JP2597651B2 - 製版用カメラ - Google Patents

製版用カメラ

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JP2597651B2
JP2597651B2 JP63122543A JP12254388A JP2597651B2 JP 2597651 B2 JP2597651 B2 JP 2597651B2 JP 63122543 A JP63122543 A JP 63122543A JP 12254388 A JP12254388 A JP 12254388A JP 2597651 B2 JP2597651 B2 JP 2597651B2
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幸 山下
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  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、1枚の感光材料(以降「フイルム」とい
う)に複数の原稿を撮影することができる製版用カメラ
に関する。
(従来の技術) 1枚のフイルムに複数の原稿を撮影することができる
製版用カメラは既に知られている。米国特許第3,998,54
6号、同第3,837,742号、同第3,920,333号の各明細書記
載のものはその例である。
これら従来の製版用カメラでは、フイルムを保持する
プラテンが結像レンズの光軸に直角な同一平面内でX,Y
方向に移動可能かつ位置決め可能に設けられており、1
頁分の原稿をフイルム上の所定位置に撮影するごとにプ
ラテンをX、Y方向に移動させて次の頁の原稿を撮影す
る。こうしてフイルムには多数頁分の原稿が順次配列さ
れた状態で撮影される。
(発明が解決しようとする課題) 刷版を用いて印刷された紙は所定位置で折り曲げら
れ、裁断されて製本されるが、裁断位置や折り曲げ位置
は本文と共にその頁外の非画像部分に印刷された例えば
十字状のマークによって示される。また、複数頁分の本
文は、裁断後これを一つの組として重ねられ、中心線に
沿って折り曲げられるが、この組を識別するための背丁
が上記マークと同様に本文の頁外の非画像部分に印刷さ
れる。上記マークや背丁を本文と共に印刷するために
は、刷版の製造工程でマークと背丁を刷版に写し込む必
要がある。
しかるに、従来の製版用カメラでは、ダイレクト刷版
を用いた場合、頁外の非画像部分に背丁その他のマーク
を撮影することはできず、これらのマークはプリンター
を用いて密着焼きしている。これをより具体的に説明す
ると、製版用カメラのフイルムプラテンを含む部分は暗
室内に配置され、この暗室内にはまたプリンターや現像
機等が配置されている。製版用カメラで所定の頁数の原
稿が撮影されたフイルムは製版用カメラから取り外され
てプリンターにセットされる。プリンターでは上記フイ
ルムの上にマスキングペーパーを重ねてセットする。マ
スキングペーパーは撮影された原稿像の部分を遮光する
部分と原稿像と原稿像との間の非画像部分に写し込むべ
きマークとを有し、このマスキングペーパーを上記フイ
ルムに重ねて上記プリンターにより密着焼きする。これ
により製版用カメラで撮影された原稿像が残り、非画像
部分に背丁その他のマークが写し込まれる。こうして必
要なマークが写し込まれたフイルムは現像機にかけられ
て現像され、刷版が完成する。
また、ポジ−ポジ型のフイルム、例えばハロゲン化銀
乳剤層と物理現像核層が同一の支持体に塗設された銀錯
塩拡散転写法(DTR法)を利用した印刷版の場合は、印
刷版に撮影された原稿の部分以外は感光せず、この非感
光部のハロゲン化銀が拡散転写現像処理により前記物理
現像核層に拡散して金属銀が沈析し、この金属銀にイン
キが受理されて頁外の非画像部分が黒く印刷されてしま
うため、頁外の非画像部分に光を当てて焼き飛ばす必要
がある。そこで、暗室内においてフイルムにマスキング
ペーパーを重ねてプリンターで密着焼きし、非画像部分
を焼き飛ばす。
このように、何れの感光材料を用いるにせよ、背丁そ
の他のマークを非画像部分に写し込み、あるいは非画像
部分を焼き飛ばすためには、暗室内においてプリンター
を用いた密着焼き工程を経る必要があり、しかも、これ
らの工程は手動操作で行う必要があるため、作業が極め
て面倒であると共に非能率的である。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解消するために
なされたもので、所定数の頁数の原稿の撮影が終了する
と自動的に非画像部分に裁断や製本等に必要なマークが
撮影されるようにして暗室内における手動的な操作を不
要にし、もって作業が極めて簡単で能率的な製版用カメ
ラを提供することを目的とする。
本発明はまた、感光材料がポジ−ポジ型である場合
に、所定数の原稿の撮影が終了すると自動的に非画像部
分に裁断や製本等に必要なマークが撮影されると共に、
上記非画像部分が自動的に焼き飛ばされるようにして作
業の能率化を図った製版用カメラを提供することを目的
とする。
(課題を解決するための手段) 本発明に係る製版用カメラは、感光材料を装着した状
態で直交する2軸方向に移動可能なプラテンを有し、こ
のプラテンの直前には、感光材料の上下左右の撮影範囲
を決めるために、それぞれ上下方向に単独に移動可能な
上下のマスク板及びそれぞれ左右方向に単独に移動可能
な左右のマスク板が配置されており、上記プラテンと各
マスク板は、予め決められた位置に予め決められた順に
移動させられることにより上記感光材料に複数の原稿を
撮影することができ、上記プラテンと各マスク板はま
た、所定数の原稿の撮影が終了後予め決められた位置に
移動して、原稿像が撮影されていない非画像部分に裁断
や製本に必要なマークを撮影することができることを特
徴とする。
プラテンとマスク板はまた、感光材料がポジ−ポジ型
