JPH0691419A - 6面加工方法 - Google Patents

6面加工方法

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Publication number
JPH0691419A
JPH0691419A JP26547792A JP26547792A JPH0691419A JP H0691419 A JPH0691419 A JP H0691419A JP 26547792 A JP26547792 A JP 26547792A JP 26547792 A JP26547792 A JP 26547792A JP H0691419 A JPH0691419 A JP H0691419A
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JP
Japan
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workpiece
magnet chuck
magnet
chuck
processing
Prior art date
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Application number
JP26547792A
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English (en)
Inventor
Miyao Maekawa
宮雄 前川
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YAMAGUCHI TEKKOSHO KK
Original Assignee
YAMAGUCHI TEKKOSHO KK
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2台の専用機を不要とすると共に、直角度の
調整を容易と成して加工精度を向上させ、併せて被加工
物のマグネットチャック上への固定方向、位置を明確に
する。 【構成】 90度毎間歇回転されるテーブル上に設置し
た2個の第1、2マグネットチャック7、8上に被加工
物を載置し、テーブルを回転させると共に側面フライス
及び平面フライスを被加工物に当接、回転させることに
よって、被加工物の6面加工において1台の平面加工機
で連続的且つ精度良く加工し、又第1、2マグネットチ
ャック7、8の奥行き方向側に第1支持方向及び第2支
持方向を夫々設けて被加工物の奥行き側を支持すること
によって、被加工物における所定の2側面を第1、2マ
グネットチャック7、8より所定方向側に突出させて夫
々3面加工すると共に、その設定位置を即座に確認す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直方体、立方体等の六
面体の被加工物における6面加工において、省力化を図
る様にした6面加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、六面体の被加工物における6面を
加工する際には、先ず第1工程として第一専用機により
被加工物における四方の側面を加工し、しかる後第2工
程として第二専用機にて被加工物における残る二方の上
下面を加工している。
【0003】然しながら、かかる2段階の加工手段では
専用機を2台必要とするため、各専用機毎に作業者を要
すると共に、第一専用機から第二専用機への被加工物の
搬送にも作業者を要するため、加工コストに占める人件
費が大きくなってコストが高騰すると共に段取り替えに
手間を要し、又2台の専用機で個別に加工するため、被
加工物の側面と上下面との直角度が非常に出しずらく、
最終加工時の加工精度が低下する欠点を有していた。
【0004】そこで、本件出願人は実願平3ー7381
4号に見られる様に、90度毎間歇的に回転制御される
旋回駆動ユニット上面に、被加工物を載置するマグネッ
トチャックを平行に設けたテーブルを配設し、X軸、Y
軸及びZ軸に対して移動制御される第三移動体を配設
し、該第三移動体に回転制御される平面フライス及び側
面フライスを設けた平面加工機を開発し、かかる平面加
工機1台により6面加工を可能と成したが、被加工物の
側面をマグネットチャックより突出させることは確認出
来るとしても、特に小さな被加工物の場合にはマグネッ
トチャックに対してどの方向に被加工物を突出させるべ
きか、即座に判断出来ない欠点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、2台の専用
