JP2596471B2 - 中間素材の鍛造成形方法 - Google Patents

中間素材の鍛造成形方法

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JP2596471B2
JP2596471B2 JP41717790A JP41717790A JP2596471B2 JP 2596471 B2 JP2596471 B2 JP 2596471B2 JP 41717790 A JP41717790 A JP 41717790A JP 41717790 A JP41717790 A JP 41717790A JP 2596471 B2 JP2596471 B2 JP 2596471B2
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松井康純
村田真一
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Musashi Seimitsu Industry Co Ltd
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Musashi Seimitsu Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両端部分の断面積が、
中間部分の断面積よりも大きい製品の鍛造による製造に
際しての中間素材の鍛造成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、鍛造品を製造する際、まず、棒材
を適当な長さに切断し、第7図に示すような円柱状の切
断素材101aを得る。その後この切断素材101a
に、図中の矢印で示す如く、素材長手方向の荷重を加え
て第8図に示す如き偏平な中間素材を成形する場合があ
る。また、切断素材101aから製品の成形を行うこと
もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】偏平な中間素材101
を成形する場合、もとの棒材の径が小さければ、棒材の
切断は容易であるかわりに必要な素材ボリュームを得る
ためには長手方向の長さが長い切断素材101aとしな
ければならない。すると、素材長手方向の荷重を加えて
第8図に示す如く偏平な中間素材101にするためには
非常に大きな荷重が必要になるという欠点がある。
【0004】その対策として、はじめから大径の棒材を
用いて、中間素材成形時の荷重を低減することが考えら
れるが、径の大きい棒材を切断するには非常に時間がか
かるという問題がある。
【0005】さらに、上述の両方の場合とも、素材のメ
タルフローが、第8図に矢印で示す如き中間素材101
の厚み方向に流れているため、その中間素材101か
ら、その径方向に延びる製品を鍛造成形する場合、製品
の長手方向を横切ってメタルフローが流れることになっ
てしまい、製品強度の点で問題がある。
【0006】また、両端部分の断面積が、中間部分の断
面積よりも大きい製品を鍛造成形する場合、切断素材1
01aからそのまま製品の成形を行うことが考えられ
る。その際、製品の両端に位置する、断面積が大きい部
分、すなわちボリュームの大きい部分の径に合わせて切
断素材の径を決め、かつ、製品の長さに合わせて素材長
を決めるため、必要以上に切断素材が大きくなるので、
製品鍛造時のばりが大きくなり、材料歩留まりが悪く、
また型寿命が短いという問題がある。
【0007】そのため、製品のボリューム配分に応じて
両端のボリュームを切断素材の101aの径よりも増し
た中間素材を割り金型を使って成形する方法もあるが、
コストの面で割高となってしまう。
【0008】かといって、金型を使わずにパンチのみで
切断素材101aの中央部を加圧して中央部のボリュー
ムを減らそうとすると、素材が拘束されていないため、
素材が径方向にも伸びてしまい、やはり歩留まりが悪く
なる。
【0009】本発明は、これらのような課題を解決する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は次のような構成
である。
【0011】1.棒状素材を金型の成形溝内にセット
し、棒状素材の外周面に対して棒状素材の長手方向に垂
直な方向の荷重を加えて素材肉厚を減じた偏平部を設け
る。
【0012】2.棒状素材に加える素材の長手方向に垂
直な方向の荷重を、先端が先細りの円錐台状のパンチに
て加える。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】第1図は棒状素材1a、第2図は中間素材
1を表わしている。
【0015】第1図に示す棒状素材1aは、棒状(図示
せず)を必要な長さに切断して得た切断素材である。こ
の棒状素材1aは、素材径よりも素材長手方向の長さを
充分に長く取って切断されたものである。
【0016】棒状素材1aから、第2図に示す中間素材
1を鍛造成形する際、第3図に示す如く、主にパンチ5
2と略円柱状の下型53とより成る中間素材鍛造装置5
1を用いる。パンチ52の先端は先細りの円錐台状を呈
している。パンチ52に対向する下型53の内部には、
ノックアウトピン59及びノックアウトピース60が収
納されている。61はプレッシャープレートである。
【0017】上述の下型53は、第4図にも示す如く、
その円形の成形側端面54の中心を横切る成形溝55を
有している。成形溝55の深さは、棒状素材1aの径よ
りも浅く設定されている。また、成形溝55の略平坦な
溝底の中央付近には、第2図(イ)A−A線断面を表わ
す第2図(ロ)に示す如き位置決め突状6を素材に形成
するための、位置決め突状型彫部56が2箇所設けられ
ている。この位置決め突状型彫部56は、鞘状をしてお
り、成形溝55に対して傾いて形成されている。また、
下型53のこの成形側端面54には成形溝55を挟ん
で、耳部型彫部57が設けられている。耳部型彫部57
は、第2図(イ)B−B線断面を表わす第2図(ハ)に
