JP3554949B2 - ドラムブレーキ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はサービスブレーキにより作動するシュー拡張装置が一つでありながら、ツーリーディング形(2L形)並の安定した制動力が得られるドラムブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
サービスブレーキにより作動するシュー拡張装置が一つのブレーキ形式としては、リーディング・トレーリング形(LT形)とデュオサーボ形(DS形)が一般的に用いられている。
しかしながら、LT形は安定したブレーキの効きが得られる反面、効きが低いので特にトラック用には不向きである。
また、DS形ドラムブレーキは、ライニングの摩擦係数が高くなると、ブレーキの効きが急増して早期ロックを誘発したり、左右輪の制動アンバランスを起こし易く、制動性能の安定性の点で不安がある。
制動性能及びその安定性が比較的優れたドラムブレーキ装置としては、車軸の対称位置に2つのシュー拡張装置(例えばホイールシリンダ)を具備するツーリーディング形(2L形)やデュアル・ツーリーディング形(D2L形)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ツーリーディング形やデュアル・ツーリーディング形のドラムブレーキ装置にあってはつぎのような問題がある。
【0004】
<イ> レイアウト上の制約及び構造の複雑化等からパーキングブレーキ装置の内蔵が困難である。そのため別途にトランスミッションブレーキ装置を設けて対応しているが、車両が重量化するうえにコスト高となる。
【0005】
<ロ> ブレーキドラムとブレーキシューとの間隙を自動的に調整するシュー間隙自動調整機構については、2つのシュー拡張装置を備えているから一つの形態での設計が困難である。
【0006】
<ハ> 2つ個のシュー拡張装置を備えるため、配管が面倒であるうえにコスト高となる。
【0007】
<ニ> ツーリーディング形と同等の制動作用を行わせるドラムブレーキ装置が実公昭50−38704号公報に開示されている。この装置は、対向するブレーキシューの一方隣接端間にシュー拡張装置を配設すると共に、他方隣接端間にバックプレートと協働して機能するクランク機構を配設してなる。
この形式のドラムブレーキ装置には次のような改良点がある。
(a) シュー間隙自動調整装置をシュー拡張装置に付設するとコスト高になるうえに、ブレーキシューのシュー拡張装置側はライニングの摩耗につれて離隔し、かつ該装置にはブレーキシューの制動力を支承するアンカーが付設されているから、パーキングブレーキ装置を内蔵することが難しい。
(b) 非制動時においてクランク機構が中立状態を維持するためにてこ部材にばねを張設している。シュー隙間調整時、バックプレートに支持されるクランク機構の支点が1点となって、クランク機構に作用するばね力が不均衡になり易い。ばね力の均衡が崩れるとクランク機構にばね力が偏寄して作用し、走行中にブレーキシューの引摺りを惹起する。
(c) クランク機構の構成部品点数が多いうえに、回転部の数や制動力の支持点数が多いため、耐久性に対する信頼度が低い。
(d) クランク機構を狭いスペースに配設する設計レイアウトが非常に困難である。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところはサービスブレーキにより両ブレーキシューを作動する1つの第1のシュー拡張装置を備えるデュオサーボ形を呈しながら、ツーリーディング形と同等の制動作用が得られるドラムブレーキ装置を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、パーキングブレーキにより両ブレーキシューを作動する第2のシュー拡張装置装置と、シュー間隙自動調整装置とを容易に組み込みできるドラムブレーキ装置を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、耐久性に優れたドラムブレーキ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、対向するブレーキシューの一方隣接端間にアンカーピンを配設すると共に、該アンカーピンの近傍にサービスブレーキにより両ブレーキシューを作動する第1のシュー拡張装置を配設したドラムブレーキ装置において、一方のブレーキシューのシューウェブに重合させたリンクの一方をアンカーピンに回転可能に枢支すると共に、該リンクの途中を前記一方のシューウェブに作動的に係合し、前記リンクと他方のブレーキシューとの他方隣接端間を制動トルクが相互に伝達可能に連結したことを特徴とする、ドラムブレーキ装置である