機間における段取り替えを不要としたり、加工処理のた
めに要する作業者を一人として省力化を図り、又加工工
具及び部品点数を低減し、直角度の調整を容易と成して
加工精度を向上させ、併せて被加工物のマグネットチャ
ック上への固定方向、位置を明確にする様にした6面加
工方法を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、2台の専用機を必要としたり、加工コストが
高く、加工精度が悪い等の課題に鑑み、90度毎間歇回
転されるテーブル上に2個のマグネットチャックを設置
し、該第1、2マグネットチャック上に被加工物を載置
し、テーブルを回転させると共に側面フライス及び平面
フライスを被加工物に当接回転させることによって、被
加工物の6面加工において1台の平面加工機で連続的且
つ精度良く加工する様にして、上記課題を解決せんとし
たものである。
【0007】又、被加工物のマグネットチャックへの固
定方向、位置が不明確で6面加工が困難な課題に鑑み、
第1、2マグネットチャックの奥行き方向側に第1支持
方向及び第2支持方向を夫々設けて被加工物の奥行き側
を支持することによって、被加工物における所定の2側
面を第1、2マグネットチャックより所定方向側に突出
させて夫々3面加工すると共に、その設定位置を即座に
確認出来る様にして、上記課題を解決せんとしたもので
ある。
【0008】
【作用】本発明にあっては、6面未加工の被加工物をテ
ーブル上のフリーフォームチャックである第1マグネッ
トチャック上に載置し、旋回駆動ユニットを90度間歇
駆動させて第三移動体の側面フライスと平面フライスを
被加工物の側面と上面に対向位置させ、そして第三移動
体をX軸、Y軸及びZ軸方向に移動制御して被加工物の
2側面と上面の3面を側面フライスと平面フライスで第
1工程の3面加工を行う。
【0009】そして、3面加工した被加工物の未加工で
ある下面を上面と成す様に反転させて第2マグネットチ
ャック上に載置し、その後は前記第1工程加工と同様に
順次残りの3面を側面フライスと平面フライスで第2工
程の3面加工、合計6面加工を行う。
【0010】又、上記3面加工における被加工物の第
1、2マグネットチャック上への載置、固定に際して、
第1、2マグネットチャックの奥行き側に設定した基準
位置に被加工物を位置させると共に加工位置である第
1、2マグネットチャックの前方に突出させ、又加工に
際して加工方向に進退制御されるワークストッパーで被
加工物を固定する。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は本発明の6面加工方法により六面体の被加
工物Wにおける上下面及び4側面の6面を加工する平面
加工機であり、T字状の基台2の前方上部に囲撓壁3を
設けた傾斜状の受皿4を設け、該受皿4を貫通して基台
2上に90度毎間歇的に回転制御される旋回駆動ユニッ
ト5を配設し、該旋回駆動ユニット5上面にテーブル6
を配設して該テーブル6を平面視反時計回り方向に回転
自在と成している。
【0012】7、8はテーブル6上に平行に設けた第
1、2マグネットチャックであり、該第1、2マグネッ
トチャック7、8はテーブル6の回転により加工場所E
及び載置場所Fに回転すると共に、2個の第1、2マグ
ネットチャック7、8は2個の被加工物WA、WBをそ
の上面に磁着支持する様に成している。
【0013】上記第1、2マグネットチャック7、8の
1辺の長手方向及び短手方向はテーブル6の端縁に一致
させ、第1マグネットチャック7は被加工物Wの底面に
歪みや撓みが有っても、被加工物Wを確実に保持、固定
出来るフリーフォームチャックを使用しており、例えば
被加工物Wの底面の歪み・反りに合わせて自動的にフリ
ーフォームのスティック9、9a…が上昇し、被加工物W
の歪み・反りを保持して着磁するものであり、又第2マ
グネットチャック8は標準のマグネットチャックを使用
している。
【0014】そして、テーブル6上に平行に設けた2個
の第1、2マグネットチャック7、8の平面視におい
て、一方の第1マグネットチャック7の長手方向の前面
側を第1加工方向7A、該第1加工方向7Aの左側面で
ある短手方向の前面側を第2加工方向7B、第1加工方
向7Aと逆方向側を第1支持方向7C、第2加工方向7
Bと逆方向側を第2支持方向7Dとした基準方向を夫々
設定し、上記第1支持方向7C及び第2支持方向7Dは
第1マグネットチャック7の奥行き側に設定している。
【0015】又、第2マグネットチャック8においても
第1マグネットチャック7と同様に基準方向を設定して
