JP2714048B2 - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2714048B2
JP2714048B2 JP63251777A JP25177788A JP2714048B2 JP 2714048 B2 JP2714048 B2 JP 2714048B2 JP 63251777 A JP63251777 A JP 63251777A JP 25177788 A JP25177788 A JP 25177788A JP 2714048 B2 JP2714048 B2 JP 2714048B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液晶パネル等のマトリクス表示パネルを用い
た表示装置に係り、特にマトリクス表示パネルも表示走
査線本数に比べてさらに多い走査線本数の画像を表示す
るのに好適な走査線数変換表示装置に関する。
〔従来の技術〕
カラーテレビ方式には様々な方式があり、NTSC方式、
PAL方式、SECAM方式の3方式が世界の主流となってい
る。これらの方式に加え、高品位のハイビジョン方式も
実験されるようになり、カラーテレビ方式はますます多
様化してきている。
マトリクス表示パネルで正常な画像再生するには、各
方式に合わせて信号処理を行うと同時に、上記方式の走
査線本数に合う画素数のマトリクス表示パネルを用いる
必要がある。
すなわち、ある方式の走査線本数に画素数を合わせた
マトリクス表示パネルは異なる走査線本数の外の方式の
画像表示にそのまま使用することが出来ないのが通例で
ある。
これを可能とする手段として、特公昭62−533989号で
は、NTSC方式用マトリクスパネルの走査電極240本を駆
動する回路において、走査電極につながる5段のシフト
レジスタ群ごとにダミーのフリップフロップを1個挿入
し、1フィールドの有効表示287走査線をもつPAL画像を
間引きして表示している。NTSC画像の場合は、走査電極
駆動回路のダミーのフリップフロップを使わないで全24
0段のシフトレジスタとして動作させ、表示している。
他に、高度な方法として、画像を一時メモリに蓄え、
画像信号処理を施して走査線数を変換する方法もある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記、特公昭62−53989号記載の従来技術では、ダミ
ーのフリップフロップを有する特殊な走査電極駆動回路
(以降、垂直走査回路と呼ぶ)が必要である。すなわ
ち、ダミーフリップフロップを有しない単純なシフトレ
ジスタから構成される通常の垂直走査回路では、表示走
査線数(垂直画素数)が少ないパネル上にそれより多い
走査線で構成される画像を表示出来ない。また、画像を
一時メモリに蓄えて画像信号処理を施す方法はシステム
が大規模化し、小型の平面テレビ等で用いるには不適切
である。
本発明の目的は、単純なシフトレジスタから構成され
る通常の垂直走査回路を用い、表示走査線数が少ないパ
ネル上に、簡単な制御回路を付加するだけで、より多く
の走査線で構成される画像を容易かつ高画質で表示する
ことが可能な画像表示装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本発明に係る画像表示装置
の第1の特徴は、表示パネルの垂直方向の走査を行う垂
直走査回路を駆動させるための水平同期信号に同期した
クロック信号(垂直シフトクロック)を、所定の間隔で
間引くための間引き手段を設けると共に、その間引き手
段によるクロック信号の間引きタイミングに同期して、
表示パネルの画素に供給される画像信号の振幅あるいは
直流レベルの少なくとも一方を制御する制御手段を設け
たことにある。
また、本発明の第2の特徴は、表示パネルの垂直方向
の走査を行う垂直走査回路を駆動させるための水平同期
信号に同期したクロック信号(垂直シフトクロック)
を、所定の間隔で間引くための間引き手段を設け、その
間引き手段によるクロック信号の間引きタイミングに同
期して、画像信号の極性を反転させる極性切換回路の極
性反転動作を制御するように構成したことにある。
〔作用〕
垂直走査用シフトクロックを間欠的に間引くことによ
り、垂直走査回路の順次選択出力動作が停止するため、
間引かれたシフトクロックに対応する水平周期の画像信
号は表示に寄与しなくなるので、間引き走査が容易に実
現できる。すなわち、例えばNTSC方式対応のパネルに、
