JPH0248477Y2 - - Google Patents

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JPH0248477Y2
JPH0248477Y2 JP1664986U JP1664986U JPH0248477Y2 JP H0248477 Y2 JPH0248477 Y2 JP H0248477Y2 JP 1664986 U JP1664986 U JP 1664986U JP 1664986 U JP1664986 U JP 1664986U JP H0248477 Y2 JPH0248477 Y2 JP H0248477Y2
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rope
resin coating
layer
metal wire
core fiber
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は浮揚構造物の係留に使用するロープに
関する。
〔従来の技術とその問題点〕
浮揚構造物たとえばブイは、気象観測、水中物
の位置表示手段あるいは漁業資源確保の手段など
各方面に利用されているが、このブイを水底等に
係留する索として、従来ではワイヤーロープ、チ
エーン等が用いられていた。しかし、この種索は
水中での自重が重く、浮体に余剰浮力を持たせる
ために必要以上に大きな浮体寸法を要し、これに
伴い運搬費用が増し、作業性が低下するなどの問
題があつた。
この対策として、比重の軽い合成繊維ロープの
適用が考えられたが、水上、水中の往来物、漁具
鋭利物体などとの接触で簡単に切断されやすい不
具合があり、そのため水面下100mより浅い処で
の使用が難しく、実用性に乏しかつた。その打開
策として、ポリアラミド繊維など高い強度を持つ
繊維を不飽和ポリエステル樹脂により接着し、熱
処理により硬化させたコンポジツトロープが開発
されている。
このロープは、軽量で、強く、さらに前記一般
の合成繊維ロープに較べ切断されにくいなど、ブ
イ係留索などの索材料として優れた特性を持つて
いる。しかし、反面、芯部繊維ロープの繊維間に
樹脂が浸入固化するためロープの剛直性が高く、
このため屈曲性に乏しく、使用状態において漁具
等の接触でロープが小曲率に曲げられたときに座
屈、損傷を受けることがあつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は前記のような問題点を解決するために
考案されたもので、優れ防水性と柔軟性を有する
と共に、強度をになう芯部繊維の外傷が生じず、
かつまた座屈による引張り強さ低下が生じない実
用的なこの種係留用ロープを提供しようとするも
ので、その特徴とするところは、芯部繊維ロープ
の外周に薄繊維層を介して樹脂被覆を施すと共
に、樹脂被覆の外周に金属線層を設け、その外周
に外層樹脂被覆を施したことにある。
本考案は、上記構成のロープを単体のまま使用
するほか、上記構成のロープをストランドとして
さらに大径のロープに撚合又は編組したものをも
含むものである。
また、本考案における「係留」は、広い意味の
ものとし、係船、曳航、海上作業のための索用ロ
ープをも含むものである。
〔実施列〕
以下本考案の実施例を添付図面に基づいて説明
する。
第1図と第2図は本考案に係る浮揚構造物係留
用ロープの一例を示す。
1は芯部繊維ロープであり、ポリアラミド糸、
ポリエステル糸、ポリエチレン糸など高い強度を
有するヤーン100を引き揃えまたは甘い撚りで
合わせることでストランド10を作り、このスト
ランド10の所要本数を撚合又は編組した構造か
らなつている。
2は薄繊維層であり、ポリプロピレン、ナイロ
ン、ポリエステルなどの合成繊維または綿糸など
の天燃繊維の細繊維を集合した軟らかいヤーンな
いしストランド20からなつており、前記芯部繊
維ロープ1の外周に間隔をつめて密に巻回される
か、あるいは密な丸打ち組紐として芯部繊維ロー
プ1の全周を被包する。
3は内部樹脂被覆層であり、ポリエチレン、ポ
リウレタンの熱可塑性樹脂からなつており、前記
薄繊維層2の外周を被覆する。
4は芯部繊維ロープ1の鋭利物との接触による
受傷を防ぐ保護鞘として前記内部樹脂被覆層3の
外周に施される金属線層で、表面に亜鉛メツキな
どの防食処理を施した鉄線または鋼線その他の金
属線40からなつており、前記内部樹脂被覆層3
の周りにスパイラル状に巻回されるか、あるいは
丸打ち組紐として被包される。
前記金属線40の直径と巻回しない編組のピツ
チは、芯部繊維ロープの径等に応じて適宜設定す
るもので、概ね直径:0.5〜5mm、ピツチ:5〜
200mmの範囲が好ましい。
