JP2000050312A - 二映像表示装置 - Google Patents

二映像表示装置

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JP2000050312A
JP2000050312A JP10209505A JP20950598A JP2000050312A JP 2000050312 A JP2000050312 A JP 2000050312A JP 10209505 A JP10209505 A JP 10209505A JP 20950598 A JP20950598 A JP 20950598A JP 2000050312 A JP2000050312 A JP 2000050312A
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signal
video
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memory
field
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JP10209505A
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Hideki Yoshii
秀樹 吉井
Masaki Yamakawa
正樹 山川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二映像出力装置において、入力される2種類
の信号が非同期信号、インターレース信号であっても、
垂直解像度が落ちない、フリッカーも少ない出力映像を
得る。 【解決手段】 第1の映像信号の水平同期信号に同期し
た、所定の周波数の第1のclk信号を2分の1分周し
た第2のclk信号を基準に第1の記憶手段に第1の映
像信号を書き込み、第2の映像信号の水平同期信号に同
期した、第2のclk信号と同じ周波数の第3のclk
信号を基準に第2の記憶手段に第2の映像信号を書き込
み、メモリ制御手段から出力される出力許可信号にした
がって、第1のclk信号により第1、第2の記憶手段
から所定の順序で出力される偶数フィールド、奇数フィ
ールドの映像に応じて、正規の表示位置に表示するため
に偏向をシフトさせる垂直偏向制御信号を出力し映像信
号を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一つの映像出力
装置で、たとえば左眼用と右眼用の二つの映像信号を1
つの画面上に出力することでき、かつ入力信号がインタ
ーレースであっても、入力映像と同等の垂直解像度とフ
リッカーの少ない映像を得ることが出来る二映像表示装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図16は従来の立体映像出力装置による
入出力映像信号のタイミングを示した図であり、図にお
いて、78は右眼で見るための右眼映像であり、79は
右眼偶数フィールド映像、80は右眼奇数フィールド映
像である。81は左眼で見るための左眼映像であり、8
2は左眼偶数フィールド映像、83は左眼奇数フィール
ド映像である。84は立体映像出力装置から出力される
出力映像であり、85は右眼偶数フィールド映像、86
は左眼奇数フィールド映像である。なお、ここでは二映
像出力装置の一例として、右眼用の映像信号と左眼用の
映像信号を入力信号とし、立体的な映像を得るために画
面上に2つの映像信号を出力する立体映像出力装置を示
している。
【0003】このような従来の立体映像出力装置におい
ては、1つの画面上に映し出された右眼映像と左眼映像
を、周期的に光を遮るシャッター手段を介して見ること
により視聴者は出力映像を立体的な映像としてとらえる
ことができる。しかしながら、左眼映像、右眼映像が、
それぞれ、フィールド映像であるため、垂直解像度は2
分の1になる。また、垂直周波数が入力信号と出力信号
で同じであるため、左眼映像、右眼映像は、それぞれ垂
直周波数が2分の1になり、フリッカー(ちらつき)が
目立つ。
【0004】図17は、第2の従来の立体映像出力装置
による入出力映像信号のタイミングを示した図であり、
図において、87は右眼で見るための右眼映像であり、
88は右眼偶数フィールド映像、89は右眼奇数フィー
ルド映像である。90は左眼で見るための左眼映像であ
り、91は左眼偶数フィールド映像、92は左眼奇数フ
ィールド映像である。93は立体映像出力装置から出力
される出力映像であり、94は右眼偶数フィールド映
像、95は左眼奇数フィールド映像である。
【0005】このような従来の立体映像出力装置におい
ては、垂直周波数を2倍にしているため、フリッカー
(ちらつき)を抑えることが出来る。しかしながら、左
眼映像と右眼映像が、それぞれ、フィールド映像である
ことには変わりなく、垂直解像度は2分の1になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の二
映像出力装置(たとえば、立体映像出力装置)では、イ
ンターレース方式の入力映像を立体映像として出力する
際、左眼で見る左眼映像には奇数フィールド(もしくは
偶数フィールド)の映像だけを出力し、右眼で見る右眼
映像には偶数フィールド(もしくは奇数フィールド)の
映像だけを出力することになる。したがって、それぞれ
の眼で見る映像の垂直解像度は2分の1となり、非常に
粗い映像となる。
【0007】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたものであって、入力垂直周波数の2倍の
周波数で左眼映像と右眼映像とを交互に出力し、左眼で
見るための左眼映像出力には、左眼映像入力の奇数フィ
ールドと偶数フィールドの映像信号を出力し、右眼で見
るための右眼映像出力には、右眼映像入力の奇数フィー
ルドと偶数フィールドの映像信号を出力することによ
り、映像信号入力時の垂直解像度を維持するようにした
ものである。さらに、二映像出力装置(たとえば、立体
映像表示装置)に入力される2種類の信号が非同期信号
であっても対応可能としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る二映像
表示装置は、入力される第1の映像信号の水平同期信号
と同期した、所定の周波数の第1のclk信号を発生す
る第1の基準信号発生手段と、この第1の基準信号発生
手段から出力される第1のclk信号を2分の1分周し
た第2のclk信号を基準に、入力される第1の映像信
号を書き込み、書き込まれた映像データを上記第1のc
lk信号を基準に読み出す第1の記憶手段と、入力され
る第2の映像信号の水平同期信号に同期し、上記第2の
clk信号とほぼ同じ周波数の第3のclk信号を発生
する第2の基準信号発生手段と、この第3のclk信号
を基準に、入力される第2の映像信号を書き込み、書き
込まれた映像データを上記第1のclk信号を基準に読
み出す第2の記憶手段と、第1、第2の記憶手段の読み
出しタイミングを制御する出力許可信号を出力するメモ
リ制御手段と、上記タイミング制御手段から出力される
出力許可信号にしたがって、上記第1のclk信号によ
り上記第1、第2の記憶手段から所定の順序で出力され
る偶数フィールド、奇数フィールドの映像に応じて、正
規の表示位置に表示するために偏向をシフトさせる垂直
偏向制御信号を出力する偏向シフト信号出力手段とを備
えたものである。
【0009】第2の発明に係る二映像表示装置は、入力
される第1の映像信号の水平同期信号に同期した、所定
の周波数の第1のclk信号を発生する第1の基準信号
発生手段と、この第1の基準信号発生手段から出力され
る第1のclk信号を4分の1分周した第2のclk信
号を基準に、入力される第1の映像信号を書き込み、書
き込まれた映像データを上記第1のclk信号を基準に
読み出す第1の記憶手段と、入力される第2の映像信号
の水平同期信号と同期し、上記第2のclk信号とほぼ
同じ周波数の第3のclk信号を発生する第2の基準信
号発生手段と、この第2の基準信号発生手段から出力さ
れる第3のclk信号を基準に、入力される第2の映像
信号を書き込み、書き込まれた映像データを上記第1の
clk信号を基準に読み出す第2の記憶手段と、上記第
1、第2の記憶手段の読み出しタイミングを制御するタ
イミング制御信号と第1の記憶手段、第2の記憶手段か
ら読み出されたフィールド映像の水平走査信号間に所定
の信号を出力するための出力許可信号を出力するメモリ
制御手段とを備えたものである。
【0010】第3の発明に係る二映像表示装置におい
て、メモリ制御手段は、第1の記憶手段、第2の記憶手
段から読み出されたフィールド映像の水平走査信号間に
出力する所定の信号を黒レベルの信号としている。
【0011】第4の発明に係る二映像表示装置におい
て、第2の記憶手段は、フレーム信号をフィールド信号
毎に記憶する第1のメモリと、上記フレーム信号に引き
続いて入力されるフレーム信号をフィールド信号毎に記
憶する第2のメモリとを有し、メモリ制御手段は、第2
の記憶手段から映像信号を読み出すときに第1、第2の
メモリのどちらのメモリから映像データを読み出すかを
決める読み出しメモリ選択信号に基づいて、出力許可信
号を出力するものである。
【0012】第5の発明に係る二映像表示装置におい
て、メモリ制御手段は、第1の記憶手段、あるいは第2
の記憶手段から偶数フィールド映像が読み出される場合
は、偶数フィールド映像の奇数フィールド走査ラインに
奇数フィールド映像を読み出すための出力許可信号を出
力し、第1の記憶手段、あるいは第2の記憶手段から奇
数フィールド映像が読み出される場合は、奇数フィール
ド映像の偶数フィールド走査ラインに偶数フィールド映
像を読み出すための出力許可信号を出力するものであ
る。
【0013】第6の発明に係る二映像表示装置におい
て、第2の記憶手段は、フレーム信号をフィールド信号
毎に記憶する第1のメモリと、上記フレーム信号に引き