PAL方式対応画像を極めて自然に表示することが可能で
ある。
ただし、このようにクロック信号を間引きした場合、
走査電極の選択期間が約2倍となるため、表示画像が不
均一となる可能性がある。本発明の第1の特徴では、ク
ロック信号の間引きタイミングに同期して表示パネルの
画素に書き込まれる画像信号の振幅もしくは直流レベル
(たとえば黒レベル)を制御することによって、選択期
間が約2倍となったラインに対応する画像信号のゲイン
を減少させることができ、上記の表示画像の不均一を解
消することが可能となる。
また、画像信号の極性を所定の周期毎(例えば1ライ
ン毎)に反転して表示パネルの画素に供給する場合は、
クロック信号の間引きによって表示パネルに供給される
画像信号のライン毎反転が良好に行えない場合がある。
本発明の第2の特徴では、クロック信号の間引きタイミ
ングに同期して画像信号の極性を反転させる極性切換回
路の極性反転動作を制御することによって、クロック信
号の間引きされたパルスに対応するラインに供給される
画像信号の極性を調整することができ、ライン画像信号
のライン毎反転を良好に行うことが可能となる。
〔実施例〕 以下、本発明の一実施案を図面により詳しく説明す
る。
第1図に、本発明による走査線変換装置の一実施例を
示す。第1図は、例えばPAL方式の映像信号を受け、そ
の映像信号に含まれる走査線数と異なる、例えばNTSC方
式対応の液晶パネルにPAL方式画像を再生する装置のブ
ロック図である。第1図に示すブロック図は信号回路1
9、水平走査回路7、垂直走査回路(垂直シフトレジス
タ)10、液晶パネル12で構成される。さらに信号回路19
は映像信号(ビデオ)の入力端子1、同期分離回路2、
コントロール回路3、ビデオクロマ回路4、極性切換回
路5、間引回路6で構成され、上記水平走査回路7は水
平シフトレジスタ14とそのシフトクロック、データ信号
等の入力端子8、RGBビデオ信号のサンプリングホール
ド回路15とそのRGB入力端子9、サンプリングホールド
信号出力用のn個のバッファアンプ11とその出力制御用
OE端子18で構成され、上記液晶パネル12は水平n本の水
平走査電極16、垂直m本の走査電極17、各n本信号電極
16とm本の走査電極17でそれぞれドレイン、ゲートが選
択駆動されるm×n個の薄膜画素トランジスタ(TFT)1
3および各画素トランジスタのソースに接続される液晶
画素14で構成される。
第1図に示すブロック図の動作は以下の通りである。
入力端子1に入力されたPAL信号から、同期分離回路
2において水平・垂直同期信号を分離する。
その水平・垂直同期信号に基づき、コントロール回路
3において、水平走査回路7、垂直走査回路10、および
極性切換回路5を駆動するのに必要なコントロール信号
を形成する。
一方、ビデオクロマ回路4において、入力ビデオ信号
に基づく画像信号を形成する。画像信号は白黒表示では
輝度信号であり、カバー表示ではRGB原色信号あるが、
以下本実施例ではカラー表示を前提とし画像信号はRGB
原色信号と等しいものとする。
上記画像信号の極性を極性切換回路において一定周期
で切り替えた後、水平走査回路7のサンプリングホール
ド入力端子9に印加する。
水平走査回路7では、コントロール信号に基づいて水
平シフトレジスタ14が動作し、そのシフトレジスタ14の
出力に応じてサンプリングホールド回路15において端子
9に印加される画像信号をサンプリングすると同時にそ
のデータを一定期間保持する。
1ラインの画像信号のサンプリング終了後、サンプリ
ングホールド回路15のサンプリング出力はバッファアン
プ11の入力となり、そのバッファアンプ11の出力は制御
端子18に印加されるOE信号(Output−Enable信号)に応
じて液晶パネル12の走査電極16に印加される(線順次駆
動という)。
一方、シフトレジスタから構成される垂直走査回路10
では、コントロール回路3からの間引き回路6を介した
コントロール信号に基づき、液晶パネル12のm本の走査
電極17を順次駆動する。
液晶パネル12を駆動する画素トランジスタ13は、i番
目の走査電極17−iが走査されるとき、その電極にゲー
トが接続する横方向n個の画素トランジスタ13−i,1〜1
3−i,nが一斉にONする。このとき、水平走査回路7の出
力端子18に印加するOE信号に同期して、信号電極16にサ
ンプリングホールド回路15がホールドしているサンプリ
ング画像信号が印加され、したがってONしている画素ト
