JP2600423Y2 - 用心錠 - Google Patents
用心錠Info
- Publication number
- JP2600423Y2 JP2600423Y2 JP1993042923U JP4292393U JP2600423Y2 JP 2600423 Y2 JP2600423 Y2 JP 2600423Y2 JP 1993042923 U JP1993042923 U JP 1993042923U JP 4292393 U JP4292393 U JP 4292393U JP 2600423 Y2 JP2600423 Y2 JP 2600423Y2
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- JP
- Japan
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- guard
- lever
- shaft
- lock
- rod
- Prior art date
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- Lock And Its Accessories (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、玄関扉などのスイング
式扉の開放角度を制限させる機能を持った用心錠に関す
る。
式扉の開放角度を制限させる機能を持った用心錠に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の用心錠として、本出願人は、実
開平2−95774号公報に見られるように、錠ケース
内の用心杆テコに、一端側に連結した軸を介して用心杆
を扉開閉方向に回動可能に設けると共に、前記用心杆の
他端側には、閉扉下において錠ケースに相対峙する受け
部材の受け孔に嵌入係止する係止部を形成し、かつ、前
記用心杆テコを前記軸の軸芯方向に回動ならびにスライ
ド可能に設ける一方、当該用心杆テコを回動ならびにス
ライドさせて、前記軸の用心杆連結部を錠ケースから付
勢突出させ且つ前記用心杆の係止部を受け孔に嵌入させ
る付勢機構と、当該付勢機構に抗して前記用心杆を錠ケ
ース内に復帰移動させる作動機構とを設けたものを提案
している。
開平2−95774号公報に見られるように、錠ケース
内の用心杆テコに、一端側に連結した軸を介して用心杆
を扉開閉方向に回動可能に設けると共に、前記用心杆の
他端側には、閉扉下において錠ケースに相対峙する受け
部材の受け孔に嵌入係止する係止部を形成し、かつ、前
記用心杆テコを前記軸の軸芯方向に回動ならびにスライ
ド可能に設ける一方、当該用心杆テコを回動ならびにス
ライドさせて、前記軸の用心杆連結部を錠ケースから付
勢突出させ且つ前記用心杆の係止部を受け孔に嵌入させ
る付勢機構と、当該付勢機構に抗して前記用心杆を錠ケ
ース内に復帰移動させる作動機構とを設けたものを提案
している。
【0003】かゝる構成によれば、用心杆の係止部を受
け孔に嵌入係止させるガード施錠時に用心杆連結部を錠
ケースから突出させ、ガード解錠状態では用心杆連結部
を含めて用心杆の全体を錠ケース内に納めさせるので、
それまでのように、解錠状態でも用心杆を錠ケースから
突出させていた構成における不都合が一挙に解消され
る。
け孔に嵌入係止させるガード施錠時に用心杆連結部を錠
ケースから突出させ、ガード解錠状態では用心杆連結部
を含めて用心杆の全体を錠ケース内に納めさせるので、
それまでのように、解錠状態でも用心杆を錠ケースから
突出させていた構成における不都合が一挙に解消され
る。
【0004】上記構成の用心錠において、用心杆を備え
た用心杆テコと作動機構とを錠ケースに具備して成る用
心錠本体は扉側に設けられ、受け孔が形成された受け部
材は扉枠側に設けられているもので、図10に模式図を
示すように、用心杆18をガード施錠の状態に切り換え
て扉2を開いたガード開扉の状態では、軸19に対する
用心杆18の連結点jと受け部材6の係止孔に対する用
心杆係止部の係止点mとを結んだ線nと、前記軸19の
軸芯rとの成す角度θ1が鋭角になる。
た用心杆テコと作動機構とを錠ケースに具備して成る用
心錠本体は扉側に設けられ、受け孔が形成された受け部
材は扉枠側に設けられているもので、図10に模式図を
示すように、用心杆18をガード施錠の状態に切り換え
て扉2を開いたガード開扉の状態では、軸19に対する
用心杆18の連結点jと受け部材6の係止孔に対する用
心杆係止部の係止点mとを結んだ線nと、前記軸19の
軸芯rとの成す角度θ1が鋭角になる。
【0005】この為、上記した用心錠では、この角度θ
1に合わせるように用心杆を予め屈曲形成し、かつ、用
心杆テコを前記軸の軸芯方向に回動ならびにスライド可
能に設けて、用心杆連結部を僅かに錠ケースから突出さ
せることで用心杆の全体を錠ケースから突出させるよう
に構成しているのである。
1に合わせるように用心杆を予め屈曲形成し、かつ、用
心杆テコを前記軸の軸芯方向に回動ならびにスライド可
能に設けて、用心杆連結部を僅かに錠ケースから突出さ
せることで用心杆の全体を錠ケースから突出させるよう
に構成しているのである。
【0006】ところで近年は、使い勝手の良さやデザイ
ン性を考慮して、扉開閉用の把手を上下方向に長くした
構成の扉構造が採用される傾向にあり、この場合、長く
構成した把手が施解錠用のシリンダやサムターンに干渉
し合って、施錠や解錠の操作がやゝ困難になることか
ら、本締まり錠と共に用心錠の本体を扉枠側に設けたい
とする要望がある。あるいは、例えば大小の扉を備える
扉構造において、常時は固定保持される小扉側に錠本体
を設けたいとする要望もある。
ン性を考慮して、扉開閉用の把手を上下方向に長くした
構成の扉構造が採用される傾向にあり、この場合、長く