続いて入力されるフレーム信号をフィールド信号毎に記
憶する第2のメモリとを有し、メモリ制御手段は、第2
の記憶手段から2つの映像信号を読み出すときに第1、
第2のメモリをどの様に組み合わせて、偶数フィール
ド、奇数フィールドの映像データを読み出すかを決める
メモリ選択信号にしたがって、出力許可信号を出力する
ようにしたものである。
【0014】第7の発明に係る二映像表示装置におい
て、第1の入力信号は、右眼を視点として各対象物の座
標データを求めた映像信号であり、第2の入力信号は、
左眼を視点として各対象物の座標データを求めた映像信
号としている。第8の発明に係る二映像表示装置は、垂
直同期信号の周期に合わせて、光を透過させたり、遮断
するシャッター手段を備えたものである。第9の発明に
係る二映像表示装置において、シャッター手段は、垂直
同期信号の周期で、第1の偏光状態、または第2の偏光
状態への切り換えを行なう偏光軸切換手段と、第1の偏
光状態である第1の面と第2の偏光状態である第2の面
とを有するフィルタ手段を備えたものである。
【0015】第10の発明に係る二映像表示装置におい
て、第1の入力信号は、第2の入力信号とは異なる内容
の映像信号であり、さらに、垂直同期信号の周期で、第
1の偏光状態、または第2の偏光状態への切り換えを行
なう偏光状態切換手段と、第1の偏光状態の面、あるい
は第2の偏光状態の面いずれかひとつの面を有するフィ
ルタ手段とを備えたものである。第11の発明に係る二
映像表示装置において、偏光状態切換手段は、水平に対
して右45度傾斜した偏光軸を有した第1の偏光状態
と、水平に対して左45度傾斜した偏光軸を有した第2
の偏光状態とで切り換わり、フィルタ手段は、その面上
に、水平に対して45度傾斜した偏光軸を有するもので
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る立体映像出力
装置をその実施の一形態を示す図面に基づいて具体的に
説明する。なお、図において、同一符号は従来と同一ま
たは相当のものを示す。
【0017】実施の形態1.図1は、この発明に係る立
体映像出力装置の全体を示すブロック図である。図2
は、この発明に係る立体映像出力装置の実施の形態1を
示すブロック図である。なお、本実施の形態では、二映
像表示装置の一例として、入力される右眼用、左眼用の
二種類の映像信号を、立体的な映像を得るために画面上
に表示する立体映像出力装置を示している。図におい
て、1は右眼映像入力信号をRGBの信号に分離するR
GBデコーダ、2,3,4はR,G,Bの信号をそれぞ
れデジタル信号に変換するA/Dコンバータであり、R
GBデコーダ1の出力がA/Dコンバータ2,3,4に
入力される。5,6,7はR,G,Bそれぞれのデジタ
ル信号を記憶するメモリであり、A/Dコンバータ2,
3,4から出力されたR,G,Bのデジタル信号がそれ
ぞれ、メモリ5,6,7に入力される。8は、2分の1
分周回路である。9,10,11はD/Aコンバータで
あり、メモリ5,6,7からのR,G,Bのデジタル信
号が入力される。
【0018】12は、PLL回路であり、右眼映像入力
の水平同期信号が入力され、その水平同期信号と同期し
た8fscのclk信号を出力する。このclk信号は、
メモリ5〜7、メモリ17〜22の読み出しクロック、
D/Aコンバータ9,10,11のクロックに用いられ
る。また、このclk信号は2分の1分周回路8にも入
力され、 2分の1分周回路の出力は、A/Dコンバー
タ2,3,4のクロック、メモリ5,6,7の書き込み
クロックとして利用される。
【0019】13は、左眼映像入力信号をR,G,Bの
信号に分離するRGBデコーダである。14,15,1
6は、R,G,Bの信号をそれぞれデジタル信号に変換
するA/Dコンバータであり、RGBデコーダ13から
出力されたR,G,Bの信号はA/Dコンバータ14,
15,16に入力される。17,18は、Rのデジタル
信号を記憶するメモリであり、A/Dコンバータ14か
ら出力されたRのデジタル信号が、メモリ17,18に
入力される。メモリ17,18の出力はD/Aコンバー
タ9に入力される。19,20は、Gのデジタル信号を
記憶するメモリであり、A/Dコンバータ15から出力
されたGのデジタル信号が、メモリ19,20に入力さ
れる。メモリ19,20の出力はD/Aコンバータ10
に入力される。21,22は、それぞれBのデジタル信
号を記憶するメモリであり、A/Dコンバータ16から
出力されたデジタル信号が、メモリ21,22に入力さ
れる。メモリ21,22の出力はD/Aコンバータ11
に入力される。
【0020】23は、PLL回路であり、左眼映像入力
の水平同期信号が入力され、その水平同期信号と同期し
た4fscのclk信号を出力する。このclk信号は、
A/Dコンバータ14,15,16のクロックに用いら
れ、さらにメモリ17,18,19,20,21,22
の書き込みクロックにも用いられる。また、メモリ1
7,18,19,20,21,22の読み出しクロック
には、PLL回路12の出力するクロックが用いられて
いる。PLL回路23から出力されるclk信号とPL
L回路12から2分の1分周回路8を介して出力される
clk信号は、ほぼ等しい周波数であれば良く、同じ周
波数の信号でなくても構わない。24は、メモリ制御回
路で、メモリ5,6,7,17,18,19,20,2
1,22を制御する。25は垂直偏向のこぎり波回路で
ある。26は加算器で、垂直偏向のこぎり波発生回路2
5から出力される垂直偏向信号に、メモリ制御回路24
から出力される垂直偏向制御信号が重畳されて偏向回路
へ出力される。
【0021】100はメモリに蓄えられた映像データの
読み出しを書き込みの際の2倍の速さで倍速変換などを
行なう信号系処理回路、101は液晶ドライブ回路、1
02は液晶、103は映像信号を表示するモニタ、10
4,105はカメラである。信号系処理回路100の詳
細は図2に示すものである。また、カメラ104,10
5は同期していても、同期していなくても良い。115
は偏光眼鏡で、液晶102と偏光眼鏡115によりシャ
ッターの働きをしている。図1では、カメラ104,1
05からの信号が入力されているが、信号入力はこれに
限られるものではない。
【0022】図3はメモリ5、メモリ17,18に対し
て、入力信号R(RED)を書き込んだり、読み出したり
する信号系処理回路の詳細を示した図である。実際は、
同様の回路がG(GREEN),B(BLUE)信号についても
必要であるが、ここでは図示を省略する。図4は、図2
におけるメモリ制御回路24から出力される垂直偏向制
御信号と垂直偏向回路25から出力される垂直偏向信号
を示した図である。図において、27は垂直偏向信号、
28は垂直偏向制御信号であり、29は垂直偏向信号2
7に垂直制御信号28を重畳した信号である。
【0023】図5は、この発明の実施の形態1に係る立
体映像出力装置による入出力映像信号のタイミングと垂
直偏向制御信号と垂直偏向シフト回路による垂直偏向シ
フトを示した図である。図において、30は右眼映像で
あり、31は右眼偶数フィールド映像、32は右眼奇数
フィールド映像である。33は左眼映像であり、34は
左眼偶数フィールド映像、35は左眼奇数フィールド映
像である。36は出力映像であり、37は偶数フィール
ド位置に表示される左眼奇数フィールド映像、38は奇
数フィールド位置に表示される右眼偶数フィールド映
像、39は左眼偶数フィールド映像、40は右眼奇数フ
ィールド映像である。41は、偶数フィールド位置に表
示される奇数フィールド映像を奇数フィールド位置に移
動する様子を表した矢印。42は、奇数フィールド位置
に表示される偶数フィールド映像を偶数フィールド位置
に移動する様子を表した矢印。43は、垂直偏向シフト
により奇数フィールド位置に表示された左眼奇数フィー
ルド映像、44は、垂直偏向シフトにより偶数フィール
ド位置に表示された右眼偶数フィールド映像である。
【0024】以下、動作について説明する。図1に示さ
れた立体映像出力装置には、右眼で見るための右眼用の
映像信号と左眼で見るための左眼用の映像信号の2つの
信号が入力される。ここでは、Y/C分離回路は省略し
ている。RGBデコーダ1は、入力される右眼で見るた
めの右眼用映像信号(NTSCのY信号、C信号)を
R,G,Bの信号に変換する。RGBデコーダ1から出
力されたR,G,Bの信号はそれぞれ、A/Dコンバー
タ2,3,4に入力され、デジタルのR,G,B信号に
変換されて、それぞれメモリ5,6,7に入力される。
上記のA/Dコンバータ2,3,4、メモリ5,6,7
へは、PLL回路12から出力される信号を2分の1分
周回路8に入力し、その出力をclk信号(4fsc)として
用いている。
【0025】RGBデコーダ13は、入力される左眼で
見るための左眼用映像信号(NTSCのY信号、C信
号)をR,G,B信号に変換する。RGBデコーダ13
から出力されたR,G,B信号はそれぞれA/Dコンバ
ータ14,15,16に入力される。A/Dコンバータ
14から出力されるデジタルのR信号はメモリ17,1
8に入力される。また、A/Dコンバータ15から出力
されるデジタルのG信号はメモリ19,20に入力され
る。さらに、A/Dコンバータ16から出力されるデジ
タルのB信号はメモリ21,22に入力される。PLL
回路23には、左眼用映像信号の水平同期信号が入力さ
れ、A/Dコンバータ14,15,16のclk信号、メ
モリ17〜22の書き込みclkとなる信号を出力する。
【0026】4fscのクロック信号によってメモリに書
き込まれたデータは、メモリ制御回路からの制御信号に
よって、8fscのクロック信号によりメモリから読み出
され、画面上に出力される。図3、6を参考に、メモリ
制御回路の動作を具体的に説明する。図3は、R信号
(RED信号)についてメモリとメモリ制御回路の関係を
示した図で、図2のメモリ5、メモリ18、19はフレ
ームメモリとして示されているが、図3ではフィールド