【0010】
請求項2に係る発明は、対向するブレーキシューの一方隣接端間にアンカーピンを配設すると共に、該アンカーピンの近傍にサービスブレーキにより両ブレーキシューを作動する第1のシュー拡張装置を配設したドラムブレーキ装置において、一方のブレーキシューのシューウェブに重合させたリンクの一方をアンカーピンに回転可能に枢支すると共に、リンクの途中と前記一方のシューウェブの重合部にピンを挿通して係合し、前記リンクと他方のブレーキシューとの他方隣接端間にシュー間隙調整装置を介装し、前記リンクとシュー間隙調整装置を介してブレーキシュー相互間で制動力を伝達するよう構成したことを特徴とする、ドラムブレーキ装置である。
【0011】
請求項3に関わる発明は、請求項1又は請求項2に記載のドラムブレーキ装置において、前記両ブレーキシューの一方の隣接端間にパーキングブレーキにより両ブレーキシューを作動する第2のシュー拡張装置を具備せしめたことを特徴とする、ドラムブレーキ装置である。
【0012】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のドラムブレーキ装置において、第2のシュー拡張装置がフォワード・プル形であることを特徴とする、ドラムブレーキ装置である。
【0013】
請求項5に係る発明は、請求項3に記載のドラムブレーキ装置において、第2のシュー拡張装置がクロス・プル形であることを特徴とする、ドラムブレーキ装置である。
【0014】
請求項6に係る発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のドラムブレーキ装置において、ブレーキドラムと両ブレーキシューとの隙間を感知して自動的に調整するシュー間隙自動調整装置を具備せしめたことを特徴とする、ドラムブレーキ装置である
【0015】
請求項7に係る発明は、請求項6に記載のドラムブレーキ装置において、前記他方のブレーキシューのシューウェブにアジャストレバーの途中を回転可能に枢支させ、ばね手段によりアジャストレバーの一方をレバーストッパーを介してアンカーピンに向けて付勢すると共に、アジャストレバーの他方をシュー間隙調整装置に作動的に係合せしめ、ブレーキドラムと両ブレーキシューとの隙間を感知して自動的に調整することを特徴とする、ドラムブレーキ装置である。
【0016】
請求項8に係る発明は、請求項7に記載のドラムブレーキ装置において、前記シュー間隙調整装置に過大なスラスト力が作用したとき、前記ばね手段が伸長可能にアンカーピンとアジャストレバーとの間に張設されていることを特徴とする、ドラムブレーキ装置である。
【0017】
請求項9に係る発明は、請求項6に記載のドラムブレーキ装置において、前記他方のブレーキシューのシューウェブにアジャストレバーの途中を回転可能に枢支させ、アジャストレバーの一方とアンカーピンとの間にアジャストリンクを装架し、該アジャストレバーの他方にポールレバーを回転可能に掛止すると共に、該ポールレバーの他方をシュー間隙調整装置に作動的に係合せしめ、かつ、前記アジャストリンクに張力を与える方向のばね手段をポールレバーに付設し、ブレーキドラムと両ブレーキシューとの間隙を感知して自動的に調整することを特徴とする、ドラムブレーキ装置である。
【0018】
請求項10に係る発明は、請求項9に記載のドラムブレーキ装置において、前記シュー間隙調整装置に過大なスラスト力が作用したとき、前記ばね手段が縮小可能にポールレバーと他方のブレーキシューとの間に縮設されていることを特徴とする、ドラムブレーキ装置である。
【0019】
【発明の実施の形態1】
以下、図1〜図9を参照しながら、本発明に係る実施の形態について説明する

【0020】
<イ>バックプレート
