JP3361396B2 - クッショニングプレートおよびクラッチディスク組立体 - Google Patents

クッショニングプレートおよびクラッチディスク組立体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クッショニングプレー
ト、特に、一端がクラッチディスク組立体のクラッチプ
レートに連結され、両面に摩擦フェーシングが固定され
るクッショニングプレートに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に用いられるクラッチディスク
組立体は、一般に、エンジン側のフライホイールとトラ
ンスミッション側のメインドライブシャフトとの間に配
置されている。クラッチディスク組立体は、メインドラ
イブシャフトに連結される円板状プレートと、円板状プ
レートの外周に固定された複数のクッショニングプレー
トと、クッショニングプレートの両側面に配置されリベ
ットによりクッショニングプレートに固定された円環状
摩擦フェーシングとを備えている。この摩擦フェーシン
グが、クラッチカバー組立体のプレッシャプレートによ
りフライホイールの側面に押圧されると、フライホイー
ルのトルクが円板状プレート側に伝達される。
【0003】クッショニングプレートが摩擦フェーシン
グを押圧しだすと、摩擦フェーシングはクッショニング
プレートとともにフライホイール側に移動する。そし
て、摩擦フェーシングの側面がフライホイールに当接す
ると、次にクッショニングプレートが弾性変形する。こ
のクッショニングプレートの弾性変形により、クラッチ
連結の初期時においてクッショニング特性が得られる。
この結果、クラッチ連結時のショックが吸収される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構造では、
クラッチの連結時にジャダー(摩擦面の摩擦力が一定し
ないために生じる振動)が発生する。この軸方向への振
動は、クラッチディスクからトランスミッション側に伝
達され、異音発生の原因となる。本発明の目的は、クラ
ッチ連結時の振動を減らすことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の一見地に係るク
ッショニングプレートは、固定部とクッショニング部と
を備えている。固定部は、一端がクラッチディスク組立
体のクラッチプレートの外周に固定されている。クッシ
ョニング部は、固定部に一体形成され、一側面側の摩擦
フェーシングが固定される第1座面部と、他側面側の摩
擦フェーシングが固定される第2座面部とを有してい
る。そして、クッショニング部は、円周方向に段差が形
成されかつ径方向に湾曲し、さらに第1座面部の湾曲方
向と第2座面との湾曲方向とは反対方向である。
【0006】本発明の他の見地に係るクラッチディスク
組立体は、クッショニングプレートと摩擦フェーシング
とクラッチプレートとを備えている。クッショニングプ
レートは固定部とクッショニング部とを備えている。固
定部は、一端がクラッチディスク組立体のクラッチプレ
ートの外周に固定されている。クッショニング部は、固
定部に一体形成され、一側面側の摩擦フェーシングが固
定される第1座面部と、他側面側の摩擦フェーシングが
固定される第2座面部とを有している。そして、クッシ
ョニング部は、円周方向に段差が形成されかつ径方向に
湾曲し、さらに第1座面部の湾曲方向と第2座面との湾
曲方向とは反対方向である。
【0007】
【作用】本発明では、摩擦フェーシングがたとえばフラ
イホイール等に押圧されると、クッショニングプレート
は摩擦フェーシング間で軸方向に圧縮される。このと
き、クッショニングプレートは径方向に湾曲しているた
めに、圧縮されるときに大きな内部摩擦が発生し、それ
によりクラッチ連結時に生じる軸方向の振動を減衰す
る。この結果、クラッチ連結時に生じる振動が減る。
【0008】
【実施例】図1および図2は、本発明の一実施例が採用
されたクラッチディスク組立体1を示している。このク
ラッチディスク組立体1は、エンジン側のフライホイー
ル31からトランスミッション側のメインドライブシャ
フト32にトルクを伝達するための装置である。図1に
おいて、O−Oはクラッチディスク組立体1の回転軸線
である。
【0009】このクラッチディスク組立体1の中心に
は、メインドライブシャフト32に連結されるスプライ
ンハブ2が配置されている。スプラインハブ2は、その
中心部に、図示しないメインドライブシャフト32のス
プライン歯に噛み合うスプライン孔2aを有している。
また、スプラインハブ2には、外周側に突出するフラン
ジ部3が一体に形成されている。フランジ部3には、外
周部に所定の間隔でストップピン用切欠き3aが形成さ
れており、その内周側に5個の窓孔3bが円周方向等間
隔に形成されている。各窓孔3bには、トーションスプ
リング4が収容されている。スプラインハブ2の外周側
には、概ね円板状の1対のリテーニングプレート6およ
びクラッチプレート7が配置されている。両プレート
4,5は、スプラインハブ1に対して相対回転自在に嵌
合している。リテーニングプレート6とクラッチプレー
ト7とはその外周部において複数のストップピン8によ
って連結されている。ストップピン8は、フランジ部2
のストップピン用切欠き3a内に配置されている。クラ
ッチプレート6の外周部には、リベット9により複数の
クッショニングプレート16が連結されている。このク
ッショニングプレート16の両側面にはそれぞれ摩擦フ
ェーシング15が固定されている。摩擦フェーシング1
はリベット17によりクッショニングプレート16に固
定されている。この摩擦フェーシング15が図示しない
プレッシャプレートによってフライホイール31に押し
付けられると、フライホイール31のトルクがクラッチ
ディスク組立体1に入力される。
【0010】次に、図2〜図4を用いてクッショニング
プレート16と摩擦フェーシング15について詳細に説
明する。図2に示すように、各クッショニングプレート