メモリとし、メモリ5a,5b、メモリ18a,18
b、メモリ19a,19bのように表している。図6
は、メモリ制御のタイミングを示した図である。図にお
いて、69は第1の映像信号(右眼用)であり、70は
第2の映像信号(左眼用)であり、71は追い越し現象
を防ぐために、メモリ17から読み出すか、メモリ18
から読み出すかを決めるためのRM−sel信号であり、左
眼映像信号に同期している。72は読み出すメモリを決
定するRM−sel信号71を見るタイミングを表す矢印で
ある。73は出力映像信号であり、左眼映像信号と右眼
映像信号の両方を含んでいる。
【0027】以下、動作について説明する。A/Dコン
バータ2から出力された右眼用のR信号(RED信号)の
偶数フィールド、奇数フィールドの映像データは、右眼
用の映像信号(第1の映像信号)の水平同期信号に同期
した4fscのクロック信号でメモリ5a,5bに書き込
まれる。なお、メモリ5aには右眼用の偶数フィールド
の映像信号(R-EVEN)が書き込まれ、メモリ5bには右
眼用の奇数フィールドの映像信号(R-ODD)が書き込ま
れる。
【0028】A/Dコンバータ13から出力される左眼
用のR信号(RED信号)は、左眼用の映像信号(第2の
映像信号)の水平同期信号に同期した4fscのクロック
信号でメモリ17a,17b、メモリ18a,18bに
書き込まれていく。メモリ17aには左眼用の偶数フィ
ールドの映像信号(L1−EVEN−1)が書き込まれ、メ
モリ17bには左眼用の奇数フィールドの映像信号(L
1−ODD−1)が書き込まれる。メモリ18a,18b
には、メモリ17a,17bに書き込まれた映像信号の
次のフレーム信号を構成する偶数、奇数フィールドの映
像信号が書き込まれる。メモリ18aには左眼用の偶数
フィールドの映像信号(L2−EVEN−2)が書き込ま
れ、メモリ18bには左眼用の奇数フィールドの映像信
号(L2−ODD−2)が書き込まれる。
【0029】したがって、図6に示されているように、
第1の映像信号69は、メモリ5a,5bに第1の偶数
フィールドの信号,第1の奇数フィールドの信号、第2
の偶数フィールドの信号、第2の奇数フィールドの信
号、以下、第3、4・・・の順で偶数フィールド、奇数
フィールドの信号が書き込まれていく。また、図6に示
されているように、第2の映像信号70はメモリ17
a、17b、メモリ18a、18bに、第1の偶数フィ
ールドの信号(L1−EVEN−1),第1の奇数フィール
ドの信号(L1−ODD−1)、第2の偶数フィールドの信
号(L2−EVEN−2),第2の奇数フィールドの信号(L
2−ODD−2)の順番で書き込まれていき、以下、第
3、第4の信号も同様に、メモリ17,18へ順に書き
込まれていく。
【0030】それぞれのメモリに書き込まれた第1、2
の映像信号は、メモリ制御回路24からの制御信号によ
りメモリから読み出され、D/Aコンバータ9へ出力さ
れる。各メモリからの読み出しは、図3に示されている
メモリ制御回路24から出力されるOE-RE信号(Output
Enable−Right Even)、OE-RO信号(Output Enable−Ri
ght Odd)、OE-LE1信号(Output Enable−Left Even
1)、OE-LE2信号(Output Enable−Left Even2)、O
E−LO1信号(Output Enable−Left Odd1)、OE-LO2
信号(Output Enable−Left Odd2)により行なわれ、
どのメモリに書き込まれた信号を読み出すのかを決めて
いる。
【0031】図6に示されたメモリ制御回路24から出
力されるタイミング制御信号は、OE−RE信号、OE−LE1
信号、OE−RO信号、OE−LO1信号、OE−RE信号、OE−LE
2信号、OE−RO信号、OE−LE2信号の順番でLowになる
ように設定されている。タイミング制御信号はLowにな
っているときがアクティブで、このLowの制御信号が入
力されたメモリから映像データが読み出され、出力され
る。このように制御することで、図6に示すように映像
信号出力は、左の奇数フィールド(L−ODD−1)、右の
偶数フィールド(R−EVEN−1)、左の偶数フィールド
(L−EVEN−1)、右の奇数フィールド(R−ODD−1)
という順序で出力される。これらの信号は1垂直同期期
間に2フィールド分の信号が出力されている。
【0032】このように、上記のメモリ制御回路から出
力される信号に基づいて、図6に示すように映像信号が
左眼奇数フィールド、右眼偶数フィールド、左眼偶数フ
ィールド、右眼奇数フィールドという順に出力され、そ
の信号をインターレースしているこの場合、奇数フィー
ルド、偶数フィールド、偶数フィールド、奇数フィール
ドという順に映像信号が出力されているため、正規の走
査ラインに映像が出力されない。つまり、実際の垂直偏
向と水平偏向の関係は偶数フィールド、奇数フィール
ド、偶数フィールド、奇数フィールドという順序である
のに対して、この装置から映像信号は、奇数フィール
ド、偶数フィールド、偶数フィールド、奇数フィールド
となっている。
【0033】したがって、この装置から出力される映像
信号を正規の走査位置に出力するためには、前半の奇数
フィールド、偶数フィールドの映像信号を正規の位置に
表示させる必要がある。そこで、図5の43のように、
左眼奇数フィールドの映像を画面上方にシフトし、さら
に図5の44のように、右眼偶数フィールドの映像を画
面下方にシフトする。画面をシフトさせるための垂直偏
向シフトの方法は、垂直偏向信号に図4に示すような垂
直偏向制御信号を重畳することにより行なわれ、これに
よって出力される映像信号を画面の上方、あるいは下方
へシフトすることができる。メモリ制御回路24から出
力される垂直偏向制御信号は、奇数フィールド映像、偶
数フィールド映像の垂直位置が合うように映像信号の表
示位置をシフトさせるためのものである。具体的には、
本実施例においては、垂直偏向制御信号により奇数フィ
ールドを上方へシフトし、偶数フィールドを下方へシフ
トしている(図5の41、42参照)。垂直偏向制御信
号は図4に示すような波形で3値制御を行ない、映像信
号を上、または下にシフトして表示させるか、あるいは
シフトしないで表示している。その他に、 映像信号の
フィールドフォーマットが異なる場合は 奇数フィール
ドを下方へシフトさせ、偶数フィールドを上方へシフト
させることによっても映像信号の表示位置を合わせるこ
とができる。
【0034】メモリの読み出し順序は、右用、左用のメ
モリを交互に読み出すことと、右用、左用のそれぞれの
メモリにおいて、偶数フィールドを読み出した後は奇数
フィールド(あるいは、その逆)となっていればよい。
図6に示されたメモリの読み出しのタイミングを制御す
るOutput Enable信号(OE−RE、OE−RO、OE−LE1、OE
−LO1、OE−LE2、OE−LO2信号)は、メモリ制御回路
24から出力され、信号がLowになっているときがアク
ティブで、このLowの制御信号が入力されたメモリから
データの読み出しが行なわれる。この制御信号により、
図6に示すように映像信号は、右の偶数フィールド(R
−EVEN−1)、左の偶数フィールド(L−EVEN−1)、
右の奇数フィールド(R−ODD−1)、左の奇数フィール
ド(L−ODD−1)という順序で出力される。さらに、映
像出力は1垂直同期期間の間に2フィールド分の信号が
出力されている。
【0035】RM-sel信号71は、左眼用映像信号に同期
し、なおかつEVEN/ODD信号を2分周したものである。
そして、左眼用の映像信号を読み出す場合、図6に示す
ようにこのRM−sel信号71を矢印72のタイミングで
トリガをかけ、そのときのRM−sel信号71のレベルに
より、メモリ17、メモリ18のどちらかのメモリから
映像データを読み出すかを決めている。トリガをかけた
ときに、RM−sel信号71がHighのときはメモリ17か
ら、Lowのときはメモリ18から映像データを読み出
す。たとえば、入力される信号が非同期で、左眼用の映
像信号のメモリを1つしか持っていない場合、映像デー
タの書き込み、読み出しのタイミングが同時になること
がある。しかし、本実施の形態のようにメモリを2つ持
ち、RM−sel信号により読み出すメモリを選択すること
により、1つのメモリにおいて書き込み、読み出しのタ
イミングが重なることをなくしている。このようにRM−
sel信号71に基づいて、メモリ17、18からの映像
データの読み出しを行なっているので、装置に入力され
る第1、第2の映像信号が非同期の信号であっても対応
することが可能である。ここで、非同期とは、入力され
る第1、第2の映像信号の同期信号(水平、垂直同期信
号)の位相関係が常に変化せず同じ状態、あるいは所定
の関係を保っている状態にあることをいう。さらに、本
実施の形態に示された立体画像出力装置により得られる
映像信号は、入力信号も出力信号も同じフォーマット
(インタレース映像)であるので、出力画像が動画であ
っても不自然さはない。また、本実施の形態において、
装置に入力される信号は、たとえば右眼、左眼のような
所定の関係を持つ第1の視点、第2の視点を基に撮影
(あるいは作成)された映像信号であったり、全く異な
る2種類の映像信号であっても良い。これは、他の実施
の形態についても同様である。
【0036】実施の形態2.図7は、この発明に係る立
体映像出力装置の全体を示すブロック図である。図8
は、この発明に係る立体映像出力装置の実施の形態2を
示すブロック図である。図9は、この発明の実施の形態
2に係る立体映像出力装置によって入力された2つの映
像信号が合成される様子を示した図である。なお、本実
施の形態では、二映像表示装置の一例として、入力され
る右眼用、左眼用の二種類の映像信号を、立体的な映像
を得るために画面上に表示する立体映像出力装置を示し
ている。図において、45は右眼で見るための右眼映像
であり、46は右眼偶数フィールド映像、47は右眼奇
