JP2597906B2 - ポリアミド細物モノフィラメントよりなる釣り糸 - Google Patents
ポリアミド細物モノフィラメントよりなる釣り糸Info
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- JP2597906B2 JP2597906B2 JP8967189A JP8967189A JP2597906B2 JP 2597906 B2 JP2597906 B2 JP 2597906B2 JP 8967189 A JP8967189 A JP 8967189A JP 8967189 A JP8967189 A JP 8967189A JP 2597906 B2 JP2597906 B2 JP 2597906B2
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- Japan
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- acid
- polyamide
- fishing line
- monofilament
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、強度の著しく優れたポリアミド細物モノフ
ィラメントよりなる釣り糸に関するものであり、特に鮎
釣り用の釣り糸として優れた強度を保持した細物ポリア
ミドモノフィラメントよりなる釣り糸に関するものであ
る。
ィラメントよりなる釣り糸に関するものであり、特に鮎
釣り用の釣り糸として優れた強度を保持した細物ポリア
ミドモノフィラメントよりなる釣り糸に関するものであ
る。
[従来の技術] 釣り糸用モノフィラメントにおいて、そのモノフィラ
メントが魚類に与える警戒感の程度は釣りの成果に大き
く影響する。魚類への警戒感、即ち、釣り糸の存在感を
与えないようにするためには、糸径をできるだけ細くす
ることが必要である。しかし、細物モノフィラメントで
は強度が低いばかりでなく、鮎釣りのような渓流での釣
りにおいては川の流れで糸が揺れるため、柔らかい糸で
は魚類に警戒感を与えることになり、製造時に延伸切れ
が多発し、安定した生産が困難であった。
メントが魚類に与える警戒感の程度は釣りの成果に大き
く影響する。魚類への警戒感、即ち、釣り糸の存在感を
与えないようにするためには、糸径をできるだけ細くす
ることが必要である。しかし、細物モノフィラメントで
は強度が低いばかりでなく、鮎釣りのような渓流での釣
りにおいては川の流れで糸が揺れるため、柔らかい糸で
は魚類に警戒感を与えることになり、製造時に延伸切れ
が多発し、安定した生産が困難であった。
また、細物モノフィラメント用ポリアミドとしては、
現在ナイロン6/66共重合体が使用されてきたが、この共
重合体ではナイロン6より強度は強くなるが、未だ不充
分であり、また、柔らかいという欠点があった。
現在ナイロン6/66共重合体が使用されてきたが、この共
重合体ではナイロン6より強度は強くなるが、未だ不充
分であり、また、柔らかいという欠点があった。
一方、細物モノフィラメントの製造法について従来種
々検討されてきたが、一般的には90℃以下の温水で延伸
する方法であるが、強度があまり高くない。一般的な太
さのモノフィラメント(即ち、220〜22000デニール)の
製造に際しては、100℃のスチームで延伸されている。
その延伸工程での槽内滞留時間は一般的には3秒以上の
滞留時間で製造されているが、3秒以上の滞留時間で細
物モノフィラメントを製造すると、やはり強度が低く、
又、第二段での延伸工程で延伸切れが激しく、生産が著
しく困難であった。
々検討されてきたが、一般的には90℃以下の温水で延伸
する方法であるが、強度があまり高くない。一般的な太
さのモノフィラメント(即ち、220〜22000デニール)の
製造に際しては、100℃のスチームで延伸されている。
その延伸工程での槽内滞留時間は一般的には3秒以上の
滞留時間で製造されているが、3秒以上の滞留時間で細
物モノフィラメントを製造すると、やはり強度が低く、
又、第二段での延伸工程で延伸切れが激しく、生産が著
しく困難であった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、こうした実情に鑑み、安定した生産が可能