図1にドラムブレーキ装置の平面図を示し、図2にその中央縦断面図を示し、図3にその分解図を示す。
バックプレート1の中央に車軸を嵌挿する中央穴1aが穿設されおり、複数のボルト穴1bで以て車体に固定される。バックプレート1の図面上部にアンカーピン2が固定的に取付けられ、バックプレート1に積層したスチフナ3がアンカーピン2回りの強度を補強している。
【0021】
<ロ>ブレーキシュー
バックプレート1上に一対のブレーキシュー4、5が装架されている。ブレーキシュー4、5はシューリム4a、5aとシューウェブ4b、5bとを断面T字状に接合し、シューリム4a、5aの外周にライニング4c、5cを固着して構成される。各ブレーキシュー4、5とアンカーピン2との間にシューリターンスプリング6,6が張設され、ブレーキシュー4、5の一方端4d、5dをアンカーピン2に向けて付勢している。各ブレーキシュー4、5はシューホールド装置7,7でバックプレート1上に弾性的に保持されている。
本例ではシューホールド装置7を各ブレーキシュー4,5の1箇所に設けた場合を示すが各2箇所でもよく、また図4に示すシューホールド装置7の弾性体8は図示するコイルスプリングの他に板ばねを代用してもよいことは勿論である。
【0022】
<ハ>第1のシュー拡張装置
アンカーピン2の近傍のバックプレート1上に第1のシュー拡張装置9がボルト等により固定されている。シュー拡張装置9は軸線上に一対のプッシュロッド9a、9aを装備した公知の液圧作動式又は空圧作動式のホイールシリンダで、サービスブレーキによりプッシュロッド9a、9aが進出作動する。各プッシュロッド9a、9aは端部に係合用の切欠溝を有し、ブレーキシュー4,5の一方端4d、5d側のシューウェブ4b、5bと係合している。
【0023】
<ニ>リンク
本発明は一方のブレーキシュー4を直接シュー間隙調整装置14に当接させず、リンク10を介してシュー間隙調整装置14に当接せしめたものである。
すなわち、一方のブレーキシュー4のシューウェブ4bに板状のリンク10が重合して配設されている。このリンク10の一方に穿設されている穴10aをアンカーピン2に嵌装してリンク10が回転自在に枢支されている(図7)。
図5,6に示すようにリンク10の途中が一方のブレーキシュー4にピン11を貫挿して取着されている。ピン11を挿通するリンク10の穴10cとシューウェブ4bの穴4eは夫々対応する位置に形成されている。尚、ピン11と穴4eの係合関係は、ブレーキシュー4又は5で発生する制動力を相手に伝達できればよい訳であるから、穴4eの平面形状は第6図に示す形状に限定されず丸形等でもよい。 ピン11の先端に平ワッシャ12を介してスナップリング13で止着し、ピン11の離脱を阻止している。スナップリング13の代わりに、ピン11の先端部をプレスで加締めてもよい。加締めの場合はその離脱強度が倍加する。
【0024】
<ホ>シュー間隙自動調整装置
ブレーキドラムとライニング4c、5cとの隙間を自動で調整するシュー間隙自動調整装置40について説明する。
図1に示すように前記リンク10の他端10bと他方のブレーキシュー5の他端5fとの間にシュー間隙調整装置14が介装されている。シュー間隙調整装置14はブレーキドラムとライニング4c、5cとの隙間を調整する装置で、図8に示すように調整歯輪15aを一体に備えるボルト部材15とナット部材16とソケット部材17から構成されており、ナット部材16に形成した切欠溝16aがリンク10と係合し、ソケット部材17に形成した切欠溝17aが他方のブレーキシュー5のシューウェブ5bと夫々係合している。
【0025】
調整歯輪15aに噛合するアジャストレバー41の回動によってシュー間隙調整装置14の全長を自動的に調整できるようになっている。
アジャストレバー41はその中間部にバーリング加工にて一体形成された筒状のフランジ41a(図4参照)を有し、このフランジ41aがシューウェブ5bの穴5eに回転可能に枢支され、シューホールド装置7で以てシューウェブ5b上に弾力的に保持されている。またアジャストレバー41の一方41bに形成したシューウェブ5bから離隔する方向に折曲して起立する起立片41cに、レバーストッパー42の一方の切欠42aが係合していると共に、他方41dが前記調整歯輪15aと作動的に係合している。