数フィールド映像である。48は左眼で見るための左眼
映像であり、49は左眼偶数フィールド映像、50は左
眼奇数フィールド映像である。51は出力映像であり、
52は左眼奇数フィールド映像、53は右眼偶数フィー
ルド映像、54は左眼偶数フィールド映像、55は右眼
奇数フィールド映像である。56は偶数フィールド走査
ラインに黒レベルを出力した様子である。57は奇数フ
ィールド走査ラインに黒レベルを出力した様子である。
【0037】このような立体映像出力装置では、垂直周
波数を入力信号の2倍にし、左眼映像と右眼映像を交互
に出力している(図9の46,47、49,50参
照)。それと同期して、映像出力部前面に置かれた液晶
を駆動し、左眼映像出力時には第一の偏光、右眼映像出
力時には第二の偏光として出力する。これにより、偏光
眼鏡をかけた視聴者は、右眼用の映像は右眼で、左眼用
の映像は左眼で観ることになる。
【0038】装置に入力された信号は、入力信号の垂直
周波数を2倍、さらに水平周波数は4倍にして、左眼奇
数フィールド、右眼偶数フィールド、左眼偶数フィール
ド、右眼奇数フィールドという順序で出力される。偏向
はノンインターレースである。映像出力は、奇数フィー
ルド、偶数フィールド、偶数フィールド、奇数フィール
ドという順になっており、奇数フィールドの映像の場合
は、奇数フィールド走査ラインに 映像信号を 出力
し、偶数フィールド走査ラインには黒レベルを出力す
る。偶数フィールドの映像の場合は、偶数フィールド走
査ラインに 映像信号を 出力し、奇数フィールド走査
ラインには黒レベルを出力する。このように、偶数フィ
ールドの映像の奇数フィールド走査ラインに黒レベルの
信号を出力し、また、奇数フィールドの映像の偶数フィ
ールド走査ラインに黒レベルの信号を出力するので、偏
向は順次走査と同じように行えば良い。得られる映像は
インターレース(飛び越し走査)となる。
【0039】したがって、左眼映像信号の奇数フィール
ド、右眼映像信号の偶数フィールド、左眼映像信号の偶
数フィールド、右眼映像信号の奇数フィールドという順
に映像が出力されても、(各フィールドの映像は画面上
の所定の位置に出力され、さらに各フィールド映像の間
を埋めるように黒レベルの信号を出力するので、)偏向
によるインターレースを行なわなくても通常のインター
レース映像のような映像出力が可能となる。このよう
に、実施の形態2に示す方法では、偏向によるインタレ
ースを行なわなくて良いので、垂直偏向シフト回路は必
要としない。
【0040】以下、図3、9、10を参考にメモリ制御
回路の動作、メモリへの映像データの書き込み、読み出
しのタイミングについて説明する。図10に示すように
リアルタイムで入力された右眼映像信号69は、右眼映
像信号の水平同期信号に同期した4fscのclk信号で
A/Dコンバータ2へ入力されて、A/D変換され、同
じ周波数のclk信号でメモリ5a,5bに書き込まれ
る。メモリ5aには偶数フィールド映像が記憶され、メ
モリ5bには奇数フィールド映像が記憶される。以下、
同様に続いて入力される映像信号の偶数フィールド映
像、奇数フィールド映像がメモリ5a,5bに記憶され
ていく。
【0041】また、右眼映像信号69とは非同期で入力
された左眼映像信号70は、左眼映像信号の水平同期信
号と同期した4fscのclk信号でA/Dコンバータ1
3に入力されて、A/D変換され、同じclk信号でメ
モリ17a,17bに書き込まれる。つづいて入力され
る次のフレームの偶数、奇数フィールド映像はメモリ1
8a,18bに入力される。以下、順にメモリ17、メ
モリ18に映像信号が記憶されていく。
【0042】メモリに記憶された信号は、基本的には、
左奇数フィールド、右偶数フィールド、左偶数フィール
ド、右奇数フィールドといった順に読み出されていく。
具体的には、図10の出力映像信号73に示すように、
メモリ制御回路24から上記のメモリ読み出し順序にし
たがって、映像信号を読み出すメモリを指定するOutput
Enable信号(OE−RE,OE−RO信号など)が出力され
る。ただし、左眼用映像信号を読み出す場合、メモリ
1、メモリ2のどちらに書き込まれている映像信号を読
み出すかの選択は、RM−sel信号によって決定される。
そして、RM−sel信号によって選択されたメモリから映
像信号を読み出すように、メモリ制御回路24からOutp
ut Enable信号(出力許可信号)が出力される。
【0043】(RM−sel信号の説明)RM−sel信号は、リ
アルタイムで入力される左眼用映像信号のEVEN/ODD信
号を2分周した信号である。メモリ17a,17b、あ
るいはメモリ18a,18bには、左眼用の映像信号が
偶数、奇数フィールド映像の順に記憶されるとする。こ
の場合、メモリ17b、あるいはメモリ18bから映像
データの読み出しが終わったときに、トリガをかけRM−
sel信号を検出する。次に左眼用の映像信号を読み出す
にあたり、RM−sel信号がLowのときはメモリ18からデ
ータを読み出し、RM−sel信号がHighのときはメモリ1
7からデータを読み出す。メモリ17、18のどちらの
メモリのデータを読み出すか決定された後は、上記した
映像信号を出力する順序に従って、選択されたメモリか
ら偶数フィールド映像、奇数フィールドの映像信号が読
み出される。
【0044】メモリ17、メモリ18から映像データを
読み出すとき、読み出しメモリの選択はRM−sel信号を
基に行なわれるが、最新の映像データが書き込まれたメ
モリから、読み出しを行なうのが望ましい。ただし、メ
モリへの書き込みが終了するまえに、読み出しの方が先
に終わってしまうようなタイミングで読み出しを開始す
るようなメモリの選択には問題がある。そこで、RM−se
l信号を用いて、所定の箇所(例えば、図10の矢印7
2)でトリガをかけ、どのメモリから映像データの読み
出しを行なうかを決めている。メモリの選択は、以下の
条件を満たすようにして行なわれる。最新の映像データ
が読み出せることと、書き込み中のメモリを選択すると
きは、メモリへの書き込みが終わった後に、そのメモリ
からの読み出しが終了するようなタイミングで、映像デ
ータの読み出しを開始できる状態にあるメモリであるこ
と。これにより、データの追い越しがなくなり、非同期
の信号でもデータの読み出しが可能になる。
【0045】このようにして、RM−sel信号とメモリ制
御回路から出力されるOutput Enable信号に基づいて、
各メモリからデータが読み出され、D/Aコンバータ9
に入力され、映像信号出力として出力される。ただし、
メモリ制御回路24から出力されるOutput Enable信号
は、所定のメモリから映像信号を読み出すときに、水平
同期周期で切り替わっているので、偶数フィールド映像
なら偶数フィールド走査ラインのデータだけが読み出さ
れる。そして、偶数フィールド映像の奇数フィールド走
査ラインのデータは所定のメモリから読み出されない。
ただし、この期間は図10に示されたBLKタイミング信
号のタイミングを見ると分かるように黒色レベルの信号
を出力している。これによりメモリから読み出された各
フィールドの映像は、黒いレベルの信号が挿入された形
の順次信号となっている。したがって、映像信号をモニ
タに出力する際に、偏向をシフトさせる必要はない。本
実施の形態における装置は、入力される信号がインタレ
ースだが、出力される画像の偏向はインターレースとは
異なる。しかし、出力画像は走査線間に黒レベルの信号
が挿入された形でのインターレース信号となるので、出
力画像が動画などであっても不自然さはない。
【0046】実施の形態3.図8は、この発明に係る立
体映像出力装置の実施の形態3を示すブロック図で、実
施の形態1と異なる点は、垂直偏向制御信号が必要ない
ことである。図11は、この発明の実施の形態3に係る
立体映像出力装置に入力される2つの映像信号が合成さ
れて出力される様子を示した図である。なお、本実施の
形態では、二映像表示装置の一例として、入力される右
眼用、左眼用の二種類の映像信号を、立体的な映像を得
るために画面上に表示する立体映像出力装置を示してい
る。図において、58は右眼で見るための右眼映像であ
り、59は右眼偶数フィールド映像、60は右眼奇数フ
ィールド映像である。61は左眼で見るための左眼映像
であり、62は左眼偶数フィールド映像、63は左眼奇
数フィールド映像である。64は右眼映像58と左眼映
像が出力された状態を示す出力映像であり、65は左眼
奇数フィールド映像、66は左眼偶数フィールド映像、
67は右眼奇数フィールド映像、68は右眼偶数フィー
ルド映像である。
【0047】以下、図11を基に、右眼映像信号、左眼
映像信号が合成される様子を説明する。実施の形態3に
係る立体映像出力装置では、垂直周波数を入力信号の2
倍にし、左眼映像61と右眼映像58とを交互に出力す
る。右眼、左眼映像の出力に同期させて、映像出力部前
面に置かれた液晶を駆動し、左眼映像出力時には、第一
の偏光、右眼映像出力時には、第二の偏光として、それ
ぞれの映像信号を出力する。これにより、偏光眼鏡をか
けた視聴者は右眼用の映像は右眼で、左眼用の映像は左
眼で見ることになる。このようにして、右眼、左眼で別
々の映像を見ることにより、立体的な映像としてとらえ
ることができる。
【0048】入力された右眼映像信号58、左眼映像信
号61は、それぞれの映像信号の水平同期信号と同期し
た4fscのclk信号によりメモリへ書き込まれ、所定
の信号処理を施された後、水平同期信号に同期した16
fscのclk信号を基準に左眼奇数フィールド、右眼偶
数フィールド、左眼偶数フィールド、右眼奇数フィール
ドという順序で出力される(図11の65,67参
照)。
【0049】実施の形態3も実施の形態2と同様に、メ
モリから映像データを読み出すときの基準となるclk
信号の周波数を、書き込みの際のclk信号の周波数の
4倍にし、偏向をノンインターレースとしている。ま
た、実施の形態2では奇数フィールドの映像の場合は、
