JP2595689B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

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JP2595689B2 JP25796888A JP25796888A JP2595689B2 JP 2595689 B2 JP2595689 B2 JP 2595689B2 JP 25796888 A JP25796888 A JP 25796888A JP 25796888 A JP25796888 A JP 25796888A JP 2595689 B2 JP2595689 B2 JP 2595689B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は接着剤組成物に関し、更に詳しくは耐熱性お
よび接着性に優れた接着剤組成物に関する。
<従来の技術> 従来工業用接着剤として、フェノール系、エポキシ
系、ウレタン系の樹脂または、これらの樹脂とニトリル
ゴム、ネオプレン、ナイロン、ポリビニルアセタールな
どとの混合系のものが数多く使用されている。
<発明が解決しようとする課題> しかし、これら接着剤は一般的に耐熱性が低く、150
℃以上の温度下では接着性が劣るという問題がある。ま
た、耐熱性を良くするため、多官能のエポキシ樹脂を用
いたり、またはポリイミド樹脂を用いた場合は、接着性
が劣るという問題がある。
<課題を解決するための手段> このようなことから本発明者は、耐熱性と接着性の両
方の特性を満足する接着剤組成物について鋭意検討した
結果、分子中に式 〔式中、R1は水素原子あるいは炭素数1〜10のアルキル
基、R2は水素原子あるいは炭素数1〜20のアルキル基、
アルコキシ基、あるいは水酸基を表わす。〕 で示される構造単位を有するイミド化合物とエポキシ樹
脂を併用することにより、耐熱性および接着性の両方に
優れた接着剤組成物が得られ、前述した問題が解決でき
ることを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明はエポキシ樹脂(A)と下記一般式
(I)で示されるイミド化合物(B)を必須成分とした
接着剤組成物であり、その硬化物は従来にない優れた耐
熱性および接着性を有するものである。
〔式中、Xは−NH2基及びまたは−OH基を表わし、Ar1
Ar2はそれぞれ独立に芳香族残基、R1は水素原子あるい
は炭素数1〜10のアルキル基、R2は水素原子、炭素数1
〜20のアルキル基、アルコキシ基あるいは水酸基を表わ
し、m及びnは0〜30の整数を表わす。〕 Ar1及びAr2についてさらに詳細に説明すると、Ar1
びAr2はそれぞれ独立に単核あるいは多核の二価の芳香
族残基であり、芳香環は低級のアルキル基、ハロゲン、
低級のアルコキシ基等が置換されているもの及び非置換
のものが含まれる。さらに具体的には、Ar1及びAr2はい
ずれも芳香族アミンの残基であり、Ar2は芳香族ジアミ
ンの残基、Ar1は芳香族モノアミンあるいはジアミンの
残基を表わしている。これらの芳香族アミンを例示する
と、芳香族ジアミンについては4,4′−ジアミノジフェ
ニルメタン、3,3′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′
−ジアミノジフェニルエーテル、3,4′−ジアミノジフ
ェニルエーテル、4,4′−ジアミノジフェニルプロパ
ン、4,4′−ジアミノジフェニルスルフォン、3,3′−ジ
アミノジフェニルスルフォン、2,4−トルエンジアミ
ン、2,6−トルエンジアミン、m−フェニレンジアミ
ン、p−フェニレンジアミン、ベンジジン、4,4′−ジ
アミノジフェニルスルファイド、3,3′−ジクロロ−4,
4′−ジアミノジフェニルスルフォン、3,3′−ジクロロ
−4,4′−ジアミノジフェニルプロパン、3,3′−ジメチ
ル−4,4′ジアミノジフェニルメタン、3,3′−ジメトキ
シ−4,4′−ジアミノビフェニル、3,3′−ジメチル−4,
