JP2000337485A - 変速機の潤滑装置 - Google Patents

変速機の潤滑装置

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JP2000337485A
JP2000337485A JP11151197A JP15119799A JP2000337485A JP 2000337485 A JP2000337485 A JP 2000337485A JP 11151197 A JP11151197 A JP 11151197A JP 15119799 A JP15119799 A JP 15119799A JP 2000337485 A JP2000337485 A JP 2000337485A
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JP
Japan
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oil
transmission
catch tank
pump
transmission case
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JP11151197A
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English (en)
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Kenichi Yajima
健一 矢島
Kazuo Kanazawa
一男 金澤
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0434Features relating to lubrication or cooling or heating relating to lubrication supply, e.g. pumps; Pressure control

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】オイルポンプ停止時はオイルの跳ね上げにより
潤滑を行い、又オイルポンプ駆動時にはオイル跳ね上げ
によって生じる撹拌抵抗を軽減し、エンジン出力及び燃
費の向上を図る。 【解決手段】フロントデフ室2aの上部空隙部2fにオ
イルキャッチタンク37を配設し、オイルキャッチタン
ク37にオイルポンプ30から吐出されるオイルの一部
を流入させる。オイルキャッチタンク37にはオイル滴
下孔37aが穿設されており、オイルキャッチタンク3
7に貯留されているオイルはオイル滴下孔37aから滴
下されている。オイルポンプ30が停止しているときオ
イルキャッチタンク37のオイルはオイル滴下孔37a
から滴下されるため、相対的に変速機ケース1のオイル
レベルがHiとなり、変速ギヤ列24によりオイルを跳
ね上げることで潤滑を行う。オイルポンプ30が駆動す
ると、オイルの一部がオイルキャッチタンク37に貯留
されるためオイルレベルがLoまで低下し、変速ギヤ列
24によるオイルの撹拌抵抗が軽減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速機ケース内の
オイルレベルをオイルポンプ駆動時は低く設定すること
で撹拌抵抗を軽減させ、又オイルポンプ停止時はオイル
レベルを高く設定することで跳ね上げによるオイル飛沫
で必要潤滑部を潤滑する変速機の潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、変速機ケース内の各必要潤滑
部を潤滑する手段として、変速機ケースの底部に滞留し
ているオイルをオイルポンプにより吸引し、各必要潤滑
部へ供給する強制潤滑方式を採用するものがある。
【0003】しかし、強制潤滑方式を採用する変速機で
あっても変速機ケースの底部に滞留するオイルを変速ギ
ヤが跳ね上げる、いわゆる撹拌抵抗が発生するため、伝
達効率が低下し、燃費悪化の一因となっている。
【0004】一方、撹拌抵抗を軽減するために変速機ケ