構成した把手が施解錠用のシリンダやサムターンに干渉
し合って、施錠や解錠の操作がやゝ困難になることか
ら、本締まり錠と共に用心錠の本体を扉枠側に設けたい
とする要望がある。あるいは、例えば大小の扉を備える
扉構造において、常時は固定保持される小扉側に錠本体
を設けたいとする要望もある。
【0007】しかるに、錠本体を扉側に設ける形態で
は、線nと軸芯rとの成す角度θ1が鋭角になるのに対
して、錠本体を扉枠や小扉(これらを必要に応じて固定
部材という。)側に設ける形態をとる場合は、図10を
参照して明らかなように、ガード開扉の状態では線nと
軸芯(r)との成す角度θ2が鈍角になることが容易に
理解されよう。
は、線nと軸芯rとの成す角度θ1が鋭角になるのに対
して、錠本体を扉枠や小扉(これらを必要に応じて固定
部材という。)側に設ける形態をとる場合は、図10を
参照して明らかなように、ガード開扉の状態では線nと
軸芯(r)との成す角度θ2が鈍角になることが容易に
理解されよう。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】而して、上記した従来
構成の用心錠においては、これの錠本体を固定部材側に
設ける使用形態をとることが不能であり、あるいは、上
記の角度θ2に合わせて用心杆を屈曲させるにしても、
閉扉状態で扉と固定部材との間に大きな隙間を形成する
必要がある上に、錠ケースから大きく突出した用心杆を
錠ケース内に納めさせるためには、用心杆テコを大きく
回動ならびにスライドさせる必要があることから、錠本
体を固定部材側に設けることは、構成的には実施可能で
あっても現実には実施不能であると言える。
構成の用心錠においては、これの錠本体を固定部材側に
設ける使用形態をとることが不能であり、あるいは、上
記の角度θ2に合わせて用心杆を屈曲させるにしても、
閉扉状態で扉と固定部材との間に大きな隙間を形成する
必要がある上に、錠ケースから大きく突出した用心杆を
錠ケース内に納めさせるためには、用心杆テコを大きく
回動ならびにスライドさせる必要があることから、錠本
体を固定部材側に設けることは、構成的には実施可能で
あっても現実には実施不能であると言える。
【0009】本考案は、上記の実情に鑑みて成されたも
のであって、用心杆テコとこれに軸を介して連結される
用心杆とに対する簡単かつ合理的な改良によって、錠本
体を固定部材側に設けての実施が可能な用心錠を提供す
ることを目的としている。
のであって、用心杆テコとこれに軸を介して連結される
用心杆とに対する簡単かつ合理的な改良によって、錠本
体を固定部材側に設けての実施が可能な用心錠を提供す
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本考案は、本出願人が既に提案している上記した用
心錠、即ち、錠ケース内の用心杆テコに、一端側に連結
した軸を介して用心杆を前記軸の軸芯まわりで扉開閉方
向に回動可能に設け、前記用心杆の他端側には、閉扉下
において錠ケースに相対峙する受け部材の受け孔に嵌入
係止する係止部を形成し、かつ、前記用心杆テコを用心
杆テコ用の支軸に対し回動ならびにスライド可能に設け
る一方、当該用心杆テコを回動ならびにスライドさせ
て、前記軸の用心杆連結部を錠ケースから付勢突出させ
且つ前記用心杆の係止部を受け孔に嵌入させる付勢機構
と、当該付勢機構に抗して前記用心杆を錠ケース内に復
帰移動させる作動機構とを設けた用心錠において、前記
用心杆テコに対して前記軸をそれの軸芯方向にスライド
可能に設けると共に、前記用心杆の一端側を前記軸に対
してそれの軸芯に直交させた状態で前記軸に連結し、か
つ、用心杆テコの前記支軸に対する回動ならびにスライ
ドの操作に伴って、前記用心杆の全体を錠ケースから突
出させ且つ前記用心杆の他端側の係止部を閉扉下におい
て錠ケースに相対峙する前記受け部材の受け孔に嵌入係
止させる方向と、前記用心杆の全体を開扉下において錠
ケース内に納める方向に傾動可能に連結し、かつ、少な
くとも閉扉下において前記用心杆連結部を用心杆テコ側
に付勢する付勢手段を設けた点に特徴がある。
めに本考案は、本出願人が既に提案している上記した用
心錠、即ち、錠ケース内の用心杆テコに、一端側に連結
した軸を介して用心杆を前記軸の軸芯まわりで扉開閉方
向に回動可能に設け、前記用心杆の他端側には、閉扉下
において錠ケースに相対峙する受け部材の受け孔に嵌入
係止する係止部を形成し、かつ、前記用心杆テコを用心
杆テコ用の支軸に対し回動ならびにスライド可能に設け
る一方、当該用心杆テコを回動ならびにスライドさせ
て、前記軸の用心杆連結部を錠ケースから付勢突出させ
且つ前記用心杆の係止部を受け孔に嵌入させる付勢機構
と、当該付勢機構に抗して前記用心杆を錠ケース内に復
帰移動させる作動機構とを設けた用心錠において、前記
用心杆テコに対して前記軸をそれの軸芯方向にスライド
可能に設けると共に、前記用心杆の一端側を前記軸に対
してそれの軸芯に直交させた状態で前記軸に連結し、か
つ、用心杆テコの前記支軸に対する回動ならびにスライ
ドの操作に伴って、前記用心杆の全体を錠ケースから突
出させ且つ前記用心杆の他端側の係止部を閉扉下におい
て錠ケースに相対峙する前記受け部材の受け孔に嵌入係
止させる方向と、前記用心杆の全体を開扉下において錠
ケース内に納める方向に傾動可能に連結し、かつ、少な
くとも閉扉下において前記用心杆連結部を用心杆テコ側
に付勢する付勢手段を設けた点に特徴がある。
【0011】
【作用】上記の特徴構成によれば、少なくとも閉扉下に
おいては付勢手段の付勢力によって用心杆が用心杆テコ
と一体化の状態に置かれる。従って用心杆は、従来の構
成と同様に、用心杆テコの用心杆テコ用の支軸に対する
回動ならびにスライドの操作に伴って、その全体が錠ケ
ースから突出するガード施錠の状態と全体が錠ケース内
に復帰移動する解錠状態とに傾動可能に切り換えられ