4′−ジアミノビフェニル、1,3−ビス(4−アミノフェ
ノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキ
シ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベ
ンゼン、2,2−ビス(4−アミノフェノキシフェニル)
プロパン、4,4′−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフ
ェニルスルフォン、4,4′ビス(3−アミノフェノキ
シ)ジフェニルスルフォン、9,9′−ビス(4−アミノ
フェニル)アントラセン、9,9′−ビス(4−アミノフ
ェニル)フルオレン、3,3′−ジカルボキシ−4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン、2,4−ジアミノアニソール、
ビス(3−アミノフェニル)メチルホスフィンオキサイ
ド、3,3′−ジアミノベンゾフェノン、o−トリイジン
スルフォン、4,4′−メチレン−ビス−o−クロロアニ
リン、テトラクロロジアミノジフェニルメタン、m−キ
シリレンジアミン、p−キシリレンジアミン4,4′−ジ
アミノスチルベン、5−アミノ−1−(4′−アミノフ
ェニル−1,3,3−トリメチルインダン、6−アミノ−1
−(4′−アミノフェニル)−1,3,3−トリメチルイン
ダン、5−アミノ−6−メチル−1−(3′−アミノ−
4′−メチルフェニル)−1,3,3−トリメチルインダ
ン、7−アミノ−6−メチル−1−(3′−アミノ−
4′−メチルフェニル)−1,3,3−トリメチルインダ
ン、6−アミノ−5−メチル−1−(4′−アミノ−
3′−メチルフェニル)−1,3,3−トリメチルインダ
ン、6−アミノ−7−メチル−1−(4′−アミノ−
3′−メチルフェニル)−1,3,3−トリメチルインダン
等の1種または2種以上がある。
一方、芳香族モノアミンについては、o−アミノフェ
ノール、m−アミノフェノール、p−アミノフェノー
ル、6−アミノ−m−クレゾール、4−アミノ−m−ク
レゾール、2,2−(4−ヒドロキシフェニル−4−アミ
ノフェニル)−プロパン、2,2−(4−ヒドロキシフェ
ニル−2′−メチル−4′−アミノフェニル)−プロパ
ン、2,2−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル−
4′−アミノフェニル)−プロパン、3−アミノ−1−
ナフトール、8−アミノ−2−ナフトール、5−アミノ
−1−ナフトール、4−アミノ−2−メチル−1−ナフ
トール、等の1種または2種以上がある。
R1及びR2については前述のとおりであるが、R1として
は特に炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。
又R2としては水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基
が好ましい。
又一般式(1)中におけるm及びnは前述のとおりで
あるが、好ましくはm及びnは0〜8の数であり、特に
好ましくは0〜5の数である。
本発明の末端官能型イミド化合物(B)の製造方法に
ついて例示する。
(1)式のXが−NH2のものについては、上記の芳香
族ジアミンと、式 〔式中、R1、R2は前述と同じ。〕で示される化合物(以
下B1とし、異性体をそれぞれY成分またはZ成分とす
る。)を、芳香族ジアミンを過剰にして、通常のイミド
化反応を行って合成することができる。
(1)式のXが、−OHのものについては、−OH基を有
する上記の芳香族モノアミンと、上記の芳香族ジアミン
をB1に、芳香族ジアミン/B1のモル比が(m+n)/
(m+n+1)でかつ芳香族モノアミン/B1のモル比が2
/(m+n+1)(m,nは前述に同じ。)となるように加
えて通常のイミド化反応を行って合成することができ
る。
以上本発明に用いられる末端官能型イミド化合物
(B)の合成方法について例示したが、もちろんこれら
に限定されるものではない。
