JP2599817B2 - 複数レーキドリルの研削方法とその研削装置を備えたnc工作機械 - Google Patents

複数レーキドリルの研削方法とその研削装置を備えたnc工作機械

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JP2599817B2
JP2599817B2 JP2267827A JP26782790A JP2599817B2 JP 2599817 B2 JP2599817 B2 JP 2599817B2 JP 2267827 A JP2267827 A JP 2267827A JP 26782790 A JP26782790 A JP 26782790A JP 2599817 B2 JP2599817 B2 JP 2599817B2
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雅博 角崎
博 杉森
喜八郎 東保
啓 大村
高幸 袖野
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の技術分野) 本発明は、ドリル、特にツーレーキドリルとスリーレ
ーキドリルに好適な研削方法と該方法を適用したNC工作
機械に関する。
(従来の技術) 従来、マシニングセンター等のNC工作機械でドリル加
工を行う場合、予め設定されている一定の時間が経過す
ると、ドリルの刃先が摩耗しているものと見做して新た
なドリルと交換し、加工を継続させるようにしている。
このため、NC工作機械のツールマガジンには予めスペ
アドリルを用意しておくことになるが、長時間の無人運
転をするときには多数のスペアドリルを用意しておく必
要があり、既存のツールマガジンの容量では必要本数が
収容しきれなくなる結果、ツールマガジンを大容量のも
のに製作し直すか、或いは時々作業員がツールマガジン
に収容されている摩耗した使用済みのドリルを新しいド
リルと交換するかのいずれかの対策を講じる必要があっ
た。
さらに、摩耗したドリルを研削するときは、使用済み
のドリルをNC工作機械から外し、しかもその研削作業は
第8図に示す如き特別の治具を用いて手作業で第9図に
示す研削方法により行われている。
ここで、第8図に基づいて前記治具について簡単に説
明すると、同図(a)(b)(c)はそれぞれ同治具の
平面図、正面図、右側面図を示しており、テーブル1の
左右両端に立設された支持部材2,2の上端内側には前後
の回転角が調節可能な腕体3,3を介して円弧状のドリル
固定台4が垂設されている。このドリル固定台4にはド
リルホルダー5が取り付けられる一方、該ドリルホルダ
ー5にセットされるドリル10の刃部に向けてモータ9に
より駆動回転するカップ砥石8が設置される。前記ドリ
ルホルダー5には左右の切刃を研削すべく180゜割出機
構が設けてある。また、前記ドリル固定台4にはドリル
10の先端角γを設定するためのスウィング機構7が設
けられており、同機構7によりドリルホルダー5を前記
ドリル固定台4に沿って移動調整しドリル10の先端角γ
の半分の角度γが設定される。そして、ドリルレー
キ角β1は上記腕体3,3の回転角を調整して設定す
る。さらに、上記テーブル1はベース上を前後左右に移
動が可能となっており、ハンドル操作等によりドリル10
の切込み量に従い前後の移動調整を行い、研削面の調整
は左右の移動により行う。
以上の如く構成された治具を用いてドリル10の研削を
行うときは、まずドリル10をホルダー5にチャッキング
してから第9図(a)に示す如くストッパ6をドリル10
のウェブ厚みωの半分の量だけセンターより上方にずら
した位置に固定し、これにドリル10の刃先を当てて刃先
の位置決めを行う。
次に、以下の操作を行って刃先の角度決めを行う。ま
ず第9図(b)において、第1レーキ左切刃(切刃A)
を研削するために先端角γの設定用スウィング機構7
を操作して先端角γの半分の角度γを設定すると共
に、腕体3の回転角を調整して第1レーキ角βを設定
する。
この後、所定の切込みを実施した後、砥石面に沿って
刃先を左右に移動させて研削を行う。次いでドリル10を
180゜反転させてから、同様の操作をして刃先を砥石面
に沿って左右に移動させ第1レーキ右切刃(切刃B)の