おり、第2マグネットチャック8の長手方向の前面側を
第1加工方向8A、該第1加工方向8Aの右側面である
短手方向の前面側を第2加工方向8B、第1加工方向8
Aと逆方向側の奥行き側を第1支持方向8C、第2加工
方向8Bと逆方向側の奥行き側を第2支持方向8Dとし
た基準方向を設定している。
【0016】従って、第1マグネットチャック7の第1
加工方向7Aと第2マグネットチャック8の第1加工方
向8Aは、停止した状態のテーブル6上では逆方向側と
なり、同様に第1マグネットチャック7の第2加工方向
7Bと第2マグネットチャック8の第2加工方向8Bは
同一方向となる。
【0017】尚、上記の様な第1、2マグネットチャッ
ク7、8における第1加工方向7A乃至第2支持方向8
D迄の8個の基準方向の設定に際して、第1、2マグネ
ットチャック7、8の長手方向を基準としているが、こ
れは2個の第1、2マグネットチャック7、8をテーブ
ル6上に平行に設けているために、必然的に長手方向が
存在して基準方向を設定している。
【0018】又、第1マグネットチャック7における第
1加工方向7Aと第2加工方向7Bの接点方向は6面未
加工の被加工物Wの第1ワーク設置箇所7WAと成し、
又第2マグネットチャック8における第1加工方向8A
と第2加工方向8Bの接点方向は3面加工済の被加工物
Wの第2ワーク設置箇所8WBと成している。
【0019】又、第1、2マグネットチャック7、8の
上面には被加工物Wの取付位置を設定する取付ブロック
10を設け、該取付ブロック10は第1、2マグネットチャ
ック7、8上に設けた縦横多数の刻設溝11、11a …と、
該刻設溝11、11a …に固定する各種大きさ、種類の突き
当てブロック12、12a …より構成している。
【0020】尚、2個の第1、2マグネットチャック
7、8間でテーブル6上には衝立13を設けているが、か
かる衝立13は必ずしも要しない。
【0021】又、基台2上の一側方には三次元空間にお
ける水平X軸方向にX方向移動手段14を設けると共に、
該X方向移動手段14を被覆するスライドカバー15、15a
を設置して第一移動体16を基台2上でX軸方向に移動制
御している。
【0022】尚、具体的手段を図示していないX方向移
動手段14の一例を説明すれば、基台2上にガイドレール
を平行に所定長さをもって配設し、該ガイドレールに第
一移動体16の摺動溝を摺合させてスライド自在に装着
し、基台2に固定したサーボモーターと連結するボール
スクリューにより第一移動体16を移動制御している。
【0023】17は第一移動体16上で水平Y軸方向に移動
自在に配設した第二移動体であり、第一移動体16の移動
方向X軸と直交する三次元空間における水平Y軸方向に
ガイドレール(図示せず)を平行に所定長さをもって配
設し、該ガイドレールに第二移動体17の摺動溝(図示せ
ず)を摺合させてスライド自在に装着している。
【0024】18は第二移動体17を移動制御するサーボモ
ーターであり、該サーボモーター18は第一移動体16に固
定され、かかるサーボモーター18と連結するボールスク
リュー(図示せず)と第二移動体17とを適宜連繋させ、
サーボモーター18の作動により第二移動体17をY軸方向
に移動制御している。
【0025】19は第二移動体17に対して垂直Z軸方向に
移動自在に配設した第三移動体であり、該第三移動体19
は水平突出部20と垂直部21を有し、第二移動体17の両側
に垂直立設した一対の垂直支持壁22、22a 間に、三次元
空間における垂直Z軸方向に所定長さをもって摺動溝
(図示せず)を設けると共に、該摺動溝に第三移動体19
の垂直部21両側部に設けた突条(図示せず)を摺合させ
て第三移動体19をスライド自在に装着し、該第三移動体
19の水平突出部20をテーブル6の上方に対向位置させる
と共に、垂直部21をテーブル6の側方に対向位置させて
いる。
【0026】23は第三移動体19を移動制御するサーボモ
ーターであり、該サーボモーター23は第二移動体17に固
定され、かかるサーボモーター23と連結するボールスク
リュー(図示せず)と第三移動体19とを適宜連繋させ、
サーボモーター23の作動により第三移動体19をZ軸方向
に移動制御している。
【0027】24は被加工物Wの側面における連続するB
1面、B2面、C1面及びC2面を切削加工するフェー
スミル、フルバックカッタ等の側面フライスであり、該
側面フライス24は第三移動体19の垂直部21下方で前方側
に装着したスピンドル25に装着している。
【0028】又、上記スピンドル25は第三移動体19の垂
