JP3040970B2 - 廃棄物焼却装置 - Google Patents

廃棄物焼却装置

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JP3040970B2
JP3040970B2 JP10018240A JP1824098A JP3040970B2 JP 3040970 B2 JP3040970 B2 JP 3040970B2 JP 10018240 A JP10018240 A JP 10018240A JP 1824098 A JP1824098 A JP 1824098A JP 3040970 B2 JP3040970 B2 JP 3040970B2
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健吾 松本
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松本建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴミなどの廃棄物
を焼却する廃棄物焼却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の廃棄物焼却装置は、耐熱構造の壁
で囲った焼却室に廃棄物を投入し、そこにバーナーで火
炎を吹き込んで廃棄物を燃やすようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の廃棄物焼却
装置は、焼却温度が比較的低いため焼却灰が大量に発生
する。この焼却灰は産業廃棄物となるが、現在の深刻な
処分場不足により、その処理に窮しているのが実情であ
る。また、焼却温度が低温で完全燃焼しないため、ダイ
オキシン等による大気汚染も問題になっている。
【0004】本発明は上記に鑑みなされたもので、その
目的は、焼却灰が殆ど残らず、且つ、大気汚染のおそれ
のない廃棄物焼却装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、廃棄物を燃焼させる焼却室の一つの側壁と
底壁に対して、両者が交わる下のコーナー寄りの位置
に、前記底壁に送風口を形成すると共に前記側壁に排気
口を形成し、もってエアの吹き出しと排気が下のコーナ
ー付近で夫々上向きと横向きとに交差するようになし、
さらに前記送風口の上方であって排気口に被さる位置に
コークス群をセットし、送風口からエアを吹き込んでコ
ークス群を焼却室のコーナー付近で燃焼させるととも
に、その燃焼するコークス群の中を通して排気口から排
気させるようにした廃棄物焼却装置を提供する。
【0006】上記廃棄物焼却装置は、コークスの強い火
力により焼却室内が約1,800℃の高温になるため、
ダイオキシン等を発生させることなく廃棄物をほぼ完全
に焼失させることができ、なおかつ、燃焼するコークス
群の中を通して排気口から排気させるため、排気中の有
害成分が完全に燃え尽きる。
【0007】そして焼却室の下の一つのコーナーを挟ん
で隣り合う底壁と側壁に送風口と排気口を夫々形成し、
もってエアの吹き出しと排気が下の一つのコーナー付近
で夫々上向きと横向きとに交差するようにしたため、
却室の一つのコーナーを中心にして壁面沿いに火炎や熱
気が環状に回って排気されるから廃棄物を効率よく燃焼
させることができる
【0008】また、請求項に記載したように、前記排
気口を始点とする排気経路の途中に補助燃焼手段を設け
るようにすることもできる。そうすることにより、焼却
室の温度上昇が不十分な段階で発生する排気を補助燃焼
手段で完全燃焼させて外部に排出することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。なお、図1は廃棄物焼却装置の
縦断面図、図2は廃棄物焼却装置の横断平面図、図3は
壁面の一部拡大断面図である。
【0010】本発明の廃棄物焼却装置1は、四角い箱形
の焼却室2と、その焼却室2にエアを吹き込むための送
風機3と、前記焼却室2の横に立設した排気筒4で概略
構成される。
【0011】前記焼却室2は、底壁5の四周囲に側壁6
a〜6dを立設し、その側壁6a〜6dの上面にスライ
ド式の蓋7を被せてなる。底壁5はコンクリート製であ
って、側壁6dに設けた開閉式の灰取り口8に向かって