図9に拡大して示すように実質的に剛体のレバーストッパー42は、その一方の切欠42aが前記アジャストレバー41の起立片41cに係合すると共に、他方の切欠42bがアンカーピン2に回転可能であって、その長手方向に移動可能で、かつアンカーピン2との当接点を支点に傾動可能に係合している。
アジャストスプリング43は、その中間部のコイル43a内に前記レバーストッパー42を嵌挿し、両端フック43b、43cを夫々アンカーピン2とアジャストレバー41の起立片41cとの間に張設することにより、前記アジャストレバー41とレバーストッパー42を定位置に保持している。引張りコイル形のアジャストスプリング43に代えて、アジャストレバー41の一方41bと他方のブレーキシュー5のシューリム5aとの間に圧縮コイル形のばねを縮設してもよい。
【0026】
図1においてブレーキシュー4、5の他方端4f、5f間にスプリング19が張設されている。このスプリング19はシュー間隙調整装置14の脱落防止とボルト部材15の自転防止のために機能する他、一方のブレーキシュー4とリンク10との係合を保持するためにも機能する。スプリング19はこれを小形にし、一方のブレーキシュー4とリンク10及びリンク10と他方のブレーキシュー5との間に別のスプリングを夫々付設してもよい。
20は両ブレーキシュー4、5の一方隣接端4d、5dとリンク10の一方の浮上りを制限するガイドプレートで、アンカーピン2に取着されている。
【0027】
<ヘ>第2のシュー拡張装置
図1に示すように第2のシュー拡張装置30は、ブレーキレバー31とストラット32を基本の構成要素とする。
ブレーキレバー31は他方のブレーキシュー5のシューウェブ5bに重合され、その基部がブレーキシュー5にピン33で回転可能に枢支され、他方の自由端部31bにコントロールケーブル35のケーブルエンド36が掛止されている。ピン33の先端部に止着したC字形のリテーナー34が、ピン33の抜脱を防止している。ブレーキレバー31の外周に形成した突起31aがシューリム5aの内面に当接することで、ブレーキ不作動時におけるブレーキレバー31の戻り位置が規制される。板状のストラット32は両端に切欠を有し、一方のブレーキシュー4のシューウェブ4bとブレーキレバー31とに係合して架け渡されている。また、符号37はストラット32の振動を抑制するアンチラトルスプリングである。尚、第2のシュー拡張装置30を第1のシュー拡張装置9に対しブレーキ中心側に配設しているが、前記アンカーピン2と第1のシュー拡張装置9との間に配設することも可能である。
【0028】
【作動】
〈イ〉サービスブレーキの作動
つぎにサービスブレーキの作動について説明する。
図1において、第1のシュー拡張装置9に加圧力を作用させると、プッシュロッド9a、9aがシューリターンスプリング6、6力に抗して夫々ブレーキシュー4、5の一方隣接端4d、5dを押す。一方のブレーキシュー4はピン11を支点に拡開し、そのライニング4cが図示しないブレーキドラムに摩擦係合する。 他方のブレーキシュー5はソケット部材17との当接点を支点に拡開し、そのライニング5cがブレーキドラムに摩擦係合して制動する。
【0029】
次に車両の前進時及び後退時における制動作用について説明する。
ブレーキドラムが符号Aで示す前進方向に回転していると、一方のブレーキシュー4は自己サーボの有るリーディングシューとして制動作用を成すが、この作用力が図7に示すリンク10のてこ比(L/L)によって減少し、減少された力がシュー間隙調整装置14を介して他方のブレーキシュー5に伝達される。他方のブレーキシュー5はアンカーピン2に支承され自己サーボの有るリーディングシューとして制動作用を成すが、一方のブレーキシュー4の制動作用力が直接伝達されないので、全体の制動力をリーディング・トレーリング形(LT形)ドラムブレーキ装置よりも高く、デュオサーボ形(DS形)ドラムブレーキ装置より低く抑えることができる。
前記したリンク10のてこ比(L/L)を適宜選定すればツーリーディング形(2L形)ドラムブレーキ装置並みの制動力を得ることが可能である。
【0030】
