JP2597750Y2 - コンクリート型枠の内枠体における可動機構 - Google Patents

コンクリート型枠の内枠体における可動機構

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JP2597750Y2
JP2597750Y2 JP1992050018U JP5001892U JP2597750Y2 JP 2597750 Y2 JP2597750 Y2 JP 2597750Y2 JP 1992050018 U JP1992050018 U JP 1992050018U JP 5001892 U JP5001892 U JP 5001892U JP 2597750 Y2 JP2597750 Y2 JP 2597750Y2
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長吉 鈴木
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株式会社北斗型枠製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、短胴筒状のコンクリ
ート製品の成形に用いられるコンクリート型枠におい
て、筒体内面形状を特定する内枠体の可動機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、短胴筒状のコンクリート製品
の成形に用いられるコンクリート型枠は、各種存在して
いる。これらは一般に図6(平面図)及び図7(縦断面
図)に示したような、型枠基台50に立設された外枠体
51と、該外枠体51と所定の間隔をもって立設された
内枠体52によって構成されている。
【0003】本従来例は、略矩形横断面を有する短胴筒
状体のコンクリート製品の成形に用いられるものである
ため、その外枠体51は、4面を構成する略平板状の外
枠板51a,51b,51c,51d(以後「51a〜
b」と表示。)から構成されており、各外枠板51a〜
bの内側面形状は、コンクリート製品の外側面形状を特
定する形状とされている。そして、各外枠板51a〜b
は、移動機構53の作用により型枠基台50上を慴動移
動するようにされている。
【0004】また、内枠体52は、コンクリート製品の
筒体内側面形状を特定する形状とされ、横断面略筒上の
形状を成している。このように構成された型枠によって
区画された空間54内に流動状のコンクリート生地を流
し込み、コンクリートが硬化した時点で、先ず移動機構
53により各外枠板51a〜bを型枠基台50上を慴動
移動させてコンクリートから引き離し、次いで内枠体5
2をコンクリートの内側から引き離すことによって、成
形したコンクリート製品が取り出されることになる。
【0005】この内枠体52の解除は、対向する一対の
角部枠体52a、52cを、それぞれの締結ピン55を
解除して内側に傾斜したガイド56に沿って斜め上方に
引き抜き、その後、他の対向する一対の角部枠体52
b、52dを硬化したコンクリート内側面から引き離す
ようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
機構では、外枠体51の解除については移動機構53の
作動により効率よくすることができるが、内枠体52の
解除については問題があった。すなわち、各締結ピン5
5を緩めて各角部枠体52a、52cを解除してから、
次に他の角部枠体52b、52cを解除しなければなら
ず、非常に作業に時間か掛かり、作業効率の悪いもので
あった。また、解除ばかりでなく、型枠組付けにおいて
も、上記工程の逆を一々手作業で行わなければならない
という煩雑性が、問題となっていた。
【0007】そこで本願考案は、上記課題を解決を目的
とするもので、内枠体のコンクリートからの剥離と型枠
組付けをそれぞれ一回の操作ですることができるコンク
リート型枠の内枠体における可動機構を提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本願考案のコンクリート型枠の内枠体における可動機構
は、次のように構成されている。平板上の型枠基台と、
該型枠基台上に可動自在にして立設され、成形後のコン
クリート製品の外側面形状を特定するよりに構成された
外枠体と、該外枠体より内側に所定の間隔をもって、前
記型枠基台上に可動自在にして立設され、成形後のコン
クリート製品の内側面形状を特定するよりに構成された
内枠体と、から成り、該外枠体と内枠体との間隙に流動
状のコンクリート生地を流し込んで短胴筒状体のコンク
リート製品を成形するコンクリート型枠の内枠体におけ
る可動機構において、前記内枠体は、4分割されて、互
いに対称形状に形成され、かつ対向して配置される一対
の作動枠体と一対の連動枠体とによって構成されてお
り、該一対の作動枠体は、作動機構により型枠基台上を
中心方向に慴動移動するようにされ、該一対の連動枠体
は、作動枠体と連動枠体とを連結する連結ピンが、連動
枠体の両端に形成された長孔内を慴動移動することによ
り、作動枠体の移動に連係して前記型枠基台上を中心方
向に慴動移動するようにしたことを特徴としている。
【0009】
