JP3087585B2 - クラッチディスク - Google Patents

クラッチディスク

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JP3087585B2
JP3087585B2 JP06244654A JP24465494A JP3087585B2 JP 3087585 B2 JP3087585 B2 JP 3087585B2 JP 06244654 A JP06244654 A JP 06244654A JP 24465494 A JP24465494 A JP 24465494A JP 3087585 B2 JP3087585 B2 JP 3087585B2
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宏尚 柳
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、動力を断続するクラ
ッチディスクに関し、特に、動力の断続を円滑に行うこ
とができる弾性機構付きのクラッチディスクの構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関を動力とする車両等では、エン
ジンと変速機との間にクラッチ機構が必要である。一般
に、手動変速機付きの車両において、発進時や変速時に
おける動力の断続を円滑に行わせるために、弾性機構付
きのクラッチディスク、すなわち一対のクラッチフェー
シングの間にクッショニングプレート(波板バネ)を配
設し、クラッチフェーシング同士の間隔が狭まるにつれ
てクッショニングプレートが弾性反力を発揮し、この弾
性反力によりクラッチフェーシングを回転している相手
部材(フライホイールやプレッシャプレート)に押圧す
る構造のクラッチディスクが用いられている。
【0003】図4ないし図6に、構造が比較的簡単な弾
性機構付きのクラッチディスクの一例を示し、これを簡
単に説明する。この例は、実開昭61−69527号公
報に掲載されたもので、クラッチハブ1の両側にはディ
スクプレート2とサブプレート3とが係止されており、
このディスクプレート2の外周には、断面が略凹凸形状
をした複数のクッショニングプレート4がリベット5を
介して固着されている。そして、これらのクッショニン
グプレート4はこれらを挟むように設けられる一対のク
ラッチフェーシング6a,6bにリベット7a,7bに
より固着されている。具体的にいうと、クッショニング
プレート4の凸面4aとクラッチフェーシング6aとが
リベット7aを介して、凸面4bとクラッチフェーシン
グ6bとがリベット7bを介して、それぞれ固着され、
これらクラッチフェーシング6a,6bの対向する部分
に、バネ作用を有するよう軸線方向に屈曲した屈曲部4
cが配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記説明した構造のク
ラッチディスクでは、そのクラッチの接続動作時、クッ
ショニングプレート4の屈曲部4cが平坦になるよう変
形するが、このとき、屈曲部4cとクラッチフェーシン
グ6a,6bとが当接するようになり、前記屈曲部4c
の変形に伴う弾性反力は、主に、この当接部分、具体的
には屈曲部4cと凸面4a,4bとの境目部分に作用す
るようになる。すなわち、クラッチフェーシング6a,
6bには、クッショニングプレート4からの弾性力が均
一に作用せず、クラッチフェーシング6a,6bの変形
や、クラッチフェーシング6a,6bと前記相手部材と
の接触圧力が局部的に高い部分が生じる。このような現
象は、クラッチフェーシング6a,6bと前記相手部材
との均一な接触状態を阻害するため、クラッチフェーシ
ング6a,6bが偏摩耗し、クラッチディスクの耐久性
が悪化するとともに、クラッチディスクのトルクの伝達
容量が低下する等の不都合があった。
【0005】この発明は、上記の事情を背景としてなさ
れたもので、クラッチフェーシングに局部的に大きい力
が作用しないように構成されたクラッチディスクを提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、動力伝達部材の外周に円環状に設けら
れた一対のクラッチフェーシングの間隔に応じて、前記
クラッチフェーシングをそれぞれの相手部材に押圧し、
かつ前記動力伝達部材から半径方向に延出する板バネ部
材が円環状に複数配設されたクラッチディスクにおい