一方、ブレーキドラムが符号Bで示す後進方向に回転していると、他方のブレーキシュー5はシュー間隙調整装置14のソケット部材17との当接点を支点に自己サーボを有するリーディングシューとして制動作用を成し、シュー間隙調整装置14を介してリンク10に伝達される。この伝達力は、前記と逆のてこ比(L/L)で以て一方のブレーキシュー4に作用し、ブレーキシュー4はアンカーピン2に支承されて自己サーボを有するリーディングシューとして制動作用を成す。
言い換えると、後進時にはデュオサーボ形(DS形)ドラムブレーキ装置並の高い制動力が得られる。殊に、フロントブレーキにツーリーディング形(2L形)ドラムブレーキ装置を使用している場合、後進時は自己サーボを有しないトレーリングシューとしての制動力しか得られないため、リヤブレーキの制動力は高い程望ましく、上記構成におけるドラムブレーキ装置はこれに最適である。
【0031】
〈ロ〉パーキングブレーキの作動
第2のシュー拡張装置30の作動を図1に基づいて説明する。
今、コントロールケーブル35を牽引すると、ブレーキレバー31がピン33を支点に時計方向に回転してストラット32を左動させ、この作用力がシューリターンスプリング6のばね力に抗して一方のブレーキシュー4がピン11を支点に拡開してブレーキドラムに摩擦係合する。
引続きコントロールケーブル35が牽引されると、ストラット32との当接点を支点としてピン33に時計方向の回転力が与えられる。この回転力がシューリターンスプリング6のばね力に抗すると、他方のブレーキシュー5がシュー間隙調整装置14のソケット部材17との当接点を支点に拡開してブレーキドラムに摩擦係合する。
【0032】
〈ハ〉シュー間隙自動調整作用
次に図1及び図9を基に、シュー間隙自動調整の作用について説明する。
前記第1のシュー拡張装置9に加圧力を加えると、ブレーキシュー4、5が拡開して夫々のライニング4c、5cがブレーキドラムに摩擦係合することは記述した通りである。このとき、ブレーキドラムが矢印A方向に回転している場合には、ブレーキシュー5の一方5dがアンカーピン2に衝当して制動力を発生するが、同時にアジャストレバー41やレバーストッパー42等がブレーキシュー5とほぼ一体となって回転するので、アジャストレバー41の他方41dと調整歯輪15aとの相対位置は殆んど変わらず、シュー間隙調整装置14の伸長による調整は行なわれない。
【0033】
次いで、ブレーキドラムが矢印B方向に回転している場合には、ブレーキシュー4の一方4dがアンカーピン2に衝当するまでブレーキシュー5やアジャストレバー41等がほぼ一体となって回転する。このとき、レバーストッパー42の実質的連結長が変化しないため、アジャストレバー41はアジャストスプリング43の作用力によりレバーストッパー42と係合したままフランジ41aを支点に反時計方向に回転する。
今、アジャストレバー41の他方41dの動き量がこれに対応する調整歯輪15aの歯間ピッチを超えると、ブレーキ解除時に次の新しい歯に係合する。
図8に拡大して示すように、次のブレーキ作動時に新しい歯を回転せしめその回転相当分ボルト部材15をナット部材16から螺出し、以てシュー間隙調整装置14を伸長しブレーキドラムとライニング4c、5cとの隙間を自動的に詰める。
【0034】
また、他方のブレーキシュー5の摩擦力がシュー間隙調整装置14、リンク10及び一方のブレーキシュー4に伝達され、シュー間隙調整装置14のスラスト力が増大した状態になると、ねじ部の面圧が大きくなって調整歯輪15aを回転するためのトルクが急増するが、このときに於いては、アジャストスプリング43が伸長してレバーストッパー42が自由状態になるので、自動調整部品を損傷することは無い。
シュー間隙自動調整装置40は、プレス部品と引張りコイルスプリングとで構成されているからコスト安であり、しかも他方のブレーキシュー5上に配設するものであるからそのレイアウトが容易である。
【0035】
また、シュー間隙調整装置14の全長を手動で調整する場合は、バックプレート1の作業孔に装着されているプラグを取外した後、ブレーキの外部からマイナスドライバー等の工具で以て前記調整歯輪15aを所望の方向に回転してやれば、ナット部材16に対しボルト部材15が螺出・入して、調整装置14の全長を手動で調整できる。
【0036】
【発明の実施の形態2】