研削を行う。(第9図(c)) 第1レーキの左右切刃A,Bの研削が終わると、次に第
2レーキ右切刃(切刃C)を研削するために、先端角γ
の半分の角度γはそのままにして腕体3の回転角を
調整し第2レーキ角βを設定し、所定の切込みをした
後、第2レーキ面を砥石面に沿って左右に摺動させ研削
する。(第9図(d)) この後、ドリル10を180゜反転させて同様の操作によ
り第2レーキ左切刃(切刃D)の研削を行い、4つの切
刃の研削を終了する。(第9図(e)) (発明が解決しようとする課題) 上述の如く従来のこの種ドリル再研削作業は、一旦ド
リルをNC工作機械から取り外した後、別に用意された特
殊な治具を用いて、手動で手間を掛けながら行うもので
あるため非常に面倒で且つ非能率的なものとなってい
た。
本発明は、かかる従来の欠点に鑑みて開発されたもの
であって、作業の簡易化が図れる効率的なドリル研削方
法と、該研削方法を採用することでドリルをNC工作機械
にセットしたまま自動的に再研削を可能にした完全無人
化が図れるNC工作機械を提供することを目的とするもの
である。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため、本発明方法はドリル軸線を
挟んで点対称に形成される2組以上の異なる形状からな
る複数対のレーキ面を有する複数レーキドリルの研削方
法であって、所定量を研削した後の2組以上の各レーキ
面同士で形成される仮想上の交線を含み且つドリルの軸
線に直交する平面と前記レーキ面との間に形成される角
度と同一の傾斜角度を有し、同一中心線上に前記組数と
同数が一体に重層された円錐台状砥石を駆動回転させる
と共に、同円錐台状砥石の異なる形状のレーキ面に対応
する砥石面に前記レーキ面を当接すると共に、前記仮想
上の交線を前記砥石の母線に直角に配し、ドリルを前記
交線の方向に相対的に往復動させて研削を行ったのち、
研削レーキ面を切り換えて前記操作を順次繰り返すこと
により各レーキ面を研削することを特徴とする複数レー
キドリルの研削方法を構成としている。
また本発明に係るNC工作機械は異なる形状からなる複
数対のレーキ面をもつドリルを支持する主軸と、該主軸
のオリエンテーション装置と、該主軸を停止位置に固定
するロック装置と、同時2軸制御装置と、マクロ機能を
備えてなるNC装置と、テーブルとを備えてなるNC工作機
械において、所定量を研削した後の2組以上の各レーキ
面同士で形成される仮想上の交線を含み且つドリルの軸
線に直交する平面と前記レーキ面との間に形成される角
度と同一の傾斜面を有し、同一中心線上に前記組数と同
数が一体に重合形成された円錐台状研石を前記テーブル
上に駆動回転可能に設置すると共に、同円錐台状研石の
異なる形状のレーキ面に対応する砥石面に前記レーキ面
を当接すると共に、前記仮想上の交線を前記研石の母線
に直角に配し、前記同時2軸制御装置により前記ドリル
と前記砥石とを前記交線に沿って相対的に往復動可能と
してなることを構成としている。
更に、本発明は異なる形状からなる複数対のレーキ面
をもつドリルを支持する主軸と、該主軸のオリエンテー
ション装置と、該主軸を停止位置に固定するロック装置
と、該主軸の回転量を制御するC軸制御装置と、1軸制
御装置と、マクロ機能を備えてなるNC装置と、テーブル
とを備えてなるNC工作機械において、所定量を研削した
後の2組以上の各レーキ面同士で形成される仮想上の交
線を含み且つドリルの軸線に直交する平面と前記レーキ
面との間に形成される角度と同一の傾斜面を有し、同一
中心線上に前記組数と同数が一体に重合形成された円錐
台状研石を前記テーブル上に駆動回転可能に設置すると
共に、同円錐台状研石の異なる形状のレーキ面に対応す
る砥石面に前記レーキ面を当接すると共に、前記仮想上
の交線を前記研石の母線に直角に配し、前記1軸制御装
置により前記ドリルと前記砥石とを前記交線に沿って相
対的に往復動可能としてなることを特徴としている。
(作用) 刃先が1つで2つの交差する平坦なレーキ面をもつド
リルを想定し、これをモデル化して示す第2図に基づい
て本発明のドリル研削方法の基本的な考え方を説明す
る。
同図(a)(b)(c)(d)に示されるモデル化し
