JP2509304Y2 - ユニバ―サル治具 - Google Patents

ユニバ―サル治具

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JP2509304Y2
JP2509304Y2 JP4390492U JP4390492U JP2509304Y2 JP 2509304 Y2 JP2509304 Y2 JP 2509304Y2 JP 4390492 U JP4390492 U JP 4390492U JP 4390492 U JP4390492 U JP 4390492U JP 2509304 Y2 JP2509304 Y2 JP 2509304Y2
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jig
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央 花田
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ワークの加工(例えば
研削)等の作業時にワークを保持するのに寄与する治具
に関し、更に詳しくは、金型などの部品加工、特に高精
度を要求される多面・多変角のワークの加工(例えば研
削)作業に用いる治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金型などの部品加工において、図
5(a)に示すようなワークWの上端部の加工部Waの
4角に図5(b)に示すような角度の異なる研削加工を
施すに際しては、図6に示すようなマス型の治具5、該
マス型治具5固定用のマグネットブロック6、マス型の
治具5を載置するサインバー7、及びサインバー7を傾
斜保持させるためのブロックゲージ8を用いていた。
【0003】ワークWを例えば図5(b)に示したよう
な形状に加工する場合には、図7に示すようなワークW
の加工部Waの4つの角部を例えばC1〜C4の順序で
研削するものである。この場合には、第1番目の角部C
1を研削するには、図8に示すように、研削盤のテーブ
ルT上に、ワークWを所定角度に傾けるためのブロック
ゲージ8を載置し、この上にサインバー7を傾斜するよ
うに設置する。そして、ワークWをセットしたマス型治
具5をサインバー7上に設置し、マグネットブロック6
によりマス型治具5を吸着固定させる。
【0004】そして、この後、図9に示すように、砥石
9でもって該第1番目の角部C1を研削する。
【0005】次に第2番目の角部C2を研削するには、
上記第1番目の角部用ブロックゲージ8を取外す。そし
て、第2番目の角部C2に対応するブロックゲージ8を
サインバー7の下に置き、サインバー7の傾斜角を変え
た後、テーブルTを移動して、図10に示すように、砥
石9を該第2番目の角部C2研削位置に置く。この後、
砥石9を駆動させて第2番目の角部C2を研削する。
【0006】次に、第3番目及び第4番目の角部C3,
C4を研削加工する。これは、前記第1番面角部C1形
成用ブロックゲージ8が設置されていたのとは反対側に
ブロックゲージを設置することにより、サインバー7を
前記とは反対側に傾け、この後、上記と同様の手順で第
3番目の角部C3及び第4番目の角部C4を研削してい
くものである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うなテーブル上に配置され、組み合わされた治具やサイ
ンバーなどの構成部品を用いてワークを所定の角度に保
持して図5に示したような多面・多変角に加工を行う場
合には、1面加工の都度ワークのセッティング(加工向
きの変更)をやり直さなければならず、段取り作業など
において極めて作業効率が悪かった。
【0008】それ故に本考案の課題は、1回のワークセ
ッティングでもって多面及び/または多変角の加工を行
うことができ、このような加工において、段取り作業の
低減が図れて作業効率の良い研削盤等に用いることがで
きる治具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、治具基
準面を有する基準部材、前記基準部材に中間の枢支点を
枢支された揺動体、及び前記治具基準面に着脱自在に取
付けられたブロックゲージを含み、前記揺動体は、前記
枢支点の両側に位置し揺動時に前記ブロックゲージに当
接する当接部と、ワークの保持に寄与するチャック部と
を有していることを特徴とするユニバーサル治具が得ら
れる。
【0010】
【作用】このユニバーサル治具によれば、揺動体が基準
部材に対して相対的角度変化を行うように左右に揺動可
能に枢支されているので、揺動体と治具基準面との間に
ブロックゲージをセットするだけで、任意の傾斜角にワ
ークを設定保持することができる。
【0011】
【実施例】次に、図面を参照しながら、本考案の実施例
について説明する。
【0012】図1に示すように、本考案の一実施例によ
るユニバーサル治具は、底板1、側板2、及び揺動体3
から構成されている。底板1の上面には、面一状に形成
された基準面11が形成されている。基準面11上には
