JP2598971Y2 - 焼却炉構造 - Google Patents

焼却炉構造

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JP2598971Y2
JP2598971Y2 JP1992012677U JP1267792U JP2598971Y2 JP 2598971 Y2 JP2598971 Y2 JP 2598971Y2 JP 1992012677 U JP1992012677 U JP 1992012677U JP 1267792 U JP1267792 U JP 1267792U JP 2598971 Y2 JP2598971 Y2 JP 2598971Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、古タイヤ等の廃材を焼
却炉内部で焼却処理し、この際に発生した黒煙等のガス
体を焼却炉に隣接する燃焼炉内に送り込み、この燃焼炉
内でガス体を完全燃焼させてガス体中の有害物質を除去
するようにした焼却炉構造に関し、特に廃材を黒煙が外
部に排出することなくして一度に大量焼却でき、且つ焼
却後における炉内に残存した不燃物や灰の除去作業が楽
に行えるようにした焼却炉構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、産業や経済が発展する中で、一般
乗用車やトラック等の自動車需要が増大している傾向に
あるが、これに伴い該自動車の古タイヤが増大の一途を
辿り、他の廃棄物の増大と同様に深刻な社会問題となっ
ている。
【0003】この増大した古タイヤは、主に所定の廃棄
物処理場に運ばれ焼却処理されているが、古タイヤは、
焼却処理を行うと多量の黒煙を発生すること等の理由か
ら焼却処理が非常に困難であるため、山林等に不法投棄
する悪質業者も出現しており、環境問題上、古タイヤの
処理が重要課題となっている。
【0004】従来、このような問題を解決するべく各種
焼却炉が開発され、実用に供されている。例えば、密閉
された焼却炉内において、外気を流入させることにより
古タイヤ燃焼させ、このとき発生したガス体を上方或い
は側方から水噴霧が成される室内に送り込み、これによ
りガス体に含まれる有害物質を噴霧水に付着させて除去
するようにした焼却炉が知られている。
【0005】また、従来において図4に示すような焼却
炉も知られている。この焼却炉は、円筒状の焼却炉1,
2と、円筒状を呈するとともに上部に煙突4が立設され
た燃焼炉3とを略三角形状に配置し、焼却炉1と燃焼炉
3を通路5で、また焼却炉2と燃焼炉3を通路6で、そ
れぞれ連結、連通するとともに、焼却炉1,2と燃焼炉
3の側面には不燃物や灰を除去するための開閉扉7,
8,9が三方向にバランス良く取付られている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、噴霧水
により有害物質を除去するようにした焼却炉にあって
は、発生するガス体の流速が極めて高速であり、延いて
はガス体と噴霧水との接触時間が極短時間であるため、
ガス体中の有害物質を完全に除去することは殆ど不可能
であった。また、その種の焼却炉によれば、水を噴霧さ
せるための配管設備を要する上、使用後における汚染水
の処理に苦慮するという問題があった。
【0007】一方、図4に示される焼却炉は、燃焼炉と
2つの焼却炉を連結する通路がV字状を呈しているた
め、双方の焼却炉から燃焼炉内に火炎が良好に噴射され
ることとなり好ましいが、開閉扉が三方向に向けられて
いるため、焼却処理終了後に炉内に残存した不燃物や灰
の除去作業が非常に煩わしいという問題点があった。
【0008】本考案は、そのような事情に鑑みて成され
たものであり、その目的とするところは廃材を黒煙が外
部に排出することなく一度に大量焼却でき、しかも焼却
後における炉内に残存した不燃物や灰の除去作業が楽に
行えるようにした簡易構造の焼却炉を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するため、上部に開閉自在な廃材投入口を有した第1、
第2の焼却炉と、それら第1、第2の焼却炉で発生した
ガス体を燃焼させるための燃焼炉とを前記第1、第2の
焼却炉の間に前記燃焼炉を介在させて直列状に並べ、前
記第1の焼却炉と燃焼炉を第1の通路で連通するととも
に、その第1の通路の延長線上より外れた位置で前記第
2の焼却炉と燃焼炉を第2の通路で連通し、更に前記第
1、第2の焼却炉と燃焼炉との配列方向に直交する方向
で第1、第2の焼却炉および燃焼炉の各側面に焼却残渣
を取り出すための開閉自在な開閉扉が一線上に配置され
て成る焼却炉構造を提供するものである。
【0010】
【作用】本考案に係る焼却炉構造によれば、2つの焼却
