JP2600463B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JP2600463B2 JP2257668A JP25766890A JP2600463B2 JP 2600463 B2 JP2600463 B2 JP 2600463B2 JP 2257668 A JP2257668 A JP 2257668A JP 25766890 A JP25766890 A JP 25766890A JP 2600463 B2 JP2600463 B2 JP 2600463B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、映像信号処理装置にかかるものであり、例
えば液晶プロジェクタや液晶TV受像機などのようなマト
リクス方式の表示装置に好適な映像信号処理装置に関す
るものである。
【従来の技術】
マトリクス方式の表示装置としては、例えば液晶プロ
ジェクタがある。従来のNTSC方式のテレビジョン映像を
表示する液晶プロジェクタとしては、第8図及び第9図
に示すものがある。第8図にはその光学系が示されてお
り、第9図には信号処理系が示されている。 まず光学系から説明すると、第8図に示すように、ハ
ロゲンランプなどの光源10から放射出力された光は、ま
ず、青色(B)ダイクロイックミラー12に入射し、ここ
で青色光が分離される。分離された青色光は、反射ミラ
ー14によって反射されて青色用液晶ライトバルブLBに入
射する。この青色用液晶ライトバルブLBには、後述する
信号処理系から青色のビデオ信号が入力されており、こ
れに基づいて液晶の駆動が行なわれてBの映像が形成さ
れる。 次に、青色ダイクロイミックミラー12を通過した光
は、緑色(G)ダイクロイックミラー16に入射し、ここ
で緑色光が分離される。分離された緑色光は、緑色用液
晶ライトバルブLGに入射する。そして、ここで、上述し
たBの場合と同様にして、Gの映像が形成される。更
に、緑色ダイクロイックミラー16を透過した赤色(R)
光は、反射ミラー18,20によって順次に反射され、赤色
用液晶ライトバルブLRに入射する。そして、ここで、同
様にしてRの映像が形成される。以上のようにして形成
されたR,G,Bの各映像は、色合成用ダイクロイックプリ
ズム22によって合成され、合成されたカラー映像が投写
光学系24によってスクリーン26に写し出される。 次に、信号処理系について説明すると、第9図に示す
ように、端子CVBSに入力されたNTSC信号は、まずY/C分
離回路30に入力されて輝度信号Y(以下、「Y信号」と
いう),カラー信号C(以下、「C信号」という)に分
離される。これらのうち、C信号は更にデコーダ32でR
−YとB−Yの色差信号にデコードされ、Y信号ととも
に倍速ライン補間回路34に供給される。 倍速ライン補間回路34では、入力されたY,R−Y,B−Y
の各信号に基づいてライン補間が行なわれ、水平走査数
が倍のノンインターレース方式のY,R−Y,B−Y信号が得
られる。これらのノンインターレース化された信号は、
マトリクス回路36に供給されてR,G,Bの映像信号に変換
された後、液晶ライトバルブLR,LG,LBに対するそれぞれ
の信号供給回路38にそれぞれ入力される。なお、図に
は、R,G,Bに共通に信号供給回路38が示されている。 他方、NTSC信号は、同期分離回路40にも入力され、こ
こで水平,垂直の各同期信号Hs,Vsが各々分離される。
分離された水平,垂直同期信号Hs,Vsは、タイミングジ
ェネレータ42に入力される。このタイミングジェネレー
タ42では、各同期信号Hs,Vsに基づいて、マスタークロ
ックMck,スタートパルスSp,垂直走査クロックHckが各々
生々出力される。 これらのうち、マスターロックMckは、1ライン分の
R,G,B信号を信号供給回路38に取り込むための信号であ
る。スタートパルスSpは、1枚の画面の表示スタートを
示す垂直同期信号Vsに同期した信号である。また、垂直
走査クロックHckは、液晶ライトバルブLR,LG,LBにおけ
