JP2599068Y2 - ウエザーストリップ - Google Patents

ウエザーストリップ

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JP2599068Y2
JP2599068Y2 JP1993006998U JP699893U JP2599068Y2 JP 2599068 Y2 JP2599068 Y2 JP 2599068Y2 JP 1993006998 U JP1993006998 U JP 1993006998U JP 699893 U JP699893 U JP 699893U JP 2599068 Y2 JP2599068 Y2 JP 2599068Y2
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昌博 小島
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Nishikawa Rubber Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ボデイ開口縁上部に取
付けた、ドア上部並びにボデイパネルとそれぞれ弾接さ
せる2片のリップ、及びルーフバネルと弾接させる上内
リップ又はモールに先端を嵌着する上内中空シール部を
備えたドリップウエザーストリップに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図1乃至図3を参考にして説明する。従
来、ボデイ開口縁上部に取付けてドア上部並びにポデイ
パネル10とそれぞれ弾接させる2片のリップ60,7
0、さらにルーフパネル30と弾接させる上内リップ8
0又はモール31に先端を嵌着する上内中空シール部8
5をそれぞれ備えたドリップウエザーストリップが使用
されている。
【0003】すなわち、図1において、10はボデイパ
ネル、20はそのボデイパネル10を略水平に外側に向
かって突設したドリップフランジであって、その先端は
上方に折り曲げてL字状鈎部21を形成してある。30
はルーフパネル、40はドリップウエザーストリップで
あって前記ドリップフランジ20に嵌着する基底部5
0、及びその基底部50にそれぞれ突設したリップ6
0,70,80よりなり、それぞれドア上部(図示省
略)、ボデイパネル10、及びルーフパネル30と弾接
させる如く構成してある。また、図3においては、図1
のルーフパネル30と弾接させる上内リップ80の代わ
りに、モール31に嵌着させる凹み86を持つ上内中空
シール部85を設けてある。なお、87,88は凹み8
6を形成する段部である。基底部50は、先端にL字状
鈎状部21を設けたドリップフランジ20に嵌着可能に
形成してあり、奥が鈎状に折れ曲がった窪み51を設け
ると共にドリップフランジ装入用の開口部にはドリップ
フランジ20の上面と弾接させる小リップ53を設けて
ある。
【0004】上記従来のウエザーストリップ40は、ド
リップフランジ20へ挿入方向Fへ押すことによって容
易に嵌着することが出来ること、しかも嵌着後は正しい
姿勢を保持することが出来ること、抜け落ちることがな
いこと等を全て満足させる必要があるが、基底部50の
窪み51・小リップ53の断面形状(図3参照)・車両
構造・部品等のバラツキYがあって、容易に嵌着するこ
とが出来るように窪み51等に十分余裕を与えると、転
び・抜け、接触時のズレ等が起こり、反対に嵌着後の姿
勢の保持・抜け防止を完全にしようと余裕を少なくする
と、嵌着し難くなると言う問題点がある。特に図3にお
いて、上内中空シール部85の凹み86をモール31に
嵌着する等、形状が複雑になると、挿入時の制約が多
く、一層嵌着困難になる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、上記従来のウエザーストリップ40はドリップフ
ランジ20へ嵌着するに当たって、基底部50の窪み5
1・小リップ53を容易に嵌着することが出来ること、
しかも嵌着後は正しい姿勢を保持することが出来るこ
と、抜け落ちることがないこと等を全て満足させること
が出来ないことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】図4乃至図7を参考にし
て説明する。この考案は、ボデイパネル10に対し略水
