JP2601547Y2 - 車体構造 - Google Patents

車体構造

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JP2601547Y2
JP2601547Y2 JP1993015427U JP1542793U JP2601547Y2 JP 2601547 Y2 JP2601547 Y2 JP 2601547Y2 JP 1993015427 U JP1993015427 U JP 1993015427U JP 1542793 U JP1542793 U JP 1542793U JP 2601547 Y2 JP2601547 Y2 JP 2601547Y2
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opening
center pillar
vehicle
door opening
rear door
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Inventor
俊夫 本田
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日産車体株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、用途に応じて異なる
大きさのドアを装着し得る車体構造に関するものであ
る。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】従来、前後左右のそれ
ぞれにドアが回動可能に取り付けられたいわゆる4ドア
車といわれる車両は、図6に示すように4つのドアがほ
ぼ同一に作られている。したがって、この車両のボディ
サイドオープニングは、センターピラーを中央位置に位
置決めした後、溶接固定することによって、ほぼ同一の
フロントドアオープニングとリアドアオープニングとに
画成されていた。つまり、限られたボディサイドオープ
ニングの面積をどのドアからもほぼ同程度の乗降し易さ
を考慮してほぼ中央にセンターピラーを取付けていた。
【0003】しかしながら、4つのドアのうちには、頻
繁に開閉され、乗降機会も多いドアとあまり使用されな
いドアとがある。例えば、タクシーなどでは国内では左
リアドアの利用率が最高で、次に右フロントドア、左フ
ロントドア、右リアドアと順に続いている。また、VI
P車といわれる車も同様である。
【0004】この様な用途によって、製造ライン上で所
望のドアオープニングを大きくしようとして、センター
ピラーの取付位置を変えようとしても、取付面等が三次
元的に変化しているので移動もできない。特別な仕様ご
とにボディサイドオープニングのセンターピラー取付部
位を変化させていたのでは、部品管理の上からも、経済
的観点からも、また大量生産品の観点からも採用し難い
ものであった。
【0005】しかも、センターピラー取付面等が三次元
的に変化しているため、センターピラーと車両との相対
的な位置決めが確実に行なわれていないと両者間に隙間
が発生して気密性が損なわれるという取付精度にも問題
が生じていた。
【0006】
【考案の目的】そこで、この発明は、取付精度を向上し
得て、しかも、頻繁に使用され、あるいは大きなものを
出し入れするドアのオープニングは大きくするなど仕様
に応じてボディサイドオープニングをフロントドアオー
プニングとリアドアオープニングとに画成するセンター
ピラーの位置を変えても組み立てができる車体構造を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の考案は、三次元的変化を有するボデ
ィサイドオープニングをセンターピラーによってフロン
トドアオープニングとリアドアオープニングとに画成す
る車体構造において、用途仕様に応じて前記ボディサイ
ドオープニングの前記フロントオープニングと前記リア
ドアオープニングとの大きさ割合を前後方向の所定範囲
内で自在に変化させて画成するため、前記センターピラ
ーの上部及び下部の取付部位を前記大きさ割合の所望変
化範囲において一定の間隔で平行に形成し、前記取付部
位の車両前後方向に対して直交する断面のうち前記セン
ターピラーと接合する接合部位を三次元的に変化させな
い様にしたことを特徴とする車体構造としている。
た、請求項2の考案は、請求項1において、前記フロン
トドアオープニングは前後方向で運転席側を大きく、他
の側を小さくするとともに、前記リアドアオープニング
は前後方向で前記運転席の反対側を大きく、他の側を小
さくしたことを特徴とする車体構造。
【0008】
【作用】この様な構成にすることにより、例えば運転席
である右側フロントドアおよびタクシーやVIP車に利
用度の高い左側リアドアを大きくし、残りのドアを小さ
