JP2003330423A - 液晶表示装置及びその駆動制御方法 - Google Patents

液晶表示装置及びその駆動制御方法

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JP2003330423A
JP2003330423A JP2002133539A JP2002133539A JP2003330423A JP 2003330423 A JP2003330423 A JP 2003330423A JP 2002133539 A JP2002133539 A JP 2002133539A JP 2002133539 A JP2002133539 A JP 2002133539A JP 2003330423 A JP2003330423 A JP 2003330423A
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Japan
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signal
liquid crystal
crystal display
scanning
lines
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JP2002133539A
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Masashi Igawa
雅視 井川
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソースドライバが複数のドライバチップによ
り構成され、かつ、1水平走査期間に複数の表示期間を
有する映像信号に基づいて、画像情報の表示を行う液晶
表示装置において、映像信号のサンプリング動作中にお
ける表示信号電圧の出力動作に起因するノイズの発生を
抑制して表示画質の改善を図ることができる液晶表示装
置及びその駆動制御方法を提供する。 【解決手段】 液晶表示装置に適用されるソースドライ
バ20は、液晶表示パネル10の一辺側に沿って配置さ
れ、かつ、所定の表示領域に配設された信号ライン群ご
とに接続された複数のドライバチップDC1、DC2、
・・・を備え、該ドライバチップDC1、DC2、・・
・の各々に対して、1水平走査期間内における立ち上が
りタイミングが相互に異なるように設定された複数の出
力イネーブル信号OE1、OE2、・・・OEjが個別
に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置及び
その駆動制御方法に関し、特に、比較的画面サイズの大
きい液晶表示パネルにインターレース映像信号等の所定
の映像信号を表示することができる液晶表示装置及びそ
の駆動制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータやテレビジョン等の
情報機器や映像機器のモニタやディスプレイとして、従
来のブラウン管(CRT)を備えた表示装置に替えて、
薄型、軽量で省スペース化が可能であり、加えて、低消
費電力での表示駆動が可能である等の種々の特徴を備え
た液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)が
多用されるようになってきている。
【0003】ここで、従来技術における液晶表示装置
は、概略、図11に示すように、相互に直交するように
行方向及び列方向に配設された走査ライン(ゲートライ
ン)Lg及び信号ライン(データライン)Ldの各交点
近傍に、スイッチング素子としての薄膜トランジスタ
(Thin Film Transistor;以下、「画素トランジスタ」
と記す)TFTを介して接続された複数の表示画素11
1を備えた液晶表示パネル110と、該液晶表示パネル
110に隣接して配置され、信号ラインLdに接続され
たソースドライバ(信号ドライバ)120と、液晶表示
パネル110に隣接して配置され、走査ラインLgに接
続されたゲートドライバ(走査ドライバ)130と、を
有して構成されている。なお、ここでは、液晶表示装置
の一例として、アクティブマトリックス型の液晶表示パ
ネルを用いた液晶表示装置を示す。
【0004】液晶表示パネル110に設けられる各表示
画素111は、概略、対向する透明基板間に、マトリク
ス状に配設された信号ラインLd及び走査ラインLgの
各交点近傍に配置された複数の画素電極、及び、各画素
電極に対向して配置された共通電極(コモン電極)、画
素電極と共通電極の間に充填された液晶からなる液晶容
量(画素容量)と、該液晶容量に並列に構成され、他端
側が所定電圧(例えば、コモン信号電圧)に接続された
蓄積容量(補助容量)と、を備えて構成され、このよう
な表示画素(画素電極)が、走査ラインLgにゲート電
極が接続された画素トランジスタTFTを介して、信号
ラインLdに接続された構成を有している。
【0005】ソースドライバ120は、図示を省略した
サンプルホールド回路を備え、水平制御信号に基づい
て、映像信号を構成する赤、緑、青の各色の輝度信号を
取り込んで保持(サンプリング動作/ホールド動作)
し、該輝度信号に対応する表示信号S1、S2、S3、
・・・を、所定のタイミングで各信号ラインLdに順次
供給、出力する。また、ゲートドライバ130は、図示
を省略したシフトレジスタを備え、垂直制御信号に基づ
いて、シフトレジスタにより所定の方向に順次走査信号
G1、G2、G3、・・・を生成して、各走査線Lgに
印加することにより、該走査線Lgに接続された表示画
素111を選択状態に制御する。
【0006】そして、このような構成を有する液晶表示
装置において、ゲートドライバ130により各走査ライ
ンLgに走査信号G1、G2、G3、・・・を順次印加
して選択状態とし、選択された各表示画素111に対し
て、ソースドライバ120により輝度信号に基づく表示
信号S1、S2、S3、・・・を、各信号ラインLdを
介して供給する動作を順次繰り返すことにより、各表示
画素111に充填された液晶分子の配列状態を制御し
て、液晶表示パネル110に所定の画像情報を表示す
る。
【0007】ところで、上述したような構成を有する液
晶表示装置において、NTSCやPAL等の現行のテレ
ビジョン方式(放送規格)に対応するインターレース方
式のビデオ信号(以下、「インターレース映像信号」と
記す)に基づく画像情報(テレビ映像)を液晶表示パネ
ル110に表示する場合に特有の駆動制御方法として、
以下に示すような方式が知られている。
【0008】すなわち、インターレース映像信号に基づ
いて、液晶表示パネルの全走査ラインを順次走査して所
定の画像情報を表示する構成において、フィールドメモ
リを用いることなく、各信号ラインLdに対応してソー
スドライバ120に複数組のサンプルホールド回路を備
え、例えば、図12に示すように、水平制御信号に基づ
いて、1水平走査期間(1H)ごとに入力される複数の
輝度信号(A、B又はC、D)を同時に取り込み保持
し、ゲートドライバ130により1/2水平走査期間
(1H/2)ごとに各走査ラインLgを選択することに
より、該走査ラインLgに接続された表示画素111に
対して、ソースドライバ120への出力制御信号(出力
イネーブル信号)OEの入力タイミングに基づいて、1
/2水平走査期間(1H/2)ごとに、上記取り込んだ
輝度信号(A、B又はC、D)に対応する信号電圧(表
示信号電圧)を信号ラインLdを介して供給して書き込
み、所望の画像情報(テレビ映像)を表示させる方式が
ある。
【0009】ここで、図12に示したソースドライバ1
20(サンプルホールド回路)においては、出力イネー
ブル信号OEの出力の切り替わりタイミングごとにある
程度の時間間隔を有する待ち時間が設けられ、上述した
ように、例えば、1/2水平走査期間(1H/2)ご
と、すなわち、走査ラインを1行走査するごとに、出力
イネーブル信号OEの非入力時(上記待ち時間)に各信
号ラインをプリチャージする制御信号(クリア信号)C
LRが入力されるように構成されている。これらの出力
イネーブル信号OEやクリア信号CLRは、水平制御信
号の一部として、図示を省略したLCDコントローラ等
から出力される。なお、このような駆動制御方法を適用
した液晶表示装置は、例えば、特開平7−168542