直部21の背面に固定された駆動モーター26に適宜機構に
て連繋され、該駆動モーター26の作動により側面フライ
ス24は回転制御される。
【0029】27は被加工物Wの上下面であるA1面及び
A2面を切削加工するフェースミル、フルバックカッタ
等の平面フライスであり、該平面フライス27は第三移動
体19の水平突出部20下面で下方側に装着したスピンドル
28に装着している。
【0030】又、上記スピンドル28は第三移動体19の水
平突出部20の上部に固定された駆動モーター29に適宜機
構にて連繋され、該駆動モーター29の作動により平面フ
ライス27は回転制御される。
【0031】尚、側面フライス24及び平面フライス27の
スピンドル25、28を回転させる駆動源として、夫々駆動
モーター26、29を個別に設けているも、かかる構成には
何ら限定されず、本実施例においては第三移動体19にの
み駆動モーター26、29を設けるため、例えば一方の駆動
モーター26のみを第三移動体19に設け、かかる駆動モー
ター26によってスピンドル25、28を連動させることも可
能である。
【0032】又、テーブル6上に設置した2個の第1、
2マグネットチャック7、8と側面フライス24、平面フ
ライス27の位置関係において、被加工物Wの大きさが異
なったり、切り込み量が異なり、且つ第1、2マグネッ
トチャック7、8上の2個の被加工物WA、WBを連続
して加工する場合に、非加工中の被加工物Wが側面フラ
イス24及び平面フライス27と接触しない様に、第1マグ
ネットチャック7と第2マグネットチャック8の間隔は
側面フライス24及び平面フライス27の直径より大きく設
定している。
【0033】30はテーブル6上における加工場所Eの加
工方向G前方に対向配置したワークストッパーであり、
該ワークストッパー30は囲撓壁3上の支持板31に固定し
たシリンダー32の先端に固定され、該シリンダー32の作
動により加工場所E上の被加工物Wにワークストッパー
30は当接自在と成している。
【0034】尚、テーブル6と側面フライス24、平面フ
ライス27の基部の第一移動体16の間にはチップコンベア
33を配置すると共に、該チップコンベア33の終端にチッ
プ箱34を配置し、又第二移動体17の前面両側には衝立35
を立設している。
【0035】又、上記した第一移動体16の移動方向、側
面フライス24及び平面フライス27の回転方向、及びチッ
プコンベア33の配置方向は夫々加工方向Gに関連し、加
工時における第一移動体16の移動方向である加工方向G
は図面中右から左へ常時同一方向と成し、加工時に発生
するチップ、切粉の飛散方向を一方向としたことによ
り、切粉が作業者側に飛散しなかったり、作業環境の改
善となると共に、被加工物Wの第1、2マグネットチャ
ック7、8上の固定状態を保持する上でも重要な要素と
なる。
【0036】即ち、第一移動体16の移動方向において加
工方向Gへ移動する時に側面フライス24及び平面フライ
ス27の摺接作動で被加工物Wを加工し、第一移動体16の
後退時には加工中止し、又側面フライス24の回転方向に
おいて加工方向G側が下向きの反時計回り方向と成して
被加工物Wを第1、2マグネットチャック7、8上に押
え付ける方向と成している。
【0037】次に本発明に係る6面加工方法について説
明すると、先ず、第1工程として6面未加工の被加工物
WAをテーブル6の一方のフリーフォームチャックであ
る第1マグネットチャック7上に載置すると、被加工物
WAに歪み・反りが有っても、被加工物WAを第1マグ
ネットチャック7上に載置した状態でオートモードのス
イッチをONにすれば、被加工物WAの歪み・反りに合
わせて自動的に第1マグネットチャック7のスティック
9、9a…が上昇し、被加工物WAの歪み・反りを保持
し、保持が確実に行われたら着磁して下記の3面加工を
行い、加工終了後オートモードのスイッチをOFFにす
ると消磁しスティック9、9a…は下降する。
【0038】又、被加工物WA、WBの第1、2マグネ
ットチャック7、8への固定時の取付位置決めにおい
て、マイクロコンピューター(図示せず)と第1、2マ
グネットチャック7、8上面の取付ブロック10を使用し
た座標制御で行っており、入力パラメータとして被加工
物Wの材質、材料寸法及び仕上げ寸法をNC入力する
と、主軸回転数・切削送り速度の切削条件は自動設定さ
れると共に、マイコンのCRTに取付ブロック10の座標
等が表示される。
【0039】かかる座標表示において、第1、2マグネ
ットチャック7、8の取付ブロック10における奥行き側
の第1支持方向7C、第2支持方向7D、第1支持方向
