JPH0988538A - エンジンにおけるオイルリリーフバルブの配置構造 - Google Patents
エンジンにおけるオイルリリーフバルブの配置構造Info
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- JPH0988538A JPH0988538A JP25033595A JP25033595A JPH0988538A JP H0988538 A JPH0988538 A JP H0988538A JP 25033595 A JP25033595 A JP 25033595A JP 25033595 A JP25033595 A JP 25033595A JP H0988538 A JPH0988538 A JP H0988538A
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Abstract
置構造において、エンジンの大型化およびコスト高を招
くことなくリリーフバルブを設置して、オイル漏れ防止
等のエンジンの基本的品質を確保し、かつ、エンジンの
潤滑系回路を保護する。 【解決手段】 エンジンにおけるオイルリリーフバルブ
の配置構造において、クランクケース6の左右一側の外
側面とクラッチカバー12の内側面との間であり、クラ
ンク軸4、オイルポンプ軸14およびオイルフィルタ1
6によって囲まれる空間部には、オイルフィルタ16内
に導入されるオイルの圧力が設定圧以上になったときに
作動して該オイルの圧力を逃がすオイルリリーフバルブ
78が配置される。
Description
オイルリリーフバルブの配置構造に関する。
ンジン潤滑用のオイルに混入した摩耗金属粉等を除去す
るためのオイルフィルタが備えられている。そして、オ
イルフィルタのエレメントの目詰まりなどにより、オイ
ルフィルタ内の圧力が異常に上昇した場合は、オイルフ
ィルタやエンジン各部のシール材(ガスケット等)の保
護を図るため、オイルの潤滑経路の途中にオイルリリー
フバルブ(以下、リリーフバルブという)を設置してオ
イルフィルタへのオイルをリリーフバルブに逃がす技術
が従来より知られている。
は、例えば、リリーフバルブが取り付けられるのに十分
な長さを持ったオイル通路をクランクケースにおけるオ
イルポンプ取付け部に設けて前記油圧上昇による不具合
を解消するようにしたものがある。
来のリリーフバルブ取り付け構造においては、比較的大
きな部品であるクランクケースに長いオイル通路を形成
する必要があるため、オイル通路の加工が容易でないと
共にオイル通路の形成に伴ってクランクケース等が大型
化するという問題も生ずる。
からオイルパン近傍のオイルストレーナまでの寸法をで
きるだけ短くする必要があることから、オイルポンプは
クランク軸の下方には配置できないので、オイルポンプ
はクランク軸の前下方かつクランクホイールや発電機等
の回転体を避けた位置に配設される。オイルポンプ周辺
はスペースに余裕がないため、リリーフバルブを取り付
けるオイル通路の確保が難しく、リリーフバルブの設置
が困難となったり、設置した場合でも必要以上にクラン
クケースやクラッチカバー類を異形に設計したりするな
どの不具合が生じ加工工数の増加、コスト高およびエン
ジンの大型化を招く。
ボール式のものを採用することにより、リリーフバルブ
を使用しない場合もある。しかしながら、オイルの粘度
が非常に高くなる寒冷地等でエンジンを使用する場合な
どは、リリーフバルブを使用しないと、潤滑系回路(カ
ートリッジ式オイルフィルタ、オイルクーラ等)の保
護、および、クランクケースとクラッチカバーとの合わ
せ面からのオイル漏れ防止などの基本的品質の確保は難
しい。
れたものであって、エンジンの大型化およびコスト高を
招くことなくリリーフバルブを設置して、オイル漏れ防
止等のエンジンの基本的品質の確保およびエンジンの潤
滑系回路の保護が図れるエンジンにおけるオイルリリー
フバルブの配置構造を提供することを目的とする。
成するため、次のような構成を有する。すなわち、請求
項1の発明は、クランクケースに回転自在に支持された
クランク軸と、前記クランクケースの左右一側に取り付
けられたクラッチカバーと、前記クランク軸の前下方に
配置されたオイルポンプ軸と、該オイルポンプ軸の上方
に配置され、かつ、前記クラッチカバーに取り付けられ
たオイルフィルタとを備えたエンジンにおいて、前記ク