る。
おいては付勢手段の付勢力によって用心杆が用心杆テコ
と一体化の状態に置かれる。従って用心杆は、従来の構
成と同様に、用心杆テコの用心杆テコ用の支軸に対する
回動ならびにスライドの操作に伴って、その全体が錠ケ
ースから突出するガード施錠の状態と全体が錠ケース内
に復帰移動する解錠状態とに傾動可能に切り換えられ
る。
【0012】一方、前記軸のスライドならびに用心杆の
傾動が可能であることから、用心杆をガード施錠の状態
に切り換えて扉を開くと、その開扉動作に伴って前記軸
の用心杆連結部に用心杆による拗れの力が作用し、これ
によって前記軸が付勢手段の付勢力に抗する方向にスラ
イドすると共に用心杆が傾動して、当該用心杆の軸に対
する連結姿勢が拡がり勝手に姿勢変更することになる。
即ち、図9に示すように、ガード開扉の状態では、点
j,mを結ぶ線nと軸19の軸芯rとの成す角度θ2が
鈍角となるように用心杆18が傾動することとなり、従
って、錠本体を固定部材側に設ける形態での用心錠の使
用が可能となるのである。
傾動が可能であることから、用心杆をガード施錠の状態
に切り換えて扉を開くと、その開扉動作に伴って前記軸
の用心杆連結部に用心杆による拗れの力が作用し、これ
によって前記軸が付勢手段の付勢力に抗する方向にスラ
イドすると共に用心杆が傾動して、当該用心杆の軸に対
する連結姿勢が拡がり勝手に姿勢変更することになる。
即ち、図9に示すように、ガード開扉の状態では、点
j,mを結ぶ線nと軸19の軸芯rとの成す角度θ2が
鈍角となるように用心杆18が傾動することとなり、従
って、錠本体を固定部材側に設ける形態での用心錠の使
用が可能となるのである。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は扉枠1に大小二枚の扉2,3を備えた扉構
造を示しており、通常は、小扉3は図示しないロック手
段によって閉じられたままであって、大扉2だけを開閉
して出入りする使用形態がとられる構成のものであり、
かつ、大扉2の開閉用把手4は、使い勝手の良さやデザ
イン性を考慮して上下方向に長く構成されている。
する。図1は扉枠1に大小二枚の扉2,3を備えた扉構
造を示しており、通常は、小扉3は図示しないロック手
段によって閉じられたままであって、大扉2だけを開閉
して出入りする使用形態がとられる構成のものであり、
かつ、大扉2の開閉用把手4は、使い勝手の良さやデザ
イン性を考慮して上下方向に長く構成されている。
【0014】このように、把手4を上下方向に長く構成
した上で、大扉2側に本締まり錠の錠本体を設けると、
この把手4が施解錠用のシリンダやサムターンに干渉し
合って、施錠や解錠の操作が困難になることは既に述べ
た通りで、操作性の面から本締まり錠の錠本体を小扉3
側に設けることが望まれる。一方、扉構造には、防犯の
面から本締まり錠とは機能が異なる用心錠が備えられる
が、本出願人が提案している構成の用心錠では、これの
錠本体を小扉3側に設けて実施することが不能であるこ
とも既に述べた通りである。
した上で、大扉2側に本締まり錠の錠本体を設けると、
この把手4が施解錠用のシリンダやサムターンに干渉し
合って、施錠や解錠の操作が困難になることは既に述べ
た通りで、操作性の面から本締まり錠の錠本体を小扉3
側に設けることが望まれる。一方、扉構造には、防犯の
面から本締まり錠とは機能が異なる用心錠が備えられる
が、本出願人が提案している構成の用心錠では、これの
錠本体を小扉3側に設けて実施することが不能であるこ
とも既に述べた通りである。
【0015】本考者は、かゝる実情に鑑みて鋭意工夫を
重ねた結果、常時は固定保持される小扉3側に錠本体を
設けて好適に実施可能な用心錠、より具体的には、本締
まり錠の機能を具備した用心錠を開発するに至ったので
ある。
重ねた結果、常時は固定保持される小扉3側に錠本体を
設けて好適に実施可能な用心錠、より具体的には、本締
まり錠の機能を具備した用心錠を開発するに至ったので
ある。
【0016】この本締まり錠の機能を具備した用心錠の
具体構造を図2〜4に示しており、その内の錠本体5を
小扉3側に埋設し、かつ、閉扉下において錠本体5に相
対峙する施錠用の受け部材6を大扉2側に設けている。
これらの図において、図中の7は錠ケースで、小扉3に
対する固定用のフロントプレート8が設けられている。
9は第1及び第2のアーム10,11が連設されたデッ
トハブで、サムターンやシリンダ等の操作部材の操作軸
12によって、解錠位置Aとガード施錠位置Bおよび図
示しない本施錠位置の三位置に切り換え可能に構成され
ている。
具体構造を図2〜4に示しており、その内の錠本体5を
小扉3側に埋設し、かつ、閉扉下において錠本体5に相
対峙する施錠用の受け部材6を大扉2側に設けている。
これらの図において、図中の7は錠ケースで、小扉3に
対する固定用のフロントプレート8が設けられている。
9は第1及び第2のアーム10,11が連設されたデッ
トハブで、サムターンやシリンダ等の操作部材の操作軸
12によって、解錠位置Aとガード施錠位置Bおよび図
示しない本施錠位置の三位置に切り換え可能に構成され
ている。
【0017】13は錠ケース7内の下部側に設けられた
デッドボルトで、前記デットハブ9に連設された第1ア
ーム10のガード施錠位置Bと本施錠位置との切り換え
に伴って、ボルト先端が受け部材6の本施錠孔14に係
入する本施錠状態と、ボルト先端が錠ケース7内に引退
する解錠状態とに切り換えられる。
デッドボルトで、前記デットハブ9に連設された第1ア
ーム10のガード施錠位置Bと本施錠位置との切り換え
に伴って、ボルト先端が受け部材6の本施錠孔14に係
入する本施錠状態と、ボルト先端が錠ケース7内に引退
する解錠状態とに切り換えられる。
【0018】15は係止部材で、図2に示す如く、後述
する用心杆18が錠ケース7内に後退したガード解錠状
