JP2596199Y2 - ボールねじ - Google Patents

ボールねじ

Info

Publication number
JP2596199Y2
JP2596199Y2 JP1992001199U JP119992U JP2596199Y2 JP 2596199 Y2 JP2596199 Y2 JP 2596199Y2 JP 1992001199 U JP1992001199 U JP 1992001199U JP 119992 U JP119992 U JP 119992U JP 2596199 Y2 JP2596199 Y2 JP 2596199Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide groove
screw shaft
screw
ball
spiral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992001199U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0559031U (ja
Inventor
博光 近藤
哲男 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP1992001199U priority Critical patent/JP2596199Y2/ja
Publication of JPH0559031U publication Critical patent/JPH0559031U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2596199Y2 publication Critical patent/JP2596199Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種産業機械等に使用
されるボールねじに関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、一般に、ボールねじ
1は、外周面に螺旋状の案内溝11aを形成したねじ軸
11と、内周面に螺旋状の案内溝12aを形成したボー
ルナット12と、案内溝11aと案内溝12aとの間に
形成される螺旋状の循環通路に配された複数のボール1
3とで構成され、ねじ軸11の回転運動をボールナット
12の直線運動に変換する機能をもつ。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ボールねじは直線運動
用の機器としては非常に高精度な位置決め機能をもつも
のであるが、その構造上、回転運動を同時に取り出せる
ようにはなっていない。そのため、直線運動と回転運動
とが同時に必要とされるような装置においては、回転運
動を与えるための駆動源をボールねじとは別途に配置す
る必要がある。
【0004】その一例として、図2に、円筒状ワーク例
えば軸受内輪21のコーティング装置を示す。このコー
ティング装置は、複数の軸受内輪21を同時に処理し得
るようにしたものであり、軸受内輪21に送りと回転と
を同時に与えることができる構成になっている。すなわ
ち、テーブル2をボールねじ1のボールナット12に固
定し、このテーブル2を一対のリニアボールベアリング
3で軸方向に案内させると共に、テーブル2上に回転源
としてのモータ15を固定配置し、このモータ15の出
力軸15aに複数の軸受内輪21を挿通固定してある。
ねじ軸11が回転すると、ボールナット12に固定され
たテーブル2が軸方向にスライドすることによって軸受
内輪21に送りがかけられ、同時に、モータ2が回転す
ることによって軸受内輪21に回転が与えられる。この
ようにして、軸受内輪21に送りと回転とを同時に与え
ながら、軸受内輪21の近傍に配置したノズル22から
コーティング剤を噴出させて転走面にコーティング処理
を施すのである。
【0005】しかしながら、上述したコーティング装置
においては、軸受内輪21に回転運動を与えるためにモ
ータ15を別途配置する必要があり、装置全体の構造が
複雑化するという問題点がある。また、揮発性のコーテ
ィング剤を用いる場合には防爆モータが必要となり、真
空中で処理を行なう場合には真空モータが必要になるな
ど、装置の汎用性、コスト性の点においても問題があ
る。
【0006】そこで本考案の目的は、直線運動と回転運
動とを同時に取り出すことのできるボールねじを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1は、ねじ軸の案
内溝間のランド部に、歯車機構と噛合し、ねじ軸の回転
動力を歯車機構に伝達するための歯型を形成したボール
ねじに関する。
【0008】請求項2は、請求項1のボールねじと、こ
のボールねじのねじ軸の歯型と噛合する歯車機構とを
えたボールねじ装置に関する。歯車機構は、ねじ軸の回
転により、ボールナットと伴にねじ軸に沿って軸方向移
動し、かつ、ねじ軸の回転動力を上記歯型を介して受け
て回転する
【0009】
【作用】ねじ軸の外周面のランド部に歯型を形成するこ
とにより、ねじ軸の動力をこの歯型を介して回転動力と
して取り出すことができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案のボールねじをコーティング装
置に用いた実施例について説明する。尚、図2、3に示
すものと実質的に同一の部材及び部分については同一の
符号を用いて図示及び説明する。
【0011】図1は、軸受部品例えば軸受内輪21のコ
ーティング装置を示す。このコーティング装置は、ねじ
軸11’を除き図3に示すものと同一構成のボールねじ
1’、ボールねじ1’のボールナット12に固定された
テーブル2、テーブル2を軸方向に案内する一対のリニ
アボールベアリング3、テーブル2上に固定された一対
の支持台4(ピローブロック等)に回転自在に支持され
た歯車5を主要な構成要素とする。歯車5の軸5aは一
方の支持台4を貫通して軸方向に延びており、この延在
部分に複数の軸受内輪21が挿通固定されている。そし
て、軸受内輪21の直下にノズル22が配置されてい
る。
【0012】ボールねじ1’のねじ軸11’には、螺旋
状の案内溝11’a、および、この案内溝11’a間の
ランド部に歯型11’bが形成されている。ねじ軸1
1’の歯型11’bは、テーブル2に固定された歯車5
の歯型5bと噛み合い、ねじ軸11’からの回転動力を
歯車5に伝達するようになっている。
【0013】ねじ軸11’が回転すると、テーブル2が
リニアボールベアリング3に案内されて軸方向にスライ
ド移動する。これと同時に、ねじ軸11’の回転動力が
ランド部の歯型11’bを介して歯車5に伝達され、こ
れに伴って軸5aが回転する。したがって、軸受内輪2
1はテーブル2のスライド移動によって軸方向に送りを
かけられ、さらに歯車5の回転によって回転を与えられ
る。このように、軸受内輪21に送りと回転とを同時に
与えながらノズル22からコーティング剤を噴出させる
と、各軸受内輪21の転走面の全周にコーティング皮膜
がムラなく形成される。尚、軸受内輪21の送り速度と
回転速度の調整は、ねじ軸11’の回転速度を調整する
ことにより行なうが、送り速度をそのままにして回転速
度のみを変化させたい場合には、歯車5の大きさを変え
るようにすると良い。その場合、一対の支持台4をテー
ブル2上で軸線と直角方向にスライド可能とし、ねじ軸
11’の歯型11’bと歯車5の歯型5bとの噛み合い
を調節することができるようにしておく。
【0014】尚、本実施例ではワークとして軸受内輪2
1を用いているが、このコーティング装置は、軸受外
輪、パイプ等の円筒状ワーク一般に用いることができ
る。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば、ねじ軸外周面のランド
部に歯型を形成するようにしたので、この歯型に適当な
歯車機構を噛み合わせることによって、ねじ軸の回転動
力を歯車機構に伝達することが可能となる。したがっ
て、本考案は直線運動と回転運動とが同時に必要とされ
る装置に適用された場合に、該装置の簡略化、コストダ
ウンに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のボールねじを用いたコーティング装置
を示す斜視図である。
【図2】従来構成のボールねじを用いたコーティング装
置を示す斜視図である。
【図3】ボールねじの一般的構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
11’ ボールねじ 11’a 案内溝 11’b 歯型 12 ボールナット 12a 案内溝 13 ボール 5 歯車 5a 歯型

