JP2599732Y2 - 解除可能なクリップ - Google Patents

解除可能なクリップ

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JP2599732Y2
JP2599732Y2 JP1993046250U JP4625093U JP2599732Y2 JP 2599732 Y2 JP2599732 Y2 JP 2599732Y2 JP 1993046250 U JP1993046250 U JP 1993046250U JP 4625093 U JP4625093 U JP 4625093U JP 2599732 Y2 JP2599732 Y2 JP 2599732Y2
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秀樹 蟹江
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車体等のパネルに被取
付部材を置いて両部材の穴に挿入することによって、被
取付部材をパネルに取付けでき且つその取付けを解除で
きるように構成された解除可能なクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】車体等のパネルに被取付部材を置いて両
部材の穴に挿入することによって、被取付部材をパネル
に取付けでき且つその取付けを解除できるように構成さ
れたクリップは知られている。かかるクリップの代表的
なものは、パネルに長穴を形成し、長辺方向に錨脚を揃
えて挿入し、90°回転させて短辺方向に向けて係止さ
せ、再度90°回転させて長辺方向の沿わせて解除させ
るものである。これはパネルへ長穴を形成することを必
要とするだけでなく、パネルの長穴とクリップの錨脚の
向きを誤ると、クリップが取付けできないという欠点が
ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のクリップとは別
に、パネルの裏面側に係合した錨脚の先端部を軸部側に
引き寄せるように撓め、パネル穴と係合を解除してクリ
ップを取り外すことのできるクリップもある。このクリ
ップの場合には、パネルへ長穴を形成する必要もなくな
り、また、クリップの取付方向も任意でよい。しかし、
このクリップにおいても、クリップの解除作業において
は、パネルの裏面側の錨脚の先端部を軸部側に撓めねば
ならないので、手間がかかり面倒である。
【0004】従って、本考案の目的は、パネルの穴とク
リップの向きを揃える必要がなく、また解除の手間もか
からない、解除可能なクリップを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本考案によれば、車体等のパネルに別の部材を置い
て両部材の穴に挿入することによって、部材をパネルに
取付けでき且つその取付けを解除できるように構成され
た解除可能なクリップであって、ピンと該ピンが貫通す
る中空のブッシュとから成り、前記ピンは、頭部と、該
頭部から延びる軸部と、該軸部から頭部側へ半径方向外
方に拡がりつつ延びる錨脚とから成り、前記ブッシュ
は、前記部材に接面するフランジと、該部材の穴から突
出しない長さであって且つ前記ピン錨脚の先端のみを包
囲できる長さの中空の取付部とを有し、前記ピンは前記
ブッシュに相対回転可能に連結され、前記ブッシュの中
空取付部の穴形状は、ピンがブッシュに対して第1の回
転角度位置にあるとき、前記錨脚の先端の半径方向外方
へ拡開して錨脚の係止部がパネル面に係合できるが、第
2回転角度位置においては、前記錨脚の先端に前記中空
取付部が錨脚先端をピン軸部側に引き寄せるように係合
して該錨脚先端のパネルへの係合を解除する形状に形成
されており、これにより、クリップをパネル及び部材か
ら取り外しできることを特徴とするクリップが提供され
る。
【0006】また、本考案によれば、車体等のパネルに
別の部材を置いて両部材の穴に挿入することによって、
部材をパネルに取付けでき且つその取付けを解除できる
ように構成された解除可能なクリップであって、ピンと
該ピンが貫通する中空のブッシュとから成り、前記ピン
は、頭部と、該頭部から延びる軸部と、該軸部から頭部
