JP2595734Y2 - 索道の横行式プラットフォーム装置 - Google Patents

索道の横行式プラットフォーム装置

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JP2595734Y2
JP2595734Y2 JP1993045628U JP4562893U JP2595734Y2 JP 2595734 Y2 JP2595734 Y2 JP 2595734Y2 JP 1993045628 U JP1993045628 U JP 1993045628U JP 4562893 U JP4562893 U JP 4562893U JP 2595734 Y2 JP2595734 Y2 JP 2595734Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、索道設備の停留場に用
いる横行式プラットフォーム装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、高架の位置に張架された往復両
線の索条に沿って搬器を運行して輸送を行う索道設備の
代表例として交走式索道201の場合を示したものであ
る。両端の停留場202P,202Q間には往復両線の
支索203A,203Bが張架され、搬器250A,2
50Bはこれら支索203A又は203Bに沿って往復
運行する。停留場202P,202Qにはそれぞれ凹状
の搬器進入部223,223又は223,223を具え
た平面視櫛歯状のプラットフォーム220P又は220
Qが設備されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような従来の索道
設備においては、プラットフォーム220P,220Q
のそれぞれに往復両線の搬器250A,250Bが到着
するための搬器進入部223と223,又は223と2
23を重複して並列に設けているのでプラットフォーム
設備が大規模となって経済的でなく、特に地形が著しく
急峻な箇所等においては設備困難な場合があった。本考
案はプラットフォーム設備を停留場に各1組のみ用いて
往復両線の搬器に共用することができるようにしたプラ
ットフォーム設備の提供を目的としてなされたものであ
る。
【0004】
【課題を解決する手段】この目的に対応して本考案は、
高架の位置に張架された往復両線の索条に沿って搬器を
運行して輸送を行う索道設備の停留場において、乗客が
乗降すべきプラットフォームには前記搬器が進入すべき
搬器進入部を形成したプラットフォームを用いると共
に、前記プラットフォームを横行案内する横行案内手段
と、前記プラットフォームを横行駆動する横行駆動手段
とを具えてなり、前記プラットフォームは前記横行駆動
手段の駆動により前記往復両線の搬器停止位置間を横行
移動可能とした索道の横行式プラットフォーム装置、と
して構成したものである。
【0005】
【作用】本考案の、索道の横行式プラットフォーム装置
は、交走式索道等の高架の位置に張架された往復両線の
支索をそれぞれ転走し曳索で牽引される搬器を運行して
輸送を行う形式の索道設備に適用される。
【0006】即ち、索道の横行式プラットフォーム装置
においては、停留場には乗客の乗降の用に供するプラッ
トフォームとして、搬器の形状にほゞ適合する搬器進入
部を形成したプラットフォームを用いると共に、地上な
いし固定位置には横行案内手段を設け、プラットフォー
ムは電動機等を具えた横行駆動手段によって駆動され
て、往復両線間を左右に横行移動可能に構成されてい
る。
【0007】停留場において搬器が往復両線の一方側に
到着する場合には、プラットフォーム装置を横行案内手
段における横行行程の一方側に位置させて、搬器の到着
をここに受け入れて停止させ、乗客の降車および乗車客
扱いを行わせる。次にこの搬器が索道線路に出発した後
には、横行駆動手段を駆動して、プラットフォームを横
行案内手段によって誘導し横行行程の一端側側から他端
側に横行移動させて所定位置に停止させ、他方側の搬器
の到着を受入れ停止させ乗客の降車及び乗車客扱いを行
う。このようにしてプラットフォームを左右に交互に横
行移動させて往復両線の搬器に共用する。
【0008】また、本考案の装置においてはは搬器が長
