JP2595631Y2 - 荷台昇降型ダンプ運搬車のダンプ構造 - Google Patents
荷台昇降型ダンプ運搬車のダンプ構造Info
- Publication number
- JP2595631Y2 JP2595631Y2 JP1992055817U JP5581792U JP2595631Y2 JP 2595631 Y2 JP2595631 Y2 JP 2595631Y2 JP 1992055817 U JP1992055817 U JP 1992055817U JP 5581792 U JP5581792 U JP 5581792U JP 2595631 Y2 JP2595631 Y2 JP 2595631Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inclined portion
- arm
- chassis
- free
- dump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Loading Or Unloading Of Vehicles (AREA)
- Auxiliary Methods And Devices For Loading And Unloading (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、荷台を車台上に昇降可
能に構成した荷台昇降型ダンプ運搬車のダンプ構造に関
するものである。
能に構成した荷台昇降型ダンプ運搬車のダンプ構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】車台と荷台との間にX形リンク(クロス
リンク)を介設し、X形リンクを拡縮させることで荷台
を昇降及びダンプさせる運搬車が知られている。図4は
その側面図であるが、この運搬車は、走行部10を備え
る車台12と、車台12上に左右一対のX形リンク14
を介して装備される荷台16を有する。X形リンク14
は二本のリンク14a、14bを側面視X形に組み合わ
せ、中心の交叉部をピン18で回動自在に結合してあ
る。尚、二本のリンク14a、14bの間には油圧シリ
ンダ20が取り付けられており、この油圧シリンダ20
を伸縮させることでX形リンク14は拡縮する。
リンク)を介設し、X形リンクを拡縮させることで荷台
を昇降及びダンプさせる運搬車が知られている。図4は
その側面図であるが、この運搬車は、走行部10を備え
る車台12と、車台12上に左右一対のX形リンク14
を介して装備される荷台16を有する。X形リンク14
は二本のリンク14a、14bを側面視X形に組み合わ
せ、中心の交叉部をピン18で回動自在に結合してあ
る。尚、二本のリンク14a、14bの間には油圧シリ
ンダ20が取り付けられており、この油圧シリンダ20
を伸縮させることでX形リンク14は拡縮する。
【0003】X形リンク14の車台12及び荷台16へ
の取付けは、それぞれ下固定支点22、上固定支点2
4、下転動ローラ26及び上転動ローラ28によって取
り付けられる。更に、下転動ローラ26は車台12上に
取り付けられたガイドレール30を転動するものであり
(上転動ローラ28は荷台16の底面を転動する)、こ
の場合、ガイドレール30は始端に水平部30a、後端
に後上がりに傾斜する傾斜部30bを有している。従っ
て、X形リンク14を拡大させたとき、下転動ローラ2
6が水平部30aを転動するときには荷台16は水平姿
勢のままで上昇し、傾斜部30bを転動するときになっ
て始めて後方にダンプすることになる。
の取付けは、それぞれ下固定支点22、上固定支点2
4、下転動ローラ26及び上転動ローラ28によって取
り付けられる。更に、下転動ローラ26は車台12上に
取り付けられたガイドレール30を転動するものであり
(上転動ローラ28は荷台16の底面を転動する)、こ
の場合、ガイドレール30は始端に水平部30a、後端
に後上がりに傾斜する傾斜部30bを有している。従っ
て、X形リンク14を拡大させたとき、下転動ローラ2
6が水平部30aを転動するときには荷台16は水平姿
勢のままで上昇し、傾斜部30bを転動するときになっ
て始めて後方にダンプすることになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このようなX形リンク