側へ半径方向外方に拡がりつつ延びる錨脚とから成り、
前記ブッシュは、前記部材に接面するフランジと、前記
ピン錨脚及びピン軸部を包囲する長さの中空の取付部と
を有し、前記ピンは前記ブッシュに相対回転可能に連結
され、前記ブッシュの中空取付部には、ピンがブッシュ
に対して第1の回転角度位置にあるとき前記錨脚先端の
みが半径方向外方へ拡開して錨脚の係止部がパネル面に
係合できる開口が設けられ、該中空取付部の穴は、第2
回転角度位置において該中空取付部が錨脚先端に該先端
をピン軸部側に引き寄せるように係合して錨脚係止部の
パネルへの係合を解除する形状に形成されており、これ
により、クリップをパネル及び部材から取り外しできる
ことを特徴とするクリップが提供される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1〜図12には、本考案の第1の実
施例に係るクリップ1を示す。クリップ1は、図2〜図
6に示すピン2と、図7〜図10に示すブッシュ3とか
ら構成され、ブッシュ3はピン2が貫通するように中空
に形成されている。ピン2はブッシュ3を貫通した状態
でブッシュ3に相対回転可能に連結され、クリップ1を
車体等のパネル4に被取付部材5を置いて両部材の穴に
挿入すると、図11に示す第1回転角度位置すなわち取
付位置において、被取付部材5をパネル4に取付け、ピ
ン2を図12に示す第2回転角度位置すなわち解除位置
に回転させると、クリップ1を取り外すことができ、そ
の取付けを解除できる。
【0008】ピン2について、図2〜図6も参照して説
明する。ピン2は、頭部7と、頭部7から下方に延びる
軸部8と、軸部8から頭部7の側(すなわち上方)へ半
径方向外方に拡がりつつ延びる一対の錨脚9、9とから
成る。頭部7は、ピン2の回転を容易にするための回転
つまみ10と、円形のフランジ11と、その下部のブッ
シュと連結の際のがたつきを防止する弾性片12とから
成る。軸部8は、図6に示すように、断面がほぼ矩形で
あるが、回転容易なように円弧の一部を成すガイド面1
4が、錨脚と直交する2つの面にそれぞれ形成されてい
る。またガイド面14のある軸部8の中間高さ位置に
は、連結されたブッシュ3が分離しないように突起15
が設けられている。各錨脚9は、軸部8の下端から上方
へ半径方向外方に拡がりつつ延び、一定の高さの位置
に、パネル裏面に係合する係止肩16が形成され、更に
その上方に、ブッシュに係合するブッシュ係合部17が
形成されている。このブッシュ係合部17には、その外
面に、ピン2の回転位置を定める位置決め用突条18が
形成されている。
【0009】ブッシュ3について、図7〜図10も参照
して説明する。ブッシュ3は、ピン2の軸部8を受入れ
て該軸部に連結するように中空に形成されており、被取
付部材に接面するフランジ20と、被取付部材の非円形
穴(図示の例では角穴)に適合した輪郭を有する取付部
21とを有する。また、中空部22の穴形状は、ピン錨
脚9の先端側の係止肩16の半径方向外方への拡開を阻
止しない長さの長辺と錨脚先端のブッシュ係合部17を
ピン軸部9の側に引き寄せる長さの短辺とで成る長方形
の穴に形成されている。そして、この中空部22の各片
の中間には、錨脚先端の位置決め用突条18に係合する
凹部すなわちデテント23が形成されており、ピン2を
ブッシュ3に対して回転した場合に、デテント23が位
置決め用突条18と協働して、ピン2の第1回転角度位
置と第2回転角度位置とにおいて位置を定める。この中
空部22の対角線上にある2つの角部分24、24は、
ピン軸部8のガイド面に対応させたガイド面となってい
る。
【0010】かかる構成で成るピン2及びブッシュ3を
組み付けたクリップ1が図1に示されている。この図か
ら明らかなように、ブッシュ3は、ピン2の頭部7とピ
ン軸部8の先端との間にピン軸部8を受入れた状態で連
結されている。ピン軸部8はブッシュ中空部22に挿入
され、ブッシュ3に対して相対回転可能に連結されてい
る。この連結において、ブッシュ取付部21の中空部
は、ピン錨脚9のブッシュ係合部17を包囲している。
なお、図1のクリップ1は、ピン2が、ブッシュ3に対
して第1の回転角度位置にあり、ピン錨脚9の先端側の