である場合には、所定数の原稿の撮影が終了後予め決め
られた位置に移動することができ、これにより原稿像が
撮影されていない非画像部分に裁断や製本に必要なマー
クを撮影することと、白紙を原稿として上記非画像部分
を撮影し焼き飛ばすことを同時又は別々に行うことがで
きる。
結像レンズと原稿台との間には、画像を反転させる反
転ミラーを配置してもよい。
結像レンズとプラテンとの間には、光軸上に進出して
光軸を曲げ、原稿台に対する指標板の投影光学系を形成
して原稿位置合わせに供する態位と、光軸から退避して
プラテンに対する原稿の結像光学系を形成することがで
きる態位とをとりうるミラーを配置してもよい。
(実施例) 以下、図面を参照しながら本発明に係る製版用カメラ
の実施例を説明する。
第1図乃至第4図において、符号11は水平面上におい
て原稿を載せることができる原稿台である。原稿台11は
例えば吸引手段で原稿を吸引するなどして原稿が妄りに
動かないようにする。原稿台11の上方の四隅には原稿台
11上の原稿を照明する照明光源12が配置されている。
原稿台11の上方には、原稿台11上の原稿からの反射光
を水平方向に曲げ、また、画像を反転させるための反転
ミラー14が45゜の角度で斜設されている。反転ミラー14
は保持体34によって保持され、保持体34は水平方向の送
りねじ36に螺入されている。保持体34は適宜のガイド手
段により水平方向に移動可能に、しかし送りねじ36の周
りには回動不能にガイドされている。送りねじ36はステ
ッピングモータにより回転が制御される。
原稿台11側からの光の反転ミラー14による反射光路上
には結像レンズ16とプラテン20がこの順に配置されてい
る。結像レンズ16は保持体38によって保持されている。
保持体38は水平方向の送りねじ40に螺入されている。保
持体38には結像レンズ16よりもプラテン20側においてシ
ャッタ42が取りつけられている。保持体38は適宜のガイ
ド手段により水平方向に移動可能に、しかし、送りねじ
40の周りには回動不能にガイドされている。送りねじ40
はステッピングモータにより回転が制御される。
前記プラテン20はカメラハウジング52内に設けられ、
フイルムあるいは刷版となる比較的大きなフイルム片F
を、空気吸引装置により垂直面内において所定位置に位
置決めすることができる。プラテン20はX,Y移動装置46
により一つの垂直面内においてX,Y方向の直交する2軸
方向に移動することができる。このX,Y方向の移動は、
図示されない送りねじがステッピングモータで回転駆動
されることにより行われる。プラテン20のフイルム保持
面の直前にはマスク48が配置されている。マスク48は上
下に配置されかつ上下方向に個々に移動することができ
る2枚のマクス板と左右に配置されかつ左右方向に個々
に移動することができる2枚のマスク板からなり、合計
4枚のマスク板によってフイルムF上における上下左右
の撮影範囲が決められる。上記4枚のマスク板の移動位
置はステッピングモータによって制御される。プラテン
20とマスク板48との間の比較的小さな間隙内には上下方
向に移動可能な吸着板50が配置されている。吸着板50
は、後で詳細に説明するように、カートリッジ56から引
き出されたフイルム片Fを吸着してプラテン20の前方ま
で移送し、上記フイルム片Fをプラテン20に吸着させて
セットし、また撮影を完了したフイルム片Fを吸着して
下降し、後で詳細に述べる現像機82側にフイルム片Fを
送り込む。第14図は上記4枚のマスク板を示す。第14図
において、符号s1,s2は2枚一組のマスク板、s3,s4は他
の2枚一組のマスク板であり、合計4枚のマスク板でプ
ラテン上のフイルム片に対する一つ一つの画像の範囲を
決めるものである。一組のマスク板s1,s2はそのエッジ
がY軸の平行になっており、X軸に沿って移動すること
ができる。他の一組のマスク板s3,s4はそのエッジがX
軸と平行になっており、Y軸に沿って移動することがで
きる。各マスク板s1,s2,s3,s4はそれぞれ独立にステッ
ピングモータによって駆動される。
前記結像レンズ16とプラテン20との間には、軸44を中
心に垂直面内において回動して結像レンズ16の光路に進
退する可動ミラー18が配置されている。可動ミラー18
は、第1図に示すように結像レンズ16の光軸に対し45゜
の角度で立ち上がって結像レンズ16の光路を下方に直角
に曲げる態位と、下方に回動して結像レンズ16の光路か
ら退避する態位とをとることができる。
第1図、第4図に示すように、可動ミラー18の下方に
はミラー22が45゜の角度で斜設され、可動ミラー18から
の光路を側方に直角に曲げるようになっている。ミラー
22の反射光路上には指標板24が垂直方向に配置されてい
る。指標板24は、可動ミラー18が結像レンズ16の光路上
に進出している状態で可動ミラー18に関しプラテン20の
面と共役の位置に配置されている。指標板24には第1図
に示すようにX,Y方向に沿う互いに直交する2本の中心
線32が記されている。指標板24に対しては照明箱体30を
被せることができる。照明箱体30は適宜の軸を中心に回
動させることにより指標板24の部分を開閉することがで
きる。照明箱体30内には照明光源28が設けられると共
に、この照明光源28からの照明光を指標板24に照射する
ためのミラー26が斜設されている。指標板24の面には、
照明光源28からの照明光を集めるコンデンサレンズの役
目をするフレネルレンズが形成されているものとする。
可動ミラー18が結像レンズ16の光路から退避した態位
にあるときにはプラテン20に対する原稿台11上の原稿の
結像光学系が形成される。一方、可動ミラー18が結像レ
ンズ16の光路上に進出しているときは、原稿側の照明光
源12を点灯し、指標板24側の照明光源28を消燈すること
により、指標板24に対する原稿の結像光学系が形成さ
れ、上記照明光源12を消燈し、照明光源28を点灯するこ