ランジスタ13−i,1〜13−i,nを介して液晶画素14−i,1
〜13−i,nにサンプリング画像信号が書き込まれる。す
なわち、液晶パネル12のi番目のラインに画像情報が書
き込まれる。
以下、本発明の実施例である第1図における間引き回
路6の動作について詳しく説明する。
第2図に、第1図の回路動作に必要な主要信号の波形
図を示す。第2図に示す信号は水平同期信号Hsync,画像
信号R,水平シフトレジスタ14のスタートパルスSTH,その
シフトクロック(すなわちサンプリングクロックに相当
する)CKH,垂直走査回路10のSTV,そのシフトクロックCK
Vおよびバッファアンプ制御用信号OEである。
垂直走査は垂直走査回路内のシフトレジスタのスター
トパルスSTVの入力時における垂直シフトクロックCKVの
立上りを基準に開始する。第2図では、関連する各信号
のパルスに同じ番号を付している。
すなわち、CKVのパルス1の立上りで垂直シフトレジ
スタ10の第1段目から走査パルスが出力され、液晶パネ
ル12の第1走査電極が駆動される。
一方、CKVのパルス1より約1水平周期前におけるHsy
ncのパルス1に同期するSTHのパルス1によって画像信
号Rの1がサンプリングされる。このサンプリングデー
タは、Hsyncのパルス1より約1水平周期後に立ち上が
るOEの1によってバッファアンプ11から出力され、液晶
パネル12の第1ラインに書き込まれる。信号電極16−1
の波形は第2図の波形16−1となる。
第1図に示す間引回路6では、例えば第2図に示すよ
うに、CKVのパルス6以降順次6個に1個の間隔で垂直
シフトクロックCKVを間引いている。従って、CKVのパル
ス6に相当する時刻において垂直シフトレジスタ10は動
作せず、CKVパルス5の入力時の状態に停止したままで
ある。走査電極17に印加される信号波形は、第2図の波
形17−1、17−2,17−3,17−4,17−5,17−6に示す順次
選択波形となる。すなわち、液晶パネル12の第5ライン
が選択された状態がCKVのパルス6の期間継続する。こ
のとき、OEのパルス6も同時に停止することにより、第
5ラインに5番目の画像信号が書き込まれて保持され
る。勿論、OEのパルス6を出力しても画像をほぼ均一に
縮小して表示できるという本発明の効果は同じである
が、第5ライン上の画像情報が6番目の画像信号に書き
換えられる。また、OEのパルス6を出力し代わりにOEの
パルス5を間引いて、信号電極16−1に第2図の波形16
−1′を得て駆動する場合は、第5ラインの画素は最初
4番目の画素信号が書き込まれ、その後6番目の画素信
号に書き換えられることになる。いずれにしても以下の
説明が複雑になるので、OEのパルス6を間引くものとし
て説明する。すなわち、CKV,OEの6個に1個の割合でパ
ルスを間引くことによって、対応する6本に1本の走査
線の割合で画像信号は液晶パネル上に表示されない。
以上の動作例において、5本目の走査電極17−5の選
択期間が、他の走査電極の約2倍となり、表示の不均一
性の原因となることが考えられる。この対策回路例を第
15図にその動作波形例を第16図に示す。破線枠10の部分
が、第1図の実施例の垂直走査回路10と同等の機能を持
つものであり、シフトレジスタ201、切換スイッチ202で
構成されている。203は垂直スタートパルスSKVが印加さ
れる垂直走査開始端子、204は垂直シフトクロックCKVが
印加される垂直シフトクロック端子、205は走査電極非
選択電位V1が印加されている端子、206は走査電極選択
電位V2が印加されている端子、210は電位切換スイッチ
である。電位切換スイッチが第5図に示す側に倒れ続け
ている状態が、第2図の動作波形例と同じである。第2
図の動作波形例と異なるのは、垂直シフトクロックを間
引きした走査同期(例えば6番目のパルス)において、
スイッチ210が反対側に倒れる様に制御することによ
り、スイッチ210の出力電位VG2は第16図に示す様に走査
電極非選択電位V1となり、垂直走査回路202がどの様な
状態にあれ、全ての走査電極17に印加される電位が非選
択電位V1となるため、5本目の走査電極17−5の選択期
間が他の走査電極と等しくすることができる。
第3図に、間引き回路6によって液晶パネル12上に表
示される書き込み信号の走査線と液晶パネル上のライン
番号との関係を示す。
第3図(a)は奇数フィールド表示期間における関係
である。液晶パネル12は垂直240画素であり、すなわち2