示す如き偏平部2の耳部3を素材に形成するための型彫
りであり、成形溝55よりも浅く設定されている。この
耳部型彫部57には、ノックアウト用孔58が成形溝5
5の両側に1箇所づつ設けられている。
【0018】また、第3図に示す如く、下型53の成形
溝55の両端には、ばね73によって下型53の内径方
向に付勢された位置決めレバー71が取り付けられてい
る。これにより、棒状素材1aのセット位置が規定され
る。
【0019】次に中間素材1の鍛造工程について説明す
る。
【0020】まず、第1図に示す如き上述の棒状素材1
aを用意する。
【0021】次に、この棒状素材1aを、第3図に左半
部に示す如く、上述の中間素材鍛造装置51の成形溝5
5内に棒状素材1a長手方向と成形溝55長手方向が一
致するようにセットする。この時、位置決めレバー71
の内端部72は、ばね73の付勢力により内径側に位置
しているので、棒状素材1aのセットされるべき位置が
成形溝55内で規定される。すなわち、2つの位置決め
レバー71の内端部72間に棒状素材1aをセットすれ
ばよい。
【0022】その後、第3図右半部に示す如く、パンチ
52を下降させて、棒状素材1aの外周面11aにその
素材の長手方向に垂直な方向の荷重を加える。それによ
り、中央付近には、肉厚が減じられた偏平部2が形成さ
れ、両端は、肉厚がほとんど変化のない円柱部4として
維持された中間素材1が成形される。前述の如く、パン
チ52先端が先細りの円錐台状を呈していることによ
り、素材が上方向へのバリとして伸びることなく、水平
方向にスムーズに流動する。
【0023】中央付近の肉厚が減じられることにより、
中間素材1は鍛造前の棒状素材1aに較べて素材長手方
向に伸びるので、位置決めレバー71はばね73の付勢
力に抗して外径方向に押し戻されることになる。
【0024】鍛造成形された中間素材1には、第2図
(イ)及至第2図(ハ)に示す如く、円錐台状のパンチ
形状に対応した略円形の偏平部2と、この偏平部2と両
端の円柱部4とをつなぐ傾斜部5とが形成される。偏平
部2の素材幅方向の両側は、部分的に素材幅からはみ出
したさらに肉薄の耳部3となっている。また、中間素材
1における、偏平部2の形成されない裏側には、第2図
(イ)に点線で示す如く位置決め突状6が2箇所形成さ
れる。この位置決め突状6は、次の鍛造工程における中
間素材1のセット位置を定める際に有効である。
【0025】このように、中間素材1の成形において、
棒状素材1aを下型53の成形溝55内にセットし、棒
状素材1aの外周面11aに対して棒状素材1aの長手
方向に垂直な方向の荷重を加えて偏平部2を設けること
により、棒材からの棒状素材1a切断を短時間に行うこ
とができ、しかも小さい鍛造荷重で中間素材1を成形す
ることができる。
【0026】さらに、上述のように成形した中間素材1
を用いて、例えば柄付きハウジングを鍛造成形する場
合、中間素材1の長手方向に沿ってメタルフローが形成
されているので、図6に2点鎖線で表わす、柄付きハウ
ジング型彫部55bにて示す如く、柄付きハウジングの
長手方向を中間素材1のメタルフローの方向に合わせる
ことができる。その際位置決め突状6に柄付きハウジン
グ型彫部55bの柄部56bを合致させ、また、円柱部
4に柄付きハウジング型彫部55bのハウジング部57
bを合致させることにより、熱間鍛造成形を効率よく行
うことができる。その結果、本発明により得られる中間
素材1から、図5に示す如く、長手方向にメタルフロー
を有する柄付きハウジング7bが得られる。8bは、ば
りである。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、棒状素材
を金型の成形溝内にセットし、棒状素材の外周面に対し
て棒状素材の長手方向に垂直な方向の荷重を加えて素材
肉厚を減じた偏平部を設けるので、径の小さい棒材を用
いてそこからの棒状素材の切断を短時間で行うことがで
き、しかも小径の棒状素材にもかかわらず、小さい荷重
で中間素材を鍛造成形することができ、さらにはこの中
間素材の長手方向に沿ったメタルフローを得ることがで
き、しかも成形される製品の素材ボリューム配分に応じ
た中間素材のボリューム配分を、複雑な金型構造なしに
かつ歩留まり良く得ることができ、従って中間素材の鍛
造成形を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】棒状素材の斜視図である。
【図2】(イ)は中間素材の平面図である。 (ロ)は第2図(イ)A−A線断面図である。 (ハ)は第2図(イ)B−B線断面図である。
【図3】中間素材鍛造装置の部分断面図である。
【図4】下型の平面図である。
【図5】柄付きハウジングを熟間鍛造した熱鍛品の平面
図である。
【図6】柄付きハウジング型彫部と中間素材の合致の様
子の説明図である。
【図7】従来の切断素材の斜視図である。
【図8】従来の中間素材の斜視図である。
【符号の説明】
1 中間素材 2 偏平部 1a 棒状素材 11a 外周面 52 パンチ 53 金型 55 成形溝

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部分の断面積が、中間部分の断面積
    よりも大きい製品を鍛造成形するための中間素材(1)
    の鍛造成形方法であって、棒状素材(1a)を金型53
    の成形溝55内にセットし、該棒状素材(1a)の外周
    面(11a)に対して該棒状素材(1a)の長手方向に
    垂直な方向の荷重を加えて素材肉厚を減じた偏平部
    (2)を設けることを特徴とする中間素材の鍛造成形方
    法。
  2. 【請求項2】 棒状素材(1a)に加える素材の長手方
    向に垂直な方向の荷重を、先端が先細りの円錐台状のパ
    ンチ(52)にて加えることを特徴とする請求項1の中
    間素材の鍛造成形方法。
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