ここで、B1の合成方法について例示すると、式 〔式中、R1、R2は前述に同じ。〕で示される化合物(以
下B3とする。)と無水マレイン酸をモル比が1/2でラジ
カル重合触媒の非存在下、及びラジカル重合禁止剤の存
在下もしくは非存在下に反応して得られる。B3について
例示すると、スチレン、α−メチルスチレン、α,p−ジ
メチルスチレン、α,m−ジメチルスチレン、イソプロピ
ルスチレン、ビニルトルエン、p−t−ブチルスチレ
ン、p−イソプロペニルフェノール、m−イソプロペニ
ルフェノール、1−メトキシ−3−イソプロペニルベン
ゼン、1−メトキシ−4−イソプロペニルベンゼン、ビ
ニルキシレン等の1種または2種以上がある。
このようにして得られた本発明に用いられる末端官能
型イミド化合物(B)は、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、メチルセロソルブ、エチ
ルセロソルブ、塩化メチレン、クロロホルム等の低沸点
溶媒に高濃度で可溶でありさらに、エポキシ樹脂との相
溶性も優れている。
本発明に用いられるエポキシ樹脂(A)は分子中に2
個以上のエポキシ基を有する化合物であり、例示すると
ビスフェノールA、ビスフェノールF、ハイドロキノ
ン、レゾルシン、フロログリシン、トリス−(4−ヒド
ロキシフェニル)メタン、1,1,2,2−テトラキス(4−
ヒドロキシフェニル)エタン等の二価あるいは三価以上
のフェノール類またはテトラブロムビスフェノールA等
のハロゲン化ビスフェノール類から誘導されるグリシジ
ルエーテル化合物、フェノール、o−クレゾール等のフ
ェノール類とホルムアルデヒドの反応生成物であるノボ
ラック樹脂から誘導されるノボラック系エポキシ樹脂、
アニリン、p−アミノフェノール、m−アミノフェノー
ル、4−アミノ−m−クレゾール、6−アミノ−m−ク
レゾール、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′−
ジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノジフェニ
ルエーテル、3,4′−ジアミノジフェニルエーテル、1,4
−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス
(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−
アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノ
フェノキシ)ベンゼン、2,2−ビス(4−アミノフェノ
キシフェニル)プロパン、p−フェニレンジアミン、m
−フェニレンジアミン、2,4−トルエンジアミン、2,6−
トルエンジアミン、p−キシリレンジアミン、m−キシ
リレンジアミン、1,4−シクロヘキサン−ビス(メチル
アミン)、1,3−シクロヘキサン−ビス(メチルアミ
ン)、5−アミノ−1−(4′−アミノフェニル)−1,
3,3−トリメチルインダン、6−アミノ−1−(4′−
アミノフェニル)−1,3,3−トリメチルインダン等から
誘導されるアミン系エポキシ樹脂、p−オキシ安息香
酸、m−オキシ安息香酸、テレフタル酸、イソフタル酸
等の芳香族カルボン酸から誘導されるグリシジルエステ
ル系化合物、5,5−ジメチル・ヒダントイン等から誘導
されるヒダントイン系エポキシ樹脂、2,2′−ビス(3,4
−エポキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス〔4
−(2,3−エポキシプロピル)シクロヘキシル〕プロパ
ン、ビニルシクロヘキセンジオキサイド、3,4−エポキ
シシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサ
ンカルボキシレート等の脂環式エポキシ樹脂、その他、
トリグリシジルイソシアヌレート、2,4,6−トリグリシ
ドキシ−S−トリアジン等の1種または2種以上を挙げ
ることができる。
