JP2600448Y2 - 車両用灯具のレンズ - Google Patents

車両用灯具のレンズ

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JP2600448Y2
JP2600448Y2 JP1993042114U JP4211493U JP2600448Y2 JP 2600448 Y2 JP2600448 Y2 JP 2600448Y2 JP 1993042114 U JP1993042114 U JP 1993042114U JP 4211493 U JP4211493 U JP 4211493U JP 2600448 Y2 JP2600448 Y2 JP 2600448Y2
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孝行 田口
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばリヤーフィニッ
シャーなどの車両用灯具のレンズであって、不透明な材
料の一次成形品と透明な材料の二次成形品とからなり、
光源バルブからの光が外部に照射される光透過部(一次
成形品の開口部及び二次成形品)を一部に有するレンズ
に係り、特に全長が長くても一次成形品の溶け込みによ
りレンズの光透過部の範囲が大きく狭まるような虞がな
い車両用灯具のレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の車両用灯具のレンズを、
図5乃至図8を参照して説明する。この例はリヤーフィ
ニッシャーのレンズに使用した例について説明する。図
においては、1は例えば合成樹脂製のハウジングであ
る。このハウジング1は、前面に開口部10を開設し、
この前面開口部10の全周縁にシール凹部11を設け
る。このハウジング1の後部の中央に円筒形状のボス部
12を一体に突設し、そのボス部12に取付孔13を設
ける。前記ハウジング1の内面に反射面14を設ける。
【0003】図において、2は全長が長い横長のレンズ
である。このレンズ2は、不透明な合成樹脂製からなる
一次成形品(図中、格子ハッチングを施した部分)21
と、透明な合成樹脂製からなる二次成形品(図6中、実
線と破線とを交互に施した部分)22と、から構成され
ている。前記一次成形品21は、正面から見ると横長形
状をなし、左右両端部に開口部210をそれぞれ設け
る。この一次成形品21の背面の周縁にシール脚部21
1を一体に突設する。前記二次成形品22は、同じく正
面から見ると横長形状をなし、左右両端部にプリズム素
子群の面(以下、プリズム面と称する)220を前記一
次成形品21の開口部210と対応して設ける。かかる
レンズ2は、まず一次成形加工で不透明な合成樹脂の一
次成形品21を一次成形し、次に二次成形加工で前記一
次成形品21の表面に透明な合成樹脂の二次成形品22
を二次成形してなるもの(所謂スキン成形加工してなる
もの)である。なお、前記二次成形品22の金型成形に
おけるゲートは製品(リヤーフィニッシャー)価値を下
げないために、外周縁等の目立たない箇所に配置されて
いる。従って、二次成形品22の溶融樹脂は二次成形品
22の外周縁等から中央部に流動する。このレンズ2の
シール脚部211を前記ハウジング1のシール凹部11
にホットメルトなどの接着剤20によりシールして灯室
23を画成する。
【0004】図において、3はソケットである。このソ
ケット3は、一端部側に設けた挿入部30と、中央部に
設けた挟持鍔31と、他端部側に設けた外部32とから
なる。前記挿入部30はその外径が前記取付孔13の内
径より小さい円筒形状をなし、一方前記挟持鍔31はそ
の外径が前記取付孔13の内径より大きい円板形状をな
す。このソケット3の挿入部30に複数個の挟持爪(図
示せず)を設ける。なお、図において、33はソケット
3の内部に設けたターミナル(図示せず)に接続したリ
ード線である。
【0005】図において、4は光源バルブである。この
光源バルブ4は、ガラス管球40中にフィラメント41
を封入し、そのガラス管球40の後部に端子(図示せ
ず)を設けてなる。この光源バルブ4のガラス管球40
の後部を前記ソケット3の挿入部30の挿入孔(図示せ
