JP2599433B2 - オーミック電極の形成方法 - Google Patents

オーミック電極の形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、n型GaAs基板上にオーミック電極を形成
する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
化合物半導体素子に電極を形成する方法として、オー
ミック電極形成技術がある。金属と半導体とを接触させ
たとき、界面でのキャリアの再結合速度が非常に速い
場合、ショットキー障壁が十分低い場合、キャリア
がトンネルできるほど障壁が十分薄い場合はオーミック
接触になる(LSIハンドブック、電子通信学会編、p.71
0)。このオーミック接触の最も一般的な方法として、
合金化法(alloyed ohmic contact)がある。これは、
幾種かの合金を被着し、熱処理により半導体と合金化さ
せオーミックにするもので、ベース金属としてAu、Ag、
Inなどを用い、ドーパントとしてn形には、Si、Ge、S
n、Se、Teを、p形には、Zn、Cd、Be、Mgを添加したも
のが多く使用されている。この中でも特に、n型GaAs基
板にAu、Ge、Niを形成するオーミック電極は最もよく使
用される。
この種のオーミック電極は、基板上に形成される薄膜
の種類により、 GaAs基板上にAuGe薄膜、その上にNi
薄膜を形成した2層構造(以下、「Ni/AuGe/GaAs系」と
いう。)電極、 GaAs基板上にAuGeNi薄膜、その上に
Ni薄膜を形成した2層構造(以下、「Ni/AuGeNi系」と
いう。)電極、 GaAs基板上にNi薄膜、その上にGe薄
膜、さらにAu薄膜を形成した3層構造(以下、「Au/Ge/
Ni系」という。)電極、 GaAs基板上にGe薄膜、その
上にAu薄膜、さらにNi薄膜を形成した3層構造(以下、
「Ni/Au/Ge系」という。)電極、の4種類に大別でき
る。
以下、この中でよく使用されているNi/AuGe/GaAs系電
極について説明する。AuGeの共晶温度は356℃、AuGaの
共晶温度は341℃なので、この温度で液層が形成され
る。GaAs表面には自然酸化膜が存在するため、分解が起
こるのは自然酸化膜が除去された部分に限られ、この濡
れた部分にAuGe溶液が凝集し、いわゆるボールアップと
呼ばれる不規則な合金化が進行する。Niは、この不規則
な合金化を防ぐために添加されている。Niは、GaAsと強
い固相反応を持つため、NiがGaAs界面に拡散し、GaAsを
固相で分解してNiAs、β−AuGaを形成する。この固相反
応で自然酸化膜が除去されるため、ボールアップを生じ
ない。高濃度層形成は、GaAs表面へのGeの拡散によって
なされる(LSIハンドブック、電子通信学会編、p.71
0)。
第3図は、従来の電極形成方法を示すものである。ま
ず、化合物半導体としてGaAs基板1上にAuGe薄膜2を真
空蒸着で形成する(ステップ101)。さらに、このAuGe
薄膜2上にNi薄膜3を真空蒸着で形成する(ステップ10
2)。次に、以上の工程で形成されたAuGe薄膜2およびN
i薄膜3を、350℃以上で加熱することにより(ステップ
103)、オーミック接合を形成し(ステップ104)、Ni/A
uGeから成るオーミック電極4が形成される。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の電極形成方法はn型GaAs基板に
Geを十分かつ均一に拡散することができず、オーミック
接触抵抗が増大しやすいという欠点があった。例えば、
Ni/AuGe/GaAs系電極では、Geの濃度が低いので、接触抵
抗が大きくなる。Ni/AuGeNi系電極は、Niが量的に多す
ぎるので、Geの拡散がNiによって妨げられる。Au/Ge/Ni
系電極及びNi/Au/Ge系電極は、合金化温度である450℃
以上で、それぞれ高融点である3種の金属を溶かさなけ
ればならないので、半導体基板に悪影響を与える。
そこで、この発明はn型GaAs基板へのGe拡散を均一か
つ十分に行える電極形成方法を提供することにより、オ
ーミック電極の接触抵抗を減少することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明によるオーミック電
