JP2599244Y2 - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

Info

Publication number
JP2599244Y2
JP2599244Y2 JP1993059333U JP5933393U JP2599244Y2 JP 2599244 Y2 JP2599244 Y2 JP 2599244Y2 JP 1993059333 U JP1993059333 U JP 1993059333U JP 5933393 U JP5933393 U JP 5933393U JP 2599244 Y2 JP2599244 Y2 JP 2599244Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air passage
wall
air
extending
slide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993059333U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0729706U (ja
Inventor
大洋 森川
雅隆 帖地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP1993059333U priority Critical patent/JP2599244Y2/ja
Publication of JPH0729706U publication Critical patent/JPH0729706U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2599244Y2 publication Critical patent/JP2599244Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車両用灯具に関し、
特に、ボディに内外を連通する呼吸構造部が設けられた
車両用灯具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用灯具は、夜間等には、比較的長時
間点灯されることもあって、光源の点灯時にかなり高温
になり、内部を密閉状態にすると、この温度上昇に伴っ
て、内部の空気が膨張し、内圧が高くなる。このような
内外の圧力差は、灯具にとって好ましいものではなく、
例えば、高温になった内部の空気が、温度低下により結
露して、灯具の機能に障害を与えることもある。そこ
で、この種の灯具には、内外の圧力差に応じて、吸,排
気を行い、内外の圧力差をなくす呼吸構造部が通常設け
られている。
【0003】図8,9は、この種の呼吸構造部の代表的
な例を示している。図8に示した呼吸構造部は、ボディ
1に穿設した円形の空気孔2と、この空気孔2の周縁
外方に突出するようにボディ1と一体に成形された環状
突起部3と、この環状突起部3に係止された両端が開口
したチューブ4とから構成されている。しかし、このよ
うな構成の呼吸構造部では、チューブ4を用いるので、
構成部品の点数が増加するとともに、チューブ4の組付
け作業が必要になる。
【0004】一方、図9に示した呼吸構造部は、ボディ
1に穿設した空気孔2と、この空気孔2の外周を覆い、
下端が開口した空気通路5を形成する半円筒状の壁部6
とから構成され、壁部6は、ボディ1と一体に形成され
ている。このような構成の呼吸構造部によれば、図8の
呼吸構造部と比べて、部品点数や組付け工数の増加がな
いという利点がある。
【0005】しかしながら、図9に示した呼吸構造部に
は、以下に説明する技術的課題があった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】すなわち、図9に示し
た呼吸構造部では、異物の侵入を防止すめために、空気
通路5が空気孔2から下方に延び、その下端に開口が設
けられているため、下方から跳ね上がってくる水が、空
気通路5および空気孔2を介してボディ1内に侵入する
という問題があった。このような問題に対して、例え
ば、空気通路5内に通気性のフィルタなどを充填すれ
ば、水の侵入は防げるが、このような解決手段では、部
品点数が増えて、組付け工数も増加することになる。
【0007】本考案は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、部
品点数や組付け工数の増加を招かず、呼吸構造部からの
水の侵入が防止できる車両用灯具を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る車両用灯具において、光源を保持す
るボディと、このボディの前面に装着されたレンズとを
備え、前記ボディの背面側にボディの内外を連通する呼
吸構造部を設けた車両用灯具において、前記呼吸構造部
を、記ボディに穿設された空気孔の外周を覆い、下方
に延びる空気通路を隔成する外壁と、前記空気通路の内
部に段状に延びて、空気通路の下端開口の端縁に段部を
形成する内壁とをボディに一体成形して構成し、前記外
壁は、空気孔の周縁から後方に延出する上部壁部と、前
記上部壁部の外周から下方に延出する側壁部とを備え、
前記内壁は、前記外壁の側壁部下端位置において上部壁
部と対向するように後方に延出するひさし状の段部と、
前記段部から略垂直上方に延出し、外壁の側壁部と協働
して上下に延びる空気通路を形成する連結部とを備える
ように構成したものである。請求項2においては、請求
項1記載の車両用灯具において、前記外壁の側壁部と内
壁の連結部によって形成される上下に延びる空気通路
を、空気孔を成形するボディ成形用の金型に対しスライ
ドできるスライド金型により成形するようにしたもので
ある。請求項3においては、請求項1記載の車両用灯具
において、前記内壁の連結部の上端部に、前記空気通路
を奥側の第1空気通路と開口側の第2空気通路に隔成す
る第2の段部を形成するとともに、前記第2の段部に第
1空気通路と第2空気通路とを連通する連通孔を設ける
ようにしたものである。請求項4においては、請求項3
記載の車両用灯具において、前記第2空気通路を、前記
空気孔および第1空気通路を成形するボディ成形用の金
型に対しスライドできるスライド金型により成形するよ
うにしたものである。
【0009】
【作用】請求項1では、下方からボディに沿って跳ね上
がってくる水は、空気通路の下端開口の端縁に形成され
ているひさし状の段部に当たって、空気通路への侵入が
阻止される。また、たとえ空気通路の下端開口部に水が
侵入したとしても、空気通路は上方に延びているため、
空気通路の内部に水が侵入できない。請求項3では、第
2空気通路に侵入した水は、第2の段部に当たって第1
空気通路への侵入が阻止される。即ち、内壁が複数段に
形成されて、空気通路が迷路状になっているので、水が
第2の段部の連通孔を介して第2空気通路に侵入する可
能性は非常に少なくなる。請求項2(4)では、空気孔
(空気孔および第1空気通路)を成形するボディ成形用
の金型内に対しスライドできるスライド金型を使うこと
で、アンダーカット部となる空気通路(第2空気通路)