8C、第2支持方向8Dの夫々の座標として、刻設溝1
1、11a …の位置と突き当てブロック12、12a …の大き
さ・種類を表示し、該表示に応じて刻設溝11、11a …に
突き当てブロック12、12a …を嵌装し、被加工物Wの奥
行き側を突き当てブロック12、12a …に当接させる様に
第1、2マグネットチャック7、8上に載置して磁着保
持する。
【0040】又、上記の様な座標表示に従って被加工物
Wを第1、2マグネットチャック7、8上に保持した時
には、第1、2マグネットチャック7、8の前面側であ
る第1加工方向7A、第2加工方向7B、第1加工方向
8A、第2加工方向8Bの2加工方向側で、被加工物W
は第1、2マグネットチャック7、8より前方突出した
状態となる。
【0041】次に、被加工物Wの6面加工の加工サイク
ルを説明すると、先ず、第1工程として図5(1) に図示
する様に、フリーフォームチャックである第1マグネッ
トチャック7の第1ワーク設置箇所7WAに6面未加工
の被加工物WAを、第1マグネットチャック7から若干
突出する状態で載置、磁着固定し、そして旋回駆動ユニ
ット5を90度毎2回で180度間歇駆動させて被加工
物WAを加工場所Eに位置し、第三移動体19の水平突出
部20と垂直部21に設けた側面フライス24及び平面フライ
ス27と、被加工物WAの上面であるA1面と側面である
B1面を対向位置させて、図5(2) の加工状態と成す。
【0042】そして、X方向移動手段14及びサーボモー
ター18、23を関連作動させて第一移動体16、第二移動体
17を介して第三移動体19をX軸、Y軸、Z軸方向に移動
制御してA1面を平面フライス27により加工すると共
に、B1面を側面フライス24により加工する。
【0043】次に、旋回駆動ユニット5を90度間歇駆
動させてB1面と連続するC1面を側面フライス24と対
向位置させて図5(3) の加工状態と成し、その後は前記
A1面、B1面と同様に第三移動体19をX軸、Y軸、Z
軸方向に移動制御してC1面を側面フライス24により加
工する。
【0044】尚、上記のA1面及びB1面の加工に際し
て、側面フライス24と平面フライス27が被加工物WAに
摺接しながら加工方向Gに移動するが、被加工物WAは
第1マグネットチャック7に磁着固定されていると共
に、加工方向Gの第2支持方向7Dに突き当てブロック
12、12a …が存在することにより、被加工物WAの位置
ズレを防止している。
【0045】又、C1面の加工に際して、被加工物WA
の先端が第1マグネットチャック7上から突出し、側面
フライス24が被加工物WAに摺接移動しても、第1マグ
ネットチャック7の磁着力で位置固定されると共に、シ
リンダー32を作動させてワークストッパー30を被加工物
WAのB1面に当接させて被加工物WAの位置ズレを防
止し、後述する他の加工面においても同様に固定する。
【0046】尚、被加工物Wの固定は第1、2マグネッ
トチャック7、8の磁着力及びワークストッパー30で行
っているが、ワークストッパー30が存在しない場合には
被加工物Wの加工方向G先端側が第1、2マグネットチ
ャック7、8より突出しているために被加工物Wの固定
力が弱くなり、又ワークストッパー30以外の方向におい
ては、突き当てブロック12、12a …がワークストッパー
の作用を発生するが、かかる加工方向Gにおける被加工
物Wの先端は第1、2マグネットチャック7、8上であ
るために、上記の場合より固定力が確保されており、突
き当てブロック12、12a …のワークストッパーとしての
作用は必ずしも要しない。
【0047】そして、旋回駆動ユニット5を90度毎間
歇駆動させて図5(4) の様に、1個目の被加工物WAの
脱着状態と成し、第1工程であるA1面、B1面及びC
1面の3面加工が終了した被加工物WAを第1マグネッ
トチャック7の第1ワーク設置箇所7WAから取外し、
図5(5) の様に当該位置に6面未加工の2個目の被加工
物WBを載置し磁着保持する。
【0048】そして、旋回駆動ユニット5を180度間
歇駆動させて被加工物WBを加工場所Eに位置させて図
5(6) の様に被加工物WBのA1面、B1面を加工状態
と成して加工を行い、一方第2工程として被加工物Wが
存在しない第2マグネットチャック8に対して、3面加
工済の被加工物WAをその未加工面であるA2面、B2
面及びC2面が上面及び外側面となる様に載置し、磁着
する。
【0049】そして、第1マグネットチャック7上の被
加工物WBのA1面及びB1面の加工が終了し、3面の
未加工面を有する被加工物WAの第2マグネットチャッ
ク8上へのセットが完了すると、旋回駆動ユニット5を
