JP2601485B2 - クラッチディスク - Google Patents

クラッチディスク

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JP2601485B2
JP2601485B2 JP24466187A JP24466187A JP2601485B2 JP 2601485 B2 JP2601485 B2 JP 2601485B2 JP 24466187 A JP24466187 A JP 24466187A JP 24466187 A JP24466187 A JP 24466187A JP 2601485 B2 JP2601485 B2 JP 2601485B2
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浩司 古山
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車等の動力伝達系に使用される乾式クラ
ッチのクラッチディスクに関する。
従来の技術 従来、乾式クラッチに使用されるクラッチディスク
は、従動側の出力軸にスプライン嵌合され、クラッチ操
作時に、出力軸上を軸方向に移動して、クラッチの接
続,切断が行われる。そのため、クラッチディスクと出
力軸とのスプライン嵌合部には、適度の隙間が形成さ
れ、クラッチディスクの軸方向への移動を容易にしてい
る。ところが、スプライン嵌合部に隙間があると、クラ
ッチの接続時にエンジンのトルク変動等によって、クラ
ッチディスク側のスプラインと、出力軸側のスプライン
とが衝突して、所謂ガタ打ち現象が生じ、打音が発生す
る。この打音の発生を防止する技術として、実開昭61−
70633号公報に開示されたように、クラッチディスクの
スプラインは、その軸芯が出力軸の軸芯に対してあらか
じめ勾配を生じるように形成され、クラッチの接続時に
クラッチディスクと出力軸の両者のスプラインの歯先部
と歯底部とを接近させ、互いの歯面間の隙間が除去され
る部分を部分的に生じさせ、この隙間が除去される部分
によって回転トルクを伝えるようにして、打音の発生を
防止するようにした技術が知られている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、クラッチディスクのスプラインの軸芯
を出力軸の軸芯に対してあらかじめ勾配をつけておいた
場合、摩擦板に面振れが生じるため、クラッチ切断時の
ブレッシャプレートのストロークが大きくないとクラッ
チの切断不良を生じたり、面振れによる振動が発生する
という問題を有している。
そこで、本発明はこれら従来技術の問題点を解消し得
るクラッチディスクの提供を目的とする。
問題点を解決するための手段 すなわち、本発明のクラッチディスクは、ドライブプ
レートの外周側に取り付ける複数のクッショニングプレ
ートが、ドライブプレートへ取り付ける固定部と、この
固定部に連なって一方の摩擦板を取り付ける基部と、こ
の基部にばね部を介して連なり、他方の摩擦板を取り付
ける取付部を有しており、これら複数のクッショニング
プレートのうちいくつかのクッショニングプレートの、
その基部に取り付ける摩擦板、及び、固定部に対する基
部の軸方向オフセットを、残余のクッショニングプレー
トに対して異なるものとし、クラッチ接続時摩擦板が軸
方向に押圧されたとき、ハブの軸心を出力軸の軸心に対
して強制的に傾斜させるようにしてある。
作用 クラッチ接続時には、摩擦板がフライホイールに圧接
されると、ドライブプレートの外周上にドライブプレー
トをフライホイール側に押圧する力とこれに対抗する力
の不均衡な部分が生じ、クラッチディスクがフライホイ
ールに対して傾き、クラッチディスクのボス部の軸芯が
出力軸の軸芯に対して傾きを生じて、両者のスプライン
の歯面間の隙間を部分的に除去する。そのために、回転
トルクは、隙間のないスプライン嵌合部を介して、フラ
イホイールから出力軸へ打音を生じることなく円滑に伝
えられる。
クラッチ切断時には、クラッチディスクがフライホイ
ールに対して平行な状態にあって、摩擦板に面振れを生
じることがなく、従来例に比較して少ないストロークで
確実にクラッチの切断を完了する。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳述する。
第1図〜第2図において、1は図外の出力軸に軸方向
移動可能にスプライン嵌合されるクラッチディスクであ
り、このクラッチディスク1のハブ2のボス部3に形成
された穴4には、出力軸のスプライン軸部に嵌合される
スプライン5が形成されている。そして、ボス部3の外
周に一体的に形成されたプレート部6の一方の側面には
ドライブプレート7が配設され、他方の側面にはサブプ
レート8が配設されている。9はこれらドライブプレー
ト7とサブプレート8とを固定するリベットである。こ
のリベット9は、ドライブプレート7とサブプレート8