係止肩16の半径方向外方への拡開を阻止しないよう
に、各錨脚9は中空部22の長辺方向に向いている。中
空部22のデテント23はピン錨脚9のブッシュ係合部
17の位置決め用突条18と協働して、ピン2を第1回
転角度位置に定めている。
【0011】図11は、クリップ1を用いて、パネル4
に被取付部材5を取付ける様子を、また、図12は、そ
の取付けを解除する様子を示している。図11におい
て、車体等のパネル4に被取付部材5を置いて両部材の
穴を合わせ、クリップ1のピン軸部8及び錨脚9を両部
材の穴に挿入し、更に、クリップ1を押込んでブッシュ
3の取付部21を被取付部材5の角穴に位置合わせして
押込む。これによって、ブッシュ3が被取付部材5に回
転しないように取付けられ、錨脚9の係止肩16がパネ
ル4の裏面に係合し且つ被取付部材5にはブッシュフラ
ンジ20が接面して、パネル4に被取付部材5が取付け
られる。
【0012】次に、ピン2の頭部7をもってピン2を第
2回転角度位置になるように90°回転させる。ブッシ
ュ3は被取付部材5に回転しないように取付部21で取
付けられているため、ピン2はブッシュ3に対して90
°回転させられ、第2回転角度位置になり、各錨脚9は
中空部22の短辺方向に向いてしまう。この回転によっ
て、図12に示すように、錨脚先端のブッシュ係合部1
7がピン軸部9の側に引き寄せられ、パネル4の裏面に
係合している係止肩16の係合が解除されてしまう。従
って、クリップ1は、ピン頭部7をもって引抜くことが
でき、この引抜きによって、パネル4と被取付部材5の
取付けも解除できる。すなわち、ピン2をブッシュ3に
対して90°回転させるだけで、簡単に取付けの解除が
できる。しかも、ピン2を第1回転角度位置になるよう
に、90°逆転させて図11の状態にすれば、再使用で
き、再度、クリップ1を両部材の穴に挿入すればよい。
【0013】図13〜図27には本考案の第2の実施例
に係るクリップ31を示す。クリップ31は、図15〜
図20に示すピン32と、図21〜図25に示す中空の
ブッシュ33とから成り、図13及び図14に示すよう
に、ピン32がブッシュ33を貫通した状態に連結され
て、図26及び図27に示すように、ピン32はブッシ
ュ33に相対回転可能に連結されている。図26は、ピ
ン32がブッシュ33に対して第1回転角度位置すなわ
ち取付位置にある状態を示し、図27は、ピン32がブ
ッシュ33に対して第2回転角度位置すなわち解除位置
にある状態を示している。この第2実施例のクリップ3
1は、図示のように、ピン32の錨脚が軸部の軸方向に
異なる位置に2段設けられている点で、第1実施例のク
リップ1と違っており、これに伴って、ブッシュ33も
第1錨脚及び第2錨脚の各先端に係合可能に形成されて
いる。従って、クリップ31は、図26に図示のよう
に、パネル4に第1の被取付部材5を取付ける外に、第
2の被取付部材35を取付けることができ、更に、第1
被取付部材5と第2被取付部材35との間を一定の間隔
に保つスペーサの機能も果たす。なお、クリップ31に
おいても、ピン32が図27の第2回転角度位置にある
とき、両錨脚の先端にブッシュ33が係合して錨脚先端
をピン軸部側に引き寄せてクリップ31をパネル4及び
被取付部材5及び35から取り外しできるようにしてい
る。
【0014】ピン32について図15〜図20も参照し
て説明する。ピン32は、頭部36と、頭部36から下
方に延びる軸部37と、軸部37の中間高さ位置から及
び下端から上方へ半径方向外方に拡がりつつ延びる2対
の第1錨脚38、38及び第2錨脚39、39とから成
る。頭部36は、ピン32の回転を容易にするための回
転つまみ40と、円形のフランジ41とから成る。軸部
37は、頭部36と第1錨脚38の根元部分との間にお
いてはブッシュ33の大径中空部の中で支持されつつ回
転が滑らかであり且つ高い強度を有するように一定の幅
の十字形状断面を成している。第1錨脚38の根元部分
の下側の軸部37には、ブッシュ33の小径中空部と大
径中空部の間の肩部に当接する第2フランジ43とがた
つき防止用弾性片44とが設けられている。更に、軸部
37の第1錨脚38の根元部分から下端までの間におい
てはブッシュ33の小径中空部の中で支持されつつ回転