によれば、荷台の昇降並びにダンプが比較的簡単な構造
で現出できる利点はあるが、反面、X形リンクを縮小さ
せて荷台を下降させるときも、荷台は傾斜部よりは下方
に下がらず、地上高さHはかなり高いものにならざるを
得ない。従って、荷物の積降しが非常にやり辛い。本考
案は、このような課題を解決するものであって、X形リ
ンクを用いた場合でも、地上高さが低く抑えられるよう
にしたものである。
によれば、荷台の昇降並びにダンプが比較的簡単な構造
で現出できる利点はあるが、反面、X形リンクを縮小さ
せて荷台を下降させるときも、荷台は傾斜部よりは下方
に下がらず、地上高さHはかなり高いものにならざるを
得ない。従って、荷物の積降しが非常にやり辛い。本考
案は、このような課題を解決するものであって、X形リ
ンクを用いた場合でも、地上高さが低く抑えられるよう
にしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本考案
は、下方の車台と上方の荷台との間に、両者に対してそ
れぞれ下固定支点、上固定支点、下転動ローラ及び上転
動ローラで取り付くX形リンクを介設し、X形リンクの
拡縮に基づく下転動ローラの車台に設けられるガイドレ
ールの水平部における転動で荷台が昇降し、傾斜部にお
ける転動でダンプさせる荷台昇降型ダンプ運搬車におい
て、前記傾斜部を、荷台が上昇すると水平部から起き上
がって後上がりの傾斜部を形成し、下降すると水平部に
平伏する自在型傾斜部としたことを特徴とする荷台昇降
型運搬車のダンプ構造を提供したものである。
は、下方の車台と上方の荷台との間に、両者に対してそ
れぞれ下固定支点、上固定支点、下転動ローラ及び上転
動ローラで取り付くX形リンクを介設し、X形リンクの
拡縮に基づく下転動ローラの車台に設けられるガイドレ
ールの水平部における転動で荷台が昇降し、傾斜部にお
ける転動でダンプさせる荷台昇降型ダンプ運搬車におい
て、前記傾斜部を、荷台が上昇すると水平部から起き上
がって後上がりの傾斜部を形成し、下降すると水平部に
平伏する自在型傾斜部としたことを特徴とする荷台昇降
型運搬車のダンプ構造を提供したものである。
【0006】
【作用】以上の手段をとることにより、即ち、ガイドレ
ールの傾斜部が前記した自在型傾斜部に構成されること
により、荷台を下降させたときには傾斜部は平伏してお
り、上昇させるときになって始めて起き上がるものであ
るから、X形リンクを車台と荷台との間に組み込んだ構
成にしても、荷台を車台上に設けられるガイドレールす
れすれまで低く降ろすことができ、下降時の地上高さを
低く抑えられる。
ールの傾斜部が前記した自在型傾斜部に構成されること
により、荷台を下降させたときには傾斜部は平伏してお
り、上昇させるときになって始めて起き上がるものであ
るから、X形リンクを車台と荷台との間に組み込んだ構
成にしても、荷台を車台上に設けられるガイドレールす
れすれまで低く降ろすことができ、下降時の地上高さを
低く抑えられる。
【0007】
【実施例】本考案は、以上の固定型の傾斜部30bの代
わりに自在型傾斜部32を設けるのである。図1及び図
2は自在型傾斜部32の第1実施例を示す側面図である
が、この自在型傾斜部32は、車台12の下方に設けら
れる固定支点34に後端を枢着してこの回りを上下に回
動できる(従って、これに干渉する車台12の部分は切
り欠いておく)第1アーム36と、ガイドレール30
(この場合、車台12)上を転動する転動ローラ38を
前端に取り付けた第2アーム40とのそれぞれ前端と後
端とをピン42で枢着するとともに、両者をスプリング
44で常時引張勝手に構成したものである。従って、荷
台16が下降しているときには、ピン42が荷台16の
底面に接当し、第1アーム36と第2アーム40とはほ
ぼ直線状になっている(図2)。このような構成をとる
と、荷台16と車台12との間にはリンク14a、14
bの幅だけが確保される空間があればよいことになり、
荷台16の地上高さhは随分と低くできる。
わりに自在型傾斜部32を設けるのである。図1及び図
2は自在型傾斜部32の第1実施例を示す側面図である
が、この自在型傾斜部32は、車台12の下方に設けら
れる固定支点34に後端を枢着してこの回りを上下に回
動できる(従って、これに干渉する車台12の部分は切
り欠いておく)第1アーム36と、ガイドレール30