態で且つデッドボルト13が解錠位置Aに在るときに、
当該デットハブ9に連設された第2アーム11のピンa
に付勢係止するように設けられている。16は大扉2の
閉扉に伴って錠ケース7内に押し戻されるトリガーで、
このトリガー16の押し戻しに連動して前記ピンaに対
する係止部材15の係止が解除されるように構成され、
この係止解除の状態でのみ、前記デットハブ9を解錠位
置Aからガード施錠位置Bに切り換えられるようになっ
ている。
する用心杆18が錠ケース7内に後退したガード解錠状
態で且つデッドボルト13が解錠位置Aに在るときに、
当該デットハブ9に連設された第2アーム11のピンa
に付勢係止するように設けられている。16は大扉2の
閉扉に伴って錠ケース7内に押し戻されるトリガーで、
このトリガー16の押し戻しに連動して前記ピンaに対
する係止部材15の係止が解除されるように構成され、
この係止解除の状態でのみ、前記デットハブ9を解錠位
置Aからガード施錠位置Bに切り換えられるようになっ
ている。
【0019】17は錠ケース7内の上部側に設けられた
用心杆テコ、18は一端側に連結した軸19を介して前
記用心杆テコ17に保持された用心杆で、前記フロント
プレート8には、前記軸19に対する連結部Pを含めて
用心杆18の全体を錠ケース7から突出させるための開
口部20が形成されており、かつ、用心杆18を錠ケー
ス7から突出させた状態では、当該用心杆18が軸19
の軸芯まわりで大扉2の開閉方向に回動可能となってい
る。
用心杆テコ、18は一端側に連結した軸19を介して前
記用心杆テコ17に保持された用心杆で、前記フロント
プレート8には、前記軸19に対する連結部Pを含めて
用心杆18の全体を錠ケース7から突出させるための開
口部20が形成されており、かつ、用心杆18を錠ケー
ス7から突出させた状態では、当該用心杆18が軸19
の軸芯まわりで大扉2の開閉方向に回動可能となってい
る。
【0020】そして用心杆18は、それの他端側を錠ケ
ース7の内方に向けるように連結部Pの近傍において屈
曲されており、その他端側には、大扉2側の受け部材6
に形成された上下方向の受け孔21に嵌入係止するフッ
ク状の係止部18aが折り曲げによって形成されてい
る。上記の係止部18aを用心杆18の他端側に設ける
のに従来は、実開平2−95774号公報に照らして明
らかなように、ピン状の部材を例えば削り出しによって
形成して、これをカシメや溶接の手段で用心杆18の他
端側に取り付けていたのであるが、製作ならびに取り付
けに手間がかゝって高価なものとなっており、而して、
上記したように係止部18aを折り曲げによって形成し
たことで、取り付けの手間が不要になる上に製作が容易
で安価となる点で好適である。
ース7の内方に向けるように連結部Pの近傍において屈
曲されており、その他端側には、大扉2側の受け部材6
に形成された上下方向の受け孔21に嵌入係止するフッ
ク状の係止部18aが折り曲げによって形成されてい
る。上記の係止部18aを用心杆18の他端側に設ける
のに従来は、実開平2−95774号公報に照らして明
らかなように、ピン状の部材を例えば削り出しによって
形成して、これをカシメや溶接の手段で用心杆18の他
端側に取り付けていたのであるが、製作ならびに取り付
けに手間がかゝって高価なものとなっており、而して、
上記したように係止部18aを折り曲げによって形成し
たことで、取り付けの手間が不要になる上に製作が容易
で安価となる点で好適である。
【0021】尚、前記受け部材6の受け孔21は、閉扉
下において前記係止部18aを嵌入する部分が径大部2
1aに形成され、それよりも上方の部分が係止部18a
を係止するように径小部21bに形成されている。
下において前記係止部18aを嵌入する部分が径大部2
1aに形成され、それよりも上方の部分が係止部18a
を係止するように径小部21bに形成されている。
【0022】一方、前記用心杆テコ17には、用心杆テ
コ17用の支軸22を貫挿する長孔形状のガイド孔23
が軸19の軸芯方向に沿わせて形成されていて、当該用
心杆テコ17が前記支軸22に対し回動ならびにスライ
ド可能に構成されている。即ち、閉扉下での用心杆テコ
17の前記回動ならびにスライドの操作に伴って、前記
用心杆18の全体を錠ケース7から突出させ且つ係止部
18aを受け孔21に嵌入係止させるガード施錠の状態
(図3を参照)Xと、用心杆18の全体を錠ケース7内
に納める解錠状態(図2を参照)Yとに、それぞれ切り
換え可能に構成されているのである。
コ17用の支軸22を貫挿する長孔形状のガイド孔23
が軸19の軸芯方向に沿わせて形成されていて、当該用
心杆テコ17が前記支軸22に対し回動ならびにスライ
ド可能に構成されている。即ち、閉扉下での用心杆テコ
17の前記回動ならびにスライドの操作に伴って、前記
用心杆18の全体を錠ケース7から突出させ且つ係止部
18aを受け孔21に嵌入係止させるガード施錠の状態
(図3を参照)Xと、用心杆18の全体を錠ケース7内
に納める解錠状態(図2を参照)Yとに、それぞれ切り
換え可能に構成されているのである。
【0023】24は用心杆テコ17を介して用心杆18
をガード施錠状態Xに切り換え付勢させる付勢機構で、
用心杆テコ17に連設のアーム25と軸19後端とに順
次的に当接する回動部材26と、この回動部材26を順
次的に当接付勢させる付勢手段27とから成る。28は
上記付勢機構24の付勢手段27に抗して用心杆18を
錠ケース7内に復帰移動させる作動機構で、前記係止部
材15によって解錠位置Aで係止固定された状態にある
第2アーム11に付勢当接するアーム29と、解錠状態
Yにある用心杆テコ17のアーム25に係止するアーム
30とを、軸31まわりで回動可能なハブ32に連設し
て成る。
をガード施錠状態Xに切り換え付勢させる付勢機構で、
用心杆テコ17に連設のアーム25と軸19後端とに順
