JP2599984Y2 - 空気清浄装置 - Google Patents

空気清浄装置

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JP2599984Y2
JP2599984Y2 JP1993009257U JP925793U JP2599984Y2 JP 2599984 Y2 JP2599984 Y2 JP 2599984Y2 JP 1993009257 U JP1993009257 U JP 1993009257U JP 925793 U JP925793 U JP 925793U JP 2599984 Y2 JP2599984 Y2 JP 2599984Y2
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electrode
discharge
air
charging unit
ground
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JP1993009257U
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伸二 奥原
閃一 増田
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Bosch Corp
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Bosch Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車用空調装置等
の空調ダクト内に組み込まれる空気清浄装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の空気清浄装置としては、
たとえば特開平3─270744号公報に示されるよう
に、放電電極と放電対極とを対向させてこれらの間に高
電圧を印加してなる荷電部と、接地側の電極とこれに対
向する反接地側の電極とからなる集塵部とを備え、これ
ら荷電部と集塵部との間に電源および大地から浮遊する
フロート電極を設け、このフロート電極を集塵部の反接
地側電極に接続し、放電電極から供給されるイオン電流
によって反接地側電極に自動的にバイアス電圧を発生さ
せ、荷電部と集塵部とを1つの電源でまかなうようにし
た、所謂オートバイアス方式のものが公知となってい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記オ
ートバイアス方式の集塵装置においては、荷電部とこれ
に対峙するフロート電極との間隔を変化させると、放電
電極から供給されるコロナ放電のエネルギー量が変化
し、集塵部の電極間電圧が変動してしまう。このため、
集塵率が変化して空気清浄の性能や安全性に影響を及ぼ
す不都合があった。
【0004】つまり、放電電極とフロート電極との距離
(L)に対して集塵率と異常放電との関係を見ると、図
4に示されるように、Lが小さいほど集塵率は大きくな
るが、異常放電の可能性も大きくなり安全性に欠ける。
これに対して、異常放電の可能性を小さくしようとLを
大きくすると、集塵率の低下を招いてしまう。このた
め、安全性を保ち、且つ、集塵率を確保する最適距離
は、所定範囲(例えばL=10〜12ミリ)に限られ、
この範囲を外れると清浄性能または安全性に問題があっ
た。
【0005】そこで、この発明においては、集塵率や安
全性の条件を最適に保つことができるよう放電電極とフ
ロート電極との間の距離を容易に規定することができ、
均一性能の清浄装置が組付け時やメンテナンス時に容易
に得られる空気清浄装置を提供することを課題としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして、この考案の要
旨とするところは、放電電極とこれに対向する放電対極
とを有して粉塵粒子を帯電させる荷電部と、この荷電部
よりも後流側に位置して前記帯電された粉塵粒子を補集
する集塵部とを空気流路内に配置し、前記荷電部の放電
電極と放電対極との間に直流電源を接続し、前記集塵部
は接地された接地側電極とこの接地側電極に対向する反
接地側電極とを有してなり、この集塵部と前記荷電部と
の間に電源および大地から浮遊して前記反接地側電極と
接続するフロート電極を配置し、前記フロート電極を前
記荷電部との間に設けられる絶縁性のスペーサを介して
固定したことにある。
【0007】
【作用】したがって、スペーサの巾によって荷電部の放