を成形できる。
【0010】
【実施例】以下本考案の好適な実施例について添附図面
を参照して詳細に説明する。図1から図4は、本考案に
かかる車両用灯具の第1実施例を示している。同図に示
す車両用灯具は、光源ランプ10を保持するボディ12
と、このボディ12の前面側に装着されたレンズ14と
を備えており、光源ランプ10の周縁には、光源ランプ
10から発射された光をレンズ14側に反射させるリフ
レクタ16が配置されている。
【0011】このように構成された車両用灯具には、そ
の背面側に位置するようにして、ボディ12に、その内
外を連通する呼吸構造部18が設けられている。この実
施例の呼吸構造部18は、光源ランプ10を挟んで、そ
の左右方向の対角線上にほぼ位置するようにして、同一
構成のものが2個設けられている。図3から図4は、呼
吸構造部18の詳細を示している。
【0012】これらの図に示す呼吸構造部18は、ボデ
ィ12と一体に成形されたものであって、ボディ12に
穿設された空気孔20の外周を覆い、下方に延びる空気
通路22を隔成する外壁24と、空気通路22の内部に
段状に延びる内壁26とを有している。空気孔20は、
略凸形に形成されていて、その上部の角形形状の孔部が
空気通路22の一部を形成する第1空気通路28になっ
ている。
【0013】外壁24は、第1空気通路28の上方に位
置し、ボディ12と直交するように水平に延設された略
半円板状の上部壁部30と、この上部壁部30の外周縁
に沿って、下方に垂設された円弧状の側壁部32とから
構成されている。内壁26は、外壁24の側壁部32の
下端にあって、上部壁部30と対向するように設けられ
た略半円板状の第1段部34と、空気通路22の奥側に
設けられた第2段部36と、第1段部34と第2段部3
6との間を連結する連結部38とから構成されている。
【0014】連結部38は、ほぼ直立状態に形成されて
いて、外側面が円筒の外周面に沿った形状に湾曲してい
て、この連結部38の外周面と、外壁24の側壁部32
の内周面の一部とで下端が開口した円筒状の孔が隔成さ
れていて、この孔が空気通路22の一部を形成する第2
空気通路40となっている。第2段部36は、第2空気
通路40の上端を閉塞する位置に設けられていて、その
中心には、第1および第2空気通路28,40間を連通
する連通孔42が設けられている。
【0015】このような構造の呼吸構造部18は、図4
に仮想線で示すように、ボディ12の成型金型とは別の
2スライド型44を用いることによりボディ12と一体
成形される。この場合、スライド型44は、第2空気通
路40に相当する円筒形状の先端に、連通孔42の形状
に対応した突部を設けた形状のものを用いればよい。さ
て、以上のように構成された呼吸構造部18を有する車
両用灯具では、ボディ12の内外が、空気孔20と空気
通路22(第1空気通路28,連通孔42,第2空気通
路40で構成されている)を介して連通されているの
で、灯具の呼吸機能が得られ、ボディ12の内外圧力差
が解消される。このとき、本実施例の呼吸構造部18で
は、空気通路22の下端開口の端縁に内壁26の第1段
部34が設けられているので、下方から跳ね上がってく
る水は、この第1段部34に当たってボディ12内部へ
の侵入が阻止される。
【0016】また、第2空気通路40内に水が侵入した
としても、この通路40内の上端側には、第2段部36
が設けられているので、水が連通孔42を介してボディ
12内部に侵入する可能性は非常に少なくなる。つま
り、本実施例の呼吸構造部18では、内壁26が第1段
部34と連結部38と第2段部36とで構成されてい
て、これが迷路状になっているので、下方から跳ね上が
ってくる水の侵入をほぼ完全に阻止することが可能にな
り、しかも、このような作用効果は、部品点数や組付け
工数の増加を招くことなく得られる。
【0017】図5および図6は、本考案にかかる車両用
灯具の第2実施例を示しており、前述した第1実施例と
同一もしくは相当する同一符号を付し、以下にその特徴
点についてのみ説明する。同図に示す例では、呼吸構造
部18aの空気孔20aの形状を、第1実施例の凸形に
代えて、矩形の上部中心に円を結合した形状にし、第1
空気通路28aを円筒状に形成している。
【0018】また、第2段部36aは、円盤の中心で2
つに分けた状態の2段状に形成し、上段側の部分に連通
孔42aを設けている。このように構成された呼吸構造
部18aの第2通路40aも、図4に仮想線で示すよう
な形状のスライド型44aを用いることによりボディ1
2と一体成形することができ、第1実施例と同等の作用
効果が得られる。
【0019】図7は、本考案にかかる車両用灯具の第3
実施例を示しており、前述した第1実施例と同一もしく
は相当する同一符号を付し、以下にその特徴点について
のみ説明する。同図に示す例では、呼吸構造部18bの
第2段部36bは、円盤の中心を切欠した状態に形成
し、切欠した半円の部分を連通孔42bとしている。こ
のように構成された呼吸構造部18bの第2通路40b
も、図4に仮想線で示すような形状のスライド型44b
を用いることによりボディ12と一体成形することがで
き、第1実施例と同等の作用効果が得られる。
【0020】
【考案の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
請求項1にかかる車両用灯具によれば、部品点数や組付
け工数の増加を来すことなく、呼吸構造部からボディ内
への水の侵入を防止できる。また、請求項3によれば、
空気通路が迷路状に形成されているので、呼吸構造部か
らボディ内への水の侵入を確実に防止できる。また、請
求項2(4)によれば、スライド金型を使うことでアン
ダーカット部となる空気通路(空気通路および第1空気
通路)を成形できるので、背面側の任意の位置に呼吸構
造部の一体成形されたボディを簡単に形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる車両用灯具の第1実施例を示す
灯具の断面図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】図1のA部拡大斜視図である。
【図4】図3の要部断面図である。
【図5】本考案にかかる車両用灯具の第2実施例を示す
呼吸構造部の斜視図である。
【図6】図5の要部断面図である。
【図7】本考案にかかる車両用灯具の第3実施例を示す
呼吸構造部の断面図である。
【図8】従来の車両用灯具の呼吸構造部の一例を示す要
部断面図である。
【図9】従来の車両用灯具の呼吸構造部の他の例を示す
要部断面図である。
【符号の説明】
10 光源ランプ 12 ボディ 14 レンズ 18,18a,18b 呼吸構造部 20,20a 空気孔 22 空気通路 24 外壁 26 内壁 28,28a 第1空気通路 30 上部壁部 32 側壁部 34 第1段部 36,36a,36b 第2段部 38 連結部 40,40a, 第2空気通路 42,42a,42b 連通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F21Q 1/00 F21M 7/00