たドリル10′は、刃先とドリル10′の軸線bに直交する
直線と刃先とでなす角(以下、傾斜角という。)をα
(同図(a))、1の刃先に直交する平面と同刃先を含
むレーキ面11とのなすレーキ角β(同図(c))をも
ち、同モデルについてみると、そのレーキ面11を研削す
ることとは通常のドリルを研削することと同じことにな
る。
2つのレーキ面11,11の交線iに沿うQ方向から見た
第2図(d)ではレーキ面11が丁度紙面に直交する方向
に位置する。従って、レーキ面11を研削するには砥石面
をレーキ面11,11の交線iに沿って相対的に移動させれ
ばよいことになる。
いま、第2図(d)においてレーキ面11とドリル軸線
bに直交する直線とのなす角(傾斜角)をcとすると、
第3図(a)(b)に示すごとく同角度cと同じ底角δ
をもつ円錐台の砥石20を用意し、例えば前菊軸線bを通
るドリル10′の刃先線に直交する直線a(第2図(b)
参照)を砥石20の母線jに直交させ、次いで研削後に形
成されると想定される新たなレーキ面同士の仮想上の交
線iと研削前の前記直線aとのなす角度分θだけ自転さ
せることにより、砥石側面の母線jにレーキ面11の交線
が直交するようにモデルをセットした後、該モデルをレ
ーキ面11,11の交線iに沿う方向に往復させれば、簡単
にレーキ面11の研削が実現できる。そして他のレーキ面
11を研削するときは、前述の状態においてモデルをその
ドリル軸線b回りに180゜回転させるか、或いは第3図
(a)に鎖線で示すごとくモデルをそのままの状態で砥
石20の軸回りを180゜進めた位置にセットするだけで同
様の研削が簡単にできる。
第4図はツーレーキ形状をもつ実際のツーレーキドリ
ル10の場合を第2図に対応させて示した図であるが、実
際のツーレーキドリルの研削の場合は、第4図に示すご
とくレーキ角βが第1レーキ角β及び第2レーキ角β
の2種類となるため、上記説明からも明らかなよう
に、第8図に示すごとくそれぞれに対応する底角δ1
をもつ円錐台の砥石を用意し、その軸芯を同一にして
重ね合わせ、それぞれに上述の操作と同様の操作を行う
ことで簡単にその研削が可能となる。
またスリーレーキドリルの場合は、3つのレーキ面に
対応する底角をもつ3個の砥石を前述したと同様に重ね
合わせ、3つのレーキについて上述の操作と同様の操作
を行うことで研削できる。
なお、上記ツーレーキ形状とは、第4図(a),
(c)に示し上述したように傾斜角αで、第1レーキ角
β、第2レーキ角βの2種類のレーキ面11−1,11−
2をもつ2段の平面研削により得られる刃形をいい、ま
たスリーレーキ形状とは更に1つの平坦なレーキ面をも
った刃形をいう。
(実施例) 以下、本発明のドリル研削方法と同研削方法を実施す
るための研削装置を搭載したNC工作機械を図面に基づい
て詳しく説明する。
第1図は前記研削装置を搭載したNC工作機械外観を示
したものであり、第5図は同工作機械に適用されるホル
ダー12にチャッキングされたツーレーキドリル10の構成
を示し、第6図は同ドリル10の研削機構を示している。
第1図に示すNC工作機械は、一般のNC工作機械と同様
に主軸オリエンテーション装置、主軸ロック装置、同時
2軸制御装置、並びにマクロ機能をもつNC装置を備えて
いる。
研削砥石20としては、第1図及び第6図に示すとおり
底面δをもつ円錐台状砥石20−1と、底角δをもつ
円錐台状砥石20−2とを軸芯を同一にして上下に重ねる
ように一体に形成されたものであり、この砥石20がテー
ブル上にモータによって駆動回転が可能に設置される。
ここでドリルを研削するに当たり、先ず、把握しなけ
ればならないことは、第1図、第5図、第6図において
NC工作機械の主軸の回転が停止し、該主軸がロックされ
たときの2つの第1レーキ面11−1同士の仮想上の交線
i1と、2つの第2レーキ面11−2同士の仮想上の交線i2
である。
これらの値については次のようにして求める。第1図
に示すテーブル横方向(x軸方向)をx−x、主軸が停
止しロックされたときのドリルホルダー12のキー溝13−
1,13−2中央同士を結ぶ直線方向をp−pとすると、x
−xとp−pのなす角Ax(第1図(a),第5図
(b))、ドリルホルダー12についているドリル10の刃
