JP2600706B2 - 溶接用ワイヤ溶着防止検出方法 - Google Patents
溶接用ワイヤ溶着防止検出方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、溶接終了後に溶接用ワイヤが被溶接物に溶
着(ステイツク)していないかどうかを検出する溶接用
ワイヤ溶着防止検出方法に関するものである。
着(ステイツク)していないかどうかを検出する溶接用
ワイヤ溶着防止検出方法に関するものである。
従来から溶接終了時に、溶接用ワイヤの送給を停止す
るとともに溶接用ワイヤに溶接中に供給電圧よりも低電
圧の溶着防止(アンチステイツク)処理電圧を供給した
後に、溶接用ワイヤが被溶接物に溶着していないかどう
かを溶着検出用の電圧を供給して検出する方法が行われ
ている。
るとともに溶接用ワイヤに溶接中に供給電圧よりも低電
圧の溶着防止(アンチステイツク)処理電圧を供給した
後に、溶接用ワイヤが被溶接物に溶着していないかどう
かを溶着検出用の電圧を供給して検出する方法が行われ
ている。
従来の溶接用ワイヤ溶着防止検出方法の動作順序及び
検出方法の時間の経過に対する動作状態を、それぞれ第
5図及び第6図を参照して説明する。第6図において、
溶接中においては、出力電圧信号(A)は、出力電圧
(C)のアーク電圧V0を出力する値の信号S0に設定され
ており、出力電流(D)の溶接電流I0を通電している。
第6図の時刻T1の溶接終了時に、第5図に示す「溶接終
了時クレータ処理指令信号」に切換えると、図示してい
ないワイヤ送給装置には「低速度ワイヤ送給信号」、出
力電圧制御回路に「クレータ処理電圧信号」及び出力電
流制御回路に「クレータ処理電流信号」が供給されて、
第6図の出力電圧信号(A)はクレータ処理出力電圧信
号S1に、ワイヤ送給速度信号(B)は、クレータ処理ワ
イヤ送給速度W1に設定されるので、出力電圧(C)及び
出力電流(D)はそれぞれV1及びI1のように変化してク
レータ処理が行われる。
検出方法の時間の経過に対する動作状態を、それぞれ第
5図及び第6図を参照して説明する。第6図において、
溶接中においては、出力電圧信号(A)は、出力電圧
(C)のアーク電圧V0を出力する値の信号S0に設定され
ており、出力電流(D)の溶接電流I0を通電している。
第6図の時刻T1の溶接終了時に、第5図に示す「溶接終
了時クレータ処理指令信号」に切換えると、図示してい
ないワイヤ送給装置には「低速度ワイヤ送給信号」、出
力電圧制御回路に「クレータ処理電圧信号」及び出力電
流制御回路に「クレータ処理電流信号」が供給されて、
第6図の出力電圧信号(A)はクレータ処理出力電圧信
号S1に、ワイヤ送給速度信号(B)は、クレータ処理ワ
イヤ送給速度W1に設定されるので、出力電圧(C)及び
出力電流(D)はそれぞれV1及びI1のように変化してク
レータ処理が行われる。
次に、第6図の時刻T2において、第5図に示す「溶着
防止処理開始指令信号」に切換わると、出力電圧信号
(A)は溶着防止処理電圧信号S2に、ワイヤ送給速度信
号(B)は停止に設定されるので、出力電圧(C)及び
出力電流(D)はそれぞれV2及びI2のように変化して溶
着防止処理が行われる。ここで設定される溶着防止処理
電圧信号S2としては、溶着防止処理中のアーク長の増加
によるアーク電圧の増加によつて、電極チツプと溶接用
ワイヤとが溶着(バーンバツク)しないように、溶接中
の無負荷電圧よりも低い電圧が出力されるように選定す
る。溶着防止処理が終了した頃を予測して第6図の時刻
T3において、第5図に示す「溶着防止処理電圧停止」動
作に切換わると、出力電圧(C)は零となる。
防止処理開始指令信号」に切換わると、出力電圧信号
(A)は溶着防止処理電圧信号S2に、ワイヤ送給速度信
号(B)は停止に設定されるので、出力電圧(C)及び
出力電流(D)はそれぞれV2及びI2のように変化して溶
着防止処理が行われる。ここで設定される溶着防止処理
電圧信号S2としては、溶着防止処理中のアーク長の増加
によるアーク電圧の増加によつて、電極チツプと溶接用
ワイヤとが溶着(バーンバツク)しないように、溶接中
の無負荷電圧よりも低い電圧が出力されるように選定す
る。溶着防止処理が終了した頃を予測して第6図の時刻
T3において、第5図に示す「溶着防止処理電圧停止」動
作に切換わると、出力電圧(C)は零となる。
