JP2599242Y2 - ショベル型ゲーム装置 - Google Patents

ショベル型ゲーム装置

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JP2599242Y2
JP2599242Y2 JP1993058444U JP5844493U JP2599242Y2 JP 2599242 Y2 JP2599242 Y2 JP 2599242Y2 JP 1993058444 U JP1993058444 U JP 1993058444U JP 5844493 U JP5844493 U JP 5844493U JP 2599242 Y2 JP2599242 Y2 JP 2599242Y2
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弘幸 小林
良英 熊田
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ショベル型ゲーム装置
に関し、さらに詳しくいえばターンテーブル上の景品を
すくい上げて遊ぶショベル型ゲーム装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術と】従来より、ディスプレイ台上に載せら
れた景品を拾い上げ、拾い上げた景品を景品獲得口を介
して外部に導きプレイヤが取得するゲーム装置が知られ
ている。
【0003】この種のゲーム装置はクレーンゲームと呼
ばれており、クレーンを摸して作られた景品拾い上げ手
段と、景品を外部に取り出すための景品獲得口を有し、
プレイヤがクレーンの始動の合図、例えばスタートボタ
ンを押すことによってクレーンを動かし、クレーン先端
の景品拾い上げ手段で景品を拾い上げ、拾い上げた景品
を獲得口を介して外部に取り出すようにしたものであ
る。
【0004】このようなクレーンゲームとして、回転す
るターンテーブル上の景品をクレーン先端のショベル
(バケット)ですくい上げるゲーム装置がある。ここ
で、従来の、バケットでターンテーブル上の景品をすく
い上げるタイプのクレーンゲームの一例を図面に基づい
て説明する。
【0005】図4に示すクレーンゲーム30は、ロウワ
ーキャビネット31とアッパーキャビネット32とで構
成されている。ロウワーキャビネット31の上面には左
右一対のターンテーブル33が設置されている。この左
右一対のターンテーブル33の後方の上部にはクレーン
ロボット34が設置されており、その両脇にはそれぞれ
一対の景品取り出し用のテーブル35及び斜板36が設
けられている。アッパーキャビネット32は、その正面
及び両側面が透明になっており、ロウワーキャビネット
31上に設置されたターンテーブル33やクレーンロボ
ット34等を囲んでディスプレイ空間を形成している。
なお、この図においてはクレーンロボット34、景品取
り出し用のテーブル35及び斜板36は、アッパーキャ
ビネット32内に図示している。
【0006】ところで、クレーンロボット34は、その
左右両側にバケット37を保持するショベルアーム38
を有している。一方、ロウワーキャビネット31の前面
には左右一対の景品取り出しハウジング39が設けられ
ている。景品取り出しハウジング39の上面にはスター
トボタン49(図7に示す)が設けられている。そし
て、プレイヤがこのスタートボタンを押してゲームを開
始すると、クレーンロボット34のショベルアーム38
が回動してバケット37を下方に降ろし、回転するター
ンテーブル33上に載置された景品(図示せず)をすく
い上げた後に上昇し、斜板36上にバケット37を移動
させ、バケット37を傾動させて景品を落下させる。す
ると景品は取出しテーブル35の上に滑り落ち、後述す
る景品取り出し機構により景品取り出しハウジング39
に導かれ、景品獲得口40からプレイヤがその景品を取
得するようになっている。
【0007】図5は、クレーンロボット34のショベル
アーム38の構成を説明する図である。このショベルア
ーム38の構成は左右とも同一であるので右側のショベ
ルアームを例にとって説明する。この図に示すように、
ロボット本体34aの側面にモータ41が取付固定さ
れ、その回転軸にアームクランク42が固定されてい
る。アームクランク42の先端にはアームリンク43が
回動自在に取り付けられている。アームリンク43には
一対の平行アーム44が回動自在に取り付けられてい
る。平行アーム44のそれぞれ一端はロボット本体34
aの側面に固定軸45を介して回動自在に軸支されてい
る。平行アーム44の他端にはバケット支持部47が固
定軸46を介して各平行アームに対して回動自在に取り
付けられている。また、各平行アーム44間には一対の