電電極からフロート電極が所定距離だけ離れて固定され
るので、多少の製造誤差はあるものの清浄装置毎に放電
電極からフロート電極に供給されるイオン電流のばらつ
きが殆どなくなり、適性な集塵性能と安全性が得られ、
そのため、上記課題を達成することができるものであ
る。
【0008】
【実施例】以下、この発明を図面により説明する。
【0009】図1において、空気清浄装置1を例えば自
動車用空調装置2に施設した場合が示され、自動車用空
調装置2は、空調ダクト3の最上流側にインテーク切換
装置4が設けられ、このインテーク切換装置4は内気入
口5と外気入口6とが分かれた部分にインテークドア7
が配置され、このインテークドア7をアクチュエータに
より操作して空調ダクト3内に導入する空気を内気と外
気とに選択できるようになっている。
【0010】送風機8は、送風ユニットを構成する送風
機ケース9に収納され、空調ダクト3内に空気を吸い込
んで下流側に送風するもので、この送風機8の下流側に
は、清浄ユニットを介して冷却ユニットに収納された冷
却用の熱交換器10と加熱ユニットに収納された加熱用
の熱交換器11とが設けられている。
【0011】冷却用の熱交換器10は、コンプレッサ、
コンデンサ、リキッドタンク及びエクスパンションバル
ブと共に配管結合されて冷房サイクルを構成しており、
送風機8から送られた空気を冷却する。また、加熱用の
熱交換器11は、エンジンの冷却水が循環してここを通
過する空気を加熱するようになっている。この加熱用の
熱交換器11の手前にはエアミックスドア12が設けら
れており、このエアミックスドア12の開度をアクチュ
エータで調節することで、加熱用の熱交換器11を通過
する空気と加熱用の熱交換器11をバイパスする空気と
の量が変えられ、その結果、吹出空気の温度が制御され
るようになっている。
【0012】そして、前記空調ダクト3の下流側は、デ
フロスト吹出口13、ベント吹出口14及びヒート吹出
口15に分かれて車室に開口し、その分かれた部分にモ
ードドア16a,16bが設けられ、このモードドア1
6a,16bをアクチュエータで操作することにより所
望の吹出モードが得られるようになっている。
【0013】清浄ユニット17は、図2及び図3にも示
されるように、荷電部(アイオナイザー)18と集塵部
19とを清浄ユニットケース20内に配置して構成され
ている。この清浄ユニットケース20は、その一端開口
部21が送風機ケース9の開口端に形成された接合段部
22に嵌合し、この一端開口部21の後方において徐々
に通路面積を大きくして他端開口部23が形成され、こ
の他端開口部23は、エバポレータケース24の入口開
口部に形成された接合段部25に嵌合されている。
【0014】送風機ケース9と清浄ユニットケース20
との接合部には、接合段部22にあてがわれて双方のケ
ース9,20で挟持されたプレフィルタ26が配置さ
れ、このプレフィルタ26により、送風機8から送られ
る空気中の粗いゴミ等が除去されるようになっている。
【0015】荷電部18は、例えば負極側が接地されて
いる直流高圧電源30の正極側に接続された放電電極3
1と、接地電圧に設定される放電対極32とを枠体内に
交互に配置して構成されているもので、放電電極31に
は針状の突起が複数形成され、この放電電極31と放電
対極32との間に生じるコロナ放電によってこの間を通
過する粉塵粒子を帯電するようになっている。
【0016】これに対して、集塵部19は、前記荷電部
18の下流側に配置され、接地電圧に設定された接地側
電極33と、この接地側電極33と交互に配置される高
圧側の反接地側電極34とを枠体に収納して構成されて
おり、反接地側電極34は電源にも大地にも接続されな
いようになっている。
【0017】また、上記荷電部18と集塵部19との間
には、フロート電極35が配置されている。このフロー
ト電極35は、編み目状のもので、電源および大地から
浮遊した状態で前記集塵部19の反接地側電極34に接
続されており、荷電部18の端面にあてがわれた枠状の
スペーサ36に当接固定されて放電電極31との距離
(L)が所定の値(例えば10〜12mm)に設定されて
いる。
【0018】フロート電極35の固定手段はとしては、
いろいろ考えられるが、この実施例においては、清浄ユ
ニットケース20の一端開口端から所定距離内側に入っ
た部位に内面全周にわたるフランジ部37を突出形成
し、スペーサ36とフランジ部37とでフロート電極を
挟んで固定するようにしている。
【0019】上述の構成において、空気清浄装置1を取
り付けるには、清浄ユニットケース20を送風機ケース
