JP2719678B2 - オーミック電極及びその形成方法 - Google Patents

オーミック電極及びその形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、n型GaAs基板上に形成されたオーミック
電極及びその形成方法に関するものである。
〔従来の技術〕
化合物半導体素子に電極を形成する方法として、オー
ミック電極形成技術がある。金属と半導体とを接触させ
たとき、界面でのキャリアの再結合速度が非常に速い
場合、ショットキー障壁が十分低い場合、キャリア
がトンネルできるほど障壁が十分薄い場合はオーミック
接触になる(LSIハンドブック、電子通信学会編、p.71
0)。このオーミック接触の最も一般的な方法として、
合金化法(alloyed ohmic contact)がある。これは、
幾種かの合金を被着し、熱処理により半導体と合金化さ
せオーミックにするもので、ベース金属としてAu、Ag、
Inなどを用い、ドーパントとしてn形には、Si、Ge、S
n、Se、Teを、p形には、Zn、Cd、Be、Mgを添加したも
のが多く使用されている。この中でも特に、n型GaAs基
板にAu、Ge、Niを形成するオーミック電極は最もよく使
用される。
この種のオーミック電極は、基板上に形成される薄膜
の種類により、 GaAs基板上にAuGe薄膜、その上にNi
薄膜を形成した2層構造(以下、「Ni/AuGe/GaAs系」と
いう。)電極、 GaAs基板上にAuGeNi薄膜、その上に
Ni薄膜を形成した2層構造(以下、「Ni/AuGeNi系」と
いう。)電極、 GaAs基板上にNi薄膜、その上にGe薄
膜、さらにAu薄膜を形成した3層構造(以下、「Au/Ge/
Ni系」という。)電極、 GaAs基板上にGe薄膜、その
上にAu薄膜、さらにNi薄膜を形成した3層構造(以下、
「Ni/Au/Ge系」という。)電極、の4種類に大別でき
る。
以下、この中でよく使用されているNi/AuGe/GaAs系電
極について説明する。AuGeの共晶温度は356℃、AuGaの
共晶温度は341℃なので、この温度で液層が形成され
る。GaAs表面には自然酸化膜が存在するため、分解が起
こるのは自然酸化膜が除去された部分に限られ、この濡
れた部分にAuGe溶液が凝集し、いわゆるボールアップと
呼ばれる不規則な合金化が進行する。Niは、この不規則
な合金化を防ぐために添加されている。Niは、GaAsと強
い固相反応を持つため、NiがGaAs界面に拡散し、GaAsを
固相で分解してNiAs、β−AuGaを形成する。この固相反
応で自然酸化膜が除去されるため、ボールアップを生じ
ない。高濃度層形成は、GaAs表面へのGeの拡散によって
なされる(LSIハンドブック、電子通信学会編、p.71
0)。
第3図は、従来のオーミック電極及びその形成方法を
示すものである。従来のオーミック電極は、前述したよ
うに、基板上に形成されたAuGe薄膜と、その上面に形成
されたNi薄膜の2層構造で形成されている。以下、その
形成方法を説明する。まず、化合物半導体としてGaAs基
板1上にAuGe薄膜2を真空蒸着で形成する(ステップ10
1)。さらに、このAuGe薄膜2上にNi薄膜3を真空蒸着
で形成する(ステップ102)。次に、以上の工程で形成
されたAuGe薄膜2およびNi薄膜3を、350℃以上で加熱
することにより(ステップ103)、オーミック接合を形
成し(ステップ104)、Ni/AuGeから成るオーミック電極
4が形成される。
〔発明が解決しようとする課題〕
一般的にオーミック電極は、半導体素子が多方面で利
用されることから、あらゆる環 境の下で使用されている。しかしながら、従来のオーミ
ック電極は耐熱性が乏しいので、例えば環境の温度変化
が生じると、接触抵抗が増加し、半導体素子としての機
能に支障が生じる。その為、温度変化に対して、十分な
信頼性が得られなかった。
また、オーミック電極を形成する為に要する時間が長
く、生産性が悪いという欠点があった。
そこで本発明は、温度変化に対して信頼性の高いオー
ミック電極を提供することを目的とするものである。
また、生産性が良く、耐熱性の高い電極を形成するこ
とができる電極形成方法を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため、この発明に係るオーミック
電極は、n型GaAs基板上に50オングストローム以上200
オングストローム以下の厚さを有するゲルマニウム(G
e)薄膜を形成し、このゲルマニウム薄膜上にプラチナ
(Pt)薄膜を形成した後、ゲルマニウム薄膜とプラチナ
薄膜とを合金化してなるオーミック電極であり、n型Ga
As基板中にはプラチナが拡散されている。
また、この発明に係るオーミック電極の形成方法は、
n型GaAs基板上に50オングストローム以上200オングス
トローム以下の厚さを有するGe薄膜を形成する第1薄膜
形成工程と、第1薄膜形成工程によるGe薄膜の形成後直
ちにGe薄膜上にPt薄膜を形成する第2薄膜形成工程と、
Ge薄膜及びPt薄膜を700℃以上900℃以下の温度で15秒以
内の時間にわたって加熱する加熱工程と、を含んで構成
される。
〔作用〕
この発明に係るオーミック電極は、以上のように構成
されているので、耐熱性の高いオーミック電極を形成す
ることができる。
また、この発明に係るオーミック電極の形成方法は、
短時間で上記電極を形成することができ、作業時間が短