本発明の組成物は以上説明したエポキシ樹脂(A)と
末端官能型イミド化合物(B)を必須成分とし、必要に
応じて公知のエポキシ樹脂硬化剤や硬化促進剤、改質
剤、充填剤、難燃剤、補強材、表面処理剤、顔料など併
用することができる。
公知のエポキシ硬化剤としては前述の芳香族アミンや
キシリレンジアミンなどの脂肪族アミンなどのアミン系
硬化剤、フェノールノボラックやクレゾールノボラック
などのポリフェノール化合物、さらには酸無水物、ジシ
アンジアミド、ヒドラジド化合物などが例示される。エ
ポキシ樹脂(A)と末端官能型イミド化合物(B)との
割合については好ましくは(A)1g当量に対して(B)
0.4g当量以上であり、より好ましくは0.7g当量以上であ
り、そして(B)と他の硬化剤の合計が0.8g当量〜1.2g
当量である。
硬化促進剤としてはベンジルジメチルアミン、2,4,6
−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、1,8−
ジアザビシクロウンデセンなどのアミン類や、2−エチ
ル−4−メチルイミダゾールなどのイミダゾール化合
物、三フッ化ホウ素アミン錯体などが例示できる。また
改質剤としては4,4′−メチレンジアニリンビスマレイ
ミドなどのマレイミド化合物が例示できる。充填剤とし
てはシリカ、炭酸カルシウムなどが、難燃剤としては水
酸化アルミ、三酸化アンチモン赤リンなどが例示され
る。補強材としてはガラス繊維、ポリエステル繊維、ポ
リアミド繊維、アルミナ繊維などの有機繊維や無機繊維
から成る織布、不織布、マット、紙あるいはこれらの組
み合わせが例示される。
本発明の接着剤組成物を工業用接着剤として用いる場
合には、例えば該組成物を110℃〜50℃でロール混練し
て均一な混合物とした後、シート状に加工したものを接
着剤として使用できる。あるいは、該組成物をジメチル
ホルムアミド、メチルセロソルブ、アセトンなどの溶剤
に溶解したものを、直接被着体に塗付して使用すること
も可能であり、また、この溶液をガラス繊維などの補強
材に含浸し、150〜180℃で5〜10分乾燥して得られるプ
リプレグを接着剤として使用することもできる。
<発明の効果> 以上説明した各成分からなる本発明による組成物は従
来にない高い耐熱性と接着性を有する硬化物を与え、接
着剤組成物として工業的価値の高いものである。
<実施例> 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
参考例−1 〔原料B1の合成〕 撹拌装置、温度計、冷却コンデンサーの付いた500ml4
つ口フラスコに、無水マレイン酸110.3g(1.125モ
ル)、N,N′−ジフェニル−1,4−フェニレンジアミン3.
90g、トルエン100g及びメチルイソブチルケトン50gを仕
込む。続いて、温度を120℃まで上げ、同温度を保持し
ながら、8時間かけてα−メチルスチレン59.1g(0.5モ
ル)を滴下し、滴下終了後さらに2時間同温度で保温し
た。反応後トルエン50gとメチルイソブチルケトン25gを
添加して冷却すると結晶が析出した。この結晶を別
し、トルエンで数回洗浄した後、乾燥を行うと、白色に
近い粉末結晶が55.7g得られた。
このものは、GPCによるB1の純度は97.2%であり、GC
によるB1の異性体の組成比はY成分/Z成分0.45/0.55で
あり、融点は206〜208℃であった。
参考例−2 〔原料B1の合成〕 撹拌装置、温度計、冷却コンデンサーの付いた500ml4
つ口フラスコに、無水マレイン酸98.1g(1.モル)、N,
N′−ジフェニル−1,4−フェニレンジアミン3.90g、キ
シレン150gを仕込む。続いて、温度を145℃まで上げ、
同温度を保持しながら、8時間かけてα−メチルスチレ
ン59.1g(0.5モル)を滴下し、滴下終了後さらに2時間
同温度で保温した。反応後メチルイソブチルケトン75g
を添加して冷却すると結晶が析出した。この結晶を別
し、トルエンで数回洗浄した後、乾燥を行うと、白色に
近い粉末結晶が50.4g得られた。