ース内のオイルレベルを低く設定した場合には、変速ギ
ヤの跳ね上げによるオイル飛沫潤滑機能が低下するた
め、オイルポンプにより十分なオイルを供給することの
困難な始動直後、或いはオイル粘性の高い低温始動時等
において、潤滑不足が一時的に発生するおそれがある。
【0005】そのため、例えば特開平8−159247
号公報には、変速機ケースの外部にオイルリザーバを設
け、始動直後のようにオイルポンプの回転数が低く、オ
イルポンプから吐出されるオイルの量が少ない場合、或
いはオイルの粘度が高いためにオイルポンプから吐出さ
れるオイルの量が少ない場合は、オイルリザーバに貯留
されているオイルを変速機ケース内に供給して変速機ケ
ース内のオイルレベルを一時的に高く設定し、変速ギヤ
による跳ね上げによって、各必要潤滑部へオイルを供給
し、又、オイルポンプの回転数が高い場合、或いはオイ
ルの粘度が低下しオイルポンプから吐出されるオイルの
量が多くなった場合には、オイルリザーバにオイルを戻
して、変速機ケース内のオイルレベルを低く設定し、変
速ギヤによる撹拌抵抗を軽減させる技術が開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記先行技術
では、オイルリザーバタンクに貯留するオイルをオイル
ポンプから吐出されるオイルの量に応じて増減させる制
御弁を設けなければならず、構造が複雑化し、メンテナ
ンスが煩雑化するばかりでなく、製品コストの高騰を招
いてしまう。
【0007】又、制御弁が閉弁状態で故障した場合、リ
ザーバタンクに貯留されているオイルが変速機ケースへ
戻されなくなるため、始動時、低車速においてもオイル
レベルが高くならず、変速ギヤの跳ね上げによるオイル
飛沫にて必要潤滑部を十分に潤滑させることが困難とな
り、潤滑不足が生じる可能性がある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、停車及び低車
速時はオイルレベルを高く設定し、高車速時はオイルレ
ベルを低く設定する制御を、制御弁を用いることなく簡
単な構造で実現し、故障が無く、製造及びメンテナンス
が容易で製品コストの低減を図ることの可能な変速機の
潤滑装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
第1の本発明は、変速機ケースの底部に滞留するオイル
をオイルポンプにより吸引して各必要潤滑部へ供給する
変速機の潤滑装置において、上記変速機ケース内の上部
に上記オイルポンプから供給されるオイルの一部を貯留
するオイルキャッチタンクを設け、上記オイルキャッチ
タンクにオイル滴下孔を形成したことを特徴とする。
【0010】第2の発明は、第1の発明において、上記
オイルキャッチタンクを上記変速機ケースに設けたフロ
ントデフ室の上部空隙部に配設したことを特徴とする。
【0011】第3の発明は、第1或いは第2の発明にお
いて、上記オイル滴下孔を、上記フロントデフ室に配設
するデファレンシャル装置に連設する終減速ギヤとドラ
イブギヤとの噛合部付近に指向させたことを特徴とす
る。
【0012】第4の発明は、第1〜第3の発明におい
て、上記オイルキャッチタンクの上部に溢流口を開口し
たことを特徴とする。
【0013】第5の発明は、第1〜第4の発明におい
て、停車及び低車速時は上記オイルポンプを停止させる
ことを特徴とする。
【0014】すなわち、第1の発明では、オイルポンプ
の駆動により変速機ケースの底部に貯留されているオイ
ルを吸引し、各必要潤滑部へ供給する際に、オイルポン
プから吐出されるオイルの一部をオイルキャッチタンク
に貯留する。オイルキャッチタンクに貯留されているオ
イルは、このオイルキャッチタンクに形成されているオ
イル滴下孔から徐々に滴下される。
【0015】この場合、第2の発明に記載されているよ
うに、オイルキャッチタンクを上記変速機ケースに設け
たフロントデフ室の上部空隙部に配設することで、スペ
ースの有効利用を図ることができる。
【0016】又、第3の発明に記載されているように、
オイルキャッチタンクに形成したオイル滴下孔を、終減