先に沿う方向をM−M(第5図(b))としたときのp
−pとM−Mのなす角をAm(第5図(b))とすると、
角度AxはNC工作機械固有に決まる既知の値であり、角度
Amはドリルホルダー12にドリル10をチャッキングするプ
リセット機により実測できる値であって、また第5図
(b)において、第4図に示し既に説明した角度θ1
の値は計算上又は実測で求められるから、x−x軸に
対する研削前の交線i1′の角変位は90゜−A0+θ(但
し、A0=Am+Ax)、x−x軸に対する研削前の交線i2
の角変位は90゜−A0+θ(但し、A0=Am+Ax)で求め
られる。
従って、磨耗した切刃を研削するときには、第1レー
キ面11−1はx−x軸に対し角度(90゜−A0+θ)の
方向に砥石20−1の第1レーキ研削面21−1の母線j1
移動させて研削すればよく、また第2レーキ面11−2は
x−x軸に対し角度(90゜−A0+θ)の方向に砥石20
−2の第2レーキ研削面21−2の母線j2(第6図)を移
動させて研削すればよいことになる。実際には研削後の
切刃の方向が変化するので、研削後の切刃の方向をM′
として考える必要がある。
即ち、いま切込み量t(第5図(a))を研削した後
の原刃先に対する刃先の角度をAt(第5図(b)
(e))とすると、第5図(a)(b)(c)から理解
できるように研削前の第1レーキ面11−1同士の交線
i1′は研削後に角度Aだけ進んだ位置に移ることになる
から、第1レーキ面11−1はx−x軸に対し(90゜−A0
+θ+At)の角度をなす研削後に想定される第1レー
キ面11−1同志の仮想上の交線i1の方向と砥石20−1の
第1レーキ研削面21−1の母線j1とが直交するようにし
て移動させ、同様の理由から第2レーキ面11−2はx−
x軸に対し(90゜−A0+θ+At)の角度をなす研削後
に想定される第2レーキ面11−2同士の仮想上の交線i1
の方向と砥石20−2の第2レーキ研削面21−2の母線j2
とが直交するようにして移動させればよいことになる。
実際の研削にあたっては、第6図に示すごとく先ず研
削後に形成される仮想上の交換i1を第1レーキ研削面21
−1の母線j1に直交させて同第1レーキ研削面21−1上
に第1レーキ右切刃14−1を位置させた後、砥石20回転
させると共にドリル10を所定量づつ置い込みながら仮想
上の上記交線i1に沿う方向にドリル10を往復動させて第
1レーキ右切刃14−1の研削を行う。次いで、砥石20の
点対称位置に第1レーキ左切刃14−2を位置させて上述
の操作と同様の操作を行い第1レーキ左切刃14−2を研
削する。
次に、第2レーキ右切刃14−3の研削後に形成される
仮想上の交線i2を第2レーキ研削面21−2の母線j2と直
交するように同第2レーキ研削面21−2上に位置させて
上述と同様の操作により研削した後、砥石20の点対称位
置に第2レーキ左切刃14−4をセットし同様の操作によ
り研削を行う。
こうして4つのレーキ面14−1〜14−4の研削が完了
し、再びワークの加工を行うことが可能となる。そして
所定時間のワーク加工が行われ、切刃の摩耗が進んだと
きに再び上述したドリルの研削を行いながらワーク加工
が継続される。
しかして再研削のときは前回の研削時に較べて切刃が
角度Atだけ変位するので、各仮想上の交線i1,i2のx−
x軸に対する角度は、それぞれ(90゜−A0+θ+2A
t),(90゜−A0+θ+2At)となる。また、更に次回
の研削時には切刃は更に角度Atだけ変位するので、各交
線i1.i2のx−x軸に対する角度は(90゜−A0+θ+3
At),(90゜−A0+θ+3At)になる。このように回
数を変数として交線i1.i2のx−x軸に対する角度が変
化するので、研削回数を変数としてマクロ機能装置を利
用すれば、研削ごとに各交線i1.i2の方向が自動的に求
められ、ドリル研削の自動化が計れる。
以上の実施例は同時2軸制御装置をもつNC工作機械に
本発明を適用したものであるが、主軸の回転量を制御す
るC軸制御装置をもつNC工作機械に本発明を適用しよう
とする場合は、同時2軸制御装置の代わりに1軸制御装
置を備えていればよい。
この例について簡単に説明する。先ず、第6図(a)
における第1レーキ右切刃14−1についてみるに、同切