とがハブ2に対して所定角度回動するとプレート部6の
切欠き10に当接し、ドライブプレート7及びサブプレー
ト8のハブ2に対する相対回動を規制する。11は圧縮ば
ねであり、この圧縮ばね11はドライブプレート7とサブ
プレート8とをハブ2のプレート部6に対して相対回動
可能に弾性的に係合させる。12,13はドライブプレート
7の外周に複数配設されたクッショニングプレートであ
る。このクッショニングプレート12,13は、第3図〜第
6図に示すように、ドライブプレート7にリベット固定
される固定部22と、この固定部22に連なる基部14と、こ
の基部14の両側に一体的に屈曲形成された略波形状のば
ね部Sを介して連なる取付部15とからなっている。そし
て、このクッショニングプレート12,13は、第1図〜第
6図に示すように2種類使用される。即ち、固定部22に
対して基部14がプレッシャプレート16側に僅かに軸方向
にオフセットしており、基部14がプレッシャプレート16
側の摩擦板17にリベット固定され、取付部15がフライホ
イール18側の摩擦板19にリベット固定されるクッショニ
ングプレート12と、固定部22に対して基部14がフライホ
イール18側に比較的大きく軸方向オフセットしており、
基部14がフライホイール18側の摩擦板19にリベット固定
され、取付部15がプレッシャプレート16側の摩擦板17に
固定されるクッショニングプレート13の2種類である。
そして、これらクッショニングプレート12,13のうち、
クッショニングプレート12はドライブプレート7の外周
下半部に複数固定され、クッショニングプレート13はド
ライブプレート7の外周上半部に他方のクッショニング
プレート12と同数固定されている。又、クッショニング
プレート12,13の各固定部22と基部14との軸方向オフセ
ットは、クッショニングプレート12,13が圧縮されない
状態において、摩擦板17,19がフライホイール18と平行
になり、かつ、全周に亙って一定のクッショニング寸法
Wとなるように設定されている。
以上の実施例構造によれば、クラッチ切断時において
(第1図参照)、クラッチディスク1は、ボス部3のス
プライン5の軸芯lが図外の出力軸のスプライン軸部の
軸芯l′と一致しており、フライホイール18に対して平
行な状態にある。従って摩擦板17,19が面振れを生じる
ようなことはない。次に、クラッチ接続時において、プ
レッシャプレート16が摩擦板17を押圧すると、クッショ
ニングプレート13は、フライホイール18側の摩擦板19に
固定された基部14が支点となり、ばね部Sが撓み変形し
て、摩擦板17がクッショニングプレート13の基部14に当
接するまで軸方向に移動する。そのため、クラッチディ
スク1の上半部は軸方向に移動しない。一方、クッショ
ニングプレート12は、基部14がプレッシャプレート16側
の摩擦板17に固定されているため、取付部15の摩擦板19
に固定された部分を支点としてばね部Sが撓み変形す
る。そのため、クッショニングプレート12の基部14が摩
擦板19に当接するまで軸方向へ移動し、この基部14の移
動に伴ってドライブプレート7の下半部も軸方向に移動
する。従って、クラッチディスク1は、第7図に示すよ
うに、ボス部3のスプラインの軸芯l′が出力軸のスプ
ライン軸部の軸芯lに対して傾きを生じる。これによっ
て、クラッチディスク1側のスプライン5と出力軸のス
プラインの歯先部と歯底部とが接近して、互いの歯面間
の隙間が除去される部分を部分的に生じさせ、この隙間
が除去された部分でトルクを伝達するため、トルク変動
があった場合でも打音が発生しない。尚、第3図〜第6
図において、20は基部14に穿設されたリベット孔であ
り、21は固定部22に穿設されたリベット孔である。又、
23は取付部15に穿設されたリベット孔である。
第8図〜第9図は本発明の他の実施例を示すものであ
り、前記実施例と重複する説明を省略して詳述する。
すなわち、本実施例において、フライホイール側の摩
擦板19に基部14が固定されるクッショニングプレート13
Aは、第9図に示すようにフライホイール側の摩擦板19
に固定される基部14とドライブプレートに固定される固
定部22との間に、二段階に屈曲形成された屈曲部分25を
備え、この屈曲部分25の第1段階の頂部26がプレッシャ
プレート側の摩擦板17に当接し、第1段階の頂部26と第
2段階の頂部27との間の傾斜部28がフライホイール側の
摩擦板19に当接するように構成されている。従って、ク
ラッチ接続時、プレッシャプレート側の摩擦板17がプレ
ッシャプレートによって押圧されると、クッショニング
プレート13Aの第1段階の屈曲部分がフライホイール側
の摩擦板19とプレッシャプレート側摩擦板17との間に挾
圧され、直線状になるまで変形する。そのため、クッシ
ョニングプレート13Aの基部14に連なる固定部22は、第
9図の仮想線で示した位置まで、すなわちプレッシャプ