90度間歇駆動させて図6(7) の加工状態と成し、被加
工物WBのC1面及び被加工物WAのC2面の加工を行
う。
【0050】次に旋回駆動ユニット5の90度回転によ
り図6(8) の状態と成して被加工物WAのA2面及びB
2面の加工を行って第2工程の3面、合計6面の全加工
を終了すると共に、第1マグネットチャック7上の3面
加工済の被加工物WBを取り外し、被加工物Wが3個以
上の場合には被加工物WBを取り外した第1マグネット
チャック7上に6面未加工の次の被加工物W(図示せ
ず)を載置固定し、次の加工サイクルに入る。
【0051】又、3個目の被加工物Wが存在せず3面加
工済の被加工物WBを取り外した後、テーブル6の18
0度回転により図6(9) の状態と成り、6面加工の全加
工が終了した被加工物WAは載置場所Fに戻り、第2マ
グネットチャック8より被加工物WAを取り外すと共
に、当該位置に3面加工済の被加工物WBを載置固定
し、テーブル6を順次回転させて第2工程であるA2
面、B2面及びC2面の加工を行い、第2マグネットチ
ャック8より取り外し全加工サイクルを終了する。
【0052】上述した様にフリーフォームチャックであ
る第1マグネットチャック7においては6面未加工の被
加工物Wにおける第1工程の3面加工を行い、第2マグ
ネットチャック8においては3面加工済の被加工物Wに
おける第2工程の残りの3面加工を行い、通常の多数個
の加工においては第1、2マグネットチャック7、8の
上に2個の被加工物Wを載置状態と成し、又第1、2マ
グネットチャック7、8における被加工物Wの脱着作業
はテーブル6の前面位置で行う。
【0053】又、被加工物Wが少数であったり被加工物
Wの種類が異なっていても、上記した座標制御で容易に
セットすることが出来たり、加工中における被加工物W
の固定を確実にしたり、段取り替えを容易にして、精度
良く連続的に加工を行う。
【0054】
【発明の効果】要するに本発明は、テーブル6上に2個
のマグネットチャック8を設けたので、一方の第1マグ
ネットチャック7上に載置した被加工物Wが加工中の時
に、他方の第2マグネットチャック8が加工エリア外の
載置場所Fに位置出来るため、被加工物Wの交換、反転
等の段取り替えを安全に行うことが出来る。
【0055】又、第1マグネットチャック7の長手方向
後面側を第1支持方向7C、短手方向後面側を第2支持
方向7D、第2マグネットチャック8の長手方向後面側
を第1支持方向8C、短手方向後面側を第2支持方向8
Dと夫々成し、被加工物Wの奥行き側を第1マグネット
チャック7及び第2マグネットチャック8の第1支持方
向7C、8C、第2支持方向7D、8D側の所定位置で
支持すると共に、被加工物Wが第1マグネットチャック
7及び第2マグネットチャック8から前方突出状態で、
テーブル6上の第1マグネットチャック7及び第2マグ
ネットチャック8上に被加工物Wを載置したので、第1
マグネットチャック7及び第2マグネットチャック8上
で被加工物Wの所定2側面が前方突出しているために、
テーブル6の回転に応じて夫々の2面を加工位置に設定
して加工出来、且つ上面も同様に加工して3面加工出
来、従って加工作業2回で6面加工することが出来、又
被加工物Wの第1、2マグネットチャック7、8上への
載置に際して、被加工物Wの前方突出方向は第1支持方
向7C、8C、第2支持方向7D、8Dにより、決定さ
れる第1ワーク設置箇所7WA、第2ワーク設置箇所8
WBで即座に確認することが出来る。
【0056】又、テーブル6を回転させると共に側面フ
ライス24及び平面フライス27を被加工物Wに当接回転さ
せて、被加工物Wの3面を第1マグネットチャック7及
び第2マグネットチャック8上で夫々加工する様にした
ので、加工処理のために要する平面加工機1を1台とす
ることが出来、同時に作業者を一人として省力化を図る
ことが出来、又回転工具は側面フライス24と平面フライ
ス27の2種類の加工工具のみで3面、6面加工が出来、
又テーブル6上の第1、2マグネットチャック7、8上
に被加工物Wを固定した状態で3面加工を行うために、
3面間における直角度が正確となり、加工精度も向上さ
せることが出来る。
【0057】又、被加工物Wに歪み・反りが存在しても
保持自在な様に第1マグネットチャック7をフリーフォ
ームチャックと成し、6面未加工の被加工物Wを先ず第
1マグネットチャック7に載置して3面加工した後に、
3面加工済の被加工物Wを第2マグネットチャック8に
載置して残りの3面加工する様にしたので、6面未加工
の被加工物Wに歪み・反りが存在しても第1マグネット