続いて、第6図の時刻T4において、第5図に示す「溶
着防止検出用電圧供給」に切換わると、出力電圧信号
(A)をS3に設定したとき出力電圧(C)は、溶接ワイ
ヤが被溶接物に溶着していないときは、設定した出力電
圧信号S3に対応したV4を出力し、溶着防止検出信号
(G)が出力されるので、次の溶接が続行される。しか
し、溶接用ワイヤが被溶接物に溶着しているときは、出
力電圧(C)は短絡時の抵抗降下の低電圧V5しか検出さ
れないので、溶着防止検出信号(G)が出力されず、次
の溶接が行われない。
着防止検出用電圧供給」に切換わると、出力電圧信号
(A)をS3に設定したとき出力電圧(C)は、溶接ワイ
ヤが被溶接物に溶着していないときは、設定した出力電
圧信号S3に対応したV4を出力し、溶着防止検出信号
(G)が出力されるので、次の溶接が続行される。しか
し、溶接用ワイヤが被溶接物に溶着しているときは、出
力電圧(C)は短絡時の抵抗降下の低電圧V5しか検出さ
れないので、溶着防止検出信号(G)が出力されず、次
の溶接が行われない。
従来の溶接用ワイヤ溶着防止検出方法においては、第
5図に示すように、「溶着防止処理時間」の終了時に
「溶着防止処理電圧停止」を行い、続いて「溶着防止検
出用電圧供給」、「溶着有無検出」及び「溶着有無検出
用電圧停止」の動作を行う「溶着防止検出時間」を必要
としていた。すなわち、「溶着防止処理時間」の経過後
に、第6図に示す溶着防止検出時間例えば220msを必要
としていた。
5図に示すように、「溶着防止処理時間」の終了時に
「溶着防止処理電圧停止」を行い、続いて「溶着防止検
出用電圧供給」、「溶着有無検出」及び「溶着有無検出
用電圧停止」の動作を行う「溶着防止検出時間」を必要
としていた。すなわち、「溶着防止処理時間」の経過後
に、第6図に示す溶着防止検出時間例えば220msを必要
としていた。
アーク溶接ロボツトにおいては、1つの被溶接物に対
して数個所の溶接線を順次溶接する場合には、1つの被
溶接物に対しても1秒から2秒程度時間ロスが発生し、
連続生産工程ではタクトタイムが増大してしまう欠点が
あつた。
して数個所の溶接線を順次溶接する場合には、1つの被
溶接物に対しても1秒から2秒程度時間ロスが発生し、
連続生産工程ではタクトタイムが増大してしまう欠点が
あつた。
本発明の溶接用ワイヤ溶着防止検出方法は、従来のよ
うに溶着防止処理時間の終了後に、溶着防止検出用電流
を供給して溶着有無の検出を行うのではなく、溶着防止
処理終了と同時に溶着有無の検出を行うことにより、従
来の溶着防止検出時間だけ短縮した検出方法であつて、 (1) 第1の発明は、溶着防止処理電流の通電が停止
したことを検出することによって溶着が発生していない
と判断する溶接用ワイヤ溶着防止検出方法を提案したも
のであり、さらに、 (2) 第2の発明は、溶着防止処理期間中の出力電流
通電停止検出信号と出力電圧無負荷検出信号とが同時に
出力されたときに、溶着が発生していないと判断する溶
接用ワイヤ溶着防止検出方法を提供したものである。
うに溶着防止処理時間の終了後に、溶着防止検出用電流
を供給して溶着有無の検出を行うのではなく、溶着防止
処理終了と同時に溶着有無の検出を行うことにより、従
来の溶着防止検出時間だけ短縮した検出方法であつて、 (1) 第1の発明は、溶着防止処理電流の通電が停止
したことを検出することによって溶着が発生していない
と判断する溶接用ワイヤ溶着防止検出方法を提案したも
のであり、さらに、 (2) 第2の発明は、溶着防止処理期間中の出力電流
通電停止検出信号と出力電圧無負荷検出信号とが同時に
出力されたときに、溶着が発生していないと判断する溶
接用ワイヤ溶着防止検出方法を提供したものである。
第1の発明(第1図及び第3図)の説明 以下、第1の発明の溶接用ワイヤ溶着防止検出方法の
動作順序及び検出方法の時間の経過に対する動作状態
を、それぞれ第1図及び第3図を参照して説明する。第
1図及び第3図において、「溶接中」から「溶接終了時
クレータ処理指令信号」さらに「溶着防止処理」の開始
までの動作順序及び動作状態は、前述した第5図及び第
6図における動作順序及び動作状態と同じであるので、
説明を省略する。
動作順序及び検出方法の時間の経過に対する動作状態
を、それぞれ第1図及び第3図を参照して説明する。第
1図及び第3図において、「溶接中」から「溶接終了時