る垂直方向の走査を行なうための信号であって、水平同
期信号Hsの周波数を2てい倍した信号である。 各液晶ライトバルブLR,LG,LBでは、マスタークロック
Mckのタイミングで信号供給回路38に取り込まれたR,G,B
の各信号が、垂直走査クロックHckの入力によって走査
回路44で指示された横方向ラインに転送される。この動
作が順次繰り返し行なわれて、各液晶ライトバルブLR,L
G,LBにR,G,Bの映像が形成される。これらの映像は、更
に合成されてスクリーン26に投影される。なお、液晶プ
ロジェクタとしては、例えば特開昭62−125791号公報に
開示されたものなどがある。 ところで、NTSC方式の映像信号を水平走査数を倍にし
てノンインターレース変換すると、1フィールドの水平
走査数は525本となり、そのうち有効水平走査数は約480
本である。NTSC用の液晶ライトバルブの表示水平走査数
は、この値に設定されている。 しかし、PAL,またはSECAM方式の映像信号は、水平走
査数を倍にしてノンインタレース変換すると、1フィー
ルド当りの水平走査数は625本であり、その有効水平走
査数は575本となる。この信号をそのままNTSC用の液晶
ライトバルブに表示すると、480本の表示部しかないた
めに、1フィールド画面のうち、下端部の部分が表示さ
れない。 このため、以上のようなノンインターレース化された
NTSC方式の映像信号に対応した液晶ライトバルブにPAL
やSECAM方式の映像表示を行なう場合には、それらの方
式変換を行なう必要がある。すなわち、PAL,SECAM方式
とNTSC信号とはフィールド周波数や走査線数が異なるた
め、一般に標準方式変換装置が用いられている。例え
ば、第10図に示す変換装置では、625本50フィールドのP
AL方式カラー信号が525本60フィールドのNTSC方式カラ
ー信号に変換される。 同図において、入力された映像信号は、デコーダ100
によってY,R−Y,B−Yに分解される。これらのうち、Y
信号はそのまま、R−Y,B−Y信号はスイッチ102を介し
てA−D変換機104に供給されてディジタル変換され
る。変換後の信号は、コードプロセッサ106に供給さ
れ、ここで多重化される。 多重化された信号は、更にバッファメモリ108を介し
て、フィールドメモリ110に入力側に同期して書き込ま
れる。そして、このフィールドメモリ110から、液晶ラ
イトバルブの画面上の同じ位置に対応する1ラインずつ
のデータが、出力側に同期して順次読出される。読出さ
れた信号は、コードプロセッサ112によるコード処理,
遅延回路116による遅延の後、ライン内そう回路118に供
給される。これらの回路によって、信号同一フレームに
属する2ラインのデータを組にして奇遇一致した2つの
中間フィールドの信号D,Eが、入力信号A,B,Cから生成さ
れる。なお、ライン内そう回路118の動作モードは、動
画検出回路114の検出結果によって制御される。 このようにして得られた信号D,Eは、フィールド内そ
う回路120において荷重合成され、更に、コードプロセ
ッサ122によるY,R−Y,B−Yへの変換,D−A変換器124に
よるアナログ信号への変換の後、エンコーダ126を介し
て液晶ライトバルブに出力される。なお、各部に対して
は、制御回路128から必要な制御信号が供給される。
【この発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来技術では、第8図〜第9図に示す
NTSC方式の液晶プロジェクタに異なる標準方式,例えば
PAL方式の信号に基づく映像表示を行なうときには、第1
0図に示すような大規模で複雑な標準方式変換装置を必
要とし、コスト的にも不利であるという不都合がある。 また、標準方式変換において、表示の横方向にがくが
くした不自然なパターンが生じたり、横方向に伸びた細
い線が上下に揺れるなどの不都合もある。 本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、異なる
標準方式の映像に対しても、高価な標準方式変換装置を
