JP3406130B2 - 自動車のリア・シートに使用されるシート・バック - Google Patents

自動車のリア・シートに使用されるシート・バック

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明に関係ある分野】この発明は自動車のリア・シー
トに使用されるシート・バックに関する。 【0002】 【背景技術】自動車のリア・シートでは、支持ピンおよ
び案内ピンが、予めアームレストに組み付けられ、そし
て、そのアームレストが、その支持ピンをブラケットの
軸受穴に、その案内ピンをそのブラケットの円弧状案内
溝にそれぞれはめ合わせてシート・バック・フレームに
後付け可能にされるが、その案内ピンのヘッドを通す拡
大開口が、そのアームレストの収納位置を決めるところ
のその円弧状案内溝の溝端に形成されるので、そのアー
ムレストの後付けが困難であった。 【0003】 【発明の課題】この発明の課題は、シート・バック・フ
レームにアームレストを簡単に後付け可能にし、そし
て、外れ止め可能にするところの自動車のリア・シート
に使用されるシート・バックの提供にある。 【0004】 【課題に相応する手段およびそれの作用】この発明は、
左右のブラケットが、軸受穴と、その軸受穴を中心にす
る円弧状案内溝とを備え、そして、シート・バック・フ
レームの中央に左右方向に所定の間隔を置いて固定的に
取り付けられ、アームレストが、支持ピンをその軸受穴
に、ヘッド付き案内ピンをその円弧状案内溝にそれぞれ
はめ合わせてその左右のブラケットに支持され、そし
て、収納位置と前倒し位置とに揺動可能にされ、そし
て、その左右のブラケットの一方が、その円弧状案内溝
の長さ方向のほぼ中間位置においてその円弧状案内溝に
拡大開口を形成し、そして、その案内ピンのそのヘッド
をその拡大開口に通してその案内ピンをその円弧状案内
溝にはめ合わせ可能にするところであり、そして、目で
その軸受穴、拡大開口、支持ピンおよび案内ピンの位置
関係を確認しながらその支持ピンをその軸受穴に、その
案内ピンをその案内溝にそれぞれはめ合わせ可能にして
そのアームレストをそのシート・バック・フレームに後
付け可能にする。 【0005】 【具体例の説明】以下、特定されて図示された具体例に
基づいて、この発明の自動車のリア・シートに使用され
るシート・バックを説明するに、図1ないし図5は、乗
用車のリア・シートに適用されるところのこの発明の自
動車のリア・シートに使用されるシート・バックの具体
例10を部分的に示し、このシート・バック10では、
左右のブラケット15,16が、軸受穴17,19と、
その軸受穴17,19を中心にする円弧状案内溝18,
20とを備え、そして、シート・バック・フレーム(図
示せず)の中央に左右方向に所定の間隔を置いてねじ止
めされ、また、アームレスト14が、支持ピン27およ
びヘッド付き案内ピン28を予め組み付け、その支持ピ
ン27をその軸受穴17,19に、その案内ピン28を
その円弧状案内溝18,20にそれぞれはめ合わせてそ
の左右のブラケット15,16に支持され、そして、収
納位置と前倒し位置とに揺動可能にされ、さらに、その
左右のブラケット15,16の一方15が、その円弧状
案内溝18の長さ方向のほぼ中間位置においてその円弧
状案内溝18に拡大開口21を形成し、そして、その案
内ピン28のそのヘッド29をその拡大開口21に通し
てその案内ピン28をその円弧状案内溝18にはめ合わ
せ可能にする。 【0006】そのアームレスト14は、フレーム22の
サイド・ブラケット25,26間にその支持ピン27お
よび案内ピン28を予め組み付けて置き、それからクッ
ション23をそのフレーム22に組み付け、そして、表
皮24を被せて仕上げられるところの後付け構造に組み
立てられる。 【0007】また、このシート・バック10において、
11はシート・バック・クッション、12は表皮、そし
て、13はセンタ・ポケットである。 【0008】次に、そのアームレストの組付けについて
述べる。先ず、そのシート・バック10は、そのアーム
レスト14を除いて仕上げられ、また、そのアームレス
ト14もそれ自体で仕上げられる。そのように、それら
は別々に仕上げられるので、次には、図3に示されたよ
うにそのアームレスト14を持ってその支持ピン27お
よびヘッド29をその左のブラケット15の軸受穴18
および拡大開口21に対応的に合わせながらそのアーム
レスト14をその左のブラケット15に寄せてその支持
ピン27をその軸受穴17にはめ込み、同時に、そのヘ
ッド29をその拡大開口21に通してその案内ピン28
をその拡大開口21にはめ込む。次いで、そのアームレ
スト14をその右のブラケット16に幾等か寄せてその
支持ピン27をその軸受穴19にもはめ込み、同時に、