縮化する。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例に係るオーミック電極及び
その形成方法を添付図面に基づき説明する。なお、説明
において同一要素には同一符号を用い、重複する説明は
省略する。
第1図は、この発明の一実施例に係るオーミック電極
を示すものである。この発明は基本的に、Ge薄膜5及び
Pt薄膜6を含む2層構造で構成されている。ここで、Ge
薄膜5は、n型GaAs基板1上に、膜厚50〜200オングス
トロームで形成されている。このGe薄膜5の上面にはPt
薄膜6が、このGe薄膜5より少なくとも厚くなるように
形成されている。従って、Ge薄膜5が100オングストロ
ームで形成された場合には、Pt薄膜6は少なくとも100
オングストロームを越えるような膜厚で形成される。
第2図は、この発明の一実施例に係るオーミック電極
の形成方法を示す工程図である。この電極形成方法は、
基本的に、第1薄膜形成工程、第2薄膜形成工程及び加
熱工程を含んで構成される。
第1薄膜形成工程では、n型GaAs基板1上に、Ge薄膜
5を真空蒸着法で形成する(ステップ201)。この場
合、Ge薄膜5の膜厚が50オングストローム未満になると
膜厚の制御が困難になるとともに、GaAs中のドナーとし
て不十分な量となる。また、200オングストロームを越
えると、Pt−Ga反応による基板中のGa空孔を生成する際
の、PtのGaAs中への拡散の障害になる。従って、この膜
厚は50〜200オングストロームの範囲で設定することが
望ましい。
第2薄膜形成工程では、Ge薄膜5上にPt薄膜6を真空
蒸着法で形成する(ステップ202)。この場合、Pt薄膜
6の膜厚がGe薄膜5の膜厚より大きくなるように形成す
ることが望ましい。
加熱工程では、Ge薄膜5、Pt薄膜6が形成された後、
合金化温度で短時間熱処理法で加熱する(ステップ20
3)。この場合、加熱温度が700℃未満になるとオーミッ
ク性が得られず、900℃を越えると基板のAsが抜けるお
それがある。従って、加熱温度は700℃以上900℃以下に
設定することが望ましい。この場合、加熱時間が15秒を
越えると接触抵抗が増大し実用性がなくなるので、加熱
時間は15秒以内とする。この加熱工程を経て、オーミッ
ク接合が形成され(ステップ204)、オーミック電極が
形成される(ステップ205)。この場合、加熱工程をN2
ガス雰囲気中で行うことにより、加熱用電極の酸化を防
止することができる。
なお、この発明は上記実施例に限定されるものでな
い。この実施例では、薄膜の形成方法として真空蒸着法
を使用しているが、例えばスパッタ法、イオンプレーテ
ィング法、気相成長法(CVD)、光エネルギを利用した
膜形成方法(ホトデポジッション)等でもよい。
また、この発明はショットキーダイオード、抵抗等の
すべての素子に適用することができる。
さらに、短時間熱処理法はフラッシュランプアニール
に限定されるものではなく、例えば、ハロゲンランプや
カーボンヒータによるアニール、レーザアニール、電子
ビームアニール等でもよい。
次に、この実施例に係る実験結果を示す。上記形成方
法に基づき、Ge薄膜を100オングストローム、Pt薄膜を1
000オングストローム形成し、800℃で5秒間短時間熱処
理法で加熱し、電極をn型GaAs基板上に形成したとこ
ろ、耐熱性がよく、オーミック性が確認された。その
為、WSi等の耐熱ゲート材料と併せて注入層の活性化ア
ニールにも耐えるオーミック電極として利用することが
できる。
〔発明の効果〕
この発明に係るオーミック電極は、以上説明したよう
に構成されているので、オーミック電極の耐熱性を向上
させることができ、熱に対する信頼性を高めることがで
きる。
また、この発明に係るオーミック電極の形成方法は、
短時間で耐熱性の高いオーミック電極を形成することが
でき、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例に係るオーミック電極の
構造を示す断面図、第2図は、この発明の一実施例に係
るオーミック電極の形成方法を示す工程図、第3図は、
従来技術に係るオーミック電極の形成方法を示す工程図
である。 1……GaAs基板 2……AuGe薄膜 3……Ni薄膜 4……オーミック電極 5……Ge薄膜 6……Pt薄膜

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n型GaAs基板上に50オングストローム以上
    200オングストローム以下の厚さを有するゲルマニウム
    (Ge)薄膜を形成し、このゲルマニウム薄膜上にプラチ
    ナ(Pt)薄膜を形成した後、前記ゲルマニウム薄膜と前
    記プラチナ薄膜とを合金化してなるオーミック電極であ
    って、 前記n型GaAs基板中にプラチナが拡散されているオーミ
    ック電極。
  2. 【請求項2】n型GaAs基板上に50オングストローム以上
    200オングストローム以下の厚さを有するゲルマニウム
    (Ge)薄膜を形成する第1薄膜形成工程と、 前記第1薄膜形成工程による前記Ge薄膜の形成後直ちに
    前記Ge薄膜上にプラチナ(Pt)薄膜を形成する第2薄膜
    形成工程と、 前記Ge薄膜及び前記Pt薄膜を700℃以上900℃以下の温度
    で15秒以内の時間にわたって加熱する加熱工程と、 を含んで構成されるオーミック電極の形成方法。
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