号公報等にも詳しく記載されている。
【0010】一方、上述したような構成を有する液晶表
示装置において、比較的大型の、多数の信号ラインを有
する表示パネルを備えている場合、従来技術において
は、例えば、図13に示すように、ソースドライバ12
0を複数のドライバチップ121a、121b、・・・
121kにより構成し、各ドライバチップ121a、1
21b、・・・121kに対して、単一の出力イネーブ
ル信号OEを供給することにより、上述したようなイン
ターレース映像信号に基づく画像表示動作を行うように
構成したものが知られている。
【0011】すなわち、ソースドライバは、具体的に
は、上述したサンプルホールド回路やシフトレジスタ、
レベルシフタ(出力バッファ)等を備えて構成される
が、大型の表示パネルに対応するソースドライバを構成
する場合、画素数の増加や画質の高精細化等に伴って、
上記ソースドライバを構成するドライバチップの出力端
子数も増加し、それによりチップサイズが増大すること
になる。しかし、チップサイズの大型化に伴って、1ウ
ェハから製造可能なチップ数が減少し、また、端子数の
増加等に伴って不良品の発生率が上昇すること等によ
り、製造コストの上昇を招く。そこで、比較的大型の表
示パネルを有する液晶表示装置においては、ソースドラ
イバは、一般に、複数のドライバチップにより構成され
る。
【0012】したがって、複数のドライバチップにより
構成されたソースドライバを備えた液晶表示装置におい
て、上述したようなインターレース映像信号に基づく画
像情報を表示パネルに表示させる場合には、図13に示
すように、単一の出力イネーブル信号OEを各ドライバ
チップ121a、121b、・・・121kに同一のタ
イミングで共通に入力されるように設定することによ
り、ソースドライバ120を構成する全てのドライバチ
ップ121a、121b、・・・121kを、あたかも
単一のドライバチップのように動作させ、水平走査期間
内に取り込んだ各輝度信号に対応した表示信号電圧を、
1/2水平走査期間の周期で各信号ラインLdに出力す
る動作が実行される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような複数のドライバチップにより構成されたソース
ドライバを備えた液晶表示装置においては、以下に示す
ような問題を有している。すなわち、複数のドライバチ
ップにより構成され、単一の出力イネーブル信号により
動作するソースドライバを適用し、かつ、上述したイン
ターレース映像信号のように、1水平走査期間に複数の
表示期間を有する映像信号に基づいて、画像情報の表示
を行う場合、図14に示すように、1水平走査期間(1
H)ごとの輝度信号の取り込み(サンプリング)動作中
に、出力イネーブル信号OEが所定の期間(1/2水平
走査期間)ごとに入力されて、表示信号電圧の出力動作
が実行される。
【0014】このとき、出力イネーブル信号OEが各ド
ライバチップに共通に入力されて全ドライバチップが一
斉に動作し、表示信号電圧が各信号ラインに供給される
ことにより、一時的に過大な電流が流下して、例えば、
図14に示すように、ソースドライバに供給される電源
電圧が変動(過電流ノイズが発生)して、取り込む輝度
信号の電圧値が変動する現象が生じる。そのため、信号
ラインを介して各表示画素に供給される表示信号電圧に
上記過電流ノイズによる電圧変動が現れ、液晶表示パネ
ルに表示される画像情報に縦縞等の表示ノイズが発生
し、表示画質の劣化を招くという問題を有していた。
【0015】そこで、本発明は、上述した課題に鑑み、
少なくともソースドライバが複数のドライバチップによ
り構成され、かつ、1水平走査期間に複数の表示期間を
有する映像信号に基づいて、画像情報の表示を行う液晶
表示装置において、輝度信号のサンプリング動作中の、
表示信号電圧の出力動作に起因するノイズの発生を抑制
して表示画質の改善を図ることができる液晶表示装置及
びその駆動制御方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶表示
装置は、複数の信号線と複数の走査線をマトリクス状に
配設し、該信号線及び該走査線の各交点近傍に、該信号
線及び該走査線に接続された表示画素を配置した表示手
段に、所望の画像情報を表示する液晶表示装置におい
て、複数の表示期間を有する映像信号を供給する映像信
号供給手段と、前記映像信号の1水平走査期間内の所定
の期間ごとに、前記複数の走査線のうち、所定の走査線
を順次走査するとともに、前記表示期間ごとに前記走査
線の走査を開始するタイミングを前記1水平走査期間内
の所定の期間だけ異ならせる走査駆動手段と、前記1水
平走査期間に、前記映像信号を取り込んで保持し、前記
走査タイミングに基づいて、前記走査駆動手段により順
次走査される前記走査線ごとに接続された前記表示画素
に、前記各信号線を介して、前記映像信号に基づく信号
電圧を、前記1水平走査期間内の所定の期間ごとに印加
する信号駆動手段と、を備え、前記信号駆動手段は、前
記複数の信号線のうちの所定本数の信号線群ごとに、前
記信号電圧を個別に印加するように構成され、かつ、前
記信号線群ごとの前記各信号電圧の印加タイミングが相
互に異なるように設定されていることを特徴としてい
る。
【0017】請求項2記載の液晶表示装置は、請求項1
記載の液晶表示装置において、前記信号駆動手段は、前
記所定本数の信号に対応して、個別かつ独立して設けら
れた複数の駆動回路を有して構成され、該複数の駆動回
路ごとに前記信号電圧の印加タイミングが個別に設定さ
れることを特徴としている。請求項3記載の液晶表示装
置は、請求項2記載の液晶表示装置において、前記信号
電圧の印加タイミングは、前記表示手段に対する前記複
数の駆動回路の配列順序に基づいて、タイミングが相互
に異なるように設定されることを特徴としている。
【0018】請求項4記載の液晶表示装置は、請求項2
又は3記載の液晶表示装置において、前記複数の駆動回
路は、該各駆動回路に個別に入力される、相互に異なる
所定のタイミングを有する制御信号に基づいて、前記信
号電圧を前記信号線に印加することを特徴としている。
請求項5記載の液晶表示装置は、請求項2又は3記載の
液晶表示装置において、前記複数の駆動回路は、該各駆
動回路に共通に入力される単一の制御信号に基づき、各
駆動回路内で生成される相互に異なる所定のタイミング
で、前記信号電圧を前記信号線に印加することを特徴と
している。
【0019】請求項6記載の液晶表示装置は、請求項5
記載の液晶表示装置において、前記複数の駆動回路は、
前記単一の制御信号に基づいて、各々異なる遅延時間を
有する他の制御信号を生成するタイミング生成手段を備
え、前記他の制御信号に基づいて、相互に異なる所定の
タイミングで、前記信号電圧を前記信号線に印加するこ
とを特徴としている。請求項7記載の液晶表示装置は、
請求項2又は3記載の液晶表示装置において、前記複数
の駆動回路は、該複数の駆動回路の配列順序で、単一の
制御信号を順次時系列的に転送する構成を備え、前記単
一の制御信号が前記複数の駆動回路に順次入力、転送さ
れることにより、相互に異なる所定のタイミングで、前
記信号電圧を前記信号線に印加することを特徴としてい
る。
【0020】請求項8記載の液晶表示装置は、複数の信
号線と複数の走査線をマトリクス状に配設し、該信号線
及び該走査線の各交点近傍に、該信号線及び該走査線に
接続された表示画素を配置した表示手段に、所望の画像
情報を表示する液晶表示装置において、複数の表示期間
を有する映像信号を供給する映像信号供給手段と、前記
映像信号の1水平走査期間内の所定の期間ごとに、前記
複数の走査線のうち、所定の走査線を順次走査するとと
もに、前記表示期間ごとに前記走査線の走査を開始する
タイミングを前記1水平走査期間内の所定の期間だけ異
ならせる走査駆動手段と、前記1水平走査期間に、前記
映像信号を取り込んで保持し、前記走査タイミングに基
づいて、前記走査駆動手段により順次走査される前記走
査線ごとに接続された前記表示画素に、前記各信号線を
介して、前記映像信号に基づく信号電圧を、前記1水平
走査期間内の所定の期間ごとに独立して前記信号線の全
てに印加する信号駆動手段と、を備え、前記信号駆動手
段は、前記信号電圧を印加するタイミングが、前記映像
信号を構成する赤、緑、青の色信号のうち、赤色又は青