ランクケースの左右一側の外側面と前記クラッチカバー
の内側面との間であって、前記クランク軸、前記オイル
ポンプ軸および前記オイルフィルタによって囲まれる空
間部には、前記オイルフィルタ内に導入されるオイルの
圧力が設定圧以上になったときに作動して該オイルの圧
力を逃がすオイルリリーフバルブが配置されたことを特
徴とするエンジンにおけるオイルリリーフバルブの配置
構造である。
ルブは、前記クラッチカバーの内側面に設けられた支持
孔に支持されると共に、前記クランクケースの外側面に
は、前記オイルリリーフバルブの内側端部に対向するオ
イルリリーフバルブ抜け止め用の突起が設けられ、さら
に、前記オイルリリーフバルブの内側端面と前記突起と
の隙間は、前記オイルリリーフバルブと、該オイルリリ
ーフバルブの内側端面に隣接するようにオイルポンプ軸
に設けられた回転体との隙間よりも小さく設定されたこ
とを特徴とする請求項1記載のエンジンにおけるオイル
リリーフバルブの配置構造である。
ースの左右一側の外側面と前記クラッチカバーの内側面
との間あって、前記クランク軸、前記オイルポンプ軸お
よび前記オイルフィルタによって囲まれる空間部に、オ
イルリリーフバルブが配置されているため、クランクケ
ースの形状やクラッチカバーの形状を大幅に変更するこ
となく、オイルリリーフバルブをエンジンに設置するこ
とが可能になる。すなわち、オイルポンプ軸をクランク
軸の前下方に配設し、オイルポンプ軸の上方かつ前記ク
ラッチカバーにオイルフィルタを配設した場合、前記囲
まれる空間部は、デッドスペースとなるため、この空間
部を有効利用することでオイルリリーフバルブ周辺の構
造に影響を与えることなくオイルリリーフバルブの設置
が可能になる。これにより、オイル漏れ防止等のエンジ
ンの基本的品質の確保およびエンジンの潤滑系回路の保
護が図れるようになる。
バーの内側面に設けられた支持孔に前記オイルリリーフ
バルブを支持させるようにしたので、大型部品のクラン
クケース側にオイルリリーフバルブを組付けるものに比
べ、オイルリリーフバルブの組付け性が大幅に向上す
る。また、仮にエンジンの振動等により前記支持孔から
オイルリリーフバルブが抜ける方向(クランクケース
側)に移動しても、クランクケースの外側面の前記突起
によりオイルリリーフバルブの脱落が防止される。さら
に、前記オイルリリーフバルブの内側端面と前記突起と
の隙間が、前記オイルリリーフバルブと前記回転体との
隙間よりも小さく設定されることから、オイルリリーフ
バルブは、抜ける方向に移動しても前記回転体よりも先
に前記突起に当接する。したがって、オイルリリーフバ
ルブや回転体の損傷も回避できる。
実施形態を説明する。図1は本実施形態に係るエンジン
の外側面図、図2は本実施形態に係るクランクケースの
外側面図である。図3は本実施形態に係るリリーフバル
ブ周辺の構造を示すエンジン要部の断面図である。図4
は本実施形態に係るクラッチカバーの内側面図であっ
て、リリーフバルブおよびオイルフィルタが取り付けら
れた状態を示す図である。図5は本実施形態に係るオイ
ルリリーフバルブの単品図であって、(a)は正面図、
(b)は側方から見た片側断面図である。
すように、クランク軸4を回転自在に支持収納した左右
割れのクランクケース6と、このクランクケース6の前
部上面にやや前傾状態で上方に突出して設けられたシリ
ンダ8と、シリンダ8の上端面に締着されたシリンダヘ
ッド10から主に構成される。また、このエンジン2に
は、クランク軸4と、右側のクランクケース6Rの側壁
に取り付けられたクラッチカバー12と、クランク軸4
の前下方に配置されたオイルポンプ軸14と、オイルポ
ンプ軸14の上方に配置され、かつ、クラッチカバー1
2に取り付けられたオイルフィルタ16とが備えられ
る。
側の各部の構成とクラッチカバー12側の各部の構成を
順次説明した後、本実施形態に係るオイルリリーフバル
ブ(以下、単にリリーフバルブという)78の配置構造
等を説明する。
ケース6Rの側壁には、図2に示すようにクランク軸孔
18が設けられ、このクランク軸孔18の前側には、バ
ランサ軸孔20が設けられる。このバランサ軸孔20に
は、図3に示すように、ボールベアリング22を介して
バランサ軸24の右側の軸端部が支持される。ボールベ
アリング22よりも外側方に突出したバランサ軸24の
軸端部には、カラー26・オイルポンプドライブギア2
8がワッシャ30およびナット32により締着される。