方形箱型の場合のみでなく、固定型又は回転型の円形搬
器を用いることもできる。この場合には停留場において
乗客の乗降の用に供するプラットフォームの搬器進入部
にはこの円形搬器にほゞ適合する円弧状凹部を形成した
円弧プラットフォームを用いると共に、前記の場合と同
様に地上ないし固定位置には横行案内手段を設け、プラ
ットフォームには電動機等を具えた横行駆動手段を設け
ている。
【0009】ここで、停留場において円形搬器が往復両
線の一方側に到着する場合には、プラットフォーム装置
を横行案内装置における横行行程の一方側に位置させ
て、円形搬器の到着を円弧状凹部にほぼ適合して受け入
れ停止させ、乗客の降車および乗車を行わせる。次にこ
の円形搬器が索道線路に出発した後には、横行駆動手段
を駆動して、プラットフォームを横行案内装置によって
誘導し横行行程一端側側から他端側に横行移動させて所
定位置に停止させる。こうして往復両線の他方側の円形
搬器の到着を円弧状凹部に受入れ停止させ、降車及び乗
車の客扱いを行うようにしている。このようにしてプラ
ットフォームを左右に交互に横行移動させて往復両線の
円形搬器に共用するのである。
【0010】
【実施例】
(実施例1) 図1は、交走式索道1の両端停留場にそれぞれ横行式プ
ラットフォームを設けた場合の全体配設関係を示したも
のである。図において交走式索道1の両端には停留場2
P及び2Qが配設され、これらの停留場2P,2Q間に
亙って往復両線の運行経路、即ち一方のA線(符号A)
と、他方のB線(符号B)との支索3A,3Bが相互に
平行に張架されて、それぞれ停留場2Pまたは2Qにお
いて引留め、または緊張繋止されている。
【0011】この、横行式プラットフォームを適用する
索道設備における搬器50(50Aまたは50B)は、
走行車輪を具えた走行機51に懸垂機52を枢着懸垂
し、懸垂機52の下方には乗客が乗車すべき客車53を
懸垂してなるものである。かつ、客車53はほぼ角型な
いし長方形状の箱型客車で、一側方又は両側方には扉5
4または54を設けてなる通常の構成のものである。
【0012】図においては、搬器50,50、即ち50
Aまたは50Bが停留場2Pまたは2Qに停止している
場合が示されている。先づ、一方の搬器50Aについて
記せば、走行機51の走行車輪がA線の支索3Aに沿っ
て転走可能となっており、また、走行機51は曳索(図
示していない)に連結されて牽引されるようになってい
る。他方の搬器50Bも同様に曳索(図示していない)
に牽引されてB線の支索3Bを転走可能となっている。
このようにして搬器50A,50Bはそれぞれ支索3A
または3Bに沿って相互に反対方向に交走運行する。
【0013】次に、図において停留場2P,2Qには横
行式プラットフォーム20Pまたは20Qが設けられて
いる。即ち、停留場2Pにおいて横行式プラットフォー
ム20Pは搬器50(50Aまたは50B)が進入すべ
き搬器進入部23を形成して後記の如く横行案内手段4
0のガイドレール41,41及び42に導かれてA線の
中心とB線の中心との間を左右に横行移動可能となって
いる。同様に停留場2Qにおいて横行式プラットフォー
ム20Qは搬器50(50Aまたは50B)が進入すべ
き搬器進入部23を形成して横行案内手段40のガイド
レール41,41及び42に導かれてB線の中心とA線
の中心との間を左右に横行移動可能となっている。
【0014】また、停留場停留場2Pには停留場建物1
0Pが設けられ、これと横行式プラットフォーム20P
との間には乗客を誘導すべき扉11A,11Bが設けら
れている。同様に停留場停留場2Qには停留場建物10
Qが設けられており、これと横行式プラットフォーム2
0Qとの間には乗客を誘導すべき扉12A,12Bが設
けられている。
【0015】次には図2,図3により、横行式プラット
フォーム20について説明する。停留場2(2Pまたは
2Q)には横行式プラットフォーム20(20Pまたは
20Q)がそれぞれ配設されている。一方の停留場2P
について述べれば、該横行式プラットフォーム20Pは
主としてプラットフォーム本体21,支持フレーム25
とよりなり、これに横行駆動手段30,30…を具えて
いる。
【0016】プラットフォーム本体21は平坦な踏面2
2を有し前端寄りには搬器50Aまたは50Bが到着す