色の映像信号を取り込むタイミングに同期するように設
定されていることを特徴としている。
【0021】請求項9記載の液晶表示装置は、請求項1
乃至8のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記
信号駆動手段は、複数の表示期間を有する前記映像信号
を個別に取り込み、保持する一対のサンプルホールド手
段を複数組備え、前記1水平走査期間に、前記複数組の
サンプルホールド手段の各々に同一のタイミングで前記
映像信号を取り込むとともに、前記1水平走査期間内の
所定の期間ごとに、前記信号線に対して、前記複数組の
サンプルホールド手段の各々から前記映像信号に基づく
信号電圧を順次印加することを特徴としている。請求項
10記載の液晶表示装置は、請求項1乃至9のいずれか
に記載の液晶表示装置において、記映像信号は、所定の
テレビジョン方式に対応するインターレース方式のビデ
オ信号であって、二つの前記表示期間を有し、前記信号
電圧の印加タイミングが前記1水平走査期間の半分の期
間に設定されていることを特徴としている。
【0022】請求項11記載の液晶表示装置の駆動制御
方法は、複数の信号線と複数の走査線をマトリクス状に
配設し、該信号線及び該走査線の各交点近傍に、該信号
線及び該走査線に接続された表示画素を配置した表示手
段を備え、複数の表示期間を有する映像信号が供給さ
れ、前記複数の走査線を順次走査しつつ、前記信号線の
各々に前記映像信号に基づく信号電圧を印加して、前記
表示手段に所望の画像情報を表示する液晶表示装置の駆
動制御方法において、前記映像信号の1水平走査期間内
の所定の期間ごとに、前記複数の走査線のうち、所定の
走査線を順次走査するとともに、前記表示期間ごとに前
記走査線の走査を開始するタイミングを前記1水平走査
期間内の所定の期間だけ異ならせ、前記1水平走査期間
に、前記映像信号を取り込んで保持し、前記走査タイミ
ングに基づいて、順次走査される前記走査線ごとに接続
された前記表示画素に、前記各信号線を介して、前記映
像信号に基づく信号電圧を、前記1水平走査期間内の所
定の期間ごとに印加する際に、前記複数の信号線のうち
の所定本数の信号線群ごとに、前記信号電圧を個別に印
加するとともに、前記信号線群ごとの前記各信号電圧の
印加タイミングを相互に異なるように設定したことを特
徴としている。
【0023】請求項12記載の液晶表示装置の駆動制御
方法は、複数の信号線と複数の走査線をマトリクス状に
配設し、該信号線及び該走査線の各交点近傍に、該信号
線及び該走査線に接続された表示画素を配置した表示手
段を備え、複数(n;nは自然数)の表示期間を有する
映像信号が供給され、前記複数の走査線を順次走査しつ
つ、前記信号線の各々に前記映像信号に基づく信号電圧
を印加して、前記表示手段に所望の画像情報を表示する
液晶表示装置の駆動制御方法において、前記表示手段に
所望の画像情報を表示する液晶表示装置の駆動制御方法
において、前記映像信号の1水平走査期間内の所定の期
間ごとに、前記複数の走査線のうち、所定の走査線を順
次走査するとともに、前記表示期間ごとに前記走査線の
走査を開始するタイミングを前記1水平走査期間内の所
定の期間だけ異ならせ、前記1水平走査期間に、前記映
像信号を取り込んで保持し、前記走査タイミングに基づ
いて、順次走査される前記走査線ごとに接続された前記
表示画素に、前記各信号線を介して、前記映像信号に基
づく信号電圧を、前記1水平走査期間内の所定の期間ご
とに独立して前記信号線の全てに印加する際に、前記映
像信号を構成する赤、緑、青の色信号のうち、赤色又は
青色の映像信号を取り込むタイミングに同期して、前記
信号電圧を印加するように設定したことを特徴としてい
る。
【0024】すなわち、本出願に係る第1の発明は、複
数のドライバチップにより構成され、出力イネーブル信
号により表示信号電圧を各信号線に印加する動作を実行
するソースドライバを備え、かつ、インターレース映像
信号のように、1水平走査期間に複数の表示期間を有す
る映像信号に基づいて、画像情報の表示を行う液晶表示
装置及びその駆動制御方法において、少なくとも、ソー
スドライバへの映像信号の取り込み動作に並行して各信
号線に対して所定の表示信号電圧を印加する動作を実行
する際に、各ドライバチップにおける該表示信号電圧の
印加タイミングが相互に異なるように設定されている。
【0025】ここで、上記複数のドライバチップの駆動
状態を制御する構成又は方法としては、例えば、複数の
ドライバチップに対応して個別に異なるタイミングで制
御信号を入力することにより、表示信号電圧の印加タイ
ミングを制御するものであってもよいし、各ドライバチ
ップ内に遅延回路等を設けて、単一の制御信号を共通に
入力することにより、表示信号電圧の印加タイミングを
制御するものであってもよいし、単一の制御信号を各ド
ライバチップを経由して順次時系列的に入力、転送する
ことにより、表示信号電圧の印加タイミングを制御する
ものであってもよい。
【0026】これにより、映像信号の取り込み動作中に
各ドライバチップが一斉に動作して各信号ラインに表示
信号電圧を出力することがなくなり、複数回のタイミン
グに分散されるので、表示信号電圧の出力動作時に生じ
る電源電圧の変動を抑制して、表示画面における縦縞状
のノイズの発生等、画質の劣化を抑制することができ
る。
【0027】また、本出願に係る第2の発明は、複数の
ドライバチップにより構成され、単一の出力イネーブル
信号により表示信号電圧を各信号線に印加する動作を実
行するソースドライバを備え、かつ、インターレース映
像信号のように、1水平走査期間に複数の表示期間を有
する映像信号に基づいて、画像情報の表示を行う液晶表
示装置及びその駆動制御方法において、少なくとも、ソ
ースドライバへの映像信号の取り込み動作に並行して各
信号線に対して所定の表示信号電圧を印加する動作を実
行する際に、各ドライバチップにおける該表示信号電圧
の印加が、映像信号を構成する赤、緑、青の色信号のう
ち、赤色又は青色の映像信号を取り込むタイミングに同
期するように設定されている。
【0028】これにより、従来技術と同等の構成を適用
し、輝度信号の取り込み動作中に各ドライバチップが一
斉に動作して各信号ラインに表示信号電圧を出力した場
合であっても、比較的表示濃度の濃い色信号のサンプリ
ング時に表示信号電圧の出力動作が行われるので、人間
の視覚によりノイズの発生を認識されにくくして、実質
的に表示画面の画質の劣化を抑制することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る液晶表示装置
及びその駆動制御方法について、実施の形態を示して説
明する。まず、本発明に係る液晶表示装置に適用される
全体構成について、図面を参照しながら説明する。ここ
では、液晶表示装置としてアクティブマトリックス型液
晶表示パネルを用い、1水平走査期間の半分の表示期間
を有するように設定された映像信号に基づいて、画像情
報を表示する場合について説明する。
【0030】図1は、本発明に係る液晶表示装置の一実
施形態の全体構成を示す概略ブロック図である。図2
は、本実施形態に係る液晶表示装置に適用される液晶表
示パネル及びソースドライバ、ゲートドライバを示す概
略構成図である。また、図3は、本実施形態に係るソー
スドライバを構成するドライバチップの要部構成を示す
ブロック図であり、図4は、本実施形態に係るソースド
ライバに適用されるサンプルホールド機能部を示す概略
構成図である。ここで、必要に応じて、従来技術に示し
た液晶表示パネルの構成(図11)及びその駆動方法
(図12)を参照しながら説明する。また、以下に示す
実施形態においては、比較的大型の表示パネルを適用し
た場合について説明する。
【0031】図1、図2に示すように、本発明が適用さ
れる液晶表示装置は、大別して、表示画素11が2次元
配列された液晶表示パネル(表示手段)10と、映像信
号(例えば、NTSC方式に対応したインターレース映
像信号)に基づく信号電圧(表示信号電圧)を出力する
ソースドライバ(信号駆動手段)20と、走査ラインを
順次走査して、該走査ラインに接続された表示画素11
に上記表示信号電圧を印加するゲートドライバ(走査駆
動手段)30と、ソースドライバ20及びゲートドライ
バ30における動作タイミングを制御するための制御信