ず)に着脱可能に装着し、この光源バルブ4の端子を前
記ソケット3のターミナルに接続させる。この光源バル
ブ4を装着したソケット3を前記ハウジング1に着脱可
能に取り付けて、前記光源バルブ4を前記灯室23内の
所定の位置に配設する。
【0006】かくして、光源バルブ4を点灯すると、こ
の光源バルブ4からの光の一部は、図6中の矢印Aに示
すように、レンズ2の一次成形品21の開口部210及
び二次成形品22のプリズム面220を経て外部に照射
される。一方、光源バルブ4からの光の他部は、図6中
の矢印Bに示すように、レンズ2の一次成形品21によ
り外部に照射されるのを遮断される。
【0007】かかるリヤーフィニッシャーにおいては、
レンズ2の中央部は表示を施すために不透明であり、ま
たレンズ2の周縁部はシール脚部211やシール凹部1
1を見え難くするために不透明であり、一方レンズ2の
左右両端部は光源バルブ4からの光を外部に照射するた
めに透明である。上述の不透明部分はレンズ2の一次成
形品21で得られ、また透明部分はレンズ2の一次成形
品21の開口部210及び二次成形品22のプリズム面
220で得られる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の車両用灯具のレンズは、不透明な一次成形品21の表
面に透明な二次成形品22をスキン成形加工してなるも
のであるから、そのスキン成形加工の二次成形加工の際
に、二次成形品22の溶融樹脂が一次成形品21の表面
に沿って二次成形品22の外周縁等から中央部に流動す
るので、その二次成形品22の溶融樹脂の熱で一次成形
品21が溶融する場合がある。特に、上述のリヤーフィ
ニッシャーのレンズ2のように全長が長い長尺のものの
場合、二次成形加工の時間がかかるので、図7の矢印に
示すように、一次成形品21が溶融して二次成形品22
の溶融樹脂の流動に誘い込まれてその二次成形品22中
に混入する場合がある。この二次成形加工時において、
不透明な一次成形品21が透明な二次成形品22中に混
入してしまう(以下、溶け込み、と称する)と、図8に
示すように、この一次成形品21の溶け込み部212が
二次成形品22のプリズム面220の光透過部の中央付
近まで侵入し、その溶け込み部212により光源バルブ
4からの光が遮られるので、レンズ2の光透過部(一次
成形品21の開口部210及び二次成形品22のプリズ
ム面220)の範囲Sが大きく狭まるなどの問題があ
る。
【0009】本考案の目的は、全長が長くても一次成形
品の溶け込みによりレンズの光透過部の範囲が大きく狭
まるような虞がない車両用灯具のレンズを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、一次成形品の開口部の縁に、二次成形品
の一部であって、二次成形加工の際に前記一次成形品の
溶け込みを誘い込む凸部を、設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本考案は、上記の構成により、二次成形加工の
際に、一次成形品が二次成形品中に溶け込もうとする
と、その一次成形品の溶け込み部が二次成形品の凸部中
と二次成形品の光透過部中とに分流して溶け込むので、
二次成形品の光透過部中に溶け込む一次成形品の溶け込
み量を少なくすることができ、一次成形品の溶け込み部
が二次成形品の光透過部の中央付近まで侵入するのを防
ぐことができる。この結果、全長が長くても一次成形品
の溶け込みによりレンズの光透過部の範囲が大きく狭ま
るような虞がない。
【0012】
【実施例】以下、本考案の車両用灯具のレンズの一実施
例を図1乃至図4を参照して説明する。この例はリヤー
フィニッシャーのレンズに使用した例について説明す
る。図中、図5乃至図8と同符号は同一のものを示す。
図において、24は凸部である。この凸部24は、二次
成形品22の一部であって、二次成形加工の際に一次成
形品21の溶け込みを誘い込むもので、一次成形品21
の開口部210の縁、すなわち二次成形品22の溶融樹
脂の流動方向の下流側に、一体に突設する。
【0013】なお、この実施例において、一次成形品
(図中、格子ハッチングを施した部分)21は、不透明
な合成樹脂、例えばABS(例えば、三菱レイヨン株式