が滑らかであり且つ高い強度を有するように、第1実施
例のクリップ1の軸部とほぼ同じ断面形状に形成されて
いる。各錨脚38、39は、軸部37から上方へ半径方
向外方に拡がりつつ延び、一定の高さの位置にパネル裏
面及び第2被取付部材裏面に係合する係止肩45が形成
されている。頭部36のフランジ41には、ピン32の
回転角度位置を示す2つのマークが設けられている。第
1のマークは第1回転角度位置すなわち取付位置マーク
46であり、第2のマークは第2回転角度位置すなわち
解除位置マーク47である。また、フランジ41の側面
には、ブッシュ中空部の位置決め溝に係合する、2つの
位置決め用突起が90°の角度をおいて設けられてい
る。第1の突起は、第1回転角度位置すなわち取付位置
用位置決め突起48であり、第2の突起は、第2回転角
度位置すなわち解除位置用位置決め突起49である。
【0015】ブッシュ33について図21〜図25も参
照して説明する。ブッシュ33は、ピン32の軸部37
を受入れて該軸部に連結されている。ブッシュ33は、
その上半分が第1錨脚38を受入れるように大径の中空
部を成す大径部50で構成され、下半分が第2錨脚39
を受入れるように小径の中空部を成す小径部51で構成
されている。また、大径部50は、ほぼ円筒形状に形成
され、その上面には第2被取付部材に接面するフランジ
52が形成されている。小径部51の上部は、第1被取
付部材の角穴に適合した輪郭に形成され、第1被取付部
材に対してブッシュ33が回転しないように取付けられ
る。大径部50と小径部51との境界部分の内側には、
肩部53が形成されて、ここにピン32の第2フランジ
43と弾性片44とが当接する。更に、大径部50に
は、第1錨脚38が半径方向外方へ拡開する窓54が一
対設けられ、小径部51にも、第2錨脚39が半径方向
外方へ拡開する窓55が一対設けられている。大径部5
0の穴の形状は図示のように円形である。角筒状の小径
部51の穴形状は図21及び図25に図示のように第2
錨脚39を受入れるほぼ矩形の形状に形成されている。
このため、図21に図示のようにフランジ52には、ピ
ン32を挿入する場合の位置決めマーク57が設けら
れ、この位置決めマーク57にピンフランジ41の取付
位置マーク46を合わせてピン32をブッシュ33に挿
入する。また、フランジ52の内側の側面にはピン32
の位置決め突起48及び49に係合する凹部すなわちデ
テント58が設けられ、第1回転角度位置すなわち取付
位置では位置決め突起47がデテント58に係合してそ
の取付位置を確保し、ピン32をブッシュ33に対して
第2回転角度位置すなわち解除位置に回転した場合に、
位置決め突起49がデテント58に係合して解除位置に
定める。更に、大径部50の内面には、ピン32とブッ
シュ33の連結外れを防止する突起59が一対設けら
れ、ピン32の第2フランジ43の上方への移動を阻止
している。
【0016】かかる構成で成るピン32及びブッシュ3
3は、図13及び図14に図示のようにクリップ31と
して組立てられる。これらの図から明らかなように、ピ
ンの第1錨脚38及び第2錨脚39は、ブッシュの大径
部50及び小径部51からそれぞれ先端を突出させて連
結されている。この状態が、第1回転角度位置すなわち
取付け位置であり、そのまま、図26に図示のように、
第2被取付部材35の穴に挿入すると、ブッシュフラン
ジ52と第1錨脚38とによってクリップ31が第2被
取付部材35に取付けられる。次に、パネル4に第1被
取付部材5を置いて両部材の穴を合わせてクリップ31
を挿入し、更に、クリップ31を押込んで、ブッシュ3
3の小径部51を第1被取付部材5の角穴に位置合わせ
して押込む。これによって、ブッシュ33が第1被取付
部材5に回転しないように取付けられ、第2錨脚39が
パネル4の裏面に係合し且つ第1被取付部材5にはブッ
シュ大径部50の下面が接面して、パネル4に第1被取
付部材5が取付けられ、一定の間隔をあけて第2被取付
部材35が取付けられる。
【0017】次に、図27に図示のように、ピン頭部の
つまみ40をもってピン32を第2回転角度位置になる
ように90°回転させる。ブッシュ33は第1被取付部
材5に回転しないように小径部51で取付けられている