速ギヤとドライブギヤとの噛合部付近に指向させること
で、この噛合部位を十分に潤滑すると共にオイル冷却さ
せることが可能となる。
【0017】更に、第4の発明に記載されているよう
に、オイルキャッチタンクの上部に溢流口を開口するこ
とで、オイルレベルの最下位を一定レベルに設定するこ
とができる。
【0018】又、第5の発明に記載されているように、
停車及び低車速時はオイルポンプを停止させることで、
オイルポンプの駆動ロスを軽減させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図1に4輪駆動用手動変速機の
スケルトン図を示す。尚、図においては手動変速機を水
平に設置した状態で記載されているが、実際の手動変速
機は、オイルレベルHi,Loが水平となる左肩上がり
の状態でエンジンに連設されている。
【0020】同図に示す符号1は手動変速機の変速機ケ
ース1で、この変速機ケース1は、前部からトランスミ
ッションケース2、トランスファケース3、エクステン
ションケース4に分割されており、トランスミッション
ケース2の前部にクラッチハウジング5が一体形成され
ている。
【0021】図3に示すように、トランスミッションケ
ース2は縦方向中央から二分割されており、一方、トラ
ンスファケース3は円筒状に形成されている。
【0022】又、トランスミッションケース2内が、前
部のフロントデフ室2aと後部の第1トランスミッショ
ン室2bとにベアリング支持壁2cを介して区画され、
又、第1トランスミッション室2bとトランスファケー
ス3の前部側に形成されている第2トランスミッション
室3aとがベアリング支持壁2dを介して区画されてい
る。
【0023】更に、トランスファケース3の第2トラン
スミッション室3aと後部側に形成されているトランス
ファ室3bとがベアリング支持壁3cを介して区画さ
れ、トランスファ室3bの後部がエクステンションケー
ス4により閉塞されている。
【0024】又、クラッチハウジング5に収納されてい
るクラッチ6の入力側に、エンジン7から延出するクラ
ンク軸7aが連結され、クラッチ6の出力側にドライブ
軸8が連結されている。このドライブ軸8は、図3に示
すように、フロントデフ室2aの上部中央を通り、後部
の第2トランスミッション室3aの方向へ延出されてい
る。
【0025】又、フロントデフ室2aの下部には、前輪
9にフロントアクスル軸10等を介して駆動力を伝達す
るフロントデファレンシャル装置11が横設されてお
り、このフロントデファレンシャル装置11に終減速ギ
ヤ11aが固設されている。
【0026】終減速ギヤ11aに、フロントドライブ軸
12の先端に形成されたフロントドライブギヤ13が噛
合されている。フロントドライブ軸12は、トランスミ
ッション室2bのほぼ中央部分を通り、後方のトランス
ファ室3b方向へ延出されている。
【0027】フロントドライブ軸12には、中空のドリ
ブン軸14が相対回転自在に外装されている。トランス
ファ室3bには、フロントドライブ軸12と同軸上に配
設されたセンタデファレンシャル装置15と、ドライブ
軸8の後方に配設されたリヤドライブ軸16とが内装さ
れ、センタデファレンシャル装置15から延出するトラ
ンスファ軸17とリヤドライブ軸16とがトランスファ
ギヤ18を介して連設されている。
【0028】トランスファ軸17からトランスファギヤ
18を介してリヤドライブ軸16に伝達される駆動力
は、プロペラ軸19、リヤデファレンシャル装置20、
リヤアクスル軸21等を介して後輪22に伝達される。
【0029】センタデファレンシャル装置15は、ドリ
ブン軸14からの駆動力を、フロントドライブ軸12と
リヤドライブ軸16とに配分すると共に、前輪9と後輪
22との間の回転差を吸収するもので、更に、本実施の
形態では、前後輪9,22間の回転差によって粘性トル
ク等を発生させて差動制限するとともに、前後輪9,2
2の駆動トルク配分を行うビスカスカップリング等の差
動制限装置23が併設されている。
【0030】又、第1、第2トランスミッション室2
b,3aに貫通されているドライブ軸8とドリブン軸1