【実施例】次に本願考案にかかるコンクリート型枠の内
枠体における可動機構の具体的実施の一例を、図面に基
づき以下にその詳細を説明する。図1は本考案実施例の
内枠体の全体を示す斜視図であり、図2は要部を示す断
面図である。図3は内枠体1を用いたコンクリート型枠
を示す平面図であり、図4は図2のA─A線断面図であ
り、図5は図3の平面図において内枠体を移動させた状
態を示す平面図である。
【0010】内枠体1は、その外側面形状が短胴筒状体
のコンクリート製品の内側面形状を画定するものであ
り、鉄板等の板材で殻体状に形成され、横断面形矩形の
筒状を成して、後述する型枠基台20上に立設配置され
る。該内枠体1は、各角部毎に4分割されており、対向
して配置された一対の作動枠体と、一対の連動枠体
とで構成されている。
【0011】一対の作動枠体2は、互いに対称形状に形
成され、立設配置された横断面略L字状の側面板2s
と、この上端部に溶着された略L字状の天板2tと下端
部に溶着された略L字状の底板2uとで、縦断面形状が
略コ字状になるように構成されている。底板2uの中央
部下面には、下方に立設されたガイド4が取付けられて
おり、型枠基台20上に設けられたガイド溝5内を慴動
するようにされている。さらに、ガイド4の両側には、
慴動脚6が取付けられ、慴動時の作動枠体2の安定を保
つようにされている。
【0012】次に、一対の連動枠体3は、角部形状をな
し、互いに対称形状に形成されている。これは、立設配
置された横断面略L字状の側面板3sと、この上端部に
溶着された天板3tと下端部に溶着された底板3uと
で、縦断面形状が略コ字状になるように構成されてい
る。該側面板3sの角部3k内側には、その両端部から
一定の角度Θ(実施例では約30°)をもって角部3k
の中央まで延びたガイド板7が取付けられている。
【0013】また、前記天板3tと底板3uのそれぞれ
には、前記ガイド板7の略角度Θより僅かに大きい角度
の方向に沿って延びた2個の長孔8、8が、角部3kを
挟んで対称な位置に開設されている。この長孔8には、
前記作動枠体2の天板3tの両側と底板3uの両側とを
貫通して取付けられた連結ピン9が、貫通されている。
これにより、作動枠体2と連動枠体3とが連結され、内
枠体1が拡がった状態のとき各側面板2s、3sが面一
になるようにして、略矩形筒状の内枠体1が構成されて
いる。
【0014】上記構成により、作動枠体2と連動枠体3
とは、次ように連係して移動する。作動枠体2が後述す
る作動機構により、ガイド4とガイド溝5に従って内枠
体1の中心方向に移動した場合、作動枠体2の両端部に
取付けられた慴動板10が連動枠体3のガイド板7の面
に沿って、角部3kの中央に向かって移動する。この
時、連結ピン9と長孔8との連係によって、連動枠体3
も内枠体1の中心方向に移動させられることになる。
【0015】次に作動枠体1の作動機構について説明す
る。該作動機構は、通常のクランク機構によっている。
作動枠体1の中心位置で型枠基台20上に、回動自在に
クランク軸11が軸支されている。該クランク軸11の
中程には、楕円形状のクランク腕12が、上下にクラン
クピン13を挟むようにして取付けられており、そのク
ランク腕12の対向する外周位置には、それぞれクラン
クピン13が回動自在に保持されいる。さらに、この各
クランクピン13には、それぞれ作動ロッド14が取付
けられており、その先端部14aは、作動枠体2の角部
2k方向に延びてその内面部に回動自在にしてピン結合
されている。
【0016】クランク軸11は、その上端が内枠体1の
上面より僅かに上方に延出するように配置され、その上
端部には操作棒15を嵌合連結する連結管16が取付け
固定されている。なお、17は、天板2t及び底板2u
の両端部に架設された作動枠体2の保形のための補強材
である。補強材17の一方には、略逆L字状のストッパ
ー18が取付けられており、レバー19の操作によりそ
の先端部が型枠基台20上に開設された開口(図示省
略。)に挿入することにより、内枠体1が開拡した状態
で固定できるようにされている。
【0017】次に上記のように構成された内枠体1は、
平板上の型枠基台20に載置され、中央部に設けられた
保持スリーブ21に、クランク軸11の下端部が嵌合さ
れることによって位置決め保持されている。また、ガイ
ト溝4は、型枠基台20の上面20aには対向する位置
に中心に向かって形成されている。上面20aの上方に
は、内枠体1の下部外周を取り囲むように矩形状の底枠
板22が嵩上げされた状態で配置固定されている。さら
に、その底枠板22の外周を取り囲むように、外枠体2
3が4面に沿って立設配置されている。
【0018】かかる構成により、内枠体1と外枠体23
との間には、一定の区画された空間24が形成されるこ
とになる。この外枠体23の側面形状により、硬化した
短胴筒状コンクリート製品(図示省略。)の外周面形状
が特定され、この空間24の間隔が短胴筒状コンクリー
ト製品の肉厚となる。該外枠体23は、型枠基台20の
表面に沿って移動可能に取付けられており、通常用いら
れるトグル機構等(図示省略。)によって脱着固定がで
きるようにされている。
【0019】なお、上記実施例では、内枠体1の形状を
横断面矩形状のものとして説明したが、かかる可動機構