クレータ処理指令信号」さらに「溶着防止処理」の開始
までの動作順序及び動作状態は、前述した第5図及び第
6図における動作順序及び動作状態と同じであるので、
説明を省略する。
第3図の動作状態(H)の「溶着防止処理・検出」中
において、出力電圧信号(A)は溶着防止処理電圧信号
S2に保持された状態であつても、溶着防止処理の経過に
つれてアーク長が増大しアーク電圧が増加して、出力電
流(D)の電流値I2が減少し、遂にアークを保持するこ
とができなくなり出力電流(D)の通電が停止する。出
力電流(D)の通電停止により出力電圧(C)は無負荷
電圧V3に上昇するとともに、出力電流通電停止検出信号
(E)、すなわち溶着防止検出信号(G)が出力され
る。この溶着防止検出信号(G)により、第1図の「溶
着防止処理電圧停止」動作に続いて、次の溶接が続行さ
れる。しかし、溶接用ワイヤが被溶接物に溶着している
ときには、通電停止検出信号(E)すなわち溶着防止検
出信号(G)を出力しないので、第1図に示すタイマが
溶着防止処理電圧供給時(第3図の時刻T2)から所定時
間経過後に「溶着防止処理電圧停止」動作を行うととも
に「溶着発生表示」をする。
において、出力電圧信号(A)は溶着防止処理電圧信号
S2に保持された状態であつても、溶着防止処理の経過に
つれてアーク長が増大しアーク電圧が増加して、出力電
流(D)の電流値I2が減少し、遂にアークを保持するこ
とができなくなり出力電流(D)の通電が停止する。出
力電流(D)の通電停止により出力電圧(C)は無負荷
電圧V3に上昇するとともに、出力電流通電停止検出信号
(E)、すなわち溶着防止検出信号(G)が出力され
る。この溶着防止検出信号(G)により、第1図の「溶
着防止処理電圧停止」動作に続いて、次の溶接が続行さ
れる。しかし、溶接用ワイヤが被溶接物に溶着している
ときには、通電停止検出信号(E)すなわち溶着防止検
出信号(G)を出力しないので、第1図に示すタイマが
溶着防止処理電圧供給時(第3図の時刻T2)から所定時
間経過後に「溶着防止処理電圧停止」動作を行うととも
に「溶着発生表示」をする。
第2の発明(第2図及び第3図)の説明 第1の発明においては、第3図の「溶着防止処理・検
出」動作中に、溶着が発生しているにもかかわらず、断
線その他回路の故障によつて第1図の「出力電流通電停
止検出」動作が行われた場合には、通電停止検出信号
(E)すなわち溶着防止検出信号(G)が誤って出力さ
れて、次の溶接が続行されてしまう。
出」動作中に、溶着が発生しているにもかかわらず、断
線その他回路の故障によつて第1図の「出力電流通電停
止検出」動作が行われた場合には、通電停止検出信号
(E)すなわち溶着防止検出信号(G)が誤って出力さ
れて、次の溶接が続行されてしまう。
第2の発明は、断線その他回路の故障によつて第1図
の「出力電流通電停止検出」動作が行われたとしても、
実際に溶着が発生している場合には、無負荷電圧が発生
しないので、「無負荷電圧検出」動作と、「出力電流通
電停止検出」動作とが同時に行われたときに、溶着防止
検出信号(G)を出力することによつて、誤動作を防止
している。
の「出力電流通電停止検出」動作が行われたとしても、
実際に溶着が発生している場合には、無負荷電圧が発生
しないので、「無負荷電圧検出」動作と、「出力電流通
電停止検出」動作とが同時に行われたときに、溶着防止
検出信号(G)を出力することによつて、誤動作を防止
している。
以下、第2の発明の溶接用ワイヤ溶着防止検出方法の
動作順序及び検出方法の時間の経過に対する動作状態
を、それぞれ第2図及び第3図を参照して説明する。第
2図及び第3図において、「溶接中」から「溶接終了時
クレータ処理指令信号」さらに「溶着防止処理」の開始
までの動作順序及び動作状態は、前述した第5図及び第
6図における動作順序及び動作状態と同じであるので、
説明を省略する。
動作順序及び検出方法の時間の経過に対する動作状態
を、それぞれ第2図及び第3図を参照して説明する。第
2図及び第3図において、「溶接中」から「溶接終了時
クレータ処理指令信号」さらに「溶着防止処理」の開始
までの動作順序及び動作状態は、前述した第5図及び第
6図における動作順序及び動作状態と同じであるので、
説明を省略する。
第3図の動作状態(H)の「溶着防止処理・検出」中
において、出力電圧信号(A)は溶着防止処理電圧信号
