JP2597222Y2 - ワイパーの主ヨーク連結具 - Google Patents

ワイパーの主ヨーク連結具

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JP2597222Y2
JP2597222Y2 JP1992006626U JP662692U JP2597222Y2 JP 2597222 Y2 JP2597222 Y2 JP 2597222Y2 JP 1992006626 U JP1992006626 U JP 1992006626U JP 662692 U JP662692 U JP 662692U JP 2597222 Y2 JP2597222 Y2 JP 2597222Y2
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mounting bracket
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隆夫 渡辺
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マルエヌ 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ワイパーを構成する主
ヨークを、ワイパーアームの先端に固着したワイパー取
付金具にしっかりと、且つ円滑に回動できるように取付
けるワイパー連結具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ワイパーを構成する主ヨーク
を、ワイパーアームの先端に固着したワイパー取付具に
回動自在に連結する連結具として種々のものが考案され
ている。例えば、実開昭63−4860号公報、実開昭
63−76571号公報や、特公昭63−29665号
公報に掲載された連結具である。
【0003】この実開昭63−4860号公報、実開昭
63−76571号公報に示された連結具は、例えば、
逆U字形に形成したワイパーアームの先端に固着したワ
イパー取付金具の連結部に、同じく逆U字形のスペーサ
を介在せしめた状態でワイパーの主ヨークを組み合わ
せ、全体を挿通するリベットで取り付けて支持してい
る。
【0004】また、特公昭63−29665号公報に示
された連結具は、逆U字形の両側壁に連結孔を穿設した
ワイパーアームの先端に固着したワイパー取付金具の内
側に逆U字形の両側壁に連結孔を穿設したワイパーの主
ヨークを配し、ワイパーアームの先端に固着したワイパ
ー取付金具と、ワイパーの主ヨークの間に、前記ワイパ
ー取着金具の両連結孔に内側から又、前記主ヨークの両
連結孔の外側から嵌入する2つの突出部を備えたスペー
サを介在させて成るものである。
【0005】しかしながら、実開昭63−4860号公
報、実開昭63−76571号公報に示された連結具
は、ワイパーアームの先端に固着したワイパー取付金具
と主ヨークの連結部を組み合わせてリベットを貫通さ
せ、そのリベットの端部をかしめて主ヨークを支持する
ことから、リベットをかしめるべく圧力を加えたとき
に、主ヨークの連結部全体が歪んだり、連結部の側壁の
一部が曲ったりして、前記ワイパー取付金具の連結部に
連結した主ヨークを滑らかに回動させることができない
事態が生じていた。また、前記ワイパー取付金具、主ヨ
ークの連結部が歪んだり、不自然に変形すると、前記ワ
イパー取付金具の連結部に連結した主ヨークが回動した
ときに、前記ワイパー取付金具の連結部内壁と主ヨーク
の連結部外壁の一部が圧接して、耳障りな音が発生する
こともあった。
【0006】一方、特公昭63−29665号公報に示
された連結具は、ワイパーアームの先端に固定したワイ
パー取付金具の連結孔にスペーサの突出部を内側から嵌
入し、また主ヨークの両連結孔にスペーサの内方突起を
外側から嵌入して、主ヨークの連結が、所定の連結孔に
スペーサの突出部・内方突起を嵌入する手段を採ってい
ることから、ワイパーアームの先端に固定したワイパー
取付金具・スペーサ・主ヨーク全体の堅牢性を維持でき
なかった。そのため、例えば、ワイパー使用時に強い振
動や衝撃が加えられると、ワイパーアームの先端に固定
したワイパー取付金具の端部に連結している主ヨークが
外れてしまうことがあった。また、実開昭63−486
0号公報、実開昭63−76571号公報に示す連結具
のように、全体を貫通するリベットの構成が存在しない
ため、僅かな力によって前記ワイパー取付金具、主ヨー
クの固定部とスペーサが歪んだり不自然に変形し、主ヨ
ークに横揺が発生する原因となっていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】そこで、本考案は、従