ため、ピン32がブッシュ33に対して90°回転させ
られ、第2回転角度位置になり、第1錨脚38はブッシ
ュ大径部50によって、第2錨脚39もブッシュ小径部
51によって、ピン軸部37の側に引き寄せられ、第2
被取付部材35の裏面から、及びパネル4の裏面から、
それぞれ、錨脚38、39の先端の係合が外れ、クリッ
プ31は、ピンつまみ40をもって引抜くことができ、
この引抜きにより、パネル4と第1被取付部材5の取付
け、及び第2被取付部材35の取付けも解除できる。す
なわち、ピン32をブッシュ33に対して90°回転さ
せるだけで、簡単に取付けを解除できる。90°逆転さ
せて図26の状態にすれば、再使用もできる。
【0018】
【考案の効果】本考案のクリップによれば、ピンと中空
のブッシュとから成り、ブッシュは、ピン頭部とピン軸
部先端との間にピン軸部を受入れた状態でピンに対して
相対回転可能に連結され、ピンがブッシュに対して第1
の回転角度位置にあるとき、ピン錨脚の先端を半径方向
外方へ拡開して該錨脚の先端がパネル面に係合してパネ
ルに部材を取付けており、第2回転角度位置において
は、ピン錨脚の先端にブッシュが係合して錨脚先端をピ
ン軸部側に引き寄せ、錨脚先端のパネルへの係合を解除
して、クリップをパネル及び部材から取り外しでき、ブ
ッシュは部材の裏側へ突出しないので、パネルへの長穴
の形成を必要とせず、また、ブッシュの中空取付部がピ
ン軸部及び錨脚をほぼ全体に包囲して錨脚先端のみを半
径方向に移動可能にしているので、パネルへの長穴の形
成を必要とせず、パネルの穴とクリップの向きを揃える
必要もなく、また解除の手間もかからない。そして、ブ
ッシュは部材の裏側へ突出せず、又は、ブッシュがピン
錨脚の半径方向の移動の制御を行うので、パネルの取付
穴は単純な丸穴に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るクリップの正面図で
ある。
【図2】図1のクリップのピンの平面図である。
【図3】図2のピンの正面図である。
【図4】図2のピンの底面図である。
【図5】図2のピンの側面図である。
【図6】図3のA−A線断面図である。
【図7】図1のクリップのブッシュの平面図である。
【図8】図7のブッシュの正面図である。
【図9】図7のブッシュの底面図である。
【図10】図7のブッシュの側面図である。
【図11】図1のクリップを用いてパネルに被取付部材
を取付けた、第1回転角度位置にある状態を示す図であ
る。
【図12】図1のクリップをパネルから解除するため、
第2回転角度位置にある状態を示す図である。
【図13】本考案の第2実施例に係るクリップの正面図
である。
【図14】図13のクリップの側面図である。
【図15】図13のクリップのピンの平面図である。
【図16】図15のピンの正面図である。
【図17】図15のピンの底面図である。
【図18】図15のピンの側面図である。
【図19】図16のB−B線断面図である。
【図20】図18のC−C線断面図である。
【図21】図13のクリップのブッシュの平面図であ
る。
【図22】図21のブッシュの正面図である。
【図23】図21のブッシュの底面図である。
【図24】図21のブッシュの側面図である。
【図25】図24のD−D線断面図である。
【図26】第2実施例のクリップを用いてパネルに被取
付部材を取付けた、第1回転角度位置にある状態を示す
図である。
【図27】第2実施例のクリップをパネルから解除する
ため、第2回転角度位置にある状態を示す図である。
【符号の説明】
1 第1実施例のクリップ 2 ピン 3 ブッシュ 4 パネル 5 被取付部材 7 ピン頭部 8 ピン軸部 9 錨脚 10 つまみ 11 フランジ 12 弾性片 15 突起 16 係止肩 17 ブッシュ係合部 20 ブッシュフランジ 21 取付部 22 中空部 31 第2実施例のクリップ 32 ピン 33 ブッシュ 35 第2の被取付部材 36 頭部 37 軸部 38 第1錨脚 39 第2錨脚 40 つまみ 41 フランジ 42 第2フランジ 45 係止肩 46 取付位置マーク 47 解除位置マーク 52 ブッシュフランジ 53 肩部 54、55 窓 57 位置決めマーク