S2に保持された状態であつても、溶着防止処理の経過に
つれてアーク長が増大しアーク電圧が増加して出力電流
(D)の電流値I2が減少し、遂にアークを保持すること
ができなくなり出力電流(D)の通電が停止する。出力
電流(D)の通電停止により出力電流通電停止検出信号
(E)が出力されるとともに、出力電圧(C)が無負荷
電圧V3に達して、出力電圧無負荷検出信号(F)が出力
される。これらの両信号が第2図に示すAND回路に同時
に入力されると、溶着防止検出信号(G)が出力され
る。この溶着防止検出信号(G)により、第2図の「溶
着防止処理電圧停止」動作に続いて、次の溶接が続行さ
れる。しかし、溶接用ワイヤが被溶接物に溶着している
ときには、通電停止検出信号(E)及び無負荷検出信号
(F)を出力しないので、第2図に示すタイマが溶着防
止処理電圧供給時(第3図の時刻T2)から所定時間経過
後に、「溶着防止処理電圧停止」動作を行うとともに
「溶着発生表示」をする。
において、出力電圧信号(A)は溶着防止処理電圧信号
S2に保持された状態であつても、溶着防止処理の経過に
つれてアーク長が増大しアーク電圧が増加して出力電流
(D)の電流値I2が減少し、遂にアークを保持すること
ができなくなり出力電流(D)の通電が停止する。出力
電流(D)の通電停止により出力電流通電停止検出信号
(E)が出力されるとともに、出力電圧(C)が無負荷
電圧V3に達して、出力電圧無負荷検出信号(F)が出力
される。これらの両信号が第2図に示すAND回路に同時
に入力されると、溶着防止検出信号(G)が出力され
る。この溶着防止検出信号(G)により、第2図の「溶
着防止処理電圧停止」動作に続いて、次の溶接が続行さ
れる。しかし、溶接用ワイヤが被溶接物に溶着している
ときには、通電停止検出信号(E)及び無負荷検出信号
(F)を出力しないので、第2図に示すタイマが溶着防
止処理電圧供給時(第3図の時刻T2)から所定時間経過
後に、「溶着防止処理電圧停止」動作を行うとともに
「溶着発生表示」をする。
なお、第3図において、出力電圧(C)は、溶着防止
処理中にアーク長が次第に増大してアーク電圧V2が無負
荷電圧V3に近づき時刻T23においてアーク電圧がV23付近
では無負荷電圧V3との判別が困難となり、時刻T23にお
いて出力電圧無負荷検出信号(F)を出力することがあ
る。第2の発明では、このような場合であつても、出力
電流通電停止検出信号(E)が出力されるまでは、溶着
防止検出信号(G)が出力されないようになつているの
で、誤動作を生じることがない。
処理中にアーク長が次第に増大してアーク電圧V2が無負
荷電圧V3に近づき時刻T23においてアーク電圧がV23付近
では無負荷電圧V3との判別が困難となり、時刻T23にお
いて出力電圧無負荷検出信号(F)を出力することがあ
る。第2の発明では、このような場合であつても、出力
電流通電停止検出信号(E)が出力されるまでは、溶着
防止検出信号(G)が出力されないようになつているの
で、誤動作を生じることがない。
第1図乃至第3図の説明において、溶接終了時におい
て、クレータ処理をした後に、溶着防止処理をする場合
について説明したが、本発明は、クレータ処理を省略し
て直接に溶着防止処理を行う場合についても適用され
る。
て、クレータ処理をした後に、溶着防止処理をする場合
について説明したが、本発明は、クレータ処理を省略し
て直接に溶着防止処理を行う場合についても適用され
る。
また第1図乃至第3図の説明において、溶着防止検出
信号(G)によつて「溶着防止処理電圧停止」をする場
合の動作について説明したが、溶着防止検出信号(G)
が出力される場合にも、検出信号(G)が出力されない
場合と同様に、溶着防止処理電圧供給時から所定時間経
過後にタイマによつて溶着防止処理を行つてもよい。た
だし、タイマによつて「溶着防止処理電圧停止」を行う
場合には、溶着防止処理時間としてバラツキを考慮して
充分な時間を設定しておかなければならないので、第1
図乃至第3図の実施例で説明した場合よりも溶着防止処
理時間が長くなりタクトタイムが増加する。
信号(G)によつて「溶着防止処理電圧停止」をする場
合の動作について説明したが、溶着防止検出信号(G)
が出力される場合にも、検出信号(G)が出力されない
場合と同様に、溶着防止処理電圧供給時から所定時間経