スプリング48が掛け渡されている。そして、バケット
支持部47の内部には図示しないバケット傾動駆動機構
が内蔵され、その傾動駆動機構の下端にバケット37が
取り付けられている。なお、アームリンク43の上端部
とアームクランク42との間には図示しないスプリング
が掛け渡されており、アームリンク43を図中左方向に
付勢している。
【0008】ショベルアーム38の動作は、モータ41
を図中時計方向に回転駆動することにより、その回転運
動はアームリンク43により上下方向の運動に変換さ
れ、バケット支持部47及びバケット37を昇降移動さ
せることができる。なお、図には省略したバケット傾動
駆動機構は、景品のすくい上げ及び斜板36へ落下させ
る際のバケット37の姿勢を制御するための機構であ
り、バケット37の回動中心37aを支点としてバケッ
ト37を所定の範囲で回動させる。景品をすくい上げる
ときバケット37は図に示す位置から図中反時計方向に
回動してバケット37の先端部を下方に向ける。そし
て、そこからバケット37を図中時計回りに回動させタ
ーンテーブル上の景品をすくい上げ景品を保持する。す
くい上げた景品を前述の斜板36へ落下させるときはバ
ケット支持部47及びバケット37を斜板36上へ移動
させた後、再びバケット37を図中反時計方向に回動し
てバケット37の先端部を下方に向ける。
【0009】図6は、ターンテーブル33の平面図であ
り、円形底板33aの周囲をエッジ部33bが囲んでい
る。そして、ロウワーキャビネット31内部に設けられ
たターンテーブル駆動機構(図示せず)により矢印Lの
方向に回転駆動される。景品のすくい上げ時は、バケッ
ト37がターンテーブル33の中心33cから所定の距
離だけ離れた位置を点線で示した軌跡に沿って矢印S’
の方向(ターンテーブル33の接線と平行な方向)に移
動し、テーブル上に載置された景品(図示せず)をすく
い上げる。なお、hはバケット37の幅を示す。
【0010】図7には、景品取出し機構50から景品取
出し口40にかけての断面概略が示されている。この図
に示すように、景品取出しハウジング39の上方には、
景品取出しテーブル35へ向けて景品獲得口51が開口
形成されている。この景品獲得口51は、通常は蓋板5
2で塞がれ、固定テーブル35から景品Pが取出しハウ
ジング39内へ落下しないようになっている。プレイヤ
がスタートボタン49を押してゲームを開始すると、蓋
板52は、図示しない駆動源によって、その下端を回動
中心として図中一点鎖線で示す位置から実線で示す位置
まで回動し、景品Pを取出しハウジング39内へ落下さ
せるガイド板として機能するようになる。
【0011】景品取出しテーブル35は、固定テーブル
35aと、この固定テーブル35a上を所定の範囲でロ
ウワーキャビネット31の前後方向(図の左右方向)に
往復移動するスライドテーブル35bとから成ってい
る。そして、バケット37によりすくい上げられた景品
は前述の斜板36(図3に示す)の上に落下し、スライ
ドテーブル35b上に転がり落ちる。その景品はスライ
ドテーブル35bに載って往復移動することになるが、
取出し機構50の後方にはバックウォール53が設置さ
れている。そのため、スライドテーブル35bがバック
ウォール53内に入りこむときに、景品はバックウォー
ル53によって進行が妨げられ、相対的に前進する。バ
ケット37により次々と別の景品がすくい上げられスラ
イドテーブル35b上に転がり落ちてくると、順次前述
の作業が繰り返して行われ、初めにスライドテーブル3
5b上に載せられた景品は徐々に前方に押し出され、固
定テーブル35a上に落ちた後、スライドテーブル35
b及び順次固定テーブル35a上に落ちた景品により前
方に押し出される。そして、景品獲得口51を通ってハ
ウジング39内に落下する。プレイヤはこのハウジング
39内に落下した景品を取出し口40から取り出す。
【0012】以上の説明は、ターンテーブル33上の景
品がバケット37によりすくい上げられた場合である
が、毎回景品がすくい上げられるとは限らず、プレイヤ
はショベルアーム38を下降させるタイミングを計って
スタートボタンを押さなければならない。また回転する
ターンテーブル33上の景品のうち好きな景品をすくい
上げられるようにタイミングを取らなければならない。
さらに、すくい上げられた景品を必ずプレイヤ取得でき
るとは限らず、景品が斜板37あるいは景品取出しテー
ブル35から転げ落ちてしまうこともある。そのため、
このクレーンゲーム機30においては、まずバケット3
7によりターンテーブル33上の景品がすくい上げられ
て初めてゲームがスタートするといっても過言ではな
く、もし、バケット37により景品がうまくすくえなか