(この場合、車台12)上を転動する転動ローラ38を
前端に取り付けた第2アーム40とのそれぞれ前端と後
端とをピン42で枢着するとともに、両者をスプリング
44で常時引張勝手に構成したものである。従って、荷
台16が下降しているときには、ピン42が荷台16の
底面に接当し、第1アーム36と第2アーム40とはほ
ぼ直線状になっている(図2)。このような構成をとる
と、荷台16と車台12との間にはリンク14a、14
bの幅だけが確保される空間があればよいことになり、
荷台16の地上高さhは随分と低くできる。
【0008】次に、X形リンク14を拡大させて荷台1
6を上昇させると、その上昇分だけピン42も上昇し、
第1アーム36と第2アーム40とはピン42の箇所で
折曲して側面視三角形状になる(図1の実線)。尚、こ
の動作のときには、X形リンク14の下転動ローラ26
は水平な車台12上を転動する。ところで、車台12に
は第1アーム36を一定以上回動させないストッパー4
6が設けられているから、第1アーム36がストッパー
46に当たるとそれ以上回動せず、第1アーム36と第
2アーム40との三角形形状は固定される。荷台16を
更に上昇させると、下転動ローラ26は傾斜した第2ア
ーム40に乗り上げ、荷台16は後方にダンプされる
(図1の鎖線)。尚、X形リンク14を縮小させて荷台
16を下降させると、以上と逆の動作をして各アーム3
6、40はガイドレール30上に平伏する。本例のもの
は、各アーム36、40の長さを変えることでダンプ角
度を調整できる利点がある。
6を上昇させると、その上昇分だけピン42も上昇し、
第1アーム36と第2アーム40とはピン42の箇所で
折曲して側面視三角形状になる(図1の実線)。尚、こ
の動作のときには、X形リンク14の下転動ローラ26
は水平な車台12上を転動する。ところで、車台12に
は第1アーム36を一定以上回動させないストッパー4
6が設けられているから、第1アーム36がストッパー
46に当たるとそれ以上回動せず、第1アーム36と第
2アーム40との三角形形状は固定される。荷台16を
更に上昇させると、下転動ローラ26は傾斜した第2ア
ーム40に乗り上げ、荷台16は後方にダンプされる
(図1の鎖線)。尚、X形リンク14を縮小させて荷台
16を下降させると、以上と逆の動作をして各アーム3
6、40はガイドレール30上に平伏する。本例のもの
は、各アーム36、40の長さを変えることでダンプ角
度を調整できる利点がある。
【0009】図3は自在型傾斜部32の第2実施例を示
す側面図であるが、この自在型傾斜部32は、下転動ロ
ーラ26の傾斜移行を蝶番48等で車台12に取り付け
られる(従って、これに干渉する車台12の部分は切り
欠いておく)一枚の傾斜板50でガイドし、傾斜板50
の傾斜をX形リンク14のリンク14bに取り付けたロ
ーラ52で行うものである。即ち、リンク14bにロー
ラ52を取り付けておき、リンク14bがある程度拡大
すると、このローラ52が下から傾斜板50を押し上げ
るようにしたものである。尚、X形リンク14を縮小さ
せると、傾斜板50は車台12と面一になるが、このと
き、傾斜板50が下に落ちないようにこれを支える受け
54が車台12等に取り付けられている。本例のものは
ローラ52の位置を変えることでダンプ角度を調整でき
るし、これを取り外すことで昇降のみのタイプとするこ
とができる利点がある。
す側面図であるが、この自在型傾斜部32は、下転動ロ
ーラ26の傾斜移行を蝶番48等で車台12に取り付け
られる(従って、これに干渉する車台12の部分は切り
欠いておく)一枚の傾斜板50でガイドし、傾斜板50
の傾斜をX形リンク14のリンク14bに取り付けたロ
ーラ52で行うものである。即ち、リンク14bにロー
ラ52を取り付けておき、リンク14bがある程度拡大
すると、このローラ52が下から傾斜板50を押し上げ
るようにしたものである。尚、X形リンク14を縮小さ
せると、傾斜板50は車台12と面一になるが、このと
き、傾斜板50が下に落ちないようにこれを支える受け
54が車台12等に取り付けられている。本例のものは
ローラ52の位置を変えることでダンプ角度を調整でき
るし、これを取り外すことで昇降のみのタイプとするこ
とができる利点がある。
【0010】
【考案の効果】以上、本考案は、前記したものであるか