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に螺旋状の案内溝を形成したねじ
    軸と、内周面に螺旋状の案内溝を形成したボールナット
    と、前記ねじ軸の案内溝とボールナットの案内溝との間
    に形成される螺旋状の循環通路に配された複数のボール
    を備え、 前記ねじ軸の案内溝間のランド部に、歯車機構と噛合
    し、前記ねじ軸の回転動力を歯車機構に伝達するための
    歯型を形成したボールねじ。
  2. 【請求項2】 外周面に螺旋状の案内溝およびこの案内
    溝間のランド部に歯型を形成したねじ軸、内周面に螺
    旋状の案内溝を形成したボールナット、前記ねじ軸の
    案内溝とボールナットの案内溝との間に形成される螺旋
    状の循環通路に配された複数のボールとを備えたボール
    ねじと、前記ねじ軸の回転により、前記ボールナットと伴に前記
    ねじ軸に沿って軸方向移動し、かつ、前記ねじ軸の回転
    動力を前記歯型を介して受けて回転する歯車機構とで構
    成される ボールねじ装置。
JP1992001199U 1992-01-17 1992-01-17 ボールねじ Expired - Lifetime JP2596199Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992001199U JP2596199Y2 (ja) 1992-01-17 1992-01-17 ボールねじ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992001199U JP2596199Y2 (ja) 1992-01-17 1992-01-17 ボールねじ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0559031U JPH0559031U (ja) 1993-08-03
JP2596199Y2 true JP2596199Y2 (ja) 1999-06-07

Family

ID=11494797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992001199U Expired - Lifetime JP2596199Y2 (ja) 1992-01-17 1992-01-17 ボールねじ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2596199Y2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61182451U (ja) * 1985-05-08 1986-11-14
JPS63173475U (ja) * 1987-04-30 1988-11-10
JPH0449A (ja) * 1990-04-13 1992-01-06 Nippon Seiko Kk ボールねじ軸

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0559031U (ja) 1993-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0619873Y2 (ja) ボールねじスプラインユニット
JP2000033443A (ja) スピニング加工法とその装置
JPH05220637A (ja) 3つの自由度を備えたスピンドルヘッドをもつチップ成形工作機械
JP2596199Y2 (ja) ボールねじ
JP2005125414A (ja) 主軸頭駆動装置及び加工装置
JP3696480B2 (ja) ボールねじ送り装置
US5967883A (en) Working apparatus provided with rotary table for mass-production of gears
US3936104A (en) Bearing assembly for screw machine spindle
JPS62167956A (ja) 主軸装置
JPS63230219A (ja) 動圧発生用溝の加工装置
JP3500836B2 (ja) テーブル駆動装置
JP2004338007A (ja) 回転駆動機構及びテーブル装置及び工具主軸装置及び工作機械
JPS5919616A (ja) 工具径可変形主軸装置
JP3418452B2 (ja) 複合運動駆動装置
JP3372990B2 (ja) 偏心主軸装置
JPH0439451A (ja) 電動アクチュエータを用いた直線送り装置
JPS61236443A (ja) テ−ブル移送装置
JPH02225854A (ja) 静圧流体軸受
JP2767860B2 (ja) 加工ユニット
JP3357443B2 (ja) パレット移送装置
JP2000280121A (ja) ネジの切削加工方法およびその切削加工装置
JP4077089B2 (ja) 切削加工方法及びそれに用いる切削加工ユニット
JPH07299656A (ja) タッピング装置
JPH0642603A (ja) 直線送り装置
JP2004148790A (ja) 楕円ろくろ装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term