傾斜が設けられている。側壁6a〜6dは、例えば、図
3に示したように、室内側に断熱耐火ブロック9を配設
するとともに室外側を鉄筋入りのコンクリート10で固
め、前記断熱耐火ブロック9とコンクリート10の間に
断熱材11を充填した断熱構造になっている。また、蓋
7も前記側壁6a〜6dに準ずる断熱構造に形成されて
いる。
【0012】前記焼却室2には、底壁5から適宜な距離
をおいて火格子12が取り付けられている。火格子12
は鋳鉄製であって、側壁6aに接する平坦なコークスセ
ット部12aと、そのコークスセット部12aから反対
側の側壁6cに向かって上り勾配となる傾斜部12bと
を有する。
【0013】しかして、焼却室2の底壁5には送風パイ
プ13が設けられている。この送風パイプ13は焼却室
2の外部に設けた送風機3に接続されており、先端の送
風口13aが前記火格子12のコークスセット部12a
の真下に対応し、コークスセット部12aの真下から上
に向かってエアを吹き出す。一方、焼却室2の側壁6a
には排気パイプ14が水平に取り付けられている。この
排気パイプ14は焼却室2の外部に立設した排気筒4に
接続されており、先端の排気口14aが前記コークスセ
ット部12aの上方に対応する。
【0014】前記排気筒4は、断面角リング状の外筒4
a内に、断面丸リング状の内筒4bを差し込んだ二重筒
構造であり、内筒4bの上端が外気に通じ、内筒4bの
下端が外筒4aに通じている。外筒4aには補助燃焼手
段たるバーナー15が排気パイプ14と交差する向きに
して取り付けられている。
【0015】その他、図中符号16はコークスセット部
12aに向けて側壁6bに設置した着火バーナー、ま
た、符号17は側壁6aの内面に貼り付けたセラミック
製の蓄熱体である。
【0016】次ぎに上記廃棄物焼却装置1による廃棄物
の焼却方法について説明する。先ず、焼却室2の蓋7を
開け、火格子12のコークスセット部12a一杯に粒形
態のコークスC(粒径約30mm〜80mm程度のもの
を使用するが、その大きさは特に限定されない。)を山
盛り状態にセットする。この状態で排気口14aにコー
クスC群が被さる。次ぎに焼却室2に図1の二点鎖線L
を目安にして廃棄物を投入する。廃棄物は、一般的な可
燃ゴミはもちろん、種々の合成樹脂材が混ざった廃材
(例えば建築廃材など)でもよい。
【0017】次ぎに蓋7を閉じて着火バーナー16を作
動させコークスCに着火する。同時に送風機3を作動さ
せてコークスC群にエアを吹き込み、コークスCを激し
く燃焼させる。そうすると、火炎が側壁6a沿いに吹き
上がり、高温の熱気が蓋7の内壁面、側壁6c、火格子
12や底壁5に沿って環状に回る。これによって焼却室
2は約1,800℃程度にまで温度が上昇し、その熱で
廃棄物が燃える。通常、1,800℃もの高温で廃棄物
を燃焼させると殆ど焼却灰が残らないほど完全に燃え尽
きる。また、火格子12には傾斜部12bがあって廃棄
物がコークスC側に向けて自然に移動するため、廃棄物
が常にコークスCに接して効率よく燃焼する。なお、前
記のように側壁6aには蓄熱体17が貼り付けてあっ
て、それが状況に応じて蓄熱・放熱作用を奏するため、
焼却室2内部の温度がコンスタントに保たれる。
【0018】次ぎにコークスCと廃棄物の燃焼によって
発生する排気が、焼却室2内部の圧力の高まりと前記し
た熱気の流れによって排気口14aに入り、排気筒4の
外筒4aから内筒4bを通って大気中に排出される。こ
のとき、燃え盛るコークスC群の粒同士の隙間を排気が
通過するため、例え排気中に有害成分が残留していたと
してもそこで完全に燃え尽きる。
【0019】次ぎに焼却が完了した時点で送風機3を停
止させ、焼却室2の温度が低下するのを待つ。その後、
必要があれば灰取り口8を開いて底壁5上に溜まった焼
却灰を取り出すが、前記のように非常な高温で廃棄物を
焼失させるため、実際には殆ど焼却灰がない。
【0020】また、次ぎに廃棄物を焼却する場合は、前
記の要領で蓋7を開き、前回燃え残ったコークスCを火
格子12の傾斜部12b側に移動させ、新しいコークス
Cをコークスセット部12aにセットする。
【0021】ところで、コークスCに着火して温度が十
分に上昇するまでの間は有害成分を含む排気が排気筒4
から外部に排出されるおそれがある。そのため、少なく
