JPH0195213A - 焼却炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプラスチック、ゴム等を含む生ごみ類の焼却炉
、特に法的規制のない小型Ｑ焼却炉に関する。

〔従来の技術〕

従来、−回゛の投入量１００ｋｇ以下、火床面積２ＩＴ
１″以下の法的規制のない小型焼却炉は、例えば単に鉄
板で囲んだ炉本体（例えばドラム缶）の下部に火床およ
び空気取入れ口、上部に煙筒を設けて炉本体にごみ類を
投入し着火して焼却する構造のものが使用されていた。

この場合、燃焼用空気は大気中から冷空気を炉内に取り
入れ、また炉内の焼却物および燃焼ガスと空気との接触
、混合にも充分な配慮が払われていないので、不完全燃
焼が発生することが多かった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述した従来の小型焼却炉はその構造上不完全燃焼を発
生し易く、そのため、有害ガスを含む排ガスを大気中に
放出することもあり、また燃焼灰分も多くなり、その中
にも有害物質を含む可能性もあり、灰分の廃棄にも問題
を生じる。また焼却炉本体は鉄板で構成されているため
、燃焼熱により酸化、変形等の損傷を発生し易く、これ
を防止するために炉本体の内面に耐火材の内張を施すと
、その施工に多大の費用を要し、そのためコスト高とな
る。

本発明は、上記問題を克服し、プラスチック、ゴム等を
含む生ごみ類を完全燃焼させて、排ガスを清浄化し、灰
分の発生を最小にして、有害物質の含有を無くシ、さら
に燃焼による損傷がなく長寿命であり、しかも低コスト
で製作できるコンパクトな小型焼却炉を提供することを
目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決する本発明の手段は、耐熱、耐酸化金
属製で複数の一次空気孔が穿設された内板に囲まれた第
１焼却室および該第１焼却室の外周部に外板により囲ま
れて形成された第１空室よりなる第１焼却部と、該第１
焼却室に連通し略水平方向に延長し前方および直径方向
に傾斜した複数の二次空気孔が貫通された筒体および該
筒体の外周部に円筒外板により形成された第２空室より
なる第２焼却部と、該第２焼却部の筒体前端部に連通し
下方で縮小した円錐形にそれぞれ成形され上下方向に延
長する隔壁により互に離隔された２つの除塵室よりなる
除塵部と、該筒体と該２つの除塵室との連通部に略水平
かつ前方に傾斜して形成され互に前方で接近したテーパ
状に形成された一対の回転空気孔と、前記第１焼却部お
よび第２焼却部にそれぞれ燃焼用空気を装入する送風機
を備えた焼却炉、である。

〔作用〕

第１焼却室では第１空気で予熱された空気により焼却さ
れるので焼却効率がよく、第２焼却室では空気、燃焼ガ
スが回転してよく混合し完全燃焼が行なわれる。除塵部
ではサイクロン作用により除塵が効率よく行なわれ、排
出ガス中に有害ガス、物質は殆どなく、灰分量も極めて
少なく、有害物質も含まない。

〔実施例〕

つぎに本発明を実施例により図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例の水平断面図、第２図は第１
図の垂直断面図である。両図において、本発明の焼却炉
１は第１焼却部２とこれに連通ずる第２焼却部３、第２
焼却部３に連通する除塵部４を一有する。第１焼却部２
は方形断面の六面体形状を有し、方面を耐熱、耐酸化性
金属（例えば耐熱性Ｎｉ合金）よりなる内板２１に囲ま
れた第１焼却室２ａを有し、内板２１の各外面部（方面
全部）は間隔を置いて普通鋼よりなる外板２２により囲
まれ、内板２１と外板２２の間には第１空室２３が形成
される。内板２１には略全面に複数の一次空気孔２１ａ
が穿設され、第１焼却室２ａと第１空室２３とを連通ず
る。−法学気孔２１ａの内底面に穿設された２１ａ°を
他のものより大きくするのが望ましい、第１焼却部２の
上部には燃焼される物体を第１焼却室２ａに投入するた
めの投入部２４が配設され、投入部２４の上下部にはそ
れぞれ上蓋２４ａ、下蓋２４ｂが開閉可能に装着される
。内板２１と外板２２とは係合部材２５により互に係着
される。係合部材２５は、第４図（Ａ）、（Ｂ）に示す
ように、外板２２の内面側に固設され長孔２５ｂが形成
された係合部材２５ａ　と、内板２１の外面側に固着さ
れ長孔２５ｂに遊嵌された係合棒２５ｃよりなり、この
構造により、焼却時の膨張差、振動等を吸収する。第１
空室２３には第１空気通路２８ａが開口し、第１送風機
２６により燃焼用−法学気が矢印Ａで示すように送り込
まれる。内板２１には外板２２を貫通して揺動装置２７
が装着される。