使用することなく、簡便で安価な構成で良好な映像再生
を行なうことができる映像表示装置を提供することを、
その目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
本発明は、インターレース方式の各フィールドの映像
信号に、倍速ライン補間を行ってノンインターレース方
式の映像信号を生成し、これに基づく映像を、1フレー
ムに相当するライン数の表示能力を有するマトリクス方
式の表示手段に表示する映像信号処理装置において、前
記表示手段が対応している方式と異なる方式の映像信号
が入力されたときに、両方式におけるライン数の相異を
考慮した間隔で、前記倍速ライン補間によって補間され
たラインのデータを間引く間引手段を備えたことを特徴
とする。 主要な態様によれば、前記表示手段が対応している方
式はNTSC方式であり、前記異なる方式はPAL方式又はSEC
AM方式のいずれかである。
【作用】
本発明によれば、NTSC,PAL,SECAMなどの方式の相異に
対応して、データの間引が行なわれる。例えば、NTSC方
式の表示手段にPAL方式の映像の表示を行なう場合に
は、6本1本のラインの割合でデータの間引が行なわれ
る。間引が行なわれるのは、補間データに限られる。
【実施例】
以下、本発明にかかる液晶プロジェクタの一実施例に
ついて、添付図面を参照しながら説明する。なお、上述
した従来例と同様または相当する構成部分については、
同一の符号を用いることとする。 a.実施例の構成 第1図には、本実施例の全体構成が示されている。同
図において、NTSC信号とPAL信号が切り換えて入力され
る入力端子CVBSは、スイッチSW1の共通端子側に接続さ
れている。このスイッチSW1の切換端子側には、NTSC用Y
/C分離回路30,PAL用Y/C分離回路52が各々接続されてお
り、これらによってNTSC信号,PAL信号に対するY信号と
C信号との分離が行なわれるようになっている。 これらのY/C分離回路30,52のY信号出力側は、スイッ
チSW2の切換端子側に各々接続されており、C信号出力
側は各々色差信号生成用のデコーダ32,54の入力側に接
続されている。そして、デコーダ32,54の各R−Y,B−Y
の色差信号出力側は、スイッチSW3の切換端子側に各々
接続されている。スイッチSW2,SW3の共通端子側には、
倍速ライン補間回路34Aが接続されており、これによっ
てY,R−Y,B−Yの各入力信号に基づき、ノンインターレ
ース化されたY,R−Y,B−Y信号が各々得られるようにな
っている。なお、Y信号,R−Y,B−Y信号のいずれに対
しても倍速出力,ライン補間の処理がそれぞれ行なわれ
るようになっている。 次に、倍速ライン補間回路34Aの出力側には、マトリ
クス回路36Aが接続されており、これによってノンイン
ターレース化されたY,R−Y,B−Y信号が更にR,G,Bの映
像信号に変換されるようになっている。マトリクス回路
36Aの出力側には、上述した信号供給回路38の入力側が
接続されている。 次に、上述した入力端子CVBSは、他方において、同期
分離回路40Aの入力側に接続されている。この同期分離
回路40Aは、切り換えて入力されるNTSC信号またはPAL信
号から水平,垂直同期信号Hs,Vsの分離を行なうととも
に、入力映像信号のフィールド周波数が60Hz(NTSC信号
入力時)か50Hz(PAL信号入力時)のいずれであるかを
判別し、判別信号dをスイッチSW1〜SW3に各々出力する
機能を有している。これによって、スイッチSW1〜SW3
は、NTSC信号入力時はa側,PAL信号入力時はb側に各々
切り換えられるようになっている。 次に、同期分離回路40Aの水平,垂直同期信号Hs,Vsの
出力側は、タイミングジェネレータ42A,間引回路56の入
力側が各々接続されている。タイミングジェネレータ42
Aでは、水平,垂直同期信号Hs,Vsに基づいてマスターク
ロックMck、スタートパルスSp、走査クロックHckが生成
されるようになっている。これらのうち、マスタークロ
ックMckは信号供給回路38に入力されるようになってお
