JP2004148790A - 楕円ろくろ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークテーブルに単に回転主軸による回転運動を行なわせるだけではなく、種々の大きさの楕円回転運動、即ち、楕円の長軸及び短軸の寸法を任意に設定変更することにより、種々の形状、サイズの楕円回転運動を与えることが出来る楕円ろくろ装置を提供すること。
【解決手段】クランク装置A、B等と連動して公転する軸受5の内輪6にワークテーブル1を固設し、該ワークテーブル1に回転主軸2をリニアレール3、スライダ4からるリニアスライドを介して取付け、該クランク装置A、B等と該回転主軸2の回転数比が2対1となるように構成したことを特徴とする楕円ろくろ装置、並びにワークテーブル1を支える軸受5の外輪7を少なくとも3つのクランク装置A、B、Cによって公転駆動することにより、安定した円滑な公転運動を可能にしたことを特徴とする楕円ろくろ装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陶工や木地師等が使用する「ろくろ」に関し、更に詳しくは、ワークテーブルの回転主軸駆動部にクランク半径の任意設定が可能な無段クランク装置を組み合わせて、該ワークテーブルに自転運動及び公転運動を与えることにより、ワークテーブルの運動として、回転円運動のみならず無段に長さ変更が可能な長軸及び短軸を有する楕円回転運動が得られるようにした「楕円ろくろ装置」に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、陶工及び木地師等が使用している「ろくろ」の例としては、ワークテーブルの主軸を回転させる機能のみを有するタイプのものが一般的であり、このタイプの「ろくろ」は、基本的には一世紀の頃から土器の製作等に使用されていたものと何ら変わりがないと言ってよい(中山秀太郎「機械発達史」大河出版、第3版、1996年)。それでも最近では、主軸の回転振れ抑制のために軸受精度の向上が計られ、又、動力が人力から水力へと変化すると共に、電動機や変速機の発達と相俟って可逆回転や高速化、大動力化等へと駆動部の変遷が進んで来たのは事実である。
【0003】
しかし従来の「ろくろ」は、上述のように、いずれも1本の主軸によってワークテーブルを回転駆動すると言った単純な構造に止まっており、例えば、最近ニーズが多い楕円柱のような円柱とは異なった複雑な外周形状の陶芸品を仕上げるためには、かなりの熟練度が要求され、一般の陶芸愛好家や木工家等にとっては技術の向上に時間がかかると言う問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明が解決しようとする課題は、ワークテーブルに単に回転主軸による回転円運動を行わせるだけではなく、種々の大きさの楕円回転運動、即ち、楕円の長軸及び短軸の寸法を任意に設定変更することにより種々の形状及びサイズの楕円回転運動を与えることが出来るような楕円ろくろ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために種々検討を行った結果、本発明の楕円ろくろ装置は、クランク回転機構を応用すれば、ワークテーブルの自転運動に公転運動を組み合わせることが出来、基本的に楕円回転運動が得られること、ワークテーブルに対する回転主軸の取付部にリニアスライドを介在させれば、前記自転及び公転運動の幾何学的な整合性が得られ自動的に正確な楕円回転運動が得られること、3つ以上の前記クランク装置によってワークテーブルを駆動すれば、安定した公転運動が得られること、前記クランク装置にクランクナットを螺設した総ネジ斜角クランクピンを設けてこのクランクピンを円錐形を描くように回転させれば、該クランクナットの位置を調整することにより、クランク連接棒に対して任意のクランク量を無段階に取出せること(後で詳細に説明)などの点に着目して、上記課題の解決を計ったものである。
【0006】