次的に当接する回動部材26と、この回動部材26を順
次的に当接付勢させる付勢手段27とから成る。28は
上記付勢機構24の付勢手段27に抗して用心杆18を
錠ケース7内に復帰移動させる作動機構で、前記係止部
材15によって解錠位置Aで係止固定された状態にある
第2アーム11に付勢当接するアーム29と、解錠状態
Yにある用心杆テコ17のアーム25に係止するアーム
30とを、軸31まわりで回動可能なハブ32に連設し
て成る。
【0024】この作動機構28の構成によれば、前記デ
ットハブ9を図2に示す解錠位置Aから図3に示すガー
ド施錠位置Bに切り換えて、前記アーム29に対する第
2アーム11の突っ張り固定を解除させると、前記テコ
アーム25に対する係止アーム30の係止が付勢手段3
3によって解除されると同時に、前記付勢機構24の付
勢手段27による付勢力が用心杆テコ17に加わって、
当該用心杆テコ17が支軸22を中心にする状態で時計
まわり方向に回動ならびに軸19の軸芯方向にスライド
操作されることになり、これによって用心杆テコ17ひ
いては用心杆連結部Pを含む用心杆18の全体が錠ケー
ス7から突出してガード施錠状態Xが現出される。
ットハブ9を図2に示す解錠位置Aから図3に示すガー
ド施錠位置Bに切り換えて、前記アーム29に対する第
2アーム11の突っ張り固定を解除させると、前記テコ
アーム25に対する係止アーム30の係止が付勢手段3
3によって解除されると同時に、前記付勢機構24の付
勢手段27による付勢力が用心杆テコ17に加わって、
当該用心杆テコ17が支軸22を中心にする状態で時計
まわり方向に回動ならびに軸19の軸芯方向にスライド
操作されることになり、これによって用心杆テコ17ひ
いては用心杆連結部Pを含む用心杆18の全体が錠ケー
ス7から突出してガード施錠状態Xが現出される。
【0025】これに対して、前記デットハブ9をガード
施錠位置Bから解錠位置Aに切り換えると、その切り換
え途中で第2アーム11の先端がアーム29のカム凸部
bを押し上げるように作用し、これによって係止アーム
30が付勢手段27,33に抗して用心杆テコ17を反
時計まわり方向に回動ならびにスライドさせるもので、
この用心杆テコ17の動きによって用心杆18の全体が
錠ケース7内に復帰移動され且つ前記係止部材15が第
2アーム11のピンbに係止することで、前記用心杆1
8が解錠状態Yに切り換え保持される。
施錠位置Bから解錠位置Aに切り換えると、その切り換
え途中で第2アーム11の先端がアーム29のカム凸部
bを押し上げるように作用し、これによって係止アーム
30が付勢手段27,33に抗して用心杆テコ17を反
時計まわり方向に回動ならびにスライドさせるもので、
この用心杆テコ17の動きによって用心杆18の全体が
錠ケース7内に復帰移動され且つ前記係止部材15が第
2アーム11のピンbに係止することで、前記用心杆1
8が解錠状態Yに切り換え保持される。
【0026】34は用心杆18に対する解錠規制部材
で、前記作動機構28による用心杆18のガード施錠状
態Xへの切り換えに連動して、その先端が化粧カバー3
5よりも大きく突出して用心杆18の背部に迫り、ガー
ド開扉の状態において、係止部18aを受け孔21から
外す不法な解錠行為を不能とするものである。
で、前記作動機構28による用心杆18のガード施錠状
態Xへの切り換えに連動して、その先端が化粧カバー3
5よりも大きく突出して用心杆18の背部に迫り、ガー
ド開扉の状態において、係止部18aを受け孔21から
外す不法な解錠行為を不能とするものである。
【0027】36は前記用心杆18を解錠状態Yの姿勢
に付勢復帰させるクリック復帰機構で、図5および図6
(イ),(ロ)にも示すように、前記用心杆テコ17に
凹入部17aを設ける一方、前記軸19の一部を割円状
にDカットして、このカット面cに接する受け座金37
を軸19に跨がらせるようにして設け、更に、この座金
37と凹入部17aの底面との間に付勢手段38を設け
て成るもので、例えばカット面cを上方に向けた状態
で、このカット面cに座金37を介して付勢手段38に
よる付勢力を付与させることで、前記用心杆18の施解
錠状態X,Yの切り換えが確実に実現されるように構成
している。
に付勢復帰させるクリック復帰機構で、図5および図6
(イ),(ロ)にも示すように、前記用心杆テコ17に
凹入部17aを設ける一方、前記軸19の一部を割円状
にDカットして、このカット面cに接する受け座金37
を軸19に跨がらせるようにして設け、更に、この座金
37と凹入部17aの底面との間に付勢手段38を設け
て成るもので、例えばカット面cを上方に向けた状態
で、このカット面cに座金37を介して付勢手段38に
よる付勢力を付与させることで、前記用心杆18の施解
錠状態X,Yの切り換えが確実に実現されるように構成
している。
【0028】これまでの構成における用心錠の実施態様
は、機能的には本出願人が既に提案している用心錠と変
わりはないが、本考案では、前記軸19に対する用心杆
18の連結部構造ならびに用心杆テコ17に対する軸1
9の保持構造を次のように改良した点に特徴がある。
は、機能的には本出願人が既に提案している用心錠と変
わりはないが、本考案では、前記軸19に対する用心杆
18の連結部構造ならびに用心杆テコ17に対する軸1
9の保持構造を次のように改良した点に特徴がある。
【0029】即ち、図5〜図8を参照して照らして明ら
かなように、前記軸19の一端側に、前記クリック復帰
機構36のためのカット面cに直交する方向の二面カッ
トの楕円形径小部19aを形成すると共に、この軸19
に連結される用心杆18には、前記径小部19aよりも
長径寸法がやゝ大であって当該径小部19aをルーズに
係入する楕円形の孔dを形成し、かつ、前記径小部19
aの軸線方向長さを用心杆18の厚さ寸法よりも大に設