り、スタートパルスSPは、走査回路44に入力されるよう
になっている。 また、走査クロックHckは間引回路56に入力されてい
る。この間引き回路56は、前記判別信号dによって入力
映像信号がNTSC方式と判断されたときは、入力走査クロ
ックHckをそのまま走査回路44に出力し、入力映像信号
がPAL方式と判断されたときは、6個のクロックに対し
1個の割合で周期的に間引きを行なった走査クロック5/
6Hckを走査回路44に出力する機能を有するものである。 次に、間引回路56の具体的構成例について、第2図及
び第3図を参照しながら説明する。第2図には回路構成
が示されており、第3図にはタイミングチャートが示さ
れている。 これらの図において、タイミングジェネレータ42Aか
ら出力された走査クロックHckは、6クロックカウンタ5
8のクロック端子,スイッチSW4の一方の切換端子側に各
々入力されるようになっている。また、同期分離回路40
Aから出力された水平,垂直同期信号Hs,Vsは、必要に応
じて設けられるフィールド検出回路66に入力されるよう
になっており、これによって現在の入力映像信号が奇数
フィールドが偶数フィールドかの検出が行なわれるよう
になっている。このフィールド判別信号は、垂直同期信
号Vsとともに間引開始ライン設定回路64に供給されてお
り、この間引開始ライン設定回路64の出力側は、前記6
クロックカウンタ58の入力側に接続されている。 この間引開始ライン設定回路64は、垂直同期信号Vs
(第3図(A)参照)が立ち上がると、奇数,偶数の各
フィールドに対して各々定められた所定の時間τ1,τ2
の経過後にパルスを6クロックカウンタ58に出力する機
能を有している(同図(B),(C)参照)。これらの
パルスによって6クロックカウンタ58のリセットが行な
われ、各フィールドにおける間引開始ラインが設定され
るようになっている。 次に、6クロックカウンタ58は、走査クロックHck
(同図(D)参照)が6個入力される毎に、線順次走査
クロックHckの1周期の間論理値の「H」となる信号を
出力するものである。(同図(E)参照)。このカウン
ト信号は、走査クロックHckとともに5/6回路60に入力さ
れている。この5/6回路60は、OR回路62によって構成さ
れており、これによって入力信号の論理和の演算が行な
われるようになっている。すなわち、6クロックカウン
タ58の出力が論理値の「H」の間に含まれる走査クロッ
クパルスが欠けたクロック信号が出力されるようになっ
ている(同図(F)参照)。なお、上述したように6ク
ロックカウンタ58のリセットタイミングが偶数フィール
ドと奇数フィールドとで異なるので、5/6回路60の出力
におけるパルスの欠ける位置も両フィールドで異なるこ
とになる。 この5/6回路60の出力側は、スイッチSW4の他方の切換
端子側と接続されている。スイッチSW4の出力側は、走
査回路44の入力側に接続されている。このスイッチSW4
には、同期分離回路40Aから判別信号dが供給されてお
り、NTSC方式の場合にはa側に切り換えられ、PAL方式
の場合にはb側に切り換えられるようになっている。 b.実施例の動作 次に、以上のように構成された本実施例の全体的な動
作について、第4図を参照しながら説明する。 まず、入力端子CVBSにNTSC方式の映像信号が入力され
た場合について説明する。このときは、同期分離回路40
Aにおいて入力映像信号のフィールド周波数が60Hzであ
ると判断され、その判別信号dに基づいて各スイッチSW
1〜SW4がいずれもa側に切り換えられる。このため、回
路構成は第8図に示した従来の場合と同様となって上述
した動作が行なわれる。 次に、入力端子CVBSにPAL方式の映像信号が入力され
た場合について説明する。このときは、同期分離回路40
Aにおいて入力映像信号のフィールド周波数が50Hzであ
ると判断され、その判別信号dに基づいて各スイッチSW
1〜SW4がいずれもb側に切り換えられる。 PAL信号は、スイッチSW1を介してPAL用Y/C分離回路52
に入力され、ここでY/C分離が行なわれる。分離された