くした特別仕様の車両が、製造ライン上で普通車両と混
在して製作して提供できるばかりでなく、しかも、セン
ターピラーの取付面に隙間が発生しにくく気密性を確保
することができる。
【0009】
【実施例】次にこの発明を好ましい実施例を示す図面を
参照しながら説明する。
【0010】図1〜図5はこの発明の一実施例を示すも
のである。車両全体斜視図である図5で示されるように
沢山の成形されたパネル部品を溶接あるいはボルトナッ
ト等で組み付けた車体10にタイヤ21,ヘッドランプ
22,ハンドル23,バンパー24等の艤装部品が取り
付けられて車両が完成している。
【0011】車体10は車両外観から判るように曲線が
多用され、三次元的に変化に富んだ形態をしており、左
側フロントドア11,左側リアドア12,右側フロント
ドア13,右側リアドア14が開閉自在にボルトで取り
付けられている。
【0012】この車両は、図6に示す従来の車両と異な
り、例えばVIP車仕様の一つとして左側リアドア12
が大きく作られ、その分左側フロントドア11が小さく
作られている。これ以外、タクシー仕様であれば本図と
同様でもよいし、運転位置である右側フロントドア13
を大きくし、右側リアドア14を小さくしてもよい。こ
れは、購入者がどの様な用途を考えているかによる仕様
に応じて種々の組み合せが取り得る。
【0013】図1は、図5に示す車両全体斜視図からタ
イヤ21,ドア11〜14等を取り外したボディサイド
オープニング30を主要部として示す要部斜視図であ
る。
【0014】このボディサイドオープニング30は車両
の両側に形成されているが、図のものは、左側フロント
ドア11と左側リアドア12とが開閉自在に嵌まる開口
である。ここにボディサイドオープニング30は、開口
だけでなく、その開口を画成する周囲の部品、具体的に
は、シル40,サイドルーフレール50,フロントピラ
ー60,リアピラー70,センターピラー80から構成
されている。したがって、車両の三次元的形態から同様
にボディサイドオープニング30は三次元的に変化して
おり、センターピラー80によってフロントドアオープ
ニング90とリアドアオープニング91とに画成されて
いる。
【0015】このフロントドアオープニング90にはフ
ロントシート25,リアドアオープニング91にはリア
シート26がそれぞれ臨んで設けられ、それぞれのオー
プニングから入ってこれらシートに着座することにな
る。
【0016】センターピラー80の上部および下部の取
付部位は、図2に示すように、それぞれサイドルーフレ
ール50およびシル40である。シル40アウタシル4
1とインナシル42とで閉断面を構成した構造部材であ
り、サイドルーフレール50はアウタルーフレール51
とインナルーフレール52とで閉断面を構成した構造部
材であり、ルーフパネル15を支持している。センター
ピラー80はアウタセンタピラー81とインナセンタピ
ラー82とで閉断面が構成された構造部材である。 図
2〜図4で分かるように、接合の一例としてセンターピ
ラー80の下部はアウタシル41の上部にアウタセンタ
ーピラー81及びインナセンターピラー82が当接接合
されており、センターピラー80の上部は、アウタルー
フレール51とアウタセンターピラー81と同じインナ
ルーフレール52とインナセンターピラー82とが当接
接合されている。
【0017】図2と図3に示すように、センターピラー
80の下部とシル40との接合と同様にサイドルーフレ
ール50の下部にセンターピラー80の閉断面構造が当
接接合されている。なお、これら部品は一体であって
も、分割されたものであってもよく、組付もシル40,
サイドルーフレール50,センターピラー80と組付け
られたものの組付である必要はない。
【0018】センターピラー80は、用途仕様に応じて
ボディサイドオープニング30のフロントドアオープニ
ング90とリアドアオープニング91との大きさ割合を
所定範囲内で自在に画成することができるように取付位
置を変えることができるようにされている。
【0019】センターピラー80の上部および下部の取
付部位は、フロントドアオープニング90とリアドアオ
ープニング91との大きさ割合の所望変化範囲におい
て、どこにでもセンターピラー80の位置を移動させた
車体10が得られるように三次元的変化がないようにさ
れている。
【0020】すなわち、取付部位の車両前後方向に対し
て直交する断面のうち、センターピラー80と接合する
接合部位を三次元的に変化させない様にしている。
【0021】具体的には、図3のA−B,G−Hで構成
される面の傾斜およびB〜Gの各点、図4のJ−Mで構
成される面の傾斜およびJ−Lの各点であり、これらの
車両中心線Oに対する距離および角度が、所望変化範囲
で一定になっており、かつ、下部取付部位と、上部取付