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体等のパネルに別の部材を置いて両部
    材の穴に挿入することによって、部材をパネルに取付け
    でき且つその取付けを解除できるように構成された解除
    可能なクリップにおいて、 ピンと該ピンが貫通する中空のブッシュとから成り、前
    記ピンは、頭部と、該頭部から延びる軸部と、該軸部か
    ら頭部側へ半径方向外方に拡がりつつ延びる錨脚とから
    成り、前記ブッシュは、前記部材に接面するフランジ
    と、該部材の穴から突出しない長さであって且つ前記ピ
    ン錨脚の先端のみを包囲できる長さの中空の取付部とを
    有し、前記ピンは前記ブッシュに相対回転可能に連結さ
    れ、前記ブッシュの中空取付部の穴形状は、ピンがブッ
    シュに対して第1の回転角度位置にあるとき、前記錨脚
    の先端が半径方向外方へ拡開して錨脚の係止部がパネル
    面に係合できるが、第2回転角度位置においては、前記
    錨脚の先端に前記中空取付部が錨脚先端をピン軸部側に
    引き寄せるように係合して錨脚係止部のパネルへの係合
    を解除する形状に形成されており、これにより、クリッ
    プをパネル及び部材から取り外しできることを特徴とす
    るクリップ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクリップにおいて、
    記ブッシュの中空取付部の穴形状は、ピン錨脚の先端の
    半径方向外方への拡開を阻止しない長さの長辺と錨脚先
    端をピン軸部側に引き寄せる長さの短辺とで成る長方形
    または長円形の穴に形成されていることを特徴とするク
    リップ。
  3. 【請求項3】 車体等のパネルに別の部材を置いて両部
    材の穴に挿入することによって、部材をパネルに取付け
    でき且つその取付けを解除できるように構成された解除
    可能なクリップにおいて、 ピンと該ピンが貫通する中空のブッシュとから成り、前
    記ピンは、頭部と、該頭部から延びる軸部と、該軸部か
    ら頭部側へ半径方向外方に拡がりつつ延びる錨脚とから
    成り、前記ブッシュは、前記部材に接面するフランジ
    と、前記ピン錨脚及びピン軸部を包囲する長さの中空の
    取付部とを有し、前記ピンは前記ブッシュに相対回転可
    能に連結され、前記ブッシュの中空取付部には、ピンが
    ブッシュに対して第1の回転角度位置にあるとき前記錨
    脚先端のみが半径方向外方へ拡開して錨脚の係止部がパ
    ネル面に係合できる開口が設けられ、該中空取付部の穴
    は、 第2回転角度位置において該中空取付部が錨脚先端
    に該先端をピン軸部側に引き寄せるように係合して錨脚
    係止部のパネルへの係合を解除する形状に形成されてお
    り、これにより、クリップをパネル及び部材から取り外
    しできる ことを特徴とするクリップ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のクリップにおいて、前
    記パネルに前記部材に加えて第2の部材を取付けるた
    め、前記ピンは、更に、前記頭部から前記軸部とは反対
    側に延びて形成された第2の錨脚と第2の軸部と、該第
    2軸部の端部に形成された頭部とを備え、前記ブッシュ
    は、前記フランジから前記第2錨脚及び第2軸部を包囲
    するように延びる第2の中空取付部と、前記第2部材に
    接面する第2フランジとを備え、前記第2中空取付部に
    は、ピンがブッシュに対して前記第1回転角度位置にあ
    るとき前記第2錨脚の先端が半径方向外方へ拡開して第
    2錨脚の係止部がパネル面に係合できる第2の開口が設
    けられ、第2中空取付部の穴形状は、前記第2回転角度
    位置において、該第2中空取付部が第2錨脚先端に該先
    端を第2軸部側に引き寄せるように係合する形状に形成
    されていることを特徴とするクリップ。
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