信号のうち、C信号は、更にデコーダ54でR−Y,B−Y
の色差信号にデコードされる。これらの色差信号は、Y
信号とともにスイッチSW2,SW3を介して倍速ライン補間
回路34Aに入力される。 倍速ライン補間回路34Aでは、Y,R−Y,B−Yの各信号
が、ライン補間によって625本/フィールドのノンイン
ターレース方式のY,R−Y,B−Y信号に変換される。これ
らの信号はマトリクス回路36Aに供給され、ここでR,G,B
の各色信号に変換されて信号供給回路38に出力される。 入力されたPAL信号は、他方において同期分離回路40A
にも供給され、ここで水平,垂直同期信号Hs,Vsが各々
分離されて、タイミングジェネレータ42Aに供給され
る。タイミングジェネレータ42Aでは、入力信号に基づ
いてマスタークロックMck,スタートパルスSp,走査クロ
ックHckが各々生成出力される。これらのうち、マスタ
ークロックMckは信号供給回路38に供給され、スタート
パルスSpは走査回路44に供給される。また、走査クロッ
クHckは間引回路56に供給される。 次に、間引回路56では、上述したようにスイッチSW4
がb側に切り換えられているので、走査クロックHckが
周期的に所定の割合で間引きされた走査クロック5/6Hck
が出力される。 例えば、PAL信号の奇数フィールドに対応するノンイ
ンターレース化フィールドにおいて、ライン2,4,6,…の
偶数ラインが実データによるラインであり、ライン1,3,
5,…の奇数ラインが補間データによるラインであるとす
る。補間データは、その前後のラインの実データの合成
によって行なわれる。例えば、ライン2及び4の実デー
タの平均によって、ライン3の補間データが生成され
る。このフィールドにおいては、奇数ラインのうちの、
ラインN,N+6,N+6×2,…(Nは1桁の所定の奇数値)
に対応する走査クロックHckが周期的に間引かれる。 他方、PAL信号の偶数フィールドに対応するノンイン
ターレース化フィールドにおいて、ライン1,3,5,…の奇
数ラインが実データによるラインであり、ライン2,4,6,
…の偶数ラインが補間データによるラインであるとす
る。このときは、例えばライン1及び3の実データの平
均によって、ライン2の補間データが生成される。この
フィールドにおいては、偶数ラインのうちの、ラインN
+1,N+1+6,N+1+6×2,…に対応する走査クロック
Hckが周期的に間引かれる。これの走査クロック5/6Hck
は、走査回路44に各々供給される。 この結果、間引かれた走査クロックHckに対応するラ
インについては、相当するR,G,B信号が信号供給回路38
に供給されても、液晶ライトバルブLR,LG,LBに対する供
給は行なわれない。従って、走査クロックHckの間引に
対応して映像も飛び飛びに間引かれ、垂直方向に圧縮さ
れたB,G,Rの光変調映像が液晶ライトバルブLR,LG,LBに
よって形成されて、スクリーン28に投射されることとな
る。すなわち、NTSC,PALの各ノンインターレース化フィ
ールドにおける水平走査線数は、ほぼ5:6である。従っ
て、PAL信号におけるノンインターレース化フィールド
の走査線6本に対して1本の割合で間引かれることによ
り、カット部分のない連続した全体映像が得られること
になる。 次に、PAL信号によって表わされる映像中に斜線(左
下から右上方向に伸びる斜線)が在る場合について、第
4図を参照しながら具体的に説明する。なお、説明の都
合上、映像がカラーではなく白黒の静止画の場合を想定
するが、R,G,Bの各色毎で考えれば、同様の結果とな
る。 このような場合のPAL信号における奇数フィールド,
偶数フィールドそれぞれのノンインターレース化フィー
ルドの映像は、第4図(A)→(B)→(C)に示すよ
うになる。なお、静止画を扱っているので、同図(A)
と(C)とは同一である。これらの図に示すように、L,
L+2フィールドでは、ライン中の偶数ラインが実デー
タで奇数ラインは補間データである。しかし、L+1フ
ィールドでは、ライン中の奇数ラインが実データで偶数