て、前記板バネ部材が、一方のクラッチフェーシングと
固着する平面部と、この平面部と円周方向に隣接し、か
つ他方のクラッチフェーシングと固着もしくは当接する
平面部と、これらの平面部を前記クラッチフェーシング
の内周側もしくは外周側において周方向に連結し、かつ
軸線方向に屈曲した屈曲腕部とを備えたことを特徴とす
るものである。
【0007】
【作用】この発明によれば、クラッチの接続動作時、板
バネ部材の屈曲腕部が平坦状になるよう変形し、この屈
曲腕部から弾性反力が発生する。この弾性反力は、前記
屈曲腕部からクラッチフェーシングに直接作用するもの
でなく、一対のクラッチフェーシングの間に配設された
平面部を介して作用する。また、この平面部は、板バネ
部材の変形により、クラッチフェーシングと接触する面
積が変動することがない。したがって、板バネ部材の屈
曲腕部の変形による弾性反力は、一対のクラッチフェー
シングの間に配設される平面部を介して、クラッチフェ
ーシングに分散される。言い換えると、クラッチフェー
シングに板バネ部材の弾性反力が局部的に作用せず、そ
の結果、偏摩耗が防止される。
【0008】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図1および図2
を参照して説明する。この実施例は、従来例と同様に、
フライホイールやプレッシャープレート等の相手部材
(図示せず)と接触して、これら相手部材の駆動(回転
力)力を動力伝達部材、例えばディスクプレート(もし
くはサブプレート)2等に伝達するクラッチディスクで
ある。そして、前記相手部材と接触する一対のクラッチ
フェーシング6a,6bが、所定の間隔δで対向するよ
うディスクプレート2の外周側に円環状に配設されてい
る。一方、ディスクプレート2には、複数の板バネ部材
すなわちクッショニングプレート8が、固着手段例えば
リベット5を介して、円周方向にほぼ等間隔で固定され
ている。
【0009】このクッショニングプレート8は、2つの
平面部8a,8bを有するよう円周方向で二股状に形成
され、これら平面部8a,8bは、軸線方向に屈曲した
屈曲腕部(弾性部)8cを介してつながっている。さら
に、平面部8aは、クラッチフェーシング6aに固着手
段、例えばリベット7aにより固定され、また平面部8
bは、クラッチフェーシング6bにリベット7bにより
固定されている。そして、平面部8a,8bは、屈曲腕
部8cが平坦状に変形した場合、すなわち屈曲腕部8c
が軸線方向にδ変位したときに、平面部8aと平面部8
bとが干渉しない(重ならない)程度の大きさに形成さ
れている。具体的にいうと、平面部8aの平面部8b側
の端部は、平面部8bに張り出すように形成されてい
る。また、屈曲腕部8cは、環状のクラッチフェーシン
グ6a,6bの内周側に配設されている。
【0010】上記のように構成された実施例の動作につ
き説明する。クラッチの接続動作時、一対のクラッチフ
ェーシング6a,6bは、前記相手部材に押圧され、こ
れらクラッチフェーシング6a,6bの所定間隔δを詰
めるよう動作する。当然、このクラッチフェーシング6
a,6bに固着されたクッショニングプレート8の平面
部8a,8bも軸線方向に変位し、これら平面部8a,
8bを連結している屈曲腕部8cが軸線方向に変位す
る。このとき、屈曲腕部8cにおいて、その長さの変位
が円周方向に向かって生じるので、図1中の矢印Aに示
すように、クラッチフェーシング6bは、クラッチフェ
ーシング6aに対して、相対的に回転変位する。これら
軸線方向および回転方向の変位に対し、屈曲腕部8cに
弾性反力が発生し、この弾性反力が一対のクラッチフェ
ーシング6a,6bをそれぞれの相手部材に押圧して、
相手部材の駆動力をクラッチフェーシング6a,6bに
連結されているディスクプレート2(動力伝達部材)に
伝達する。
【0011】このとき、一対のクラッチフェーシング6
a,6bの対向する部分には、クッショニングプレート
8のうち平面部8a,8bのみが存在し、屈曲腕部8c
は存在しない。そのため、屈曲腕部8cの弾性反力が作
用する作用点(面積)が変化せず、屈曲腕部8cの弾性
反力は、平面部8a,8bを介して、クラッチフェーシ
ング6a,6bに分散されて作用する。具体的にいう
と、従来のクラッチディスクのように、局部的に弾性反
力が作用する部分がなくなる。そのため、クラッチフェ
ーシング6a,6bの変形が防止され、クッショニング