第1の本発明は、クランク装置と連動して公転する軸受けの内輪にワークテーブルを固設し、該ワークテーブルに回転主軸をリニアスライドを介して取付け、該クランク装置と該回転主軸の回転数比が2対1となるように構成したことを特徴とする楕円ろくろ装置である。第2の本発明は、ワークテーブルを支える軸受けの外輪を少なくとも3つのクランク装置によって公転駆動することを特徴とする楕円ろくろ装置である。第3の本発明は、片持クランク駆動軸とクランク量調整軸との間に総ネジ斜角クランクピンを設け、該総ネジ斜角クランクピンに螺設したクランクナットからクランク運動を取出す構造となし、該クランクナットの位置を調整することによってクランク連接棒に任意クランク量のクランク運動を取出すクランク装置を設けたことを特徴とする楕円ろくろ装置である。
【0007】
更に説明すれば、回転主軸を支える大軸受けの外輪は複数の無段クランク装置によって連動駆動されるが、この時のクランク運動の半径寸法は、ワークテーブルの中心位置に対する回転主軸の偏心距離の2分の1に等しく、該クランク半径寸法及び該回転主軸の偏心量の調整は、後述の軸受位置調整装置等により連動的に行なうことが出来る。
【0008】
上記のように本発明による楕円ろくろ装置のワークテーブルの楕円回転運動は、基本的には、ワークテーブルの中心から、楕円の長軸と短軸の寸法差の2分の1だけ偏心した位置に設定した回転主軸による自転運動と、該偏心量をクランクの直径とする公転運動とを回転数比1対2の条件で合成したものであり、例えば、ろくろの上部空間の所定位置に固定された加工点に対してワークテーブル本体が正確な楕円回転運動を行うので、種々の楕円状陶芸品などを簡単に仕上げることが出来るのである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1〜図6は、本発明に係わる楕円ろくろ装置の1実施例を示す図である。
図1に示すろくろ装置おいて、加工物を載置するワークテーブル1には、ワークテーブル1に固定された回転座標(x,y)のx軸方向(図6参照)に移動可能なリニアレール3及びスライダ4が設けられ、このリニアレール3及びスライダ4を介して回転主軸2の回転力が伝達される構造となっている。又、スライダ4はリニアレール3に滑入してあり、楕円の長軸(長さ2a)と短軸(長さ2b)の半径差(a−b)に相当する自由度を有する。
【0010】
更に、ワークテーブル1は大軸受5の内輪6に回転自在に支持されており、大軸受5の外輪7を保持するフランジ8は、スラスト軸受9を介してフレーム10のトッププレート11上に摺動自在の状態で載置される。一方、フランジ8には大軸受5の外輪7を下方から保持する保持輪12が固定されており、保持輪12にはブラケット13を介して3本の摺動ロッド14が夫々固設され、グリッパ15を摺動可能な状態で保持すると共に、大軸受5に対してクランク運動を伝達するように構成される。
【0011】
次に、クランク装置について説明すれば、図2に示すように、クランク量が可変の無段クランク装置Aは、先ず、片持クランク駆動軸16とクランク量調整軸17が同心軸上に相対向して軸受18a、18b及びブラケット19a、19bによりフレーム10に固定される。次に、片持クランク駆動軸16とクランク量調整軸17との間には総ネジ斜角クランクピン20が配置され、片持クランク駆動軸16側の端部は球面L型クランクアーム22を介して連結され、他のクランク量調整軸17へは小自在継手23を介しており、総ネジ斜角クランクピン20の両軸端部は独立回転自在に支持されている。
【0012】
更に、総ネジ斜角クランクピン20にはクランクナット21が回転自在に螺設されており、大自在継手24、クランク連接棒25、及びグリッパ15を介して摺動ロッド14に対して円滑なクランク運動の伝達を可能にしている。即ち、片持クランク駆動軸16を回転させれば、総ネジ斜角クランクピン20が、図2に示すように円錐形の軌跡を描いて回転を行い、クランクナット21の円運動によりクランク連接棒25を介して摺動ロッド14に対して公転運動を与えることが出来る。次に、クランク量の調整を行なうには、クランク量調整軸17を回転させると、図2において総ネジ斜角クランクピン20のみが回転し、クランクナット21が上下方向に移動することとなり、その結果としてクランク運動、即ち、ワークテーブル1の公転運動の直径寸法(a−b)が無段階に調整される。以上から分かるように無段クランク装置の基本機能は、片持クランク駆動軸16及びクランク量調整軸17の動作が、夫々、独立に回転自在、調整自在に構成されていることである。
【0013】