側板2が直角方向に向けて立設されている。底板1と側
板2とは合せて基準部材を構成する。
【0013】側板3の一方の面側であって底板1の基準
面側には揺動体3が揺動可能に取付けられている。即
ち、揺動体3は、左右方向(研削砥石と直交する方向)
の中心であって、下端部所定の位置に、側板2から直角
方向に突出形成された軸30に回転可能に支承されてお
り、左右方向に揺動自在になっている。揺動体3の上面
及び基準面11側(研削砥石と対面する側)の側面には
チャック部31,33が形成されている。
【0014】次に、チャック部31、33に加工対象物
たるワークを保持して、例えば、図2に示すような研削
盤のテーブルT上にセットして加工する工程について説
明する。なお、以下の記載にあっては、ワークの加工形
状を、前記従来技術の説明のものと同様な形状に加工す
る例を用いて説明する。
【0015】先ず、ワークWを側板揺動体3の側面側の
チャック部33に保持させる。そして、図8で示したワ
ークWの角部をC1〜C4の順序で研削する。
【0016】第1番目の角部C1の研削加工において
は、図3に示すように、揺動体3の左側のブロックゲー
ジ当接部35と底板1基準面11との間に第1番目の角
部C1研削用のブロックゲージB1を介在させる。そう
すると、揺動体3はワークWの第1番目の角部C1の面
取り傾斜角に設定される。この状態において、回転砥石
9でもって第1番目の角部C1を研削加工する。
【0017】次に、第2番目の角部C2の研削加工にお
いては、第1のブロックゲージB1を取外し、第2番目
の角部C2の研削用の第2のブロックゲージB2と交換
する。そうすると、揺動体3はワークWの第2番目の角
部C2の面取り傾斜角に設定される。この状態におい
て、回転砥石9でもって第2番目の角部C2を研削加工
する。
【0018】次に、第3番目の角部C3の研削加工にお
いては、図4に示すように、揺動体3を反対側に回転さ
せて、揺動体3の右側のブロックゲージ当接部37と底
板1の基準面11との間に第3の角部C3研削用の第3
のブロックゲージB3を介在させる。そうすると、揺動
体3はワークWの第3番目の角部C3の面取り傾斜角に
設定される。この状態において、回転砥石9でもって第
3番目の角部C3を研削加工する。
【0019】次に、第4番目の角部C4の研削加工にお
いては、第3のブロックゲージB3を取外し、第4番目
の角部C4を研削するために第4のブロックゲージB4
と交換する。そうすると、揺動体3はワークWの第4番
目の角部C4の面取り傾斜角に設定される。この状態に
おいて、回転砥石9でもって第4番目の角部C4を研削
加工する。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の治具によ
れば、治具機能としてユニバーサル式に揺動し、かつ、
揺動体にサインバー機能を持たせているので、ワークの
多面に任意の角度を加工する場合において、1回のワー
クのセッティングだけで、各面の加工を行うことがで
き、この結果、段取り工数の低減による作業効率の大幅
な向上を図ることを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるユニバーサル治具を示
す斜視図。
【図2】図1のユニバーサル治具を例えばプロファイル
研削盤などの加工機本体のテーブル上に載置した状態を
示す説明図。
【図3】図1のユニバーサル治具の使用状態説明図。
【図4】図1のユニバーサル治具の使用状態説明図。
【図5】従来技術及び本考案の治具を用いて加工するワ
ークの一例であって、(a)はワークの加工前の形状の
一例を示す斜視図、(b)はワークの加工後の形状の一
例を示す斜視図である。
【図6】従来の治具及びこれと組み合わされて用いられ
る部品の一例を示す斜視図。
【図7】図5に示したワークの加工工程を示す説明図。
【図8】従来の治具を例えばプロファイル研削盤などの
加工機本体のテーブル上に載置した状態を示す説明図。
【図9】従来のワークの加工工程説明図。
【図10】従来のワークの加工工程説明図。
【符号の説明】
1 底板 2 側板 3 揺動体 5 マス型治具 6 マグネットブロック 7 サインバー 8 ブロックゲージ 11 治具基準面 31 チャック部 33 チャック部 35 ブロックゲージ当接部 37 ブロックゲージ当接部 B1,B2,B3,B4 ブロックゲージ W ワーク T テーブル 30 軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 治具基準面を有する基準部材、前記基準
    部材に中間の枢支点を枢支された揺動体、及び前記治具
    基準面に着脱自在に取付けられたブロックゲージを含
    み、前記揺動体は、前記枢支点の両側に位置し揺動時に
    前記ブロックゲージに当接する当接部と、ワークの保持
    に寄与するチャック部とを有していることを特徴とする
    ユニバーサル治具。
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