第１焼却室２ａに連通して第２焼却部３の第２焼却室３
ａが配設される。第２焼却室３ａは第３図に示すように
略水平方向に延長した円筒状の耐火材よりなる筒体３１
で囲まれる。筒体３１には複数の二次空気孔３１ａが貫
通され、二次空気孔３１ａは前方かつ直径方向に対し傾
斜して形成される。筒体３１の外周部に間隔を置いて円
筒外板３２が装着され、第２空室３３が形成される。第
２空室３３には第２空気通路３８ａが開口し、第２送風
機３６により燃焼用二次空気が送られる。

第２焼却室３ａは前端部（下流側）において除塵部４に
形成された２つの除塵室４１．４２に開口する。２つの
除塵室４１．４２はそれぞれ耐火壁４３により囲まれ、
下方で縮小した円錐形に形成され、上下方向に延長する
耐火材製の隔壁４５により互に離隔される。第２焼却室
３ａと２つの除塵室４１．４２との連通部に回転空気孔
４４．４４がそれぞれ開口する０回転空気孔４４．４４
は略水平かつ前方に傾斜して形成され第２空室３３に連
通し、互に前方で接近したテーパー状に形成される。各
除塵室４１．４２の下端部には灰溜室４６が形成される
。また２つの除塵室４１．４２には上下方向に延長する
下煙筒４７．４７がそれぞれ配設され、下煙筒４７．４
７は土煙筒４８に連通ずる。

上述した焼却炉ｌによりプラスチック、ゴム等を含む生
ごみ類を焼却する場合、投入部２４より生ごみ類を第１
焼却室２ａに投入し着火する。最初の着火は容易に燃焼
する物体を予め燃焼させておいてもよいし、あるいはガ
ス、石油等により着火してもよい、−度着火すれば、そ
の後間歇的にごみ類を投入すれば、連続的に焼却できる
。投入時には下Ｍ２４ｂを閉じ上蓋２４ａを開放してご
み類を投入部２４に投入し、上蓋２４ａを閉じ下蓋２４
ｂを開放すれば、煙および焔は噴出せず、環境に影響を
与えず、かつ安全である。

第１焼却室２ａには燃焼用−法学気が第１送風機２６に
より第１空気通路２（Ｉａを通って第１空室２３に入り
、さらに内板２１の複数の一次空気孔２１ａから第１焼
却室２ａに噴出し、生ごみ類の燃焼を助長する。−法学
気孔２１ａは第１焼却室２ａの各面に設けられているの
で、空気は第１焼却室２ａの各部分に平均して行きわた
り、燃焼の不均等を発生しない、また内板２１は金属板
であるので、第１空室２３内で空気が予熱され、燃焼効
率は一層増大する。内板２１は耐熱金属で構成され、裏
面より空気で冷却されて温度上昇が抑えられるので燃焼
により損傷されることはほとんどない、底部の内板２１
には他より大きい一次空気孔２１ａ°が穿設されている
ので、第１焼却室２ａ底部に未燃分が堆積することは全
くなく、この部分に生じた灰分は揺動装置２７により内
板を揺動させて、下方に落下させ、必要に応じて除去す
ればよい。

