JP2595653Y2 - 自動車用シート - Google Patents

自動車用シート

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JP2595653Y2
JP2595653Y2 JP1993042096U JP4209693U JP2595653Y2 JP 2595653 Y2 JP2595653 Y2 JP 2595653Y2 JP 1993042096 U JP1993042096 U JP 1993042096U JP 4209693 U JP4209693 U JP 4209693U JP 2595653 Y2 JP2595653 Y2 JP 2595653Y2
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trim
bag
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浩貴 住田
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Delta Kogyo Co Ltd
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Delta Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車用シートの改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車においては、シートにリク
ライニング機構を設け、リクライニング機構にてナック
ルを揺動させてシートバックをシートクッションに対し
て傾動させ、着座時の快適さを確保するのが一般的であ
るが、ナックル取付基部をそのまま露出させると、見栄
えの点で好ましくない。
【0003】そこで従来の自動車用シートでは、シート
クッションのトリム後端両側に袋状部分を設け、該袋状
部分にナックル取付基部を収納することが行われている
(例えば、実開昭62−85240号公報、等参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
自動車用シートでは、ナックルを揺動させると袋状トリ
ムが弛むが、ナックル取付基部には切り欠きを設けてナ
ックルの揺動範囲を規制しているので、ナックルの揺動
を繰り返するとナックル取付基部の切り欠きとリクライ
ニグ機構の固定部分との間の隙間に噛み込まれて破れる
という問題があった。
【0005】この考案は、かかる問題点に鑑み、袋状ト
リムの噛み込みを阻止して破れるのを防止するようにし
た自動車用シートを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本考案に係る自動
車用シートは、リクライニング機構にてナックルを揺動
させてシートバックをシートクッションに対して傾動さ
せるようにした自動車用シートにおいて、ナックルの少
なくとも取付基部が袋状トリムに収納されている一方、
ナックル取付基部の内方にはナックル取付基部の揺動方
向の段部を覆って袋状トリムの噛み込みを阻止するカバ
ープレートが設けられていることを特徴とする。
【0007】カバープレートの材料や形状は特に限定さ
れないが、製造コストを考慮すると合成樹脂材料が好ま
しく、又少なくともナックル取付基部の揺動方向の段部
(切り欠き)をカバーする形状であればよいが、円形状
となし左右のナックルに共用可能とするのがよい。リク
ライニング機構はナックルを揺動させてシートバックを
傾動させるものであればどのようなものでもよく、又手
動式又は電動式を問わない。
【0008】
【作用及び考案の効果】本考案によれば、ナックル取付
基部の内方にカバープレートを設けて取付基部の揺動方
向の段部を覆ったことから、リクライニング操作を繰り
返してもナックルを覆う袋状トリムがナックル取付基部
の段部に噛み込まれることはなく、袋状トリムの破れを
防止して耐久性及び見栄えを保証できる。
【0009】
【実施例】以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて
詳細に説明する。図1及び図2は本考案の一実施例によ
る自動車用シートを示す。シートはシートクッション1
とシートバックとから構成され、上記シートクッション
1とシートバックとの間にはリクライニング装置11が
設けられ、又上記シートクョション1及びシートバック
はウレタンパッド等をフレームに支持しその外方をトリ
ム10で覆って構成されている(但し、シートバックに
ついては図示していない)。
【0010】上記リクライニング装置11では左右一対
のナックル110がシートバックフレームに固定され、
該左右のナックル110は連結軸112で連結され、駆
動モータ111の駆動力がギア113、114を経てナ
ックル110に伝達されて左右のナックル110が揺動
され、シートバックが傾動されるようになっている。
【0011】また、ナックル110の取付基部にはナッ
クル110の揺動範囲を規制する切り欠き(段部)11
5が形成され、ナックル110は取付基部を含む下半部
が袋状トリム100内に収納され、該袋状トリム100
はシートクション1のトリム10の後端両側にこれと一
体に形成されている。
【0012】また、左右のナックル110の内方には樹
脂プレート(カバープレート)12が連結軸112に挿
通されてビス等で固定されている。この樹脂プレート1
2は合成樹脂材料を用いて略円形状に形成されて左右共
用とされ、又樹脂プレート12はナックル110の取付
基部の切り欠き115を覆うように設定されている。
【0013】従って、リクライニング操作を繰り返して
も、ナックル110を覆う袋状トリム100がナックル
取付基部の切り欠き(段部)115とリクランニイグ機
構11の固定部分との間に噛み込まれることはなく、袋
状トリム100の破れを確実に防止でき、耐久性及び見
栄えを保証できる。
【0014】また、シートクッション1の両側方にはリ
フター2が設けられてシートを左右に傾動できるように
なっている。なお、シートクッション1の底面と車室フ
ロアとの間にはスライダ機構を設けて前後位置を調節可
能となしてもよい。
【0015】また、図3は本考案の他の実施例を示す。
本実施例では、シートの組立時に樹脂プレートを連結軸
112に挿通してナックル110に固定するのではな
く、樹脂プレート13に切り欠き130を形成して後組
付けできるようにしている。従って、既存のシートにも
装着でき、大変便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例による自動車用シートにお
けるリクライニング機構付近の構造を示す要部斜視図で
ある。
【図2】 上記リクライニング機構を示す拡大構成図で
ある。
【図3】 本考案の他の実施例における樹脂プレートを
示す斜視図である。
【符号の説明】
1…シートクッション 10…トリム 100…袋状トリム 11…リクライニング機構 110…ナックル 115…切り欠き(揺動方向の段部) 12…樹脂プレート(カバープレート) 13…樹脂プレート(カバープレート)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リクライニング機構にてナックルを揺動
    させてシートバックをシートクッションに対して傾動さ
    せるようにした自動車用シートにおいて、 上記ナックルの少なくとも取付基部が袋状トリムに収納
    されている一方、上記ナックル取付基部の内方には上記
    ナックル取付基部の揺動方向の段部を覆って上記袋状ト
    リムの噛み込みを阻止するカバープレートが設けられて
    いることを特徴とする自動車用シート。
  2. 【請求項2】 上記カバープレートは円形をなし、左右
    のナックルに共用可能である請求項1記載の自動車用シ
    ート。
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