号(水平制御信号、垂直制御信号等)を生成、出力する
LCDコントローラ40と、映像信号を所定のアナログ
RGB信号(輝度信号)に変換するとともに、複合同期
信号(水平同期信号H、垂直同期信号V及びシステムク
ロックCSYNC)を抽出するクロマインターフェース
回路(映像信号供給手段)50と、を有して構成されて
いる。
【0032】(液晶表示パネル)液晶表示パネル10
は、図11に示したものと同様に、概略、対向する透明
基板間に、列方向に延伸して配設され、ソースドライバ
20に接続された信号ラインLdと、行方向に延伸して
配設され、ゲートドライバ30に接続された走査ライン
Lgと、マトリクス状に配設された信号ラインLd及び
走査ラインLgの各交点近傍に配置された複数の表示画
素11と、表示画素11(詳しくは、表示画素11を構
成する画素電極)にソースが接続され、走査ラインLg
にゲートが接続され、信号ラインLdにドレインが接続
された画素トランジスタTFTと、を有して構成されて
いる。
【0033】なお、図2においては、列方向に配置され
た表示画素11が直線的(又は、ストライブ状)に配列
された液晶表示パネル10を示したが、本発明に係る液
晶表示装置は、このような配列構造を有する液晶表示パ
ネルに限定されるものではなく、例えば、赤(R)、緑
(G)、青(B)の各色信号に対応した表示画素相互を
デルタ状に配置した配列構造を有する液晶表示パネルに
対しても良好に適用することができる。
【0034】(ソースドライバ)ソースドライバ20
は、LCDコントローラ40に内蔵されたタイミングジ
ェネレータ40aから供給される水平制御信号(出力イ
ネーブル信号OE、クリア信号CLR、サンプリングス
タート信号SRT、シフトクロックCK等)に基づい
て、クロマインターフェース回路50から供給されるア
ナログRGB信号(輝度信号)を所定のタイミングで取
り込んで保持(サンプリング/ホールド)し、所定のタ
イミングで該輝度信号に対応する信号電圧に変換して、
表示信号S1、S2、S3、・・・として各信号ライン
Ldに出力、供給する。
【0035】ここで、ソースドライバ20は、図2に示
すように、比較的大型の液晶表示パネル10に対応する
ため、液晶表示パネル10の一辺側に沿って配列された
複数のドライバチップ(駆動回路)DC1、DC2、・
・・DCj(jは2以上の自然数)により構成され、各
ドライバチップDC1、DC2、・・・DCjに対し
て、水平制御信号が後述する各実施例に示すような所定
の形態で入力されることにより、各ドライバチップDC
1、DC2、・・・DCjに接続された信号ライン群に
より規定された液晶表示パネル10の各表示領域への、
輝度信号に基づく表示信号S1、S2、S3、・・・の
書き込みが制御されるように構成されている。
【0036】各ドライバチップDC1、DC2、・・・
DCjは、概略、図3に示すように、シフトクロックC
Kに基づいて、サンプリングスタート信号SRTを所定
方向に順次シフトするシフトレジスタ21と、該シフト
レジスタ21から出力されるシフト出力(サンプリング
パルス)に基づいて、クロマインターフェース回路50
を介して供給されるRGB各色の輝度信号を1行単位で
取り込んで保持し、所定のタイミングで該輝度信号に対
応する表示信号電圧Vsigを、各信号ラインLdに出力
するサンプルホールド回路22及び出力アンプ回路23
と、を備えている。出力アンプ回路23は、出力イネー
ブル信号OEに基づいて、各信号ラインLdへの表示信
号電圧Vsigの出力状態を制御するスイッチ群23b
と、クリア信号CLRに基づいて、各信号ラインLdへ
のプリチャージ電圧(電源電圧)VDDCの印加状態を
制御するスイッチ群23cと、を備えている。
【0037】ここで、上述したサンプリングスタート信
号SRT、シフトクロック信号CK、アウトプットイネ
ーブル信号OE、クリア信号CLRは、RGBデコーダ
から供給される水平同期信号Hに基づいて、LCDコン
トローラ40(タイミングジェネレータ40a)により
生成され、水平制御信号としてソースドライバ20の各
ドライバチップDC1、DC2、・・・DCjに供給さ
れる。
【0038】本実施形態に係るドライバチップに適用さ
れるサンプルホールド回路22及び出力アンプ回路23
は、1水平走査期間ごとに、クロマインターフェース回
路50を介して供給される輝度信号(例えば、RGBア
ナログ信号の反転信号及び非反転信号)を、略同一のタ
イミングで取り込むとともに、保持された各輝度信号を
異なるタイミングで選択的に順次出力する機能を有する
一対(2系統)のサンプルホールド機能部を備え、該一
対のサンプルホールド機能部を基本構成として、複数組
(例えば、2組)並列に配置した構成を有している。
【0039】基本構成となる一対のサンプルホールド機
能部(サンプルホールド手段)は、具体的には、例え
ば、図4に示すように、スイッチSWa1、出力アンプA
MP1、スイッチSWb1が直列に接続され、スイッチS
Wa1と出力アンプAMP1の接続点に、他端側が低電位
電圧(たとえば、接地電位)Vssに接続されたS/Hコ
ンデンサC1が接続されたサンプルホールド機能部SH
αと、スイッチSWa2、出力アンプAMP2、スイッチ
SWb2が直列に接続され、スイッチSWa2と出力アンプ
AMP2の接続点に、他端側が低電位電圧Vssに接続さ
れたS/HコンデンサC2が接続されたサンプルホール
ド機能部SHβと、各サンプルホールド機能部SHα、
SHβの共通の出力接点に、他端側が高電位電圧(プリ
チャージ電圧;例えば、電源電圧VDDC)に接続され
たスイッチSWcと、を有して構成されている。
【0040】ここで、各サンプルホールド機能部SH
α、SHβの入力側に設けられたスイッチSWa1及びS
Wa2は、LCDコントローラ40から出力されるサンプ
リングスタート信号SRT及びシフトクロックCKに基
づいて生成されるサンプリング制御信号SPCに基づ
き、制御回路SCNTを介して生成される制御信号によ
って、交互にオン/オフ状態が制御され、各サンプルホ
ールド機能部SHα、SHβの出力側に設けられたスイ
ッチSWb1及びSWb2は、LCDコントローラ40から
出力される出力イネーブル信号OEに基づき、制御回路
SCNTを介して生成される制御信号によって、交互に
オン/オフ状態が制御される。出力接点に接続されるプ
リチャージ用のスイッチSWcは、LCDコントローラ
40から出力されるクリア信号CLRに基づいて、オン
/オフ状態が制御される。なお、図4において、Vbt
は、クロマインターフェース回路50を介して、いずれ
かのサンプルホールド機能部SHα、SHβに取り込み
保持される輝度信号であり、Vsigは、いずれかのサン
プルホールド機能部SHα、SHβから選択的に信号ラ
インLdに印加される、上記輝度信号に対応した表示信
号電圧である。
【0041】そして、このような構成を有する一対のサ
ンプルホールド機能部を、単一の信号ラインごとに複数
組並列に接続し、所定の1水平走査期間に、サンプリン
グ制御信号SPCに基づいて、各組の一方のサンプルホ
ールド機能部における入力側のスイッチ(上記スイッチ
SWa1又はSWa2)をオン状態に制御することにより、
図12に示した場合と同様に、クロマインターフェース
回路を介して並列的に供給される異なる輝度信号Vbt
(図12におけるA及びB、又は、C及びD)を略同一
のタイミングで取り込み、各S/Hコンデンサ(上記S
/HコンデンサC1又はC2)に該輝度信号Vbtに対応
する信号電圧を保持する。
【0042】一方、この1水平走査期間において、上記
動作に並行して、出力イネーブル信号OEに基づいて、
各組の他方のサンプルホールド機能部における出力側の
スイッチ(上記スイッチSWb1又はSWb2)を所定のタ
イミングで(例えば、1/2水平走査期間ごとに)選択
的にオン状態に制御することにより、図12に示した場
合と同様に、先の1水平走査期間において各S/Hコン
デンサ(上記S/HコンデンサC1又はC2)に取り込
み保持した輝度信号Vbtに対応する信号電圧を、出力ア
ンプ(上記AMP1又はAMP2)を介して表示信号電
圧Vsig(図12におけるC及びD、又は、A及びBに
対応する信号電圧)として、順次信号ラインに出力す
る。
【0043】ここで、各組のサンプルホールド機能部か
ら表示信号電圧Vsigを出力する際には、図12に示し