極の形成方法は、金ゲルマニウム(AuGe)にゲルマニウ
ム(Ge)を融合させてGe含量を増加させたAuGeを薄膜原
料として、n型GaAs基板上にAuGe薄膜を形成する第1薄
膜形成工程と、AuGe薄膜上にニッケル(Ni)薄膜を形成
する第2薄膜形成工程と、AuGe薄膜、及びNi薄膜を加熱
する加熱工程とを含んで構成されることを特徴とする。
この場合、第1薄膜形成工程において、AuとGeとの重
量比がほぼ88対12であるAuGeにGeを融合させ、AuGe薄膜
を500乃至2000オングストロームの膜厚で形成し、第2
薄膜形成工程において、Ni薄膜を100乃至500オングスト
ロームの膜厚で形成し、加熱工程において、AuGe薄膜及
びNi薄膜を445℃乃至455℃で30秒乃至2分間加熱すると
効果的である。
〔作用〕
この発明によれば、n型GaAs基板上のAuGe薄膜中に十
分なGeが含まれているので、AuGe薄膜及びNi薄膜を加熱
する際、Geの基板への拡散を十分に行うことができる。
なお、混合AuGe薄膜を形成する際、膜厚を500オング
ストローム未満にすると、AuGe薄膜が薄くなり過ぎ配線
抵抗が増大し断線しやすくなる。また、2000オングスト
ロームを越えると、合金化を十分に行うことができず、
集積度が悪くなる。
さらに、Ni薄膜を形成する際、膜厚を100オングスト
ローム未満にすると電極の平坦性が悪くなる。また、50
0オングストロームを越えると、集積度が悪くなり、Ni
の酸化により電極が劣化しやすくなる。
さらに、上記AuGeの薄膜及びNi薄膜を加熱する際、加
熱温度が445±5℃の範囲を逸脱すると、接触抵抗が増
加し、実用性が乏しくなる。この場合、加熱時間が30秒
未満になると、加熱不十分により電極を形成することが
できなくなる。また、2分を越えると、Geが界面を越え
て中に入り込んでしまうので、かえって接触抵抗が増加
してしまう。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例に係るオーミック電極の形
成方法の一実施例を添付図面に基づき説明する。なお、
説明において同一要素には同一符号を用い、重複する説
明は省略する。
第1図は、この発明に係るオーミック電極の形成方法
の一実施例を示すものである。この発明は基本的に、第
1薄膜形成工程、第2薄膜形成工程及び加熱工程を含ん
で構成される。
第1薄膜形成工程では、GaAs基板1上にAuGe薄膜5を
真空蒸着法で形成する(ステップ201)。具体的には、
蒸着炉の抵抗加熱用タングステンボート上に、重量比が
ほぼ88対12のAuGeとGe結晶とをのせ、通電加熱によりAu
GeとGeとを融合させ、Ge含量の増加したAuGeを形成す
る。そして、この溶融金属化したAuGeを蒸着源とし、抵
抗加熱法によりGaAs基板1上に蒸着する。このとき、Ga
As基板1上に、Ge含量の増加したAuGe薄膜が形成され
る。このように、この方法によれば、AuGeにGeを融合さ
せてAuGeとGeとの重量比を変更することにより、任意の
組成のAu−Ge蒸着源を形成することができる。また、Au
とGeとを融合する場合に比べて、比較的低温で容易にAu
−Ge蒸着源を形成することができる。この場合、低温で
行うので、輻射熱が少なく、基板上のフォトレジストに
対する悪影響を防止することができる。
この場合、AuGe薄膜5の膜厚が500オングストローム
未満になると基板内にAuGeが入り込み配線抵抗が増加す
る。また、2000オングストロームを越えると、集積度を
向上させることができなくなる。従って、この膜厚は50
0〜2000オングストロームの範囲で設定することが望ま
しい。
また、AuとGeとの重量比は、88対12に限定されるもの
ではなく、例えば、80対20あるいは90対10でも、実用上
は問題ないと考えられる。
さらに、AuGeとGeを融合させた蒸着源の加熱法は、抵
抗加熱法に限定されるものではなく、例えば、電子衝撃
加熱法でも使用することができる。
第2薄膜形成工程では、AuGe薄膜5上にNi薄膜6を電
子衝撃加熱法で形成する(ステップ202)。この場合、N
i薄膜6の膜厚が100オングストローム未満になると電極
の平坦性が悪くなり、500オングストロームを越える