4とに、シンクロメッシュ機構(図示せず)により特定
の変速ギヤが選択的に噛合される複数段の変速ギヤ列2
4が配設されている。
【0031】又、リヤドライブ軸16に軸装されている
トランスファギヤ18の外周に、トランスファギヤ18
の回転数から車速を検出する車速センサ26が対設され
ており、又、トランスファ室3bの底部に油温センサ2
7が固設されている。
【0032】更に、第1トランスミッション室2bの底
部にオイル溜まり2eが形成されており、このオイル溜
まり2eにオイルストレーナ28が配設されている。
又、このオイルストレーナ28から延出するストレーナ
パイプ29がベアリング支持壁2dを貫通して第2トラ
ンスミッション室3aに延出され、第2トランスミッシ
ョン室3aとトランスファ室3bとを区画するベアリン
グ支持壁3cに固設されているオイルポンプ30の吸入
口30bに連通されている。
【0033】図2に示すように、オイルポンプ30は、
例えばトロコイドポンプであり、図4に示すように、ポ
ンプロータ30aに軸着されたポンプ駆動軸31がベア
リング支持壁3cに回動自在に支持されて、トランスフ
ァ室3b側へ突出され、その先端にクラッチハブ32が
固設されており、このクラッチハブ32の外周に、クラ
ッチドラム33が配設され、このクラッチハブ32とク
ラッチドラム33との間に、周知のパウダクラッチ或い
は電磁クラッチ等を用いてクラッチハブ32とクラッチ
ドラム33との間の動力伝達を断続するクラッチ部材3
4が介装されている。
【0034】クラッチドラム33の外周にはポンプギヤ
33aが形成され、このポンプギヤ33aがドリブン軸
14に設けられているポンプドライブギヤ33bに噛合
されている。
【0035】又、クラッチ部材34の断続は、オイルポ
ンプコントロールユニット(以下、「O/P_CU」と略
称)35にて制御される。このO/P_CU35には、車
速センサ26で検出した車速データと油温センサ27で
検出したトランスミッションオイルの油温データとが入
力され、この両データに基づきクラッチ部材34の断続
が制御される。
【0036】すなわち、O/P_CU35では、車速が設
定車速未満の低速或いは停車状態にあるとき、或いは油
温が設定油温未満の低温状態にあるとき、クラッチ部材
34に対する通電を遮断し、クラッチ部材34を開放し
て、オイルポンプ30の回転駆動を停止させる。そし
て、車速が設定車速以上、或いは油温が設定油温以上と
なったとき、クラッチ部材34に通電してクラッチを接
続させ、クラッチドラム33とクラッチハブ32とを締
結固定させる。
【0037】又、オイルポンプ30の吐出口30cに接
続されているオイル供給路36がトランスファケース3
に形成されているベアリング支持壁3cからトランスフ
ァケース3及びトランスミッションケース2の外周を経
て、トランスミッションケース2のベアリング支持壁2
cの二分割されている合わせ面の上部に臨まされてい
る。
【0038】又、クラッチハウジング5の後部に形成さ
れているフロントデフ室2aの上部空隙部2fにオイル
キャッチタンク37が配設されている。図3に示すよう
に、本実施の形態におけるオイルキャッチタンク37
は、二分割されたトランスミッションケース2の一方の
上部空隙部2fに沿った形状に形成され、且つドライブ
軸8を回避する形状に形成されている。
【0039】更に、オイルキャッチタンク37の下部
に、終減速ギヤ11aとフロントドライブギヤ13との
噛合部位にオイルを滴下させるオイル滴下孔37aが形
成され、又、オイルキャッチタンク37の上部に溢流口
37bが開口されている。
【0040】図1に示すように、オイルキャッチタンク
37が空のときは、変速機ケース1の底部に滞留するオ
イルがハイレベルHiとなり、オイルキャッチタンク3
7内がオイルで満たされているとき、ローレベルLoと
なる。ローレベルLoはオイルキャッチタンク37の容
積によって決定され、オイルストレーナ28からのオイ
ルの吸引が可能で、且つ変速ギヤ列24によりオイルが
撹拌され難いレベルに設定される。
【0041】尚、オイルキャッチタンク37が満杯にな
ると余剰のオイルは、溢流口37bから自然に流出する
