JP2599153Y2 - ウエザストリップ - Google Patents
ウエザストリップInfo
- Publication number
- JP2599153Y2 JP2599153Y2 JP1993002493U JP249393U JP2599153Y2 JP 2599153 Y2 JP2599153 Y2 JP 2599153Y2 JP 1993002493 U JP1993002493 U JP 1993002493U JP 249393 U JP249393 U JP 249393U JP 2599153 Y2 JP2599153 Y2 JP 2599153Y2
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- JP
- Japan
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- groove
- retainer
- weather strip
- molded part
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- Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
- Seal Device For Vehicle (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はウエザストリップに係
り、詳しくは、乗降用開口部端縁に開口部の形状に沿っ
て形成されたリテーナに対して嵌合される係合部を備え
ると共に、排水機能を備えたウエザストリップに関する
ものである。
り、詳しくは、乗降用開口部端縁に開口部の形状に沿っ
て形成されたリテーナに対して嵌合される係合部を備え
ると共に、排水機能を備えたウエザストリップに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、例えば特開
昭60−219146号公報に開示されたものが知られ
ている。この技術では、ドア周縁部に密接するシールリ
ップの車室内側、あるいは、リテーナとベース部(係合
部)間に水が浸入した場合を想定している。つまり、こ
の技術の構成においては、リテーナと係合部間に連通す
る溝をウエザストリップの端末部(型成形部)に形成す
るようにしている。そして、主としてリテーナとベース
部間に浸入した水は、この間を伝って下方に移動し、ウ
エザストリップの型成形部に設けられた溝内に浸入す
る。その後、水は該溝に沿って流れ、型成形部の稜端部
において、車室外に排出されるのである。
昭60−219146号公報に開示されたものが知られ
ている。この技術では、ドア周縁部に密接するシールリ
ップの車室内側、あるいは、リテーナとベース部(係合
部)間に水が浸入した場合を想定している。つまり、こ
の技術の構成においては、リテーナと係合部間に連通す
る溝をウエザストリップの端末部(型成形部)に形成す
るようにしている。そして、主としてリテーナとベース
部間に浸入した水は、この間を伝って下方に移動し、ウ
エザストリップの型成形部に設けられた溝内に浸入す
る。その後、水は該溝に沿って流れ、型成形部の稜端部
において、車室外に排出されるのである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、排水性という点では、未だ十分な機能を
有しているとはいえなかった。すなわち、上記技術で
は、リテーナと係合部間に水が浸入した場合を想定して
いたのに対し、実際には、該部分よりもむしろ係合部を
形成するための溝部と、リテーナとの間に水が浸入する
ことがわかったのである。このように、溝部とリテーナ
との間に水が浸入した場合には、上記技術をもってして
も、この間を流れてくる水は、型成形部に到達した時点
で逃げ場を失ってしまい、表面側、つまり、シール部側
に出てしまう。そのため、シール部のドアとの密接面に
水が溜まるおそれがあり、ひいては、ドア閉時におい
て、溜まった水が飛び散ってしまうという不具合の発生
するおそれがあった。
来の技術では、排水性という点では、未だ十分な機能を
有しているとはいえなかった。すなわち、上記技術で
は、リテーナと係合部間に水が浸入した場合を想定して