とにより原稿台11に対する指標板24の投影光学系が形成
される。
第6図に示すように、前記プラテン20は、プラテン本
体121とこのプラテン本体121の前面に固着された板122
からなる。プラテン本体121の前面には空気吸引装置に
連通する空気通路123が形成され、上記板122には上記空
気通路123に連通する多数の空気孔124が形成されてい
る。この空気孔124と空気通路123を通じて吸引装置によ
り空気が吸引されることにより、プラテン20の前面にフ
イルム片Fを吸着することができる。第7図にも示すよ
うに、プラテン20の上縁部には少なくとも2箇所に切欠
部125が形成されている。プラテン20の前面にフイルム
片Fを吸着したとき、フイルムFの上縁部が上記切欠部
125を覆うようになっている。
プラテン20の上方にはフイルム片Fの上縁部に位置決
め用のピン孔を形成するためのピン孔形成装置100が配
置されている。第6図、第7図に示すように、ピン孔形
成装置100は、前記カメラハウジング52を構成する上部
構成部材101に固定されたアングル材102と、このアング
ル材102に固定されたソレノイド103と、このソレノイド
103によって駆動される雄刃104と、アングル材102に固
定されたガイド105と、このガイド105にねじ108で固定
された雌刃110とを有してなる。雄刃104の先端は雌刃11
0の先端の刃部111と一定間隔をおいて対向している。雄
刃104はガイド105によってプラテン20の面に対し直交す
る方向にスライド可能にガイドされると共にばね106に
より雌刃110から離間する向きに付勢されている。雌刃1
10は筒状に形成され、この筒の後端部は切り屑排出管11
4に連通している。プラテン20は第1図、第6図に鎖線2
0Dで示し、また第7図に示すように、原稿の撮影位置よ
りも上方に移動することができる。このときプラテン20
の切欠部125内に雌刃110を受け入れ、プラテン20に吸着
されているフイルム片Fの上縁部が雄刃104と雌刃110と
の間隙内に進入する。この状態でソレノイド103に通電
すると、雄刃104が付勢力に抗し移動して雌刃110の刃部
111に進入し、雄刃104と雌刃110との剪断力によりフイ
ルム片Fにピン孔を形成することができる。
前記カメラハウジング52内には、プラテン20の下方に
おいてロールフイルム58を収容したカートリッジ56が装
填される。カートリッジ56の装填は上記ハウジング52に
設けられた蓋54を開いて行い、蓋54を閉じることにより
ハウジング52内を光密にすることができる。
第8図は上記カートリッジ56の装填部の詳細を示す。
第8図において、蓋54を開いたとき蓋54は水平状にな
り、その上に沿って奥行き方向にスライド可能なスライ
ド板135が設けられている。スライド板135上には上記カ
ートリッジ56を載せることができる。カートリッジ56は
底部の前後左右に車輪132を有している。スライド板135
の上にはガイド板136が固定されており、その両側のス
ライド板135の上面がガイド面137となっている。ガイド
板136をカートリッジ56の前後の車輪132が跨ぎ、上記ガ
イド面137上をカートリッジ56の車輪132が転動する。上
記スライド板135の上面137には上記車輪132を当接させ
てカートリッジ56を位置決めするためのストッパ138が
左右両側に固定されている。カートリッジ56の上側は開
閉可能な蓋131となっており、蓋131を閉じた状態で収容
フイルムの端部133を上方に向けて露出させることがで
きる。カートリッジ56の左右両側には把手134が設けら
れている。
カートリッジ56を装填する場合は、片方の把手134を
つかんでカートリッジ56の片方を持ち上げ片方の車輪13
2を上記ガイド面137上に載せる。次に他方の把手をつか
んでカートリッジ56の他方を持ち上げ、上記片方の車輪
132をガイド面137上で転動させながらカートリッジ56を
間口方向に移動させ、他方の車輪132も上記ガイド面137
上に載せる。左右両側の車輪132を左右のストッパ138に
当接させることによりカートリッジ56の左右方向の位置
を決める。次にカートリッジ56を奥方に押してスライド
板135と共に奥方に所定位置まで位移動させれば、カー
トリッジ56を所定位置に位置決めすることができる。蓋
54を閉じればカートリッジ56の装填は終了する。カート
リッジ56を取り出す場合は上記の手順とは逆に操作す
る。
装填されたカートリッジ56の上方には引き出しローラ
対60が配置されており、このローラ対60によりカートリ
ッジ56から突出しているロールフイルム58の端部133を
引き出す。引き出されたフイルムはローラ対60の上方に
設けられたカッタ62により予め設定された所定の長さに
切断され、フイルム片Fとされる。カッタ62と前記吸着
板50との間には、水平軸を中心に揺動可能なレバー63に
保持されたグリップローラ対64がある。グリップローラ
対64は通常は第1図に実線で示すように吸着板50の側方
に退避した態位にあり、撮影済みのフイルム片Fを現像
機82側に送り込むときは鎖線64Aで示すように吸着板50
の通路上に進出する。吸着板50は第1図に示すようにカ
ッタ62の近くまで下降した状態において、ローラ対60か
ら送られてくるフイルム片Fを空気吸引装置により吸着
可能かつプラテン20の前面に沿って上下動可能に設けら
れている。一方、プラテン20は第1図に破線20Bで示す
ようにカッタ62の近くまで下降することができ、この状
態において上記吸着板50がフイルム片Fをプラテン20の
面に引き渡す。プラテン20上のフイルム片Fには後に述
べる手順によって原稿像が撮影される。
プラテン20は第1図に鎖線20Aで示すように上下方向
の中間位置で停止することができ、この位置において吸
着板50が撮影済みのフイルム片Fをプラテン20から受け
取って吸着する。このとき、フイルム片Fの下端部は吸
着板50の下端から突出している。吸着板50はフイルム片
Fを吸着したまま下降し、フイルム片Fの下端部を、第
1図に鎖線64Aで示す位置に進出しているグリップロー
ラ対64に受け渡す。レバー62はローラ対64がフイルム片
Fをくわえたまま回動してローラ対64を第1図に実線で
示す位置まで移動させ、フイルム片Fを現像機82側に受
け渡す態位をとる。この態位でグリップローラ対64が回
転駆動されることにより、フイルム片Fは略水平方向の
搬送路68に送り込まれる。搬送路68には適宜数のガイド
ローラ66が配置されている。搬送路68の出口には搬送ロ
ーラ対70が設けられ、搬送路68内を搬送されてきたフイ
ルム片Fを一時的な貯留部72に送り込む。この貯留部72
の出口にはフイルム片Fを現像機82に送り込むための搬
出ローラ対78が配置されている。
現像機82は、1枚のフイルム片Fに対して多数枚の原
稿像を撮影するに要する時間内で1枚のフイルム片Fを
現像処理すれば足りるため、高速処理する必要はなく、
比較的低速で処理するようにし、現像機82内に未処理の
フイルム片Fがあるとき後続のフイルム片Fが搬送され
て来たときは貯留部72に一時的に貯留する。具体的に
は、貯留部72の底部にセンサ74を設けると共に、現像機
82内に未処理のフイルム片Fがあるときは搬出ローラ対
78を停止させるようにしておく。同ローラ対78が停止し
ている状態で貯留部72にフイルム片Fが送り込まれてく
るとフイルム片Fが弛み、これをセンサ74が検出する。
この検出信号で搬送ローラ対70を停止させればフイルム
片Fを貯留部72に貯留することができる。現像機82内に
未処理フイルムがなくなれば搬出ローラ対78が回転駆動
されて貯留部72からフイルム片Fが現像機82に送り込ま
れ、フイルム片Fの弛みがなくなってセンサ74の検出出
力が停止し、搬送ローラ対70が再び回転駆動される。
貯留部72の上部には切り換え板76が揺動可能に設けら
れている。切り換え板76は、使用されるフイルムが現像
機82で現像されるのに適しないものである場合、例え
ば、現像機82が刷版を直接的に製作するためのポジフイ
ルム用の現像機であるのに対し、使用されているフイル
ムが通常の刷版製作工程に用いられるネガフイルムであ
る場合、ローラ対70によって搬送されてくる撮影済みの
フイルムを現像機82に送り込むことなく逃がし部80に貯
留するためのものである。逃がし部80に貯留されたフイ
ルムは別の現像工程で処理される。
原稿台11には、原稿の載置範囲以外の部分に第9図に
示すように原稿の向きを入力するスイッチを兼ねた四つ
との撮影スイッチ141,142,143,144が設けられている。
スイッチ141は原稿が上向きの場合、スイッチ142は原稿
が下向きの場合、スイッチ143は原稿が右向きの場合、
スイッチ144は原稿が左向きの場合にそれぞれ操作す
る。また、図示されてはいないが、原稿台11上には、結
像レンズ16と反転ミラー14が等倍撮影位置にあるときの
光軸中心位置に十字状のマークが記されている。このマ
ークは裁断及び製本に用いる前記マークを写し込むため
のものであり、原稿を撮影する場合はこのマークの上に
原稿が載せられる。
ところで、結像レンズの焦点距離をf、レンズの主点
から原稿までの距離をu、レンズの主点から像までの距
離をvとすると、倍率mは、 m=f/(u−f)=(v−f)/f で表される。従って、倍率を変換するにはu又はvを変
えればよいが、同一レンズを用いたままu又はvを変え
ると原稿から像までの全長が変化する。しかるに、物体
としての原稿を載置する原稿台からフイルムを保持する
プラテンまでの距離が固定的に設定される製版用カメラ
ではu又はvを変えて倍率を変換することは極めて困難
である。しかし、本発明の実施例によれば、容易に倍率
を変換できる。即ち、反転ミラー14を水平方向に移動さ
せると原稿台11と結像レンズ16との距離が変わり倍率が
変換される。このとき結像位置がプラテン20の面からず
れる、そこで、送りねじ40を回転駆動して結像レンズ16
を光軸方向に移動させ、ピントを合わせる。この反転ミ
ラー14と結像レンズ16の移動による倍率変換は、倍率に
関するデータの入力に基づいて自動的に行われる。
プラテン20をX,Y方向に移動させるステッピングモー
タ、マスク48を移動させるステッピングモータ、結像レ
ンズ16や反転ミラー14を移動させるステッピングモー
タ、可動ミラー18の駆動源、ピン孔形成装置のソレノイ
ド103、フイルムの搬送ローラ対、現像機82、その他全
ての駆動部分はコンピュータにより所定のプログラムに
従って制御される。上記コンピュータは各種データを入
力するためのキーボードを有すると共に、各種データを
入力するタッチパネルを兼ねたディスプレイを有する。
次に、上記実施例の動作を第11図乃至第14図を参照し
ながら説明する。
電源をオンすると、各出力ラインに初期出力され、カ
ッタ及びミラー等が所定の位置に移動させられ、各ステ
ッピングモータが原点に復帰させられる。次に各種デー
タを入力する。ここではまず面付けフォーマットを選択
する。面付けフォーマットとは、1枚のフイルム片に何
頁分の原稿を撮影するか、また、どのような段と列に分
けて原稿を撮影するかというような原稿の撮影形態のこ
とであって、第10図はその一例を示す。第10図の例では
1枚のフイルム片Fに4列2段、合計8頁分の原稿を撮
影するようになっている。次に本は右綴じか又は左綴じ
かを選択し、また、版のくわえ幅を入力する。版のくわ
え幅とは、刷版を印刷機にセットする場合に必要なもの
であって、印刷機の機種等によって異なる。次にフイル
ムの種類を入力する。これは、フイルムへのピン孔の形
成とピント合わせに必要なデータであって、フイルムの
種類によって厚さや硬さが異なることから、フイルムの
種類の入力によってピン孔形成装置によるパンチの回数
とピント位置を決定する。次に撮影倍率を入力する。撮
影倍率の入力により結像レンズ16及び反転ミラー14が移
動し、入力された倍率に合わせられる。次に撮影基準線
を入力する。撮影基準線とは、投影する光軸中心線のこ
とであり、これを1頁の中心位置にするか又は天地ある
いは左右方向に偏った位置にするかを入力する。次に使
用フイルムの幅を入力し、フイルム繰り出し長さを入力
し、露光時間を入力し、そして、その刷版によって印刷
されるものが裏面か表面かを選択し、一連のデータの入
力を終わる。
データの入力が終わると、ディスプレイ上のタッチパ
ネルに入力であるか否か判断され、入力があった場合
は、それがフォーマット変更か、フォーマット変更でな
ければ作業終了か、作業終了でなければフイルム先端カ
ット排出か、フイルム先端カット排出でなければフイル
ムセットかをそれぞれ判断する。フォーマット変更であ
れば上記一連のデータを入力し直す。作業終了であれば
フイルム排出終了を待って機械本体の電源をオフし、
「コンピュータの電源を切って下さい」というメッセー
ジを表示して動作を終わることになる。一方、フイルム
先端カット排出であればフイルムを50cmカットした後こ
れを排出する。これは、新しいフイルムロール58をカー
トリッジ56に明るい場所でセットした場合、ロールの表
面に光が当たって感光していることから、この感光部分
を排出するためである。フイルムをカットしこれを排出
した後はタッチパネル入力待ちに戻る。また、フイルム
セットの判断においてフイルムセットでなければタッチ
パネル入力を待ち、フイルムセットの場合は、入力され
た寸法にロールフイルム58を繰り出し、フイルムをカッ
トして所定の長さのフイルム片Fとし、フイルム片Fを
プラテン20にはり付ける。
ここで、上記フイルム58の繰り出し、カット、プラテ
ン20への張り付けについてより詳細に述べる。タッチパ
ネルの入力によりフイルムセット指令が出されると引き
出しローラ対60が回転駆動され、カートリッジ56から突
出しているロールフイルム58の端部133が上方に引き出
される。フイルム58は、第1図に破線20Bで示すように
最も下位まで下降して態位にあるプラテン20の面に沿っ
て吸着板50との間を上昇する。フイルムの上端が吸着板
50の上端近くまで繰り出されたときローラ対60による繰
り出しを一旦停止して吸着板50によりフイルムを吸着
し、その状態で再びローラ対60を回転させつつ吸着板50
を上昇させる。こうしてフイルムが所定長引き出される
と、吸着板50の上昇を一旦停止してフイルムをカッタ62
により所定長さに切断しフイルム片Fとする。その後再
び吸着板50を上昇させ、プラテン20の上端とフイルム片
Fの先端とが一致する位置まで上昇したとき停止させ
る。次にプラテン20側の空気吸引装置を起動してフイル
ム片Fをプラテン20側に吸着し保持する。プラテン20側
の吸引装置は吸着板50側の吸引装置よりも強力であり、
かつフイルム片Fの巻癖の影響でプラテン20側に効率良
く吸引されるため、フイルム片Fはプラテン20側に受け
渡され保持される。吸着板50は第1図に示す位置に戻
る。
上記のようにしてフイルム片Fがプラテン20にはり付
けられると、フイルム片Fの所定の位置に原稿像を撮影
し、また裁断や製本に用いるマークや背丁を所定の位置
に撮影するために、プラテン及びマスクを所定の位置に
移動させる(第12図参照)。
ここでは、第10図に示すようなフォーマットでフイル
ム片Fに面付けされる場合を例にして説明する。第10図
において、a,b,c,..,hは1枚のフイルム片Fにこの順に
原稿像を撮影することを示しており、原稿の本文撮影範
囲は一点鎖線の四角146で示している。上記本文撮影範
囲の外側に示す二点鎖線145は印刷された紙の仕上がり
裁断線を示している。破線147は印刷された紙を折り曲
げる線を示している。また、矢印150は原稿の向きを示
している。ただし、上記各線146,145,147及び矢印150は
フイルム片Fに写し込まれるものではない。原稿像が撮
影されない非画像部分にはi,j,kで示す順序で裁断や製
本に必要なマーク92が撮影され、また、特定の2頁分の
原稿像間の非画像部分には背丁94が撮影される。第10図
に示すフォーマットで面付けされたフイルムを現像し、
これを刷版とすれば、第10図と同じフォーマットで紙に
印刷される。印刷された紙はこれを破線147に沿い所定
の順序で折り曲げることにより、折り曲げられた紙の背
中に背丁94が位置する。第10図において各原稿像の部分
に記されている矢印150は原稿の向きを示すもので、フ
イルム片Fに写し込まれるものではない。一方、ディス
プレイ上には第10図に示すような選択されたフォーマッ
トと同じフォーマットが表示される。
さて、プラテン20は、結像レンズ16の光軸が撮影しよ
うとするエリア上の所定の位置にくるようにX,Y方向に
移動する。また、マスク48はその上下左右の各マスク板
がそれぞれ第10図にYa,Yb,Xa,Xbで示すように光軸を中
心にX,Y方向に単独に移動し、撮影エリアを決める。こ
うしてプラテン20とマスク48が移動してその位置が決め
られると、ディスプレイ上に次の撮影部分を青色で表示
する。前回の撮影がマークの撮影ではなく、かつ、今回
もマーク撮影でなければ、指標板24が原稿台11に投影さ
れ20秒後に消える。次にタッチパネルへの状態入力を待
ち、入力があればそれがアジャストか、アシャストでな
ければ露光時間か、露光時間でなければページシフト
か、ページシフトでなければ中止かを判断する。上記ア
ジャストとは、厚みのある原稿の場合に必要なもので、
例えば10mmの厚さの原稿を撮影する場合、そのままでは
ピントが悪くなるので、アジャストの高さ10mmと入力
し、それに応じて原稿側のピント位置を変化させる。上
記露光時間の入力では露光時間の変更がある場合にそれ
を入力する。上記ページシフトは第10図に示すようなフ
ォーマット上でページ順をずらす場合にずらす方向を
+,−で入力すると共に、ディスプレイ上で表示するペ
ージをページシフトに合わせて変化させる。上記中止
は、一つの版の製作途中で失敗した場合にその版の作業
を止め、やり直すために必要なものである。中止の場合
はマーク又は背丁の撮影中でなければ第14図に示すよう
にフイルムを排出部に送り、一方、マーク又は背丁の撮
影中であれば倍率を入力された値に戻した上でフイルム
を排出部に送る。
一方、タッチパネルに入力がなく、機械的スイッチ状
態の入力があれば第13図に示す撮影動作に移る。上記機
械的スイッチとは、撮影スイッチ、投影部ドアスイッ
チ、撮影スイッチのことである。第13図において、上記
投影スイッチがオンすると指標板24を原稿台11に投影
し、20秒後に消える。この間に投影台11に投影される指
標像に合わせて原稿を位置決めする。
原稿の位置決めを行うに当たっては、予め次のような
手順で指標板24上に目印を付ける。まず、可動ミラー18
を第1図のように結像レンズ16の光路上に進出させた状
態で原稿台11上に1枚の原稿を載せる。第5図に示すよ
うに原稿84には文字等の画像部分86とこれら画像部分86
のX,Y方向の中心を示すマーク88が画像部分86の外側に
記されている。なお、第5図では画像部分86はその輪郭
のみを仮想線で示している。上記の状態で原稿側の照明
光源12を点灯すると原稿84の像が反転ミラー14,結像レ
ンズ16,可動ミラー18、ミラー22でなる光路を経て指標
板24に結像され、照明箱体30を開放することにより上記
結像状態を外部から観察することができる。指標板24に
記されている直交方向の中心線32の上に原稿84上のX,Y
方向の中心マーク88が位置するように原稿84を原稿台11
上において移動させながら位置合わせする。第5図は原
稿84の位置合わせを完了した状態で指標板24上に投影さ
れる画像の例を示している。位置合わせが済んだら、指
標板24に投影された原稿84の文字等の画像部分86の外周
に沿って指標板24上にテープ等を張りつけて目印90を付
けることもできる。第5図の例では画像部分86の互いに
対角位置にある二つの角隅部に画像部分86の角に沿って
直角状の目印90が付けられている。
次に、可動ミラー18を結像レンズ16の光路上に進出さ
せた状態で原稿側の照明光源12を消燈し、照明箱体30を
閉じて照明光源28を点灯させ、指標板24の像を、ミラー
22,可動ミラー18、結像レンズ16、反転ミラー14を経て
原稿台11上に投影する。原稿台11上には直交方向の中心
線32と目印90が投影される。そこで、原稿台11上に原稿
を置き、この原稿の画像部分86の外周を目印90に沿わせ
れば原稿が位置合決めされる。
第13図における投影部ドアスイッチとは、上記照明箱
体30の開閉に連動するスイッチのことで、照明箱体30を
開くと上記ドアスイッチが作動して原稿台11側の照明光
源11が点灯し、原稿台11上の原稿の像が指標板24に投影
される。この状態で上記のように原稿を位置合わせした
上で目印90を付けることができる。
第13図において撮影スイッチとは第9図に示す四つの
スイッチ141,142,143,144のことである。第10図に示す
ようなフォーマットに従って各原稿を撮影するには、各
原稿の向きを指示に従って正しく原稿台11上に載せなけ
ればならない。そこでディスプレイ上に青色表示されて
いる次の撮影部分の矢印150の向きに合わせて原稿台11
上に原稿を置きかつ位置合わせし、次に、上記四つの撮
影スイッチ141,142,143,144の中から、原稿台11上に載
せられている原稿の向きと同じ向きのスイッチを選択し
てそれを押す。押された撮影スイッチは正しい向きのス
イッチかを判断し、正しければ原稿台11上のものを指標
板24に投影中かどうかを判断し、投影中であればその終
了を待ち、さらに撮影準備が完了したことを確認した上
で撮影動作に入り、原稿台11上の原稿をプラテン20上の
フイルム片Fの所定の位置に撮影する。撮影に当たって
は、まずシャッタ42を閉じ、可動ミラー18を結像レンズ
16の光路から退避させておき、次にシャッタ42を設定さ
れた露光時間だけ開いたあと閉じる。撮影が完了した部
分はディスプレイ上において白色に表示される。押され
た撮影スイッチが正しい向きのスイッチでない場合は第
12図に示すタッチパネル状態入力のステップに戻り、撮
影動作は行われない。
こうして全ての撮影が終了したかどうかを判断し、終
了していなければ次はマーク又は背丁の撮影かどうかを
判断し、マーク等の撮影でなければ第12図の動作に戻っ
て以上述べた動作を繰り返し所定数の原稿を所定の順序
で1枚のフイルム片Fに撮影する。こうして複数の原稿
を順に撮影するたびにプラテン20がX,Y方向に移動し、
また、マスク48を構成する四つのマスク板が光軸を中心
に上下左右に単独に移動し、各原稿の像が所定のエリア
に所定の順序で撮影される。
所定数の原稿が撮影されると次は裁断や製本に必要な
マーク92及び背丁94の撮影となり、倍率が等倍となるよ
うに結像レンズ16及び反転ミラー14が移動させられ、第
12図の動作に戻る。マーク等の撮影の場合も基本的には
原稿の撮影の場合と同じであるが、マーク等は第10図に
も示すように原稿像が撮影されていない非画像部分に撮
影するため、それに応じてプラテン20を移動させると共
に、マスク48の各マスク板を上記非画像部分に対応する
限られた範囲を画するようにそれぞれ単独に移動させ
る。ここではまずプラテン20及びマスク48が背丁94を撮
影するための位置となる。そこで原稿台11上の所定位置
に合わせて背丁の図形を置き、撮影スイッチを押してこ
れを撮影する。マーク92をフイルムに撮影するための図
形は、原稿台11上の中心に予め記されている。上記背丁
94やマーク92の中心に撮影光軸を合わせて撮影するが、
第10図、第14図に示すとおり、このときの撮影光軸O1
撮影範囲の中心は必ずしも一致しない。ここで仮りに、
一組のマスク板s1,s2又は他の一組のマスク板s3,s4がそ