前下方には、図2に示すように、前記オイルポンプ軸1
4が支持されるオイルポンプ軸孔34が設けられる。オ
イルポンプ軸14には、図3に示すように、クランクケ
ース6Rの側壁にビス36で締着されたオイルポンプ3
8と、このオイルポンプ38に外側から隣接しかつ前記
オイルポンプドライブギア28に従動するオイルポンプ
ドリブンギア40とが軸着される。
は、図1および図2に示すように、クランクケース6の
底壁のオイルパン6aからストレーナ42を介して前記
オイルポンプ38へオイルを導くオイル孔44(図2参
照)が設けられる一方、オイルポンプ軸孔34を挟んで
オイル孔44の反対側には、前上方に延びてオイルポン
プ38からオイルをクランクケース6Rの前端に導くオ
イル孔46が形成される。このオイル孔46は、クラン
クケース6Rの前端において開口しているが栓ボルト4
8でその開口部が塞がれている。さらに、このオイル孔
46における前記栓ボルト48の近傍位置からは、図3
に示すように、クランケース6Rとクラッチカバー12
との合わせ面Aで開口するオイル孔50が側方に延び
る。なお、クランケース6Rとクラッチカバー12との
合わせ面Aには、ガスケット52が介在される。
カバー12は、図1に示すように、クランク軸4の軸端
部に軸支されたクラッチ装置(図示略)を内包するよう
にクランクケース6Rの外側面にボルト54で取り付け
られたものであって、車両側面視でクランクケース6R
の側面全体を概略覆う。
示すように、前記オイルポンプ軸14にジョイント56
を介して連結したウォータポンプ軸58が配設される。
このウォータポンプ軸58は、クラッチカバー12に設
けられたウォータポンプ軸孔60にボールベアリング6
2を介して回転自在に支持されており、その外側の端部
には、ウォータポンプ64が軸着される。ウォータポン
プ64は、前記ボールベアリング62に隣接したオイル
シール66およびメカニカルシール68によりクラッカ
バー12の内側空間に対しシールされる。ウォータポン
プ64は、ウォータポンプ軸58の軸端部に嵌合したイ
ンペラ64aと、このインペラ64aを該軸端部に締着
するボルト64bと、吐出口64c1を有するポンプケ
ース64cとから主に構成される。
よび図4に示すように、前記オイル孔50に合わせ面A
で連通する第1のオイル導入孔70が設けられる。この
第1のオイル導入孔70は、図3に示すように、前記合
わせ面Aから外側方に略真っすぐ延びてクラッチカバー
12の外側面近傍まで達する。この第1のオイル導入孔
70の外側端部には、前上方に向けて延びる第2のオイ
ル導入孔72が連通しており、これら第1のオイル導入
孔70および第2のオイル導入孔72を通じて前記オイ
ルフィルタ16の前部にオイルが導入される。オイルフ
ィルタ16内に導入されて濾過されたオイルは、図4に
示すように、オイルフィルタ16の中央部のユニオン1
6aを介して再びクラッチカバー12内に戻される。ク
ラッチカバー12には、前記第2のオイル導入孔72の
後ろ側でユニオン16aから後下方に延びるオイル導出
孔74が形成される。これにより、ユニオン16aを通
ったオイルは、オイル導出孔74を通ってクラッチカバ
ー12およびクランクケース6Rの上縁部に沿って形成
されたオイル通路76を通り、その後は所定のオイル潤
滑経路を流れる。
および図3に示すように、クランクケース6Rの外側面
とクラッチカバー12の内側面との間であって、クラン
ク軸4、オイルポンプ軸14およびオイルフィルタ16
によって囲まれる空間部には、前記第2のオイル導入孔
70等を流れるオイルの圧力が設定圧以上になったとき
に作動して該オイルの圧力を逃がすリリーフバルブ78
が配置される。
8の構成を簡単に説明する。リリーフバルブ78は、図
5(a)および同(b)に示すように、クラッチカバー
12側の一端部に雄ネジ部78a1を有するバルブ本体
78aと、このバルブ本体78aの内部に左右方向に摺
動自在に設けられたバルブ78bと、このバルブ78b
をクラッチカバー12側に向けて付勢するスプリング7
8cと、このスプリング78cをバルブ本体78a内に
保持するリテーナ78dと、バルブ本体78aの外周に
嵌合され、かつ、雄ネジ部78a1側に向けて開放した
形状を呈するカバー78eとから構成される。リリーフ
バルブ78は、図3に示すように、前記雄ネジ部78a
1がクラッチカバー12の内側面に設けられた雌ネジ孔