その案内ピン28をその円弧状案内溝20にもはめ込
む。 【0009】そのように、その拡大開口21がその円弧
状案内溝18の途中に形成されるので、目でその軸受穴
17、拡大開口21、支持ピン27および案内ピン28
の位置関係を確認しながらその支持ピン27がその軸受
穴17に、その案内ピン28がその円弧状案内溝18に
それぞれはめ合わせられてそのアームレスト14がその
シート・バック・フレームに簡単に後付けされる。すな
わち、そのアームレスト14は、そのシート・バック1
0に簡単な作業で後付けされる。そして、図4に示され
た収納位置と、図5に示された前倒し位置とにおいてそ
の案内ピン28がそのヘッド29によってその円弧状案
内溝18に抜け止めされ、その結果、そのアームレスト
14は、その左右のブラケット15,16に外れ止めさ
れてそのシート・バック・フレームに支持される。すな
わち、そのアームレスト14はその収納位置とその前倒
し位置とにおいてそのシート・バック10に外れ止めさ
れて支持される。 【0010】先に図面を参照して説明されたところのこ
の発明の特定された具体例から明らかであるように、こ
の発明の属する技術の分野における通常の知識を有する
者にとって、この発明の内容は、その発明の性質(na
ture)および本質(substance)に由来
し、そして、それらを内在させると客観的に認められる
別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容
は、その発明の課題に相応し(be commensu
rate with)、そして、その発明の成立に必須
である。 【0011】 【発明の便益】上述から理解されるように、この発明の
自動車のリア・シートに使用されるシート・バックは、
左右のブラケットが、軸受穴と、その軸受穴を中心にす
る円弧状案内溝とを備え、そして、シート・バック・フ
レームの中央に左右方向に所定の間隔を置いて固定的に
取り付けられ、アームレストが、支持ピンをその軸受穴
に、ヘッド付き案内ピンをその円弧状案内溝にそれぞれ
はめ合わせてその左右のブラケットに支持され、そし
て、収納位置と前倒し位置とに揺動可能にされ、そし
て、その左右のブラケットの一方が、その円弧状案内溝
の長さ方向のほぼ中間位置においてその円弧状案内溝に
拡大開口を形成し、そして、その案内ピンのそのヘッド
をその拡大開口に通してその案内ピンをその円弧状案内
溝にはめ合わせ可能にするので、この発明の自動車のリ
ア・シートに使用されるシート・バックでは、そのヘッ
ド付き案内ピンが、その拡大開口を利用してその円弧状
案内溝にはめ合わせ可能になってそのアームレストが簡
単に後付け可能になり、そして、収納位置と前倒し位置
とにおいて外れ止めされて支持され、しかも、ロック手
段を省いてその収納位置に保持され、そして、そのアー
ムレストのヒンジ機構が簡略化され、その結果、自動車
のリア・シートにとって非常に有用で実用的である。
【図面の簡単な説明】 【図1】乗用車のリア・シートに適用されるこの発明の
リア・シートに使用されるシート・バックの具体例を示
した部分断面図である。 【図2】図1に示されたそのシート・バックの部分を示
した分解斜視図である。 【図3】アームレストの後付け作業を示した斜視図であ
る。 【図4】アームレストが収納位置に置かれるシート・バ
ックを示した部分斜視図である。 【図5】アームレストが前倒し位置に置かれるシート・
バックを示した部分斜視図である。 【符号の説明】 14 アームレスト 15 ブラケット 16 ブラケット 17 軸受穴 18 円弧状案内溝 19 軸受穴 20 円弧状案内溝 21 拡大開口 27 支持ピン 28 案内ピン

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 左右のブラケットが、軸受穴と、その軸
    受穴を中心にする円弧状案内溝とを備え、そして、シー
    ト・バック・フレームの中央に左右方向に所定の間隔を
    置いて固定的に取り付けられ、アームレストが、支持ピ
    ンをその軸受穴に、ヘッド付き案内ピンをその円弧状案
    内溝にそれぞれはめ合わせてその左右のブラケットに支
    持され、そして、収納位置と前倒し位置とに揺動可能に
    され、そして、その左右のブラケットの一方が、その円
    弧状案内溝の長さ方向のほぼ中間位置においてその円弧
    状案内溝に拡大開口を形成し、そして、その案内ピンの
    そのヘッドをその拡大開口に通してその案内ピンをその
    円弧状案内溝にはめ合わせ可能にするところの自動車の
    リア・シートに使用されるシート・バック。
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