炉において廃材の焼却処理を行い、双方の焼却炉で発生
した黒煙等のガス体を燃焼炉内に送り込んで燃焼される
ことができるので、黒煙等のガス体が外部に排出するこ
とがない。
【0011】なお、廃材の焼却を行う2つの焼却炉と、
双方の焼却炉で発生したガス体を燃焼させる燃焼炉は、
第1、第2の通路を介して連通されているが、この第
1、第2の通路が非直線状であるため、双方の焼却炉か
ら燃焼炉内にガス体を良好に送り込むことができる。
【0012】また、2つの焼却炉と燃焼炉が直列状に連
結され、各炉に残存物除去用の開閉扉が一線上に並べて
設けられているため、焼却処理終了に燃え残った不燃物
や灰、カーボンを直進しながら回収、除去できる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明すると、図1は本考案に係る焼却炉構造の一部を
破断した状態を示す正面図、図2は同焼却炉構造におい
てガス体が流れる状態を示す断面図、図3は同焼却炉構
造を示す平面図である。
【0014】ここで、本考案に係る焼却炉構造は、上部
に開閉自在の廃材投入口17aをもつ焼却炉10a、同
じく上部に開閉自在の廃材投入口17bをもつ焼却炉1
0b、及びそれら焼却炉10a,10bの間に介在され
る燃焼炉20とにより構成される。
【0015】焼却炉10aは、図1に示すように、上部
に古タイヤ等の廃材tを投入するための廃材投入口17
aが開口された円筒形状の本体12aと、廃材投入口1
7aを開閉するための上蓋14aとにより構成され、そ
の内部11aにて廃材tを焼却できるようになってい
る。
【0016】また、焼却炉10bも同様に、上部に古タ
イヤ等の廃材tを投入するための廃材投入口17bが開
口された円筒形状の本体12bと、廃材投入口17bを
開閉するための上蓋14bとにより構成され、その内部
11bにて廃材tを焼却できるようになっている。
【0017】それらの本体12a,12bにおいて、周
壁内部には冷却水が循環する水冷室16a,16bが周
設されており、内部11a,11bの燃焼熱による外壁
面の加熱を防止できるよう構成されているとともに、下
方には送風機61,61から外気が送り込まれる送風室
18a,18bを形成して廃材tの燃焼を助長できるよ
うにしてある。
【0018】送風機61,61は、本体12a,12b
の下方に取付られており、送風機61,61の送風管6
2,62が本体12a,12bの周壁を貫通し、送風室
18a,18b内において送風管62,62の先端が開
口されている。
【0019】また、本体12a,12bの側面13a,
13bには、開閉自在な開閉扉15a,15bがあり、
その開放を以て焼却処理後において残存した鋼線等の不
燃物や灰、カーボン等を除去できるようになっている。
【0020】一方、燃焼炉20は、内部21が円筒状を
呈した箱形の耐熱材料から成り、その側面23には焼却
後の灰を除去するための開閉扉25が設けられる。そし
て、この燃焼炉20によれば、焼却炉10a,10bで
発生した黒煙等のガス体gをその内部21で燃焼させる
ことができる。
【0021】ここで、焼却炉10a,10bと燃焼炉2
0は載置台70上にあって直列状に設置されており、こ
のうち焼却炉10aと燃焼炉20が通路40を介して連
結、連通されているとともに、焼却炉10bと燃焼炉2
0が通路50を介して連結、連通されている。
【0022】なお、通路40は燃焼炉20の下方に連通
されているとともに、通路50は通路40の延長線上か
ら外れた位置で燃焼炉20の上方に連通されている。つ
まり、それら通路40,50は非直線状であって、双方
の焼却炉10a,10bから噴射される火炎(ガス体g
が燃焼したもの)の噴射圧が相違しても双方の焼却炉1
0a,10bから燃焼炉20の内部21に対して良好に
火炎を噴射することができる。
【0023】また、通路40,50には、焼却炉10
a,10bの外壁に取り付けられた送風機63,63の
送風管64,64が貫通されており、焼却炉10a,1
0bの内部11a,11bで発生したガス体gを外気と
ともに燃焼炉20に送り込めるようになっているととも
に、それら通路40,50の内部にてガス体gへの点火
が成されるようにしてある。
【0024】則ち、通路40,50内には、焼却炉10
a,10b、或いは燃焼炉20の近傍に配される図示せ
ぬガスボンベ(プロパンガスを収納)から延びるガス配
管Lが貫通され、そのプロパンガスに図示せぬ点火装置
で点火されるとともに、その火炎により送風管64,6
4からの外気で燃焼炉20内に流入されるガス体gに点
火されるようになっている。
【0025】而して、ガス体gが燃焼炉20内において
燃焼し、その燃焼熱等が燃焼炉20の上部に立設されて