れぞれ一対となって連動して動くものとすれば、一組の
マスク板s1,s2又は他の一組のマスク板s3,s4は常に撮影
光軸O1を中心とし対称的に接近したり遠ざかったりする
ことになり、撮影光軸O1が撮影範囲の中心からずれた態
様での撮影は不可能である。これに対して本発明の実施
例によれば、4枚の各マスク板s1,s2,s3,s4が独立して
移動するため、上記のように撮影光軸O1と撮影範囲の中
心が一致していなくても、撮影することができる。原稿
台11上に記されたマークと、フイルム片に撮影すべきマ
ークは定まった位置にあることから、マークの撮影は、
予め設定されたプログラムに従い、例えば第10図に示す
i,j,kの順に自動的に行われる。
原稿像が撮影されていない非画像部分はマスクによっ
て遮断され露光されていない。そこで、フイルムがポジ
−ポジ型の場合は、上記マーク92及び背丁94の撮影の際
に、上記マーク92及び背丁94を撮影するための図形を白
紙の原稿上に記し、これを非画像部分に撮影することに
より、マーク92及び背丁94を除く非画像部分を焼き飛ば
す。焼き飛ばしの範囲は、4枚のマスク板s1,s2,s3,s4
をそれぞれ単独に移動させることによって容易に設定す
ることができる。これにより、原稿の地肌の部分が撮影
された部分と非画像部分とを同じにすることができる。
なお、上記マークや背丁の撮影と非画像部分の焼き飛ば
しは別々の手順で行ってもよい。
マーク92は背丁94の撮影の際に撮影光学系の倍率を等
倍にするのは、マーク92の自動撮影を容易にするためで
ある。即ち、前述のように、結像レンズ16と反転ミラー
14の移動によって倍率を変換するようになっていること
から、倍率を変換すると反転ミラー14の移動によって原
稿台11上における光軸中心位置がずれることになり、倍
率を変換したままマーク92を撮影しようとすると倍率に
応じてマーク92の図形を光軸中心に合わせて移動させな
ければならない。しかし、光学系を等倍に戻せば光軸中
心は常に一定の位置であり、マーク92の図形は原稿台11
上の一定の位置に固定的に配置しておけばよいので、自
動撮影に好都合であるからである。
さて、第13図に戻って、全ての撮影が終了すると、倍
率を入力した値に戻し、第14図に示す後処理動作に移行
する。この後処理動作では、まずフイルム片にピン孔を
あける。このピン孔は第6図、第7図に示したピン孔形
成装置100によってあけられる。まず、プラテン20はフ
イルム片Fに全ての撮影が終了するとフイルム片Fを吸
着したまま鎖線20Dで示す位置まで上昇し、その上縁部
の切欠部125に位置するフイルム片Fの上縁部をピン孔
形成装置100の雄刃114と雌刃110との間に進入させ、次
にソレノイド103に通電して雄刃104を雌刃110に向かっ
て進出させ、雄刃104と雌刃110の刃部111との剪断力に
よりフイルム片Fにピン孔を形成する。ソレノイド103
の駆動回数は先に入力されたフイルムの種類等のデータ
によって決定され、比較的厚いフイルムの場合はソレノ
イド103が数回駆動されて確実にピン孔を形成する。切
り屑は排出管114を通じて機外に搬出される。
このように、フイルム片Fがプラテン20に吸着された
状態のまま、全ての撮影が終了した後ピン孔が形成され
るため、フイルム片Fをプラテン20に自動的にセットす
るのに極めて好都合である。
第14図に戻って、ピン孔の形成が終了するとフイルム
を排出部へ送る。フイルムの排出は、既に述べた通り、
プラテン20の下降、吸着板50へのフイルムの受け渡し、
吸着板50の下降、グリップローラ対64の回転及び揺動等
によって行われる。その後現像機82によって現像され
る。フイルムの排出後次のフイルムのセットが可能にな
り次第第11図のタッチパネル入力待ちに戻り、これまで
述べてきた動作を繰り返す。
こうして、作業が終了すれば、第11図に示すようにタ
ッチパネルに作業終了を入力する。このときフイルム排
出中であればその終了を待ち、機械本体の電源をオフす
る。次にディスプレイに「コンピュータの電源を切って
下さい」というメッセージを表示して動作を終了する。
(発明の効果) 本発明によれば、感光材料を装着した状態で直交する
2軸方向に移動可能なプラテンを設け、このプラテンの
直前において撮影範囲を決めるために、それぞれ上下方
向に単独に移動可能な上下のマスク板及びそれぞれ左右
方向に移動可能な左右のマスク板を配置し、これらプラ
テンとマスクは、予め決められた位置に予め決められた
順に移動して感光材料に複数の原稿を撮影することがで
きるようにすると共に、所定数の原稿の撮影が終了後予
め決められた位置に移動して、原稿像が撮影されていな
い非画像部分に裁断や製本に必要なマークを撮影するよ
うにしたため、原稿の撮影から製本等に必要なマークの
撮影まで製板版カメラ内において自動的に行うことが可
能であり、従来のように、暗室内においてプリンターを
用いて手動操作により製本等に必要なマークを密着焼き
する必要はない。よって、原稿の撮影から各種マークの
撮影までの一連の工程を能率良く行うことができる。
また、ポジ−ポジ型の感光材料の場合、非画像部分を
自動的に焼き飛ばすことが可能なため、この点からも能
率的な作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る製版用カメラの実施例の内部構成
を示す側面図、第2図は同上実施例の外観平面図、第3
図は同上実施例の外観側面図、第4図は同上実施例中の
原稿位置合わせ装置部分の正面図、第5図は上記実施例
中の指標板に原稿が投影された例を示す視野図、第6図
は上記実施例中のピン孔形成装置部分の一部断面側面
図、第7図は同上正面図、第8図は上記実施例中のフイ
ルムカートリッジ装填装置部分の斜視図、第9図は上記
実施例中の撮影スイッチを示す平面図、第10図は1枚の
フイルム上における撮影フォーマットの例を示す正面
図、第11図は上記実施例の動作を示すフローチャート、