5は前記金属線層4の上に施された外部樹脂被
覆層であり、ポリエチレン、ポリウレタンなどの
熱可塑性樹脂からなつている。
なお、金属線層4と外部樹脂被覆層5は適宜金
属線層の形成と同時にあるいは別工程で実施すれ
ばよい。
第3図は本考案の別の実施態様を示すもので、
第1図と第2図に示す構成のロープ状体aをスト
ランドとして使用し、これを複数本燃り合せ、あ
るいは編組して太径のロープAとしたものがあ
り、各ストランドは、芯部繊維ロープ1の外周に
薄繊維層2、内部樹脂被覆層3、金属線層4およ
び外部樹脂被覆層5を順次積層した構造となつて
いる。なお、第1図と第2図のロープ状体aを全
部のストランドとせず、一部たとえば外周ストラ
ンドとして使用してもよいことはいうまでもな
い。
本考案は、上記のように芯部繊維ロープ1の外
周に、薄繊維層2、内部樹脂被覆層3、金属線層
4および外部樹脂被覆層5を順次積層した構造と
したので、内部樹脂被覆層3と外部樹脂被覆層5
により2重の良好な防水性を確保し得ると共に、
金属線層4が表裏から樹脂被覆層で挟持されるた
め剥離や解けなどの不具合が生じず、緊密に一体
化した可撓性の保護鞘となり、使用中に鋭利物が
接触あるいは摩擦しても容易に切断が生じない丈
夫なロープとなる。
また、金属線層4が直接芯部繊維ロープ1に施
されず、薄繊維層2と内部樹脂被覆層3の上に設
けられているので、強度をになう芯部繊維ロープ
1の金属線との接触、摩擦による受傷が防止さ
れ、かつまた薄繊維層2の介在により内部樹脂被
覆層3が被覆工程において芯部繊維ロープ1に接
触浸透しないため、芯部繊維ロープ1が拘束され
ず繊維本体の柔軟性を保持することが出来る。
そのため、内部樹脂被覆層3、金属線層4およ
び外部樹脂被覆層5を有していても柔軟性があ
り、漁具等の接触により激しく急角度に屈曲され
ても芯部繊維ロープ1の損傷が生じず、所期の良
好な引張り強さを保持させることが出来る。
次に本考案によるロープの具体例と性能試験結
果を示す。
ロープ構成 芯部繊維ロープ ポリアラミド繊維編組体 1500D×27×2×8 薄繊維層 ポリエステル繊維編組体 (#5+4)×1×16 内部樹脂被覆層 ポリエチレン樹脂 肉厚1mm 金属線層 亜鉛鉄線 直径0.8mm、巻回ピツチ
10mm 外部樹脂被覆層 ポリエテレン樹脂 内厚mm ロープ太さ 18mm 比較ロープは同じ芯部繊維ロープ構成に不飽和
ポリエステル樹脂を被覆したコンポジツトロープ
である。
引張り試験 実施条件 薄繊維層より外層を除去し芯部繊維
ロープの両端をアイスプライス加工し、従
来品は両端をアイスプライス加工し、それ
ぞれ引張り試験機に装着してロープ破断荷
重を計測した。
試験結果 本案品 9300Kgf 従来品 8700Kgf 上記した結果から、本案品は良好なロープ特性
を有していることがわかる。
〔考案の効果〕
以上説明した本考案によるときには、優れ防水
性と柔軟性を有しているうえに、強度をになう芯
部繊維ロープの鋭利物による外傷が生じず、かつ
また漁具等の接触により屈曲されても高い引張り
力を確保することができるなどの優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による浮揚構造物係留用ロープ
の一例を示す部分的側面図、第2図は同じくその
断面図、第3図は本考案の他の実施例を示す断面
図である。 1……芯部繊維ロープ、2……薄繊維層、3…
…内部樹脂被覆層、4……金属線層、5……外部
樹脂被覆層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 芯部繊維ロープの外周に薄繊維層を介して内
    部樹脂被覆を施すと共に、内部樹脂被覆の外周
    に金属線層を介して外部樹脂被覆を施して成る
    浮揚構造物係留用ロープ。 (2) 芯部繊維ロープの外周に薄繊維層を介して内
    部樹脂被覆を施すと共に、内部樹脂被覆の外周
    に金属線層を介して外部樹脂被覆を施したロー
    プがストランドとして撚合または編組されるも
    のを含む実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    浮揚構造物係留用ロープ。
JP1664986U 1986-02-07 1986-02-07 Expired JPH0248477Y2 (ja)

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JPS62129098U JPS62129098U (ja) 1987-08-15
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