このものは、GPCによるB1の純度は96.1%であり、GC
によるB1の異性体の組成比は、Y成分/Z成分0.17/0.83
であり、融点は208〜210℃であった。
参考例−3 〔原料B1の合成〕 撹拌装置、温度計、冷却コンデンサーの付いた500ml4
つ口フラスコに、無水マレイン酸98.1g(1モル)、N,
−フェニル−N′−イソプロピル−1,4−フェニレンジ
アミン4.51g、トルエン120g及びメチルイソブチルケト
ン30gを仕込む。続いて、温度を120℃まで上げ、同温度
を保持しながら、2時間かけてα−メチルスチレン59.1
g(0.5モル)を滴下し、滴下終了後さらに8時間同温度
で保温した。反応後トルエン60gとメチルイソブチルケ
トン15gを添加して冷却すると結晶が析出した。この結
晶を別し、トルエンで数回洗浄した後、乾燥を行う
と、白色に近い粉末結晶が67.2g得られた。
このものは、GPCによるB1の純度は97.8%であり、GC
によるB1の異性体の組成比は、Y成分/Z成分0.66/0.34
であり、融点は181〜183℃であった。
参考例−4 撹拌装置、温度計、冷却分液装置のついたフラスコに
2,4−トルエンジアミン26.2g(0.215モル)及びm−ク
レゾール117gを仕込み、70℃に昇温して、2,4−トルエ
ンジアミンを溶解した後、参考例−1で得られた原料4
5.0g(0.143モル)を仕込んでポリアミド酸を形成させ
る。その後トルエン25.2gを仕込み、150℃まで昇温した
後同温で10時間脱水反応を続けた。
反応後、得られた樹脂液を750gのイソプロパノールに
沈澱し、2回洗浄後、減圧乾燥してイミド化合物を得
た。このもののアミン当量は498g/eq、融点は約260℃で
あった。
参考例−5 撹拌装置、温度計、冷却分液装置のついたフラスコに
参考例−1で得られた原料44.8g(0.143モル)、m−ク
レゾール161g、2,4−トルエンジアミン8.68g(0.0714モ
ル)を仕込み、70℃で1時間反応を行い、さらにm−ア
ミノフェノール15.5g(0.143モル)を仕込み、同温で1
時間反応を行う。その後キシレン32.2gを仕込み、170℃
6時間脱水反応を続けた。
反応後、得られた樹脂液を550gのイソプロパノールに
沈澱し、2回洗浄後、減圧乾燥してイミド化合物を得
た。このものの水酸基当量は473g/eq、融点は約270℃で
あった。
参考例−6 参考例−5において、参考例−1で得られた原料44.8
g(0.143モル)を参考例−2で得られた原料32.0g(0.1
02モル)に、2,4−トルエンジアミン8.68g(0.0714モ
ル)を4,4′−ジアミノジフェニルエタン12.9g(0.0639
モル)に、及びm−アミノフェノールを8.30g(0.0761
モル)にかえて、他の条件は実施例2と同様にして、イ
ミド化合物を得た。このものの水酸基当量は702g/eq、
融点は約270℃であった。
参考例−7 参考例−4において、参考例−1で得られた原料を参
考例−3で得られた原料にかえて、他の条件は参考例−
4と同様にして、イミド化合物を得た。このもののアミ
ン当量は506g/eq融点は約260℃であった。
実施例−1,2 スミエポキシELA−128(ビスフェノールA型エポキシ
樹脂、エポキシ当量187g/eq、住友化学工業(株)商
品)と参考例−4及び7で得られるイミド化合物を表−
1に示す割合で配合し、ミキシングロールにて110℃〜5
0℃10分間混練し接着剤組成物を得る。これらの接着剤
組成物をJIS−K−6850に準じて表面研磨、洗浄、脱脂
した厚さ1.6mm、幅25mm、長さ100mmの軟鋼板2枚に溶融
状態で塗付し、接着面が15mm×25mmになるように貼り合
せ約3Kg/cm2の圧力で200℃、2時間加熱処理し、接着硬
化させたテストピースをそれぞれ5個作成した。このテ
ストピースを用いて、20℃、100℃、150℃、200℃の温
度下でそれぞれ引張りせん断接着強さを測定した。その
結果を表−1に示した。
比較例−1 スミエポキシESA−011(ビスフェノールA型エポキシ