るときほゞ適合して内挿されるべき平面視凹状の搬器進
入部23が形成されている。かつ、両外側には乗客の転
落を防止するための手摺24,24が固設されている。
このプラットフォーム本体21の下部には支持フレーム
25が組み立て構成されている。支持フレーム25の構
成、形状はこの索道設備が立地する地形条件に適応して
各種の設計が必要であるが、一例として本図に示したも
のにおいては、前端側の左右には前斜材26,26を設
け、後端側の左右には後斜材27,27を設けまた中央
部の左右には縦部材28,28を用いて、これら前斜材
26,26間、後斜材27,27間及び縦部材29,2
9間のそれぞれには連結部材28,28…等を用いて左
右の相互間を一体的に結合した立体トラス状ないし格子
状の枠体をなしたものである。
【0017】横行式プラットフォーム20の支持フレー
ム25には横行駆動手段30,30…が設けられてい
る。即ち、縦部材28,28の下方の連結部材29には
ローラ31,31及び31,31が枢着されており、こ
のローラ31,31及び31,31は電動機等の駆動装
置33または33から例えばチェン35または35等の
伝動機構を経て回転が伝達され駆動されるように構成さ
れている。また、同様に支持フレーム25の後方寄りに
おいて後斜材27,27を連結する連結部材29にもロ
ーラ32,32が枢着されており電動機等の駆動装置3
4または34から回転が伝達され駆動されるように構成
されている。
【0018】一方、これらの横行駆動手段30,30に
対応して地上ないし固定位置には横行案内手段40.4
0としてガイドレール41,41および42が固設され
ている。即ち、横行式プラットフォーム20の中央付近
下方のローラ31,31及び31,31に対応して2条
平行に溝型状をなしたガイドレール41,41が相互に
対向して敷設され、これらのガイドレール41,41に
は前記のローラ31,31または31,31が係合し、
かつこれに導かれて転動するように構成されている。同
様に、横行式プラットフォーム20の後端付近のローラ
32,32に対応して溝型状のガイドレール41が横方
向に開口して敷設され、このガイドレール42には前記
のローラ32,32が係合しかつこれに導かれて転動す
るようになされている。
【0019】このような横行式プラットフォーム20,
20(20P,20Q)を設備した索道設備における作
用ないし動作について次に説明する。
【0020】図1において前記説明の通り停留場2P,
2Q間にはA線,B線の支索3A,3Bが相互に平行に
張架されている。搬器50Aは曳索に牽引されて支索3
Aに沿って移動可能となっており、また、搬器50Bも
曳索に牽引されて支索3Bに沿って移動可能であり、こ
れら搬器50Aと搬器50Bとは相互に交走運行され
る。
【0021】停留場2Pには横行案内手段40としてガ
イドレール41,41及び42が敷設され、これらのガ
イドレール41,41及び42に導かれて横行式プラッ
トフォーム20Pが往復両線のA線の中心とB線の中心
との間を左右に横行移動可能となっている。本実施例に
おいて図2の如くガイドレール41,41は側方向に開
口した溝型状部材を相互に対向位置に敷設しており、こ
の溝部にローラ31,31及び31,31が係合して転
動する。また、ガイドレール42も側方向に開口した溝
型状部材を用いており、この溝部にローラ32,32が
係合して転動する。また、図1の如く横行式プラットフ
ォーム20Pの後方には停留場建物10Pが設けられて
おり、この停留場建物10Pと横行式プラットフォーム
20Pとの間には乗客誘導のためにA線の位置に対応し
た扉11AとB線の位置に対応した扉11Bとが設けら
れて常時は閉扉されている。
【0022】同様に、停留場2Qにも横行案内手段40
のガイドレール41,41及び42が敷設され、これら
に導かれて横行式プラットフォーム20QがA線とB線
の中心と中心との間を左右に横行移動可能となってい
る。ガイドレール41,41は側方向に開口した溝型状
部材を相互に対向位置に敷設し、この溝部にローラ3
1,31及び31,31が係合して転動する。また、ガ
イドレール42も側方向に開口した溝型状部材を用いて
おり、この溝部にローラ32,32が係合して転動す
る。横行式プラットフォーム20Qの後方には停留場建
