JP7275733B2 - 高強度ポリアミドモノフィラメント - Google Patents
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また、本発明のポリアミドモノフィラメントの製造方法は、ポリアミド樹脂を溶融紡糸し、冷却空気で糸条を冷却することにより8~16本からなるマルチフィラメントを得た後、分繊することを特徴とするポリアミドモノフィラメントの製造方法である。なお、本発明のポリアミドモノフィラメントの製造方法は、マルチフィラメント製造の際、ポリアミド樹脂を溶融紡糸した直後にポリマの融点に対し、-30~+30℃の高温雰囲気中に糸条を通過させることで製造することが好ましい。
分繊前のポリアミドマルチフィラメントの製造方法の一態様の概略を図1に示す。
未延伸糸は多段延伸、特に2段延伸することが好ましい。2段延伸の場合について具体的に例示すると、まず、冷却、固化された未延伸糸には給油装置4で油剤を付与し、引取ローラ(1FR)によって引き取る。その後給糸ローラ(2FR)、第1延伸ローラ(1DR)、第2延伸ローラ(2DR)、および弛緩ローラ(RR)といった順序で糸条を捲回して熱処理及び延伸処理を行い、ワインダー11に巻き取る。2FRの表面は鏡面、1DR、2DR,RRの表面は梨地とすることが好ましい。
試料1gを98%硫酸100mlに溶解し、オストワルド粘度計を使用し、25℃で測定した。施行回数2回の平均値を用いた。
JIS L1090(1999)により測定した。
インテック社製VIBROSKOP500を用い、張力用ウェイトに700mgを使用し測定した。
JIS L1013(1999)の方法で測定した引張強さ及び伸び率を、強度及び伸度とした。オリエンテック社製テンシロン引張り試験機を用い、試長250mm、引張速度300mm/minの条件で測定した。各サンプルについて測定を3回行い、その平均値を求めた。
JIS L1013(1999)の方法で測定した引張強さを強度とした。オリエンテック社製テンシロン引張り試験機を用い、試長250mm、引張速度300mm/minの条件で測定した。各サンプルについて繊維長手方向に1mおきに測定を5回行い、その平均値、標準偏差を用いて下記の式によって求めた。
[CV値](%)=[標準偏差]/[平均値]×100 。
分繊機にて20万mのマルチフィラメントを400m/minで分繊した際の糸切れ状況から下記の3段階で評価した。
△:糸切れが0.2~1.0回/時間である
×:糸切れが1.0回/時間以上である。
モノフィラメントの生産速度から下記の3段階で評価した。
△:1分あたり1000~5000mモノフィラメントの生産が可能
×:1分あたり1000m未満もしくは製糸もしくは分繊工程において糸切れが頻発し、生産が不可能。
(ポリアミドマルチフィラメントの製造方法)
硫酸相対粘度3.8の、ナイロン66ポリマを、エクストルーダー型紡糸機を用いて285℃で溶融紡糸した。溶融ポリマはギヤポンプにて総繊度が175dtexとなるように計量した後、紡糸パック中で20μの金属不織布フィルターで濾過し、16ホールの口金から紡出した。口金面より3cm下には加熱筒長15cmの加熱筒を設置し、筒内雰囲気温度が250℃となるように加熱した。ここで筒内雰囲気温度とは、加熱筒長の中央部で、内壁から1cm離れた部分の空気温度である。
単繊維16本から構成されるマルチフィラメントを分繊し、16本のボビンに巻き付け、400m/minの速度で解舒、分繊を行うことでモノフィラメントを得た。繊維物性を評価して表1に示した。
ナイロン66マルチフィラメントの紡糸時に総延伸倍率を3.4倍にしたこと以外は、実施例1と同様に行った。
ナイロン66マルチフィラメントの単繊維数を12本(総繊度は同じ)とし、巻取速度を2500m/min、総延伸倍率を4.0倍としたこと以外は、実施例1と同様に行った。
硫酸相対粘度3.80のナイロン66ポリマを95質量%、硫酸相対粘度3.80のナイロン6ポリマを5質量%の重量割合で混合したものを溶融紡糸したこと以外は、実施例1と同様に行った。
硫酸相対粘度3.80のナイロン66ポリマを95質量%、硫酸相対粘度3.21のナイロン6ポリマを5質量%の重量割合で混合したものを溶融紡糸したこと以外は、実施例1と同様に行った。
2DRの温度を235℃としたこと以外は、実施例1と同様に行った。
2DRの温度を235℃としたこと以外は、実施例2と同様に行った。
2DRの温度を235℃としたこと以外は実施例3と同様に行った。
2DRの温度を215℃としたこと以外は実施例3と同様に行った。
溶融紡糸時に溶融ポリマをギヤポンプにて繊度が120dtexとなるように計量したこと以外は実施例1と同様に行った。
特許文献4の実施例4に記載の通り実施して、ポリアミドモノフィラメントを得た。
特許文献5の実施例1に記載の通り実施して、ポリアミドモノフィラメントを得た。
特許文献1の実施例1に記載の通り実施して、ポリアミドモノフィラメントを得た。
特許文献2の実施例1に記載の通り実施して、ポリアミドモノフィラメントを得た。
2:加熱筒
3:クロスフロー冷却装置
4:給油装置
5:糸条
6:引取りローラ(1FR)
7:給糸ローラ(2FR)
8:第1延伸ローラ(1DR)
9:第2延伸ローラ(2DR)
10:弛緩ローラ(RR)
11:ワインダー
Claims (4)
- 主成分がナイロン66であるポリアミド樹脂からなる繊度が8.0~30.0dtex、強度が7.0~11.0cN/dtex、繊維長手方向の強度バラツキ(CV値)が1.5%未満であることを特徴とするポリアミドモノフィラメント。
- 前記ポリアミド樹脂中のナイロン66の質量%が97%以上であることを特徴とする請求項1に記載のポリアミドモノフィラメント。
- 主成分がナイロン66であるポリアミド樹脂を溶融紡糸し、冷却空気で糸条を冷却することにより8~16本からなるマルチフィラメントを得た後、分繊することを特徴とする請求項1または2に記載のポリアミドモノフィラメントの製造方法。
- マルチフィラメント製造の際、ポリアミド樹脂を溶融紡糸した直後にポリマの融点に対して-30~+30℃の高温雰囲気中に糸条を通過させることを特徴とする請求項3に記載のポリアミドモノフィラメントの製造方法。
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