部位とが一定の間隔で平行関係にあれば、センターピラ
ー80と接合する接合部位が変化しないこととなる。図
3のF点およびG−Hの角度,図4のJ点およびL−M
の角度を例に取ると、それぞれ車両中心線Oに対して、
距離SF,角度θG,距離SJ,角度θLが一定になってい
る。この所望変化範囲外は、サイドルーフレール50自
体を車両外観に沿うように三次元的に変化させることよ
り、外観イメージを損なうことなく用途仕様に応じるこ
とができる。
【0022】また、点AおよびHは、所望変化範囲にお
いても、A−B,G−Hで構成される面の車両中心線O
に対する角度θを変えない範囲でルーフの曲率に応じて
変化させることが可能であるので、所望変化範囲におい
て、サイドルーフレール50の断面積を拡大し、強度の
向上を図ることができる。
【0023】したがって、本実施例のようにVIP車仕
様の場合、開閉頻度が高いのと、VIPの乗降の容易さ
を考慮してVIPが乗降する左側リアドア12を大きく
する必要がある。そこで、サイドルーフレール50およ
びシル40のセンターピラー80取付部位(車両前後方
向と直交する方向の断面のうち、センターピラー80の
上部と下部と接合する接合部位を一定(図3のA−B,
G−Hで構成される面の傾斜およびB〜Gの各点、図4
のJ−Mで構成される面の傾斜およびJ−Lの各点)と
している車両前後方向の範囲)の車両前方側にセンター
ピラー80を位置させてフロントドアオープニング90
が小さく、リアドアオープニング91が大きい車体10
を製造する。このことにより、図6の従来のフロントド
アとリアドアと比較して左側フロントドア11が小さ
く、左側リアドア12が大きくした車両が得られる。
【0024】これにより、左側リアドア12は大きく、
同様にリアドアオープニング91が大きいので、乗降頻
度が高いリアシート26への乗降が容易となる。
【0025】尚、上記実施例では、左側について説明し
たが、運転席である右側フロントドア13を大きくし右
側リアドア14を小さくし運転席への乗降を容易にする
こともできる。また、上述したように所定範囲内の接合
部位が三次元的に変化していないため、センタピラー8
0の取付面に隙間が発生しにくく、取付面の気密性をも
確保することができる。
【0026】
【考案の効果】以上説明してきた様に、ボディサイドオ
ープニング30の大きさを変えずに、ここに組み入れら
れる4つのドアを用途仕様によって車体組立時にセンタ
ーピラー80を精度良く前後に移動して組み付けること
ができ、用途に応じてドアの大きさが違い、使い易い車
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボディサイドオープニングを示す車体要部斜視
図である。
【図2】センターピラーの上部と下部とがサイドルーフ
レールとシルとに接合される取付部位関係を示す要部斜
視図である。
【図3】図1のX−X断面図である。
【図4】図1のY−Y断面図である。
【図5】左側リアドアを大きくしたVIP仕様車の例を
示す車両全体斜視図である。
【図6】従来のドア構成をもつ車両全体斜視図である。
【符号の説明】
10…車体 11…左側フロントドア 12…右側リアドア 30…ボディサイドオープニング 40…シル 50…サイドルーフレール 80…センターピラー 90…フロントドアオープニング 91…リアドアオープニング

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】三次元的変化を有するボディサイドオープ
    ニングをセンターピラーによってフロントドアオープニ
    ングとリアドアオープニングとに画成する車体構造にお
    いて、 用途仕様に応じて前記ボディサイドオープニングの前記
    フロントドアオープニングと前記リアドアオープニング
    との大きさ割合を前後方向の所定範囲内で自在に変化さ
    せて画成するため、前記センターピラーの上部及び下部
    の取付部位を前記大きさ割合の所望変化範囲において
    定の間隔で平行に形成し、前記取付部位の車両前後方向
    に対して直交する断面のうち前記センターピラーと接合
    する接合部位を三次元的に変化させない様にしたことを
    特徴とする車体構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記フロントドアオ
    ープニングは前後方向で運転席側を大きく、他の側を小
    さくするとともに、前記リアドアオープニングは前後方
    向で前記運転席の反対側を大きく、他の側を小さくした
    ことを特徴とする車体構造。
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