で、強度および弾性率の優れた細物モノフィラメントよ
りなる釣り糸を提供することを目的とするものである。
で、強度および弾性率の優れた細物モノフィラメントよ
りなる釣り糸を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] そこで、本発明者らは、前記した課題を解決すべく鋭
意検討した結果、特定のポリアミドを用い、又、製造時
の延伸条件を選択することより解決できることを見出だ
し、本発明に到達した。
意検討した結果、特定のポリアミドを用い、又、製造時
の延伸条件を選択することより解決できることを見出だ
し、本発明に到達した。
即ち、本発明の要旨とするところは、 (1)カプロラクタムがモノマー構成単位のうちの97〜
80重量%、および芳香族基含有ポリアミド形成成分がモ
ノマー構成単位のうち3〜20重量%からなる共重合ポリ
アミドからなり、かつ、乾時結節強度を8.5g/デニール
以上有する10〜200デニールのポリアミド細物モノフィ
ラメントよりなる釣り糸。
80重量%、および芳香族基含有ポリアミド形成成分がモ
ノマー構成単位のうち3〜20重量%からなる共重合ポリ
アミドからなり、かつ、乾時結節強度を8.5g/デニール
以上有する10〜200デニールのポリアミド細物モノフィ
ラメントよりなる釣り糸。
(2)95〜105℃のスチーム下、未延伸糸を延伸槽内で
の滞留時間が0.3〜2秒の範囲内で延伸してなる前記
(1)記載のポリアミド細物モノフィラメントよりなる
釣り糸である。
の滞留時間が0.3〜2秒の範囲内で延伸してなる前記
(1)記載のポリアミド細物モノフィラメントよりなる
釣り糸である。
本発明において使用されるポリアミドは、上記のよう
にカプロラクタムを主体に、これに芳香族基含有ポリア
ミド形成成分を併用して、これらの重縮合によって得ら
れる共重合ポリアミドである。
にカプロラクタムを主体に、これに芳香族基含有ポリア
ミド形成成分を併用して、これらの重縮合によって得ら
れる共重合ポリアミドである。
このポリアミド中において、カプロラクタムは97〜80
重量%を構成する。少量成分の芳香族基含有ポリアミド
形成成分は、共重合ポリアミド中の3〜20重量%を構成
する。このような芳香族基含有ポリアミド形成成分とし
ては、具体的には、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチ
レンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチ
レンジアミン、メタキシリレンジアミンなどのジアミン
と、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバチ
ン酸、ドデカン二塩基酸、グルタール酸などのジカルボ
ン酸とからのポリアミド形成成分のうちジアミンまたは
ジカルボン酸のすくなくとも一つに芳香族基を含有した
化合物を用いたもので、好ましくはヘキサメチレンジア
ミンとテレフタル酸との塩、ヘキサメチレンジアミンと
イソフタル酸との塩、メタキシリレンジアミンとアジピ
ン酸との塩等を挙げることができる。
重量%を構成する。少量成分の芳香族基含有ポリアミド
形成成分は、共重合ポリアミド中の3〜20重量%を構成
する。このような芳香族基含有ポリアミド形成成分とし
ては、具体的には、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチ
レンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチ
レンジアミン、メタキシリレンジアミンなどのジアミン
と、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバチ
ン酸、ドデカン二塩基酸、グルタール酸などのジカルボ
ン酸とからのポリアミド形成成分のうちジアミンまたは
ジカルボン酸のすくなくとも一つに芳香族基を含有した
化合物を用いたもので、好ましくはヘキサメチレンジア
ミンとテレフタル酸との塩、ヘキサメチレンジアミンと
イソフタル酸との塩、メタキシリレンジアミンとアジピ
ン酸との塩等を挙げることができる。
従って、本発明において使用される共重合体として
は、例えば、ナイロン6/6T、6/6I、6/6I/6T、6/MXD6