プレート8の弾性反力による相手部材との片当たりが防
止される。したがって、クラッチフェーシングが相手部
材とほぼ均一に接触するため、クラッチディスクの耐久
性ならびにトルクの伝達容量が向上する。
【0012】さらに、クッショニングプレート8の屈曲
腕部8cが一対のクラッチフェーシング6a,6bが対
向する部分に配設されていないため、クラッチフェーシ
ング6a,6bのほぼ全周にわたって、平面部8a,8
bを配設することができるため、クラッチフェーシング
6a,6bのほぼ全域において相手部材とを均一に接触
させることができる。
【0013】なお、この発明は、一対のクラッチフェー
シング6a,6bの対向する部分に、軸線方向に屈曲し
た屈曲腕部8cが配設されなければ良いので、図3に示
すように、クラッチフェーシング6a,6bの外周側に
屈曲腕部8cを配設し、平面部8aをクラッチフェーシ
ング6aに、平面部8bをクラッチフェーシング6bに
それぞれ固定し、いずれかの平面部8a(8b)をディ
スクプレート2(もしくはサブプレート)の方向に延出
させ、この延出部がディスクプレート2に固定されるよ
う構成することもできる。また、図1および図3に示し
たこの発明の実施例は、2つの平面部が、それぞれ接触
しているクラッチフェーシングに固着された例を説明し
たが、いずれか一方の平面部がこれと接触しているクラ
ッチフェーシングに固着されれば良いことは勿論であ
る。
【0014】さらに、上記説明したこの発明の実施例
は、いずれもクッショニングプレート8が従来例と異な
るだけなので、従来のものを僅かに改良するだけで容易
に実施することができる。また、回転部分の質量がそれ
ほど増大しないため、慣性モーメントが増大することも
ない。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、クッショニングプレートの屈曲腕部が一対のクラッ
チフェーシングの対向する部分から外されて配設されて
いるため、クラッチフェーシングに前記屈曲腕部が局部
当りすることなくなる。言い換えると、前記屈曲腕部か
ら発生する弾性反力が、平面部を介し、クラッチフェー
シングに分散されて作用するため、クラッチフェーシン
グと相手部材との当接が均一に行われる。したがって、
クラッチディスクの耐久性ならびにトルクの伝達容量が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を概略的に示した部分図であ
る。
【図2】図1のII矢視を模式的に示した図である。
【図3】この発明の別の実施例を概略的に示した部分図
である。
【図4】従来のクラッチディスクの一例を示す概略の断
面図である。
【図5】従来のクラッチディスクの一例を示す概略の平
面図である。
【図6】図5のVI−VI断面の概略図である。
【符号の説明】
6a,6b クラッチフェーシング 8 クッショニングプレート(板バネ部材) 8a,8b クッショニングプレート平面部 8c クッショニングプレート屈曲腕部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−69411(JP,A) 特開 昭56−101426(JP,A) 実開 昭61−126122(JP,U) 実開 昭61−69527(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 11/00 - 23/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力伝達部材の外周に円環状に設けられ
    た一対のクラッチフェーシングの間隔に応じて、前記ク
    ラッチフェーシングをそれぞれの相手部材に押圧し、か
    つ前記動力伝達部材から半径方向に延出する板バネ部材
    が円環状に複数配設されたクラッチディスクにおいて、 前記板バネ部材が、一方のクラッチフェーシングと固着
    する平面部と、この平面部と円周方向に隣接し、かつ他
    方のクラッチフェーシングと固着もしくは当接する平面
    部と、これらの平面部を前記クラッチフェーシングの内
    周側もしくは外周側において周方向に連結し、かつ軸線
    方向に屈曲した屈曲腕部とを備えたことを特徴とするク
    ラッチディスク。
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