定して、抜け止め具39を介して前記用心杆18の一端
側を軸19の径小部19aに対してカシメ止め連結して
いる。つまり、前記用心杆18の一端側を前記軸19に
対してそれの軸芯に直交させた状態で前記軸に連結して
ある。そして、前記用心杆テコ17の前記支軸22に対
する回動ならびにスライドの操作に伴って、前記用心杆
18の全体を錠ケース7から突出させ且つ前記用心杆の
他端側の係止部18aを閉扉下において錠ケース7に相
対峙する前記受け部材6の受け孔21に嵌入係止させる
方向と、前記用心杆18の全体を開扉下において錠ケー
ス7内に納める方向に傾動可能に連結してある。
かなように、前記軸19の一端側に、前記クリック復帰
機構36のためのカット面cに直交する方向の二面カッ
トの楕円形径小部19aを形成すると共に、この軸19
に連結される用心杆18には、前記径小部19aよりも
長径寸法がやゝ大であって当該径小部19aをルーズに
係入する楕円形の孔dを形成し、かつ、前記径小部19
aの軸線方向長さを用心杆18の厚さ寸法よりも大に設
定して、抜け止め具39を介して前記用心杆18の一端
側を軸19の径小部19aに対してカシメ止め連結して
いる。つまり、前記用心杆18の一端側を前記軸19に
対してそれの軸芯に直交させた状態で前記軸に連結して
ある。そして、前記用心杆テコ17の前記支軸22に対
する回動ならびにスライドの操作に伴って、前記用心杆
18の全体を錠ケース7から突出させ且つ前記用心杆の
他端側の係止部18aを閉扉下において錠ケース7に相
対峙する前記受け部材6の受け孔21に嵌入係止させる
方向と、前記用心杆18の全体を開扉下において錠ケー
ス7内に納める方向に傾動可能に連結してある。
【0030】一方、前記軸19の他端側に、Cクリップ
やEリングなどの抜け止め具40を係止する溝eを形成
すると共に、前記用心杆18と抜け止め具40との内面
間の寸法を前記用心杆テコ17の軸保持寸法よりもやゝ
長く設定し、その寸法差の分だけ、前記用心杆テコ17
に対して軸19をそれの軸芯方向にスライド可能として
いる。
やEリングなどの抜け止め具40を係止する溝eを形成
すると共に、前記用心杆18と抜け止め具40との内面
間の寸法を前記用心杆テコ17の軸保持寸法よりもやゝ
長く設定し、その寸法差の分だけ、前記用心杆テコ17
に対して軸19をそれの軸芯方向にスライド可能として
いる。
【0031】そして、前記用心杆テコ17の用心杆連結
部P側の端面両側、より詳しくは、図5に示すように、
軸孔中心を通る上下軸線の左右両側の端面部fを斜めに
カットし、前記用心杆18を90度にわたって回動させ
た状態で当該用心杆18を軸19に対して傾動させるに
伴って、図7(イ)に矢付Cで示す如く、前記軸19を
テコ作用によって用心杆連結部P側にスライド突出させ
るようにしている。
部P側の端面両側、より詳しくは、図5に示すように、
軸孔中心を通る上下軸線の左右両側の端面部fを斜めに
カットし、前記用心杆18を90度にわたって回動させ
た状態で当該用心杆18を軸19に対して傾動させるに
伴って、図7(イ)に矢付Cで示す如く、前記軸19を
テコ作用によって用心杆連結部P側にスライド突出させ
るようにしている。
【0032】更に、前記クリック復帰機構36を構成す
るに際して、前記カット面cに連ねる状態で用心杆連結
部Pとは反対側の軸部分にカム面hを形成すると共に、
前記座金37をこのカム面hとカット面cとにわたらせ
て設けて、前記用心杆18が解錠状態Yにあるときに、
前記座金37を介してカム面hに作用する付勢手段38
の付勢力によって、図6(イ)に矢付Dで示す如く、前
記軸19ひいては用心杆連結部Pを用心杆テコ17側に
後退付勢させるようにしている。
るに際して、前記カット面cに連ねる状態で用心杆連結
部Pとは反対側の軸部分にカム面hを形成すると共に、
前記座金37をこのカム面hとカット面cとにわたらせ
て設けて、前記用心杆18が解錠状態Yにあるときに、
前記座金37を介してカム面hに作用する付勢手段38
の付勢力によって、図6(イ)に矢付Dで示す如く、前
記軸19ひいては用心杆連結部Pを用心杆テコ17側に
後退付勢させるようにしている。
【0033】上記の構成によれば、前記用心杆テコ17
に対して軸19がスライド可能ではあるが、閉扉下にお
いては付勢手段38による付勢力が軸19に付与され
て、図6(イ)に矢付Dで示した如く、用心杆連結部P
が用心杆テコ17側に付勢されることで、用心杆18は
用心杆テコ17と一体化の状態に置かれる。従って用心
杆18は、用心杆テコ17の回動ならびにスライドに伴
って、その全体が錠ケース7から突出するガード施錠の
状態Xと全体が錠ケース7内に復帰移動する解錠状態Y
とに切り換えられる。
に対して軸19がスライド可能ではあるが、閉扉下にお
いては付勢手段38による付勢力が軸19に付与され
て、図6(イ)に矢付Dで示した如く、用心杆連結部P
が用心杆テコ17側に付勢されることで、用心杆18は
用心杆テコ17と一体化の状態に置かれる。従って用心
杆18は、用心杆テコ17の回動ならびにスライドに伴
って、その全体が錠ケース7から突出するガード施錠の
状態Xと全体が錠ケース7内に復帰移動する解錠状態Y
とに切り換えられる。
【0034】そして、前記用心杆18をガード施錠状態
Xに切り換えて大扉2を開扉させると、その開扉に伴っ
て係止部18aが径小部21bに係止された状態で用心
杆18が軸19の軸芯まわりで回動する。
Xに切り換えて大扉2を開扉させると、その開扉に伴っ
て係止部18aが径小部21bに係止された状態で用心
杆18が軸19の軸芯まわりで回動する。
【0035】この用心杆18の回動に伴って当該用心杆
18と軸19との連結部Pに拗れの力が作用し、本来な
らば開扉が不能となるが、前記用心杆テコ17に対する
軸19のスライドと、用心杆18の傾動とを可能に構成
しているので、上記拗れの力と用心杆テコ端面のカット
