの状態や歯車群103 の回転状態によっては、図中
に矢印Aで示すようにオイルが勢いよくセレクトレバー
軸106 の下面に跳ねかかる。このため、オイルシール11
4 による密封が不十分であったり、経年劣化等によって
ブッシング113 やオイルシール114 の密着不良等を生じ
ていると、ブッシング113 やオイルシール114 の挿入部
などからオイルが外部に漏れ、セレクトレバー軸106 の
周囲がオイルで汚れるといった問題を生じることがあっ
た。
【0006】特に、セレクトレバー軸106 はセレクト操
作が行われるたびに比較的大きなトルクが加わり、しか
も機関の始動や停止に伴ってヒートサイクルが作用する
など厳しい使用条件下にあり、セレクトレバー軸106 の
貫通箇所に無理な力がかかりやすい。また、セレクトレ
バー軸106 が設けられているレバーケース部112bは上部
ケース本体部112aの開口部120 に設けられているため、
開口部120 を有する上部ケース本体112aの剛性が低くな
るといった問題もある。
【0007】従って本考案の目的は、セレクトレバー軸
の貫通箇所からのオイル漏れを防止できかつケースの剛
性も高めることができるような上部ケース構造を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を果たすために
開発された本考案は、トランスミッション上部に位置す
るギヤシフトコントロール部を覆う上部ケースと、この
上部ケースを上下方向に貫通して回転自在に設けられか
つオイルシールによってシールされたセレクトレバー軸
と、このセレクトレバー軸が上部ケースを貫通する開口
部の縁に形成された縁部と、前記開口部の下方を横切る
ようにして上部ケースと一体に水平方向に設けられかつ
スライディングレバーを挿通する孔が形成された補強材
兼用オイル遮蔽カバーとを具備したことを特徴とするト
ランスミッションにおける上部ケース構造である。
【0009】
【作用】トランスミッション内部の歯車群が回転する
と、トランスミッション内部のオイルが跳ね上げられる
ことにより、各部にオイルが供給される。オイルの一部
はセレクトレバー軸の方向にも跳ね上がるが、セレクト
レバー軸の下方にオイル遮蔽カバーが横切っているた
め、オイルが直接セレクトレバー軸に跳ねかかることが
回避される。このオイル遮蔽カバーは上部ケースの開口
部を覆うようにして上部ケースと一体に水平方向に成形
されているため、開口部まわりの縁部と協働して上部ケ
ースの開口部付近の剛性を高めることができるようにな
り、オイル遮蔽カバーが補強材としての機能も兼ねるこ
とになる。
【0010】
【実施例】以下に本考案の一実施例について、図1を参
照して説明する。図1に示されるように、マニュアルト
ランスミッション10の上部ケース11の内部に、ギヤ
シフトコントロール部12が設けられている。上部ケー
ス11は、上面に開口部13を有する上部ケース本体部
15と、上記開口部13を塞ぐレバーケース部16など
からなる鋳造品である。開口部13の周りには上方に突
き出る縁部13aが形成されている。レバーケース部1
6は、図示しないボルトによって上部ケース本体部15
に固定される。
【0011】ギヤシフトコントロール部12の下方に位
置するトランスミッション本体部には、周知の歯車群2
0が収容されているとともに、トランスミッションオイ
ルが所定の油面高さまで収容されている。歯車群20
は、低速段から高速段およびリバース用のパワートレイ
ンを構成する。歯車群20の図示左側に入力軸21があ
り、図示右側に出力軸22がある。
【0012】シフトレール25,26,27にシフトフ
ォーク28,29,30が取付けられている。各シフト
レール25,26,27にそれぞれシフトレールジョー
31(一部のみ図示する)が設けられている。シフトレ
ールジョー31は、スライディングレバー35の端部3
6に係合可能としてある。スライディングレバー35は
ギヤシフト軸37にスプライン係合されることにより、
ギヤシフト軸37の軸線方向に移動可能であり、スライ
ディングレバー35の軸方向位置に応じて、シフトレー
ル25,26,27のいずれか1つのシフトレールジョ
ー31に、スライディングレバー35の端部36が選択
的に係合するようになっている。
【0013】スライディングレバー35は、セレクトレ
バー40によって上記の方向に移動させることができ
る。セレクトレバー40は、レバーケース部16に設け
られたセレクトレバー軸41の下端部に取付けられてい