過後にタイマによつて溶着防止処理を行つてもよい。た
だし、タイマによつて「溶着防止処理電圧停止」を行う
場合には、溶着防止処理時間としてバラツキを考慮して
充分な時間を設定しておかなければならないので、第1
図乃至第3図の実施例で説明した場合よりも溶着防止処
理時間が長くなりタクトタイムが増加する。
溶着防止回路(第4図)の説明 本発明の溶着防止検出方法を実施する溶着検出回路の
一例について第4図を参照して説明する。同図におい
て、1は直流溶接電源であり、その出力側に出力電流通
電停止検出回路2と出力電圧無負荷検出回路3が接続さ
れている。通電停止検出回路2は、公知の直流変流器DC
CT、直流変流器制御電源21、ホトカプラPC2、抵抗器R2
1,R22、トランジスタTR2、ダイオードD21、通電停止リ
レーCR2などから構成される。直流変流器DCCTは出力電
流を検出し、出力電流が通電停止になるとホトカプラPC
2を通じて停止の信号がトランジスタTR2に供給され、TR
2が導通して通電停止リレーCR2が動作し、その接点CR2a
に通電停止検出信号(E)が出力される。また無負荷検
出回路3は、抵抗器R31乃至35、コンデンサC31,C32、定
電圧ダイオードVRD、ダイオードD31,D32、ホトカプラPC
3、トランジスタTR3、無負荷電圧リレーCR3などから構
成される。無負荷検出回路3の入力電圧が無負荷電圧に
達すると、定電圧ダイオードVRDが導通してホトカプラP
C3を通じて無負荷電圧信号がトランジスタTR3に供給さ
れ、TR3が導通して無負荷電圧リレーCR3が動作し、その
接点CR3aに無負荷検出信号(F)が出力される。この無
負荷検出信号(F)を出力する接点CR3aと前述した通電
停止検出信号(E)を出力する接点CR2aとの直列回路が
AND回路ANDを構成する。接点CR2a及びCR3aが同時に動作
することによつて、溶着防止検出信号(G)が出力され
る。
一例について第4図を参照して説明する。同図におい
て、1は直流溶接電源であり、その出力側に出力電流通
電停止検出回路2と出力電圧無負荷検出回路3が接続さ
れている。通電停止検出回路2は、公知の直流変流器DC
CT、直流変流器制御電源21、ホトカプラPC2、抵抗器R2
1,R22、トランジスタTR2、ダイオードD21、通電停止リ
レーCR2などから構成される。直流変流器DCCTは出力電
流を検出し、出力電流が通電停止になるとホトカプラPC
2を通じて停止の信号がトランジスタTR2に供給され、TR
2が導通して通電停止リレーCR2が動作し、その接点CR2a
に通電停止検出信号(E)が出力される。また無負荷検
出回路3は、抵抗器R31乃至35、コンデンサC31,C32、定
電圧ダイオードVRD、ダイオードD31,D32、ホトカプラPC
3、トランジスタTR3、無負荷電圧リレーCR3などから構
成される。無負荷検出回路3の入力電圧が無負荷電圧に
達すると、定電圧ダイオードVRDが導通してホトカプラP
C3を通じて無負荷電圧信号がトランジスタTR3に供給さ
れ、TR3が導通して無負荷電圧リレーCR3が動作し、その
接点CR3aに無負荷検出信号(F)が出力される。この無
負荷検出信号(F)を出力する接点CR3aと前述した通電
停止検出信号(E)を出力する接点CR2aとの直列回路が
AND回路ANDを構成する。接点CR2a及びCR3aが同時に動作
することによつて、溶着防止検出信号(G)が出力され
る。
本発明の溶接用ワイヤ溶着防止検出方法によると、従
来のように溶着防止処理時間の終了後に、溶着防止検出
用電圧を供給して溶着有無の検出を行うのではなく、溶
着防止処理終了と同時に溶着有無の検出を行うことによ
り、従来の溶着防止検出時間だけ短縮することができ
る。特にアーク溶接ロボツトにおいては、1つの被溶接
物に対して数個所の溶接線を個々に溶接する場合には、
1つの被溶接物に対して1秒から2秒程度の時間を短縮
でき、連続生産工程ではタクトタイムの短縮を図ること
ができる。
来のように溶着防止処理時間の終了後に、溶着防止検出
用電圧を供給して溶着有無の検出を行うのではなく、溶
着防止処理終了と同時に溶着有無の検出を行うことによ
り、従来の溶着防止検出時間だけ短縮することができ
る。特にアーク溶接ロボツトにおいては、1つの被溶接
物に対して数個所の溶接線を個々に溶接する場合には、
1つの被溶接物に対して1秒から2秒程度の時間を短縮
