JP2601015Y2 - 立体駐車装置の枠組構造 - Google Patents

立体駐車装置の枠組構造

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JP2601015Y2 JP1992037956U JP3795692U JP2601015Y2 JP 2601015 Y2 JP2601015 Y2 JP 2601015Y2 JP 1992037956 U JP1992037956 U JP 1992037956U JP 3795692 U JP3795692 U JP 3795692U JP 2601015 Y2 JP2601015 Y2 JP 2601015Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、立体駐車装置の骨組み
を構築するための枠組構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】限られた駐車スペースを有効に活用し、
駐車効率を向上させることを目的として種々の立体駐車
装置が提供されている。その一つとして鋼材を縦横に組
み立てることによって車両格納部を構成する枠組みを構
築し、この車両格納部内に車両を格納する構成の駐車装
置が知られている。
【０００３】図１には、その一例が示されている。
【０００４】この駐車装置は、車両載置用パレット１を
垂直移動させるリフト２の両側に、枠組を組んで適数段
の車両格納部３を構成し、前記リフト２上及び前記各車
両格納部３内には、相互に連接するレール４、５をそれ
ぞれ前後二本ずつ敷設し、車両を載置した前記パレット
１を前記リフト２と前記各車両格納部３との間で移送自
在として、多段的に車両を駐車し得るように構成された
ものである。
【０００５】前記の如き立体駐車装置の枠組は、駐車装
置の構築現場に、駐車装置のポストフレームとなる柱部
材や、この柱部材と柱部材との間に渡って横架される桁
部材や梁部材、あるいは筋交い等、各種長さの鋼材を輸
送し、駐車装置構築現場においてこれらの鋼材を組み立
てて、強固に結合させることによって構築されていた。
【０００６】
【考案が解決しようとする課題】従って、多数本の鋼材
を運搬する不便があるだけでなく、枠組を構築するに当
たって多くの手数を要する等の問題があった。
【０００７】本考案は前記事情に鑑みてなされたもの
で、運搬、保管が容易で簡単に枠組みを構築することが
できる立体駐車装置の枠組構造を提供せんとするもので
ある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本考案は、適数の鋼材を平面状に堅固に結合してそ
れぞれがラーメン構造をなし、ポストフレームを形成す
る一対の縦長の枠ユニットと、サイドフレームを形成す
る適数の横長の枠ユニットを構成するものである。
【０００９】さらに、本考案は、前記構成における縦長
の枠ユニットと横長の枠ユニットとを箱状に連結してな
るものである。
【００１０】
【作用】本考案によれば、独立した多数の鋼材を駐車装
置構築現場において縦横に組み合わせて駐車装置の枠組
み構築されるものではなく、これらの鋼部材があらかじ
め工場で溶接等により平面状に堅固に結合されてそれぞ
れがラーメン構造をなし、ポストフレームを形成する縦
長の枠ユニットと、サイドフレームを形成する適数の横
長の枠ユニットに構成され、該横長の枠ユニットと縦長
の枠ユニットとを箱状に連結してなるものであるため、
現場では縦長の枠ユニットと横長の枠ユニットとの連結
作業だけで駐車装置の枠組が構築される。すなわち、本
考案によれば、駐車装置の枠組の構成単位が、従来のご
とき一本一本の鋼材から一体一体の枠ユニットに変更さ
れる。
【００１１】従って、従来のように多数の鋼材を現場で
取り扱う必要がない上に、従来と比べて連結部分が少な
いため、枠組の構築が簡易かつ確実になされる。
【００１２】また、前記各枠ユニットが平面状であるた
め積み重ねによる運搬、保管が容易であり、さらに組み
立てが多数の鋼材の場合に比べて極めて容易である。
【００１３】さらに、本考案では、前記のごとく、ラー
メン構造により前記各枠ユニットが堅固に構成されるた
め枠組が堅牢に構築されるほか、筋交いが不要である。
【００１４】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【００１５】本考案は、鋼材を組み立てることによって
箱状の枠組を構築してなる駐車装置であれば、どのよう
な構成のものであっても適用可能である。従って、駐車
装置が作動するための具体的構成はこの考案の主旨とは
関係がないので、以下、駐車装置の詳細な構造について