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源を保持するボディと、このボディの
    前面に装着されたレンズとを備え、前記ボディの背面側
    にボディの内外を連通する呼吸構造部を設けた車両用灯
    具において、 前記呼吸構造部は、記ボディに穿設された空気孔の外
    周を覆い、下方に延びる空気通路を隔成する外壁と、前
    記空気通路の内部に段状に延びて、空気通路の下端開口
    の端縁に段部を形成する内壁とがボディに一体成形され
    構成され 前記外壁は、空気孔の周縁から後方に延出する上部壁部
    と、前記上部壁部の外周から下方に延出する側壁部とを
    備え、 前記内壁は、前記外壁の側壁部下端位置において上部壁
    部と対向するように後方に延出するひさし状の段部と、
    前記段部から略垂直上方に延出し、外壁の側壁部と協働
    して上下に延びる空気通路を形成する連結部とを備え
    ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記外壁の側壁部と内壁の連結部によっ
    て形成される上下に延びる空気通路は、空気孔を成形す
    るボディ成形用の金型に対しスライドできるスライド金
    型により成形されたことを特徴とする請求項1記載の車
    両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記内壁の連結部の上端部には、前記空
    気通路を奥側の第1空気通路と開口側の第2空気通路に
    隔成する第2の段部が形成されるとともに、前記第2の
    段部に第1空気通路と第2空気通路とを連通する連通孔
    が設けられたことを特徴とする請求項1記載の車両用灯
    具。
  4. 【請求項4】 前記第2空気通路は、前記空気孔および
    第1空気通路を成形するボディ成形用の金型に対しスラ
    イドできるスライド金型により成形されたことを特徴と
    する請求項3記載の車両用灯具。
JP1993059333U 1993-11-04 1993-11-04 車両用灯具 Expired - Fee Related JP2599244Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993059333U JP2599244Y2 (ja) 1993-11-04 1993-11-04 車両用灯具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993059333U JP2599244Y2 (ja) 1993-11-04 1993-11-04 車両用灯具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0729706U JPH0729706U (ja) 1995-06-02
JP2599244Y2 true JP2599244Y2 (ja) 1999-08-30