平に外側に向かって突設し且つ先端にL字状鈎部21を
有するところのドリップフランジ20に嵌着する基底部
50、その基底部50の車内側Q下部及び車外側P上部
並びに車内側Q上部にそれぞれ突設し、ボデイパネル1
0,ドア上部及びルーフパネル30又はモール31と弾
接させる如く構成した下リップ70,上外リップ60及
び上内リップ80又は上内中空シール部85を備えて前
記基底部50がドリップフランジ20に嵌着可能に形成
してあり、奥で鈎状に折れ曲がった窪み51を備え、更
に該窪み51の開口部にドリップフランジ20の上面と
弾接させる小リップ53を突設してなるウエザーストリ
ップにおいて、下リップ70のドリップフランジ20の
下面と弾接する面を断面円弧状Rに形成し、小リップ
53の車内側表面及び窪み51の折れ曲がり部の車外側
表面を断面円弧状R,Rにすると共に、窪み51の
小リップ53寄り上面を肉抜きし円弧状くぼみ54を形
成するど共に、ドリップフランジ20に取付ける状態に
おいては小リップ53の車内側表面と折れ曲がり部の車
外側表面とが連続して円弧部Rを形成する如く構成し
てある。
【0007】
【実施例】実施例を図4乃至図7を参考にして説明する
と、10はポデイパネル、20はそのポデイパネル10
を略水平に外側に向かって突設したドリップフランジ、
21はその先端に形成したL字状鈎部、30はボデイパ
ネル10の車外側Pのドリップフランジ20上方に設け
たルーフパネル、40は前記ドリップフランジ20に嵌
着したウエザーストリップである。
【0008】50はドリップフランジ20に嵌着する基
底部、60はその基底部50の車外側P上部に突設した
リップであって、図示されないドア上部と弾接させてあ
る。70は基底部50の車内側Q下部に向って突設した
下リップであってボデイパネル10と弾接させてある。
80又は85は基底部50の車内側Q上部に突設したリ
ップまたは上内中空シール部であって、図4のリップ8
0はルーフパネル30と弾接させてあり、図7の上内中
空シール部85は、ルーフパネル30のモール31に嵌
着可能に形成してあり、先端に凹み86を形成する段部
87,88を突設してある。
【0009】さらに詳細に説明すると、基底部50はド
リップフランジ20に嵌着可能に形成してあり、奥で鈎
状に折れ曲がった窪み51を備え、更にその開口部にド
リップフランジ20の上面と弾接させる小リップ53を
突設してある。
【0010】しかも、下リップ70のドリップフランジ
20の下面と弾接する面を断面円弧状Rに形成し、小
リップ53の車内側表面及び窪み51の折れ曲がり部の
車外側表面を断面円弧状R,Rにすると共に、窪み
51の小リップ53寄り上面を肉抜きし円弧状くぼみ5
4を形成すると共に、ドリップフランジ20に取付ける
過程においては小リップ53の車内側表面と折れ曲がり
部の車外側表面とが連続して円弧部R形成するように
なっている。
【0011】作用について説明すると、先ず小リップ5
3の車内側表面を断面円弧状Rにしてあるため、ドリ
ップフランジ20への挿入時、その表面を小リップ53
が摺動する際に滑り易い。次に窪み51の折れ曲がり部
寄り表面を断面円弧状Rにし、且つ窪み51の小リッ
プ53寄り上面を円弧状に肉抜きし円弧状くぼみ54を
形成してあるため、小リップ53が鈎部21に押されて
車外側Pに折り曲げられ、円弧状くぼみ54に収納され
ると共に窪み51の折れ曲がり部寄りの円弧状表面に連
続し、両者が一体の断面円弧状の面が形成されるため、
鈎部21が進入し易く、さらに奥の折れ曲がり部への進
入も難なく行われる。
【0012】上記構成は、図に示す如く上内中空シー
ル部85の凹み86をモール31に嵌着することを含む
等、形状が複雑で挿入時の制約が多い場合に特に有効で
ある。
【0013】
【考案の効果】本考案は以上のように構成されるため、
小リップ53の外面が滑り易く、また小リップ53がL
字状鈎部21に押されて車外側Pに折り曲げられて円弧
状くぼみ54に収納され、全体として断面円弧状R
形成されてL字状鈎部21が進入し易くなり、たとえウ
エザーストリップ40・車両構造・部品等に若干のバラ
ツキがあっても、基底部50をドリップフランジ20に
適正且つ容易に嵌着することが出来る。
【0014】そのうえ上記構成は、凹み86をモール3
1に嵌着する上内中空シール部85を備えた場合等、挿
入時の制約が多い場合に特に有効である。