16は、クラッチプレート7の外周に固定された固定部
16aと、固定部16aに一体形成されたクッショニン
グ部16bとから構成されている。クッショニング部1
6bは、弾性変形可能なプレートである。クッショニン
グ部16bは、一方の摩擦フェーシング15にリベット
17により固定された第1座面部16cと、第1座面部
16cと異なる平面に位置し他方の摩擦フェーシング1
5にリベット17により固定された第2座面部16d
と、第1座面部16cと第2座面部16dとを連結する
連結部16eと、各座面部16c,16dの両端側に斜
め方向に延びる傾斜部16fとから構成されている。リ
ベット17は、胴部が摩擦フェーシング15の孔15a
とクッショニングプレート16の孔16gとを貫通して
いる。摩擦フェーシング15には、リベット17の摩擦
フェーシング15間側の頭部17aに対応する位置に孔
15bが形成されている。
【0011】図4に示すように、クッショニングプレー
ト16のクッショニング部16bは径方向に湾曲してい
る。具体的には、第2座面部16dおよび第2座面部1
6dから延びる傾斜部16fは内周部と外周部が径方向
にいくにしたがって緩やかに湾曲している。また、第1
座面部16cおよび第1座面部16cに連結された傾斜
部16fは、第2座面部16dとは反対側に湾曲してい
る。
【0012】フランジ部3の窓孔3bに対応して、リテ
ーニングプレート6には窓孔6aが、クラッチプレート
7には窓孔7aが形成されている。この窓孔6a,7a
はトーションスプリング4を外側から覆うように切り起
こされており、その内部にトーションスプリング4を収
納している。フランジ部3の内周部とリテーニングプレ
ート6の内周部との間には、トランスミッション側か
ら、環状のコーンスプリング11,フリクションプレー
ト12およびフリクションワッシャ13が配置されてい
る。フランジ部3とクラッチプレート7の内周部との間
には、フリクションワッシャ18が配置されている。こ
れらのフリクションワッシャ13,14がフランジ部3
と両プレート6,7との間で摺動することによって所定
の摩擦力が生じるようになっている。
【0013】次に、動作について説明する。図示しない
プレッシャプレートが摩擦フェーシング15をフライホ
イール31側に押圧する。摩擦フェーシング15がフラ
イホイール31側に移動しフライホイール31に当接す
ると、次に2枚の摩擦フェーシング15の間でクッショ
ニングプレート16のクッショニング部16bが弾性変
形する。このときのクッショニング特性により、クラッ
チ連結時のショックが吸収される。
【0014】さらに、クッショニングプレート16は径
方向に湾曲しているために、円周方向のみならず径方向
にも弾性変形し、従来より弾性変形する部分が増える。
このため、圧縮変形時の内部摩擦が大きくなる。その結
果、クラッチ連結時に生じる軸方向への振動が減衰され
る。この結果、トランスミッション側で生じる異音が効
果的に防止される。
【0015】図5に示すクッショニングプレート16の
荷重特性では、クッショニング部16bの圧縮と戻りと
において異なる荷重が得られる。圧縮時と戻り時との両
特性によって囲まれた部分が1回当たりの圧縮・戻りで
内部摩擦によって消費されたエネルギーに対応してい
る。図6に示すように、クッショニング部16bの径方
向への湾曲を、両端の折曲げによって行ってもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明では、摩擦フェーシングがたとえ
ばフライホイール等に押圧されると、クッショニングプ
レートは摩擦フェーシング間で軸方向に圧縮される。こ
のとき、クッショニングプレートは径方向に湾曲してい
るために、圧縮されるときに大きな内部摩擦が発生し、
それによりクラッチ連結時に生じる軸方向の振動を減衰
する。この結果、クラッチ連結時に生じる振動が減る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が採用されたクラッチディス
ク組立体の縦断面概略図。
【図2】図1の一部切欠きII矢視図。
【図3】図2のIII −III 断面図。
【図4】図2のIV−IV断面図。
【図5】クッショニングプレートの荷重特性線図。
【図6】他の実施例における、図4に相当する図。
【符号の説明】
1 クラッチディスク組立体 7 クラッチプレート 15 摩擦フェーシング 16 クッショニングプレート

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端がクラッチディスク組立体のクラッチ
    プレートの外周に固定される固定部と、 前記固定部に一体形成され、一側面側の摩擦フェーシン
    グが固定される第1座面部と他側面側の摩擦フェーシン
    グが固定される第2座面部とを有するクョショニング部
    とを備え、 前記クッショニング部は、円周方向に段差が形成されか
    つ径方向に湾曲し、さらに前記第1座面部の湾曲方向と
    第2座面との湾曲方向とは反対方向である、 クッショニングプレート。
  2. 【請求項2】ッショニングプレートと、 前記クッショニングプレートの両面に固定された摩擦フ
    ェーシングと、 前記クッショニングプレートの内周端に固定されたクラ
    ッチプレートとを備え、前記クッショニングプレートは、 一端が前記クラッチプレートの外周に固定される固定部
    と、 前記固定部に一体形成され、一側面側の前記摩擦フェー
    シングが固定される第1座面部と、他側面側の前記摩擦
    フェーシングが固定される第2座面部とを有するクョシ
    ョニング部とを備え、 前記クッショニング部は、円周方向に段差が形成されか
    つ径方向に湾曲し、さらに前記第1座面部の湾曲方向と
    第2座面との湾曲方向とは反対方向である、 クラッチディスク組立体。
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