Family

ID=13110307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993059333U Expired - Fee Related JP2599244Y2 (ja) 1993-11-04 1993-11-04 車両用灯具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2599244Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6900685B2 (ja) * 2017-01-31 2021-07-07 市光工業株式会社 車両用灯具

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01150307U (ja) * 1988-04-06 1989-10-18
JP3043206U (ja) * 1997-05-09 1997-11-18 文一 庄司 トラス構造に使用する部材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0729706U (ja) 1995-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3284380B2 (ja) 換気と冷却をなしうる自動車用ヘッドライト
JP3057602B2 (ja) ヘッドランプ湿気除去装置
JP3308474B2 (ja) 車両用灯具
JP2599244Y2 (ja) 車両用灯具
JP4279936B2 (ja) ランプ用リフレクタ
JPS6022709U (ja) 車輌用灯具
JPS6228010Y2 (ja)
JPH0614321Y2 (ja) 自動車用灯具
JP2540334Y2 (ja) 自動車用ヘッドランプ
JPH04136807U (ja) 車輌用灯具
JP2556428Y2 (ja) 車両用前照灯の呼吸構造
JPH0466003U (ja)
JPS6010010Y2 (ja) 車輛用灯具
JPH0292603U (ja)
JP3407571B2 (ja) 車両用灯具
JPH0684611U (ja) 車両用灯具
JP2592672Y2 (ja) 車両用灯具
JPH0749682Y2 (ja) 自動車用灯具
JP3023751B2 (ja) 車輌用灯具のソケットカバー
JPH057682Y2 (ja)
JPH031842Y2 (ja)
JPH0297702U (ja)
JPH0241324U (ja)
JP2000016165A (ja) 車両用灯具
JP2002042514A (ja) 車両用灯具

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees