JP3089396U - 繊維ロープ - Google Patents

繊維ロープ

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JP3089396U
JP3089396U JP2002002188U JP2002002188U JP3089396U JP 3089396 U JP3089396 U JP 3089396U JP 2002002188 U JP2002002188 U JP 2002002188U JP 2002002188 U JP2002002188 U JP 2002002188U JP 3089396 U JP3089396 U JP 3089396U
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synthetic resin
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resin layer
fiber rope
fiber
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JP2002002188U
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謙治 市川
好憲 松本
Original Assignee
東京製綱繊維ロープ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】腐食の問題や浮力の問題及び魚がロープを食い
ちぎる事故(フイッシュバイト)がなく漁業用資材の接
触に対する強度が高く、海洋での漁礁やブイなどの係留
に好適な繊維ロープを提供する。 【解決手段】繊維ロープ本体1の外周に合成樹脂層2を
被覆し、該合成樹脂層2の外周に補強線条体層3を配
し、この補強線条体層3を合成樹脂層4で被包した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は繊維ロープたとえば海洋での係留索などとして好適な繊維ロープに関 する。
【0002】
【従来の技術】
海洋において魚礁やブイなどを係留する手段として繊維ロープが汎用されてい るが、海面から数百m部分において、魚がロープを食いちぎる事故(フィッシュ バイト)や、延縄・底曳網等の漁業用資材が係留索に接触して係留索が切断され る事故が起きる問題があった。
【0003】 この対策としては、ある深さ迄ワイヤロープを使用することがあるが、ロープ 重量が重くなるため、ロープを浮かすための大きな浮力が必要になり、浮体が大 型・高コスト化する難点や、腐食が懸念される問題があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は前記のような問題点を解消するためになされたもので、その目的とす るところは、腐食の問題や浮力の問題がなくしかもフィッシュバイト)や漁業用 資材の接触に対する強度が高く、海洋での漁礁やブイなどの係留に好適な繊維ロ ープを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、繊維ロープ本体の外周に合成樹脂層を被覆 し、該合成樹脂層の外周に補強線条体層を配し、この補強線条体層を合成樹脂層 で被包したことを特徴としている。
【0006】 このような構成によれば、中間の補強線条体層によりフィッシュバイト)や漁 業用資材の接触に対する強度が高く、切断が確実に防止される。また補強線条体 層は繊維素材からなるロープ本体の外周を被覆した合成樹脂層の外周に設けられ るので、ロープ本体の繊維を傷つけることがなく、外装の合成樹脂層で包み込ま れているので、位置ずれの心配もない。
【0007】 前記補強線条体層は、強度の高い素材を、編組あるいは螺旋状に巻回したもの のいずれかであり、強度の高い素材は金属線あるいはその撚り線、高強力繊維の ヤーンやストランドが挙げられる。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。 図1は本考案の適用例を示しており、BTは海底、Aは海底に設置した漁礁、Dは 浮体であり、漁礁Cと浮体Dとは繊維ロープCによって結ばれており、該繊維ロー プCのうち、魚の生息域及び漁具の使用深さから選定された所定の深度Hたとえば 海面Sから500mの範囲に本考案繊維ロープRPが配置されている。
【0009】 図2ないし図5は本考案繊維ロープRPの第1実施例を示しており、1は繊維素 材からなるロープ本体、2は繊維ロープ本体1の外周に被覆された合成樹脂層、 3は該合成樹脂層2の外周に接するように配された補強線条体層、4はこの補強 線条体層3を被包する外装合成樹脂層である。
【0010】 繊維ロープ本体1は、この例では、内層1aの外周に外層1bを設けた2重組打 構造(ダブルブレード)からなっている。 繊維ロープ本体1に使用される原糸は、テトロン、ナイロン、ポリエステルな どの一般繊維はもとより、アラミド、ポリアリレート、高密度ポリエチレンなど の高強度高弾性繊維が適宜選択される。
【0011】 合成樹脂層2は、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリエステル、ナイロンなど を押し出し機で押し出したり、塗布したり任意の手法で繊維ロープ本体1と密着 するように外周に施される。図5(a)はこの状態を示している。
【0012】 補強線条体層3は、強度の高い線状素材30を、編組あるいは螺旋状に巻回し て構成される。図5(b)はこの状態を示している。 「強度の高い線状素材」としては、鋼線、銅線などの金属線あるいはその撚り線 、高強度高弾性繊維のヤーンやストランドが挙げられる。 この実施例では、図4のように多数本の鋼線を右巻きと左巻きの線状素材30 、30が交差するように編んでいる。その編組は、8つ打ち(2×4)12打ち( 2×6)、16打ち、24打ち、48打ち、64打ちなど求められる強度に応じ て目を細かくあるいは荒く編索機で編み込めばよい。
【0013】 外装合成樹脂層4は、補強線条体層3が施された状態で、これを包むように覆 い、合成樹脂層2と好ましくは接合される。図5(c)はこの状態を示しており 、合成樹脂の材質としては、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリエステル、ナイ ロンなど合成樹脂層2と同じものがこのましい。被覆方法は、押し出し機による 押し出し、塗布など任意である。
【0014】 本考案は、上記実施例に限定されるものではない。 図6は補強線条体層3を、編組でなく巻回によって構成した例を示しており、 (a)は金属線あるいはその撚り線、高強度高弾性繊維のヤーンやストランドの単 線を合成樹脂層2に螺旋状に巻回したものであり、(b)は同じく複数本を引き 揃えて合成樹脂層2に螺旋状に巻回したものである。 なお、図示しないが、左巻きと右巻きを併用しクロス状としてもよい。 また、補強線条体層3は1層に限らず、2層以上であってもよい。たとえば、内 層を繊維質の線状素材の巻回あるいは編組とし、外装を金属線の巻回あるいは編 組としたり、その逆にしてもよい。
【0015】 繊維ロープ本体1の構成は限定がない。たとえば図7(a)のように、8つ打ち 、12打ちで代表される一層の編組構造であってもよいし、(b)のように、1× 7、3つ打ち、6つ打ち、4つ打ち、などで代表される撚り構造であってもよい 。さらには、(c)で代表されるような、内層1aを撚り構造または引き揃え構造 とし、外層1bを編組構造としたもの、(d)で代表されるような、引き揃え構造と したものなど、任意である。 2重構造の場合、内層1aと外層1bの繊維は同じであってもよいが、通常は異種 の繊維が用いられる。
【0016】
【実施例の作用】
本考案の繊維ロープは、図1のようにせん断強度が要求される領域に使用され る。 通常の繊維ロープでは、繊維そのものだけからなっているので、魚が興味を示 してかじったときに、繊維が切断されてしまうが、本考案は、中間に補強線条体 層3が存在するので、この補強線条体層3がせん断を阻止する。
【0017】 補強線条体層3はロープの断面積に占める割合がワイヤーロープよりも少ない ので比重過多とならず、適度な重さを得ることができる。 補強線条体層3は繊維ロープ本体1に直接でなく合成樹脂層2を介して配され るので、繊維ロープ本体1の繊維を損傷することがない。補強線条体層3はまた 、外層合成樹脂層4で覆われているためロープは平滑で、巻取りなども容易であ り、かつ外層合成樹脂層4と合成樹脂層2との接合によって補強線条体層3の編 組状態や巻回状態が安定的に固定され、位置がずれたり偏りが生じたりしない。 また、外層合成樹脂層4に被覆されることで海水との接触が防止されるので、 補強線条体層3の腐食を防止できる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明した本考案の請求項1によるときには、繊維ロープ本体1の外周に合 成樹脂層2を被覆し、該合成樹脂層2の外周に補強線条体層3を配し、この補強 線条体層3を合成樹脂層4で被包したので、繊維ロープの軽量性と海水に対する 非腐食性の特性を維持しつつ、フィッシュバイトや漁業用資材の接触に対する強 度が高く、不測の切断事故を確実に防止することができ、合成樹脂層2によって 補強線条体層3による繊維ロープ本体1への損傷が防止され、また合成樹脂層2 と合成樹脂層4によって補強線条体層3の位置ずれや偏りが防止されるので、長 期にわたって良好な補強効果を発揮できるというすぐれた効果が得られる。
【0019】 請求項2によれば、補強線条体層3が金属線あるいはその撚り線、高強力繊維 のヤーンやストランドからなり、合成樹脂層2の外周に編組されているので、線 状素材のクロス形態により強度の方向性がなくなり、フィッシュバイトや漁業用 資材の接触に対する強度を非常に高くできるというすぐれた効果が得られる。 請求項3によれば、補強線条体層3が金属線あるいはその撚り線、高強力繊維 のヤーンやストランドからなり、合成樹脂層2の外周に巻回されているので、製 作を簡易に行えるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による繊維ロープの適用例を模式的に示
す説明図である。
【図2】本考案による繊維ロープの第1実施例を示す側
面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図2の一部拡大図である。
【図5】(a)は本考案による繊維ロープの製造第1段階
を示す断面図、(b)は第2段階を示す断面図、(c)は第
3段階を示す断面図である。
【図6】(a)(b)は補強線条体層の他の例を示す側面
図である。
【図7】(a)(b)(c)(d)は本考案繊維ロープの
他の実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 繊維ロープ本体 2 合成樹脂層 3 補強線条体層 4 合成樹脂層

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維ロープ本体1の外周に合成樹脂層2を
    被覆し、該合成樹脂層2の外周に補強線条体層3を配
    し、この補強線条体層3を合成樹脂層4で被包したこと
    を特徴とする繊維ロープ。
  2. 【請求項2】補強線条体層3が金属線あるいはその撚り
    線、高強力繊維のヤーンやストランドからなり、合成樹
    脂層2の外周に編組されている請求項1に記載の繊維ロ
    ープ。
  3. 【請求項3】補強線条体層3が金属線あるいはその撚り
    線、高強力繊維のヤーンやストランドからなり、合成樹
    脂層2の外周に巻回されている請求項1に記載の繊維ロ
    ープ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016190594A3 (ko) * 2015-05-27 2017-01-19 (주)효성 폴리케톤 섬유를 포함하는 산업용 폴리케톤 산업 제품 및 그 제조방법
KR101829682B1 (ko) * 2016-08-30 2018-02-19 이재문 로프

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