たように、信号ラインへの各表示信号電圧Vsigの出力
タイミングを制御する出力イネーブル信号OE間に、所
定の待ち時間が設定され、この待ち時間中にクリア信号
CLRが入力されることにより、信号ラインに一定電圧
(例えば、電源電圧VDDC)が印加されて、信号ライ
ンの初期化動作(又は、プリチャージ動作)が行われ
る。
【0044】(ゲートドライバ)ゲートドライバ30
は、LCDコントローラ40に内蔵されるタイミングジ
ェネレータ40aから供給される垂直制御信号(ゲート
スタート信号GSRT、ゲートクロック信号GPCK
等)に基づいて、各走査ラインLgに走査信号G1、G
2、G3、・・・を順次印加することにより選択状態と
し、上記信号ラインLdとの交点近傍に配置された画素
トランジスタTFTをオン状態として、上記ソースドラ
イバ20により信号ラインLdを介して供給された表示
信号S1、S2、S3、・・・(信号電圧Vsig)を表
示画素11に書き込む。
【0045】ゲートドライバ30は、具体的には、図2
に示すように、シフトレジスタとバッファからなるシフ
トブロックSB1、SB2、SB3、・・・を、走査ラ
インLgの数に対応して複数段備え、タイミングジェネ
レータ40aから供給される垂直制御信号に基づいて、
シフトレジスタにより液晶表示パネル10の上方から下
方に順次シフトして出力されたシフト出力が、バッファ
を介して走査信号(ゲート信号)G1、G2、G3、・
・・として液晶表示パネル10の各走査ラインLgに印
加される。
【0046】(LCDコントローラ)LCDコントロー
ラ40は、主に、後述するクロマインターフェース回路
50(RGBデコーダ51及び反転アンプ52)から供
給される水平同期信号H及び垂直同期信号Vに基づい
て、LCDコントローラ40の内部に向けられたタイミ
ングジェネレータ40aにより、垂直制御信号(ゲート
スタート信号GSRT、ゲートクロック信号GPCK
等)を生成して、ゲートドライバ30に供給するととも
に、水平制御信号(出力イネーブル信号OE、クリア信
号CLR、サンプリングスタート信号SRT、シフトク
ロックCK等)を生成して、ソースドライバ20に供給
することにより、ソースドライバ20及びゲートドライ
バ30の駆動状態を制御して、液晶表示パネル10に映
像信号に基づく所望の画像情報を表示する制御を行う。
【0047】(クロマインターフェース回路)クロマイ
ンターフェース回路50は、大別して、RGBデコーダ
51と反転アンプ52とを備えて構成され、RGBデコ
ーダ51により、入力された映像信号(NTSC方式に
対応したインターレース映像信号)から上記水平同期信
号H、垂直同期信号V及びシステムクロックCSYNC
を分離して、上記LCDコントローラ40等に供給する
とともに、映像信号からR、G、Bの各色信号(デジタ
ルRGB信号)を分離し、反転アンプ52により反転処
理してアナログRGB信号を生成し、ソースドライバ2
0に輝度信号として供給する。
【0048】このような構成を有する液晶表示装置にお
ける駆動制御方法(表示駆動動作)は、例えば、現行の
テレビ放送に適用されるインターレース映像信号に基づ
く画像情報の表示を行う場合にあっては、まず、上述し
たソースドライバにおいて説明したように、各信号ライ
ンごとに2組設けられた一対のサンプルホールド機能部
の各一方側に、1水平走査期間ごとに、異なる輝度信号
を同時に取り込み保持するとともに、この動作に並行し
て、2組の一対のサンプルホールド機能部の各他方側
に、他の1水平走査期間にすでに取り込み保持した2つ
の輝度信号に対応する各表示信号電圧を、1水平走査期
間の半分の期間(1H/2)ごとに、順次選択的に信号
ラインに出力することにより、ゲートドライバにより選
択された走査ラインに接続された表示画素に表示信号が
書き込まれる。このような一連の表示信号の書き込み動
作を、走査ラインを順次走査して繰り返し実行すること
により、インターレース映像信号に基づく画像情報が液
晶表示パネルに表示される。
【0049】次に、上述したような構成を有する液晶表
示装置において、ソースドライバを構成する各ドライチ
ップにおける駆動状態を各種制御する場合の具体的な構
成及び駆動制御方法について、実施例を示して説明す
る。 <第1の実施例>図5は、上述した液晶表示装置に適用
されるソースドライバの第1の実施例を示す概略構成図
及びタイミングチャートである。
【0050】本実施例に係る液晶表示装置に適用される
ソースドライバ20は、図5(a)に示すように、例え
ば、液晶表示パネル10の一辺側に沿って配置され、か
つ、所定の表示領域に配設された信号ライン群ごとに接
続された複数(本実施例では、j個)のドライバチップ
DC1、DC2、・・・DCjを備え、該ドライバチッ
プDC1、DC2、・・・DCjの各々に対して、図5
(b)に示すように、少なくとも、1水平走査期間内に
おいて、初回の立ち上がりタイミングを除く、複数回目
(本実施例では、2回目)の立ち上がりタイミング(よ
り詳しくは、1水平走査期間内における輝度信号の取り
込み動作期間中の立ち上がりタイミング)が相互に所定
の遅延時間を有するように設定された複数の出力イネー
ブル信号OE1、OE2、・・・OEjが個別に供給さ
れるように構成されている。ここで、複数の出力イネー
ブル信号OE1、OE2、・・・OEjは、例えば、L
CDコントローラ40内のタイミングジェネレータ40
aにより、単一の出力イネーブル信号OEに基づいて生
成される。
【0051】このような構成を有する液晶表示装置にお
いては、図5(b)に示すように、少なくとも、各ドラ
イバチップに設けられた複数組のサンプルホールド機能
部のうち、サンプリング制御信号に基づいて実行される
一方側のサンプルホールド機能部における輝度信号(映
像信号)の取り込み動作中に、出力イネーブル信号に基
づいて並行して実行される他方側のサンプルホールド機
能部における表示信号の信号ラインへの出力動作が、各
ドライバチップDC1、DC2、・・・DCjに個別に
入力される出力イネーブル信号OE1、OE2、・・・
OEjの立ち上がりタイミングに応じて異なるように設
定される。
【0052】ここで、各表示画素への表示信号の書き込
み動作は、ゲートドライバ30から各走査ラインに走査
信号が出力され、選択状態に設定されている期間中に行
えばよいため、ソースドライバによる各信号ラインへの
表示信号の出力タイミングは、全信号ラインで必ずしも
同時でなくともよく、上記選択期間中であれば、任意に
ずらして設定した場合であっても、画像情報の表示に影
響を及ぼすことはない。
【0053】したがって、輝度信号の取り込み動作中
に、各ドライバチップDC1、DC2、・・・DCjが
一斉に動作することがなくなるので、表示信号の信号ラ
インへの出力動作時に生じる電源電圧の変動を、従来技
術に示した構成に比較して、概ね1/j倍(すなわち、
ドライバチップの個数で分割された変動量)に低減し
て、液晶表示パネル10に表示される画像情報における
縦縞等の表示ノイズの発生を抑制することができ、表示
画質の劣化を抑制することができる。
【0054】<第2の実施例>次に、本発明に係る液晶
表示装置における第2の実施例について、図面を参照し
て説明する。図6は、上述した液晶表示装置に適用され
るソースドライバの第2の実施例を示す概略構成図及び
タイミングチャートである。図7は、本実施例に係るソ
ースドライバにおける他の駆動制御方法を示すタイミン
グチャートである。
【0055】本実施例に係る液晶表示装置に適用される
ソースドライバ20は、図6(a)に示すように、例え
ば、液晶表示パネル10の一辺側に沿って配置され、か
つ、所定の表示領域に配設された信号ライン群ごとに接
続された複数(本実施例では、j個)のドライバチップ
DC1、DC2、・・・DCjを備え、該ドライバチッ
プDC1、DC2、・・・DCjの各々に対して、単一
の出力イネーブル信号OEが共通に供給されるように構
成されている。また、各ドライバチップDC1、DC
2、・・・DCjは、各々、内部に図示を省略した信号
遅延回路(タイミング生成手段)を備え、かつ、それら
の信号遅延回路により設定される遅延時間が相互に異な
るように設定されている。
【0056】ここで、各ドライバチップDC1、DC
2、・・・DCjに共通に供給される単一の出力イネー