(支持孔に相当)80に螺着されて組付けられると共
に、クラッチカバー12に組付けられた状態において、
その内側端面が前記合わせ面Aよりもクランクケース6
R側に位置する。
前記第1のオイル導入孔70の後下方近傍に位置してお
り、前記合わせ面Aよりも外側方に一段落ちたクラッチ
カバー12の内側面に形成されており、図3に示すよう
に、その下穴において前記第2のオイル導入孔72に連
通する。すなわち、第2のオイル導入孔72は、オイル
フィルタ16から後下方に延びて第1のオイル導入孔7
0と交差した後、さらに後下方に向けてウォータポンプ
軸孔60の手前まで延長されており、この延長部72a
の下端部にて前記雌ネジ孔80の下穴の前側一部分と交
差している。
図3に示すように、リリーフバルブ78の内側端部に対
向するリリーフバルブ抜け止め用の突起82が設けられ
る。この突起82の先端面は、図2に示すように、リリ
ーフバルブ78の内側端面(正確にはバルブ本体78a
の内側端面)における前上部に近接する。
の外側端面との隙間S2は、図3に示すように、前記オ
イルポンプドリブンギア(請求項2に係る回転体に相
当)40の外側面との隙間S1よりも小さく設定され
る。また、図4に示すように、リリーフバルブ78の外
形(具体的にはカバー78eの外周)と前記第1のオイ
ル導入孔70のボス部84との間には1.5〜2.0m
m程度の隙間S3が確保され、また、図3に示すよう
に、前記リリーフバルブ78の外形と前記ジョイント5
6の外周との間にも1.5〜2.0mm程度の隙間S4
が確保される。さらに、図4に示すように、リリーフバ
ルブ78は、クランク軸4に設けられた遠心クラッチ8
6(図では想像線で示す)の外周との間に約20mm程
度の隙間S5が確保される。
ルブ78により、本実施形態においては、次のようにし
てオイルの圧力上昇を防止し、エンジンの基本的品質を
確保し、かつ、エンジンの潤滑系回路を保護している。
すなわち、オイルポンプ38の動力により、クランクケ
ース6R側のオイル経路(オイルパン6a→オイル孔4
4→オイルポンプ38→オイル孔46,50)を通った
オイルは、図3に示すように、前記合わせ面Aを介して
クラッチカバー12側に導入される。クラッチカバー1
2内の第1のオイル導入孔70に入ったオイルは、通常
は第2のオイル導入孔72にそのまま流れてオイルフィ
ルタ16に導入された後、オイル導出孔74によりオイ
ルフィルタ16から導出され所定の潤滑経路に向かう。
この通常の状態では、リリーフバルブ78のバルブ78
bが閉じており、オイルはオイルフィルタ16のみに流
れる。
りなどにより、オイルフィルタ16内の圧力が上昇し、
第1のオイル導入孔70等内のオイルの油圧が設定圧以
上になると、リリーフバルブ78のバルブ78bがスプ
リング78cの付勢力に打ち勝ってクランクケース6R
側に摺動する。バルブ78bの摺動により、バルブ本体
78aに設けられたオイル孔78a2とオイル孔78a
3(共に図5(b)参照)とが連通するため、第2のオ
イル導入孔72は、その前記延長部72aおよびリリー
フバルブ78を介してクラッチカバー12の内側空間と
繋がる。したがって、図3に示すように、この油圧上昇
時には第1のオイル導入孔70を流れるオイルの一部が
オイルフィルタ16に流れずにリリーフバルブ78を通
じてクラッチカバー12の内側空間に逃がされるため、
オイルの圧力上昇が防止される。なお、クラッチカバー
12の内側空間に流出されるオイルは、リリーフバルブ
78のカバー78eが外側方に開放しているため、クラ
ッチカバー12の内側面に向けて流出される。
本実施形態によれば、右側のクランクケース6Rの外側
面とクラッチカバー12の内側面との間であって、クラ
ンク軸4、オイルポンプ軸14およびオイルフィルタ1
6によって囲まれる空間部に、リリーフバルブ78が配
置されるため、クランクケース6やクラッチカバー12
の形状を大幅に変更することなく、リリーフバルブ78
をエンジン2に設置することが可能になる。すなわち、
オイルポンプ軸14をクランク軸4の前下方に配置し、
オイルポンプ軸14の上方でクラッチカバー12にオイ
ルフィルタ16を配置した場合、前記囲まれる空間部が
デッドスペースとなるため、この空間部を有効利用する
ことで周辺の構造に影響を与えることなくリリーフバル
ブ78を設置できるようになる。これにより、ガスケッ
ト52等の損傷に伴うオイル漏れの防止などのエンジン