40本の走査線を書き込むことができる。この液晶パネル
12上に書き込み可能な走査線に番号を付して第3図
(a)の左側に記す。一方、液晶パネル12上に実際に書
き込まれる画像信号の走査線番号を第3図(a)の右側
に記す。
第2図の波形図での説明に従い、間引回路6で垂直シ
フトクロックCKVおよび水平サンプリング出力制御信号O
Eを間引くことによって、6本に5本の割合で画像信号
の走査線が書き込まれる。ここで第3図(a)右側の破
線枠で示す番号は書き込まれない走査線の番号を表す。
この結果、第3図(a)に示す通り、液晶パネル12上
には6本に1本走査線が間引かれた画像信号が書き込ま
れるので、240本のラインで構成される液晶パネル12上
には本来1本目から287本目までの287本の走査線で構成
される奇数フィールドの画像が上下に縮小された状態で
表示されることになる。
同様に、第3図(b)に示す偶数フィールドでも、液
晶パネル12上には本来313本目から599本目までの287本
の走査線で構成される偶数フィールドの画像が上下に縮
小された状態で表示される。
第4図は、第3図の間引関係よりさらに自然な表示を
ねらった間引関係を示している。第3図では、間引きさ
れる画像信号は偶数フイールド、奇数フィールド共、同
じパネルライン番号の位置で間引くのに対し、第4図で
は異なった位置の画像信号を間引き、間引きが集中しな
いようにしたものである。
なお、一般に表示パネルに対応する映像信号の走査線
本数をm、表示する映像信号の走査線本数をnとする
と、(n−m)/nの比率で、もしくはk=INT{n/(n
−m)}(INTは{}内の整数をとる。)を用いて、1/k
の割合でシフトクロックを間引くのが好ましい。
すなわち、液晶パネル12はアスペクト比4:3であり、
本発明によって、特殊な垂直走査回路を使わなくても、
単純なシフトレジスタ機能を持つ垂直走査回路を用い、
間引きソフトクロックを与えるだけで、PAL画像を4:3の
アスペクト比で表示可能である。
従って、本発明の効果は明らかである。
第5図に、間引き回路6の具体的な回路構成例をしめ
す。第5図に示す回路は大きく分けて2つで構成され
る。間引きパルス発生回路20およびゲート回路21であ
る。間引きパルス発生回路20は、カウンタ28、タイミン
グ調整回路29、30で構成される。カウンタ28は端子22に
入力するSTVを基準にして、端子23に入力する、例えばH
syncを6個毎カウントする。すなわち、Hsync6個毎にカ
ウンタ28はパルスを発生し、個のパルスに基づいてタイ
ミング調整回路29、30で所望の間引きパルスを形成す
る。
ゲート回路21は、2個のAND31、32で構成される。AND
31は端子24に入力するCKVをタイミング調整回路29から
の間引パルスでゲートする。第4図の構成において、タ
イミング調整回路29からの間引パルスは負極性であり、
この間引きパルスで端子24に入力するCKVは6パルスに
1パルスの割合で間引かれて端子26から出力される。
同様に、端子25に入力するOEもAND32において6パル
スに1パルスの割合で間引かれて端子27から出力され
る。
具体的な波形については第2図に示す通りである。タ
イミング調整回路29からの間引パルスは第2図に示すCK
Vのパルス6に位置する破線をカバーするタイミングの
パルスであり、タイミング調整回路30からの間引パルス
は第2図に示すOEのパルス6に位置する破線をカバーす
るタイミングのパルスである。これらの間引パルスによ
って、ゲート回路21から第2図のCKV,OEに相当するパル
スが出力される。
以上、本発明の第1実施例について説明した。第1実
施例では、STV,OEのパルスを間引いて垂直走査を停止し
たが、極性切換回路5は従来通りの動作でも問題ないフ
ィールド毎極性反転で画像信号を書き込んでいた。即
ち、液晶画素には直流電圧を印加せず、一定周期で極性
が反転する信号を印加するのが原則である。このため
に、液晶パネルの信号電極に与える信号の極性反転をフ
ィールド周期毎とするのがフィールド毎極性反転駆動で
あり、この走査の場合第1実施例でも問題がない。
しかし、フリッカ対策を踏まえ、信号電極に与える信
号の極性反転を水平周期毎としたライン毎極性反転駆動
では不都合が生じる。
第6図に、ライン毎極性反転駆動に適合した、本発明
の第2実施例である回路ブロック構成を示す。
第6図は、第1図におけるブロック図のうち、信号回
路19に相当する。第5図の構成は第1図の信号回路19と