ブル信号OEに基づいて、各ドライバチップDC1、D
C2、・・・DCj内部で生成される出力イネーブル信
号(以下、便宜的に、「DC1内部信号」、「DC2内
部信号」、・・・「DCj内部信号」と記す)は、図6
(b)に示すように、少なくとも、1水平走査期間内に
おいて、初回の立ち上がりタイミングを除く、複数回目
(本実施例では、2回目)の立ち上がりタイミングが相
互に所定の遅延時間を有するように設定される。
【0057】このような構成を有する液晶表示装置にお
いては、図6(b)に示すように、少なくとも、各ドラ
イバチップにおける輝度信号の取り込み動作中に並行し
て実行される表示信号の信号ラインへの出力動作が、各
ドライバチップDC1、DC2、・・・DCjにおいて
生成される内部信号(DC1内部信号、DC2内部信
号、・・・DCj内部信号)の立ち上がりタイミングに
応じて異なるように設定されることにより、輝度信号の
取り込み動作中に、各ドライバチップDC1、DC2、
・・・DCjが一斉に動作することがなくなるので、上
述した第1の実施例の場合と同様に、表示信号の信号ラ
インへの出力動作時に生じる電源電圧の変動を低減し
て、表示ノイズの発生を抑制し、表示画質の劣化を抑制
することができる。
【0058】また、本実施例においては、ソースドライ
バ20を構成する複数のドライバチップDC1、DC
2、・・・DCjに対して、単一の出力イネーブル信号
OEを供給する構成を有しているので、ソースドライバ
20に水平制御信号を出力する周辺回路(LCDコント
ローラ40)との接続配線や接続端子の数等を、従来技
術に示した構成に対して設計変更等する必要がないとい
う利点も有している。
【0059】なお、本実施例においては、ソースドライ
バ20を構成する各ドライバチップDC1、DC2、・
・・DCjに対して、単一の出力イネーブル信号OEを
共通に供給し、輝度信号の取り込み動作中に並行して実
行される出力動作時においてのみ、各ドライバチップD
C1、DC2、・・・DCj内部で所定の遅延時間を有
する内部信号を生成し、該内部信号の立ち上がりタイミ
ングに応じて出力動作を開始する場合について説明した
が、本実施例はこれに限定されるものではなく、例え
ば、図7に示すように、初回の出力動作(内部信号の立
ち上がりタイミング及び立ち下がりタイミング)を含む
各ドライバチップDC1、DC2、・・・DCjにおけ
る全ての出力動作(内部信号の立ち上がりタイミング及
び立ち下がりタイミング)を、上記内部信号に基づく遅
延時間を有して実行するようにしてもよい。このような
構成及び駆動制御方法によれば、各ドライバチップDC
1、DC2、・・・DCj内部での信号処理(初回の出
力動作とそれ以外の出力動作における出力イネーブル信
号と内部信号との切り換え制御等)を簡素化して、各ド
ライバチップDC1、DC2、・・・DCjの内部構成
をより簡略化することができる。
【0060】<第3の実施例>次に、本発明に係る液晶
表示装置における第2の実施例について、図面を参照し
て説明する。図8は、上述した液晶表示装置に適用され
るソースドライバの第3の実施例を示す概略構成図及び
タイミングチャートである。図9は、本実施例に係るソ
ースドライバにおける他の駆動制御方法を示すタイミン
グチャートである。
【0061】本実施例に係る液晶表示装置に適用される
ソースドライバ20は、図8(a)に示すように、例え
ば、液晶表示パネル10の一辺側に沿って配置され、か
つ、所定の表示領域に配設された信号ライン群ごとに接
続された複数(本実施例では、j個)のドライバチップ
DC1、DC2、・・・DCjを備え、該ドライバチッ
プDC1、DC2、・・・DCjの各々に対して、単一
の出力イネーブル信号OEが順次転送されるように直列
的に接続(いわゆる、カスケード接続)された構成を有
している。
【0062】ここで、各ドライバチップDC1、DC
2、・・・DCjは、各々、順次転送されて入力される
出力イネーブル信号(以下、便宜的に、「DC1制御信
号」、「DC2制御信号」、・・・「DCj制御信号」
と記す)に対して、立ち上がりタイミングを所定の遅延
時間(例えば、出力イネーブル信号の伝達に起因して必
然的に発生する信号伝達遅延時間)だけ遅らせて、次段
のドライバチップDC1、DC2、・・・DCjに出力
イネーブル信号を制御信号として出力、転送するように
構成されている。
【0063】また、各ドライバチップDC1、DC2、
・・・DCjにおいて、単一の出力イネーブル信号OE
に基づいて実行される出力動作は、図8(b)に示すよ
うに、少なくとも、1水平走査期間内において、初回の
立ち上がりタイミングを除く、複数回目(本実施例で
は、2回目)の立ち上がりタイミングが、各ドライバチ
ップDC1、DC2、・・・DCjに入力される出力イ
ネーブル信号OE及び制御信号に基づいて、相互に上記
所定の遅延時間を有するように設定される。
【0064】このような構成を有する液晶表示装置にお
いては、図8(b)に示すように、少なくとも、各ドラ
イバチップにおける輝度信号の取り込み動作中に並行し
て実行される表示信号の信号ラインへの出力動作が、例
えば、各ドライバチップDC1、DC2、・・・DCj
を経由して順次転送される際に生じる出力イネーブル信
号(制御信号)の伝達遅延時間に基づいて、相互に異な
るタイミングで実行されることにより、輝度信号の取り
込み動作中に、各ドライバチップDC1、DC2、・・
・DCjが一斉に動作することがなくなるので、上述し
た第1及び第2の実施例の場合と同様に、表示信号の信
号ラインへの出力動作時に生じる電源電圧の変動を低減
して、表示ノイズの発生を抑制し、表示画質の劣化を抑
制することができる。
【0065】また、本実施例においては、ソースドライ
バ20を構成する複数のドライバチップDC1、DC
2、・・・DCjに対して、単一の出力イネーブル信号
OEを供給する構成を有し、かつ、各ドライバチップD
C1、DC2、・・・DCj内部に遅延回路等を設ける
必要がないので、ソースドライバ20に水平制御信号を
出力する周辺回路(LCDコントローラ40)との接続
配線や接続端子の数等を、変更等する必要がなく、ま
た、ドライバチップDC1、DC2、・・・DCjの内
部構成をより簡素化することができるという利点も有し
ている。
【0066】なお、本実施例においても、ソースドライ
バ20を構成する各ドライバチップDC1、DC2、・
・・DCjに対して、単一の出力イネーブル信号OE
(又は、制御信号)を順次転送して供給することによ
り、輝度信号の取り込み動作中に並行して実行される出
力動作時においてのみ、該制御信号の立ち上がりタイミ
ングに応じて出力動作を開始する場合について説明した
が、本実施例はこれに限定されるものではなく、例え
ば、図9に示すように、初回の出力動作を含む各ドライ
バチップDC1、DC2、・・・DCjにおける全ての
出力動作(制御信号の立ち上がりタイミング及び立ち下
がりタイミング)を、所定の伝達遅延時間を有して入力
される上記制御信号に基づいて実行するようにしてもよ
い。このような構成及び駆動制御方法によれば、各ドラ
イバチップDC1、DC2、・・・DCj内部での信号
処理(初回の出力動作とそれ以外の出力動作における出
力イネーブル信号及び制御信号のタイミング制御等)を
簡素化して、各ドライバチップDC1、DC2、・・・
DCjの内部構成をより簡略化することができる。
【0067】<第4の実施例>次に、本発明に係る液晶
表示装置における第4の実施例について、図面を参照し
て説明する。図10は、上述した液晶表示装置に適用さ
れるソースドライバの第4の実施例を示す概略構成図及
びタイミングチャートである。
【0068】本実施例に係る液晶表示装置に適用される
ソースドライバ20は、図10(a)に示すように、例
えば、液晶表示パネル10の一辺側に沿って配置され、
かつ、所定の表示領域に配設された信号ライン群ごとに
接続された複数(本実施例では、j個)のドライバチッ
プDC1、DC2、・・・DCjを備え、該ドライバチ
ップDC1、DC2、・・・DCjの各々に対して、特
定のタイミングで単一の出力イネーブル信号OEが共通
に供給されるように構成されている。
【0069】ここで、各ドライバチップDC1、DC
2、・・・DCjに共通に供給される単一の出力イネー
ブル信号OEは、図10(b)に示すように、輝度信号