部fによるテコ作用の相乗によって、前記軸19が付勢
手段38の付勢力に抗する方向、即ち、図6(イ)に矢
付Dで示した方向への付勢力に抗する方向(これはつま
り、図7(イ)に矢付Cで示した方向である。)にスラ
イドすると共に、この軸に対して連結姿勢が拡がり勝手
となるように用心杆18が傾動することで、前記受け孔
21の範囲内での大扉2のガード開扉が可能となる。
18と軸19との連結部Pに拗れの力が作用し、本来な
らば開扉が不能となるが、前記用心杆テコ17に対する
軸19のスライドと、用心杆18の傾動とを可能に構成
しているので、上記拗れの力と用心杆テコ端面のカット
部fによるテコ作用の相乗によって、前記軸19が付勢
手段38の付勢力に抗する方向、即ち、図6(イ)に矢
付Dで示した方向への付勢力に抗する方向(これはつま
り、図7(イ)に矢付Cで示した方向である。)にスラ
イドすると共に、この軸に対して連結姿勢が拡がり勝手
となるように用心杆18が傾動することで、前記受け孔
21の範囲内での大扉2のガード開扉が可能となる。
【0036】即ち、ガード開扉の状態では、図9に示す
ように、点j,mを結ぶ線nと軸19の軸芯rとの成す
角度θ2が鈍角となるように用心杆18が傾動すること
から、錠本体5を固定部材である小扉3側に且つ受け部
材6を大扉2側に設ける形態での用心錠の使用が可能と
なるのである。
ように、点j,mを結ぶ線nと軸19の軸芯rとの成す
角度θ2が鈍角となるように用心杆18が傾動すること
から、錠本体5を固定部材である小扉3側に且つ受け部
材6を大扉2側に設ける形態での用心錠の使用が可能と
なるのである。
【0037】尚、前記クリック復帰機構36の付勢手段
38を利用して、前記軸19の用心杆連結部Pを用心杆
テコ17側に付勢させるようにしているが、例えば抜け
止め具40と用心杆テコ17との間に別途専用のバネ等
の付勢手段を設けるなどの変更が可能である。
38を利用して、前記軸19の用心杆連結部Pを用心杆
テコ17側に付勢させるようにしているが、例えば抜け
止め具40と用心杆テコ17との間に別途専用のバネ等
の付勢手段を設けるなどの変更が可能である。
【0038】また図8に照らして明らかなように、前記
用心杆18によるテコ作用で軸19をスライドさせるカ
ット部fは一方のみが機能するだけであるが、このカッ
ト部fを用心杆テコ17の端面両側に形成しているの
は、大扉2の開放方向を逆にする態様の扉構造に流用で
きるように考慮してのことである。
用心杆18によるテコ作用で軸19をスライドさせるカ
ット部fは一方のみが機能するだけであるが、このカッ
ト部fを用心杆テコ17の端面両側に形成しているの
は、大扉2の開放方向を逆にする態様の扉構造に流用で
きるように考慮してのことである。
【0039】このカット部fに代えて、カット部f,f
間の隆状部iに相当する突起を用心杆テコ17の端面に
突出させての実施も可能であり、あるいは、上記のカッ
ト部fやこれに代わる突起を必ずしも設けなくとも、用
心杆18によるテコ作用の実現が可能であることから、
カット部fなどを設けることは必須の要件ではないこと
を付言しておく。
間の隆状部iに相当する突起を用心杆テコ17の端面に
突出させての実施も可能であり、あるいは、上記のカッ
ト部fやこれに代わる突起を必ずしも設けなくとも、用
心杆18によるテコ作用の実現が可能であることから、
カット部fなどを設けることは必須の要件ではないこと
を付言しておく。
【0040】また上記した実施例では、本締まり錠の機
能を具備した用心錠について説明したが、ガード機能の
みを有する用心錠も本考案の実施対象であることは言う
までもなく、更に、大小二枚の扉2,3を備えた扉構造
を対象にして、それの小扉3側に錠本体5を設ける形態
について説明したが、単に一枚の扉を備える扉構造を対
象にして、それの扉枠に錠本体5を設ける形態での実施
も可能である。
能を具備した用心錠について説明したが、ガード機能の
みを有する用心錠も本考案の実施対象であることは言う
までもなく、更に、大小二枚の扉2,3を備えた扉構造
を対象にして、それの小扉3側に錠本体5を設ける形態
について説明したが、単に一枚の扉を備える扉構造を対
象にして、それの扉枠に錠本体5を設ける形態での実施
も可能である。
【0041】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、用心杆を
連結する軸を用心杆テコにスライド可能に設け、前記用
心杆の一端側を前記軸に対してそれの軸芯に直交させた
状態で前記軸に連結し、かつ、用心杆テコの前記支軸に
対する回動ならびにスライドの操作に伴って、前記用心
杆の全体を錠ケースから突出させ且つ前記用心杆の他端
側の係止部を閉扉下において錠ケースに相対峙する前記
受け部材の受け孔に嵌入係止させる方向と、前記用心杆
の全体を開扉下において錠ケース内に納める方向に傾動
可能に連結し、かつ、この軸の用心杆連結部を少なくと
も閉扉下において用心杆テコ側に付勢させる付勢手段を
設けた点に構成上の特徴がある。
連結する軸を用心杆テコにスライド可能に設け、前記用
心杆の一端側を前記軸に対してそれの軸芯に直交させた
状態で前記軸に連結し、かつ、用心杆テコの前記支軸に
対する回動ならびにスライドの操作に伴って、前記用心
杆の全体を錠ケースから突出させ且つ前記用心杆の他端
側の係止部を閉扉下において錠ケースに相対峙する前記
受け部材の受け孔に嵌入係止させる方向と、前記用心杆
の全体を開扉下において錠ケース内に納める方向に傾動
可能に連結し、かつ、この軸の用心杆連結部を少なくと
も閉扉下において用心杆テコ側に付勢させる付勢手段を
設けた点に構成上の特徴がある。
【0042】而して、閉扉下では用心杆と用心杆テコと
が一体になって、従来の構成と同様に用心杆がガード施
錠の状態と解錠状態とに切り換えられながらも、ガード
開扉の状態では、用心杆テコの前記支軸に対する回動な
