JP3616443B2 - 変速機の潤滑装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変速機の出力軸に連結される連結軸を支持する軸受部材に潤滑油を供給する変速機の潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
変速機においては、内蔵される変速機構もしくは各回転軸の摺動部に摩耗の抑制もしくは冷却などを目的として潤滑油を供給する潤滑装置が備えられている。このような潤滑装置は、例えば、実開昭63−62661号公報にも示されるように、変速機が作動中、変速機の後端部に設けられる末端ケース部としての先細状のリアエクステンションケース部内に後方に向けて延びる出力軸内部に形成される潤滑油通路を通じて潤滑油が供給される。供給される潤滑油が出力軸に設けられる噴出口を通じてリアエクステンションケース部の内面に向けて噴出されるもとで、リアエクステンションケース部の内面部に飛散した潤滑油を捕集し導く突起状部材としてのリブ部と、リアエクステンションケース部の後端部の開口端部に設けられ出力軸の端部に連結される連結軸としての推進軸の一端部を回動可能に支持する軸受部材に形成される潤滑油供給路とを含んでなるものが提案されている。リブ部は軸受部材における潤滑油供給路の一方の開口端に対向しリアエクステンションケース部の内面部の斜面に沿って延びて形成されている。また、軸受部材における潤滑油供給路の一方の開口端は、リブ部の終端部近傍の真下に近接して設けられている。
【0003】
このような構成により、変速機が動作状態とされる場合、出力軸の回転に伴って噴出口から噴出された潤滑油がリアエクステンションケース部内に飛散し、それがリブ部に衝突して捕集される。捕集された潤滑油は、リブ部を伝わって終端部近傍に運ばれ、それが軸受部材における潤滑油供給路を通じて推進軸の一端の外周面と軸受部材の内周面との間に供給されて潤滑が図られることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、変速機における出力軸の回転数が比較的高回転域となるとき、リブ部により捕集された潤滑油がリブ部の終端部近傍に到達する前に出力軸もしくは推進軸の一端部の回転に起因する風圧もしくは潤滑油滴の衝突により吹き飛ばされるおそれがある。これにより、潤滑油供給路を通じて軸受部材の内周面に供給される潤滑油量が低減されて潤滑性能が低下する場合がある。
【0005】
以上の問題点を考慮して、本発明は、変速機の出力軸に連結される連結軸を支持する軸受部材に潤滑油を供給する変速機の潤滑装置であって、出力軸の回転数が比較的高回転数であっても潤滑油供給路を通じて軸受部材の内周面に供給される潤滑油量が低減することを抑制できる変速機の潤滑装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく、本発明に係る変速機の潤滑装置は、変速機の末端部に設けられる末端ケース部における開口端部に配され、インナー部材とインナー部材の外周部に配されるアウター部材の2物品からなり、変速機の出力軸もしくは出力軸に連結される連結軸を支持する軸受部材と、末端ケース部の内面部に形成され、変速機の出力軸の回転に伴って変速機の内面部に飛散された潤滑油を該内面部に沿って前記軸受部材に導く突起状部材とを備え、アウター部材の一端をインナー部材における対向する一端部から末端ケース部内に出力軸に沿って突出させることにより、突起状部材と出力軸の一部もしくは連結軸の一部との間を遮蔽する遮蔽部材が構成されることを特徴とする。
また、本発明に係る変速機の潤滑装置は、変速機の末端部に設けられる末端ケース部における開口端部に配され、変速機の出力軸もしくは出力軸に連結される連結軸を支持する軸受部材と、末端ケース部の内面部に形成され、変速機の出力軸の回転に伴って変速機の内面部に飛散された潤滑油を内面部に沿って軸受部材に導く突起状部材とを備え、軸受部材とは別体に突起状部材と出力軸の一部もしくは連結軸の一部との間を遮蔽する遮蔽部材が、軸受部材の端部から末端ケース部の内方に向けて突出形成されることを特徴とする。
【0007】
軸受部材は、突起状部材により導かれた潤滑油を内周面に導く潤滑油供給路を有し、遮蔽部材は該潤滑油を該潤滑油供給路に導く導入手段を有するものでもよい。