ため、ローレベルLoは一定に保たれる。
【0042】又、変速機ケース1に形成されたフロント
デフ室2aの上部空隙部2f、各トランスミッション室
2b,3a、トランスファ室3bの上部中央にオイルギ
ャラリ38が配設され、このオイルギャラリ38の一端
がオイルキャッチタンク37に臨まされている。
【0043】オイルギャラリ38はベアリング支持壁2
cの合わせ面に開口されたオイル供給路36に接続され
ており、オイルポンプ30から吐出されたオイルはオイ
ル供給路36を通り、オイルギャラリ38で二股に分岐
され、一部のオイルはオイルキャッチタンク37へ流
れ、残りのオイルはオイルギャラリ38に開口されてい
る各オイル吐出口38aを経て各必要潤滑部へオイルが
供給される。
【0044】次に、上記構成による本実施の形態の作用
について説明する。エンジン7が停止すると、オイルポ
ンプ30の駆動が停止し、変速機ケース1のフロントデ
フ室2aの上部空隙部2fに配設されているオイルキャ
ッチタンク37に貯留されているオイルは、その下部に
形成されているオイル滴下孔37aから滴下されて、変
速機ケース1へ戻される。
【0045】そして、オイルキャッチタンク37に貯留
されているオイルが全て変速機ケース1に戻されると、
変速機ケース1の底部に滞留されているオイルのレベル
が、図1に二点鎖線で示すように、ハイレベルHiとな
り、変速ギヤ列24の下部がオイルに浸漬される。
【0046】この状態でイグニッションスイッチをON
し、エンジン7を起動させた後、ドライブ軸8とドリブ
ン軸14との間に配設されている変速ギヤ列24の特定
の変速ギヤをシンクロメッシュ機構により接続して、発
進操作を行うと、エンジン7の回転がクラッチ6、ドラ
イブ軸8、変速ギヤを介してドリブン軸14に伝達さ
れ、変速ギヤ列24が回転し、変速ギヤ列24に設けた
変速ギヤにて変速機ケース1の底部に滞留されているオ
イルが跳ね上げられ、各必要潤滑部がオイル飛沫により
潤滑される。
【0047】このとき、車速が0(停車)或いは低速状
態にあり、或いは油温が低いときは、O/P_CU35か
らのオイルポンプ30に設けられているクラッチ部材3
4に対する通電が遮断されるため、クラッチ部材34が
開放され、クラッチドラム33とクラッチハブ32との
動力伝達が遮断される。
【0048】その結果、オイルポンプ30の回転が停止
し、始動時、アイドル時、低速走行時等の低負荷時、及
びオイルの粘性の比較的高い低温時におけるオイルポン
プ30の駆動ロスが解消される。
【0049】そして、車速が設定車速以上となり、或い
は油温が設定油温以上になると、O/P_CU35からク
ラッチ部材34に対して通電が行われ、クラッチ部材3
4を介してクラッチドラム33とクラッチハブ32とが
連結される。
【0050】クラッチドラム33は、ドリブン軸14に
設けられているポンプドライブギヤ33bに噛合するポ
ンプギヤ33aに一体形成されているため、クラッチハ
ブ32がクラッチ部材34を介して一体回転し、このク
ラッチハブ32に連結するポンプロータ30aが回転す
る。
【0051】すると、トランスミッションケース2の底
部に形成したオイル溜まり2eに臨まされているオイル
ストレーナ28からオイルが吸引され、ストレーナパイ
プ29を経て吸入口30bからオイルが吸引され、吐出
口30cから加圧されて吐出されたオイルは、ベアリン
グ支持壁3c及び変速機ケース1の外周に形成したオイ
ル供給路36を経て、変速機ケース1の上部に配設され
ているオイルギャラリ38の中途に吐出される。
【0052】オイルギャラリ38に吐出されたオイルは
前後方向へ分岐され、前方へ導かれたオイルはオイルキ
ャッチタンク37に一時的に貯留され、又、後方へ導か
れたオイルは、その中途に形成されている各オイル吐出
口38aを介して、変速ギヤ列24、トランスファギヤ
18等の必要潤滑部へ供給される。
【0053】オイルキャッチタンク37にオイルが貯留
されると、変速機ケース1の底部に貯留されているオイ
ルのレベルが次第に低下する。そして、オイルキャッチ
タンク37がオイルで満たされ、余剰のオイルが溢流口
