JP2595410Y2 - クラッチブースタのスプリングブラケット - Google Patents

クラッチブースタのスプリングブラケット

Info

Publication number
JP2595410Y2
JP2595410Y2 JP1993000547U JP54793U JP2595410Y2 JP 2595410 Y2 JP2595410 Y2 JP 2595410Y2 JP 1993000547 U JP1993000547 U JP 1993000547U JP 54793 U JP54793 U JP 54793U JP 2595410 Y2 JP2595410 Y2 JP 2595410Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
spring
return spring
spring bracket
outer lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993000547U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0654925U (ja
Inventor
茂 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UD Trucks Corp filed Critical UD Trucks Corp
Priority to JP1993000547U priority Critical patent/JP2595410Y2/ja
Publication of JPH0654925U publication Critical patent/JPH0654925U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2595410Y2 publication Critical patent/JP2595410Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Springs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、クラッチペダルの踏圧
力を利用して倍力して伝達するクラッチブースタのスプ
リングブラケットに関する。
【0002】
【従来の技術】車両には、エンジン回転を保ち当該車両
のみを停止させるためや、変速操作を容易にするために
クラッチが設けられている。ここで、クラッチとして代
表的なものとして、図3に示すような流体圧式クラッチ
がある(実開平2−127826号公報等参照)。
【0003】即ち、クラッチペダル1の踏込み操作に伴
って、クラッチオイルリザーバ2からオイルが供給され
るマスタシリンダ3に発生した油圧は、配管7を介して
クラッチブースタ8に供給される。クラッチブースタ8
では、マスタシリンダ3からの油圧がリレーピストンに
作用して、この油圧が所定値以上になると、エアタンク
9からの圧縮エアがパワーピストン後部のシリンダシェ
ル内に導入されて前記パワーピストンを押すことによ
り、マスタシリンダ3の油圧を倍力してハイドロリック
ピストンを押し、プッシュロッド10を図中矢印方向に移
動させる。
【0004】前記プッシュロッド10は、クラッチのアウ
タレバー12に連結しており、プッシュロッド10の移動で
アウタレバー12が回動してリターンスプリング13の弾性
力に抗してレリーズベアリング14が図中右方向に移動す
る。レリーズベアリング14は、クラッチカバー15に設け
たクラッチレリーズレバー16を押し、クラッチレリーズ
レバー16の回動により、エンジン側のフライホイール17
にクラッチディスク18を押し付けていたプレッシャプレ
ート19をプレッシャスプリング20の弾性力に抗して図中
左方向に移動してクラッチが切り離される。
【0005】一方、クラッチを接続するには、クラッチ
ペダル1の踏込み操作を終了すればよいが、この場合に
は、リターンスプリング13の弾性力によりアウタレバー
12が前記矢印とは反対方向に回動して、クラッチの接続
が行われる。ここで、リターンスプリング13は、図3に
示すように、リターンスプリング13の引掛け部13aを、
アウタレバー12に支持されるスプリングブラケット21の
係合孔22に係合させることにより、当該アウタレバー12
に連結されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、クラッチデ
ィスクのフェーシングは摩耗するものであるので、一般
にこの種のクラッチにおいては、摩耗が進行しても、ク
ラッチペダル1の踏込み操作の終了時にクラッチが完全
に接触するように、アウタレバー12がクラッチブースタ
8のプッシュロッド10側に倒れてくる。
【0007】アウタレバー12がプッシュロッド10側に倒
れてくると、スプリングブラケット21を介して係合して
いるリターンスプリング13の自然長が短くなり、もって
リターンスプリング13によりアウタレバー12をクラッチ
接続方向に回動する張力が弱くなり、クラッチディスク
のフェーシングが摩耗した場合に、クラッチが完全に接
触せず、クラッチにすべりが生じクラッチ伝達力が低下
し、不良が発生する惧れがある。
【0008】また、クラッチディスクのフェーシングの
摩耗に伴って、スプリングブラケット21を係合孔22の位
置が異なるようなものに変更することも考えられるが、
スプリングブラケット21をアウタレバー12へ脱着する際
の作業性が良好でなく、実施することは難しい。本考案
は上記の事情に鑑みなされたもので、リターンスプリン
グの張力を良好な作業性の下で調整可能とするクラッチ
ブースタのスプリングブラケットを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本考案は、ク
ラッチアウタレバーに取付けられると共に、クラッチ
接続状態になるように所定方向に付勢するリターンスプ
リングの一端が係止されるクラッチブースタのスプリン
グブラケットにおいて、前記スプリングブラケットは、
相対向する両端間がクラッチアウタレバーに回動自由に
取付けられると共に、該スプリングブラケットの取付け
点に対して対象位置にある両側の各腕部に、当該取付け
点からの距離が異なるリターンスプリングの一端が係止
される複数の係合部が形成された構成とした。
【0010】
【作用】クラッチディスクのフェーシングが摩耗した場
合には、クラッチアウタレバーはクラッチブースタのリ
ターンスプリング側、即ち該リターンスプリングの付勢
方向に倒れ、もってリターンスプリングの自然長が短く
なる。かかる構成において、スプリングブラケットに
は、その取付け点に対して対象位置にある両側の各腕部
に、当該取付け点からの距離が異なるリターンスプリン
グの一端が係止される複数の係合部が形成されているの
で、リターンスプリングの自然長が短くなった場合に
は、該リターンスプリングの一端を、これまで係合され
ていた係合部から、当該取付け点からの距離がより短い
係合部に係合し直すことにより、該リターンスプリング
自然長が長くなる
【0011】従って、クラッチが接続状態になるように
付勢するリターンスプリングによる張力が強くなり、ク
ラッチディスクのフェーシングが摩耗しても、クラッチ
が完全に接触することとなる。また、取付け点に対して
対象位置にある両側の各腕部に複数の係合部が形成され
いるので、取付け点からの距離が異なる係合部をより
多く設けることが可能となる。さらに、スプリングブラ
ケットは、相対向する両端間がクラッチアウタレバーに
回動自由に取付けられているので、係合部から腕部の先
端部までの距離が短くなり、腕部とリターンスプリング