奇数フィールド走査ラインに出力し、さらに偶数フィー
ルド走査ラインには黒レベルを出力したが、実施の形態
3では、その黒レベルの代わりに奇数フィールドの映像
に対しては、奇数フィールド映像の偶数フィールド走査
ラインに偶数フィールドの映像を挿入する。偶数フィー
ルドの映像の場合も同様の考え方で、黒レベルの代わり
に奇数フィールドの映像を挿入する。このように、黒レ
ベルの代わりにそれぞれのフィールド映像に対応する映
像信号を挿入することで、各フィールドの映像は結果的
に順次走査されたものと同じになる。
【0050】次に、図3、11をもとに、実施の形態3
の場合のメモリ制御回路の動作について説明する。図3
はR信号(RED信号)についてメモリとメモリ制御回路
の関係を示した図であり、図12はメモリ制御回路24
によるメモリ制御のタイミングを示した図である。図に
おいて、111,112は第二の映像信号を読み出す際
に、どのメモリから映像データを読み出すかを決める信
号である。以下、具体的に説明する。リアルタイムで入
力された右眼映像信号69は、右眼映像信号の水平同期
信号に同期した4fscのclk信号によりA/Dコンバ
ータへ入力されて、A/D変換され、さらに上記clk
信号でメモリ5a,5bに書き込まれる。メモリ5aに
は偶数フィールド映像が記憶され、メモリ5bには奇数
フィールド映像が記憶される。以下、同様に入力される
映像信号の偶数フィールド映像、奇数フィールド映像が
メモリ5a,5bに記憶されていく。
【0051】また、右眼映像信号とは非同期で入力され
た左眼映像信号は、左眼映像信号の水平同期信号に同期
した4fscのclk信号によりA/Dコンバータ13に
入力されて、A/D変換され、上記clk信号でメモリ
17a,17bに書き込まれる。つづいて入力される次
のフレームの映像信号は偶数、奇数フィールド映像メモ
リ18a,18bに入力される。以下、順にフレームご
とにメモリ17、メモリ18に映像信号が記憶されてい
く。(上記は、右用、左用のそれぞれのメモリへの映像
データの書き込みについての説明。)
【0052】(メモリからの第2の映像信号データの読
み出しについて)メモリに記憶された信号は、左奇数フ
ィールド、右偶数フィールド、左偶数フィールド、右奇
数フィールドといった順に読み出されていく。具体的に
は、図12に示すように上記のメモリ読み出し順序にし
たがって、メモリ制御回路24から映像信号を読み出す
メモリを指定するためのOutput Enable信号(OE−RO,O
E−RE信号など)が出力される。右眼用映像信号を読み
出す場合は、上記のメモリを読み出す順番にしたがっ
て、Output Enable信号(OE−RE,OE−RO信号)が出力
される。しかし、左眼用映像信号を読み出す場合は、上
記した右、左のフィールド信号を読み出す順序に加え
て、RM1−sel信号、RM0−sel信号に基づいて、左眼用
映像信号のデータが記憶されたメモリ17、18のどち
らのメモリからデータを読み出すかを決めた上で、Outp
ut Enable信号(OE−LE1,OE−LO1,OE−LE2,OE−L
O2信号)を出力する必要がある。これは、右眼用映像
信号のデータが記憶されるメモリは、メモリ5の1つだ
が、左眼用映像信号のデータが記憶されるメモリは、メ
モリ17、18の2つを備えているからである。(ただ
し、R,G,Bの各信号について必要なメモリの数であ
る。)
【0053】右眼用映像信号の映像データを記憶するメ
モリを1つ備えているのに対し、左眼用映像信号の映像
データを記憶するメモリが2つ備えられている理由は、
立体画像表示装置に入力される右眼用映像信号と左眼用
映像信号が非同期で入力されたとしても、対応できるよ
うにするためである。
【0054】メモリに書き込まれた映像データの読み出
しについて説明する。 (左眼用映像信号の左奇数フィールドの信号の読み出
し)まず、左奇数フィールドの映像データを読み出すた
めに、メモリ17bから左奇数フィールドの映像データ
を読み出す指示をするOE−LO1信号がメモリ制御回路か
ら出力される。このOE−LO1信号により奇数フィールド
走査ラインのデータを読み出す。さらに、メモリ17b
から読み出される奇数フィールド映像の偶数フィールド
走査ラインに映像信号を重畳(合成)するために、メモ
リ17aに書き込まれた偶数フィールド映像を読み出す
OE−LE1信号が出力される。OE−LE1信号により偶数フ
ィールド走査ラインの信号を読み出せば良いので、OE−
LE1信号は左奇数フィールド映像の期間に、1水平走査
期間ごとにHigh,Lowで切り替わるLowアクティブの信号
である。High,Lowの期間は出力される映像信号のH期
間に等しく、また、入力された映像信号の1/4H期間
に等しい。これによって、メモリ17bに書き込まれた
左奇数フィールドの映像データとメモリ17aに書き込
まれた左偶数フィールドの映像データとを交互に読み出
すことになり、メモリから出力された映像データは順次
走査された映像信号と同等のものとなる。メモリ17
a,17b、メモリ18a,18bからの映像データの
読み出しは、メモリへの書き込みが終了した直後に、そ
のメモリからの読み出しが終了する場合は問題ない。し
かし、メモリへの書き込みが終了する前に、そのメモリ
からの読み出しが完了してしまうようなタイミングでメ
モリからの映像データの読み出しを開始するのは望まし
くない。
【0055】(右眼用映像信号の右偶数フィールド信号
の読み出し)左奇数フィールドの次は、右偶数フィール
ドの映像データをメモリ5aから読み出すためのOE−RE
信号が出力される。このOE−RE信号により偶数フィール
ド走査ラインのデータを読み出す。さらに、メモリ5a
から読み出される偶数フィールド映像の奇数フィールド
走査ラインに 映像信号を重畳(合成)するために、メ
モリ5bに書き込まれた奇数フィールド映像を読み出す
OE−RO信号が出力される。OE−RO信号により奇数フィー
ルド走査ラインの信号を読み出せば良いので、OE−RO信
号は左奇数フィールド映像の期間に1水平走査期間ごと
にHigh,Lowで切り替わるLowアクティブの信号である。
High,Lowの期間は出力される映像信号のH期間に等し
く、また、入力された映像信号の1/4H期間に等し
い。これによって、メモリ5aに書き込まれた右偶数フ
ィールドの映像データとメモリ5bに書き込まれた右奇
数フィールドの映像データとを交互に読み出すことにな
り、メモリから出力された映像データは順次走査された
映像信号と同等のものとなる。メモリ5a、メモリ5b
からの映像データの読み出しは、メモリへの書き込みが
終了した直後に、そのメモリからの読み出しが終了する
場合は問題ない。しかし、メモリへの書き込みが終了す
る前に、そのメモリからの読み出しが完了してしまうよ
うなタイミングでメモリからの映像データの読み出しを
開始するのは望ましくない。
【0056】(左眼用映像信号の左偶数フィールド信号
の読み出し)次に左偶数フィールドの映像信号を読み出
すために、メモリ17aから左偶数フィールドの映像デ
ータを読み出すOE−LE1信号がメモリ制御回路から出力
される。このOE−LE1信号により偶数フィールド走査ラ
インのデータを読み出す。さらに、メモリ17aから読
み出される偶数フィールド映像の奇数フィールド走査ラ
インに映像信号を重畳(合成)するために、メモリ18
bに書き込まれた奇数フィールド映像を読み出すOE−LO
2信号が出力される。OE−LO2信号により奇数フィール
ド走査ラインの信号を読み出せば良いので、OE−LO2信
号は左奇数フィールド映像の期間に、1水平走査期間ご
とにHigh,Lowで切り替わるLowアクティブの信号であ
る。High,Lowの期間は出力される映像信号のH期間に
等しく、また、入力された映像信号の1/4H期間に等
しい。これによって、メモリ17aに書き込まれた左偶
数フィールドの映像データとメモリ18bに書き込まれ
た左奇数フィールドの映像データとを交互に読み出すこ
とになり、メモリから出力された映像データは順次走査
された映像信号と同等のものとなる。メモリ17a,1
7b、メモリ18a,18bからの映像データの読み出
しは、メモリへの書き込みが終了した直後に、そのメモ
リからの読み出しが終了する場合は問題ない。しかし、
メモリへの書き込みが終了する前に、そのメモリからの
読み出しが完了してしまうようなタイミングでメモリか
らの映像データの読み出しを開始するのは望ましくな
い。
【0057】(右眼用映像信号の右奇数フィールド信号
の読み出し)左偶数フィールドの次は、右奇数フィール
ドの映像データをメモリ5bから読み出すためにOE−RO
信号が出力される。このOE−RO信号により奇数フィール
ド走査ラインのデータを読み出す。さらに、メモリ5b
から読み出される奇数フィールド映像の偶数フィールド
走査ラインに映像信号を重畳(合成)するために、メモ
リ5aに書き込まれた偶数フィールド映像を読み出すOE
−RE信号が出力される。OE−RE信号により偶数フィール
ド走査ラインの信号を読み出せば良いので、OE−RE信号
は右偶数フィールド映像の期間に、1水平走査期間ごと
にHigh,Lowで切り替わるLowアクティブの信号である。
High,Lowの期間は出力される映像信号のH期間に等し
く、また、入力された映像信号の1/4H期間に等し
い。これによって、メモリ5bに書き込まれた右奇数フ
ィールドの映像データとメモリ5aに書き込まれた右偶
数フィールドの映像データとを交互に読み出すことにな
り、メモリから出力された映像データは順次走査された
映像信号と同等のものとなる。メモリ5a、メモリ5b
からの映像データの読み出しは、メモリへの書き込みが
終了した直後に、そのメモリからの読み出しが完了して
しまうようなタイミングでメモリからの映像データの読
み出しを開始するのは望ましくない。
【0058】上記したように、左奇数フィールド右偶数
フィールド、左偶数フィールド、右奇数フィールドとい
った順に映像データを読み出すために、メモリ制御回路
24からOutput Enable信号を出力し、右眼用映像信号
のデータが記憶されたメモリ5と左眼用映像信号のデー
タが記憶されたメモリ17,18からデータの読み出し
を行なうと共に、各メモリから読み出された各フィール
ド画像の走査ライン間の無信号の部分に映像信号を挿入
するために所定のメモリから映像データの読み出しを行
なう。ただし、左眼用映像信号が記憶されたメモリ1
7,18からの映像データの読み出しを許可するOutput
Enable信号は、RM1−sel,RM0−sel信号に基づいて
出力される。
【0059】ここでは、左眼用映像信号が書き込まれる
2つのメモリ17(17a,17b),18(18a,
18b)からどのような順序でデータの読み出しを行な
うかと、読み出されたフィールド映像を補間するデータ
をどのメモリから読み出すかについて説明する。図12
のRM0−sel信号111、RM1−sel信号112は、第2
の映像信号(左眼用映像信号)をメモリ17、メモリ1
8のどちらから読み出すかと、読み出したフィールド映
像に対して、どのメモリに記憶されたフィールド映像に
より補間を行なうかを決めるRM0−sel信号111、RM
1−sel信号112を示したものである。RM0−sel信号
111は、第2の映像信号70のEVEN/ODD信号に基づ
くHi,Lowの繰り返し信号である。RM1−sel信号112
は、第2の映像信号70に同期し、なおかつEVEN/ODD
信号を2分周した信号である。
【0060】図12の矢印113がトリガをかけている
箇所で、ここでのRM1−sel信号112、RM0−sel信号
111から、メモリ17、メモリ18のどちらのメモリ
からデータを読み出すかを検出し、さらに読み出したデ
ータを補間するためのデータをどのメモリから読み出す
かを検出する。RM1−sel信号112とRM0−sel信号1
11に基づいて、Output Enable信号(OE−LE1,OE−L
O1,OE−LE2,OE−LO2信号)が出力される。図12
に示された矢印113の箇所でトリガをかけたときに、
RM0−sel信号111がLow、RM1−sel信号112がLow
のときは、メモリ18bから奇数フィールド、メモリ1
7aから偶数フィールドの映像データを読み出す。ま
た、RM0−sel信号111がHigh、RM1−sel信号112
がLowのときは、メモリ17aから偶数フィールド、メ
モリ17bから奇数フィールドの映像データを読み出
す。また、RM0−sel信号111がLow、RM1−sel信号
112がHiのときは、メモリ17bから奇数フィール
ド、メモリ18aから偶数フィールドを読み出す。さら
に、RM0−sel信号111がHigh、RM1−sel信号112
がHighのときは、メモリ18aから偶数フィールド、メ
モリ18bから奇数フィールドの映像データを読み出し
ている。
【0061】このRM0−sel信号111、RM1−sel信号
112により選択された2つのメモリから交互に映像デ
ータを読み出すことによりに、たとえば、第2の映像信
号の偶数フィールドの映像の読み出しと、偶数フィール
ド映像の奇数フィールド走査ラインにデータを出力する
ことができるので結果的に順次走査された映像とほぼ同
じものを出力することができる。また、第2の映像信号
の奇数フィールドの映像を読み出したときは、奇数フィ
ールド映像の偶数フィールド走査ラインにデータを出力
することができる。
【0062】以下、左眼用映像信号の映像データをメモ
リ17、18から読み出す場合について説明する。左眼
用映像信号の右偶数フィールドの映像信号を読み出すと
きは、矢印113aでトリガをかける。このとき、RM0
−sel信号111はLow、RM1−sel信号112はLowなの
で、メモリ17からB-EVEN-1の映像データを読み出
し、さらにメモリ18からB-ODD-0の映像データを読み
出す。(出力の) 次に、矢印113bの位置でトリガをかける。このと
き、RM0−sel信号はHigh、RM1−sel信号はLowなの
で、左奇数フィールド映像信号としてメモリ17bから
B-ODD-1の映像データを読み出し、さらにメモリ17a
からB-EVEN-1を読み出す。(出力の) その次は、矢印113cの位置でトリガをかけると、RM
0−sel信号はLow、RM1−sel信号はHighなので、左偶
数フィールドの映像信号としてメモリ18aからB-EVEN
-2を読み出し、さらにメモリ17bからB-ODD-1を読
み出す。(出力の) その次は、矢印113dの位置でトリガをかけると、RM
0−sel信号はHigh、RM1−sel信号はHighとなるので、
左奇数フィールドの映像信号としてメモリ18bからB-
ODD-2を読み出し、さらにメモリ18aからB-EVEN-2
を読み出す。(出力の) その次は、矢印113eでトリガをかけ、RM0−sel信
号はLow、RM1−sel信号はLowとなるので、左偶数フィ
ールドの映像信号としてメモリ17aからB-EVEN-3を
読み出し、メモリ18bからB-ODD-2を読み出す。(出
力の丸10)
【0063】このように、RM0−sel信号111、RM1
−sel信号112により、どのメモリから左眼用の映像
信号を読み出すかを決めることにより、メモリ17に映
像信号が書き込まれているときは、メモリ18から映像
信号の読み出しを行ない、またメモリ18に映像信号が
書き込まれているときはメモリ17から映像信号の読み
出しを行なうことができ、メモリの読み出し中にメモリ
内容が書き変わってしまう、いわゆる追い越し現象を防
ぐことができる。
【0064】このように本実施の形態では、偶数フィー
ルドの映像の場合は、偶数フィールド映像を偶数フィー
ルド走査ラインの位置に出力し、奇数フィールド走査ラ
インには奇数フィールドの映像を挿入し、同様に、奇数
フィールドの映像の場合は、奇数フィールド映像を奇数
フィールド走査ラインの位置に出力し、偶数フィールド
走査ラインには偶数フィールドの映像を挿入している。
実施の形態2では黒レベルの信号を挿入していたが、本
実施の形態3のように、偶数フィールドの映像、あるい
は奇数フィールドの映像を挿入することにより実施の形
態2の場合よりも明るい映像を出力することができる。
また、出力される映像信号は結果的に順次走査されたも
のと同じになるので、垂直偏向シフト回路は必要ない。
また、装置に入力された映像信号と同じ垂直解像度の映
像信号を出力でき、さらにラインフリッカ(ちらつき)
を抑えることができる。
【0065】実施の形態4.本実施の形態は二映像表示
装置の一例として、立体映像出力装置について示す。図
13は画面106に出力された右眼用の映像信号107
と左眼用の映像信号108を示している。図において、
102は偏光状態を変化させることができる液晶であ
る。109、110は偏光眼鏡で、偏光眼鏡の後ろに示
されている画像は偏光眼鏡を介して見ることのできる映
像を示したものである。
【0066】図13を基に立体画像を見る場合について
説明する。視聴用眼鏡を用いて、液晶102を介してモ
ニタ103から出力される映像信号を見ることにより、
視聴者はモニタから出力される映像を立体的なものとし
てとらえることができる。図13の偏光眼鏡115に示
すように、視聴者は右眼用の画像信号108、左眼用の
画像信号107を見ることができる。具体的に説明する
と、立体映像出力装置の画面に設けられた液晶102の
偏光軸を切り換えて、右眼用の映像、左眼用の映像を順
次出力することで、偏光眼鏡を介して出力映像を観る視
聴者は、右眼で右眼用の映像、左眼で左眼用の映像だけ
を観ることになる。これは、通常人間が右の眼、左の眼
で物体を見るのとほぼ同じ状況に値し、左右の眼から入
力された映像は脳で合成され、眼で見た物体を立体的な
物としてとらえることが出来る。これと同じ原理で、映
像出力装置から出力された映像は、偏光眼鏡を介して、
右眼には右眼用の映像が、左眼には左眼用の映像が入力
され、それらの映像が脳で合成され、左右の眼で見た映
像を立体的な物としてとらえることができる。なお、映
像出力装置からは、偏光状態が切り換えられる液晶を介
して、映像信号が出力されるが、液晶の偏向は線偏光で
あっても、円偏光であってもよい。
【0067】図2はこの発明の実施形態である立体映像
出力装置のブロック図である。このように、右眼映像信
号のPLL回路12と左眼映像信号のPLL回路23と
を独立してもつことにより、実施の形態1、2、3の立
体映像出力装置において、右眼映像信号と左眼映像信号
が非同期であっても動作を可能にしている。その結果、
本装置に入力するための右眼用と左眼用の映像を立体用
特別カメラではなく、通常のカメラを二台用いて撮影す
ることが可能である。すなわち、右眼用、左眼用の映像
信号を撮影するのに2つの映像信号をわざわざ同期させ
る必要がなく、非同期の信号を用いても、立体映像の出
力を可能としている。
【0068】また、立体ゲームへも応用することが可能
で、ユーザが立体的な画像を観ることができるようにす
るために、特殊な映像を作る必要が無く、視点を変えた
二つの映像を用いることにより、比較的今のハードを変
えることなく、立体映像を作ることができる。視点を変
えた映像とは、例えば、視点の基準を人間の右眼とした
映像と、左眼を基準とした映像のことをいう。ゲーム用
の映像の場合、座標データを変えることにより、視点を
変えた2種類の映像を簡単に作ることができる。また、
2種類の映像は、映像を作成する段階で同期をとる必要
はなく、この点からも容易に立体的な画像を作ることが
できる。
【0069】実施の形態5.本実施の形態では二映像出
力装置の一例として、異なる二種類の映像信号を一つの
画面上に表示する表示装置について示したものである。
図14は、この発明の1つの実施形態である二種類の映
像を一つの画面上に映し出す二映像表示装置の視聴用偏
光眼鏡を示した図である。図14(a)に示す74は偏
光軸75を有し、第1の面を前面にしたレンズからなる
視聴用偏光眼鏡である。図14(b)の偏光眼鏡は、図
14(a)に示した偏光眼鏡の第1の面を裏側にして第
2の面を前側にしたものである。77は第2の面を前側
にした場合の偏光軸である。図15はモニタ103に出
力された2種類の映像信号112、113を示してい
る。図において、102はモニタ103に出力される2
種類の映像信号112、113を選択的に偏光させる液
晶である。116、117はそれぞれの偏光眼鏡を介し
て見える映像信号を示している。
【0070】また、図14に示す偏光眼鏡は、偏光軸を
水平に対して45度傾けてあるので視聴用眼鏡を裏返し
たときに、偏光軸がもとの偏光軸と直交する関係にな
る。つまり偏光軸75と偏光軸77の関係が直交する関
係になる。このように偏光軸を水平に対して45度傾
け、眼鏡を裏返しても使えるようにすることにより、本
発明にかかる装置に2種類の映像を入力するば、視聴者
は、ひとつの視聴者用偏光眼鏡を裏、表にして画面を見
るだけで、画面全体において2種類の映像をそれぞれ一
つずつ見ることができる。
【0071】図15を基に、装置に2種類の映像信号が
入力される場合について説明する。たとえば、装置に2
種類の映像信号を入力すると、図15のモニタ103に
示すように2種類の映像信号112、113が表示され
る。視聴者は、モニタ103に表示された2種類の映像
信号を液晶102を介して見ることになる。液晶102
は、垂直同期信号の周期に合わせて、たとえば、水平に
対して右側に45度傾斜した偏光軸を有する第1の偏光
状態と水平に対して左側に45度傾斜した偏光軸を有す
る第2の偏光状態に切り換わる。そして、116,11
7に示すように、偏光眼鏡74を裏・表にすることで偏
光軸の設定を変えることができるので、2種類の映像信
号が表示された画面から(図15のモニタ103を参
照)、1種類だけの映像信号を見ることができる。これ
によって、画面を2分割することなく2種類の映像信号
を1つの画面上に表示することができ、表示面積も画面
を2分割して表示する場合に比べて2倍にすることがで
きる。また、画面上には2種類の映像信号が出力されて
いるが、所定の偏光眼鏡を用いることにより必要とする
映像信号だけを見ることができる。偏光軸77の状態に
なっている偏光眼鏡74では、116に示すように樹な
どの風景のみを見ることができる。また、偏光軸75の
状態になっている偏光眼鏡74では、117に示すよう
に人物のみを見ることができる。
【0072】実施の形態1、2では左眼映像と右眼映像
を装置に入力していたが、本実施の形態では、その代わ
りに互いに相関のない第一の映像と第二の映像を入力す
ることにより、それぞれの映像を画面全体に映すことが
出来、通常の画面を2分割して、2種類の映像信号を映
し出す2画面テレビよりも大画面で2種類の映像を視聴
することが出来る。また、互いに他方の映像を見ること
が出来ないので、対戦ゲームなどへの応用が可能である
【0073】したがって、相関のない2種の映像信号を
本装置に入力する場合は、第1の偏光軸のみを有する眼
鏡と第2の偏光軸のみを有する眼鏡を用意することによ
り、第1の偏光軸の眼鏡をかけて本装置を見た人には、
表示面全体に、ある一方の映像信号を観ることができ、
第2の偏光軸の眼鏡をかけた人には、表示面全体に、も
うひとつの他方の映像信号を観ることができる。通常な
ら、2種類の映像信号を1台の表示装置に映そうとした
場合、画面を2分割して表示するしかなく、1つの映像
信号に対する表示可能範囲が狭くなっていた。しかし、
この実施の形態によれば、画面全体に2種類の映像信号
を表示することができ、画面を有効に活用することがで
きる。
【0074】
【発明の効果】第1の発明に係る二映像表示装置によれ
ば、第1の基準信号発生手段から出力される、第1の映
像信号の水平同期信号に同期した、所定の周波数の第1
のclk信号を2分の1分周した第2のclk信号を基
準に第1の記憶手段に第1の映像信号を書き込み、第2
の映像信号の水平同期信号に同期した、上記第2のcl
k信号とほぼ同じ周波数の第3のclk信号を基準に第
2の記憶手段に第2の映像信号を書き込み、メモリ制御
手段から出力される出力許可信号にしたがって、第1の
clk信号により第1、第2の記憶手段から所定の順序
で出力される偶数フィールド、奇数フィールドの映像に
応じて、正規の表示位置に表示するために偏向をシフト
させる垂直偏向制御信号を出力して、映像信号を表示し
ているので、装置に入力される第1、第2の入力信号が
非同期であっても、信号処理の過程で同期させて処理す
ることができ、さらに垂直解像度を落とさず、フリッカ
の少ない映像を出力することができる。
【0075】第2の発明に係る二映像表示装置によれ
ば、第1の映像信号の水平同期信号に同期した、所定の
周波数の第1のclk信号を4分の1分周した第2のc
lk信号を基準に第1の記憶手段に第1の映像信号を書
き込み、第2の映像信号の水平同期信号に同期したと、
上記第2のclk信号とほぼ同じ周波数の第3のclk
信号を基準に第2の記憶手段に第2の映像信号を書き込
み、メモリ制御手段から出力される出力許可信号にした
がって、第1のclk信号により第1、第2の記憶手段
から所定の順序で偶数フィールド、奇数フィールドの映
像を読み出すとともに、読み出されたフィールド映像の
水平走査信号間に所定の信号を出力するための出力許可
信号を出力するようにしたので、第1、第2のメモリか
ら読み出された映像データは、結果的に順次走査された
映像信号と同じものになるので、垂直偏向シフトを行な
わずに画面上に映像を表示することが可能となる。
【0076】第3の発明に係る二映像表示装置によれ
ば、第1、第2の記憶手段から読み出されたフィールド
映像の水平走査信号間に出力する所定の信号を黒レベル
の信号にしたことにより、出力される映像は結果的に順
次走査された映像と同じものとなり、垂直偏向シフトを
行なわずに画面上に映像を表示することができる。
【0077】第4の発明に係る二映像表示装置によれ
ば、第2の記憶手段はフレーム信号をフィールド信号毎
に記憶する第1のメモリと、上記フレーム信号に引き続
いて入力されるフレーム信号をフィールド信号毎に記憶
する第2のメモリとを有し、メモリ制御手段は、第2の
記憶手段から映像信号を読み出すときに第1、第2のメ
モリのどちらのメモリから映像信号を読み出すかを決め
る読み出しメモリ選択信号に基づいて、出力許可信号を
出力しているので、メモリの書き込みが行われている間
に、そのメモリからの読み出しが終わってしまうような
タイミングで、メモリの読み出しを開始することがな
く、メモリから読み出しをしている途中で古い映像デー
タを読み出してしまう現象を防ぐことができる。
【0078】第5の発明に係る二映像表示装置によれ
ば、メモリ制御手段により、第1の記憶手段、あるいは
第2の記憶手段から偶数フィールド映像が読み出される
場合は、偶数フィールド映像の奇数フィールド走査ライ
ンに奇数フィールド映像を読み出すための出力許可信号
を出力し、また第1の記憶手段、あるいは第2の記憶手
段から奇数フィールド映像が読み出される場合は奇数フ
ィールド映像の偶数フィールド走査ラインに偶数フィー
ルド映像を読み出すための出力許可信号を出力するの
で、出力される映像の垂直解像度も上がり、また、明る
い映像が得られる。
【0079】第6の発明に係る二映像表示装置によれ
ば、第2の記憶手段はフレーム信号をフィールド信号毎
に記憶する第1のメモリと、上記フレーム信号に引き続
いて入力されるフレーム信号をフィールド信号毎に記憶
する第2のメモリとを有し、メモリ制御手段は第2の記
憶手段から2つの映像信号を読み出すときに第1、第2
のメモリをどの様に組み合わせて、偶数フィールド、奇
数フィールドの映像データを読み出すかを決めるメモリ
選択信号にしたがって、出力許可信号を出力しているの
で、メモリの書き込みが行われている間に、そのメモリ
からの読み出しが終わってしまうようなタイミングで、
メモリの読み出しを開始することがなく、メモリから読
み出しをしている途中で古い映像データを読み出してし
まう現象を防ぐとができる。
【0080】第7の発明に係る二映像表示装置によれ
ば、第1の入力信号は右眼を視点として各対象物の座標
データを求めて作成された映像信号であり、第2の入力
信号は左眼を視点として対象物の座標データを求めて作
成された映像信号であるので、立体映像を出力するため
に必要な映像源を簡単に作成することができる。また、
所定の第1、第2の視点に基づき、各対象物の座標デー
タを求めて作成された2つの映像信号が非同期信号であ
っても、各信号を同期させて処理することができるの
で、簡単に立体映像を出力するための映像源とすること
ができる。
【0081】第8、9の発明に係る二映像表示装置によ
れば、垂直同期信号の周期に合わせて光を透過させた
り、遮断するシャッター手段、または垂直同期信号の周
期で第1の偏光状態を有する面、または第2の偏光状態
を有する面に切り替わるシャッター手段と第1の偏光状
態である第1の面と第2の偏光状態である第2の面とを
有するフィルタ手段とを備えたことにより、例えば、フ
ィルタ手段を介して、右眼では第1の偏光軸の面を介し
て出力される第1の入力信号と、左眼では第2の偏光軸
の面を介して出力される第2の入力信号とを見ることに
なり、二映像表示装置から出力される映像を立体映像と
して見ることができる。
【0082】第10の発明に係る二映像出力装置によれ
ば、第1の入力信号を、第2の入力信号とは異なる内容
の映像信号とし、さらに垂直同期信号の周期に合わせ
て、第1の偏光状態、または第2の偏光状態への切り換
えを行なう偏光状態切換手段と、第1の偏光状態の面、
あるいは第2の偏光状態の面のいずれかひとつの面を有
するフィルタ手段を備えているので、ひとつの出力装置
の表示面の全面に2種類の映像信号を出力することが可
能となり、フィルタ手段を使い分けることにより表示面
全体で、異なる2種類の画像を見ることができる。
【0083】第11の発明に係る二映像出力装置によれ
ば、水平に対して右45度傾斜した偏光軸を有した第1