物10Qが設けられ、この停留場建物10Qと横行式プ
ラットフォーム20Qとの間には乗客誘導のためにA線
の位置に対応した扉12AとB線の位置に対応した扉1
2Bとが設けられて常時は閉扉されている。
【0023】図1では、停留場2Pの横行式プラットフ
ォーム20PはA線側に位置しており、搬器50Aが搬
器進入部23内にほゞ適合して内挿され停止している。
一方、停留場2Qの横行式プラットフォーム20QはB
線側に位置して搬器50Bが搬器進入部23内にほゞ適
合して内挿され停止している。
【0024】こゝで停留場2Pにおいては扉11Aを開
いて停留場建物10Pから乗客を横行式プラットフォー
ム20Pに導入してプラットフォーム本体21の左方ま
たは右方の踏面22から搬器50Aに乗車させ、乗車客
扱いが完了したら搬器50Aの扉54,54を閉扉する
と共に扉11Aも閉扉する。一方、停留場2Qにおいて
は扉12Bを開いて停留場建物10Qから乗客を横行式
プラットフォーム20Qに導入してプラットフォーム本
体21の左方または右方の踏面22から搬器50Bに乗
車させ、乗車客扱いが完了したら搬器50Qの扉54,
54を閉扉すると共に扉12Bも閉扉する。
【0025】こうして両停留場2P,2Qの客扱いが完
了したら、搬器50Aを矢印4A方向に出発させ、搬器
50Bを矢印4B方向に出発させる。搬器50A,50
Bが出発したら、それぞれこれらの搬器50A,50B
の到着を迎えるべき相手方の停留場2Q,2Pにおける
横行式プラットフォーム20Q及び20Pの横行移動作
業が行われる。
【0026】この横行移動の作業は横行駆動手段30,
30…の駆動によって行われる。即ち、一方の横行式プ
ラットフォーム20、例えば20Pの場合について記せ
ば、該横行式プラットフォーム20Pの支持フレーム2
5の下方に具えた駆動装置33,33を回転させ、この
回転は伝動用のチェン35又は35を経てローラ31,
31及び31,31に伝達される。これらのローラ3
1,31及び31,31は地上の固定位置に敷設された
横行案内手段40のガイドレール41または41の溝部
と係合しているので、該ローラ31,31,31,31
はこれらのガイドレール41,41に案内され転動す
る。同様に、支持フレーム25の後端付近に具えた駆動
装置34,34を回転させると、この回転はローラ3
2,32に伝達され、これらのローラ32,32は地上
の固定位置に敷設されたガイドレール42の溝部と係合
しているので、該ローラ32,32はこのガイドレール
42に案内されて転動する。よって、これらのローラ3
1,31,31,31及び32,32の共働、転動によ
って横行式プラットフォーム20Pの横行移動が行われ
るのである。他方の横行式プラットフォーム20Qにお
いても、これと均等の横行移動動作が行われる。
【0027】図4においては、搬器50A,50Bは支
索3Aまたは3Bに沿って矢印4Aまたは4B方向に進
行中であり、この間に停留場2Pについては横行式プラ
ットフォーム20Pをガイドレール41,41及び42
に沿って矢印36方向に横行移動させB線中心に位置し
て停止させ、停留場2Qについても横行式プラットフォ
ーム20Qをガイドレール41,41及び42に沿って
矢印37方向に横行移動させA線中心に位置して停止さ
せる。このようにして搬器50A,50Bの到着受入れ
準備が行われる。
【0028】図5は先の図4の状態から搬器50A,5
0Bが更に進行し、相手方停留場2Bまたは2Aに到着
した模様を示している。A線における搬器50Aは停留
場2Qの横行式プラットフォーム20Qの搬器進入部2
3内にほゞ適合して到着停止し、同時にB線における搬
器50Bは停留場2Pの横行式プラットフォーム20P
の搬器進入部23内にほゞ適合して到着停止している。
【0029】こうして停留場2Qにおいては扉12Aを
開くと共に搬器50Aの扉54,54を開いて乗客を搬
器50Aから横行式プラットフォーム20Qを経て停留
場建物10Qに誘導して退出させる。また、停留場2P
においては扉11Bを開くと共に搬器50Bの扉54,
54をを開き搬器50Bから横行式プラットフォーム2
0Pを経て停留場建物10Pに誘導して退出させるので
ある。
【0030】かつ、次の運転においても同様の手順を繰
り返して行って、運転が継続される。
