JP2599131Y2 - ドアサッシュの結合構造 - Google Patents

ドアサッシュの結合構造

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JP2599131Y2 JP1990080710U JP8071090U JP2599131Y2 JP 2599131 Y2 JP2599131 Y2 JP 2599131Y2 JP 1990080710 U JP1990080710 U JP 1990080710U JP 8071090 U JP8071090 U JP 8071090U JP 2599131 Y2 JP2599131 Y2 JP 2599131Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、センタピラー部ドアサッシュとルーフ部ド
アサッシュとの結合構造に関する。
〈従来の技術〉 第5図に示すように、乗用車1のドア2にはドアサッ
シュ3が備えられている。第6図、第7図に示すよう
に、センタピラー部ドアサッシュ(ピラー部)4及びル
ーフ部ドアサッシュ(ルーフ部)5の対向部は接合面と
して切断され、接合面同士でピラー部4とルーフ部5が
結合されている。
ピラー部4及びルーフ部5は、第8図、第9図に示す
ように一枚板で成形され、車室内側に閉断面部4a,5aが
設けられている。閉断面部4a,5aは略同一形状となって
いるので、接合面を形成して結合しても閉断面部4a,5a
が合致して精度良く結合が行なえる。
ところで、乗用車のデザインも多様化してきており、
ルーフの形状によってはルーフ部5の閉断面部5aとの間
に十分な隙間が取れない場合がある。このため、第10
図、第12図に示すように、ルーフ部11の閉断面部11aを
下方に傾斜させてルーフとの隙間を確保するようにして
いる。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところが、ルーフ部11の閉断面部11aを下方に傾斜さ
せた場合、閉断面部11aとピラー部4の閉断面部4aとの
形状が合わなくなり、接合面を形成しても接合部に閉断
面部4aによる穴が存在してしまう。このため、第10図、
第11図に示すように、穴の部位12をプレス後加工によっ
て塞いでいる。従って、後加工を必要とするため、プレ
ス面の精度不良を伴ない、ウエザストリップのシール面
にあたるために水漏れ、空力騒音に悪影響を与えてい
た。また、製造コストも高いものとなっていた。
ルーフ部11の閉断面部11aの傾斜に合わせてピラー部
4の閉断面部4aを傾斜させることが考えられるが、ピラ
ー部4にはウインドウガラスが保持されるため、閉断面
部4aを傾斜させるとウインドウガラスの保持代を確保す
るためにピラー部4を大型化する必要がある。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するための本考案の構成は、センタピ
ラー部ドアサッシュとルーフ部ドアサッシュとのそれぞ
れのウインドウガラス溝の形状が異なりかつセンタピラ
ー部ドアサッシュと車室内側の閉断面部が下方に傾斜す
るルーフ部ドアサッシュとの結合構造であって、センタ
ピラー部ドアサッシュの車室内側で且つルーフ部ドアサ
ッシュが延びる側の閉断面部の角部を傾斜させ、車室外
側におけるセンタピラー部ドアサッシュとルーフ部ドア
サッシュの交点を含む平面で且つ車室内側におけるセン
タピラー部ドアサッシュとルーフ部ドアサッシュの角点
に向う状態に傾斜した平面で互いの接合面を形成し、こ
の接合面同士でセンタピラー部ドアサッシュとルーフ部
ドアサッシュを結合して閉断面部同士を合致させたこと
を特徴とする。
〈作用〉 センタピラー部ドアサッシュの閉断面部の角部を傾斜
させ、センタピラー部ドアサッシュとルーフ部ドアサッ
シュの交点及び車室内側のセンタピラー部ドアサッシュ
とルーフ部ドアサッシュの角点を含む面を互いの接合面
とすることで、接合面同士で結合した際に閉断面部同士
が合致して閉断面部によって開口部分が形成されること
がない。
〈実施例〉 第1図には本考案の一実施例に係る結合構造によって