図10,図11にクロスプル形の第2のシュー拡張装置130を適用した他のドラムブレーキ装置を示す。本実施の形態以降の説明にあたり、既述した実施の形態1と同一の部品については、100の位の数字を付加してその詳細な説明を省略する。また、図面簡略化のため図10は次記する実施の形態3を含む内容で表記してある。
【0037】
<イ>構成
101はバックプレート、102はアンカーピン、103はスチフナ、104と105は対向するブレーキシューである。106,106はシューリターンスプリング、107,107はシューホールド装置、109は第1のシュー拡張装置、110はリンク、111はピン、114はシュー間隙調整装置、119はスプリングである。スプリング119はこれを小形にし、一方のブレーキシュー104とリンク110及びリンク110と他方のブレーキシュー105との間に別のスプリングを夫々付設することも可能である。
【0038】
略L字状のブレーキレバー131のブレーキ内の中間部が後述するストラット132にピン133で以て回転可能に枢支され、一方の指状部131eが他方のブレーキシュー105に作動的に係合し、他方の自由端部131bがバックプレート101の穴101cを遊嵌貫通している。その自由端側に形成された平面131cはブレーキ不作動時における戻り位置を規制する。131fは図示しないコントロールケーブルを接続する穴である。
一方が前記ブレーキレバー131に枢支されたストラット132は、その他方に形成された切欠132eが一方のブレーキシュー104に作動的に係合すると共に、一側面132fがスチフナ103上に摺接している。
尚、本実施の形態では第2のシュー拡張装置130を第1のシュー拡張装置109に対しブレーキ中心側に配設しているが、前記アンカーピン102と第1のシュー拡張装置109との間に配設することも可能である。
【0039】
<ロ>ブレーキ作動
サービスブレーキ作動については、前述した実施の形態1と同じなのでその説明を省略する。
【0040】
パーキングブレーキの作動について説明すると、図示しないコントロールケーブルを矢印Y方向に牽引すると、指状部131eの他方のブレーキシュー105との当接点を支点にストラット132を左動させ、この作用力により一方のブレーキシュー104がブレーキドラムに摩擦係合する。次いで、ピン133を支点に指状部131eが右動して他方のブレーキシュー105がブレーキドラムに摩擦係合する。
【0041】
【発明の実施の形態3】
図10,図12を基に他のシュー間隙自動調整装置140を適用した他のドラムブレーキ装置を示す。
【0042】
<イ>構成
シュー間隙自動調整装置140は、アジャストレバー141、ポールレバー144、アジャストリンク142及びアジャストスプリング143から構成される。
アジャストレバー141の中間部は他方のブレーキシュー105に回転可能に枢支され、その一方141bに形成された複数の半円状の溝141eの適所に後述のリンク142が掛止されると共に、他方141dのバックプレート101側に向けて折曲された折曲部の段付面141fに後述のポールレバー144が掛止される。
比較的太いばね線材から成るアジャストリンク142は、その一方のU字状フック142aがアジャストレバー141の溝141eに掛止されると共に、他方のU字状フック142bがアンカーピン102の溝に掛止されている。この掛止点を支点としてアジャストリンク142が回転可能で、かつ傾動可能になっている。ポールレバー144の中間部に形成した穴144aにアジャストレバー141の折曲部が嵌挿され、その段付面141fとの当接点を支点に図10における時計方向に回転可能に係合している。また、このポールレバー144の一方144bがシュー間隙調整装置114の調整歯輪115aに作動的に係合すると共に、他方144cに設けた切欠144dの両側部がアジャストレバー141の段差部を跨いで両板面を挟む格好に係合摺接している。
アジャストスプリング143は他方のブレーキシュー105とポールレバー144との間に縮設され、図10におけるポールレバー144に、その切欠144d底をアジャストレバー141の段差部の側端面に押圧するよう付勢すると共に、このポールレバー144を介してアジャストレバー141に常に時計方向の付勢力を与えている。