との干渉が起きにくくなる。また、複数の係合部を形成
しても、スプリングブラケットの腕部が長くならないた
め、自然長が長いリターンスプリングを使用することが
でき、リターンスプリングの選定等が容易になる。
【0012】
【実施例】以下本考案の実施例を図に基づいて説明す
る。尚、従来例と同一構成要素には同一符号を付して説
明を省略すると共に、流体圧式クラッチの全体システム
構成としては図3に示す従来例と同様であるのでその説
明を省略する。図1に示すように、クラッチカバー15を
含んで構成されるクラッチ装置30には、クラッチブース
タ8が取付けられ、突出方向にのみ押圧力が作用するプ
ッシュロッド10がクラッチのアウタレバー12のブースタ
支持部31に連結されている。
【0013】また、アウタレバー12の前記支持部31の先
端側に位置するスプリング支持部32には、図2に示すよ
うなスプリングブラケット41が回動自由に支持されてい
る。ここで、本考案に係る構成として、スプリングブラ
ケット41は前記スプリング支持部32が嵌合する支点42を
中心とした一方の腕部43の一端面側に、当該支点42から
の距離が異なる2箇所の第1の係合溝44及び第2の係合
溝45が設けられており、また前記腕部43とは支点42に対
して反対側の腕部46の他端面側に前記第2の係合溝45よ
り支点42からの距離が短い第3の係合溝47が設けられて
いる。
【0014】そして、リターンスプリング13は、基端部
13bがクラッチブースタ8に支持されるフランジ35に係
合され、引掛け部13aがスプリングブラケット41の第1
の係合溝44に係合される。以上の構成によれば、クラッ
チを接続する際には、クラッチペダル1の踏込み操作を
終了することにより、クラッチブースタ8の押圧力がか
からないようにして、リターンスプリング13の弾性力に
よりアウタレバー12を回動させる。
【0015】ここで、クラッチディスク18のフェーシン
グが摩耗した場合には、クラッチアウタレバー12はクラ
ッチブースタ8のリターンスプリング13側、即ち該リタ
ーンスプリング13の付勢方向に倒れ、もってリターンス
プリング13の自然長が短くなる。しかしながら、本実施
例では、スプリングブラケット41には第1の係合溝44よ
り支点42に近い位置に第2の係合溝45が設けられている
ので、リターンスプリング13の自然長が短くなった場合
には、該リターンスプリング13の引掛け部13aを、第1
の係合溝44から第2の係合溝45に係合し直すことによ
り、該リターンスプリング13の自然長を長くすることが
可能となる。
【0016】さらに、前記第2の係合溝45が設けられる
前記腕部43とは支点42に対して反対側の腕部46の他端面
側に前記第2の係合溝45より支点42からの距離が短い第
3の係合溝47が設けられており、さらに該第3の係合溝
47は第1の係合溝44及び第2の係合溝45が設けられる端
面とは反対側の端面側に設けられているので、スプリン
グ支持部32を中心として該スプリングブラケット35を回
動させることにより、簡易に第3の係合溝47をリターン
スプリング13に対向させることができる。
【0017】従って、リターンスプリング13を係合溝4
4,45及び47に掛け変えるだけで、該リターンスプリン
グ13による張力を多種類に渡って変更することが可能と
なり、クラッチディスク18のフェーシングが摩耗して
も、クラッチが完全に接触することとなる。もって、ク
ラッチディスク18のフェーシングが摩耗してクラッチア
ウタレバー12の傾きが異なってきても、リターンスプリ
ング13の張力を一定に調整することが可能となり、クラ
ッチ断接時のフィーリングを一定にすることが可能とな
る。また、クラッチの戻り不良も防止することができ
る。
【0018】さらに、腕部43及び反対側の腕部46の両側
に前記係合溝44,45及び47が設けられているので、該係
合溝44,45及び47から各々の腕部43,46の端部までの距
離が長くならず、もって該腕部43,46がリターンスプリ
ング13の引掛け部13aに挿入することも無く、作業性が
良好となる。
【0019】
【考案の効果】本考案は以上説明したように、クラッチ
アウタレバーに取付けられると共に、クラッチが接続状
態になるように所定方向に付勢するリターンスプリング
の一端が係止されるクラッチブースタのスプリングブラ
ケットにおいて、前記スプリングブラケットは、相対向
する両端間がクラッチアウタレバーに回動自由に取付け
られると共に、該スプリングブラケットの取付け点に対
して対象位置にある両側の各腕部に、当該取付け点から
の距離が異なるリターンスプリングの一端が係止される
複数の係合部が形成された構成としたので、リターンス
プリングの自然長を、簡易にまた多種に渡って変更する
ことが可能となり、クラッチディスクのフェーシングが
摩耗しても、クラッチ接続時のフィーリングを一定にす
ることが可能となり、またクラッチが接続状態になるよ
うに付勢するリターンスプリングによる張力を良好な作
業性を確保したまま、確保することができるという効果
がある。また、スプリングブラケットの係合部から腕部
の先端部までの距離が短くなり、腕部とリターンスプリ
ングとの干渉を起きにくくすることができる。さらに、
複数の係合部を形成しても、スプリングブラケットの腕
部が長くならないため、自然長が長いリターンスプリン
グを使用することができ、リターンスプリングの選定等
を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す部分構成図
【図2】同上実施例に係るスプリングブラケットの平面
【図3】従来例を示す全体構成図8 クラッチブース
タ 12 アウタレバー 13 リターンスプリング 13a 引掛け部 15 クラッチカバー 41 スプリングブラケット 42 支点43 腕部 44 第1の係合溝 45 第2の係合溝46 腕部 47 第3の係合溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クラッチアウタレバーに取付けられると共
    に、クラッチが接続状態になるように所定方向に付勢す
    るリターンスプリングの一端が係止されるクラッチブー
    スタのスプリングブラケットにおいて、前記スプリングブラケットは、相対向する両端間がクラ
    ッチアウタレバーに回動自由に取付けられると共に、該
    スプリングブラケットの取付け点に対して対象位置にあ
    る両側の各腕部に、当該取付け点からの距離が異なるリ
    ターンスプリングの一端が係止される複数の係合部が形
    成されたこと を特徴とするクラッチブースタのスプリン
    グブラケット。
JP1993000547U 1993-01-12 1993-01-12 クラッチブースタのスプリングブラケット Expired - Lifetime JP2595410Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993000547U JP2595410Y2 (ja) 1993-01-12 1993-01-12 クラッチブースタのスプリングブラケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993000547U JP2595410Y2 (ja) 1993-01-12 1993-01-12 クラッチブースタのスプリングブラケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0654925U JPH0654925U (ja) 1994-07-26
JP2595410Y2 true JP2595410Y2 (ja) 1999-05-31