37bから溢流したとき、オイルレベルが、図1の一点
鎖線で示すローレベルLoとなる。
【0054】オイルレベルがローレベルLoになると油
面が変速ギヤ列24の下方に位置し、変速ギヤによる跳
ね上げがなくなり撹拌抵抗が軽減されて、エンジン出
力、及び燃費が向上する。
【0055】又、オイルキャッチタンク37にオイルが
貯留されている間も、底部に開口されているオイル滴下
孔37aから滴下するオイルにより、フロントデファレ
ンシャル装置11、及び終減速ギヤ11aとフロントド
ライブギヤ13との噛合部位にオイルが供給されるた
め、高速走行時には、これらの必要潤滑部をオイルによ
り十分に潤滑すると共にオイル冷却が可能となり、高速
走行時の潤滑性能と冷却性能との双方を満足させること
ができる。
【0056】そして、車速が低下し、設定車速未満にな
ると、O/P_CU35からクラッチ部材34に対する通
電が遮断され、クラッチ部材34が開放状態となり、オ
イルポンプ30の駆動が停止する。
【0057】その結果、オイルキャッチタンク37に流
入するオイルが0となり、このオイルキャッチタンク3
7のオイルレベルが、オイル滴下孔37aから滴下され
るオイルの分だけ次第に低下し、相対的に変速機ケース
1の底部に滞留するオイルのレベルが次第に上昇し、や
がて、オイルキャッチタンク37が空になると、図1に
二点鎖線で示すように、オイルレベルがハイレベルHi
となり、変速ギヤ列24によるオイルの跳ね上げが可能
となり、潤滑方式がオイル飛沫潤滑に切換えられる。
【0058】このように、本実施の形態では、始動時、
アイドル時、低速走行時等の低負荷時、及びオイル粘性
の比較的高い低温時は、オイルポンプ30の駆動を停止
させて、オイル飛沫により潤滑させるようにしたので、
オイルポンプ30の駆動ロスが解消され、又、高速走行
時はオイルポンプ30を駆動させて強制潤滑を行うと共
に、一部のオイルをオイルキャッチタンク37に貯留さ
せて、オイルレベルをローレベルLoとすることで、変
速ギヤに掛かるオイルの撹拌抵抗が軽減され、エンジン
出力、及び燃費の向上を図ることができ、停車を含む低
車速から高車速まで効率の良い潤滑が可能となる。
【0059】この場合、オイルキャッチタンク37に貯
留されているオイルは、オイル滴下孔37aから滴下さ
せる簡単な構造であるため、故障が無く、メンテナンス
が容易となり、製造コストも安価となる。
【0060】オイルポンプ30が停止すると、オイルキ
ャッチタンク37の油面がオイル滴下孔37aから滴下
されるオイルにより次第に低下し、相対的に変速機ケー
ス1の底部に貯留されるオイルレベルが高くなるため、
例えばオイルポンプ30が故障した場合には、変速ギヤ
列24によって跳ね上げたオイル飛沫により必要潤滑部
を潤滑することができるため、オイルポンプ30が故障
した場合におけるフェイルセーフ機能が保証される。
【0061】尚、本実施の形態では4輪駆動用変速機に
ついて説明したが、2輪駆動用変速機に本発明を適用す
ることができることは云うまでもない。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、変速機ケ
ースの上部にオイルポンプから供給されるオイルの一部
を貯留するオイルキャッチタンクを設けたので、オイル
ポンプ駆動時はオイルポンプから供給されるオイルの一
部がオイルキャッチタンクに一時的に貯留され、相対的
に変速機ケースに貯留されているオイルのレベルが低下
して、変速ギヤによる撹拌抵抗が軽減され、その分、エ
ンジン出力及び燃費の向上を図ることができる。又、オ
イルキャッチタンクにオイル滴下孔が形成されているの
で、オイルポンプ停止時は、オイルキャッチタンクに貯
留されているオイルが、オイル滴下孔から滴下されて変
速機ケースに戻されるため、エンジン始動直後の、オイ
ルポンプでは必要潤滑部に十分なオイルを供給すること
ができない状況でも、オイルの跳ね上げによる飛沫潤滑
が可能となり、潤滑不足を有効に回避することができ
る。
【0063】又、オイルは、制御弁等により流量を制限
することなくオイル滴下孔から滴下させるだけの簡単な