でき、連続生産工程ではタクトタイムの短縮を図ること
ができる。
第1図及び第2図は、それぞれ第1の発明及び第2の発
明の溶接用ワイヤ溶着防止検出方法の動作順序を示す
図、第3図は、本発明の溶接用ワイヤ溶着防止検出方法
の時間の経過に対する動作状態を示す図、第4図は、本
発明の溶接用ワイヤ溶着防止検出方法を実施するための
溶接用ワイヤ溶着防止検出回路の構成図、第5図は従来
の溶接用ワイヤ溶着防止検出方法の動作順序を示す図、
第6図は従来の溶接用ワイヤ溶着防止検出方法の時間の
経過に対する動作状態を示す図である。
明の溶接用ワイヤ溶着防止検出方法の動作順序を示す
図、第3図は、本発明の溶接用ワイヤ溶着防止検出方法
の時間の経過に対する動作状態を示す図、第4図は、本
発明の溶接用ワイヤ溶着防止検出方法を実施するための
溶接用ワイヤ溶着防止検出回路の構成図、第5図は従来
の溶接用ワイヤ溶着防止検出方法の動作順序を示す図、
第6図は従来の溶接用ワイヤ溶着防止検出方法の時間の
経過に対する動作状態を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】溶接終了時に溶接用ワイヤの送給を停止す
るとともに、前記溶接用ワイヤに溶接中に供給する電流
よりも低電流の溶着防止処理電流を供給した後に、前記
溶接用ワイヤの被溶接物への溶着が防止されたか否かを
検出する方法において、前記溶着防止処理電流の通電が
停止したことを検出することによって前記溶着が発生し
ていないと判断する溶接用ワイヤ溶着防止検出方法。 - 【請求項2】溶接終了時に、溶接用ワイヤの送給を停止
するとともに、前記溶接用ワイヤに溶接中に供給する電
流よりも低電流の溶着防止処理電流を供給した後に、前
記溶接用ワイヤの被溶接物への溶着が防止されたか否か
を検出する方法において、溶着防止処理電流通電停止検
出信号と出力電圧無負荷検出信号とが同時に出力された
ときに、前記溶着が発生していないと判断する溶接用ワ
イヤ溶着防止検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62218511A JP2600706B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 溶接用ワイヤ溶着防止検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62218511A JP2600706B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 溶接用ワイヤ溶着防止検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2600706B2 true JP2600706B2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=16721071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP62218511A Expired - Lifetime JP2600706B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 溶接用ワイヤ溶着防止検出方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2600706B2 (ja) |
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JP2022152070A (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-12 | 本田技研工業株式会社 | 溶接装置および溶接装置の制御方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1987
- 1987-08-31 JP JP62218511A patent/JP2600706B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS6462276A (en) | 1989-03-08 |
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