(Tはテレフタル酸を、Iはイソフタル酸を、MXDはメ
タキシリレンジアミンを意味する)等があげられる。た
だしコモノマー比率は3〜20重量%であり、さらに好ま
しくは5〜17重量%である。3重量%より少ないと強度
の改善効果が小さく、20重量%より大きいと延伸効果が
小さく、やはり強度の改善効果が小さい。
は、例えば、ナイロン6/6T、6/6I、6/6I/6T、6/MXD6
(Tはテレフタル酸を、Iはイソフタル酸を、MXDはメ
タキシリレンジアミンを意味する)等があげられる。た
だしコモノマー比率は3〜20重量%であり、さらに好ま
しくは5〜17重量%である。3重量%より少ないと強度
の改善効果が小さく、20重量%より大きいと延伸効果が
小さく、やはり強度の改善効果が小さい。
本発明においては、上記ポリアミド共重合体からの未
延伸糸を以下に示すように加熱雰囲気中、軸方向に3段
階に分けて延伸または熱固定する。未延伸糸は、常法に
従って押出機を用いて紡糸ノズルから押出冷却したもの
が使用できる。この未延伸フィラメントの太さを調整す
ることによって最終製品のモノフィラメントの太さを10
〜200デニールに調整する。
延伸糸を以下に示すように加熱雰囲気中、軸方向に3段
階に分けて延伸または熱固定する。未延伸糸は、常法に
従って押出機を用いて紡糸ノズルから押出冷却したもの
が使用できる。この未延伸フィラメントの太さを調整す
ることによって最終製品のモノフィラメントの太さを10
〜200デニールに調整する。
本発明においては、細物モノフィラメントに最適であ
る。これより太いモノフィラメントにおいても良好な機
械的特性のものを得ることができるが、ナイロン6/66の
場合に比べて大きな効果が期待されない。
る。これより太いモノフィラメントにおいても良好な機
械的特性のものを得ることができるが、ナイロン6/66の
場合に比べて大きな効果が期待されない。
本発明の一段目の延伸では、未延伸糸を3〜5倍、好
適には3.2〜3.8倍延伸するのが良い。
適には3.2〜3.8倍延伸するのが良い。
この一段目の延伸において以下の条件は重要である。
すなわち、この延伸は、90〜105℃のスチームの加熱
雰囲気下で行い、その際のその延伸槽内での滞留時間を
0.3〜2.0秒の範囲内で延伸を実施しなければならない。
スチーム温度が前記範囲からはずれていると得られたモ
ノフィラメントの強度が低くなる。スチーム温度は95〜
100℃の範囲がさらに好ましい。また、滞留時間が前記
範囲から外れて短かすぎると、高倍率の延伸が出来ず、
滞留時間が長すぎると、第二段目での延伸時に破断しや
すい。滞留時間はさらに好ましくは0.5〜1.5秒である。
また、特に本発明のポリアミド組成物を用いた場合に、
この範囲から外れると結節強度が弱くなる。この滞留時
間は延伸槽に入る未延伸糸に目印を付けておき、その目
印が延伸槽からでるまでの時間で測定可能である。
雰囲気下で行い、その際のその延伸槽内での滞留時間を
0.3〜2.0秒の範囲内で延伸を実施しなければならない。
スチーム温度が前記範囲からはずれていると得られたモ
ノフィラメントの強度が低くなる。スチーム温度は95〜
100℃の範囲がさらに好ましい。また、滞留時間が前記
範囲から外れて短かすぎると、高倍率の延伸が出来ず、
滞留時間が長すぎると、第二段目での延伸時に破断しや
すい。滞留時間はさらに好ましくは0.5〜1.5秒である。
また、特に本発明のポリアミド組成物を用いた場合に、
この範囲から外れると結節強度が弱くなる。この滞留時
間は延伸槽に入る未延伸糸に目印を付けておき、その目
印が延伸槽からでるまでの時間で測定可能である。
二段目の延伸は、通常の方法で良いが、加熱雰囲気を
熱風で構成し、その温度で120〜250℃で1.05〜2.0倍の
延伸を行う。三段目で熱処理を実施するが、0〜10%の
リラックスを行いながら、150〜250℃の温度で行う。ト
ータルの延伸倍率は5.5〜6.5倍であり、さらには5.7〜
6.3倍である。
熱風で構成し、その温度で120〜250℃で1.05〜2.0倍の
延伸を行う。三段目で熱処理を実施するが、0〜10%の
リラックスを行いながら、150〜250℃の温度で行う。ト
ータルの延伸倍率は5.5〜6.5倍であり、さらには5.7〜
6.3倍である。
以上の方法で高結節強度のものを得ることができる
が、乾時結節強度などの機械特性の測定はJIS L1013に