【0008】
導入手段は、前記遮蔽部材の外周部に沿って伸びて形成される油溝、あるいは、導入手段は、遮蔽部材の外周部に突起状部材に向けて開口する開口部を有する導入部材でもよい。
【0009】
導入手段が前記遮蔽部材の外周部に出力軸に沿って伸びて形成される油溝と、油溝の側壁に沿って突起状部材に向けて開口する開口部を有する導入部材とを含んでなるものでもよい。
【0011】
遮蔽部材が連結軸の一部もしくは出力軸の一部を覆うように円筒状に形成されものでもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
図3は、本発明に係る変速機の潤滑装置の第1の実施形態を、それが備えられた自動変速機の一部とともに示す。
【0013】
図3に示される例においては、自動変速機における変速機本体ケース部16の後端部には、末端ケース部としての先細状のリアエクステンションケース部14がボルトで締結されて配されている。変速機本体ケース部16の下端部には、油圧を制御するコントロールバルブユニット部22が設けられており、また、変速機本体ケース部16の後端部の内部には、一端部が図示が省略される遊星歯車機構を介して入力軸に連結される出力軸10が設けられている。出力軸10の他端部は、雄型のスプライン歯部が形成される連結部10aを有しリアエクステンションケース部14の内部空間に向けて延び、連結軸としての推進軸12の一端部の雌型のスプライン歯部12aに連結されている。出力軸10には、推進軸12に対向する端面部に斜面部20aを有するパーキングギア20がニードルベアリング20bを介して固着されている。また、出力軸10におけるパーキングギア20が固着されている部分と連結部10aとの間には、出力軸10の回転数を検出するため図示が省略されるスピードメータに付設されそのスピードメータを駆動させるピニオンギアPGに噛合されるねじ歯車部10eが設けられている。
【0014】
出力軸10の内部には、図示が省略されるオイルポンプからの作動油圧が供給されるコントロールバルブユニット部22およびトルクコンバータに接続されるオイルクーラ油圧系に接続される潤滑油供給通路10cが形成されている。出力軸10におけるパーキングギア20が設けられた部分には、内部に形成される潤滑油供給通路10cの終端に連通し軸線に直交する噴出口10bが設けられている。
【0015】
リアエクステンションケース部14の上部における出力軸10に対向する内周面部には、図3において後端部に向かう右下がりの斜面に沿って突起状部材としてのリブ部14aが形成されている。リブ部14aの基端部は変速機本体ケース部16の後端面に対向し、終端部はリアエクステンションケース部14の後端部の開口端に配される軸受部材24の外周面に対向している。リアエクステンションケース部14の内周面の下部における前端部に向かう左下がりの斜面には、図示が省略されるオイルパン22b内に連通する潤滑油戻し通路8が設けられている。また、リアエクステンションケース部14の後端部の内面と推進軸12の一端部の外周面との間に形成される空間内には、潤滑油の漏出を防止するオイルシール30が設けられている。
【0016】
軸受部材24は、図1に拡大されて示されるように、例えば、鋼板で円筒状に作られ、リアエクステンションケース部14の後端部における開口部14cに圧入されるアウター部材26と、アウター部材26の内側に圧入されて設けられ推進軸12の一端部に摺接するインナー部材28とを含んで構成されている。
【0017】
インナー部材28は、軸受合金、例えば、ホワイトメタルで円筒状に作られ、推進軸12の一端部および出力軸10の他端部を回動可能に支持している。
【0018】
アウター部材26は、例えば、円筒状に作られ、インナー部材28の一端部よりもさらにリアエクステンションケース部14内に出力軸10に沿って突出する遮蔽部材として延在部32を有している。延在部32は、出力軸10における推進軸12の一端部と連結される連結部10aの一部および推進軸12の一端部を覆うものである。延在部32の長さは、少なくとも推進軸12の一端部および出力軸10の他端部を覆う程度の長さに設定される。アウター部材26の外周部の一部および延在部32の外周部には、図1および図2に示されるように、所定の幅および深さを有する油溝34が導入手段として出力軸10に沿って形成されている。油溝34における後方の端部には、一方の開口端部がリブ部14aの終端部近傍に対向し、他方の開口端部が推進軸12の一端部の外周面に対向する潤滑油供給路36がアウター部材26およびインナー部材28を出力軸10の軸線に直交する方向に貫通して設けられている。