らびにスライドの操作に伴って用心杆が傾動しつつ軸が
スライドして、当該用心杆の軸に対する連結姿勢が拡が
り勝手に姿勢変更されることから、錠本体を固定部材側
に設ける形態での用心錠の使用が可能となったのであ
る。
が一体になって、従来の構成と同様に用心杆がガード施
錠の状態と解錠状態とに切り換えられながらも、ガード
開扉の状態では、用心杆テコの前記支軸に対する回動な
らびにスライドの操作に伴って用心杆が傾動しつつ軸が
スライドして、当該用心杆の軸に対する連結姿勢が拡が
り勝手に姿勢変更されることから、錠本体を固定部材側
に設ける形態での用心錠の使用が可能となったのであ
る。
【図1】大小の扉を備えた扉構造の正面図である。
【図2】本締まり錠の機能を具備した用心錠の断面図で
ある。
ある。
【図3】ガード施錠の状態に切り換えた用心錠の断面図
である。
である。
【図4】ガード開扉の規制状態を展開図示した用心杆の
作動説明図である。
作動説明図である。
【図5】軸に対する用心杆の連結部構造ならびにクリッ
ク復帰機構の主要部を示す分解斜視図である。
ク復帰機構の主要部を示す分解斜視図である。
【図6】クリック復帰機構の詳細を示し、(イ)は縦断
正面図、(ロ)は縦断側面図である。
正面図、(ロ)は縦断側面図である。
【図7】用心杆の開扉回動の状態を示し、(イ)は縦断
正面図、(ロ)は縦断側面図である。
正面図、(ロ)は縦断側面図である。
【図8】ガード開扉の規制状態を示す用心錠の平面図で
ある。
ある。
【図9】錠本体を固定部材側に設けたガード開扉の規制
状態を示す模式図である。
状態を示す模式図である。
【図10】従来構造の用心錠における錠本体を扉側に設
けたガード開扉の規制状態を示す模式図である。
けたガード開扉の規制状態を示す模式図である。
6…受け部材、7…錠ケース、17…用心杆テコ、18
…用心杆、18a…係止部、19…軸、21…受け孔、
22…用心杆テコ用の支軸、24…付勢機構、 28…作動機構、36…クリック復帰機構、38…付勢
手段、a…用心杆連結部。
…用心杆、18a…係止部、19…軸、21…受け孔、
22…用心杆テコ用の支軸、24…付勢機構、 28…作動機構、36…クリック復帰機構、38…付勢
手段、a…用心杆連結部。
Claims (2)
- 【請求項1】 錠ケース内の用心杆テコに、一端側に連
結した軸を介して用心杆を前記軸の軸芯まわりで扉開閉
方向に回動可能に設け、前記用心杆の他端側には、閉扉
下において錠ケースに相対峙する受け部材の受け孔に嵌
入係止する係止部を形成し、かつ、前記用心杆テコを用
心杆テコ用の支軸に対し回動ならびにスライド可能に設
ける一方、当該用心杆テコを回動ならびにスライドさせ
て、前記軸の用心杆連結部を錠ケースから付勢突出させ
且つ前記用心杆の係止部を受け孔に嵌入させる付勢機構
と、当該付勢機構に抗して前記用心杆を錠ケース内に復
帰移動させる作動機構とを設けた用心錠において、前記
用心杆テコに対して前記軸をそれの軸芯方向にスライド
可能に設けると共に、前記用心杆の一端側を前記軸に対
してそれの軸芯に直交させた状態で前記軸に連結し、か
つ、用心杆テコの前記支軸に対する回動ならびにスライ
ドの操作に伴って、前記用心杆の全体を錠ケースから突
出させ且つ前記用心杆の他端側の係止部を閉扉下におい
て錠ケースに相対峙する前記受け部材の受け孔に嵌入係
止させる方向と、前記用心杆の全体を開扉下において錠
ケース内に納める方向に傾動可能に連結し、かつ、少な
くとも閉扉下において前記用心杆連結部を用心杆テコ側
に付勢する付勢手段を設けてあることを特徴とする用心
錠。 - 【請求項2】 前記用心杆を解錠状態の姿勢に付勢復帰
させるクリック復帰機構を設け、このクリック復帰機構
の付勢手段によって前記軸の用心杆連結部を用心杆テコ
側に付勢させるように構成してあることを特徴とする請
求項1に記載された用心錠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993042923U JP2600423Y2 (ja) | 1993-07-10 | 1993-07-10 | 用心錠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993042923U JP2600423Y2 (ja) | 1993-07-10 | 1993-07-10 | 用心錠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710323U JPH0710323U (ja) | 1995-02-14 |
JP2600423Y2 true JP2600423Y2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=12649548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993042923U Expired - Fee Related JP2600423Y2 (ja) | 1993-07-10 | 1993-07-10 | 用心錠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600423Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-07-10 JP JP1993042923U patent/JP2600423Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0710323U (ja) | 1995-02-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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