った場合には、プレイヤを落胆させることになる。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ゲーム装置においては、前述したようにターンテーブル
の円形底板は平板状であり、その円形底板の中心から所
定の距離だけ離れた位置を円形底板の接線方向と平行に
バケットが移動して景品をすくい上げているので、図8
に示すように、バケット37の先端が景品Pの上面に当
たってしまい景品をすくい上げることができないことが
ある。特に、景品Pがぬいぐるみなどのように比較的大
きな物の場合や、景品の数が多くて景品と景品の隙間が
無い場合、あるいは、景品同士の端部が折り重なってい
る場合等はうまくすくい上げることができないという問
題があった。景品をすくい上げられなかった場合には景
品を取得するチャンスがないことになり、それが度重な
った場合にはゲームとしての興味がそがれ、プレイヤは
このゲーム機でのプレイを敬遠することになってしま
う。
【0014】本考案は、従来のショベル型ゲーム装置に
おける上述のバケットにより景品がうまくすくい上げる
ことができないという問題を解決し、ターンテーブル上
の景品をバケットにより確実にすくい上げることがで
き、ゲームの面白さを低減させることのないショベル型
ゲーム装置を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本考案に
より、ターンテーブル上に載せられた景品をバケットに
よりすくい上げ、その景品を景品獲得口を介して外部へ
取り出すショベル型ゲーム装置において、前記ターンテ
ーブルはその中央部に略円錐形の山形盛り上げ部を有
し、前記バケットが前記ターンテーブルの中心もしくは
その直近を通る放射線上を前記中央部から外周部に向か
って移動して前記景品をすくい上げることにより解決さ
れる。
【0016】また、本考案は、前記の課題を解決するた
めに、前記ターンテーブルは、前記中央部から外周部へ
の断面形状が前記バケット先端の移動軌跡とほぼ同一に
形成され、ターンテーブル底面部から前記山形盛り上げ
部およびターンテーブル底面部から前記外周部へ滑らか
な曲線状に連続することを提案する。
【0017】
【作用】ターンテーブルの中央部を略円錐形の山形に盛
り上げて形成する。これにより、ターンテーブル上に載
置された景品とターンテーブルの中央部との間には多少
の空間が保持される。そして、バケットを、ターンテー
ブルの中心もしくはその直近を通る放射線上をターンテ
ーブルの中央部から外周部に向かって移動させて景品を
すくい上げる。このとき、バケット先端は前記空間から
移動を開始するので、バケットが確実に景品の下に入り
込み景品のすくい上げを容易にする。
【0018】その他の作用は、以下の実施例の説明で明
らかとなるであろう。
【0019】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、本実施例のクレーンゲーム装置は、景品
が載置されるターンテーブルの形状と、バケットによる
すくい上げ位置及びすくい上げ方向に特徴があり、それ
以外の構成及び動作は図4〜8により説明した従来例と
同様であるので、異なる部分を中心に説明する。
【0020】図1に示すように、本実施例のクレーンゲ
ーム装置のターンテーブル3は、その中心部3cが山状
に盛り上げられた断面形状に形成されている。そして、
バケット37による景品のすくい上げ開始位置は、ター
ンテーブル3の中心3cの直近となっており、そのすく
い上げ方向は、図2に示すように、すくい上げ開始位置
からターンテーブル3の外周部に向かう矢印Sの方向で
ある。すなわち、ターンテーブル3の中心3cを通る直
線上を中心から外周部に向かってすくい上げることにな
る。あるいは、必ずしも中心3cを通らなくとも、中心
3cのすぐ近くを通る直線上でもよい。これによりバケ
ット37の先端部が、盛り上がった山の斜面3dに沿っ
て回動し、バケット37の先端部が景品Pの下に確実に
入り込むようになる。この場合、景品Pが比較的大きな
ぬいぐるみや景品Pの数が多くて景品同士が重なってい
るような場合でも、ターンテーブル3の中心3cが盛り
上がっていることにより、景品Pとターンテーブルの中
心3cとの間には多少の空間が保持されることになる。
そして、前述したように、バケット37は、この空間部
からすくい上げを開始するので、バケット37の先端が
景品Pの上面(胴体部分)に当たってすくい上げ不能と
なることがなく、バケット37による景品のすくい上げ
が確実となり、ゲームの面白さを減少させることがな
い。また、使用できる景品の範囲(量、大きさ)を広げ
ることが可能となる。
【0021】なお、バケット37は、そのすくい上げ動