の偏光状態と、水平に対して左45度傾斜した偏光軸を
有した第2の偏光状態とで切り換わる偏光状態切換手段
と、その面上に、水平に対して45度傾斜した偏光軸を
有するフィルタ手段を有するので、フィルタ手段を、裏
表使い分けることで2種類の偏光状態に切り換えること
ができ、偏光状態切換手段の2種類の偏光状態に対応可
能となるので、1つのフィルタ手段で異なる2種類の画
像を見ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における立体映像出
力装置の全体を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における立体映像出
力装置の信号処理回路のブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における立体映像出
力装置の信号処理回路の詳細を示した図である。
【図4】 垂直偏向信号と垂直偏向制御信号を示す図で
ある。
【図5】 この発明の実施の形態1における立体映像出
力装置による入出力映像信号のタイミングを示した図で
ある。
【図6】 この発明の実施の形態1における立体映像出
力装置による入出力映像信号とメモリ制御のタイミング
を示した図である。
【図7】 この発明の実施の形態2、3における立体映
像出力装置の全体を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態2、3における立体映
像出力装置の信号処理回路のブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態2における立体映像出
力装置による入出力映像信号のタイミングを示した図で
ある。
【図10】 この発明の実施の形態2における立体映像
出力装置による入出力映像信号とメモリ制御のタイミン
グを示した図である。
【図11】 この発明の実施の形態3における立体映像
出力装置による入出力映像信号のタイミングを示した図
である。
【図12】 この発明の実施の形態3における立体映像
出力装置による入出力映像信号とメモリ制御のタイミン
グを示した図である。
【図13】 モニタに映し出された立体映像信号を偏光
眼鏡を用いて見ている図である。
【図14】 2種類の映像信号を別々に視聴するための
視聴用偏光眼鏡を示した図である。
【図15】 モニタに映し出された2種類の映像信号を
偏光眼鏡を用いて見ている図である。
【図16】 従来の立体映像出力装置による入出力映像
信号のタイミングを示した図である。
【図17】 従来の立体映像出力装置による入出力映像
信号のタイミングを示した図である。
【符号の説明】
1 RGBデコーダ、 2 A/Dコンバータ、 3
A/Dコンバータ、4 A/Dコンバータ、 5 メモ
リ、 6 メモリ、 7 メモリ、8 2分の1分周回
路、 9 D/Aコンバータ、 10 D/Aコンバ
ータ 11 D/Aコンバータ、 12 PLL回路、 13
RGBデコーダ14 A/Dコンバータ、 15 A
/Dコンバータ、16 A/Dコンバータ、 17 メ
モリ、 18 メモリ、 19 メモリ、20 メモ
リ、 21 メモリ、 22 メモリ、 23 PLL
回路、24 メモリ制御回路、 25 垂直偏向のこぎ
り波発生回路、 26 加算器。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される第1の映像信号の水平同期信
    号に同期した所定の周波数の第1のclk信号を発生す
    る第1の基準信号発生手段と、 この第1の基準信号発生手段から出力される第1のcl
    k信号を2分の1分周した第2のclk信号を基準に、
    入力される第1の映像信号を書き込み、書き込まれた映
    像データを上記第1のclk信号を基準に読み出す第1
    の記憶手段と、 入力される第2の映像信号の水平同期信号に同期し、上
    記第2のclk信号とほぼ同じ周波数の第3のclk信
    号を発生する第2の基準信号発生手段と、 上記第3のclk信号を基準に、入力される第2の映像
    信号を書き込み、書き込まれた映像データを上記第1の
    clk信号を基準に読み出す第2の記憶手段と、 上記第1、第2の記憶手段の読み出しタイミングを制御
    する出力許可信号を出力するメモリ制御手段と、 このメモリ制御手段から出力される出力許可信号にした
    がって、上記第1のclk信号により上記第1、第2の
    記憶手段から所定の順序で出力される偶数フィールド、
    奇数フィールドの映像に応じて、正規の表示位置に表示
    するために偏向をシフトさせる垂直偏向制御信号を出力
    する偏向シフト信号出力手段とを備えたことを特徴とす
    る二映像表示装置。
  2. 【請求項2】 入力される第1の映像信号の水平同期信
    号に同期した、所定の周波数の第1のclk信号を発生
    する第1の基準信号発生手段と、 この第1の基準信号発生手段から出力される第1のcl
    k信号を4分の1分周した第2のclk信号を基準に、
    入力される第1の映像信号を書き込み、書き込まれた映
    像データを上記第1のclk信号を基準に読み出す第1
    の記憶手段と、 入力される第2の映像信号の水平同期信号に同期し、上
    記第2のclk信号とほぼ同じ周波数の第3のclk信
    号を発生する第2の基準信号発生手段と、 この第2の基準信号発生手段から出力される第3のcl
    k信号を基準に、入力される第2の映像信号を書き込
    み、書き込まれた映像データを上記第1のclk信号を
    基準に読み出す第2の記憶手段と、 第1、第2の記憶手段の読み出しタイミングを制御する
    タイミング制御信号と第1の記憶手段、第2の記憶手段
    から読み出されたフィールド映像の水平走査信号間に所
    定の信号を出力するための出力許可信号を出力するメモ
    リ制御手段とを備えたことを特徴とする二映像表示装
    置。
  3. 【請求項3】 メモリ制御手段は、第1の記憶手段、第
    2の記憶手段から読み出されたフィールド映像の水平走
    査信号間に出力する所定の信号を黒レベルの信号とした
    ことを特徴とする請求項2記載の二映像表示装置。
  4. 【請求項4】 第2の記憶手段は、フレーム信号をフィ
    ールド信号毎に記憶する第1のメモリと、 上記フレーム信号に引き続いて入力されるフレーム信号
    をフィールド信号毎に記憶する第2のメモリとを有し、 メモリ制御手段は、第2の記憶手段から映像信号を読み
    出すときに第1、第2のメモリのどちらのメモリから映
    像データを読み出すかを決める読み出しメモリ選択信号
    に基づいて、出力許可信号を出力することを特徴とする
    請求項1、または2記載の二映像表示装置。
  5. 【請求項5】 メモリ制御手段は、第1の記憶手段、あ
    るいは第2の記憶手段から偶数フィールド映像が読み出
    される場合は、偶数フィールド映像の奇数フィールド走
    査ラインに奇数フィールド映像を読み出すための出力許
    可信号を出力し、 第1の記憶手段、あるいは第2の記憶手段から奇数フィ
    ールド映像が読み出される場合は、奇数フィールド映像
    の偶数フィールド走査ラインに偶数フィールド映像を読
    み出すための出力許可信号を出力することを特徴とする
    請求項2記載の二映像表示装置。
  6. 【請求項6】 第2の記憶手段は、フレーム信号をフィ
    ールド信号毎に記憶する第1のメモリと、上記フレーム
    信号に引き続いて入力されるフレーム信号をフィールド
    信号毎に記憶する第2のメモリとを有し、 メモリ制御手段は、第2の記憶手段から2つの映像信号
    を読み出すときに第1、第2のメモリをどの様に組み合
    わせて、偶数フィールド、奇数フィールドの映像データ
    を読み出すかを決めるメモリ選択信号にしたがって、出
    力許可信号を出力することを特徴とする請求項5記載の
    二映像表示装置。
  7. 【請求項7】 第1の入力信号は、右眼を視点として各
    対象物の座標データを求めた映像信号であり、 第2の入力信号は、左眼を視点として各対象物の座標デ
    ータを求めた映像信号であることを特徴とする請求項
    1、または2記載の二映像表示装置。
  8. 【請求項8】 垂直同期信号の周期に合わせて、光を透
    過させたり、遮断するシャッター手段を備えたことを特
    徴とする請求項1、2、3、5、7のいずれか一つに記
    載の二映像表示装置。
  9. 【請求項9】 シャッター手段は、 垂直同期信号の周期で、第1の偏光状態、または第2の
    偏光状態への切り換えを行なう偏光状態切換手段と、 第1の偏光状態である第1の面と第2の偏光状態である
    第2の面とを有するフィルタ手段を備えたことを特徴と
    する請求項8記載の二映像表示装置。
  10. 【請求項10】 第1の入力信号は、第2の入力信号と
    は異なる内容の映像信号であり、垂直同期信号の周期
    で、第1の偏光状態、または第2の偏光状態への切り換
    えを行なう偏光状態切換手段と、 第1の偏光状態の面、あるいは第2の偏光状態の面いず
    れかひとつの面を有するフィルタ手段を備えたことを特
    徴とする請求項1、2、3、5のいずれか一つに記載の
    二映像表示装置。
  11. 【請求項11】 偏光状態切換手段は、水平に対して右
    45度傾斜した偏光軸を有した第1の偏光状態と、水平
    に対して左45度傾斜した偏光軸を有した第2の偏光状
    態とで切り換わり、 フィルタ手段は、その面上に、水平に対して45度傾斜
    した偏光軸を有することを特徴とする請求項10記載の
    二映像表示装置。
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