2の基本的品質の確保、および、オイルフィルタ16を
含むエンジン2の潤滑系回路の保護が図れる。
られた雌ネジ孔80にリリーフバルブ78を螺着するよ
うにしたので、大型部品のクランクケース6側に組付け
る従来のものに比べ、リリーフバルブ78の組付け性が
大幅に向上する。すなわち、前記合わせ面Aよりも一段
落としたクラッチカバー12の内側面に、雌ネジ孔80
を加工するだけでよいため、バルブ専用のオイル通路を
新たに設けたりする必要がなく加工コスト等が大幅に削
減される。
雌ネジ孔80からリリーフバルブ78が抜ける方向(ク
ランクケース6R側)に移動しても、クランクケース6
Rの前記突起82によりリリーフバルブ78の脱落が防
止される。また、リリーフバルブ78の内側端面と前記
突起82との隙間S2が、リリーフバルブ78とオイル
ポンプドリブンギア40との隙間S1よりも小さく設定
されることから、リリーフバルブ78は抜ける方向に移
動してもオイルポンプドリブンギア40よりも先に突起
82に当接する。したがって、リリーフバルブ78やオ
イルポンプドリブンギア40の損傷も回避できる。
ブ78は、前記第1のオイル導入孔70のボス部82、
前記ジョイント56および遠心クラッチ86のそれぞれ
との間に隙間(S3,S4,S5)が確保されるので、
周囲の部品と干渉することもない。
カバー12の内側空間に流出されるオイルが、前記カバ
ー78eによりクラッチカバー12の内側面に向けて流
出するので、ジョイント56等の回転体に直接かかるこ
とが防止される。これにより、オイルミストの発生を防
いでブローバイガスへのオイル混入を防ぐと共に、機械
的損失も抑えることができる。
態様であり、本発明の技術的範囲は本実施形態に限定さ
れない。
ンジンの大型化およびコスト高を招くことなくオイルリ
リーフバルブを設置して、オイル漏れ防止等のエンジン
の基本的品質を確保し、かつ、エンジンの潤滑系回路を
保護することができる。
ある。
示すエンジン要部の断面図である。
あって、リリーフバルブおよびオイルフィルタが取り付
けられた状態を示す図である。
図であって、(a)は正面図、(b)は側方から見た片
側断面図である。
一側に相当) 12 クラッチカバー 14 オイルポンプ軸 16 オイルフィルタ 40 オイルポンプドリブンギア(回転体の一例) 78 オイルリリーフバルブ 80 雌ネジ孔(支持孔の一例) 82 突起 S1 オイルポンプドリブンギアとの隙間 S2 突起との隙間
Claims (2)
- 【請求項1】 クランクケースに回転自在に支持された
クランク軸と、前記クランクケースの左右一側に取り付
けられたクラッチカバーと、前記クランク軸の前下方に
配置されたオイルポンプ軸と、該オイルポンプ軸の上方
に配置され、かつ、前記クラッチカバーに取り付けられ
たオイルフィルタとを備えたエンジンにおいて、 前記クランクケースの左右一側の外側面と前記クラッチ
カバーの内側面との間であって、前記クランク軸、前記
オイルポンプ軸および前記オイルフィルタによって囲ま
れる空間部には、前記オイルフィルタ内に導入されるオ
イルの圧力が設定圧以上になったときに作動して該オイ
ルの圧力を逃がすオイルリリーフバルブが配置されたこ
とを特徴とするエンジンにおけるオイルリリーフバルブ
の配置構造。 - 【請求項2】 前記オイルリリーフバルブは、前記クラ
ッチカバーの内側面に設けられた支持孔に支持されると
共に、前記クランクケースの外側面には、前記オイルリ
リーフバルブの内側端部に対向するオイルリリーフバル
ブ抜け止め用の突起が設けられ、 さらに、前記オイルリリーフバルブの内側端面と前記突
起との隙間は、前記オイルリリーフバルブと、該オイル
リリーフバルブの内側端面に隣接するようにオイルポン
プ軸に設けられた回転体との隙間よりも小さく設定され
たことを特徴とする請求項1記載のエンジンにおけるオ
イルリリーフバルブの配置構造。
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---|---|---|---|
JP25033595A JP3275653B2 (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | エンジンにおけるオイルリリーフバルブの配置構造 |
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