【0015】しかも嵌着後は、正しい姿勢を保持するこ
とが出来ると共に抜け落ちもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例のウエザーストリップをドリップフラン
ジに嵌着した状態を示す断面図である。
【図2】図1のドリップフランジの先端回わりの拡大図
である。
【図3】別の従来例のウエザーストリップをドリップフ
ランジに嵌着する過程を示す断面図である。
【図4】本考案実施例のウエザーストリップをドリップ
フランジに嵌着した状態を示す断面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】図4及び図5の実施例のウエザーストリップを
ドリップフランジに嵌着する過程を示す断面図である。
【図7】上中空シール部を有する本考案の別の実施例を
取付ける過程を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ボデイパネル 20 ドリップフランジ 21 L字状鈎部 30 ルーフパネル 31 モール 40 ウエザーストリップ 50 基底部 51 窪み 53 小リップ 54 窪み 60 上外リップ 70 下リップ 80 上内リップ 85 上内中空シール部 86 凹み 87,88 段部 F 挿入方向 H 高さ P 車外側 Q 車内側 R 下リップの円弧部半径 小リップの円弧部半径 窪みに形成した円弧部半径 小リップと窪みで形成した円弧部半径 Y バラツキ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボデイパネル(10)に対し略水平に外
    側に向かって突設し且つ先端にL字状鈎部(21)を有
    するところのドリップフランジ(20)に嵌着する基底
    部(50)、その基底部の車内側(Q)下部及び車外側
    (P)上部並びに車内側上部にそれぞれ突設し、ボデイ
    パネル,ドア上部及びルーフパネル(30)と弾接させ
    る如く構成した下リップ(70),上外リップ(60)
    及び上内リップ(80)を備えて前記基底部がドリップ
    フランジに嵌着可能に形成してあり、奥で鈎状に折れ曲
    がった窪み(51)を備え、更に該窪みの開口部にドリ
    ップフランジの上面と弾接させる小リップ(53)を突
    設してなるウエザーストリップにおいて、下リップのド
    リップフランジの下面と弾接する面を断面円弧状
    (R)に形成し、小リップの車内側表面及び窪みの折
    れ曲がり部の車外側表面を断面円弧状(R,R)に
    すると共に窪みの小リップ寄り上面を肉抜きし円弧状く
    ぼみ(54)を形成すると共に、ドリップフランジに取
    付ける状態においては小リップの車内側表面と折れ曲が
    り部の車外側表面とが連続して円弧部(R)を形成す
    る如く構成してなるウエザーストリップ。
  2. 【請求項2】 ボデイパネル(10)に対し略水平に外
    側に向かって突設し且つ先端にL字状鈎部(21)を有
    するところのドリップフランジ(20)に嵌着する基底
    部(50)、その基底部の車内側(Q)下部及び車外側
    (P)上部並びに車内側上部にそれぞれ突設し、ボデイ
    パネル,ドア上部及びモール(31)と弾接させる如く
    構成した下リップ(70),上外リップ(60)及び上
    内中空シール部(85)を備えて前記基底部がドリップ
    フランジに嵌着可能に形成してあり、奥で鈎状に折れ曲
    がった窪み(51)を備え、更に該窪みの開口部にドリ
    ップフランジの上面と弾接させる小リップ(53)を突
    設してなるウエザーストリップにおいて、下リップのド
    リップフランジの下面と弾接する面を断面円弧状
    (R)に形成し、小リップの車内側表面及び窪みの折
    れ曲がり部の車外側表面を断面円弧状(R,R)に
    すると共に窪みの小リップ寄り上面を肉抜きし円弧状く
    ぼみ(54)を形成すると共に、ドリップフランジに取
    付ける状態においては小リップの車内側表面と折れ曲が
    り部の車外側表面とが連続して円弧部(R)を形成す
    る如く構成してなるウエザーストリップ。
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