樹脂、エポキシ当量478g/eq、住友化学工業(株)商
品)100gとジシアンジアミド4gおよび2−エチル−4−
メチルイミダゾール1.5gさらにニトリルゴム成分として
Hycar CTBN1300×13(B、F、グッドリッチケミカル社
商品)17gを配合し、以下実施例−1と同様にして引張
りせん断接着強さを測定した。ただし、熱処理は140℃
×3時間で行なった。結果を表−1に示した。
比較例−2 多官能エポキシ樹脂として、スミエポキシELM−434
(グリシジルアミン型エポキシ樹脂、エポキシ当量120g
/eq、住友化学工業(株)商品)100gと4,4′−ジアミノ
ジフェニルスルホン47.9gおよび三フッ化ホウ素モノエ
チルアミン錯体1gを配合し、以下実施例−1と同様にし
て引張りせん断接着強さを測定した。結果を表−1に示
した。
比較例−3 ポリアミド樹脂として、ケルイミド−601S(日本ポリ
イミド社商品)を用いて実施例−1と同様に引張りせん
断接着強さを測定した。ただし、熱処理は200℃×5時
間で行なった。
結果を表−1に示した。
実施例3,4 スミエポキシELA−128(ビスフェノールA型エポキシ
樹脂、エポキシ当量187g/eq、住友化学工業(株)商
品)と参考例−5及び6で得られるイミド化合物を表−
2に示す割合で配合し、ミキシングロールにて110℃〜5
0℃で10分間混練し接着剤組成物を得る。これらの組成
物60gをそれぞれジメチルホルムアミド40gに溶解し、該
溶液をガラスクロス(日東紡WE116EBY52)に含浸させ18
0℃オーブン中で5分処理しプリプレグを得た。
このプリプレグをそれぞれ幅25mm、長さ180mmに切断
し、表面研磨、洗浄脱脂処理した厚さ0.5mm、幅25mm、
長さ200mmのアルミ合金(JIS−A−2017)2枚ではさ
み、15Kg/cm2の圧力下、200℃、2時間加熱処理し、接
着硬化させたテストピースをそれぞれ5個作成した。こ
のテストピースを20℃、100℃、150℃、200℃の温度下
でそれぞれJIS−K−6854に準じて、はくり接着強さを
測定した。その結果を表−2に示した。
比較例−4 比較例−1の接着剤組成物60gをメチルソロソルブ40g
に溶解したワニスを用い、以下実施例−3と同様の方法
でガラスクロスに含浸させ150℃、5分間熱処理してプ
リプレグを得た。さらに、140℃、3時間で熱処理した
以外は実施例−3と同様にして、はくり接着強さを測定
した。結果を表−2に示した。
比較例−5 比較例−2の接着剤組成物60gをジメチルホルムアミ
ド40gに溶解し、以下実施例−3と同様にして、はくり
接着強さを測定した。結果を表−2に示した。
比較例−6 ケルイミド−601S60gをジメチルホルムアミド40gに溶
解し、200℃、5時間熱処理した以外は実施例−3と同
様にして、はくり接着強さを測定した。結果を表−2に
示した。
表−1、2に示したように本発明による接着剤組成物
は優れた耐熱性と接着性を有していることが明らかであ
る。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシ樹脂(A)と下記の一般式(I)
    で示されるイミド化合物(B)を必須成分とする接着剤
    組成物。 〔式中、Xは−NH2基およびまたは−OH基を表わし、A
    r1、Ar2はそれぞれ独立に芳香族残基、R1は水素原子あ
    るいは炭素数1〜10のアルキル基、R2は水素原子、炭素
    数1〜20のアルキル基、アルコキシ基あるいは水酸基を
    表わし、m及びnは0〜30の整数を表わす。〕
  2. 【請求項2】m及びnが0〜5の数を表わすものである
    請求項1の接着剤組成物。
  3. 【請求項3】R1が炭素数1〜3のアルキル基である請求
    項1の接着剤組成物。
  4. 【請求項4】R2が水素原子又は炭素数1〜5のアルキル
    基である請求項1の接着剤組成物。
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