は説明を省略する。
【００１６】図１は従来の枠組構造の例を示す全体斜視
図であり、前記従来の技術の項で述べた如き筋交い等を
用いた構成の駐車装置の枠組を示している。
【００１７】一方、本考案の枠組構造は、図２に示す如
く、ポストフレームを形成する一対の縦長の枠ユニット
１１と、サイドフレームを形成する横長の枠ユニット１
０とを箱状に連結して構成される。
【００１８】前記各枠ユニット１０、１１は、例えば、
４本の中空の形鋼材等が工場等において溶接等により平
面的に矩形形状をなして接合されることによって構成さ
れる。従って、極めて容易に製造することができる。
【００１９】前記各枠ユニット１０、１１は、構築され
る駐車装置の規模等に応じて適宜の形状、適宜の大きさ
に成形され、また、一基の駐車装置においても必要に応
じて何種類かの枠ユニットが準備される。但し、本考案
が実施される種類の駐車装置では、枠組によって形成さ
れる前記車両格納部３の広さは乗用車が安定的に載置さ
れるパレット１分の大きさとされており、概ね一定であ
るため、それほど多種類の枠ユニットが必要とされるこ
とはない。従って、前記各枠ユニット１０、１１は画一
的に生産することが可能である。
【００２０】さらに、前記各枠ユニット１０、１１は、
すべての節点Ａが剛に接合され、それぞれがラーメン構
造とされている。このため、前記各枠ユニット１０、１
１は十分に強固であり、筋交いを取り付ける等の補強手
段が不要とされている。
【００２１】前記の如く構成される前記各枠ユニット１
０、１１は、駐車装置構築現場まで運搬され、構築現場
において組み立てられる。
【００２２】すなわち、本考案では、前記ポストフレー
ムを形成する一対の縦長の枠ユニット１１、１１を、こ
れらの間に、前記サイドフレームを形成する適数の横長
の枠ユニット１０、１０を挟んで立設し、前記サイドフ
レームを形成する横長の枠ユニット１０と前記ポストフ
レームを形成する縦長の枠ユニット１１とを連結板１
２，ボルト１３及びナット１５等からなる連結手段１４
で強固に連結して枠組が構成される。これにより、地上
に多段的（図においては地上三段）に前記車両格納部３
が形成されることになり、この車両格納部３に、例え
ば、前記リフト２等によって車両を持ちあげて格納する
ことにより、小さなスペースに多数の車両の駐車が可能
となる。
【００２３】前記本考案の構成によれば、駐車装置の枠
組の最小単位が、前記横長の枠ユニット１０と前記縦長
の枠ユニット１１であるため、前記該各枠ユニット１
０、１１を現場で適宜連結して組み立てるだけで駐車装
置の枠組が完成し、極めて容易かつ迅速に枠組を構築す
ることが可能である。
【００２４】また、前記各枠ユニット１０、１１は、前
記の如く、それぞれがラーメン構造とされているため、
前記各枠ユニット１０、１１間が前記連結手段１４によ
って強固に連結されてさえいれば駐車装置全体としての
枠組も極めて強固に構築され、駐車装置の安全性が高
い。
【００２５】さらに、運搬、保管等も従来の多数の鋼材
の場合と比べて容易である。
【００２６】
【考案の効果】本考案によれば、運搬、保管及び組み立
てが容易になされるほか、迅速に駐車装置の枠組を構築
することができる。
【００２７】さらに、本考案では、前記各枠ユニットが
それぞれラーメン構造により堅固に構成されるため、従
来は必要とされた筋交い等の補強部材が不要となり、作
業の手間が省けるとともに経済的であるほか、前記各枠
ユニットを連結して構成される全体としての枠組も堅牢
となり、安全性の高い駐車装置が得られる等の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来の枠組構造を用いた立体駐車装置の一例を
示す概略斜視図である。
【図２】本考案の枠組構造の一例を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
１０ 横長の枠ユニット １１ 縦長の枠ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E04H 6/12 - 6/18 E04B 1/348

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 適数の鋼材を平面状に堅固に結合してそ
    れぞれがラーメン構造をなし、ポストフレームを形成す
    る一対の縦長の枠ユニット（１１，１１）と、サイドフ
    レームを形成する適数の横長の枠ユニット（１０，１
    ０，…）とを箱状に連結してなる立体駐車装置の枠組構
    造。
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