刃14−1をセットした第1レーキ研削面21−1の母線j1
とY軸のなす角は(90゜−A0+θ+At)となって、交
線i1とx−x軸との角度に等しいので、第7図に示すご
とく交線i1がx−x軸と平行になるようにしてY軸上に
ドリル10をセットした場合のY軸と交線i1との関係は、
第6図における交線i1と第1レーキ研削面21−1の母線
j1との関係と同じである。従って、第7図においてドリ
ル10と砥石20をx−x軸に沿って相対的に1軸制御すれ
ば切刃14−1の研削が出来ることになる。これを換言す
れば、ドリル10を第6図(a)の矢印y方向にx−x軸
と軸線b1のなす角度(90゜−A0+θ+At)だけ回転さ
せた後、ドリル10と砥石20をx−x軸方向に相対的に移
動させることに他ならない。第1レーキ左切刃14−2を
研削するときは、上記右切刃14−1の研削後180゜ドリ
ル10を自転させて同様の研削を行う。
次に、第2レーキ右切刃14−3については、第6図に
示すとおり第2レーキ研削面21−2の母線j2とY軸のな
す角が(90゜−A0+θ+At)であり、軸線b2とx−x
軸のなす角に等しいので、上述の第1レーキ右切刃14−
1の場合と同様にドリル10を矢印Tの方向に交線i2とx
−x軸のなす前記角度だけ回転させて研削できる。第2
レーキ左切刃14−4については、第2レーキ右切刃14−
3の研削が完了した後、ドリル10を180゜自転させて研
削すればよい。
第1、第2レーキ面14−2〜14−4の再研削を2回、
3回と行おうとする場合は、既述したマクロ機能を利用
してドリル10のY方向及びT方向への回転量を各回ごと
に角度Atづつ順次自動的に増加するようにしておけば同
研削の完全自動化が計れる。
以上ツーレーキドリルを例として説明したが、スリー
レーキドリルも同様に研削できる。この場合、3つのレ
ーキ面に対応する底角をもつ3個の円錐台状の砥石を、
その軸芯を同一にして重ね合わせてなる砥石を用いる他
は上述のツーレーキドリルの説明から自明であるので、
ここではその説明を省略する。
(発明の効果) 以上、詳細に説明したごとく本発明方法によればツー
レーキドリルの研磨が自動的に行えるようになり、その
結果この方法を実施するためのドリル研削装置を従来の
各種NC工作機械に搭載すると、NC工作機械の完全自動化
が促進され、機械加工における無人化及び省略化に寄与
すること大な極めて有効なドリル研削方法であり、前記
研削装置を搭載するNC工作機械は上述の如く完全自動化
が促進される結果、長時間の無人運転が可能になるもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法によるドリル研削装置を搭載したNC
工作機械の外観構成図、第2図及び第3図はモデル化し
たドリルに対する本発明による研削方法を示す原理説明
図、第4図はツーレーキドリル刃先部の角度説明図、第
5図乃至第7図はNC工作機械で本発明方法によりドリル
研削を行うときのドリル角度及び位置決め説明図、第8
図は従来のドリル研削装置の外観構成図、第9図は同装
置によるドリル研削方法の説明図である。 図の主要部分の説明 10……ドリル、11……レーキ面 11−1,11−2……第1、2レーキ面 12……ドリルホルダー 13−1,13−2……キー溝 14−1〜14−4……第1、2レーキ左右切刃 20……砥石 21−1,21−2……第1、2レーキ研削面 α……傾斜角、β……レーキ角、c……傾斜角 γ……先端部、δ……底角 a……直線、b……ドリル軸線、i……(レーキ面同士
の)交線 j……(砥石の)母線
フロントページの続き (72)発明者 大村 啓 富山県黒部市山田760―3 (72)発明者 袖野 高幸 富山県下新川郡入善町下山1185 (72)発明者 松原 利章 富山県黒部市三日市4016 (56)参考文献 特開 昭57−41153(JP,A) 特公 昭44−21319(JP,B1) 特公 昭58−52784(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドリル軸線を挟んで点対称に形成される2
    組以上の異なる形状からなる複数対のレーキ面(14−1,
    14−2;14−3,14−4)を有する複数レーキドリルの研削