準じて行えばよい。本発明は特に乾時結節強度が8.5g/
デニール以上、さらには9.0g/デニール以上のものを得
ることを目的としている。
が、乾時結節強度などの機械特性の測定はJIS L1013に
準じて行えばよい。本発明は特に乾時結節強度が8.5g/
デニール以上、さらには9.0g/デニール以上のものを得
ることを目的としている。
未延伸糸を製造する際の冷却を水で行う場合は、下記
のビスアミド化合物を0.05〜0.5重量%の添加を行え
ば、延伸操作が行い易く、したがって強度も高くなるの
で好ましい。
のビスアミド化合物を0.05〜0.5重量%の添加を行え
ば、延伸操作が行い易く、したがって強度も高くなるの
で好ましい。
本発明で使用されるビスアミド化合物は、一般式 (式中、R1は2価の炭化水素残基、R2およびR3は1価の
炭化水素残基、R4およびR5は水素原子または1価の炭化
水素残基を示す。)で表わされる化合物である。
炭化水素残基、R4およびR5は水素原子または1価の炭化
水素残基を示す。)で表わされる化合物である。
一般式(1)で表されるビスアミド化合物としては、
メチレンジアミン、エチレンジアミン、プロピレンジア
ミン、ブチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、オ
クタメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミンなどの
アルキレンジアミン;フェニレンジアミン、ナフチレン
ジアミンなどのアリーレンジアミン;キシリレンジアミ
ンなどのアリーレンジアルキルジアミンなどのジアミン
と、ステアリン酸、ヘキサン酸、オクタン酸、デカン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、アラキ
ジン酸、ベヘン酸、オレイン酸、エライジン酸、モンタ
ン酸などの脂肪酸との反応などによって得られるアルキ
レンビス脂肪酸アミド、アリーレンビス脂肪酸アミド、
アリーレンジアルキレンビス脂肪酸アミドの全てのもの
をさすが、N,N′−メチレンビスステアリン酸アミド、
N,N′−エチレンビスステアリン酸アミドが特に好まし
い。
メチレンジアミン、エチレンジアミン、プロピレンジア
ミン、ブチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、オ
クタメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミンなどの
アルキレンジアミン;フェニレンジアミン、ナフチレン
ジアミンなどのアリーレンジアミン;キシリレンジアミ
ンなどのアリーレンジアルキルジアミンなどのジアミン
と、ステアリン酸、ヘキサン酸、オクタン酸、デカン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、アラキ
ジン酸、ベヘン酸、オレイン酸、エライジン酸、モンタ
ン酸などの脂肪酸との反応などによって得られるアルキ
レンビス脂肪酸アミド、アリーレンビス脂肪酸アミド、
アリーレンジアルキレンビス脂肪酸アミドの全てのもの
をさすが、N,N′−メチレンビスステアリン酸アミド、
N,N′−エチレンビスステアリン酸アミドが特に好まし
い。
また、一般式(2)で表されるビスアミド化合物は、
メチルアミン、エチルアミン、ブチルアミン、ヘキシル
アミン、デシルアミン、ペンタデシルアミン、オクタデ
シルアミン、ドデシルアミンなどのアルキルアミン;ア
ニリン、ナフチルアミンなどのアリールアミン;ベンジ
ルアミンなどのアラルキルアミン;シクロヘキシルアミ
ンなどのシクロアルキルアミンなどのモノアミンとテレ
フタル酸、p−フェニレンジプロピオン酸、コハク酸、
アジピン酸などのジカルボン酸との反応によって得られ
るもの全てをさすが、中でもN,N′−ジオクタデシルテ
レフタル酸アミドのようなジオクタデシル二塩基酸アミ
ドが代表的なものとしてあげられる。
メチルアミン、エチルアミン、ブチルアミン、ヘキシル
アミン、デシルアミン、ペンタデシルアミン、オクタデ
シルアミン、ドデシルアミンなどのアルキルアミン;ア
ニリン、ナフチルアミンなどのアリールアミン;ベンジ
ルアミンなどのアラルキルアミン;シクロヘキシルアミ
ンなどのシクロアルキルアミンなどのモノアミンとテレ