【0031】 (実施例2) この実施例の場合も、装置の基本的構成に関する限りは
前記実施例1の場合と均等であるが、ここでは、搬器は
円形搬器を用いた場合について記載する。
【0032】索道設備は輸送用の設備であると共に、地
上より高所を運行して風景、眺望を楽しむための観光施
設としての機能も兼ね具えている。特に四囲の広範な眺
望がひらけた地形の箇所等には居ながらにして360度
の眺望を満喫できる回転型の円形搬器の採用が好適であ
る。このような回転型の円形搬器の構成については、本
願と同一出願人によって特願平4−360210号「懸
垂輸送設備における回転型搬器」または、特願平4−3
60211号「懸垂輸送設備の回転型搬器」等によって
既に提案がなされている。または、搬器を回転型としな
い場合においても観光用としてふさわしいデザインとし
て固定型の円形搬器の採用が要望される場合がある。
このような回転型、固定型等の円形搬器を用いる場合に
は、一般の矩形ないし長方形状の箱型搬器を用いる場合
とは異なったプラットフォームの構成が求められるが、
これに対しては、本願の出願人によって、例えば特願平
5−19304号「索道の円弧プラットフォーム装
置」、特願平5−19305号「索道のにおける円弧プ
ラットフォーム装置」等によって既に提案がなされてい
る。
【0033】しかしながら、これらの提案における構成
は、索道の往復両線のそれぞれに対して固設のプラット
フォームを並列に設備するものであるため、前記した理
由と同様にプラットフォーム設備が大規模となり、特に
地形が著しく急峻な箇所等においては経済的でなかった
り設備困難な場合も生ずる。本実施例においては、箱型
搬器の場合のみでなく、このような円形搬器の場合にも
同様にプラットフォーム設備を停留場に各1組のみ用い
て往復両線の搬器に共用することができるようにした場
合について記載する。
【0034】図6は、円形搬器を用いた交走式索道10
1の両端停留場にそれぞれ横行式プラットフォームを設
けた場合の全体配設関係を示したものである。図におい
て交走式索道101の両端には停留場102Pまたは1
02Qが配設され、これらの停留場102P,102Q
間に亙って往復両線の運行経路、即ち一方のA線(符号
A)と、他方のB線(符号B)との支索103Aまたは
103Bが相互に平行に張架されて、それぞれ停留場1
02Pまたは102Qにおいて引留め、または緊張繋止
されている。
【0035】この、横行式プラットフォームを適用する
索道設備における円形搬器150(150Aまたは15
0B)は、走行車輪を具えた走行機151に懸垂機15
2を枢着懸垂し、懸垂機152の下方には乗客が乗車す
べき客車153(153Aまたは153B)を懸垂して
なるものである。かつ、客車153は平面視ほぼ円形状
をなしたもので、前後の方向には扉154,154を設
けた構成のものである。図においては、搬器150,1
50、即ち150Aまたは150Bが停留場102Pま
たは102Qに停止している場合が示されている。先
づ、一方の搬器150Aは、走行機151の走行車輪が
A線の支索103Aに沿って転走可能となっており、ま
た、走行機151は曳索に連結されて牽引されるように
なっている。他方の搬器150Bも同様に曳索に牽引さ
れてB線の支索103Bを転走可能となっている。この
ようにして搬器150A,150Bはそれぞれ支索10
3Aまたは103Bに沿って相互に反対方向に交走運行
する。
【0036】次に、図において停留場102P,102
Qには横行式プラットフォーム120Pまたは120Q
が設けられている。横行式プラットフォーム120Pま
たは120Qはプラットフォーム本体121または12
1の前端寄りに円形搬器150Aまたは150Bが到着
するときほゞ適合して内挿されるべき円弧凹状の搬器進
入部123または123が形成されている。その他の点
の構成は前記実施例1の場合と基本的に均等構成となっ
ており、図示は省略されているが、横行駆動手段を具え
ている。かつ、地上ないし固定位置側には横行案内手段
140.140としてガイドレール141,141およ
び142が固設されている。
【0037】このような本実施例の構成において、横行
式プラットフォーム装置120Pまたは120Qはそれ
ぞれ横行駆動手段の駆動によってローラで横行案内手段