結合したドアサッシュの概念、第2図には切断線を表わ
す平面、第3図には第2図のIII−III線矢視、第4図に
は第2図中のIV−IV線矢視を示してある。
センタピラー部ドアサッシュ(ピラー部)21及びルー
フ部ドアサッシュ(ルーフ部)22には、車室内側に閉断
面部21a,22aが設けられている。
第3図に示すように、ルーフ部22の閉断面部22aは角
度θ(約15度)で下方に傾斜し、図示しないルーフパネ
ルとの隙間を確保するようにしている。第4図に示すよ
うに、ピラー部21の閉断面部21aは、車室内側で且つル
ーフ部22が延びる側(フロントドアの場合前側、リヤド
アの場合後側の角部21bが面取りされた状態で傾斜して
いる。
ピラー部21及びルーフ部22の対向部は接合面として切
断され、接合面同士でピラー部21とルーフ部22が結合さ
れている。
接合面は、車室外側におけるピラー部21とルーフ部22
の交点A,Bを含む面内で、且つ車室内側におけるピラー
部21とルーフ部22の角点Cに向う状態に傾斜(略角度
θ)した平面で形成されている。このように互いの接合
面を形成することにより、閉断面部21a,22a同士が合致
して開口部が形成されることがなく、わずかな断面修正
(剛性、デザインに与える影響が極めて少ない)で後加
工なしでピラー部21とルーフ部22の結合部を構成でき
る。
〈考案の効果〉 本考案のドアサッシュの結合構造は、センタピラー部
ドアサッシュの車室内側で且つルーフ部ドアサッシュが
延びる側の閉断面部の角部を傾斜させ、車室外側におけ
るセンタピラー部ドアサッシュとルーフ部ドアサッシュ
の交点を含む平面で且つ車室内側におけるセンタピラー
部ドアサッシュとルーフ部ドアサッシュの角点に向う状
態に傾斜した平面で互いの接合面を形成したので、接合
面同士で結合した際に閉断面部同士が合致して閉断面部
によって開口部分が形成されることはない。
この結果、後加工なしでセンタピラー部ドアサッシュ
とルーフ部ドアサッシュを結合することができ、精度確
保、空力騒音低減、水漏れ防止及び大幅なコスト低減が
図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る結合構造によって結合
したドアサッシュの概念図、第2図はその切断線を表わ
す平面図、第3図は第2図のIII−III線矢視図、第4図
は第2図のIV−IV線矢視図、第5図はドアサッシュを表
わす自動車の斜視図、第6図はセンタピラー部とルーフ
部の結合部の斜視図、第7図はその切断面を表わす平面
図、第8図は第7図のVIII−VIII線矢視図、第9図は第
7図はIX−IX線矢視図、第10図は異形断面のセンタピラ
ー部とルーフ部の結合部の斜視図、第11図はその切断面
を表わす平面図、第12図は第11図のXII−XII線矢視図、
第13図は第11図のXIII−XIII線矢視図である。 図面中、 21はセンタピラー部ドアサッシュ(ピラー部)、21aは
閉断面部、21bは角部、22はルーフ部ドアサッシュ(ル
ーフ部)、22aは閉断面部、A,Bは交点、Cは角点であ
る。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】センタピラー部ドアサッシュとルーフ部ド
    アサッシュとのそれぞれのウインドウガラス溝の形状が
    異なりかつセンタピラー部ドアサッシュと車室内側の閉
    断面部が下方に傾斜するルーフ部ドアサッシュとの結合
    構造であって、センタピラー部ドアサッシュの車室内側
    で且つルーフ部ドアサッシュが延びる側の閉断面部の角
    部を傾斜させ、車室外側におけるセンタピラー部ドアサ
    ッシュとルーフ部ドアサッシュの交点を含む平面で且つ
    車室内部におけるセンタピラー部ドアサッシュとルーフ
    部ドアサッシュの角点に向かう状態に傾斜した平面で互
    いの接合面を形成し、この接合面同士でセンタピラー部
    ドアサッシュとルーフ部ドアサッシュを結合して閉断面
    部同士を合致させたことを特徴とするドアサッシュの結
    合構造。
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