来存した叙上の問題点に鑑み、構成簡単にして、ワイパ
ーアームの先端に固定したワイパー取付金具(以下単に
ワイパー取付金具と称する)と主ヨークを堅牢に連結
し、且つ、連結した主ヨークを滑らかに回動させる連結
具の提供を課題として案出されたものである。
【0008】しかして、本考案にあっては、まず、断面
U字状に形成したワイパーの主ヨークの両側壁に対向し
て形成した連結孔に、一方の側壁の連結孔から他方の側
壁の連結孔に向って、係合体に形成した連結軸を、その
先端を突出させて貫挿し、その突出した先端に係合体の
折曲片を折曲げて、折曲片に形成した連結孔を嵌め込ん
で主ヨークの他方の側の側壁の連結孔と折曲片の貫通孔
に連結軸の先端を貫通した状態で係合体を固定する。そ
して、主ヨークに連結した連結具の連結軸の先端と、該
連結軸を形成した垂直板の反対側に形成した連結突起
を、断面U字形に形成したワイパー取付金具の連結部の
両側壁内側に抱持状態にして、該ワイパー取付金具の連
結部両側壁に対向して穿設された貫通孔に嵌め込むこと
で、該ワイパー取付金具の端部に主ヨークを連結具を介
して連結する。
【0009】
【課題を解決するための手段】断面略U字形に形成し、
且つその先端両側壁に連結孔を対向して穿設して成るワ
イパーアームの先端に固定するワイパー取付金具の連結
部内側、断面略U字形に形成し、且つその中央連結部
両側壁に対向して連結孔を穿設して成る主ヨークの連結
部を回動自在となるよう嵌め込んで連結するための連結
具であって、垂直板と水平板を以て直角に折り曲げた
L字状に形成し、水平板の表面には、水平板先端縁から
垂直板の立巾に相当する位置に、前記直角に折り曲げた
と平行な折曲溝を形成し、水平板先端縁側を折曲片と
し、垂直板には、水平板と平行して、水平板の下側に、
水平板面が主ヨークの中央連結部面と密着し、且
つ、主ヨークに穿設した連結孔の中心と一致する位置
に、主ヨークの中央連結部の横巾よりやや長い連結軸を
形成するとともに、該連結軸を形成した垂直板の反対面
には、中心を連結軸と同じくする連結突起を形成し、前
記折曲片には、前記連結軸の先端を突出させて貫通する
貫通孔を穿設して成るものであることを特徴とするワイ
パーの主ヨーク連結具。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
【0011】本考案は、図1に示すように、側断面略逆
U字形に形成したワイパー取付金具1の両側壁3に対向
して連結孔4を穿設して形成した連結部2内側に、側断
面略逆U字形に形成し、且つ中央連結部6の両側壁7に
対向して連結孔8を穿設した主ヨーク5の連結部6を回
動自在に連結するために用いるワイパーの主ヨーク5連
結具である。
【0012】この連結具9は断面が逆L字状になるよう
に垂直板10Aと水平板10Bを直角に折り曲げて形成
し、水平板10Bの表面には、水平板10Bの先端縁か
ら垂直板の立巾に相当する位置に、前記直角に折り曲げ
た辺と平行した折曲溝10Bを形成して先端側を折曲辺
10Dとし、垂直板10Aには、水平板10Bと平行し
て、水平板10Bに形成した折曲溝10C形成位置より
やや長く且つ、主ヨークの横巾よりやや長い連結軸11
Aを形成し又、連結軸11Aを形成した垂直板10Aの
反対面には連結突起11Bを形成し、且つ前記折曲辺1
0Dには、前記連結軸11Aの先端を突出させて貫通す
る貫通孔10Eを穿設して形成する。
【0013】上述のように構成した本考案にかかる連結
具9を主ヨーク5に取付けるには、図1に矢印Aで示す
如く、断面略U字形に形成した主ヨーク5の両側壁に対
向して穿設した連結孔8を形成した中央連結部6の背面
に、連結具9の水平板10B腹面を密着させて、且つ、
連結具9の垂直板10Aに形成された連結軸11Aを前
記主ヨーク5の両側壁に対向して穿設された一方の側壁
の連結孔8から他方の側壁の連結孔8に向かって貫通
し、その先端を他方の側壁の連結孔8から突出させ、そ
して連結具9の垂直板10A内側面と主ヨーク5の一方
の側壁外面とを密着する(図2)。この状態で、連結具
9の水平板10Bに形成された折曲溝10Cで折曲片1
0Dを折曲げ、折曲片10Dに形成された貫通孔10
に連結軸11Aの先端を突出させて貫通する(図3)。
これにより、連結具9はしっかりと主ヨーク5の連結部
6に固着する。次に、連結具9を図3に示す如く固着し
た主ヨーク5をワイパー取付金具1に取付けるには、図
3に示す状態で主ヨーク5に固着した連結具9の垂直板
10Aに形成した連結突起11B並に連結具9の折曲片
10Dの貫通孔10Eから突出した連結軸11Aの突出
部を、断面略U字形に形成したワイパー取付金具1の連
結部2の内側に位置させ、しかる後、これを強制的に、
ワイパー取付金具1の連結部2の両側壁3,3に対向し