と、集積度が悪くなり、接触抵抗を下げることができな
くなる。従って、この膜厚は100〜500オングストローム
の範囲で設定することが望ましい。
加熱工程では、AuGe薄膜5、Ni薄膜6が形成された
後、合金化温度で加熱する(ステップ203)。この場
合、加熱温度は450±5℃の範囲で設定することが望ま
しい。これは、この範囲外で加熱すると、いずれも接触
抵抗の増加につながるからである。
また、加熱時間は30秒〜2分の間で設定することが望
ましい。これは、短すぎると加熱不十分になり電極形成
が不可能になり、長すぎるとGeが拡散しすぎ接触抵抗の
増加につながるからである。
この加熱工程により、GaAs基板1上に2層構造のオー
ミック電極が形成される(ステップ204)。
また、加熱工程をN2ガスあるいはArガス等の不活性ガ
ス雰囲気中で行うことにより、加熱用電極の酸化を防止
することができる。
次に、この実施例に係る実験結果を示す。この実験
は、Si+イオンを注入しアニールしたn型GaAs基板上
に、フォトリソグラフィ技術によりオーミック電極のパ
ターンを形成した。次に、AuGe薄膜を1000オングストロ
ーム、Ni薄膜を300オングストロームで真空蒸着法によ
りオーミック金属を付着させ、リフトオフ技術により所
定形状の電極に形成した。
なお、AuGe薄膜は0.50gのAuGeと0.11gのGeを融合した
ものを蒸着源としている。この後、ホットプレート上
で、N2雰囲気の中で1分間加熱した。この場合、温度は
400℃か500℃の範囲で変化させた。
第2図は、上記実験結果を示すものであり、オーミッ
ク接触抵抗(Rc)の合金化温度依存性を示すものであ
る。この実験では、450℃付近で最小値になっている。
〔発明の効果〕
この発明は、以上説明したように構成されているの
で、n型GaAs基板へのGe拡散を均一かつ十分にすること
ができる。その為、オーミック電極における接触抵抗を
最小にすることができる。
また、低温で容易に任意の組成比を有するAu−Ge蒸着
源を形成することができる。特に、この蒸着形成を抵抗
加熱法で行えば、蒸着時のGaAs基板の損傷を少なくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例に係るオーミック電極の
形成方法を示す図、第2図は、この発明における加熱工
程のオーミック接触抵抗の合金化温度依存性を示す図、
第3図は、従来技術に係るオーミック電極の形成方法を
示す図である。 1……GaAs基板 2……AuGe薄膜 3、6……Ni薄膜 4……オーミック電極 5……AuGe薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−9119(JP,A) 特開 平2−9170(JP,A) 特開 平2−9171(JP,A) 特開 平2−166770(JP,A) 特開 昭60−245220(JP,A) 特開 昭59−211222(JP,A) 特開 昭58−207627(JP,A) 特開 昭50−90286(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金ゲルマニウム(AuGe)にゲルマニウム
    (Ge)を融合させてGe含量を増加させたAuGeを薄膜原料
    として、n型GaAs基板上にAuGe薄膜を形成する第1薄膜
    形成工程と、 前記AuGe薄膜上にニッケル(Ni)薄膜を形成する第2薄
    膜形成工程と、 前記AuGe薄膜、及び前記Ni薄膜を加熱する加熱工程とを
    含んで構成されるオーミック電極の形成方法。
  2. 【請求項2】前記第1薄膜形成工程において、AuとGeと
    の重量比がほぼ88対12である前記AuGeにGeを融合させ、
    前記AuGe薄膜を500乃至200オングストロームの膜厚で形
    成し、 前記第2薄膜形成工程において、前記Ni薄膜を100乃至5
    00オングストロームの膜厚で形成し、 前記加熱工程において、前記AuGe薄膜及び前記Ni薄膜を
    445℃乃至455℃で30秒乃至2分間加熱する請求項1記載
    のオーミック電極の形成方法。
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