作時に、回動中心37aを支点として回動するので、バ
ケット37の先端部は図1に2点鎖線で示した軌跡で移
動する。そのため、景品Pがターンテーブル13の底部
13aと外周部分13bとの間に形成された角部に位置
した場合には、景品がその角部に引っ掛かり上手くすく
えないことがある。このような不具合を無くすため、本
発明者らはターンテーブルの中央部から外周部への断面
形状をバケット37の先端部のすくい上げ時の移動軌跡
とほぼ同一とすることを提案している。
【0022】以下に、その実施例について説明する。な
お、その実施例のクレーンゲーム装置は、景品が載置さ
れるターンテーブルの形状が異なること以外は、図1及
び2により説明した前記実施例と同様であるので、異な
る部分についてのみ説明する。
【0023】図3は、本実施例のクレーンゲーム装置の
ターンテーブル13の形状を示す縦断面図である。この
図に示すように、ターンテーブル13の外周部分13b
は、ターンテーブル13の底部13aから滑らかな曲線
を描いて上方に曲がっており、ターンテーブル13の中
央部分13cから外周部13bへの断面形状がバケット
37の先端部のすくい上げ時の移動軌跡とほぼ同一とな
っている。そのためターンテーブル13の底部13aと
外周部分13bとの間に境界となる角部が形成されず、
景品が角部に引っ掛かることもなく、景品Pのすくい上
げが更に確実になる。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のショベル
型ゲーム装置によれば、景品を載置するターンテーブル
の中心部を山形に盛り上げ、その中心もしくは中心の直
近を通る直線上を、中心から外周部に向かってバケット
により景品をすくい上げるので、バケット37による景
品のすくい上げが確実となり、ゲームの面白さを減少さ
せることがない。また、使用できる景品の範囲(量、大
きさ)を広げることが可能となる。
【0025】請求項2の構成により、景品のすくい上げ
が更に確実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の一実施例であるクレーンゲー
ム機のターンテーブルの形状を示す縦断面図である。
【図2】図2は、そのターンテーブルの平面図である。
【図3】図3は、本考案の他の実施例であるクレーンゲ
ーム機のターンテーブルの形状を示す縦断面図である。
【図4】図4は、従来のクレーンゲーム機の一例を示す
正面見取り図である。
【図5】図5は、そのクレーンゲーム機のショベルアー
ムの構成を示す側面図である。
【図6】図6は、そのクレーンゲーム機のターンテーブ
ルを示す平面図である。
【図7】図7は、そのクレーンゲーム機の景品取出し機
構から景品取出し口にかけての概略構成を示す側断面図
である。
【図8】図8は、図6に示したターンテーブルの縦断面
図である。
【符号の説明】
3、13、33 ターンテーブル 3a,13a,33a ターンテーブル底部 3b,13b,33b ターンテーブル外周部 3c,13c,33c ターンテーブル中心 30 クレーンゲーム機 35 景品取出しテーブル 37 バケット 38 ショベルアーム 40 景品取出し口 50 景品取出し機構 L ターンテーブル回転方向 P 景品 S,S’ すくい上げ方向
フロントページの続き (72)考案者 益子 孝 東京都大田区多摩川2丁目8番5号 株 式会社ナムコ内 (56)参考文献 実開 平4−60279(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63F 9/00 506 - 507

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターンテーブル上に載せられた景品をバ
    ケットによりすくい上げ、その景品を景品獲得口を介し
    て外部へ取り出すショベル型ゲーム装置において、前記
    ターンテーブルはその中央部に略円錐形の山形盛り上げ
    部を有し、前記バケットが前記ターンテーブルの中心も
    しくはその直近を通る放射線上を前記中央部から外周部
    に向かって移動して前記景品をすくい上げることを特徴
    とするショベル型ゲーム装置。
  2. 【請求項2】 前記ターンテーブルは、前記中央部から
    外周部への断面形状が前記バケット先端の移動軌跡とほ
    ぼ同一に形成され、ターンテーブル底面部から前記山形
    盛り上げ部およびターンテーブル底面部から前記外周部
    へ滑らかな曲線状に連続することを特徴とする、請求項
    1に記載のショベル型ゲーム装置。
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