の取り込み動作において、クロマインターフェース回路
50を介して供給されるR、G、Bの各色信号(輝度信
号)のうち、赤(R)又は青(B)の色信号を取り込む
タイミングに同期して、各ドライバチップDC1、DC
2、・・・DCjに入力されるように設定されている。
【0070】このような構成を有する液晶表示装置にお
いては、図10(b)に示すように、少なくとも、各ド
ライバチップにおける輝度信号の取り込み動作中に並行
して実行される表示信号の信号ラインへの出力動作が、
R、G、Bの各色信号のうち、赤(R)又は青(B)の
比較的濃度の濃い色信号の取り込みタイミングに同期し
て実行されることにより、従来技術に示した構成と同様
に、表示信号の信号ラインへの出力動作時に生じる電源
電圧の変動は比較的大きいものの、赤(R)又は青
(B)は人間の視覚に対して表示ノイズの発生を比較的
認識しにくい色信号において、縦縞等の表示ノイズが発
生するので、実質的に、表示パネルの画質の劣化を抑制
した場合と同等の効果を実現することができる。
【0071】また、本実施例においては、ソースドライ
バ20を構成する複数のドライバチップDC1、DC
2、・・・DCjに対して、出力イネーブル信号OEを
特定のタイミングに設定して供給する構成のみを有して
いればよいので、上述した従来技術の構成と同等の回路
構成を適用しつつ、LCDコントローラ40(タイミン
グジェネレータ)における出力イネーブル信号OEの供
給タイミングを設定制御する簡易な構成及び駆動制御方
法により、上述した第1乃至第3の実施例と同等の作用
効果を得ることができるという利点も有している。
【0072】なお、上述した実施形態においては、液晶
表示パネルへの表示対象となる映像信号として、1水平
走査期間の半分の表示期間を有するインターレース映像
信号を適用した場合について説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、1水平走査期間に複数の表
示期間を有する映像信号に基づいて所定の画像情報を表
示する場合、上述した従来技術に示したように、ソース
ドライバを構成する各ドライバチップが一斉に動作して
画像情報の表示画質を劣化させる可能性を有しているの
で、上述した各実施例に示したような構成及び駆動制御
方法を良好に適用することができる。
【0073】
【発明の効果】本発明に係る液晶表示装置及びその駆動
制御方法によれば、複数のドライバチップにより構成さ
れ、出力イネーブル信号により表示信号電圧を各信号線
に印加する動作を実行するソースドライバを備え、か
つ、インターレース映像信号のように、1水平走査期間
に複数の表示期間を有する映像信号に基づいて、画像情
報の表示を行う液晶表示装置及びその駆動制御方法にお
いて、少なくとも、ソースドライバへの映像信号の取り
込み動作に並行して各信号線に対して所定の表示信号電
圧を印加する動作を実行する際に、各ドライバチップに
おける該表示信号電圧の印加タイミングが相互に異なる
ように設定されているので、映像信号の取り込み動作中
に各ドライバチップが一斉に動作して各信号ラインに表
示信号電圧を出力することがなくなり、複数回のタイミ
ングに分散することができ、表示信号電圧の出力動作時
に生じる電源電圧の変動を抑制して、表示画面における
縦縞状のノイズの発生等、画質の劣化を抑制することが
できる。
【0074】また、上記液晶表示装置及びその駆動制御
方法において、少なくとも、ソースドライバへの映像信
号の取り込み動作に並行して各信号線に対して所定の表
示信号電圧を印加する動作を実行する際に、各ドライバ
チップにおける該表示信号電圧の印加が、映像信号を構
成する赤、緑、青の色信号のうち、赤色又は青色の映像
信号を取り込むタイミングに同期するように設定されて
いるので、従来技術と同等の構成を適用し、映像信号の
取り込み動作中に各ドライバチップが一斉に動作して各
信号ラインに表示信号電圧を出力した場合であっても、
比較的表示濃度の濃い色信号のサンプリング時に表示信
号電圧の出力動作を行うことができ、人間の視覚による
ノイズの発生を認識されにくくして、実質的に表示画面
の画質の劣化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示装置の一実施形態の全体
構成を示す概略ブロック図である。
【図2】本実施形態に係る液晶表示装置に適用される液
晶表示パネル及びソースドライバ、ゲートドライバを示
す概略構成図である。
【図3】本実施形態に係るソースドライバを構成するド
ライバチップの要部構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態に係るソースドライバに適用される
サンプルホールド機能部を示す概略構成図である。
【図5】本実施形態に係る液晶表示装置に適用されるソ
ースドライバの第1の実施例を示す概略構成図及びタイ
ミングチャートである。
【図6】本実施形態に係る液晶表示装置に適用されるソ
ースドライバの第2の実施例を示す概略構成図及びタイ
ミングチャートである。
【図7】本実施例に係るソースドライバにおける他の駆
動制御方法を示すタイミングチャートである。
【図8】本実施形態に係る液晶表示装置に適用されるソ
ースドライバの第3の実施例を示す概略構成図及びタイ
ミングチャートである。
【図9】本実施例に係るソースドライバにおける他の駆
動制御方法を示すタイミングチャートである。
【図10】本実施形態に係る液晶表示装置に適用される
ソースドライバの第4の実施例を示す概略構成図及びタ
イミングチャートである。
【図11】従来技術における液晶表示装置を示す概略構
成図である。
【図12】従来技術における液晶表示装置にインターレ
ース映像信号に基づく画像情報を表示する場合の駆動制
御方法を示すタイミングチャートである。
【図13】比較的大型の表示パネルを備えた液晶表示装
置におけるソースドライバの一例を示す概略構成図であ
る。
【図14】従来技術における液晶表示装置にインターレ
ース映像信号に基づく画像情報を表示する場合の問題点
を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 液晶表示パネル 11 表示画素 20 ソースドライバ 30 ゲートドライバ 40 LCDコントローラ 50 クロマインターフェース回路 DC1〜DCj ドライバチップ Ld 信号ライン Lg 走査ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 G09G 3/20 623Y 642 642A 670 670M Fターム(参考) 2H093 NA16 NC13 NC14 NC16 NC22 NC23 NC34 ND10 5C006 AA01 AA16 AA22 AC29 AF42 AF46 AF51 AF71 BB16 BC03 BC13 BC20 BF03 BF11 FA22 FA31 5C080 AA10 BB05 CC03 DD05 DD12 EE19 EE30 FF11 GG08 JJ02 JJ03 JJ04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の信号線と複数の走査線をマトリク
    ス状に配設し、該信号線及び該走査線の各交点近傍に、
    該信号線及び該走査線に接続された表示画素を配置した
    表示手段に、所望の画像情報を表示する液晶表示装置に
    おいて、 複数の表示期間を有する映像信号を供給する映像信号供
    給手段と、 前記映像信号の1水平走査期間内の所定の期間ごとに、
    前記複数の走査線のうち、所定の走査線を順次走査する
    とともに、前記表示期間ごとに前記走査線の走査を開始
    するタイミングを前記1水平走査期間内の所定の期間だ
    け異ならせる走査駆動手段と、 前記1水平走査期間に、前記映像信号を取り込んで保持
    し、前記走査タイミングに基づいて、前記走査駆動手段
    により順次走査される前記走査線ごとに接続された前記
    表示画素に、前記各信号線を介して、前記映像信号に基
    づく信号電圧を、前記1水平走査期間内の所定の期間ご
    とに印加する信号駆動手段と、を備え、 前記信号駆動手段は、前記複数の信号線のうちの所定本
    数の信号線群ごとに、前記信号電圧を個別に印加するよ
    うに構成され、かつ、前記信号線群ごとの前記各信号電
    圧の印加タイミングが相互に異なるように設定されてい
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記信号駆動手段は、前記信号線群ごと
    に対応して、個別かつ独立して設けられた複数の駆動回
    路を有して構成され、該複数の駆動回路ごとに前記信号
    電圧の印加タイミングが個別に設定されることを特徴と
    する請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記信号電圧の印加タイミングは、前記
    表示手段に対する前記複数の駆動回路の配列順序に基づ
    いて、タイミングが相互に異なるように設定されること
    を特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の駆動回路は、該各駆動回路に
    個別に入力される、相互に異なる所定のタイミングを有
    する制御信号に基づいて、前記信号電圧を前記信号線に
    印加することを特徴とする請求項2又は3記載の液晶表
    示装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の駆動回路は、該各駆動回路に
    共通に入力される単一の制御信号に基づき、各駆動回路
    内で生成される相互に異なる所定のタイミングで、前記
    信号電圧を前記信号線に印加することを特徴とする請求
    項2又は3記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の駆動回路は、前記単一の制御
    信号に基づいて、各々異なる遅延時間を有する他の制御
    信号を生成するタイミング生成手段を備え、前記他の制
    御信号に基づいて、相互に異なる所定のタイミングで、
    前記信号電圧を前記信号線に印加することを特徴とする
    請求項5記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の駆動回路は、該複数の駆動回
    路の配列順序で、単一の制御信号を順次時系列的に転送
    する構成を備え、前記単一の制御信号が前記各駆動回路
    に順次入力、転送されることにより、相互に異なる所定
    のタイミングで、前記信号電圧を前記信号線に印加する
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 複数の信号線と複数の走査線をマトリク
    ス状に配設し、該信号線及び該走査線の各交点近傍に、
    該信号線及び該走査線に接続された表示画素を配置した
    表示手段に、所望の画像情報を表示する液晶表示装置に
    おいて、 複数の表示期間を有する映像信号を供給する映像信号供
    給手段と、 前記映像信号の1水平走査期間内の所定の期間ごとに、
    前記複数の走査線のうち、所定の走査線を順次走査する
    とともに、前記表示期間ごとに前記走査線の走査を開始
    するタイミングを前記1水平走査期間内の所定の期間だ
    け異ならせる走査駆動手段と、 前記1水平走査期間に、前記映像信号を取り込んで保持
    し、前記走査タイミングに基づいて、前記走査駆動手段
    により順次走査される前記走査線ごとに接続された前記
    表示画素に、前記各信号線を介して、前記映像信号に基
    づく信号電圧を、前記1水平走査期間内の所定の期間ご
    とに独立して前記信号線の全てに印加する信号駆動手段
    と、を備え、 前記信号駆動手段は、前記信号電圧を印加するタイミン
    グが、前記映像信号を構成する赤、緑、青の色信号のう
    ち、赤色又は青色の映像信号を取り込むタイミングに同
    期するように設定されていることを特徴とする液晶表示
    装置。
  9. 【請求項9】 前記信号駆動手段は、複数の表示期間を
    有する前記映像信号を個別に取り込み、保持する一対の
    サンプルホールド手段を複数組備え、 前記1水平走査期間に、前記複数組のサンプルホールド
    手段の各々に同一のタイミングで前記映像信号を取り込
    むとともに、前記1水平走査期間内の所定の期間ごと
    に、前記信号線に対して、前記複数組のサンプルホール
    ド手段の各々から前記映像信号に基づく信号電圧を順次
    印加することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに
    記載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 前記映像信号は、所定のテレビジョン
    方式に対応するインターレース方式のビデオ信号であっ
    て、二つの前記表示期間を有し、前記信号電圧の印加タ
    イミングが前記1水平走査期間の半分の期間に設定され
    ていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに
    記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 複数の信号線と複数の走査線をマトリ
    クス状に配設し、該信号線及び該走査線の各交点近傍
    に、該信号線及び該走査線に接続された表示画素を配置
    した表示手段を備え、複数の表示期間を有する映像信号
    が供給され、前記複数の走査線を順次走査しつつ、前記
    信号線の各々に前記映像信号に基づく信号電圧を印加し
    て、前記表示手段に所望の画像情報を表示する液晶表示
    装置の駆動制御方法において、 前記映像信号の1水平走査期間内の所定の期間ごとに、
    前記複数の走査線のうち、所定の走査線を順次走査する
    とともに、前記表示期間ごとに前記走査線の走査を開始
    するタイミングを前記1水平走査期間内の所定の期間だ
    け異ならせ、 前記1水平走査期間に、前記映像信号を取り込んで保持
    し、前記走査タイミングに基づいて、順次走査される前
    記走査線ごとに接続された前記表示画素に、前記各信号
    線を介して、信号極性を互いに反転させた、前記映像信
    号の水平走査期間の表示信号に基づく信号電圧を、前記
    1水平走査期間内の所定の期間ごとに印加する際に、前
    記複数の信号線のうちの所定本数の信号線群ごとに、前
    記信号電圧を個別に印加するとともに、前記信号線群ご
    との前記各信号電圧の印加タイミングを相互に異なるよ
    うに設定したことを特徴とする液晶表示装置の駆動制御
    方法。
  12. 【請求項12】 複数の信号線と複数の走査線をマトリ
    クス状に配設し、該信号線及び該走査線の各交点近傍
    に、該信号線及び該走査線に接続された表示画素を配置
    した表示手段を備え、複数の表示期間を有する映像信号
    が供給され、前記複数の走査線を順次走査しつつ、前記
    信号線の各々に前記映像信号に基づく信号電圧を印加し
    て、前記表示手段に所望の画像情報を表示する液晶表示
    装置の駆動制御方法において、 前記表示手段に所望の画像情報を表示する液晶表示装置
    の駆動制御方法において、前記映像信号の1水平走査期
    間内の所定の期間ごとに、前記複数の走査線のうち、所
    定の走査線を順次走査するとともに、前記表示期間ごと
    に前記走査線の走査を開始するタイミングを前記1水平
    走査期間内の所定の期間だけ異ならせ、 前記1水平走査期間に、前記映像信号を取り込んで保持
    し、前記走査タイミングに基づいて、順次走査される前
    記走査線ごとに接続された前記表示画素に、前記各信号
    線を介して、前記映像信号に基づく信号電圧を、前記1
    水平走査期間内の所定の期間ごとに独立して前記信号線
    の全てに印加する際に、前記映像信号を構成する赤、
    緑、青の色信号のうち、赤色又は青色の映像信号を取り
    込むタイミングに同期して、前記信号電圧を印加するよ
    うに設定したことを特徴とする液晶表示装置の駆動制御
    方法。
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