会社の商品名「TM20」)製のもので、肉厚を2.5
mmとする。一方、二次成形品(図2中、実線と破線と
を交互に施した部分)22は、透明な合成樹脂、例えば
PMMA(ポリメタクリル酸メチル.メタクリル樹脂)
製のものであって、熱変形温度(HDT 4.6kg荷
重 90°C以上)、熱過塑性樹脂流動速度(MFR
230°C 3.8kg 9g/10MIN以上)の条
件を満足する合成樹脂製のもので、肉厚を2.7mmと
する。
【0014】この実施例における本考案の車両用灯具の
レンズは、以上の如き構成からなるので、二次成形加工
の際に、その二次成形品22の溶融樹脂がまず図3中の
実線矢印方向の凸部24側に流動し、次いで図3中の破
線矢印方向のプリズム面220側に流動する。このため
に、二次成形加工の際に、一次成形品21が二次成形品
22中に溶け込もうとすると、図3中の実線矢印方向に
示すように、その一次成形品21の溶け込み部212が
二次成形品22の凸部24中に溶け込んでその凸部24
中において二次成形品22の溶融樹脂の乱流と一次成形
品21及び二次成形品22の合成樹脂の高粘性により留
り、一次成形品21の溶け込み部212が二次成形品2
2のプリズム面220の光透過部の中央付近まで侵入す
るのを防ぐことができる。この結果、全長が長くても一
次成形品21の溶け込みによりレンズ2の光透過部の範
囲Wが、従来のものSと比較して大きく狭まるような虞
がない。なお、上述の一次成形品21の溶け込み部21
2の量は図で示す程多くはなく、実際には少量である。
【0015】なお、上述の実施例においては、全長が長
いリヤーフィニッシャーのレンズについて説明したが、
本考案はその他の車両用灯具のレンズにも使用すること
ができる。
【0016】
【考案の効果】以上から明らかなように、本考案の車両
用灯具のレンズは、全長が長くても一次成形品の溶け込
みによりレンズの光透過部の範囲が大きく狭まるような
虞がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車両用灯具のレンズの一実施例を示
し、本考案のレンズを使用したリヤーフィニッシャーの
正面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】図2におけるIII部の拡大断面図である。
【図4】本考案の車両用灯具のレンズによる光透過部の
(発光範囲)を示した説明図である。
【図5】従来の車両用灯具のレンズを示し、従来のレン
ズを使用したリヤーフィニッシャーの正面図である。
【図6】図5におけるVI−VI線断面図である。
【図7】図6におけるVII部の拡大断面図である。
【図8】従来の車両用灯具のレンズによる光透過部の範
囲(発光範囲)を示した説明図である。
【符号の説明】
1…ハウジング、2…レンズ、21…一次成形品(不透
明)、210…開口部、212…溶け込み部、22…二
次成形品(透明)、220…プリズム面、23…灯室、
24…溶け出し部誘い込み用の凸部、3…ソケット、4
…光源バルブ、W…本考案の車両用灯具のレンズによる
光透過部の(発光範囲)、S…従来の車両用灯具のレン
ズによる光透過部の(発光範囲)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 11:00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全長が長いレンズとハウジングとにより
    灯室を画成し、その灯室内に光源バルブを配設してなる
    車両用灯具であって、前記全長が長いレンズは、開口部
    を有する不透明な材料の一次成形品と、その一次成形品
    に透明な材料を二次成形加工してなる二次成形品とから
    構成されており、前記光源バルブからの光が前記一次成
    形品の開口部及び前記二次成形品を経て外部に照射され
    る車両用灯具のレンズにおいて、 前記一次成形品の開口部の縁には、前記二次成形品の一
    部であって、前記二次成形加工の際に前記一次成形品の
    溶け込みを誘い込む凸部を、有することを特徴とする車
    両用灯具のレンズ。
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