て穿設した連結孔4,4にそれぞれ嵌合貫通する。これ
によって、連結具9を固定した主ヨーク5該ワイパー
取付金具1回動自在に連結できる。
【0014】
【考案の効果】主ヨーク5の連結部6に、上記状態で固
定した本考案にかかる連結具9は、垂直板10Aに形成
した連結軸11A先端と、前記連結軸11Aを形成した
垂直板10Aの反対側に形成された連結突起11Bを、
ワイパー取付金具1を連結具9を介して主ヨーク5を取
付けられる。即ち、連結具9の水平板10B並に両側壁
即ち、垂直板10A、折曲片10Dが主ヨーク5の連結
部6の背面並に両外側壁7,7と当接し、更に、この垂
直板10Aと折曲片10Dが、ワイパー取付金具1の連
結部2両内側壁3と当接して嵌め込まれるため(図
4)、ワイパー取付金具1の連結部2と主ヨーク5の連
結部6に、いわゆる、緩衝材が配された状態となり、横
揺、ガタが発生することを防いで、主ヨーク5の回動時
に、耳障りな金属音が発生することもない。これがあい
まって、主ヨーク5を滑らかに回動できる。
【0015】また、連結具9の連結軸11Aの先端部並
に連結突起11B一本の連結軸として主ヨーク5の連
結部6に外嵌するワイパー取付金具1の連結孔4に嵌め
込んだ状態となるのでワイパー取付金具1の連結部2と
主ヨーク5の連結部6や連結具9が不自然に歪むことが
なく、取付金具に連結した主ヨークを滑らかに回動でき
る。
【0016】又、例えば、ワイパー装置の駆動時に強い
振動や衝撃が加えられたときであっても、ワイパーアー
ムの先端に固定したワイパー取付金具から主ヨークが外
れることがない。
【0017】上記構成に加えて、本考案にかかる連結具
を、プラスチック等を素材とするときは一体成形が可能
となり、大量生産により製品のコストを安く抑えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の分解斜視図である。
【図2】主ヨークの連結部の両側壁に対向して形成した
連結孔に連結具の連結軸を貫通しその先端を突出した状
態示す断面図である。
【図3】主ヨークの連結部の両側壁に対向して形成した
連結孔に、連結具の連結軸の先端部を突出して貫通し、
連結具の折曲片の貫通孔にその先端を貫通して、連結具
を主ヨークの中央連結部に固定した状態を示す断面図で
ある。
【図4】主ヨークの中央連結部に固定した連結具を以て
ワイパー取付金具に主ヨークを取付けた状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 ワイパーアームの先端に固定したワイパー取付具 2 ワイパー取付具の主ヨーク連結部 3 ワイパー取付具の主ヨーク連結部両側壁 4 連結孔 5 主ヨーク 6 主ヨークの連結部 7 主ヨークの連結部両側壁 8 連結孔 9 連結具 10A 垂直板 10B 水平板 10C 折曲溝 10D 折曲片 10E 貫通孔 11A 連結軸 11B 連結突起

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略U字形に形成し、且つその先端両
    側壁に連結孔を対向して穿設して成るワイパーアームの
    先端に固定するワイパー取付金具の連結部内側、断面
    略U字形に形成し、且つその中央連結部両側壁に対向し
    て連結孔を穿設して成る主ヨークの連結部を回動自在と
    なるよう嵌め込んで連結するための連結具であって、垂
    直板と水平板を以て直角に折り曲げた逆L字状に形成
    し、水平板の表面には、水平板先端縁から垂直板の立巾
    に相当する位置に、前記直角に折り曲げた辺と平行な折
    曲溝を形成し、水平板先端縁側を折曲片とし、垂直板に
    は、水平板と平行して、水平板の下側に、水平板面が
    主ヨークの中央連結部面と密着し、且つ、主ヨークに
    穿設した連結孔の中心と一致する位置に、主ヨークの中
    央連結部の横巾よりやや長い連結軸を形成するととも
    に、該連結軸を形成した垂直板の反対面には、中心を連
    結軸と同じくする連結突起を形成し、前記折曲片には、
    前記連結軸の先端を突出させて貫通する貫通孔を穿設し
    て成るものであることを特徴とするワイパーの主ヨーク
    連結具。
JP1992006626U 1992-01-22 1992-01-22 ワイパーの主ヨーク連結具 Expired - Lifetime JP2597222Y2 (ja)

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JPH0558527U JPH0558527U (ja) 1993-08-03
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