【0019】
かかる構成のもとで、出力軸10が回転せしめられ出力軸10における潤滑油供給通路10cに潤滑油が供給されるとき、潤滑油が噴出口10bを通じて噴出されて、それがパーキングギア20の斜面部20aに沿ってリアエクステンションケース部14の内部空間に飛散される。飛散された潤滑油のうちの一部がリブ部14aに衝突し、それがつたわって下方の終端部に向けて運ばれることとなる。リブ部14の終端部近傍まで到達した潤滑油は直接的に潤滑油供給路36に、あるいは、軸受部材24における油溝34に落下した後、油溝34を通じて潤滑油供給路36に供給されることとなる。これにより、潤滑油が潤滑油供給路36を通じてインナー部材28の内周面と推進軸12の一端部の外周面との隙間に供給され潤滑が図られることとなる。インナー部材28の内周面と推進軸12の一端部の外周面との隙間から漏れだした潤滑油はリアエクステンションケース部14の下部の潤滑油戻り通路14d、下部の内壁面部、および、潤滑油戻し通路8を通じてオイルパン22bに戻されることとなる。
【0020】
その際、出力軸10の回転数が比較的高回転数の場合、出力軸10の連結部10aおよび推進軸12の一端部の回転により飛散される潤滑油により潤滑油がリブ部14aをつたわって終端部近傍に到達することが妨害されることは、出力軸10の連結部10aおよび推進軸12の一端部が延在部32により覆われていることにより抑制されることとなる。また、リブ部14aにより捕集された潤滑油が推進軸12の一端部および出力軸10の回転に起因する風圧もしくは飛散される潤滑油滴により吹き飛ばされその終端部近傍まで到達せず終端部近傍において落下した場合であっても落下した潤滑油滴が延在部32における油溝34により受け取られ、それが油溝34および潤滑油供給路36を通じて供給されることとなる。従って、出力軸10の回転数が比較的高回転数であっても潤滑油供給路36を通じて軸受部材24のインナー部材28の内周面に供給される潤滑油量が低減することが抑制されることとなる。
【0021】
図4および図5は、本発明に係る変速機の潤滑装置の第2の実施形態を示す。
【0022】
図4および図5に示される例は、図1および図2に示される例においては軸受部材24のアウター部材26の延在部32の外周面に、潤滑油を潤滑油供給路36に導く油溝34が設けられたものであるが、その代わりに、加えて、油溝34の周縁部の一部分に沿って相互に対向配置される導入板40が設けられたものである。なお、図4および図5に示される例、および、後述される第3の実施形態においては、図1および図2に示される例における構成部品と同一の構成部品については同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0023】
導入部材としての導入板40は、例えば、それぞれ、薄鋼板もしくは樹脂で作られその一方の端部が油溝34の側壁の一部分に溶着されて設けられている。各導入板40の他方の端部はリブ部14aに上方に向かって広がっている。これにより、リブ部14aの終端部近傍に到達する前に落下した潤滑油の一部が直接的に導入板40に接触し、それがつたわって油溝34に容易に導かれることとなる。従って、上述の第1の実施形態において得られた効果と同様な効果が得られることとなる。
【0024】
なお、かかる例においては、油溝34の側壁の一部分に沿って相互に対向配置される導入板40が設けられたものであるが、必ずしもこのようにされる必要はなく、例えば、油溝34が設けられることなく導入板40の後端部が潤滑油供給路36まで延びてアウター部材26における延在部の外周面に設けられ、潤滑油を潤滑油供給路36に導くように構成されてもよい。
【0025】
また、上述の第1および第2の実施形態における軸受部材24はアウター部材26およびインナー部材28とを含む構造とされているが、かかる例に限られることなく、軸受部材24がインナー部材28のみの構造とされてもよい。その場合にあっては、例えば、その内周部に小径部と小径部に連なる延在部としての大径部が出力軸10の連結部10aもしくは推進軸12の一端部を覆うように設けられてもよい。