次に、ワークテーブル1の中心、即ち、(x,y)座標の原点位置から回転主軸2の偏心量を調整する軸受位置調整装置について説明すれば、図3、4において、ワークテーブル1の回転主軸2は、外筒26の上下両端部に内臓された玉軸受(図示せず)によって回転自在に保持されている。又、外筒26はブロック27a、27bに固定されたスライドガイド28a、28b及び29a、29bを介し、フレーム10に固定されたビーム31a、31bのガイドホルダ30等に保持され、回転主軸2の横移動を容易にしている。更に、スライドガイド29a、29bには雄ネジ32a、32bが設けられ、夫々に対向する回転軸33a、33bの雌ネジに対して回転自在に螺合されている。
【0014】
一方、回転軸33a、33bは、ガイドホルダ30等及びビーム31a、31bによって回転は許容するが軸方向の移動は拘束されるように支承されている。更に、回転軸33a、33bにはチェンスプロケット35a、35bが固定され、リンクチェン36によって互いに連結されており、堅軸37が回転するとベベルギヤセット38を介して上下の回転軸33a、33bが連動回転するので、その結果として回転主軸2が直立の状態で正確に横移動することになり、x軸上での停止位置、即ち、偏心量を微細にコントロール可能な構造になっている。
【0015】
次に、図1、5、6において本楕円ろくろ装置の駆動系統について説明する。ワークテーブル1の回転運動は、フットペダル39を踏むことにより減速機付モータ40が反時計方向に回転し、チェンスプロケット41、リンクチェン47を介し多段組みの中間軸チェンスプロケット42dが回転する。次いで同軸に固定されたチェンスプロケット42bを介し、無段クランク装置Aのチェンスプロケット43へと動力伝達されると共に同軸に設けられたチェンスプロケット45aを介して無段クランク装置B及びCの下部に取り付けられたスプロケット45b及び45cへとリンクチェン50によって連動駆動される。
更に、回転主軸2の回転は、中間軸のチェンスプロケット42cからリンクチェン49を経て大チェンスプロケット44を駆動することにより行なわれる。
【0016】
以上のような駆動系統の回転操作を手動によって行なうには、手動回転ハンドル52を反時計方向に回転させることにより、手動回転軸53に設けられたワンウェイクラッチ54を経てチェンスプロケット41が回転するが、この回転動力は減速機付モータ40には伝達されず、又、逆に減速機付モータ40の回転力は手動回転ハンドル52に伝達されない構造になっており、十分な安全上の配慮が払われている。
【0017】
次に、楕円の形状を調整する調整操作系統の構造について説明する。即ち、楕円の偏平度を決めるためるには、長軸と短軸の寸法差が重要になる。そこで、楕円の長軸寸法の1/2を長半径(長さをaとする)、短軸寸法の1/2を短半径(長さをbとする)と称することにすれば、長半径と短半径の寸法差(a−b)の値は、ワークテーブル1に対する回転主軸2の偏心量を表すと同時に無段クランク装置による公転運動の直径寸法と一致する。実際に、楕円の長半径と短半径の寸法差(以後、簡単に径差a−bと称する)の調整操作は、図5、6において径差調整ハンドル55を正逆方向に手動回転させることによって精度よく行なうことが出来る。径差調整ハンドル55の軸の下部にはチェンスプロケット46aが固定されており、リンクチェン51によって、回転主軸2の軸受位置調整用の堅軸37に取り付けられたチェンスプロケット46b及び無段クランク装置A、B、Cの各クランク量調整軸に設けられたチェンスプロケット46c、46d、46eが連動して駆動される。ここでチェンスプロケット46fはチェンタイトナである。
【0018】
ところで、前記の楕円の径差(a−b)の調整に当たっては、無段クランク装置A、B、Cの全てのクランク量が0〜max値に亘って連動調整出来ること及びそれと完全に同調して回転主軸2の偏心位置が0〜max値の間で移動調整出来ることが必要であり、径差調整ハンドル55は、これらクランク量及び偏心位置の連動調整を正確に遂行するための重要な機能を有する。
【0019】