    方法であって、 所定量を研削した後の2組以上の各レーキ面同士で形成
    される仮想上の交線(i1,i2)を含み且つドリルの軸線
    に直交する平面と前記レーキ面との間に形成される角度
    (C1.C2)と同一の傾斜角度(δ1)を有し、同一
    中心線上に前記組数と同数が一体に重層された円錐台状
    研石(20)を駆動回転させると共に、同円錐台状研石
    (20)の異なる形状のレーキ面(14−1,14−2;14−3,14
    −4)に対応する研石面に前記レーキ面(14−1,14−2;
    14−3,14−4)を当接すると共に、前記仮想上の交線
    (i1,i2)を前記研石(20)の母線(j)に直角に配
    し、ドリルを前記交線(i1,i2)の方向に相対的に往復
    動させて研削を行ったのち、研削レーキ面を切り換えて
    前記操作を順次繰り返すことにより各レーキ面を研削す
    ることを特徴とする複数レーキドリルの研削方法。
  2. 【請求項2】異なる形状からなる複数対のレーキ面をも
    つドリルを支持する主軸と、該主軸のオリエンテーショ
    ン装置と、該主軸を停止位置に固定するロック装置と、
    同時2軸制御装置と、マクロ機能を備えてなるNC装置
    と、テーブルとを備えてなるNC工作機械において、 所定量を研削した後の2組以上の各レーキ面同士で形成
    される仮想上の交線(i1,i2)を含み且つドリルの軸線
    に直交する平面と前記レーキ面との間に形成される角度
    (C1.C2)と同一の傾斜面(δ1)を有し、同一中
    心線上に前記組数と同数が一体に重合形成された円錐台
    状研石(20)を前記テーブル上に駆動回転可能に設置す
    ると共に、同円錐台状研石(20)の異なる形状のレーキ
    面(14−1,14−2;14−3,14−4)に対応する砥石面に前
    記レーキ面(14−1,14−2;14−3,14−4)を当接すると
    共に、前記仮想上に交線(i1,i2)を前記研石(20)の
    母線(j)に直角に配し、前記同時2軸制御装置により
    前記ドリルと前記砥石とを前記交線(i1,i2)に沿って
    相対的に往復動可能としてなることを特徴とするNC工作
    機械。
  3. 【請求項3】異なる形状からなる複数対のレーキ面をも
    つドリルを支持する主軸と、該主軸のオリエンテーショ
    ン装置と、該主軸を停止位置に固定するロック装置と、
    該主軸の回転量を制御するC軸制御装置と、1軸制御装
    置と、マクロ機能を備えてなるNC装置と、テーブルとを
    備えてなるNC工作機械において、 所定量を研削した後の2組以上の各レーキ面同士で形成
    される仮想上の交線(i1,i2)を含み且つドリルの軸線
    に直交する平面と前記レーキ面との間に形成される角度
    (C1.C2)と同一の傾斜面(δ1)を有し、同一中
    心線上に前記組数と同数が一体に重合形成された円錐台
    状砥石(20)を前記テーブル上に駆動回路可能に設置す
    ると共に、同円錐台状砥石(20)の異なる形状のレーキ
    面(14−1,14−2;14−3,14−4)に対応する砥石面に前
    記レーキ面(14−1,14−2;14−3,14−4)を当接すると
    共に、前記仮想上の交線(i1,i2)を前記砥石(20)の
    母線(j)に直角に配し、前記1軸制御装置により前記
    ドリルと前記砥石とを前記交線(i1,i2)に沿って相対
    的に往復動可能としてなることを特徴とするNC工作機
    械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4365444A (en) * 1980-06-24 1982-12-28 Chwae John C Drill point grinding machine
JPS5852784A (ja) * 1981-09-25 1983-03-29 Citizen Watch Co Ltd 手書きタイプライタ−

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