Family

ID=11476760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993000547U Expired - Lifetime JP2595410Y2 (ja) 1993-01-12 1993-01-12 クラッチブースタのスプリングブラケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2595410Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5741185B2 (ja) * 2011-04-26 2015-07-01 井関農機株式会社 作業車
CN114193264A (zh) * 2021-12-01 2022-03-18 安阳桦炜齿轮有限责任公司 一种可调节齿轮加工装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0654925U (ja) 1994-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4597307A (en) Foot-operated control device for parking brake
EP0990782B1 (en) Accelerator pedal mechanism for vehicle
JP2595410Y2 (ja) クラッチブースタのスプリングブラケット
JPH042812B2 (ja)
JPH04500847A (ja) 急速着脱式ヨーク組立体
JP3557921B2 (ja) ブレーキ装置のレバー比切換機構
JPH1047396A (ja) ドラムブレーキ装置
US20040182193A1 (en) Pedal support with coupled functions
JP3554949B2 (ja) ドラムブレーキ装置
JP2002147506A (ja) シュー間隙自動調節機構付きドラムブレーキ
JPS6314108Y2 (ja)
JP2628791B2 (ja) 自動調節装置を備えた機械作動形ブレーキ
JPS621453Y2 (ja)
JP4108889B2 (ja) ディスクブレーキ
JP2000097268A (ja) ドラムブレーキ装置
JP3125967B2 (ja) ブレーキロック装置
JPH0431616Y2 (ja)
JPS5941174Y2 (ja) 操作ペタル装置
JPS5850111Y2 (ja) 常時接触式クラツチのケ−ブル式クラツチレリ−ズ装置
JPH067210Y2 (ja) 変速機操作用倍力装置
JPH07158668A (ja) 車両用ディスクブレーキにおける摩擦パッドの浮き上がり防止構造
JP2566891Y2 (ja) クラッチレリーズ機構
JPH0515625Y2 (ja)
JP2577671Y2 (ja) クラッチレリーズ機構
JP4262163B2 (ja) バーハンドル車両における操作レバーの取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term