ほぼ同じであるが、第5図では間引回路6の出力で極性
切り換え回路5をコントロールしている。
すなわち、ライン毎極性反転駆動では液晶パネル12上
に書き込む画像信号の極性がライン毎に反転しなければ
ならないが、通常の極性切換回路5の動作のままでは垂
直走査を1時停止する毎に書き込む画像信号の極性にず
れが生じる。このずれを無くするため、極性切換回路5
の動作も停止させる。
第7図にライン毎極性反転駆動時の主要波形図を示
す。CKV,OEが6パルスに1パルス間引かれるのは第2図
と同じである。しかし画像信号Rが水平周期毎に極性が
反転し、液晶パネル12に書き込まれない6番目の画像信
号は零であり、7番目で5番目と逆極性の信号となって
いる点が第2図と異なる。
勿論、OEも間引かれているので6番目の画像信号は書
き込まれず、従って6番目の画像信号は表示と無関係で
あり必ずしも零である必要がない。また、OEを間引かな
いときは6番目の画像信号で5番目の画像信号が書き換
えられてしまうが、このときは破線のように5番目の画
像信号と6番目の画像信号を同極性とする駆動方法も考
えられる。
いずれにしろ本実施例では、CKV,OEの間引きと並行し
て極性切換回路5も制御しており、液晶パネル12上には
ライン毎に極性が反転した画像信号が書き込まれ、正常
なライン毎極性反転反転駆動となる。
なお、個々の液晶画素に極性反転した信号を書き込む
という点だけに注目すると、ライン毎極性反転駆動にお
いて必ずしも極性切り換え回路5を制御する必要はな
い。ライン毎極性反転の位相を反転し奇数フィールドと
逆極性の信号を偶数フィールドで各ラインに書き込め
ば、液晶画素にはフィールド毎に極性が反転した信号が
印加されるからである。しかし、正極性と負極性で書き
込み特性が異なる場合、液晶パネル12上で隣接するライ
ンに同極性の信号書き込みが存在すると、その部分だけ
が横すじとなって見えやすいとう問題がある。したがっ
て、本発明の第2実施例のごとくライン毎に書き込み極
性が反転するように極性切り換え回路を制御して書き込
むのが好ましい。
ところで、これまでの説明では、1本の信号電極に接
続される画素の表示色は同一としてきたが、異なる表示
色の画素が接続される場合もある。この時はライン毎極
性反転の実施例第6図の極性切換回路5の代りに、色信
号切換回路を用いると良い。
以上、垂直走査を一時停止させて駆動する本発明の実
施例を説明した。このとき、現実には一時停止させるこ
とによって、画面上に横すじが発生することがある。す
なわち、液晶画素に印加される画像信号の実効値が変化
するためである。この対策として、横すじに対応するラ
インに書き込まれる画像信号の振幅あるいは直流レベル
(黒レベル)を変える必要がある。実際には黒レベルを
制御するだけでも十分横すじの発生を抑えることが可能
である。
第8図に、CPV,OEの間引きにあわせて画像信号のレベ
ルを制御する実施例を示す。
第8図に示す回路は、第1図に示す信号回路19に相当
し、間引回路6の出力によってビデオクロマ回路4を制
御する点において第1図と異なる。
第9図は第8図に示す回路における主要信号の波形図
である。例えば第9図では、CKV,OEを間引く期間より2
水平走査周期前の走査線の画像信号のレベルをAのよう
に点線から実線に変化させ、横すじの輝度を変化させて
目立たなくする。
第10図に、画像信号のレベルを変える具体的な例を示
す。
第10図(a)は、画像信号のレベルを変える為の制御
回路60の構成例である。制御回路60は、トランジスタ6
5,66,抵抗67,68および電源端子64で構成される減算回路
であり、さらに画像信号の入力端子61、制御端子62、出
力端子63を有する。
第10図(b)にはHsyncを基準にした、画像信号Rと
制御信号Vcとの関係を示す。制御信号は原理的には画像
信号の有効表示期間と同じ幅のパルスであり、そのLow
レベルをVc2、HighレベルをVc1とする。
第10図(a)において、トランジスタ65のベースには
画像信号Rが入力し、その電圧をVRとする。トランジス
タ66のベースには制御信号が入力され、その電圧をVc
する。第10図(a)は減算回路であり、抵抗67,68の値
をそれぞれR1,R2とすると、出力V0は V0=(VR−VBE)−(Vc−VBE)・R1/R2 ……(1) で表わすことができる。VBEはトランジスタのベース、
エッミッタ間電圧である。