ともコークスCへの着火開始から本格的な燃焼に至るま
での間、排気筒4の補助燃焼手段たるバーナー15を作
動させ、外筒4a内を約1,000℃程度に加熱すると
よい。そうすることにより、排気パイプ14から外筒4
aに入った排気がそこで再燃焼するため、有害成分が燃
え尽きた状態で内筒4bに入り、綺麗な排気となって大
気中に放出される。なお、実施形態のようにバーナー1
5と排気パイプ14を交差する方向に取り付けておけ
ば、排気がバーナー15の勢いに押されて内筒4bの外
周を回りながら効率よく燃焼する。そのため、排気の燃
焼がより確実に行える。
【0022】以上本発明を実施の形態について説明した
が、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるもので
はない。例えば、実施形態では補助燃焼手段をコークス
Cへの着火開始から一時的に使用するようにしたが、廃
棄物の焼却中ずっと作動させるようにしておいてもよ
い。また、焼却室2内部の温度を温度センサーで検出
し、その温度が一定値以下である場合にバーナー15を
作動させるように設定してもよい。そうすれば、何らか
のトラブルで焼却室2内の温度が低下した場合でも常に
綺麗な状態で排気することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明の廃棄物焼却装置は、コークスの
強い火力で焼却室内が高温になるため、ダイオキシン等
を発生させることなく廃棄物をほぼ完全に焼失させるこ
とができ、なおかつ、燃え盛るコークス群の中を通して
排気口から排気させるようにしたため、排気中の有害成
分がコークス群の中で完全に燃え尽きる。従って、焼却
灰が殆ど残らず、且つ、大気汚染のおそれも殆どない。
そして、焼却室の下の一つのコーナーを挟んで隣り合う
底壁と側壁に送風口と排気口を夫々形成し、もってエア
の吹き出しと排気が下の一つのコーナー付近で夫々上向
きと横向きとに交差するようにしたため、焼却室の一つ
のコーナーを中心にして壁面沿いに火炎や熱気が環状に
回って排気されるから廃棄物を効率よく燃焼させること
ができる。しかも簡単な構造であるため低コストであ
り、現在深刻な問題となっている産業廃棄物の野焼き防
止対策に優れた効果を発揮する。
【0024】また、請求項に記載したように、前記排
気口を始点とする排気経路の途中に補助燃焼手段を設け
るようにすれば、焼却室の温度上昇が不十分な段階で発
生する排気を補助燃焼手段で完全燃焼させて外部に排出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 廃棄物焼却装置の縦断面図である。
【図2】 廃棄物焼却装置の横断平面図である。
【図3】 壁面の一部拡大断面図である。
【符号の説明】
C …コークス 1 …廃棄物焼却装置 2 …焼却室 5 …底壁 6a…側壁 13a…送風口 14a…排気口 15…バーナー(補助燃焼手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 5/08 F23G 5/14 - 5/18 F23G 5/44 F23G 5/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を燃焼させる焼却室の一つの側壁
    と底壁に対して、両者が交わる下のコーナー寄りの位置
    に、前記底壁に送風口を形成すると共に前記側壁に排気
    口を形成し、もってエアの吹き出しと排気が下のコーナ
    ー付近で夫々上向きと横向きとに交差するようになし、
    さらに前記送風口の上方であって排気口に被さる位置に
    コークス群をセットし、送風口からエアを吹き込んでコ
    ークス群を焼却室のコーナー付近で燃焼させるととも
    に、その燃焼するコークス群の中を通して排気口から排
    気させるようにしたことを特徴とする廃棄物焼却装置。
  2. 【請求項2】 前記排気口を始点とする排気経路の途中
    に補助燃焼手段を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の廃棄物焼却装置。
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