【0043】
<ロ>シュー間隙自動調整作用
図10を基にシュー間隙自動調整装置140の作用について説明する。
図示しないブレーキドラムが矢印B方向に回転しているときに第1のシュー拡張装置109に加圧力を加えると、アジャストレバー141の中間部が他方のブレーキシュー105に追随して移動する。このとき、リンク142は実質的に剛体であるから、アジャストレバー141はその中間部の枢支部を支点に反時計方向に回転し、このレバー141に係合しているポールレバー144も一体となって回転する。その結果、シュー間隙調整装置114の調整歯輪115aが回転させられてシュー間隙調整作用を成す。
そして、シュー間隙調整装置114のスラスト力が増大したときには、アジャストスプリング143が撓み、ポールレバー144がその穴144a部を支点に時計方向に回転し得るので、シュー間隙自動調整部品に過荷重が働かない。
【0044】
【発明の実施の形態4】
本発明は既述した実施の形態1〜3に限定されるものではなく、例えば第2のシュー拡張装置30及び130とシュー間隙自動調整装置40及び140との組合せを変えたり、新たなシュー間隙自動調整装置を装置してもよい。
また第2のシュー拡張装置30及び130やシュー間隙自動調整装置40及び140は必須では無く、必要に応じて装着すればよい等、幾多の変更が可能である。
【0045】
【発明の効果】
本発明は次のような効果を得ることができる。
(イ) サービスブレーキにより作動するシュー拡張装置が一つであり乍ら、簡単なリンク機構で以てツーリーディング形並の安定した制動力が得られると共に、ブレーキパイプの配管が簡単である。
(ロ) デュオサーボ形ドラムブレーキをベースに簡単なリンク機構を付設しただけであるから、パーキングブレーキ装置の内蔵が容易である。
(ハ) パーキングブレーキ装置だけでなく、シュー間隙自動調整装置の組込みも容易である。
(ニ) ブレーキドラムとブレーキシューとの隙間調整は、従来公知のデュオサーボ形と基本的に同じであるから、その調整性には全く問題なく、一方のブレーキシューが詰まり過ぎて引摺りを惹起させるような誤調整の虞れがない。
(ホ) リンク機構の部品点数が少ないから、組付工数の大幅な削減が図れる。これに伴なって回転部が少ないから長期に亘る信頼度が高い。
(ヘ) リンクをシューウェブに重合させて装着するだけで済むから、そのレイアウトが極めて簡単であり、しかも安いコストで適用できる。
(ト) 第2のシュー拡張装置がフォワード・プル形又はクロス・プル形であっても適用できるので、汎用性に富む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るドラムブレーキ装置の平面図
【図2】図1におけるII−IIの断面図
【図3】ドラムブレーキ装置の分解図
【図4】図1における IV −IV の断面図
【図5】図1におけるV−Vの断面図
【図6】図5における VI −VIの断面図
【図7】リンクのてこ比についての説明図
【図8】図1におけるシュー間隙調整装置の拡大図
【図9】図1におけるシュー間隙自動調整装置の部分拡大図
【図10】他の実施の形態に係るドラムブレーキ装置の平面図
【図11】図10におけるXI−XIの断面図
【図12】図10におけるXII −XII の断面図
【符号の説明】
1,101……バックプレート、
2,102……アンカーピン、
4,5,104,105……ブレーキシュー、
4d,5d……ブレーキシューの一方隣接端、
4f,5f……ブレーキシューの他方、
6…………シューリターンスプリング、
7……シューホールド装置、
9,109……第1のシュー拡張装置、
10,110……リンク、
11,111……ピン、
14,114……シュー間隙調整装置、
15……ボルト部材、
15a,115a……調整歯輪、
16……ナット部材、
17……ソケット部材、
19,119……スプリング、
30,130……第2のシュー拡張装置、
31,131……ブレーキレバー、
31b,131b……ブレーキレバーの自由端部、
32,132……ストラット、
33,133……ピン、
40,140……シュー間隙自動調整装置、
41,141……アジャストレバー、
41a……アジャストレバーのフランジ、