【0026】
さらに、上述の第1および第2の実施形態における軸受部材24の延在部32の形状が円筒状とされているが、必ずしもこのようにされる必要がなく、延在部32の形状が半円筒状とされてもよい。
【0027】
図6、および、図7(A)、(B)は、本発明に係る変速機の潤滑装置の第3の実施形態を示す。
【0028】
図6、および、図7(A)、(B)に示される例は、図1および図2に示される例では円筒状に作られるアウター部材26およびインナー部材28からなる軸受部材24がリアエクステンションケース部14の開口部14cに配され、延在部32がアウター部材26に一体に設けられたものであるが、その代わりに、2種類の材料を合わせた複合的な構成とされることなくインナー部材28の材料と同等の単一の材料で作られる軸受部材42がリアエクステンションケース部14の開口部14cに配されるもとで、推進軸12の一端部、および、出力軸10の連結部10aとリブ部14aの終端部近傍との間を遮蔽する半円筒状の遮蔽部材44が軸受部材42とは別体に設けられるものである。
【0029】
軸受部材42におけるリブ部14aの終端部近傍に対向する部分には、出力軸10の軸線に直交する方向に貫通し内周面に潤滑油を供給する潤滑油供給路46が設けられている。
【0030】
遮蔽部材44は、例えば、薄鋼板で作られ、図7(B)に示されるように、その前端部から突出する屈曲片がリアエクステンションケース部14の内周面部に形成される突起部14eにボルト52で固定されることによりリアエクステンションケース部14の内周面部に連結支持されている。図7(B)は、図7(A)において矢印Bが示す方向から見た部分断面図である。なお、遮蔽部材44は、鋳造成形の際、リアエクステンションケース部14の内周面部に一体に成形されてもよい。
【0031】
遮蔽部材44のリブ部14aに対向する外周面には、出力軸10に沿って所定の幅および深さを有する油溝48が設けられている。遮蔽部材44の油溝48の後端部には、軸受部材42の潤滑油供給路46の一方の開口端、および、リブ部14aの終端部近傍に対し開口する開口部46が設けられている。これにより、軸受部材42が機械加工が容易となる簡単な構造とされ、かつ、導入手段としての油溝48および開口部46を有し軽量化された遮蔽部材44がリアエクステンションケース部14の内周面部に支持されるもとで、遮蔽部材44によって推進軸12の一端部、および、出力軸10の連結部10aが覆われて、推進軸12の一端部、および、出力軸10の連結部10aとリブ部14aの終端部近傍との間が遮蔽されることとなる。従って、上述の第1および第2の実施形態において得られた効果と同様な効果が得られる。
【0032】
なお、上述の第1〜第3の実施形態においては、軸受部材24に導入手段として油溝もしくは導入板が設けられ、また、遮蔽部材44に導入手段としての油溝が設けられる構成とされているが、必ずしもこのようにされる必要はなく、軸受部材24および遮蔽部材44にそれぞれこのような導入手段が設けられなくてもよいことは勿論である。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る変速機の潤滑装置によれば、突起状部材と出力軸の一部もしくは連結軸の一部との間を遮蔽する遮蔽部材が軸受部材近傍に設けられ、また、その遮蔽部材は、突起状部材により導かれた潤滑油を潤滑油供給路に導く導入手段を有するので、突起状部材により導かれた潤滑油が潤滑油供給路に直接的に落下しない場合であっても潤滑油が、導入手段、例えば、油溝により潤滑油供給路に導かれることとなる。従って、出力軸の回転数が比較的高回転数であっても潤滑油供給路を通じて軸受部材の内周面に供給される潤滑油量が低減することを抑制できることとなる。
【0034】
また、遮蔽部材が連結軸の一部もしくは出力軸の一部を覆うように形成されるときにおいては、連結軸の一部もしくは出力軸の一部の回転によって飛散される潤滑油滴などの衝突によって突起状部材により導かれた潤滑油を潤滑油供給路に導くことが妨害されることが抑制されることとなる。
【0035】