R1=R2と選ぶと V0=VR−Vc ……(2) となり、第9図(b)のパルスが入力時は V0=VR−Vc1 ……(3) あるいは入力しないときは V0=VR−Vc2 ……(4) となる。但し、制御回路60が正常に動作する為には少な
くともVR>Vc+VBE,Vc>VBE,V0>Vcである。
(3)、(4)式から分かる通り、V0のレベルは制御
信号VCの振幅によって制御でき、画像信号の黒レベルを
可変することができる。
以上、1つの画像信号の黒レベルを変える回路の1実
施例を説明した。カラー表示も踏まえるとその方法は多
岐に渡る。
第11図は、RGB原色信号3つともに黒レベルを制御す
る構成例である。制御回路40は第9図(a)の制御回路
60を3回路並列して構成され、各回路の画像信号入力端
子41,42,43にRGBの原色信号を印加する。こうして共通
の制御端子44に制御信号Vcを印加し、等しい量だけ黒レ
ベルを制御した原色信号R′,G′,B′を得る。
第12図は、色差信号R−Y,G−Y,B−Yと輝度信号Yと
を加算してRGB原色信号を形成する際、輝度信号Yの黒
レベルを制御して、その結果RGB原色信号の黒レベルを
制御する。回路は、色差信号R−Y,G−Y,B−Yの入力端
子53,54,55、加算回路56,57,58、制御回路50、制御回路
50への輝度信号Yの入力端子5、,制御信号Vcの入力端
子52で構成される。
制御回路50に入力した輝度信号Yは、制御信号Vcでそ
の黒レベルを制御された後、加算回路53〜55で色差信号
R−Y〜B−Yと加算される。輝度信号Yだけを制御す
るだけであり、1つの制御回路で3つのRGB原色信号を
制御可能である。
第13図は、ビデオクロマIC70の黒レベル調整端子72に
制御信号を印加してRGB原色信号を制御する方式であ
る。端子71はビデオクロマIC70への映像信号入力端子で
ある。
いずれの方式においてもRGB原色信号の黒レベルを制
御でき、垂直走査一時停止による横すじ発生をカラー表
示においても軽減することができる。
なお、横すじ発生抑制方法として画像信号の振幅制御
も考えられるが、加算回路ではなく掛算回路を用いれば
上記と同様の説明が成り立つ。この方法でのビデオクロ
マICへの制御信号はコントラスト調整端子に印加する。
以上、本発明の実施例を線順次走査でアクティグマト
リクス液晶パネルを駆動する場合について説明した。液
晶パネルの駆動方式には様々な方式があるが、いずれで
も本発明の実施例のように垂直走査を間欠的に一時停止
させることによって、NTSC方式対応パネルにPAL方式画
像を正しいアスペクト比で容易に表示できる。このと
き、垂直走査を停止することによって、駆動方式に応じ
て例えばOE信号とか、極性反転信号とかを同様に制御す
ればよい。
また、上記実施例ではNTSC方式対応パネルにPAL方式
画像を表示する説明を行った。一般に表示パネルの表示
走査線数がmのパネルに対して有効走査線数がnの画像
を書き込む場合、n>mの場合について本発明の実施例
を適用できる。この場合、m/nの比によって、垂直走査
を停止する間隔の最適値を変えればよい。しかも、垂直
走査を停止する間隔は必ずしも一定である必要はなく、
有効走査期間内で一箇所に集中することなく適当に離れ
た間隔で停止しても表示可能である。
また、上記実施例は表示パネルとして液晶パネルを用
いたが、表示パネルの垂直走査をシフトレジスタで行う
PDP(プラズマディスプレイパネル),EL(エレクトロル
ミネッセンス)パネル等の表示パネルについても本発明
を容易に適用できる。
第14図は、PDP,ELを用いた本発明の構成ブロック図で
ある。
第14図のブロック図は第1図のブロック図における液
晶パネル12を、他のPDP,ELの表示パネル112に置き換え
たものである。同時に、液晶パネルと異なる表示パネル
112上に画像を表示できるように、画像信号を変換処理
する画像信号処理回路105を第1図で極性切換回路105と
置き換えた構成となっている。第14図のコントロール回
路103、間引回路106、水平走査回路107、垂直走査回路1
10はそれぞれ第1図のコントロール回路3、間引回路
6、水平走査回路7、垂直走査回路と同じ機能を有す
る。したがって、第14図の動作およびそれに基く本発明
の効果は表示パネル112と画像信号処理回路105を用いた
点を除き第1図の説明と同じであり、説明を繰り返すま
でもない。
〔発明の効果〕
以上実施例で説明したように、本発明によれば、垂直
走査を有効表示期間内で間欠的に一時停止させて画像信
号の書込を禁止することにより、ダミーフリップフロッ