いたのに対し、実際には、該部分よりもむしろ係合部を
形成するための溝部と、リテーナとの間に水が浸入する
ことがわかったのである。このように、溝部とリテーナ
との間に水が浸入した場合には、上記技術をもってして
も、この間を流れてくる水は、型成形部に到達した時点
で逃げ場を失ってしまい、表面側、つまり、シール部側
に出てしまう。そのため、シール部のドアとの密接面に
水が溜まるおそれがあり、ひいては、ドア閉時におい
て、溜まった水が飛び散ってしまうという不具合の発生
するおそれがあった。
【0004】本考案は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は溝部とリテーナとの間に
浸入した水を下端部に確実に到らせて、車両室内側又は
シール部側に水が溜まるのを確実に防止することの可能
なウエザストリップを提供することにある。
れたものであって、その目的は溝部とリテーナとの間に
浸入した水を下端部に確実に到らせて、車両室内側又は
シール部側に水が溜まるのを確実に防止することの可能
なウエザストリップを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案では、車両本体の乗降用開口部の下端側に位
置する型成形により形成された型成形部と、前記乗降用
開口部端縁に装着され、かつ下端を前記型成形部の上端
部に接続した押出成形部とからなり、前記押出成形部
は、裏面側において形成され、前記開口部の形状に沿っ
て形成されたリテーナに対して嵌合される係合部と、前
記係合部よりも幅狭で、かつ、前記リテーナの側端縁が
位置する一対の溝部と、表面側において形成され、ドア
の周縁部に密着可能なシール部とを備えたウエザストリ
ップにおいて、車外側に位置し、かつ前記リテーナの側
端縁を係合する前記押出成形部の一方の溝部の下端に一
端が連通し、他端が前記型成形部の下端に到る排水溝
を、前記型成形部の裏面側に形成し、該排水溝は前記型
成形部の側縁に沿って該側縁の近傍に該側縁とほぼ平行
に形成されたメイン排水溝と、前記溝部とメイン排水溝
を連通するバイパス溝とにより構成され、前記溝部に浸
入した水を前記型成形部の下端に到るまで裏面側にて通
すようにしたことをその要旨としている。
め、本考案では、車両本体の乗降用開口部の下端側に位
置する型成形により形成された型成形部と、前記乗降用
開口部端縁に装着され、かつ下端を前記型成形部の上端
部に接続した押出成形部とからなり、前記押出成形部
は、裏面側において形成され、前記開口部の形状に沿っ
て形成されたリテーナに対して嵌合される係合部と、前
記係合部よりも幅狭で、かつ、前記リテーナの側端縁が
位置する一対の溝部と、表面側において形成され、ドア
の周縁部に密着可能なシール部とを備えたウエザストリ
ップにおいて、車外側に位置し、かつ前記リテーナの側
端縁を係合する前記押出成形部の一方の溝部の下端に一
端が連通し、他端が前記型成形部の下端に到る排水溝
を、前記型成形部の裏面側に形成し、該排水溝は前記型
成形部の側縁に沿って該側縁の近傍に該側縁とほぼ平行
に形成されたメイン排水溝と、前記溝部とメイン排水溝
を連通するバイパス溝とにより構成され、前記溝部に浸
入した水を前記型成形部の下端に到るまで裏面側にて通
すようにしたことをその要旨としている。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、車両本体の乗降用開口部
端縁に開口部の形状に沿って形成されたリテーナに対し
て、ウエザストリップの裏面側において形成された係合
部が嵌合される。このとき、リテーナの端縁が係合部よ
りも幅狭の溝部に位置することにより、ウエザストリッ
プは、リテーナひいては車両本体に取付けられる。ま
た、ウエザストリップの表面側において形成されたシー
ル部が、ドアの周縁部に密着することにより、ドアと車
両本体との間がシールされる。
端縁に開口部の形状に沿って形成されたリテーナに対し
て、ウエザストリップの裏面側において形成された係合
部が嵌合される。このとき、リテーナの端縁が係合部よ
りも幅狭の溝部に位置することにより、ウエザストリッ
プは、リテーナひいては車両本体に取付けられる。ま
た、ウエザストリップの表面側において形成されたシー
ル部が、ドアの周縁部に密着することにより、ドアと車
両本体との間がシールされる。