構造としたため、故障が無く、メンテナンスが容易とな
り、高い信頼性を得ることができるばかりでなく、製品
コストの低減を図ることができる。
【0064】この場合、請求項2に記載されているよう
に、オイルキャッチタンクをフロントデフ室の上部空隙
部に配設することで、スペースの有効利用を図ることが
できる。
【0065】又、請求項3記載の発明のように、オイル
滴下孔を、終減速ギヤとドライブギヤとの噛合部付近に
指向させることで、この噛合部位の潤滑とオイル冷却と
を同時に行うことができる。
【0066】更に、請求項4記載の発明のように、オイ
ルキャッチタンクの上部に溢流口を開口することで、変
速機ケースのオイルレベルの最下位を、複雑な制御機構
を用いることなく,常に一定レベルに設定することがで
きる。
【0067】又、請求項5に記載されているように、停
車及び低車速時はオイルポンプを停止させることで、オ
イルキャッチタンクに貯留されているオイルが、オイル
滴下孔から滴下して変速機ケースへ戻され、変速機ケー
スのオイルレベルが高くなるため、オイルポンプでは十
分なオイルを供給することの困難な始動時、オイル粘性
の比較的高い低温時等には、オイルの跳ね上げによる飛
沫潤滑が可能となり、一時的な潤滑不足を回避すること
ができる。更に、高車速時はオイルポンプを駆動させる
ことで、オイルの一部をオイルキャッチタンクに貯留さ
せ、変速機ケース内のオイルレベルを相対的に低くし
て、変速ギヤなどによるオイルの撹拌抵抗を軽減し、エ
ンジン出力、及び燃費の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4輪駆動用手動変速機のスケルトン図
【図2】図1のII−II要部断面図
【図3】図1のIII−III断面図
【図4】オイルポンプコントロールユニットの入出力系
の構成図
【符号の説明】
1 変速機ケース 2a フロントデフ室 2f 上部空隙部 11 フロントデファレンシャル装置 11a 終減速ギヤ 13 フロントドライブギヤ 30 オイルポンプ 37 オイルキャッチタンク 37a オイル滴下孔 37b 溢流口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J063 AB02 AB13 AC03 AC11 BA03 BA07 BA11 BA15 BB23 BB48 CA01 CB13 CD41 CD70 XD03 XD12 XD17 XD23 XD42 XD72 XE15 XE37 XE38 XE50 XH03 XH13 XH42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変速機ケースの底部に滞留するオイルをオ
    イルポンプにより吸引して各必要潤滑部へ供給する変速
    機の潤滑装置において、 上記変速機ケース内の上部に上記オイルポンプから供給
    されるオイルの一部を貯留するオイルキャッチタンクを
    設け、 上記オイルキャッチタンクにオイル滴下孔を形成したこ
    とを特徴とする変速機の潤滑装置。
  2. 【請求項2】上記オイルキャッチタンクを上記変速機ケ
    ースに設けたフロントデフ室の上部空隙部に配設したこ
    とを特徴とする請求項1記載の変速機の潤滑装置。
  3. 【請求項3】上記オイル滴下孔を、上記フロントデフ室
    に配設するデファレンシャル装置に連設する終減速ギヤ
    とドライブギヤとの噛合部付近に指向させたことを特徴
    とする請求項1或いは2記載の変速機の潤滑装置。
  4. 【請求項4】上記オイルキャッチタンクの上部に溢流口
    を開口したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載の変速機の潤滑装置。
  5. 【請求項5】停車及び低車速時は上記オイルポンプを停
    止させることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載
    の変速機の潤滑装置。
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