は、この矩形状に限定するものではなく、横断面円形状
のものに対しても、これを4分割して、対向する部分を
作動枠体と連動枠体とに分ければ、本願可動機構を適用
することができる。以上のように構成することにより、
本実施例は次のように作用する。
【0020】連結管16に嵌合された操作棒15の操作
によりクランク軸11を回転させ、クランク機構の作用
により作動枠体2及び連動枠体3から成る内枠体1を開
拡させる。かかる状態でストッパー18の操作により、
型枠基台20上に固定する。この時、各側面板2s、3
sは面一の状態に保たれる。さらに、外枠体23を底枠
板22の外周端まで引き寄せ固定することによって、空
間24を画定する。
【0021】次に、該空間24に流動状のコンクリート
生地を流し込み、硬化した後に、前記とは逆の工程で、
クランク軸11を反対に回転させ、クランク機構の作用
により作動枠体1とこれに連係した連動枠体3とを中心
方向に移動させる(図5参照)。これにより、側面板2
s、3sは、硬化したコンクリート製品から引き離され
ることになる。同様に外枠体23もトグル機構の解除に
より、硬化したコンクリート製品から引き離した後、硬
化して成形された短胴筒状コンクリート製品を取り出す
ことにより、完成となる。
【0022】
【効果】以上の構成により、本願考案によれば、クラン
ク軸の一回の操作のみで、それぞれ内枠体の開拡と縮径
とを行うことができるため、作業効率をあげることがで
きる。また、コンクリート型枠が複数個の内枠体と外枠
体との組み合わせものである場合、各クランク軸を一本
の操作棒で連結すれば、その操作棒の一回の操作で同時
に内枠体を可動させるようにすることもでき、より迅速
な作業が可能となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の内枠体の全体を示す斜視図である。
【図2】本実施例の要部を示す断面図である。
【図3】本実施例の内枠体を用いたコンクリート型枠を
示す平面図である。
【図4】図3のA─A線断面図である。
【図5】図3の平面図において内枠体を移動させた状態
を示す平面図である。
【図6】従来例を示すコンクリート型枠の平面図であ
る。
【図7】従来例を示すコンクリート型枠の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・内枠体 2・・・作動枠体
2k・・角部 2s・・側面板 2t・・天板
2u・・底板 3・・・連動枠体 3k・・角部
3s・・側面板 3t・・天板 3u・・底板
4・・・ガイド 5・・・ガイド溝 6・・・慴動脚
7・・・ガイド板 8・・・長孔 9・・・連結ピン
10・・・慴動板 11・・・クランク軸 12・・・クランク腕
13・・・クランクピン 14・・・作動ロッド 14a・・先端部
15・・・操作棒 16・・・連結管 17・・・補強材
18・・・ストッパー 19・・・レバー 20・・・型枠基台
20a・・上面 21・・・保持スリーブ 22・・・底枠板
23・・・外枠板 24・・・空間

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板上の型枠基台と、 該型枠基台(20)上に可動自在にして立設され、成形
    後のコンクリート製品の外側面形状を特定するよりに構
    成された外枠体(23)と、 該外枠体(23)より内側に所定の間隔をもって、前記
    型枠基台(20)上に可動自在にして立設され、成形後
    のコンクリート製品の内側面形状を特定するよりに構成
    された内枠体(1)と、から成り、 該外枠体(23)と内枠体(1)との間隙に流動状のコ
    ンクリート生地を流し込んで短胴筒状体のコンクリート
    製品を成形するコンクリート型枠の内枠体(1)におけ
    る可動機構において、 前記内枠体(1)は、4分割されて、互いに対称形状
    形成され、かつ対向して配置される一対の作動枠体
    (2)と一対の連動枠体(3)とによって構成されてお
    り、 該一対の作動枠体(2)は、作動機構により型枠基台
    (20)上を中心方向に慴動移動するようにされ、 該一対の連動枠体(3)は、作動枠体(2)と連動枠体
    (3)とを連結する連結ピン(9)が、連動枠体(3)
    の両端に形成された長孔(8)内を慴動移動することに
    より、作動枠体(2)の移動に連係して前記型枠基台
    (20)上を中心方向に慴動移動するようにしたことを
    特徴とするコンクリート型枠の内枠体における可動機
    構。
  2. 【請求項2】 前記作動枠体(2)の作動機構におい
    て、 前記内枠体(1)中央の型枠基台(20)上に軸支され
    たクランク軸(11)と、前記作動枠体(2)の内壁
    と、を作動ロッド(14)によって連結し、該クランク
    軸(11)の回転によって、作動枠体(2)が型枠基台
    (20)上を中心方向に慴動移動するようにしたことを
    特徴とする請求項1記載のコンクリート型枠の内枠体に
    おける可動機構。
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