ラインが補間データである。 ここで、仮にデータの間引きを行なわずに映像形成を
行なったとすると、2つのフィールドが視覚的に重ねら
れて積分された映像が観察されるようになる。この映像
は、データが間引かれていないので垂直解像度は低下せ
ず、同図(D)に示すように段差が全く生じない斜線と
なる。 次に、上述した間引を行なう場合について説明する。
仮に、奇数,偶数フィールドにかかるノンインターレー
ス化フィールドの両方とも、ラインN,N+6,……の同一
のラインを間引いたとする。すなわち、同図(A)〜
(C)において、「・」印のラインのデータを間引いた
とする。この場合の2フィールドを重ねた視覚的積分映
像は、同図(E)に召すようになり、データが間引かれ
たラインの箇所に段差が現れるようになる。また、奇
数,偶数の各ノンインターレース化フィールドのいずれ
かにおいて実データが間引きされることになるので、垂
直解像度も低下して不自然な映像となる。 これに対し、本実施例では、次のような間引が行なわ
れる。まず、奇数フィールドにかかるノンインターレー
ス化フィールドにおいては、補間データのラインの中か
らN,N+6,……が間引かれる。次に、偶数フィールドに
かかるノンインターレース化フィールドにおいては、補
間データのラインの中から直前のフィールドで間引かれ
たラインに隣接するN+1,N+1+6,……が間引かれ
る。すなわち、同図(A)〜(C)において、「×」印
のラインのデータが間引かれる。 この結果、視覚的積分映像は、同図(G)に示すよう
になり、段差が少なくかつ緩和されたものとなる。ま
た、本来上下に隣接するはずのラインとのデータの重な
り箇所も少なく実データ成分も失われないので、垂直解
像度もほとんど低下しない。同図(D)の間引が行なわ
れない場合の映像と比較しても、遜色のないものとなっ
ている。 なお、以上の場合と逆に、間引回路56の間引き開始ラ
イン設定回路における遅延時間τ1、τ2を変更して、
奇数フィールドにかかるノンインターレース化フィール
ドにおいてはラインN+1,N+1+6,……のデータを間
引き、偶数フィールドにかかるノンインターレース化フ
ィールドにおいては隣接するラインN,N+6,……のデー
タを間引くようにすることもできる。すなわち、同図
(A)〜(C)において、「○」印のラインのデータを
間引いたとする。しかし、この場合には、視覚的積分映
像は同図(H)に示すようになり、段差は同様に緩和さ
れるものの、実データ成分が失われるので垂直解像度は
前記実施例よりも低下するようになる。 以上のように、本実施例によれば、液晶表示装置がマ
トリクス型であることを利用し、適当な比率で映像デー
タの間引を行なって垂直方向に画像の圧縮を行なうよう
にしたので、標準方式変換装置を必要とすることなく、
簡便な構成で方式変換による映像再生を実現することが
できる。 また、ノンインターレース化フィールドが変わる毎
に、その直前のフィールドでデータが間引かれたライン
に隣接するラインの補間データを間引くこととしたの
で、PAL方式の斜線映像における段差の発生が低減され
るとともに、垂直解像度の低下も殆ど生じない。また、
データが間引かれるラインが2フィールドで元に戻るた
め、映像中の横線の上下ゆれが生ずることもない。更
に、横方向の映像パターンにガクガクした不自然さが現
れることもない。 c.他の実施例 なお、本発明は何ら上述した実施例に限定されるもの
ではない。例えば、PAL信号が入力されたときにノンイ
ンターレス化フィールドにおいてデータが間引かれるラ
インを、第5図に示すように、フィールドの変化に従っ
て順に上下となるように設定してもよい。この手法によ
れば、映像中の斜線がより滑らかで垂直解像度の低下は
一層抑制されるようになる。 また、第6図に示すように、データの間引を行なうラ
インを一定方向に1ラインずつずらすようにし、6フィ
ールドで元に戻るようにしてもよい。この手法によって
も、同様に斜線は滑らかとなり、垂直解像度の低下もな
い。これら第5図,第6図に示す間引き手法は、間引回
路56の間引開始ライン設定回路64に対する僅かな変更で