42……レバーストッパー、
43,143……アジャストスプリング、
142……アジャストリンク、
144……ポールレバー。

Claims (10)

  1. 対向するブレーキシューの一方隣接端間にアンカーピンを配設すると共に、該アンカーピンの近傍にサービスブレーキにより両ブレーキシューを作動する第1のシュー拡張装置を配設したドラムブレーキ装置において、
    一方のブレーキシューのシューウェブに重合させたリンクの一方をアンカーピンに回転可能に枢支すると共に、
    該リンクの途中を前記一方のシューウェブに作動的に係合し、
    前記リンクと他方のブレーキシューとの他方隣接端間を制動トルクが相互に伝達可能に連結したことを特徴とする、
    ドラムブレーキ装置。
  2. 対向するブレーキシューの一方隣接端間にアンカーピンを配設すると共に、該アンカーピンの近傍にサービスブレーキにより両ブレーキシューを作動する第1のシュー拡張装置を配設したドラムブレーキ装置において、
    一方のブレーキシューのシューウェブに重合させたリンクの一方をアンカーピンに回転可能に枢支すると共に、
    リンクの途中と前記一方のシューウェブの重合部にピンを挿通して係合し、
    前記リンクと他方のブレーキシューとの他方隣接端間にシュー間隙調整装置を介装し、
    前記リンクとシュー間隙調整装置を介してブレーキシュー相互間で制動力を伝達するよう構成したことを特徴とする、
    ドラムブレーキ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のドラムブレーキ装置において、前記両ブレーキシューの一方の隣接端間にパーキングブレーキにより両ブレーキシューを作動する第2のシュー拡張装置を具備せしめたことを特徴とする、
    ドラムブレーキ装置。
  4. 請求項3に記載のドラムブレーキ装置において、第2のシュー拡張装置がフォワード・プル形であることを特徴とする、
    ドラムブレーキ装置。
  5. 請求項3に記載のドラムブレーキ装置において、第2のシュー拡張装置がクロス・プル形であることを特徴とする、
    ドラムブレーキ装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のドラムブレーキ装置において、ブレーキドラムと両ブレーキシューとの隙間を感知して自動的に調整するシュー間隙自動調整装置を具備せしめたことを特徴とする、
    ドラムブレーキ装置。
  7. 請求項6に記載のドラムブレーキ装置において、前記他方のブレーキシューのシューウェブにアジャストレバーの途中を回転可能に枢支させ、ばね手段によりアジャストレバーの一方をレバーストッパーを介してアンカーピンに向けて付勢すると共に、アジャストレバーの他方をシュー間隙調整装置に作動的に係合せしめ、ブレーキドラムと両ブレーキシューとの隙間を感知して自動的に調整することを特徴とする、
    ドラムブレーキ装置。
  8. 請求項7に記載のドラムブレーキ装置において、前記シュー間隙調整装置に過大なスラスト力が作用したとき、前記ばね手段が伸長可能にアンカーピンとアジャストレバーとの間に張設されていることを特徴とする、
    ドラムブレーキ装置。
  9. 請求項6に記載のドラムブレーキ装置において、前記他方のブレーキシューのシューウェブにアジャストレバーの途中を回転可能に枢支させ、アジャストレバーの一方とアンカーピンとの間にアジャストリンクを装架し、該アジャストレバーの他方にポールレバーを回転可能に掛止すると共に、該ポールレバーの他方をシュー間隙調整装置に作動的に係合せしめ、かつ、前記アジャストリンクに張力を与える方向のばね手段をポールレバーに付設し、ブレーキドラムと両ブレーキシューとの間隙を感知して自動的に調整することを特徴とする、 ドラムブレーキ装置。
  10. 請求項9に記載のドラムブレーキ装置において、前記シュー間隙調整装置に過大なスラスト力が作用したとき、前記ばね手段が縮小可能にポールレバーと他方のブレーキシューとの間に縮設されていることを特徴とする、 ドラムブレーキ装置。
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