次に、図7において、ワークテーブル1(中間ディスク1bで例示)の回転自転運動及びクランク公転運動による楕円回転運動の形成過程について説明する。ワークテーブル1を取付ける中間ディスク1bは、大軸受5の内輪6に固定してあり(図1参照)、リニアレール3及びスライダ4を介して回転主軸2に対して、x軸方向に移動自在に連結される。又、中間ディスク1b上にはリニアレール3の長軸方向をx軸とし中間ディスク1bの中心点Oを原点とする回転座標軸(x,y)が示してある。スタート時点においては、ワークテーブル(中間ディスク1b)の中心点O、無段クランク装置A、B、Cによる公転運動の中心点P、回転主軸2の中心点Qの3点は、いずれもx軸上にあり、長さOQは楕円の長半径と短半径の差、即ち、径差(a−b)、換言すればQ点のO点からの偏心量を示し、又、長さOPは公転円運動の半径に相当している。又、Q点及びP点をO点に一致するように調整すればワークテーブル1はO点を中心とする回転円運動のみを行なうことになる。
【0020】
今、無段クランク装置A、B、Cが反時計方向に180度だけ回転すると、ワークテーブル即ち、中間ディスク1bの中心点OはR、R、R……R、Qへと、クランク公転運動の中心点Pの周りに直径(a−b)の円運動を行ない、180度回転した時点で回転主軸2の中心点Qに一致することになる。又、この間における回転主軸2の回転角、即ち、Q点を中心とした中間ディスク1bの自転の回転角は丁度半分の90度となるが、これは図7においてこの間のリニアレール3の回転角が90度になっていることからも理解出来る。更に、このような2つの回転運動の合成に当たって、自転、公転両運動の幾何学的な整合性を保持するためには、相互の干渉を除く必要があるが、本発明は、その手段としてリニアレール3及びスライダ4からなるリニアスライドの機能を利用することにより、図7に示すようにワークテーブル1、即ち中間ディスク1bの運動の過程において、リニアレール3がスライダ4に対して自動的に相対位置を変え得るような構造をとっている。
【0021】
更に、以上のようなワークテーブル1の楕円回転運動の過程において、加工点Vとスタート時の中間ディスク1bの中心点Oとの距離は楕円の長半径aに相当し、又、中間ディスク1bが180度回転しO点がQ点に到達した時の加工点Vと該O点(Q点)との距離は楕円の短半径bに一致する。即ち、この事実からもクランクの公転直径OQは楕円の長半径aと短半径bの径差(a−b)に等しいことが確認出来る。
【0022】
次に、ワークテーブル1の楕円回転運動を可視化するために、加工点Vに鉛筆を固定してワークテーブル1上に連続した曲線を描かせた時の軌跡の輪郭について楕円画法を用いて説明する。図8において、楕円の長半径a、短半径b及び径差a−bを半径とする補助円を夫々u、s及びwとし、ワークテーブル1の中心点Oを原点とする回転座標を(x,y)とする。今、補助円wの円周上に任意一定間隔の等分点(図8では15度間隔)イ、ロ、ハ、…ト等を取り、これらの等分点からy軸に垂線を引きy軸との交点を夫々O、リ、ヌ、…ワ等とする。そして先ず、y軸上の交点「リ」から等分角15度で左右に補助線L、L11を引き、次に、交点「ヌ」から同じ等分角で補助線L、L10を引き、以下順次同様に補助線L(i=1,2,…)を描く。更に、y軸上の交点O、リ、ヌ、…ワ等から各補助線L、L、L、…等の上に、長半径aと同じ長さの点E、E、E、…等(各点を楕円点と称することにする)を求めれば、これらの各楕円点は、図8に示すようにワークテーブル1上に描かれた楕円軌跡上の各点を表すことになる。このとき補助円w上の前記等分点ロ、ハ、…ヘ等からx軸に垂線を引いて得られた交点ソ、レ、…カ等は、前に求めた各補助線L、L、L、…等のx軸との交点と一致し、更に、交点ソ、レ、…カ等から夫々対応する楕円点E、E、E、…等までの長さは、楕円の短半径bの長さに一致する。
【0023】
次ぎに、図8に示す楕円軌跡の正確性を確認するために、楕円の定義を示す方程式、x/a+y/b=1を用いて該楕円軌跡の精度の検証を行なう。そのために、図8の座標系(x,y)において、楕円軌跡の作図に使用した任意の線分(ルE)を選び点Eの座標を(x,y)とすれば、前述のように、線分(ルE)の長さは楕円の長半径aに等しく、又、x軸との交点「ネ」から点Eまでの長さは短半径bに等しい。そこで、該交点「ネ」からの垂線が補助円wと交わる点を「ツ」とし径差(Oツ=a−b)のx軸からの回転角をθとすれば、直角三角形(ルME)について次式が成り立つ。
=x+{y−(a−b)sinθ}
しかるに、sinθ=−y/bであるから、これを上の式に代入すれば
=x+y−2(a−b)y(−y/b)+(a−b)(−y/b)
従って、この式を整理すれば次のような楕円の式が得られる。
/a+y/b=1
即ち、図8における点E(x,y)は、明らかに長半径a、短半径bの楕円曲線上に存在し、本発明によるワークテーブル1の楕円回転運動は、正確な楕円曲線に基づいていることが検証される。