【0007】そして、本考案によれば、一端が溝部の下
端に連通し、他端が型成形部の下端に連通する排水溝
が、型成形部の裏面側の側縁部に形成されている。前記
排水溝はメイン排水溝と該メイン排水溝を前記溝部に連
結するバイパス溝から構成されている。このため、降雨
等何らかの原因により、リテーナの側端縁を係合する溝
部に浸入した水は、その溝の下部に流れて排水溝のバイ
パス溝からメイン排水溝に導かれる。そして、その水は
メイン排水溝を通って型成形部の下端に到る。すなわ
ち、浸入した水は、型成形部の下端、つまりウエザスト
リップの下端に到るまで常に裏面側にて流れる。そのた
め、車両室内側又はシール部側に水が漏出することはな
い。特にこの考案では、前記メイン排水溝が型成形部の
裏面側の側縁に沿って該側縁の近傍に該側縁とほぼ平行
に延びている。このため、型成形部の取り付けに際し、
該メイン排水溝の底壁部分がヒンジの役割を果たす。従
って、型成形部はメイン排水溝の底壁部分において屈曲
されやすく、底壁部分よりも前記側縁側においては車両
本体方向に応力を受けやすくなる。この結果、メイン排
水溝よりも側縁側の肉の部分がより車両本体に密着され
やすくなり、型成形部と車両本体との間でのシール性が
向上する。
端に連通し、他端が型成形部の下端に連通する排水溝
が、型成形部の裏面側の側縁部に形成されている。前記
排水溝はメイン排水溝と該メイン排水溝を前記溝部に連
結するバイパス溝から構成されている。このため、降雨
等何らかの原因により、リテーナの側端縁を係合する溝
部に浸入した水は、その溝の下部に流れて排水溝のバイ
パス溝からメイン排水溝に導かれる。そして、その水は
メイン排水溝を通って型成形部の下端に到る。すなわ
ち、浸入した水は、型成形部の下端、つまりウエザスト
リップの下端に到るまで常に裏面側にて流れる。そのた
め、車両室内側又はシール部側に水が漏出することはな
い。特にこの考案では、前記メイン排水溝が型成形部の
裏面側の側縁に沿って該側縁の近傍に該側縁とほぼ平行
に延びている。このため、型成形部の取り付けに際し、
該メイン排水溝の底壁部分がヒンジの役割を果たす。従
って、型成形部はメイン排水溝の底壁部分において屈曲
されやすく、底壁部分よりも前記側縁側においては車両
本体方向に応力を受けやすくなる。この結果、メイン排
水溝よりも側縁側の肉の部分がより車両本体に密着され
やすくなり、型成形部と車両本体との間でのシール性が
向上する。
【0008】
【実施例】以下、本考案を具体化した実施例を図1〜5
に基づいて説明する。図2に示すように、本実施例にお
いては、自動車1の車両本体2の天井部3には、天井開
口部4が形成され、該天井開口部4には取付、取外しの
可能な着脱式ルーフ5が設けられている。また、車両本
体2の側部に形成されたドア開口部6の後部にはセンタ
ーピラー7が設けられ、該センターピラー7及び前記天
井開口部4に沿ってリテーナ8(図3参照)が設けられ
ている。
に基づいて説明する。図2に示すように、本実施例にお
いては、自動車1の車両本体2の天井部3には、天井開
口部4が形成され、該天井開口部4には取付、取外しの
可能な着脱式ルーフ5が設けられている。また、車両本
体2の側部に形成されたドア開口部6の後部にはセンタ
ーピラー7が設けられ、該センターピラー7及び前記天
井開口部4に沿ってリテーナ8(図3参照)が設けられ
ている。
【0009】そして、車両本体2と着脱式ルーフ5及び
ドア(図示せず)との間をシールさせるために、前記セ
ンターピラー7及び前記天井開口部4に沿うようにし
て、コの字状にウエザストリップ9が取着されている。
ウエザストリップ9は、その直線状部分に該当し、いず
れの部分においても同一の断面形状を有する押出成形部
10,11と、コーナー部及び端末部に該当し、前記押
出成形部10,11の一端面に対し連続的に型成形によ
り形成された型成形部12,13とを備えている。
ドア(図示せず)との間をシールさせるために、前記セ
ンターピラー7及び前記天井開口部4に沿うようにし
て、コの字状にウエザストリップ9が取着されている。
ウエザストリップ9は、その直線状部分に該当し、いず
れの部分においても同一の断面形状を有する押出成形部
10,11と、コーナー部及び端末部に該当し、前記押
出成形部10,11の一端面に対し連続的に型成形によ
