JP2602051Y2 - 牽引体 - Google Patents

牽引体

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JP2602051Y2
JP2602051Y2 JP1993024707U JP2470793U JP2602051Y2 JP 2602051 Y2 JP2602051 Y2 JP 2602051Y2 JP 1993024707 U JP1993024707 U JP 1993024707U JP 2470793 U JP2470793 U JP 2470793U JP 2602051 Y2 JP2602051 Y2 JP 2602051Y2
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JP
Japan
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sealed
sealed pipe
pipe body
tension
towed
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JP1993024707U
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JPH0678195U (ja
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正照 新村
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正照 新村
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、船を防波堤等に牽引
したり、水中建造物等を水底に牽引するために用いられ
る牽引体に係り、特に、従来用いられているチェーンよ
りも張力強度に優れ、かつ、製造コストも廉価な牽引体
に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】周知のように、船を防波堤等に
牽引したり水中建造物等の大型構造体を水底に牽引し定
着させる場合、従来では、リング状に形成されたチェー
ンを連結したものを用いているのが現状である。
【0003】しかしながら、上記従来のチェーンにあっ
ては、船や大型の構造体を牽引する必要上、一般的なチ
ェーンよりは遥かに大きな張力を必要とするため、これ
を満足させるためには、チェーン個々の強度は勿論のこ
と、連結強度も高張力に耐え得るものでなければならな
いため、チェーン長が長くなればなるほど、重量および
製造コストが大幅に嵩む結果となり、また、その取り扱
いも煩雑となる、という問題を有していた。
【0004】このため、本出願人は、先の出願におい
て、製造コストおよび重量が大幅に低減され、しかも、
容易に高張力性能を得ることができる取り扱い至便な牽
引体を既に提案している(特願平3ー263368
号)。
【0005】この牽引体は、複数本の密封パイプ体を折
り曲げ可能に連結し、該密封パイプ体の両端開口には、
キャップを気密に装着して内部が密封状態になるように
構成し、該密封パイプ体の内部には水密性を有する接着
剤を塗着すると共に、該密封パイプ体の内部に、高張力
を有する材質で形成され、かつ、水密性を有する接着剤
が塗布または含浸された高張力部材を収納して構成した
ものである。
【0006】この考案は、かかる現状に鑑み創案された
ものであって、その目的とするところは、本出願人が先
に提案した牽引体の引張強度をさらに強力なものとする
ことができる牽引体を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案にあっては、高張力性を有する材質で形成
され、かつ、水密性を有する接着剤が塗布または含侵さ
れた高張力部材を複数本収容し、その内部を密封状態に
なるように構成するとともに、その両端開口部に装着さ
れたキャップには連結環が固着された密封パイプ体を、
複数本連結して折り曲げ可能に成型した牽引体であっ
て、前記密封パイプ体を、所定の圧力で絞ることによ
り、前記複数本の高張力部材を同時に絞り込んで、結束
させ一本化成型して縮径させたことを特徴とするもので
ある。
【0008】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基き、この考
案を詳細に説明する。
【0009】図1は、この考案の第1実施例に係る牽引
体Rを示しており、この実施例に係る牽引体Rは、適宜
長さに形成された複数本の密封パイプ体5が折り曲げ可
能に連結されて構成されている。
【0010】この密封パイプ体5は、図2に示すよう
に、その両端開口に装着されたキャップ51を溶接して
閉塞し、その内部が密封状態になるように形成されてい
ると共に、上記キャップ51には、他の密封パイプ体5
を相互に連結するための連結環52が固着されている。
【0011】また、この密封パイプ体5は、高張力材で
形成されていると共に、その内部には、水密性を有す