140,140に導かれて左右に横行移動可能となって
おり、A線及びB線の乗客の乗降に共用される。
【0038】
【考案の効果】高架の位置に張架された往復両線の索条
に沿って搬器を運行して輸送を行う索道設備の代表例と
して交走式索道があるが、両端の停留場間に搬器を往復
運行するようになされ、停留場にはそれぞれ往復両線の
搬器に対応した凹状の搬器進入部を並列に具えた平面視
櫛歯状のプラットフォームが設備されている。
【0039】このような従来の索道設備においては、プ
ラットフォームのそれぞれに往復両線の搬器が到着する
ための搬器進入部を重複して並列に設けなければならな
いのでプラットフォーム設備が大規模となって経済的で
なく、特に地形が著しく急峻な箇所等においては設備困
難な場合があった。
【0040】本考案の装置は、一の搬器進入部を具え
て、横行案内装置に導かれ横行駆動手段によって往復両
線間を左右に横行移動できるようにした横行式プラット
ムォーム装置を用いて、往復両線の搬器に共用するよう
にしたものである。
【0041】これによって、設備が経済的に建設するこ
とが可能であり、また、地形条件が急峻な箇所にも比較
的容易に対応することができる。また、本考案は長方形
ないし矩形の箱型状の搬器のみでなく、実施例2におい
て説明したように回転式または固定式の円形搬器の場合
においても適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 横行式プラットフォーム装置を用いた交走式
索道設備の全体配設関係を示した平面図である。
【図2】 横行式プラットフォーム装置を示す側面図で
ある。
【図3】 横行式プラットフォーム装置を模式的に示し
た斜視図である。
【図4】 横行式プラットフォーム装置の切換動作を説
明するための平面図である。
【図5】 横行式プラットフォーム装置の切換動作を説
明するための平面図である。
【図6】 実施例2の円形搬器用の横行式プラットフォ
ーム装置を用いた交走式索道設備の全体配設関係を示し
た平面図である。
【図7】 従来の交走式索道のプラットフォームの配設
関係を示した平面図である。
【符号の説明】
1 交走式索道 2P,2Q 停留場 3A,3B 支索 4A,4B 矢印 10P,10Q 停留場建物 11A,11B 扉 12A,12B 扉 20,20P,20Q 横行式プラットフォーム 21 プラットフォーム本体 22 踏面 23 搬器進入部 24 手摺 25 支持フレーム 26 前斜材 27 後斜材 28 縦部材 29 連結部材 30 横行駆動手段 31,32 ローラ 33,34 駆動装置 35 チェン 36,37 矢印 40 横行案内手段 41,42 ガイドレール 50,50A,50B 搬器 51 走行機 52 懸垂機 53 客車 54 扉 101 交走式索道 102P,102Q 停留場 103A,103B 支索 110P,110Q 停留場建物 111A,111B 扉 112A,112B 扉 120,120P,120Q 横行式プラットフォ
ーム 121 プラットフォーム本体 123 搬器進入部 140 横行案内手段 141,142 ガイドレール 150,150A,150B 円形搬器 151 走行機 152 懸垂機 153 客車 154 扉 201 交走式索道 202P,202Q 停留場 203A,203B 支索 220P,220Q プラットフォーム 223 搬器進入部 250A,250B 搬器 A A線 B B線

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】高架の位置に張架された往復両線の索条に
    沿って搬器を運行して輸送を行う索道設備の停留場にお
    いて、 乗客が乗降すべきプラットフォームには前記搬器が進入
    すべき搬器進入部を形成したプラットフォームを用いる
    と共に、前記プラットフォームを横行案内する横行案内
    手段と、前記プラットフォームを横行駆動する横行駆動
    手段とを具えてなり、 前記プラットフォームは前記横行駆動手段の駆動により
    前記往復両線の搬器停止位置間を横行移動可能とした索
    道の横行式プラットフォーム装置。
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