レート側に移動する。
よって、本実施例のクッショニングプレート13Aを使
用した場合、クラッチ接続時におけるクラッチディスク
1のスプライン5の軸芯l′と出力軸のスプライン軸部
の軸芯lとの勾配をより大きくすることができる。
尚、以上述べた実施例では2種類のクッショニングプ
レート12,13(13A)のうち、一方のクッショニングプレ
ート12はドライブプレート7の外周下半部に複数固定さ
れ、他方のクッショニングプレート13(13A)はドライ
ブプレート7の外周上半部に複数固定される態様を示し
たが、これに限られるものでなく、少なくとも、2種類
のクッショニングプレート12,13(13A)が交互に配設さ
れ、かつ、一方のクッショニングプレート12と他方のク
ッショニングプレート13,(13A)とがそれぞれ同数個配
設されるという構成にしなければよい。すなわち、2種
類のクッショニングプレート12,13(13A)が交互に配設
され、かつ、一方のクッショニングプレート12と他方の
クッショニングプレート13(13A)とがそれぞれ同数個
配設されるという構成でなければ、摩擦板17,19がプレ
ッシャプレート16とフライホイール18との間に挾圧され
た際に、ドライブプレート7の外周上にドライブプレー
ト7をフライホイール18側に押圧する力とこれに対抗す
る力の不均衡な部分が生じ、クラッチディスク1がフラ
イホイール18に対して傾き、クラッチディスク1のスプ
ライン5の軸芯l′が出力軸のスプライン軸の軸芯lに
対して傾きを生じる。これによって、クラッチディスク
1と出力軸とのスプライン嵌合部の歯面間の隙間が部分
的に除去される。
発明の効果 以上述べたように、本願発明のクラッチディスクは、
摩擦板とドライブプレートを連結するクッショニングプ
レートが、クラッチ接続時にはハブのボス部の軸芯を出
力軸の軸芯に対して強制的に傾斜させる一方、クラッチ
切断時にはハブのボス部の軸芯を出力軸の軸芯に対して
平行に維持する機能を備えているため、クラッチ接続時
には、ハブのボス部と出力軸とのスプライン嵌合部の歯
面間の隙間が部分的に除去され、この隙間が除去された
部分で回転トルクを伝えることにより、スプライン嵌合
部の打音の発生を防止することができると共に、クラッ
チ切断時には、摩擦板の面振れを防止し、クラッチの切
断不良や面振れに起因する振動の発生を防止することが
できるという実用上多大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すクラッチ切断時のクラ
ッチディスクの断面図、第2図は同クラッチディスクの
正面図、第3図は一方のクッショニングプレートの正面
図、第4図は第3図のIV−IV線に沿う断面図、第5図は
他方のクッショニングプレートの正面図、第6図は第5
図のVI−VI線に沿う断面図、第7図は同クラッチ接続時
のクラッチディスクの断面図、第8図はクッショニング
プレートの他の実施例を示す正面図、第9図は第8図の
IX−IX線に沿う断面図である。 1……クラッチディスク、2……ハブ、3……ボス部、
7……ドライブプレート、12,13,13A……クッショニン
グプレート、14……基部、15……取付部、17,19……摩
擦板、18……フライホイール、22……固定部、S……ば
ね部、l……入力軸の軸芯、l′……ボス部の軸芯。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力軸にスプライン連結されるハブと、こ
    のハブに対して所定角度相対回動可能に連結されるドラ
    イブプレートと、このドライブプレートの外周側に取り
    付けられた複数のクッショニングプレートとを備え、こ
    のクッショニングプレートの両側に、このクッショニン
    グプレートによるばね力を享受して軸方向に相対移動可
    能に摩擦板を取り付けてなるクラッチディスクにおい
    て、前記複数のクッショニングプレートは、ドライブプ
    レートへ取り付ける固定部と、この固定部に連なって一
    方の摩擦板を取り付ける基部と、この基部にばね部を介
    して連なり、他方の摩擦板を取り付ける取付部を有して
    おり、これら複数のクッショニングプレートのうちいく
    つかのクッショニングプレートの、その基部に取り付け
    る摩擦板、及び、固定部に対する基部の軸方向オフセッ
    トを、残余のクッショニングプレートに対して異なるも
    のとし、クラッチ接続時摩擦板が軸方向に押圧されたと
    き、ハブの軸心を出力軸の軸心に対して強制的に傾斜さ
    せるようにしたことを特徴とするクラッチディスク。
JP24466187A 1987-09-29 1987-09-29 クラッチディスク Expired - Lifetime JP2601485B2 (ja)

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