て、軸回りに回転できるようになっている。レバーケー
ス部16には、セレクトレバー軸41の貫通箇所にブッ
シング43が圧入されているとともに、オイルシール4
4とシム45等が設けられている。セレクトレバー軸4
1の外端にギヤセレクト操作アーム46が取付けられて
いる。また、レバーケース部16にエア抜き用のブリー
ザ47が設けられている。
【0014】セレクトレバー軸41がレバーケース部1
6を貫通する箇所50の下方にオイル遮蔽カバー51が
設けられている。オイル遮蔽カバー51はほぼ水平方向
に延びており、スライディングレバー35を挿通させる
孔52が設けられている。この孔52を通ってオイル遮
蔽カバー51の上面側に浸入したオイルを戻すため、オ
イル遮蔽カバー51の一部にオイル戻し孔53が設けら
れている。
【0015】次に上記構成の一実施例の作用について説
明する。機関の回転によって歯車群20が回転すると、
トランスミッション10内部のオイルが跳ね上げられる
ことにより、歯車群20の各部にオイルが供給されて潤
滑および冷却がなされる。オイルの一部はレバーケース
部16に届く高さまで跳ね上がる。
【0016】ギヤセレクト操作を行うと、セレクト操作
アーム46がセレクトレバー軸41を中心に回転し、こ
れと一体にセレクトレバー40が回動することにより、
スライディングレバー35の端部36が所望のシフトレ
ールジョー31に係合する。この状態でギヤシフト軸3
7が回動することにより、その回動方向に応じてシフト
レールジョー31がシフトレール25,26,27のい
ずれかと一体に軸線方向に移動する。例えば、ギヤシフ
ト軸37が図示時計回りに回動すると、シフトレール2
6とシフトフォーク29が前進することにより、所望の
シフト操作がなされる。
【0017】セレクトレバー軸41の貫通箇所50の下
側にオイル遮蔽カバー51が設けられているため、オイ
ルが勢いよく跳ね上がっても、上記貫通箇所50にオイ
ルが直接跳ねかかることが回避され、貫通箇所50にオ
イルシール44が設けられていることとあいまって、油
漏れが確実に防止される。そしてこのオイル遮蔽カバー
51は、上部ケース本体部15の開口部13をある程度
覆うようにして上部ケース本体部15と一体に成形され
ているから、オイル遮蔽カバー51を設けたことによっ
て、開口部13付近における上部ケース本体部15の剛
性を高めることができる。
【0018】
【考案の効果】本考案によれば、上部ケースの開口部に
一体に形成されたオイル遮蔽カバーによって、セレクト
レバー軸の貫通箇所からオイルが漏れることを防止でき
るとともに、このオイル遮蔽カバーによって上部ケース
の剛性も高めることができるため、肉厚を特に厚くしな
くても上部ケースの変形を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すトランスミッション上
部の断面図。
【図2】従来のトランスミッション上部を示す断面図。
【符号の説明】
10…トランスミッション、11…上部ケース、12…
ギヤシフトコントロール部、13…開口部、15…上部
ケース本体部、16…レバーケース部、20…歯車群
(ギヤ)、40…セレクトレバー、41…セレクトレバ
ー軸、43…ブッシング、44…オイルシール、51…
オイル遮蔽カバー、53…オイル戻し孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 57/00 - 57/04 F16H 61/26

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランスミッション内部に収容されたオイ
    ルをトランスミッション内部のギヤの回転によって被潤
    滑部に跳ねかけるトランスミッションにおいて、 トランスミッション上部に位置するギヤシフトコントロ
    ール部を覆う上部ケースと、この上部ケースを上下方向
    に貫通して回転自在に設けられかつオイルシールによっ
    てシールされたセレクトレバー軸と、このセレクトレバ
    ー軸が上部ケースを貫通する開口部の縁に形成された縁
    部と、前記開口部の下方を横切るようにして上部ケース
    と一体に水平方向に設けられかつスライディングレバー
    を挿通する孔が形成された補強材兼用オイル遮蔽カバー
    とを具備したことを特徴とするトランスミッションにお
    ける上部ケース構造。
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