プを持つ特殊な垂直走査回路を用いることなく、単純な
シフトレジスタで構成された垂直走査回路を用いて、例
えばNTSC方式対応パネルにそれより走査線数が多いPAL
方式画像信号を正常なアスペクト比で表示でき、表示走
査線数の少ない表示パネルにそれより多い走査線数から
なる画像を上、下部分を欠くことなく自然に表示できる
という効果がある。
また、画像信号を制御することのより、垂直走査の一
時停止に起因する横すじの発生を抑制できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を適用した液晶パネル表示装
置の回路ブロック構成図、第2図はその主要信号の波形
図、第3図と第4図はそれぞれ、パネルライン番号と表
示画像信号の走査線との関係を示す図、第5図は本発明
における間引回路の具体的回路図、第6図はライン毎極
性反転駆動時の第2実施例を説明する信号回路ブロック
図、第7図はその主要信号の波形図、第8図は横すじ発
生を対策する第3実施例を説明する信号回路ブロック
図、第9図は横すじ対策用の画像信号制御手段を説明す
る回路構成例及びその主要信号波形図、第10図と第11図
と第12図、第13図はRGB原色信号を制御する構成例を示
すブロック図、第14図は表示パネルにPDP,EL等を用いた
場合の回路ブロック構成図、第15図は垂直走査回路の構
成例を示すブロック図、第16図はその動作波形例を示す
波形図である。 符号の説明 1……ビデオ入力端子 2……同期分離回路 3……コントロール回路 4……ビデオクロマ回路 5……極性切換回路 6……間引回路 7……水平走査回路 10……垂直走査回路 12……液晶パネル 112……PDP、ELパネル 202,213……スイッチ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリクス状に配列された複数の画素と、
    一行分の画素を駆動させるための駆動電圧が印加される
    列方向に配列された走査電極とを有する表示パネルと、 水平同期信号に同期したクロック信号が供給され、該ク
    ロック信号に応じて前記表示パネルの複数の走査電極に
    対して前記駆動電圧を順次印加するためのシフトレジス
    タを含む垂直走査回路とを備え、 該垂直走査回路からの駆動電圧によって駆動された一行
    分の画素に、画像信号のサンプリングデータを供給して
    画像の表示を行うように構成された画像表示装置におい
    て、 前記垂直走査回路に供給される前記クロック信号を所定
    の間隔で間引くための間引き手段と、 該間引き手段によるクロック信号の間引きタイミングに
    同期して、前記画素に供給される画像信号の直流レベル
    を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする画像表
    示装置。
  2. 【請求項2】前記表示パネルは、走査線本数がmの画像
    表示に準拠し、前記画像信号は、走査線本数がnの画像
    表示に対応する映像信号を画像処理したものであって、
    これらの走査線本数がn>mである請求項1に記載の画
    像表示装置。
  3. 【請求項3】前記表示パネルは、NTSC方式のカラーテレ
    ビジョン放送方式に準拠し、前記画像信号は、PAL方
    式、SECAM方式或いは高品位テレビジョン放送方式に対
    応する映像信号を画像処理したものである請求項1に記
    載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】前記表示パネルが走査線本数mの画像表示
    に準拠し、かつ前記画像信号が走査線本数nの画像表示
    に対応する映像信号を画像処理したものであるとき、 前記間引き手段は、(n−m)/nの比率で前記クロック
    信号の間引きを行う請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】前記表示パネルが走査線本数mの画像表示
    に準拠し、かつ前記画像信号が走査線本数nの画像表示
    に対応する映像信号を画像処理したものであるとき、 前記間引き手段は、n/(n−m)の整数値kを用いて、
    1/kの割合で前記クロック信号の間引きを行う請求項1
    に記載の画像表示装置。
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