り形成された型成形部12,13とを備えている。
【0010】次に、本実施例の特徴部分、すなわち、図
2のα部分について詳細に説明する。図3に示すよう
に、α部分、つまり、前記センターピラー7に設けられ
る部分において、ウエザストリップ9の押出成形部11
の下端部には型成形部13が連続的に形成されている。
押出成形部11の裏面側(図の右側)においては、係合
部14が形成されている。そして、この係合部14が前
記リテーナ8に嵌合されることにより、押出成形部11
が車両本体2(センターピラー7)に取付けられてい
る。また、型成形部13には透孔15が形成されてい
る。そして、該透孔15に図示しないリベット又はボル
ト等の取付部材が挿通されることにより、型成形部13
が車両本体2に取付けられている。なお、前記型成形部
13の一部には、型成形部13に所定の剛性を付与する
ためのインサート13a(図5参照)が埋設されてい
る。
2のα部分について詳細に説明する。図3に示すよう
に、α部分、つまり、前記センターピラー7に設けられ
る部分において、ウエザストリップ9の押出成形部11
の下端部には型成形部13が連続的に形成されている。
押出成形部11の裏面側(図の右側)においては、係合
部14が形成されている。そして、この係合部14が前
記リテーナ8に嵌合されることにより、押出成形部11
が車両本体2(センターピラー7)に取付けられてい
る。また、型成形部13には透孔15が形成されてい
る。そして、該透孔15に図示しないリベット又はボル
ト等の取付部材が挿通されることにより、型成形部13
が車両本体2に取付けられている。なお、前記型成形部
13の一部には、型成形部13に所定の剛性を付与する
ためのインサート13a(図5参照)が埋設されてい
る。
【0011】さらに、押出成形部11において、係合部
14に隣接して、係合部14よりも幅狭の溝部16,1
7が形成されている。そして、前記リテーナ8の端縁が
この溝部16,17に位置している。併せて、押出成形
部11及び型成形部13の表面側(図の左側)において
は、中空部18及びシールリップ19,20を併せ持つ
シール部21,22が形成されている。そして、ドアの
閉時においては、これらシール部21,22により、ド
アと車両本体2との間がシールされるようになってい
る。
14に隣接して、係合部14よりも幅狭の溝部16,1
7が形成されている。そして、前記リテーナ8の端縁が
この溝部16,17に位置している。併せて、押出成形
部11及び型成形部13の表面側(図の左側)において
は、中空部18及びシールリップ19,20を併せ持つ
シール部21,22が形成されている。そして、ドアの
閉時においては、これらシール部21,22により、ド
アと車両本体2との間がシールされるようになってい
る。
【0012】さて、本実施例においては、車外側(図の
手前側)の溝部17とリテーナ8との間に水が浸入しや
すいことがわかっている。そこで、図1,5に示すよう
に、型成形部13の裏面側の側縁部には、一端が前記溝
部17の下端に連通し、他端が前記型成形部13の下端
に連通する排水溝23が形成されている。この排水溝2
3は型成形部13の側縁とほぼ平行に延びるメイン排水
溝24と、該メイン排水溝24と溝部17の下端との間
をほぼ直交方向へ連通するバイパス溝25とからなって
いる。
手前側)の溝部17とリテーナ8との間に水が浸入しや
すいことがわかっている。そこで、図1,5に示すよう
に、型成形部13の裏面側の側縁部には、一端が前記溝
部17の下端に連通し、他端が前記型成形部13の下端
に連通する排水溝23が形成されている。この排水溝2
3は型成形部13の側縁とほぼ平行に延びるメイン排水
溝24と、該メイン排水溝24と溝部17の下端との間
をほぼ直交方向へ連通するバイパス溝25とからなって
いる。
【0013】次に、上記の構成よりなるウエザストリッ
プ9の作用について説明する。通常使用時においては、
ドアの閉時に、シール部21,22が前記ドアの周縁部
に密着することにより、ドアと車両本体2との間がシー
ルされる。
プ9の作用について説明する。通常使用時においては、
ドアの閉時に、シール部21,22が前記ドアの周縁部
に密着することにより、ドアと車両本体2との間がシー
ルされる。
【0014】また、図4に示すように、降雨等何らの原