る、例えば、エポキシ系接着剤54が塗着されて内部の
水密性および補強処理が施されている。
【0012】さらに、上記各密封パイプ体5の内部に
は、図3に示すように、複数本の高張力部材53が所要
本数収容されており、この高張力部材53は、例えば、
ワイヤーロープやピアノ線あるいはアラミド繊維や炭素
繊維等、高張力性を有する金属線や各種合成樹脂系の繊
維等で形成されている。
【0013】そして、これらの高張力部材53には、例
えば、水密性を有するエポキシ系接着剤54が塗布さ
れ、或は、含浸され、高張力部材53同志が絞り成型さ
れて一体化されているとともに、上記高張力部材53と
密封パイプ体5との一体化が図られている。勿論、この
牽引体Rの張力をより大きくする場合には、図4に示す
ように、上記密封パイプ体5を適宜本数結束して1本に
絞り成型した結束体6で構成することもできる。この場
合、図4仮想線で示すように、上記結束体6をさらに密
封パイプ体5a内に収容して牽引体Rを構成することも
できる。
【0014】このように構成された牽引体Rは、上記密
封パイプ体5が絞り成型されて形成されている。
【0015】この密封パイプ体5の絞り成型は、例え
ば、公知のスエージングマシンにより所定圧力で所定径
まで縮径させるように行なわれるが、ダイスによる絞り
圧力や縮径寸法は、牽引体Rの用途や使用材質および被
牽引体に対する引張強度などを考慮して実験値で求めら
れる。
【0016】このように絞り成型された牽引体Rは、牽
引体R自体が浮力を有し、また、高密度の棒状体で形成
されていないため、重量的にも従来の牽引体であるチェ
ーンと比較して大幅に低減することができ、さらに、各
密封パイプ体5に空気等の気体を密封して気密に形成す
ることで、該密封パイプ体5の重量を大幅に削減するこ
とができ、特に、各密封パイプ体5が水中等で大変長く
なり、その自重が過大となって使用上の機能に制約が加
わるような場合であっても、空気等が封入されているた
め、目的重量に調整することも可能となる他、各密封パ
イプ体5が長尺に形成されているため取り扱いも容易と
なると共に、絞り成型による引張強度を飛躍的に向上さ
せることができるので、牽引体Rの耐用年数を大幅に向
上させることができ、これにより牽引体Rの交換作業を
大幅に長期化させることができるので、メンテナンス費
用も大幅に低減できる。
【0017】また、このように構成された牽引体を、所
要本数連結し、例えば、船舶や車両の牽引用あるいは高
層ビルでの荷揚用として用いたり、又は、水中建造物等
の大型建造物の水底定着用として用いたり、さらには、
浮消波体の牽引用として用いられる等、幾多の優れた効
果を奏する。
【0018】
【考案の効果】この考案は、以上説明したように、高張
力性を有する材質で形成され、かつ、水密性を有する接
着剤が塗布または含侵された高張力部材を複数本収容
し、その内部を密封状態になるように構成するととも
に、その両端開口部に装着されたキャップには連結環が
固着された密封パイプ体を、複数本連結して折り曲げ可
能に成型した牽引体であって、前記密封パイプ体を、所
定の圧力で絞ることにより、前記複数本の高張力部材を
同時に絞り込んで、結束させ一本化成型して縮径させた
ので、牽引体の引張強度を飛躍的に向上させることがで
き、また、本出願人が先に提案した牽引体から得られる
効果を損なうことなく製造できるため、製造コストもそ
れ程アップすることなく廉価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る絞り成型された牽引
体の構成を示す部分平面図である。
【図2】同牽引体を一部破断して示す拡大部分平面図で
ある。
【図3】牽引体の他例を一部破断して示す拡大部分平面
図である。
【図4】牽引体のさらに他例を一部破断して示す部分平
面図である。
【符号の説明】
R 牽引体 5,5a 密封パイプ体 53 高張力部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高張力性を有する材質で形成され、か
    つ、水密性を有する接着剤が塗布または含侵された高張
    力部材を複数本収容し、その内部を密封状態になるよう
    に構成するとともに、その両端開口部に装着されたキャ
    ップには連結環が固着された密封パイプ体を、複数本連
    結して折り曲げ可能に成型した牽引体であって、 前記密封パイプ体を、所定の圧力で絞ることにより、前
    記複数本の高張力部材を同時に絞り込んで、結束させ一
    本化成型して縮径させた ことを特徴とする牽引体。
JP1993024707U 1993-04-15 1993-04-15 牽引体 Expired - Lifetime JP2602051Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0678195U JPH0678195U (ja) 1994-11-01
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