フタル酸、p−フェニレンジプロピオン酸、コハク酸、
アジピン酸などのジカルボン酸との反応によって得られ
るもの全てをさすが、中でもN,N′−ジオクタデシルテ
レフタル酸アミドのようなジオクタデシル二塩基酸アミ
ドが代表的なものとしてあげられる。
これらのビスアミド化合物は、一般式(1)、(2)
で表される化合物の別なく単独あるいは混合物として使
用される。
で表される化合物の別なく単独あるいは混合物として使
用される。
本発明に使用する共重合ポリアミドにはビスアミド以
外に他の滑剤、熱安定剤、耐光剤、着色剤、可塑剤など
を含有させても良い。
外に他の滑剤、熱安定剤、耐光剤、着色剤、可塑剤など
を含有させても良い。
[実施例] 以下実施例によって本発明を具体的に説明するが、本
発明の要旨を越えないかぎり以下の実施例に限定される
ものではない。
発明の要旨を越えないかぎり以下の実施例に限定される
ものではない。
実施例1 ナイロン6/6T(カプロラクタム90重量%と、ヘキサメ
チレンジアミンとテレフタル酸との塩を10重量%共重合
したポリアミド;相対粘度3.5)にエチレンビスステア
リン酸アミドを0.2重量%配合した組成物を30mm押出機
を用いて265℃でノズルか糸状に押出し、6℃の水で冷
却し22m/minの速度で引き取り未延伸糸を得た。その未
延伸糸を98℃のスチーム下で3.5倍の第1段の延伸を行
った。そのスチーム雰囲気における槽内滞留時間は0.8
秒であった。第二段目の延伸を185℃で1.72倍の延伸を
実施した。引続き165℃で2%のリラックスを行いなが
ら熱固定を実施した。トータルの延伸倍率は5.9倍であ
る。このような延伸操作を行って44デニールのモノフィ
ラメントを得た。このモノフィラメントをJIS L1013に
準じて機械特性の測定を行った。結果を表1にまとめて
示す。
チレンジアミンとテレフタル酸との塩を10重量%共重合
したポリアミド;相対粘度3.5)にエチレンビスステア
リン酸アミドを0.2重量%配合した組成物を30mm押出機
を用いて265℃でノズルか糸状に押出し、6℃の水で冷
却し22m/minの速度で引き取り未延伸糸を得た。その未
延伸糸を98℃のスチーム下で3.5倍の第1段の延伸を行
った。そのスチーム雰囲気における槽内滞留時間は0.8
秒であった。第二段目の延伸を185℃で1.72倍の延伸を
実施した。引続き165℃で2%のリラックスを行いなが
ら熱固定を実施した。トータルの延伸倍率は5.9倍であ
る。このような延伸操作を行って44デニールのモノフィ
ラメントを得た。このモノフィラメントをJIS L1013に
準じて機械特性の測定を行った。結果を表1にまとめて
示す。
実施例2 ナイロン6/6I(カプロラクタム90重量%と、ヘキサメ
チレンジアミンとイソフタル酸との塩を10重量%共重合
したポリアミド;相対粘度3.5)にエチレンビスステア
リン酸アミドを0.2重量%配合した組成物を実施例1と
同様に延伸操作および機械特性の測定を行い結果を表1
にまとめて示す。乾時引張弾性率がモノフィラメントの
柔らかさの尺度となり、数値の低いほうが柔らかいこと
を示す。
チレンジアミンとイソフタル酸との塩を10重量%共重合
したポリアミド;相対粘度3.5)にエチレンビスステア
リン酸アミドを0.2重量%配合した組成物を実施例1と
同様に延伸操作および機械特性の測定を行い結果を表1
にまとめて示す。乾時引張弾性率がモノフィラメントの
柔らかさの尺度となり、数値の低いほうが柔らかいこと
を示す。
比較例1 ナイロン6/66(カプロラクタム90重量%と、ヘキサメ
チレンジアミンとアジピン酸との塩を10重量%共重合し
たポリアミド;相対粘度3.5)にエチレンビスステアリ
ン酸アミドを0.2重量%配合した組成物を実施例1と同
様に延伸操作を実施し、機械特性の測定を行った。結果
を表1にまとめて示す。
チレンジアミンとアジピン酸との塩を10重量%共重合し
たポリアミド;相対粘度3.5)にエチレンビスステアリ
ン酸アミドを0.2重量%配合した組成物を実施例1と同
様に延伸操作を実施し、機械特性の測定を行った。結果
を表1にまとめて示す。
比較例2 実施例1と同じ組成物にて延伸操作を行い、ただ第一
段の延伸における延伸槽滞留時間を、延伸槽長を変える
ことにより、3.3秒にして実施した。得られたモノフィ
ラメントの機械特性の測定結果を表1に示す。