因により、車外側の溝部17とリテーナ8との間に水が
浸入することがある。この場合には、車外側の溝部17
とリテーナ8との間に浸入した水は、図1に2点鎖線で
示すように、その間を通って下方に流れ、押出成形部1
1の下端部にまで到る。このとき、型成形部12の裏面
側の側縁部には、一端が前記溝部17の下端に連通し、
他端が前記型成形部13の下端に連通する排水溝23が
形成されている。そのため、上記の水は、まずほぼ直角
に流れを変えてバイパス溝25に浸入し、次いで再度ほ
ぼ直角に流れを変えてメイン排水溝24に到る。そし
て、水はメイン排水溝24に沿って下方へ流れ、ひいて
は型成形部13の下端部から車外側へ排出される。
因により、車外側の溝部17とリテーナ8との間に水が
浸入することがある。この場合には、車外側の溝部17
とリテーナ8との間に浸入した水は、図1に2点鎖線で
示すように、その間を通って下方に流れ、押出成形部1
1の下端部にまで到る。このとき、型成形部12の裏面
側の側縁部には、一端が前記溝部17の下端に連通し、
他端が前記型成形部13の下端に連通する排水溝23が
形成されている。そのため、上記の水は、まずほぼ直角
に流れを変えてバイパス溝25に浸入し、次いで再度ほ
ぼ直角に流れを変えてメイン排水溝24に到る。そし
て、水はメイン排水溝24に沿って下方へ流れ、ひいて
は型成形部13の下端部から車外側へ排出される。
【0015】このように、車外側の溝部17とリテーナ
8との間に浸入した水は、型成形部13の下端、つまり
ウエザストリップ9の下端に到るまで常に裏面側にて流
れることになる。従って、車両室内側又はシール部22
側に水が露出することがなく、これらの部分に水が溜ま
ることはない。その結果、車両室内側又はシール部22
側に水が溜まることに起因しての不具合の発生を未然に
防止することができる。
8との間に浸入した水は、型成形部13の下端、つまり
ウエザストリップ9の下端に到るまで常に裏面側にて流
れることになる。従って、車両室内側又はシール部22
側に水が露出することがなく、これらの部分に水が溜ま
ることはない。その結果、車両室内側又はシール部22
側に水が溜まることに起因しての不具合の発生を未然に
防止することができる。
【0016】また、この実施例では、上記メイン排水溝
24は、型成形部13の裏面側の側縁に沿って該側縁の
近傍に該側縁とほぼ平行に形成されている。そのため、
型成形部13の取付けに際し、該メイン排水溝24の底
壁部分がヒンジの役割を果たす。つまり、型成形部13
はメイン排水溝24の底壁部分において屈曲されやす
く、図5に示すように、それよりも側縁側においては矢
印の方向に応力を受けやすくなる。そのため、メイン排
水溝24よりも側縁側の肉の部分がより車両本体2に密
着されやすくなる。その結果、型成形部13と車両本体
2との間でのシール性の向上をも図ることができる。
24は、型成形部13の裏面側の側縁に沿って該側縁の
近傍に該側縁とほぼ平行に形成されている。そのため、
型成形部13の取付けに際し、該メイン排水溝24の底
壁部分がヒンジの役割を果たす。つまり、型成形部13
はメイン排水溝24の底壁部分において屈曲されやす
く、図5に示すように、それよりも側縁側においては矢
印の方向に応力を受けやすくなる。そのため、メイン排
水溝24よりも側縁側の肉の部分がより車両本体2に密
着されやすくなる。その結果、型成形部13と車両本体
2との間でのシール性の向上をも図ることができる。
【0017】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲で例えば以下
のように構成してもよい。前記実施例では、天井部3の
天井開口部4に着脱式ルーフ5の見受けられた車両に具
体化したが、着脱式ルーフの設けられていない普通の車
両に具体化してもよい。
のではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲で例えば以下
のように構成してもよい。前記実施例では、天井部3の
天井開口部4に着脱式ルーフ5の見受けられた車両に具
体化したが、着脱式ルーフの設けられていない普通の車
両に具体化してもよい。
【0018】
【0019】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案のウエザス