【0024】
【発明の効果】本発明は、上記の通りの構成になっているので、次のような効果を奏する。
【0025】
本発明の楕円ろくろ装置によれば、ワークテーブル自体が楕円回転運動を行なうので、加工点Vにへらや刃物等の加工具を固定したままの状態でワークの加工を容易に行なうことが出来、予め設定した楕円形状通りに正確に仕上げることが出来る。
【0026】
加工点Vを回転主軸に向かう方向に移動させれば楕円は小さくなり、逆の方向に移動させれば大きな楕円の加工を行なうことが出来る。
【0027】
ワークテーブルの回転中に加工点Vを回転主軸に沿う方向に移動させれば、正確な楕円柱を加工形成することが出来る。
【0028】
ワークテーブルの回転中に加工点Vを回転主軸に向かう方向に移動させながら、同時に回転主軸に沿う方向に移動させることにより、ワークに対して楕円状に連続した渦巻き加工を行なうことが出来る。
【0029】
加工点Vを回転主軸に沿う方向に移動させながら、同時に回転主軸の周りの方向に円移動を行なわせることにより、いわゆる捩じれを有する楕円立体を得ることが出来る。
【0030】
楕円の径差a−bの調整操作は、ろくろの運転中、停止中に拘らず何時でも径差調整ハンドルにより容易に行なうことが出来る。
【0031】
以上説明したように、加工点Vの移動形態には、3つの自由度、即ち、回転主軸に向いた方向、回転主軸に沿う方向、及び回転主軸の周りの方向の自由度があり、更に、これに径差調整による自由度を組み合わせることによって、種々の径差による複雑多様な3次元加工が可能になるため、陶芸及び木地工芸並びに他の回転切削分野等における加工技術の向上に大きく貢献することが期待出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る楕円ろくろ装置の駆動部を示す側面図である。
【図2】図1中の無段クランク装置を示す側面図である。
【図3】回転主軸の軸受位置調整装置を示す平面図である。
【図4】回転主軸の軸受位置調整装置を示す側面図である。
【図5】楕円ろくろ装置の駆動系統を示す中間断面図である。
【図6】楕円ろくろ装置の上部を示す平面図である。
【図7】ワークテーブル及びリニアスライドの動きを示す関連図である。
【図8】楕円の長軸と短軸寸法が与えられた場合の楕円画法を示す図である。
【符号の説明】
1 …ワークテーブル
1b …中間ディスク
2 …回転主軸
3 …リニアレール
4 …スライダ
5 …大軸受
15 …グリッパ
16 …片持クランク駆動軸
17 …クランク量調整軸
20 …総ネジ斜角クランクピン
21 …クランクナット
55 …径差調整ハンドル
A …無段クランク装置A
B …無段クランク装置B
C …無段クランク装置C
…楕円点
…等分角の補助線
O …ワークテーブルの中心点
P …公転運動の中心点
Q …回転主軸の中心点
s …短半径bの補助円
u …長半径aの補助円
V …加工点
w …径差a−bの補助円

Claims (3)

  1. クランク装置と連動して公転する軸受けの内輪にワークテーブルを固設し、該ワークテーブルに回転主軸をリニアスライドを介して取付け、該クランク装置と該回転主軸の回転数比が2対1となるように構成したことを特徴とする楕円ろくろ装置。
  2. ワークテーブルを支える軸受けの外輪を少なくとも3つのクランク装置によって公転駆動することを特徴とする請求項1記載の楕円ろくろ装置。
  3. 片持クランク駆動軸とクランク量調整軸との間に総ネジ斜角クランクピンを設け、該総ネジ斜角クランクピンに螺設したクランクナットからクランク運動を取り出す構造となし、該クランクナットの位置を調整することによってクランク連接棒に任意クランク量のクランク運動を取り出すクランク装置を設けたことを特徴とする請求項2記載の楕円ろくろ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103950086A (zh) * 2014-04-15 2014-07-30 广西大学 一种自动控制石膏模型加工装置
CN106272999A (zh) * 2016-08-26 2017-01-04 广西大学 一种多自由度石膏切割支架

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