実現できる。 また、第7図に示すように、奇数フィールドにかかる
ノンインターレース化フィールドにおいては、N,N+6,
……のラインのデータを間引き、偶数フィールドにかか
るノンインターレース化フィールドにおいては、それよ
り離れた例えばN+3,N+9,……のラインのデータを間
引いたとする。すなわち、第4図(A)〜(C)におい
て、「△」印のラインのデータを間引いたとする。この
場合の視覚的積分映像は、同図(F)に示すようにな
り、静止画においては多少垂直解像度が損なわれるもの
の、動画においてはよりスムースな映像となる。 また、前記実施例では、PAL方式の映像をNTSC方式の
映像に変換して表示する場合を例として説明したが、SE
CAM方式の映像の場合についても同様である。この場
合、第1図中のPAL用Y/C分離回路52をSECAM用Y/C分離回
路に変更すればよい。その他、NTSC方式におけるテレビ
ジョンやコンピュータのモニタなどにおける偏向と同様
の縦方向の画像圧縮装置としても適用可能である。 更に、液晶ライトバルブのほか、液晶テレビジョン受
像機、プラズマディスプレイテレビジョン受像機、エレ
クトロルミネッセンステレビジョン受像機などに用いら
れている液晶パネル、PDパネル、ELパネルなどのマトリ
クス型映像手段に対しても本発明を適用することができ
る。 その他、回路構成は、同様の作用を奏するように種々
設計変更可能であり、それらのものも本発明に含まれ
る。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる映像信号処理装
置によれば、映像方式の相異を考慮した適当な比率で補
間データの間引を行なって映像の表示を行なうこととし
たので、標準方式変換装置を必要とすることなく、簡便
で安価な構成で方式変換による解像度の低下のない映像
再生を実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる映像信号処理装置の一実施例を
示す構成図、第2図は前記実施例における間引回路の具
体例を示す構成図、第3図は第2図の間引回路の動作を
示すタイミングチャート、第4図は前記実施例の動作を
示す説明図、第5図乃至第7図は他の実施例の作用を示
す説明図、第8図は従来のNTSC方式の液晶プロジェクタ
の光学系の例を示す構成図、第9図は前記従来例の信号
処理系を示す構成図、第10図はテレビ標準方式変換装置
の一例を示す構成図である。 30……NTSC用Y/C分離回路、32,54……デコーダ、34A…
…倍速ライン補間回路、36A……マトリクス回路、38…
…信号供給回路、40A……同期分離回路、42A……タイミ
ングジェネレータ、44……走査回路、52……PAL用Y/C分
離回路、56……間引回路(間引手段)、LR,LG,LB……液
晶ライトバルブ(表示手段))、SW1,SW2,SW3,SW4……
スイッチ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インターレース方式の各フィールドの映像
    信号に、倍速ライン補間を行ってノンインターレース方
    式の映像信号を生成し、これに基づく映像を、1フレー
    ムに相当するライン数の表示能力を有するマトリクス方
    式の表示手段に表示する映像信号処理装置において、 前記表示手段が対応している方式と異なる方式の映像信
    号が入力されたときに、両方式におけるライン数の相異
    を考慮した間隔で、前記倍速ライン補間によって補間さ
    れたラインのデータを間引く間引手段を備えたことを特
    徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】前記表示手段が対応している方式はNTSC方
    式であり、前記異なる方式はPAL方式又はSECAM方式のい
    ずれかであることを特徴とする請求項1記載の映像信号
    処理装置。
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