ら、荷台を下降させたとき、その地上高さを低く設定で
き、荷物の積降しが楽にできる。
ら、荷台を下降させたとき、その地上高さを低く設定で
き、荷物の積降しが楽にできる。
【図1】本考案の第1実施例を示す運搬車の側面図であ
る。
る。
【図2】本考案の第1実施例を示す運搬車の側面図であ
る。
る。
【図3】本考案の第2実施例を示す運搬車の側面図であ
る。
る。
【図4】従来例の運搬車の側面図である。
【符号の説明】 12 車台 14 X形リンク 16 荷台 22 下固定支点 24 上固定支点 26 下転動ローラ 28 上転動ローラ 30 ガイドレール 30aガイドレールの水平部 30bガイドレールの傾斜部 32 自在型傾斜部 36 第1アーム 40 第2アーム 48 蝶番 50 傾斜板
Claims (3)
- 【請求項1】 下方の車台と上方の荷台との間に、両者
に対してそれぞれ下固定支点、上固定支点、下転動ロー
ラ及び上転動ローラで取り付くX形リンクを介設し、X
形リンクの拡縮に基づく下転動ローラの車台に設けられ
るガイドレールの水平部における転動で荷台が昇降し、
傾斜部における転動でダンプさせる荷台昇降型ダンプ運
搬車において、前記傾斜部を、荷台が上昇すると水平部
から起き上がって後上がりの傾斜部を形成し、下降する
と水平部に平伏する自在型傾斜部としたことを特徴とす
る荷台昇降型運搬車のダンプ構造。 - 【請求項2】 請求項1の自在型傾斜部が、車台に枢支
された第1アームに枢着され、ガイドレール上を移動し
て荷台の上昇に伴って後上がりに傾斜する、下転動ロー
ラが乗り上げ可能な第2アームを傾斜部とするものであ
る荷台昇降型ダンプ運搬車のダンプ構造。 - 【請求項3】 請求項1の自在型傾斜部が、水平部の一
部を水平部に蝶番で連結される傾斜板で代用し、X形リ
ンクが拡大すると傾斜板を後上がりに傾斜させて傾斜部
とするものである荷台昇降型ダンプ運搬車のダンプ構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992055817U JP2595631Y2 (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 荷台昇降型ダンプ運搬車のダンプ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992055817U JP2595631Y2 (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 荷台昇降型ダンプ運搬車のダンプ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0610040U JPH0610040U (ja) | 1994-02-08 |
JP2595631Y2 true JP2595631Y2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=13009502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992055817U Expired - Lifetime JP2595631Y2 (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 荷台昇降型ダンプ運搬車のダンプ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2595631Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5845145U (ja) * | 1981-09-22 | 1983-03-26 | 井関農機株式会社 | 運搬車の荷台昇降傾斜装置 |
JPH0239465Y2 (ja) * | 1985-08-31 | 1990-10-23 |
-
1992
- 1992-07-15 JP JP1992055817U patent/JP2595631Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0610040U (ja) | 1994-02-08 |
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