さらに、導入手段が油溝の開口端の側壁の一部もしくは遮蔽部材の外周部に突起状部材に向けて開口する開口部を有する導入部材である場合においては、飛散する潤滑油もしくは突起状部材から落下してくる潤滑油を容易に油溝もしくは潤滑油供給路に導くことができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変速機の潤滑装置の第1の実施形態の要部を拡大して示す断面図である。
【図2】図1に示される例における横断面図である。
【図3】本発明に係る変速機の潤滑装置の第1の実施形態を、それが備えられた自動変速機の要部とともに示す断面図である。
【図4】本発明に係る変速機の潤滑装置の第2の実施形態の要部を拡大して示す断面図である。
【図5】図4に示される例における横断面図である。
【図6】本発明に係る変速機の潤滑装置の第2の実施形態の要部を拡大して示す断面図である。
【図7】(A)は図6に示される例における横断面図、(B)は(A)において矢印Bが示す方向から見た部分断面図である。
【符号の説明】
10 出力軸
12 推進軸
14 リアエクステンションケース部
14a リブ部
24、42 軸受部材
26 アウター部材
28 インナー部材
32 延在部
34、50 油溝
36、46 潤滑油供給路
40 導入板
44 遮蔽部材

Claims (10)

  1. 変速機の末端部に設けられる末端ケース部における開口端部に配され、インナー部材と該インナー部材の外周部に配されるアウター部材の2物品からなり、該変速機の出力軸もしくは該出力軸に連結される連結軸を支持する軸受部材と、
    前記末端ケース部の内面部に形成され、前記変速機の出力軸の回転に伴って該変速機の内面部に飛散された潤滑油を該内面部に沿って前記軸受部材に導く突起状部材と
    を備え、
    前記アウター部材の一端を前記インナー部材における対向する一端部から前記末端ケース部内に前記出力軸に沿って突出させることにより、前記突起状部材と前記出力軸の一部もしくは前記連結軸の一部との間を遮蔽する遮蔽部材が構成されることを特徴とする変速機の潤滑装置。
  2. 変速機の末端部に設けられる末端ケース部における開口端部に配され、該変速機の出力軸もしくは該出力軸に連結される連結軸を支持する軸受部材と、
    前記末端ケース部の内面部に形成され、前記変速機の出力軸の回転に伴って該変速機の内面部に飛散された潤滑油を該内面部に沿って前記軸受部材に導く突起状部材と
    を備え、
    前記軸受部材とは別体に前記突起状部材と前記出力軸の一部もしくは前記連結軸の一部との間を遮蔽する遮蔽部材が、前記軸受部材の端部から前記末端ケース部の内方に向けて突出形成されることを特徴とする変速機の潤滑装置
  3. 前記遮蔽部材が前記末端ケース部に連結されることを特徴とする請求項2記載の変速機の潤滑装置。
  4. 前記軸受部材は、前記突起状部材により導かれた潤滑油を内周面に導く潤滑油供給路を有し、前記遮蔽部材は該潤滑油を該潤滑油供給路に導く導入手段
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の変速機の潤滑装置。
  5. 前記導入手段は、前記遮蔽部材の外周部に前記出力軸に沿って伸びて形成される油溝であることを特徴とする請求項4記載の変速機の潤滑装置。
  6. 前記軸受部材に設けられた油溝に連通するように潤滑油供給路が形成されていることを特徴とする請求項5記載の変速機の潤滑装置
  7. 前記導入手段は、前記遮蔽部材の外周部に前記突起状部材に向けて開口する開口部を有する導入部材であることを特徴とする請求項4記載の変速機の潤滑装置。
  8. 前記導入手段が前記遮蔽部材の外周部に前記出力軸に沿って伸びて形成される油溝と、該油溝の側壁に沿って前記突起状部材に向けて開口する開口部を有する導入部材とを含んでなることを特徴とする請求項4記載の変速機の潤滑装置。
  9. 一方の開口端が前記軸受部材の突起状部材に対向する位置に形成され、他方の開口端が該軸受部材の内面に形成される潤滑油供給路を備えることを特徴とする請求項4記載の変速機の潤滑装置
  10. 前記遮蔽部材が前記連結軸の一部もしくは前記出力軸の一部を覆うように円筒状に形成されることを特徴とする請求項1記載の変速機の潤滑装置。
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