9とエバポレータケース24との間に取り付ける前に一
端開口部21からフロート電極35をフランジ部37に
あてがい、スペーサ36、荷電部18を順に突き当たる
まで押し込んで挿着する。この作業により、フロート電
極35はスペーサ36の巾を介して荷電部18の放電電
極31から所定距離Lだけ離れた状態で固定される。ま
た、清浄ユニットケース20の他端開口部23から集塵
部19を挿着する。
【0020】その後、送風機ケース9の接合段部22に
プレフィルタ26をあてがい、そこに清浄ユニットケー
ス20の一端開口部21を嵌合させる。それと同時に、
他端開口部23をエバポレータケース24の接合段部2
5に嵌合させれば取り付けは終わる。
【0021】この状態で、荷電部18に高電圧を印加す
れば、放電電極31から放電対極32に放電される一
方、放電電極31からフロート電極35にはイオン電流
が供給され、集塵部19の反接地側電極34に自動的に
バイアス電圧が発生する。ここで、フロート電極35と
放電電極31との距離(L)は所定距離に規定されてい
るので、バイアス電圧は清浄装置毎でばらつくことがな
く、所定の集塵能力をもって、荷電部18で帯電された
粉塵粒子が反接地側電極34と接地側電極33との間を
通過しようとする際に集塵部19の表面に吸着される。
【0022】尚、上述の実施例においては、荷電部、フ
ロート電極、集塵部が清浄ユニット17にまとめられて
いるので、清浄ユニット17の後付けが容易になると共
に、メンテナンスが容易になる等のメリットも有してい
る。
【0023】
【考案の効果】以上述べたように、この考案によれば、
集塵部と荷電部との間に配置され、電源および大地から
浮遊して集塵部の反接地側電極と接続するフロート電極
を、絶縁性のスペーサを介して集塵部に固定するように
したので、所定の集塵性能と安全性を清浄装置毎に得る
ことができるものである。また、集塵部とフロート電極
との最適な距離がスペーサによって容易に得られるの
で、作業工程の簡素化、低コスト化を実現することがで
きる。さらに、メンテナンス時においても、集塵部とフ
ロート電極との距離の調整が不要となるので、特別な技
能を必要とせず誰でもメンテナンスが行えるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る空気清浄装置を自動車用空調装
置に取りつけた状態を示す概略構成図である。
【図2】図1の空気清浄装置の取り付け構造を示す一部
拡大の断面図である。
【図3】この考案に係る空気清浄装置の分解構成図であ
る。
【図4】放電電極とフロート電極との距離に対する安全
性、異常放電可能性、及び集塵率を示す特性線図であ
る。
【符号の説明】
1 空気清浄装置 18 荷電部 19 集塵部 31 放電電極 32 放電対極 33 接地側電極 34 反接地側電極 35 フロート電極 36 スペーサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−270744(JP,A) 実開 昭53−144266(JP,U) 実公 昭45−20757(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B03C 3/00 - 3/88

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電電極とこれに対向する放電対極とを
    有して粉塵粒子を帯電させる荷電部と、この荷電部より
    も後流側に位置して前記帯電された粉塵粒子を補集する
    集塵部とを空気流路内に配置し、前記荷電部の放電電極
    と放電対極との間に直流電源を接続し、前記集塵部は接
    地された接地側電極とこの接地側電極に対向する反接地
    側電極とを有してなり、この集塵部と前記荷電部との間
    に電源および大地から浮遊して前記反接地側電極と接続
    するフロート電極を配置し、前記フロート電極を前記荷
    電部との間に設けられる絶縁性のスペーサを介して固定
    したことを特徴とする空気清浄装置。
JP1993009257U 1993-02-10 1993-02-10 空気清浄装置 Expired - Lifetime JP2599984Y2 (ja)

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JPH0663153U (ja) 1994-09-06

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