いる煙突29から外部に排気されるようになっている。
なお、煙突29には、ガス燃焼部30が介在されてお
り、燃焼炉20内に開閉扉25から紙屑や生ゴミを投入
して、これを焼却処理した際に発生するガス体g´を燃
焼できるようにしてある。
【0026】そのガス燃焼部30は、図1〜図3に示す
ように略箱形状を成しており、前記ガスボンベから延び
るガス配管Lが該ガス燃焼部30内に貫通され、該ガス
燃焼部30に併設された点火装置31により、ガス配管
Lから噴出されるプロパンガスに点火され、更に該火炎
によりガス体g´に点火されるようにしてある。このよ
うに、ガス体g´がガス燃焼部30内において燃焼され
るため、燃焼炉20内において紙屑や生ゴミ等を焼却し
ても煙突29より有害物質を含んだ黒煙等が外部に排出
されることはない。
【0027】次に、以上のように構成される焼却炉構造
Aの使用に際しては、先ず焼却炉10a,10bの上蓋
14a,14bを取り外し、古タイヤ等の廃材tを廃材
投入口17a,17bから投入した後、該上蓋14a,
14bを被せて本体12a,12bに締着させる。そし
て、廃材tの搬入が完了したら、送風機61,61を起
動させるとともに、ガスボンベから延びるガス配管Lよ
り前記ガスボンベ内のプロパンガスを噴出させ、これに
図示せぬ点火装置で点火し、その火炎により廃材tを燃
焼させる。
【0028】廃材tが燃焼を始めたら、送風機63,6
3を起動させ、該ガス体gを外気とともに燃焼炉20内
に送り込む途中で、通路40,50の箇所にて図示せぬ
点火装置でこれに点火し、燃焼炉20内において燃焼さ
せる。その後、紙屑や生ゴミ等を焼却する必要が生じた
ら、燃焼炉20に取付られた開閉扉25を開放して投入
すればよい。
【0029】また、燃焼炉20内に前記の如く紙屑や生
ゴミを投入することで、ガス体g´が煙突29の先端よ
り排気され始めたら、点火装置31によりガス体g´を
燃焼させるようにする。
【0030】なお、焼却炉構造Aによって廃材tの焼却
処理が終了したら、焼却炉10a,10b、及び燃焼炉
20に設けられた各々の開閉扉15a,15b,25を
開放してタイヤ内に埋設されていた鋼線等の不燃物や
灰、カーボン等を除去すればよいが、開閉扉15a,1
5b,25は、焼却炉10a,10bと燃焼炉20との
配列方向xと直交する方向yの一方の各側面13a,1
3b,23で一線上に配置されているため、作業者は除
去作業を直進しながら遂行でき、作業を極めて容易かつ
効率的に行うことができる。
【0031】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案に
係る焼却炉構造によれば、2つの焼却炉の間にそれらの
内部で発生したガス体を燃焼させるための燃焼炉を介在
させ、それら焼却炉と燃焼炉とを直列状に並べ、一方の
焼却炉と燃焼炉を通路で連通し、その通路の延長線上か
ら外れた位置で他方の焼却炉と燃焼炉を他の通路で連通
したため、双方の焼却炉で発生したガス体を燃焼炉内に
良好に導入して燃焼させることができる。
【0032】また、各炉の側面で開閉扉が一線上に並べ
て配置されているため、焼却処理終了に燃え残った不燃
物や灰、カーボンなどを直進しながら効率よく容易に回
収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る焼却炉構造の一部を破断した状態
を示す正面図
【図2】同焼却炉構造においてガス体が流れる状態を示
す断面図
【図3】同実施例の焼却炉構造を示す平面図
【図4】従来の焼却炉構造を示す平面図
【符号の説明】
t 廃材 g ガス体 10a 第1の焼却炉 13a 側面 15a 開閉扉 17a 廃材投入口 10b 第2の焼却炉 13b 側面 15b 開閉扉 17b 廃材投入口 20 燃焼炉 23 側面 25 開閉扉 40 第1の通路 50 第2の通路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に開閉自在な廃材投入口を有した第
    1、第2の焼却炉と、それら第1、第2の焼却炉で発生
    したガス体を燃焼させるための燃焼炉とを前記第1、第
    2の焼却炉の間に前記燃焼炉を介在させて直列状に並
    べ、前記第1の焼却炉と燃焼炉を第1の通路で連通する
    とともに、その第1の通路の延長線上より外れた位置で
    前記第2の焼却炉と燃焼炉を第2の通路で連通し、更に
    前記第1、第2の焼却炉と燃焼炉との配列方向に直交す
    る方向で第1、第2の焼却炉および燃焼炉の各側面に焼
    却残渣を取り出すための開閉自在な開閉扉が一線上に配
    置されて成る焼却炉構造。
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