チャック7で確実に保持出来、又第1マグネットチャッ
ク7上における3面加工を先行しているために、被加工
物Wの加工済の上面を反転させて第2マグネットチャッ
ク8上に下面として載置することにより、第2マグネッ
トチャック8上での被加工物Wの保持を確実にすること
が出来る。
【0058】又、第1マグネットチャック7及び第2マ
グネットチャック8の上面に刻設溝11、11a …を設ける
と共に、該刻設溝11、11a …に嵌装自在な突き当てブロ
ック12、12a …を装備して、第1マグネットチャック7
及び第2マグネットチャック8を取付ブロック10と成
し、被加工物Wの大きさと仕上げ寸法から、第1支持方
向7C、第2支持方向7D、第1支持方向8C及び第2
支持方向8D側における刻設溝11、11a …の位置及び突
き当てブロック12、12a …の種類を決定し、第1マグネ
ットチャック7及び第2マグネットチャック8上におけ
る所定位置で被加工物Wの奥行き側を支持する様にした
ので、被加工物Wの大きさと仕上げ寸法により、被加工
物Wの第1ワーク設置箇所7WA及び第2ワーク設置箇
所8WBにおける設定位置が決定出来、又その保持手段
も簡易となり熟練者を不要に出来る等その実用的効果甚
だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】平面加工機の斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図1の平面図である。
【図5】被加工物の加工状態及び加工順序を示す概略平
面図である。
【図6】図5に続く被加工物の加工状態及び加工順序を
示す概略平面図である。
【図7】テーブル上のマグネットチャックにおける各基
準位置を示す概略平面図である。
【図8】マグネットチャック上に被加工物を載置、固定
する時の取付位置を説明する概略平面図である。
【図9】フリーフォームチャック上に被加工物を固定
し、加工する状態の概略平面図である。
【図10】被加工物の加工面を示す斜視図である。
【符号の説明】
6 テーブル 7 第1マグネットチャック 7C 第1支持方向 7D 第2支持方向 8 第2マグネットチャック 8C 第1支持方向 8D 第2支持方向 10 取付ブロック 11、11a … 刻設溝 12、12a … 突き当てブロック 24 側面フライス 27 平面フライス W 被加工物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル上に2個のマグネットチャック
    を設け、第1マグネットチャックの長手方向後面側を第
    1支持方向、短手方向後面側を第2支持方向、第2マグ
    ネットチャックの長手方向後面側を第1支持方向、短手
    方向後面側を第2支持方向と夫々成し、被加工物の奥行
    き側を第1マグネットチャック及び第2マグネットチャ
    ックの第1支持方向、第2支持方向側の所定位置で支持
    すると共に、被加工物が第1マグネットチャック及び第
    2マグネットチャックから前方突出状態で、テーブル上
    の第1マグネットチャック及び第2マグネットチャック
    上に被加工物を載置し、テーブルを回転させると共に側
    面フライス及び平面フライスを被加工物に当接回転させ
    て、被加工物の3面を第1マグネットチャック及び第2
    マグネットチャック上で夫々加工する様にしたことを特
    徴とする6面加工方法。
  2. 【請求項2】 第1マグネットチャックをフリーフォー
    ムチャックと成し、6面未加工の被加工物を先ず第1マ
    グネットチャックに載置して3面加工した後に、3面加
    工済の被加工物を第2マグネットチャックに載置して残
    りの3面加工する様にしたことを特徴とする請求項1の
    6面加工方法。
  3. 【請求項3】 第1マグネットチャック及び第2マグネ
    ットチャックの上面に刻設溝を設けると共に、該刻設溝
    に嵌装自在な突き当てブロックを装備して、第1マグネ
    ットチャック及び第2マグネットチャックを取付ブロッ
    クと成し、被加工物の大きさと仕上げ寸法から、第1支
    持方向及び第2支持方向側における刻設溝の位置及び突
    き当てブロックの種類を決定し、第1マグネットチャッ
    ク及び第2マグネットチャック上における所定位置で被
    加工物の奥行き側を支持する様にしたことを特徴とする
    請求項1又は2の6面加工方法。
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