トリップによれば、押出成形部側に形成された車外側に
位置し、かつリテーナの側端縁を係合する溝部に浸入し
た水を型成形部に形成したバイパス通路及びメイン通路
により該型成形部の下端部に確実に到らせて、車両室内
側又はシール部側に水が漏出するのを確実に防止するこ
とができ、しかも型成形部と車両本体との間でのシール
性の向上をも図ることができるという優れた効果を奏す
る。
トリップによれば、押出成形部側に形成された車外側に
位置し、かつリテーナの側端縁を係合する溝部に浸入し
た水を型成形部に形成したバイパス通路及びメイン通路
により該型成形部の下端部に確実に到らせて、車両室内
側又はシール部側に水が漏出するのを確実に防止するこ
とができ、しかも型成形部と車両本体との間でのシール
性の向上をも図ることができるという優れた効果を奏す
る。
【図1】本考案を具体化した一実施例においてウエザス
トリップの主として型成形部を示す裏面図である。
トリップの主として型成形部を示す裏面図である。
【図2】一実施例において車両及びウエザストリップの
取付状態を模式的に示す斜視図である。
取付状態を模式的に示す斜視図である。
【図3】一実施例においてウエザストリップの主として
型成形部を示す表面側の斜視図である。
型成形部を示す表面側の斜視図である。
【図4】一実施例においてウエザストリップの主として
押出成形部を示す拡大斜視図である。
押出成形部を示す拡大斜視図である。
【図5】一実施例において図1のA−A線断面図であ
る。
る。
2…車両本体、6…乗降用開口部としてのドア開口部、
8…リテーナ、11…押出成形部、13…型成形部、1
4…係合部、16,17…溝部、21,22…シール
部、23…排水溝、24…メイン排水溝、25…バイパ
ス溝。
8…リテーナ、11…押出成形部、13…型成形部、1
4…係合部、16,17…溝部、21,22…シール
部、23…排水溝、24…メイン排水溝、25…バイパ
ス溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 13/06
Claims (1)
- 【請求項1】 車両本体(2)の乗降用開口部(6)の
下端側に位置する型成形により形成された型成形部(1
3)と、 前記乗降用開口部(6)端縁に装着され、かつ下端を前
記型成形部(13)の上端部に接続した押出成形部(1
1)とからなり、 前記押出成形部(11)は、裏面側において形成され、
前記開口部(6)の形状に沿って形成されたリテーナ
(8)に対して嵌合される係合部(14)と、 前記係合部(14)よりも幅狭で、かつ、前記リテーナ
(8)の側端縁が位置する一対の溝部(16,17)
と、 表面側において形成され、ドアの周縁部に密着可能なシ
ール部(21,22)とを備えたウエザストリップにお
いて、 車外側に位置し、かつ前記リテーナの側端縁を係合する
前記押出成形部(11)の一方の溝部(17)の下端に
一端が連通し、他端が前記型成形部(13)の下端に到
る排水溝(23)を、前記型成形部(13)の裏面側に
形成し、該排水溝(23)は前記型成形部(13)の側
縁に沿って該側縁の近傍に該側縁とほぼ平行に形成され
たメイン排水溝(24)と、前記溝部(17)とメイン
排水溝(24)を連通するバイパス溝(25)とにより
構成され、前記溝部(17)に浸入した水を前記型成形
部(13)の下端に到るまで裏面側にて通すようにした
ことを特徴とするウエザストリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993002493U JP2599153Y2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | ウエザストリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993002493U JP2599153Y2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | ウエザストリップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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