第１焼却室２ａにおいて発生した燃焼ガスには未燃分を
含んでいるが、この燃焼ガスは第２焼却室３ａに流入す
る。第２焼却室３ａには二次空気孔３１ａより二次空気
が回転を与えられて吹込まれ、矢印Ｂ（第１図）で示す
ように、燃焼ガスと混合して前進する。この作用により
燃焼ガスに含まれる未燃分は完全に燃焼される。第２焼
却室３ａの出口において、回転空気孔４４．４４より矢
印Ｃ（第１図）に示すように回転用空気が吹込まれ、燃
焼をさらに完全にすると共に燃焼ガスに除塵室４１．４
２において回転を与える。燃焼ガスは隔壁４５により２
つに分離され、それぞれ除塵室４１゜４２に流入し、サ
イクロン作用により灰分よりなる塵埃は灰溜室４Ｂに落
下堆積し、完全燃焼したガスは下煙筒４７および土煙筒
４８により排出される。灰　ｄ溜室４６に落下した灰分
は必要に応じて除去される。このように焼却炉ｌにおい
ては、ゴム、プラスチックを含む生ごみ類は完全燃焼し
灰分も略完全に除去され、清浄な燃焼ガスのみが排出さ
れる。また完全燃焼により灰分の是は極めて少なくなり
、灰分に有害物質を含むこともない。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明の焼却炉は一次空気を予熱
して焼却し、次に二次空気に回転を与えて燃焼を助長さ
せ、略完全燃焼したガスをサイクロン作用により除塵す
ることにより、排出されるガスは清浄となり、灰分等の
塵埃が排出されるガスに含有されることも殆んどない、
また灰分の量も極めて少なく、その中に有害物質が含ま
れることもなく、従って灰分の処理も極めて容易である
。さらに構成上、酸化、変形等による損傷も発生せず、
長寿命を保持し、装置自身はコンパクトで設置場所も小
さく、製作も容易でコストも低い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の水平断面図、第２図は第１
図の垂直断面図、第３図は第１図のＩ−１断面図、第４
図（Ａ）、（Ｂ）は第２図の部分詳細図である。 １・・・・・・焼却炉、　　　　２・・・・・・第１焼
却部２ａ・・・第１焼却室、　　３・・・・・・第２焼
却部３ａ・・・第２焼却室、　　　４・・・・・・除塵
部２１・・・・・・内板、　　　　　２１ａ・・・−法
学気孔２２・・・・・・外板、　　　　　２３・・・・
・・第１空室２５・・・・・・係合部材、　　　２６・
・・・・・第１送風機３１・・・・・・筒体、　　　　
　３１ａ・・・二次空気孔３２・・・・・・円筒外板、
　　　３３・・・・・・第２空室４１、４２・・・除塵
室、　　　４３・・・・・・耐火壁４４・・・・・・回
転空気孔、　　４５・・・・・・隔壁４Ｂ・・・・・・
灰溜室、　　　　４７・・・・・・下煙筒４８・・・・
・・主煙筒 特許出願人　　誠南工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 耐熱、耐酸化金属製で複数の一次空気孔が穿設された内
   板に囲まれた第１焼却室および該第１焼却室の外周部に
   外板により囲まれて形成された第１空室よりなる第１焼
   却部と、該第１焼却室に連通し略水平方向に延長し前方
   および直径方向に傾斜した複数の二次空気孔が貫通され
   た筒体および該筒体の外周部に円筒外板により形成され
   た第２空室よりなる第２焼却部と、該第２焼却部の筒体
   前端部に連通し下方で縮小した円錐形にそれぞれ成形さ
   れ上下方向に延長する隔壁により互に離隔された２つの
   除塵室よりなる除塵部と、該筒体と該２つの除塵室との
   連通部に略水平かつ前方に傾斜して形成され互に前方で
   接近したテーパ状に形成された一対の回転空気孔と、前
   記第１焼却部および第２焼却部にそれぞれ燃焼用空気を
   装入する送風機を備えた焼却炉。