第12図は第11図に続くフローチャート、第13図は第12図
に続くフローチャート、第14図は第13図に続くフローチ
ャート、第15図は上記実施例中のマスク板を示す正面図
である。 11……原稿台、14……反転ミラー、16……結像レンズ、
18……ミラー、20……プラテン、24……指標板、48……
マスク、92……マーク、94……背丁、F……フイルム片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−124137(JP,A) 特開 昭61−4037(JP,A) 特開 昭53−146616(JP,A) 実開 昭53−6640(JP,U) 実開 昭58−88661(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿台と結像レンズとプラテンとをこの順
    に配置し、原稿台上で1頁単位又は複数頁を集合した単
    位の原稿を取り換えながら露光することにより、プラテ
    ンに装着した感光材料に複数の原稿を撮影することがで
    きる製版用カメラにおいて、 上記プラテンは、感光材料を装着した状態で直交する2
    軸方向に移動可能であり、 上記プラテンの直前には、感光材料の上下左右の撮影範
    囲を決めるために、それぞれ上下方向に単独に移動可能
    な上下のマスク板及びそれぞれ左右方向に単独に移動可
    能な左右のマスク板が配置されており、 上記プラテンと各マスク板は、予め決められた位置に予
    め決められた順に移動させられることにより上記感光材
    料に複数の原稿を撮影することができ、 上記プラテンと各マスク板はまた、所定数の原稿の撮影
    が終了後予め決められた位置に移動して、原稿像が撮影
    されていない非画像部分に裁断や製本に必要なマークを
    撮影することができる製版用カメラ。
  2. 【請求項2】プラテンとマスク板は、感光材料がポジー
    ポジ型である場合に、所定数の原稿の撮影が終了後予め
    決められた位置に移動して、原稿像が撮影されていない
    非画像部分に裁断や製本に必要なマークを撮影すること
    と、白紙を原稿として上記非画像部分を撮影し焼き飛ば
    すことを同時又は別々に行うことができる請求項1記載
    の製版用カメラ。
  3. 【請求項3】原稿台と結像レンズとプラテンとをこの順
    に配置し、原稿台上で1頁単位又は複数頁を集合した単
    位の原稿を取り換えながら露光することにより、プラテ
    ンに装着した感光材料に複数の原稿を撮影することがで
    きる製版用カメラにおいて、 上記プラテンは、感光材料を装着した状態で直交する2
    軸方向に移動可能であり、 上記プラテンの直前には、感光材料の上下左右の撮影範
    囲を決めるために、それぞれ上下方向に単独に移動可能
    な上下のマスク板及びそれぞれ左右方向に単独に移動可
    能な左右のマスク板が配置されており、 上記結像レンズと原稿台との間には、画像を反転させる
    反転ミラーが配置されており、 上記プラテンと各マスク板は、予め決められた位置に予
    め決められた順に移動させられることにより上記感光材
    料に複数の原稿を撮影することができ、 上記プラテンと各マスク板はまた、所定数の原稿の撮影
    が終了後予め決められた位置に移動して、原稿像が撮影
    されていない非画像部分に裁断や製本に必要なマークを
    撮影することができる製版用カメラ。
  4. 【請求項4】プラテンとマスク板は、感光材料がポジ−
    ポジ型である場合に、所定数の原稿の撮影が終了後予め
    決められた位置に移動して、原稿像が撮影されていない
    非画像部分に裁断や製本に必要なマークを撮影すること
    と、白紙を原稿として上記非画像部分を撮影し焼き飛ば
    すことを同時又は別々に行うことができる請求項3記載
    の製版用カメラ。
  5. 【請求項5】原稿台と結像レンズとプラテンとをこの順
    に配置し、原稿台上で1頁単位又は複数頁を集合し単位
    の原稿を取り換えながら露光することにより、プラテン
    に装着した感光材料に複数の原稿を撮影することができ
    る製版用カメラにおいて、 上記プラテンは、感光材料を装着した状態で直交する2
    軸方向に移動可能であり、 上記プラテンの直前には、感光材料の上下左右の撮影範
    囲を決めるために、それぞれ上下方向に単独に移動可能
    な上下のマスク板及びそれぞれ左右方向に単独に移動可
    能な左右のマスク板が配置されており、 上記結像レンズとプラテンとの間には、光軸上に進出し
    て光軸を曲げ、原稿台に対する指標板の撮影光学系を形
    成して原稿位置合わせに供する態位と、光軸から退避し
    てプラテンに対する原稿の結像光学系を形成することが
    できる態位とをとりうるミラーが配置されており、 上記プラテンと各マスク板は、予め決められた位置に予
    め決められた順に移動させられることにより上記感光材
    料に複数の原稿を撮影することができ、 上記プラテンと各マスク板はまた、所定数の原稿の撮影
    が終了後予め決められた位置に移動して、原稿像が撮影
    されていない非画像部分に裁断や製本に必要なマークを
    撮影することができる製版用カメラ。
  6. 【請求項6】プラテンとマスク板は、感光材料がポジ−
    ポジ型である場合に、所定数の原稿の撮影が終了後予め
    決められた位置に移動して、原稿像が撮影されていない
    非画像部分に裁断や製本に必要なマークを撮影すること
    と、白紙を原稿として上記非画像部分を撮影し焼き飛ば
    すことを同時又は別々に行うことができる請求項5記載
    の製版用カメラ。
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