段の延伸における延伸槽滞留時間を、延伸槽長を変える
ことにより、3.3秒にして実施した。得られたモノフィ
ラメントの機械特性の測定結果を表1に示す。
[発明の効果] 本発明によって、きわめて高い強度を有し、同時に弾
性率も高いポリアミド細物モノフィラメントの製造が可
能になり、特にハリス用に優れた釣り糸が得られるよう
になった。
性率も高いポリアミド細物モノフィラメントの製造が可
能になり、特にハリス用に優れた釣り糸が得られるよう
になった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D02G 3/44 D02G 3/44 D02J 1/22 D02J 1/22 J
Claims (2)
- 【請求項1】カプロラクタムがモノマー構成単位のうち
の97〜80重量%、および芳香族基含有ポリアミド形成成
分がモノマー構成単位のうち3〜20重量%からなる共重
合ポリアミドからなり、かつ、乾時結節強度を8.5g/デ
ニール以上有する10〜200デニールのポリアミド細物モ
ノフィラメントよりなる釣り糸。 - 【請求項2】95〜105℃のスチーム下、未延伸糸を延伸
槽内での滞留時間が0.3〜2秒の範囲内で延伸してなる
請求項(1)記載のポリアミド細物モノフィラメントよ
りなる釣り糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8967189A JP2597906B2 (ja) | 1989-04-11 | 1989-04-11 | ポリアミド細物モノフィラメントよりなる釣り糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8967189A JP2597906B2 (ja) | 1989-04-11 | 1989-04-11 | ポリアミド細物モノフィラメントよりなる釣り糸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02268630A JPH02268630A (ja) | 1990-11-02 |
JP2597906B2 true JP2597906B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=13977209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8967189A Expired - Lifetime JP2597906B2 (ja) | 1989-04-11 | 1989-04-11 | ポリアミド細物モノフィラメントよりなる釣り糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2597906B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002129431A (ja) * | 2000-10-16 | 2002-05-09 | Kureha Chem Ind Co Ltd | ポリアミドモノフィラメント |
JP2006144163A (ja) * | 2004-11-18 | 2006-06-08 | Mitsubishi Chemicals Corp | ポリアミドフィラメント |
KR100937086B1 (ko) * | 2006-12-20 | 2010-01-15 | 주식회사 효성 | 형상기억성 폴리아미드 및 그를 이용한 형상기억성폴리아미드 원단의 제조방법 |
JP2010281027A (ja) * | 2010-08-30 | 2010-12-16 | Mitsubishi Chemicals Corp | ポリアミドフィラメント |
JP7275733B2 (ja) * | 2019-03-26 | 2023-05-18 | 東レ株式会社 | 高強度ポリアミドモノフィラメント |
-
1989
- 1989-04-11 JP JP8967189A patent/JP2597906B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02268630A (ja) | 1990-11-02 |
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